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仮面ライダーカブト 田所×三島

イ反面ライ夕"ー兜の秘密組織萌え・その2(・∀・ )

多所さん×ミ島。
重要なキャラと言われつつ公式サイトに名前すらないのは、擬態してるのを薬で抑えててその内
ワー厶の欄に載るからだろ、とか人間だけど隔離され続けてストレスでご飯がおいしくなくなっちゃって、
とか本編ストーリーそっちのけで色々妄想が止まりません…orz
二人の絡みさえあればこの先ずっとシルエットでもイイヨってくらい萌え(・∀・ )

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )次回予告の二人の姿を基にした捏造ダヨ。

ミ島に呼び出された多所は薄暗い部屋に入った。
情報漏れを防ぐため、入るまでに厳重にボディチェックとスキャンをされ、入ってからも常に監視され
ている部屋。そこにいるミ島自身、24時間モニターされ続けている筈だ。
入室を告げたがミ島は窓の方に向かったまま、多所の方を見ようともしない。
しばしの沈黙の後、ミ島は口を開いた。
「…何故呼び出されたかは解っているな?」
低くそっけない口調に、多所は苦い顔のまま応じる。
「…陰山が何か言ったか?」
「陰山を配属した時、言った筈だぞ。彼の言葉を私の言葉と思ってくれていい、とな」
「それは聞いた」
だから多所は、部下の鏡を内通者だと言い立て囮にしようとする陰山の邪魔はしなかった。
せいぜい、隊員の一部に鏡の事は探す振りだけでいいと指示を出し、車を素通りさせたくらいなものだ。
そんなことまで耳に入ったのだろうか、と多所は口元を引き締めた。そんな風にすると一層、多所の表情
は苦虫を噛み潰した、といったものになる。
「私自身、内通者が判明したと伝えた筈だ」
多所は黙って、窓からのわずかな光が縞模様を作っているミ島の横顔を見つめていた。
同じ顔。同じ声。なのに、ミ島の顔はどこか作り物の様で、語る言葉も感情の篭らないものだった。
「私が伝えるのは常に本部の意向だ」
「…わかっている」
「ならどうして本人に確かめる必要がある」
やはり視線は窓の方のままだ。
…俺を見る気は無いという事か。多所は頭の隅で考えながら視線を落とした。

「…すまなかった」
口に出してから多所は、この間から謝ってばかりだな、と思った。
「何故彼を庇った」
更に叱責が続くか、と観念して多所はミ島の声に答える。
「俺の部下だ。敵に内通するような人間かどうかぐらいは解っているつもりだ」
「…本部の指示より、彼の方を信頼するというのか」
ミ島の声が低く続いた。
「…俺より…彼の事を…」
久しぶりにミ島の懐かしい一人称を聞いた気がして、多所はミ島に視線を戻した。
先刻まで無表情に窓を見ていたミ島は目を閉じ項垂れていた。
「ミ島…?」
本部の中枢に関わった時から、ミ島の個人的な感情は無くなった筈だ。本部に関わる人間が敵に擬態される
ことは組織の壊滅を招きかねない。
常に監視され、私的な外出は許されない。親しい人間が擬態されるのを恐れて、個人的な付き合いも
できない。ミ島は隔離されているようなものだ。
「お前は、俺より…」
感情を口に出しかけて、ミ島は動揺していた。こんな事を言うつもりで呼び出したんじゃない。
声を聞くだけで、顔を会わせるだけで、それで充分な筈だった。それが今日は、何かが否、と言っている。
いつもなら多所の存在で落ち着く筈のミ島の中の何かが、溢れ出すのを留める事が出来ない。

目の前がぐるぐる回る気がした。胃の辺りが引き攣って、叫び出したいような衝動を押さえ込むが上手く
行かない。どうしていいのか判らない。
「ミ島」
何かを堪える様に黙り込んっだミ島に、多所は二歩、三歩と近付いた。あと一歩で、肩に手が届く。
しかし、そこで触れてもいいのだろうか、と多所は躊躇った。
以前なら気軽に抱き寄せたのと同じ肩だ。冗談を言い合い、笑い合った相手だ。心を許し、身体を繋げた
ことすらある相手だ。しかし今、そんなことを未練がましく思っているのは…
「…  …!」
微かに、二人きりの時に使った呼び方で、ミ島が呼んだ。
その瞬間、薄暗い部屋の中で多所は躊躇いを振り払いミ島の肩を掴んでいた。
カメラとマイクで監視しされている事も遠くに吹き飛んでいた。
カシャカシャと窓のブラインドが触れあい、騒ぐ音がする。
ミ島の背が窓ガラスとブラインドに押し付けられる。怖いほど厳しい多所の顔が、目の前に迫る。
唇が、塞がれる。
優しくも甘くも無い口付けに、ミ島の目が見開かれた。
すぐには反応出来なったミ島の身体が徐々に緊張を緩めた。それを察したのか多所はミ島の髪に手を入れ、
頭ごと引き寄せる。
ミ島は懐かしい感覚に、目を閉じ多所の舌や唇を受け入れながら無意識に多所の背に手をまわしていた。
口付けが、一層深くなる。
しばらく互いの唇を貪った後でようやく離れると、ミ島は悪戯っぽく囁いた。
「……お前は彼にも…こんな事をするのか?」
「…誰のことだ…?」

相変わらず不機嫌そうな顔のまま、多所は低く言った。今度はミ島から口付けた。
先ほどのような性急さはない。ただ甘えるように軽いキスを繰り返す。
ミ島の内にあった若い隊員に対する嫉妬が治まっていく。ミ島は落ち着きを取り戻していた。
「このまま押し倒したい気分だ」
いつか使った事のある台詞で多所は囁くと、ミ島は片手で眼鏡を直しながら上目遣いに視線を送り、軽口で
答える。
「俺もそう思ってた所だ…でもここで始めたら本部の連中が目を剥くだろうな」
まるで昔に戻ったかのような錯覚に、二人はしばらく身体を寄せ合ったままじっと互いの顔を見た。
現在自分たちが置かれているどうしようもない状況は自覚している。
今日のモニター係が、いつか敵の手に落ちない保障はない。ミ島と多所が個人的に接触した事が万一、敵に
知られたら、多所はたちまち狙われるだろう。
ミ島の知る情報は、敵にとって喉から手が出るほど欲しいものの筈だ。
名残を惜しむようにしばらくじっとして、それから二人は互いの温もりを手放した。
多所の身体は数歩下がるが、しかし視線だけは離さない。
ミ島も多所から目を離さずに姿勢を正し、事務的な言葉を告げた。
「…二度と…このような事の無いように願いたい」
「…了解した」
短く答えた多所に、ふとミ島は手を伸ばす。ネクタイが少し歪んだのを、手早く整える。
どんな感情も押し殺し、なるべく事務的に。
そして多所も微動だにせず、ただそれを許した。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )妄想上等。きっと日曜朝には全否定だけどキニシナイ!!


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