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そういう星の下に生まれた男

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  古火田最後第二話パラレルワールドだモナ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  >>224-227の続きらしいよ。そして長い。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 230姐サン徹夜スマソ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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世界の仲田と知り合いになってから幾日か経ち、無効島は慣れない携帯電話と格闘していた。
ほぼ毎日、彼から一言だけのメールが届く。そして無効島は、今日も彼への返信を打つ。
「……あっ!」
一つの文字を入力しようとして、今まで打った文章を全部消去してしまった無効島。
はああああ、と、声を上げて盛大な溜め息を吐いて携帯を布団の上に投げ捨てる。
何故こんな事になってしまったのか。どうしても納得がいかない。
先週、無効島は仲田との交流を請われた。互いに自己紹介を交わして、その帰り際。
じゃあこれで連絡を取って下さい、と仲田の隣にいた男が無効島に携帯電話を渡してきたのだ。
「どうして俺なんだ……?」
その言葉は再度吐いた溜め息と共に、宙を漂って消える。
弟のサインを自分が書いた事が上役にバレ、ホテルの警備員をクビになってから二ヶ月と少し。
無効島の周囲は確実に変わった。
弟が明るくなったのは貴方のおかげだ、と言われた。
弟のチームが世界で一番になれば、それは弟を変えた貴方の功績でもある、とも言われた。
挙句の果てにこれだ。仲田を変えてくれと頼まれてしまったのだ。
断ればよかった。だが、だが然し。人の良い無効島には断りきれなかった。
「そもそもアイツが世界一になれたのだって、アイツ一人の力じゃあないのになあ」
ぽつりと言って、無効島は微睡む。

ピリリリリ、と、ひどく耳障りな電子音がする。
音の正体を目を閉じたままで探ると、小さな振動が手に触れた。
唸り声を微かに出して、音を出して震える物を掴むと、それの発する光が当たって瞼の毛細血管が映り視界が赤く染まった。
やっとの事で無効島は目を開く。
携帯のウインドウには“仲田日出寿”と書いてあった。
うとうとしている内にかなりの時間が経ってしまったらしい。部屋はすっかり暗くなってしまっている。
どうにか携帯を開けて、少々迷惑と言えなくもない時間帯に掛けてきた相手の電話に出る。
「はい、無効島です」
声が掠れている。口を開けて寝てしまったらしい。
何となく気恥ずかしくなりながら、無効島は部屋の灯りを点けた。
『どうも』
「ああ、仲田さん」
何かありましたか、と訊ねると彼は少しだけ口ごもり、メール届いたかなと思いまして、と言った。
「届きましたよ。少し、眠ってしまったみたいで。申し訳ない」
はにかんでそう告げる。緊張しないようにと自分に言い聞かせるが、どうしても声が硬くなってしまう。
『そうでしたか。急かしてるみたいで済いません」
「いえ。そんな事は」
無効島は自身に苦笑を漏らす。自分が子供になってしまったみたいだと思った。
『あー。後、その。敬語じゃなくていいですよ。無効島さんの方が年上ですし』
はは、と乾いた笑いを口先で吐く。世界で活躍する人間にタメ口なんて言えるもんじゃない。

否、いるか。無効島は弟の姿を思い浮かべた。弟も世界的な有名人だ。
けれどもアイツはガキの頃から一緒に暮らしていて、兄弟だからこそ気兼ねなくタメ口でいられる。
「気を付けます」
無効島は携帯に向かってペコリと頭を下げる。すると彼は少しだけ、ほんの少しだけ悪戯っぽく偉そうに言った。
『そうして下さい。って、言ってる傍から敬語ですよ』
「……あ、しまった」
親に隠し事がバレてしまった子供のように、二人は暫らく笑いあった。
ほんの数日前まで雲の上の存在だった人と笑いあっているのが胸の奥でくすぐったくて、無効島は目尻を落とす。
笑い声が囁き程度に変わったのを見計らって、ついでだろうと無効島が口を開いた。
「さっきのメールの返事ですがね」
『何です? あー、また敬語』
「ああ、そうだった。済、……まない?」
そうですよ、全く。と、彼は偽りの怒りを口調に出す。もう一度、済まないと謝ってから、
「返信。
 こちらも寒いですが、最近は春らしく日に日に暖かくなってきました。
 そちらはまだ寒さが続いているようですので、風邪など引きませんようにお気を付け下さい。無効島」
と、柔らかくなった声に感謝しつつ、無効島はメールの返信内容を告げた。
『ありがとうございます』
先程のふざけた口調をちょっぴり改めて背筋を伸ばした様子が浮かんでくる。
無効島の中にある、無口で無愛想でストイックなヒーロー像は瓦解して電話口の向こうにいるのは好青年の彼になった。

思いがけない感謝の言葉に、こちらこそと返そうとした所に家の電話がリンと鳴った。
誰からの電話か分からないが、夜も更けているのにかけてくるのなら世話話でもなかろう。
そう思った無効島は、ではまた明日、と異国の地にいる彼に忙しない別れを告げて、携帯を切った。
リンリン、と鳴り続ける家の電話を取ると、途端に受話器から聞き慣れた人間の声が耳をつく。
「何だ、お前か」
『ひどいな。何だはないだろ、兄貴』
さっきからずっと電話をかけっ放しだな、と無効島が苦笑するのへ、
『それより兄貴、仲田と知り合いになったって本当か?』
と、いつもの弟よりもやや厳しい声質で訊かれてしまった。
「知っていたのか」
有名人は情報が洩れるのが早いというのは知っていたが、これ程とは思わなかった無効島が驚いた声を出すと、弟は呆れて溜め息を吐く。
『あのさあ……まあ、何でもない』
歯切れの悪さに気付いてそれを追求しようとすると、勘の良い弟はこれをするりと躱してしまう。
『本人から聞いたんだよ』
「そうか」
ん? 何故、彼は弟に知らせたのだろうか。その必要性はないはずだが。
悩める無効島に、弟は更に訊ねる。
『兄貴。携帯、持ってるんだって?』
「それも聞いたのか?」
『ああ。番号、俺にも教えてくれよ』
無効島が携帯を開いて電話番号とメールアドレスを言うと、弟は分かった、じゃあまた。と言って一方的に電話を切った。
回線が切れてしまった受話器を置くと、何故か無効島に疲れがどっと湧く。
「……ああ、もう」
携帯に弟の名前で電話帳登録を済ませて、それを放り投げる。
風呂にも入らず布団に潜り込む無効島の携帯が一瞬だけ光り、着信履歴の最新に弟の名前が記されたのを、彼は知る由も無かった。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ どちらとくっ付けようかな。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 神ー様ーのー言ーうー通ーり。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
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早くまとまった休日が欲しいな、寅&辰のDVD。

続き書いちゃったぞ!書いちゃったからな!萌えちゃってるんだからな!!
そして最後の“彼”が誰であるかは皆様のご想像にお任せしますからな!


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