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野球WBC 巨人とカモメの同級生A

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                    |  wβcに萌えまくった勢いでやっちまったよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  ナマニクハムハム。ナマモノチューイ。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 虚塵と加茂目の
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 同級生A
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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眼下に広がるまばらな夜景を見て息を吐き出した。
興奮の熱風が過ぎ去り、浴びるように飲んだ歓喜の美酒に
足元を取られながらようやく部屋に戻ったところだった。
ほんの数ヶ月前に2度味わったシャンパンファイトとは
かかった時間も、人数も、本数も今回とは比べ物に
ならないくらい多かったはずなのに、体中に残るこの甘みの
違いはいったい何だと言うのだろう。

金色に鈍く光る小さなメダルが、彼のほほをこの上なく緩ませる。
「メッキ剥いたらチョコ出て来るんちがいますか」
生意気な彼の後輩がそう言って笑ったように、確かにメダルは
安物作りに見えた。
しかしそれはとてつもない重さを持っている。
世界一。
そしてなにより喜怒哀楽すべて含め、1ヶ月を共に戦い抜いた
メンバーとの誇りの証でもあった。

その証を慈しむように親指でなぞっているところに、大きな音を立てて
2度ドアが鳴らされた。
すでに深夜を越えて明け方と言ってもいい時間帯である。
ノックとは言えない乱暴すぎる音に驚いて顔をあげた拍子に、
くにゃりと地面が廻った。アルコールはまだ彼の体を駆け回っている。
ぐっと眉間に力を入れて立ち上がると、完全に酔っ払った声で
焦れた様にドアの外から彼の名前を呼ぶ声が聞こえた。
あいつか。
苦笑交じりに酔っ払いなりの早さでドアを開けると、首からメダルを下げ、
満面の笑みをたたえた男が覆いかぶさってきた。
「二人きりになりに来ましたー!」
あっという間もなく押し倒される。
嵐のようなキスの合間を縫ってぎりぎり手の届いた扉を閉め、息継ぎの間に
抗議をあげる。
「ちょっ…!お前アホか!」
「ええやん。減るもんでなし」
反論のために息を吸い込んだが、あまりに嬉しそうに笑っているのを見て、
つられて笑ってしまった。こうなってしまってはもう向こうのペースだった。
だがしかし彼はそれが嫌いでない。結局のところ、二人きりになるために
部屋を訪れてくれたのは嬉しいのだ。
「……ええか」
「ええんよ」
互いの顔を見合って微笑み、ゆっくり顔を近づけて唇を重ね合った。

扉のところで床に座ったまま二人、向かい合って抱きしめあう。
「あぁこうしてんのが一番ええわ」
男があまりに蕩けた口調で言うので彼は嬉しくなって、男にしては
柔らかい頬に軽く唇をつける。
「んなぁ」
「んん?」
「メジャー行きたなったやろ」
アルコールに澱んだ頭が一瞬クリアになった気がした。
が、ほんの一瞬だけだった。彼は鼻から息を出しながら、
「もうずっとやって。自分かてそやろ」
「今シーズンおわたら行けるんかな」
「去年もそんな話したな」
男は大きなため息と共に彼の首筋に顔をうずめた。
彼とて同じ思いである。
ともにチームを力量的にも精神的にも支えるエース。
利権も絡み、メジャー挑戦させてください、はいどうぞ、と行く話しではない。
お互い球団とはすでに何度も席を設け話をしている。その上で
今シーズンもまた同じユニフォームを着ることを承諾している。
嫌なのではない。チームもチームメイトも自分の大事な場所である。

それでも。
それでもやはり本場の風を浴び、本場のマウンドに立ち、
世界の選手に投げ勝った自分の気持ちを抑えることはできなかった。
「背中、押された気ィがしたんや」
男の国際戦負けなしのテンポのよい投球は彼自身胸躍らせながら見ていた。
「せやな、お前なら…」
「待ってるって、言われた気もした」
はっとした。
そう言ってうな垂れる男を見て、背中を押したものが投げ勝った自信と
ともに、あの人の言動からでもあることに気づいた。
言わずと知れた世界的名プレーヤー。世界記録を打ちたて
今なお進化を続ける希代の名選手。
「…何で行かれへんのや。はよ行きとうて仕方ないわ」
男が言った言葉はメジャーへの希望なのか、あの人への憧れなのか、
それとも----
そう思いついてしまった瞬間、腹の底から突き上げてきた眩暈にも
似た感覚を彼は抑えることが出来なかった。
気が付いたときには男を突き飛ばし、マウントポジションを取って上から
むちゃくちゃに唇を奪っていた。舌をねじ込み、口腔を蹂躙する。
抗っても許さない。

力ずくで押さえつけ、体を弄った。
最初は半ば本気で抵抗していた男も、やがて艶やかな声を出し始めた。
ほんのり目の縁を赤くした男を見て、彼はさっきとは違う感情が付き上がって
きたのを感じたが、男がそのままズルズルと扉のところまで後退したのを
見て思いとどまった。
「お前さっき俺のことアホや言うたけど、お前がアホやわ」
見ると男は耳まで赤くしている。
男が怒りの表情なのとは裏腹に、彼はそんな男を見てぼんやりと
かわいい、と思っていた。
「わかりやすすぎるで、ほんま」
一瞬にして、今度は彼が赤くなった。
-----ばれていた。
好きで、好きでたまらないという感情も、醜く汚いどろどろとした嫉妬も。
男は横着にもしりを床につけたまま彼の近くまでやってきた。
そしてふにゃり、と表情を崩し、彼の頭を自分の胸に引き寄せた。
「あぁ~。もうなんでわからんかな。俺こんなにお前の事好きなのに」
「しらんわ、アホ。いちゃいちゃしくさりおって」
「憧れと好きを混同するほど、俺、アホの子ちゃうで」
だって、と大の男が口にするには余りに幼い言葉を彼は飲み込んだ。

「ええか、何度でも言うで。俺が好きなんはお前だけや」
そう言って珍しく真摯な表情で男は彼の瞳を覗き込んできた。
「ほんで、お前が好きなんも俺だけや。せやろ」
「……せや」
「ほんならそれで全部や。機嫌直せ。せっかく二人なんやし」
と言ってぱかっと笑うと、きゅっと抱きついてきた。
「やっぱこうしてんのが一番や~」
アホか。
声にならないまま、彼は喉を震わせた。
これで全部。それでいいのかもしれない。
「痛い」
「何がや」
彼は男をぐっと押し戻した。変に痛むおなかの辺りを見てみると、
男が首から下げていた金色のメダルが静かに光をたたえていた。
2人はそれをみて軽く笑った後、仲直りのキスをするために顔を
近づけて行った。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ もう萌えすぎちゃったんだよこの二人に。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 滋味で悪かった。でも反省はしない。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

初投下、初801…。('A`)ウバァ
大阪弁も京都弁もわかりませんorz
あと本人風呂具にうpされてたけど、メダル決して安物ではありませんでした…orz


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