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芸人 ラーメンズ

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )素敵なパーマのゲ仁ソさんがいるコンビの話らしいよ。
どうにも萌えが止まらなくなったんだって。

「おい、大丈夫か」
ネタが終わって楽屋に戻った瞬間方木同が急にへたりこんだ。今は休憩だから第二幕までまだ時間はあるが、体調が悪いならなんとかしなくては。なんとかなるならば…ま、無理かもな。
「おい」
「…」
「どうした?」
だが返事には答えず、立ち上がれるようになったのかもくもくと次の衣装に着替え始めやがる。黒のワイシャツ、黒のパンツ。全部俺が選んだ。似合っている、当たり前だ。いや、そんなこと考えてる場合じゃない。
「おいっ」
「…なに」
「なにって…おま、大丈夫なのかよ。急に座り込んだりして…ってすごい汗だな!」
「ちょっとほっといて」
いつもとはまったく違う雰囲気で俺は焦る。なんでだ?舞台が始まる前まではテンション高かったじゃないか。
「そういうわけにいかないだろ。具合が悪いなら薬飲むとか冷えピタ貼るとかホカロン貼るとか、」
最悪公演中止になるかもしれない。
「場合によっては無理させるわけにはいかない」
なんか大変な病気だったらどうするんだ。俺もどうするんだろ?
腹でも痛いのか体を丸めてこっちをじーっと見つめてきた。睨まれてんのか?
「さっきの…」
「ん?」
「一番最後のネタの時にさ…」

だが彼はそれ以上言うのをやめてしまった。なんだよ、言い出したら最後まで言えよー。
えーとたしか最後は限大方木同概論………
まさか!
「お前まさか」
「言わないで」
「なんで早く」
「いいから出てって」
「早くトイレ行ってこい!」
「歩けねぇよ!」
タってるのに立てない…ってくだらない事言ってる場合じゃない。どうりで前屈みになってるわけだ。さっき俺はネタでこいつの急所を思いっきり触った、しかも二回も。触ったなんてかわいいもんじゃないな…、まさぐったな。どうりで動けないわけだ。さぞかし辛かっただろう。
絶対動いてはいけないネタだから腰を引くことさえ許されない。自分で作っといて言うのもなんだが悪いことをしてしまった。同じ男として同情する。それに匹敵する尊敬も。
「あー…ごめん」
こいつよく耐えたな…
「…いいから出てってよ」
成功してよかった…
「や、あの、調子に乗ってすまんかった」
「力が強すぎんだよ…」
「ごめんっ」
よく見ればすぐに気付いたはずだ。顔は赤いし変にもじもじしてるし。あー、心配して損した。
「早く出てって」
言われなくても行きますよ。だが俺はあることに気付いた。

「なぁ、お前もう着替えちゃったよな。どうすんだよ黒い服なんだから」
「あっ…どうしよ、って木庭椰子さんには関係ないだろ。早く出てってよ!」
全部脱ぐのか?あ、俺まだ着替えてない。それなら…
「俺がやってやるよ」
…ん?

おおおお俺今何て言った?え?どういう意味?俺はなにをするって?…まじで!?
確かにホモ疑惑もあったけど実際は普通に女が好きだしでもこいつかわいいし中性的ってかなんていうかあんまり男っぽくないし…いや違う違う違う!えーと、えーと…、
「えっ、い、いや結構です…」
だよな…。そりゃ遠慮するよな。「いいからいいから。俺まだ着替えてないし手伝ってやるよ」
だからなんでこんな事言ってんだよ!
「い、いや、まじでいいよ。ほんとに」
そうだよ、俺はそんな事したくなんて…いや違う。これは仕方がない事なんだ。責任をとろうとしてるんだ。そうに違いない。
「ほら…、いいから力抜け」
言いながら彼を楽屋に備え付けてある洗面台に無理やり座らせた。壁際だからこれでもう逃げられない。
「やめろよ!」
「大丈夫だから」
いつも使っているイイ声でなるべく響くように、彼の耳元で囁く。
「よく頑張ったな…」

ギリギリだったのだろう、彼の体から力が抜けた。
「すまん、俺のせいで」
腰も抜けたらしく俺に体重を預けてくる。かわいいな…っておい!俺!しっかりしろ!抵抗する力もないらしく、おとなしくされるがままの彼を見ながら考える。
そりゃそうか、30分近く身動きもしないで我慢してたんだからな…。ほんとすげぇなこいつ…。いや、変な意味じゃなくて、その…、芸人根性というかなんというか。誰に言い訳してんだ?まぁいいや。
なるべく衣装を汚さないようにゆっくりジッパーをさげ、下着の中に手をいれる。
手が冷たかったのかビクッとしたこいつに俺までちょっとびびる。そんな自分がなんだか笑える。なんで俺が余裕なくなってんだ。しかもこいつ衣装着ちゃうし。馬鹿だな。くそっ、かわいいな…。呆れを通り越して笑えてくるよばーか。
「…何笑ってんの」
そんな目で睨まれたって怖くもなんともねーよ。
「かわいいなぁと思ってさ」
…。
って言っちゃってるよ!ばかはおれだよ!聞き流して欲しくてぎこちなく手を動かした。

何かに操られてるみたいに自分で自分を制御出来ない。やめろという自分とこいつに触りたい自分がすごい勢いで戦っていて俺にはどうしようも出来ないんだ。
「すまない」
思わずもう一度彼に謝ったら、俺の手はやりたいように動き出す。そっと彼のを下着にいれた手で包みこんで軽く上下に扱く。
「…っ………」
「我慢すんな」
「…っ……っく」
「おい」
「…っ…でも…木庭やっ……さんっ…汚れっ……るっ…」
「…」
こんな状況ですら俺を気遣うおうとするこいつに愛しさがつのる。駄目だ、俺お前が…
「いいから、大丈夫だから」
そう耳元で深く囁いて手の動きをさらに早める。イくなら俺の声でイッてくれよ。これはエゴか?いや、責任か?いいや、もう境界線なんて重要じゃない。俺はこの感情に気づいてはいけなかった。でもお前だけはどうか気づかないでくれ。
そして小さな声をあげ方木同が達した。

射精直後でまだ思考が追いつかないままの彼を目に焼き付けながら、テキパキと始末を始める。手を洗い体を拭いてやって服を整えれば、数分前の方木同となんら変わりない。その事に少し寂しさを覚えながらこう言えばいい。

「俺のせいでつらい思いをさせて悪かった。二度とこんな思いはさせない。ほら、しっかりしろ。次のコント頑張ろうぜ。」
たいした事じゃなかった。ちょっと濃いめの友情の延長。時間がたてばなかった事になる。そんな風に思わせてやればいい。今ならまだ元の中華麺図に戻れる、この仕事をやめない限りずっと一緒にいられる。
それでも、
けして伝えないと自分に誓うから、好きでいてもいいかなぁ?
…だから俺は誰に言ってるんだろうな。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )あまり知識がないので細かい所は適当でスマソ。
本公園が早く見たい…


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