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ムリヤリムクイヌ

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ツヅキサイセイシマス…

いま抱いてくださいって、言いましたか、犬。
骸は混乱していた。
別に自分はホモとかゲイじゃないし、困る。
犬はそういう趣味があったのだろうかとも思ったが、学校でかわいらしい風貌の女の子をみつけては
「かわいいれすよねあの子」なんて話していたことをみると…あれはカモフラージュなのだろうか?
断わろうと思ったが、たぶん拒否された犬はわめき立てるだろう。
どうしようか…
真っ暗闇のなかで迷う骸を差し置き、犬は次々と衣類を脱ぎはじめていた。
暖房もなく、穴だらけの窓ガラス。
体温の高そうな犬も当然寒いのだろう、白い息を吐き、下着一枚のかっこうで肩を震わせた。

「うう…さむい」
「冬ですからね…。…犬、服着てください、ね」
逆なでしないように比較的穏やかに言う。が、
「だめれす!」
「…何がですか…」
単純な犬のことだ、妙な雑誌の影響かもしれない。
困り果てた骸をよそに犬はとうとう下着を脱ぎかけた。

「ちょっと、脱がないでください、犬」
「なんでれすか!服着たままじゃヤれないれしょ!」
ムキになってそう言う犬の、いまにも脱げてしまいそうな下着を抑えにかかる。
ふと触れた腕はものすごく冷たくて、この子は一体なにをしたいのだろうと不思議におもった。

相手がノーマルだからとかホモだからとか、そんなの考えなかった。
自分を捧げる=敬意を示す→骸さんよろこぶ
としか考えなかった犬は、頑なに拒否する骸のきもちがわからなかった。
すぐ褒めてくれるとおもったのに、ぜんぜん褒めてくれないし。
暖房ないからすっげさむいし。
半べそをかく犬に、骸はふしぎそうな視線を投げかけていた。

「…犬」
「なんれすか、」
「僕がどうすれば、満足してくれますか」
ショックだった。
満足させてあげたい俺が、満足させてもらう立場になってる?
でも、このくらいで引き下がるわけにはいかない。
セックスってのはねームードだけじゃなく、テクニックで満足させるものよ、とMMが言っていたのを思い出す。
「おれに、しゃぶらせてくらさい!」
「…」
凍りついた空気も、いまの犬は感じなかった。

しゃぶりたい、ですって
クラリとめまいが襲い、いっそ倒れてしまおうかなと思ったが、このまま倒れて起きたときには…
何をされているか分からない。
ああもう早く切り上げてしまおうとジッパーを下ろし、力なく萎縮したそれを放り出した。
ベッドに腰かけたまま脚を開いて犬に見せ付けるようにする。
部下が何を考えているのかは全く分からないが…半ばヤケでもあった。
すると犬は嬉しそうに〔骸にはそう見えた〕両足に頭を分け入らせ、無遠慮に僕自身を口に含んだ。
(…犬)
躊躇なく男のそれを咥える犬の姿は、骸を驚かせる
フェラチオ、といえば聞こえはいいが犬の愛撫はあまりにも乱暴で、
いままでそんなふうに女を抱いてきたのかと疑心するくらいだった。

「…ちゅ、ちゅっ」
「…。」
(痛い)
犬の口輪が僕のそれを上下するたびに前歯がごつごつと擦れる。
ちらりと盗み見ると、歯に擦られた部分はうっすらと赤くなっていた。
(うーん…)
仲間であり部下である男、しかも自分より幾分筋肉のついた男に愛撫されても。
痛んだ髪がちらちらと視界を横切り、すこし苦笑いをうかべてしまった。
でも、こんな一生懸命に愛撫してくれているのに不能というのもね…犬に気の毒な気がする。
誰と行為に及んでいるなど気に止めず、刺激にだけ集中しようと決めた。
(しかし…痛い)
「犬、もう少し舌を絡めてもらえますか」
「!んぁい!〔はい〕」
僕の注文をうれしそうに聞きつけ、犬はよりはげしく舌を絡めた。

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・)キョウハコレダケ…


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