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芸人 平成ノブシコブシ

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  若手ゲ仁ソヘイセー野武士拳の話です。
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  某番組のトークで禿げ萌えたみたいだよ。
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ キャラもクソも無いほどに初萌えなんだって…。
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

「…こういうのって、形式とかマナーとかあんじゃねぇの?」
「言葉のチョイスがおかしいよ」
「何だ、スタイル?」
「亀甲縛りくらいしか思いつかないけど」
「片足吊りとかね。って、それにしても滅茶苦茶だよ。コレ」
「いや、俺SMには興味ないんだよねぇ」
「…なら何で俺縛られてんの?」
「あー、何だろね、興味本位?」
「興味本位で縛んなよ」
「興味本位で縛られんなよ」

ネタ合わせの為に訪れた相方の部屋に、赤いSM仕様のロープ
なんかが転がっていたのが悪いのだ。事前に聞いていたとはいえ、
実際に目の当たりにすると奇妙な昂ぶりを抑えられなくなった。
土下座する勢いで頼み込んで、渋る相方を説き伏せて縛らせて
もらったのが今から20分前。何をするわけでもなく、ただただ
ぼんやりと拘束された相方を見つめるばかり。

「何かされっかと思ったんだけどさ、何もしないの?」
「してほしいの?」
「…俺ノーマルだから。」
「うん、俺もノーマルなんじゃないかな。」
「語尾を濁すなよ語尾を」
「でもさぁ、俺いつかお前のこと殺したいんだよね」
「……あれな。見たよ」
「これってお前のこと愛しちゃってるってことなのかね?」
「…この状態でそうだよつったら、俺確実にヤられるよね?」
「あ、そっか。そうだな。」
「勘弁してよー俺ヤるの好きだけどヤられんのヤだよー」
「…ヤんねぇよ。」
ヤるつもりなら、最初から力ずくで襲い掛かっている。とは思えど
口には出さなかった。相方がド変態なのは熟知しているが、
自ら未体験の新しい扉を開いてやる気力も度胸もない。

「つか、腕痛くなってきた」
「我慢できない?」
「我慢しても何にもいいことねぇだろ」
「まぁねぇ」
「相方緊縛してどうすんだって話だし」
「ほどくの?」
「何ほどきたくねぇみたいになってんだよ」
「何となく、綺麗かなーと思って」
「……お前は俺以上の変態か?」
「お前には勝てないよ。」
このまま見ていたいような思いにも駆られたが、それは無かった
ことにして俺は相方を拘束していたロープを解いた。ぶすっと
不貞腐れる相方を尻目に俺は取りとめも無く思考を巡らす。
本音とも言えなくは無い、ぼんやりとした思いを。

〈…いつかきっと、俺はお前を本当に殺してしまう気がする。
でも、その時までは一緒に隣でバカなことをしてくれないか。
俺はお前を愛とか恋とか色々なモノを超越して想っているから。〉

全ての意を込めて、俺は相方をこう呼ぶ。

「天才」…と。

「…おい、ボーっとしてんなよ。ネタ合わせすんぞ」
「へ?…あ、あぁ、そうだ。ネタ合わせだ」
「…お前は俺を縛る為に今日ウチに来たの?」
「…違うな。」

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧  カワイコチャンを縛りたいよ。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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