北の大国大統領×侍従たん
更新日: 2011-04-30 (土) 14:14:50
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| 極東板、陛下スレより「北の大国大統領×侍従たん」
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 師弟愛萌えで勢いだけ。
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ 初投稿だゴラア
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高級感の溢れるホテルの一室。
男はシャワー室から出ると、大きくため息をついた。
どこでもかしこでも、全てに警戒心を抱きながら過ごしている自分がいる。
このホテルは一級国の一流ホテルでセキリュティも完璧だ。
そう頭では理解していても、彼の本能に染み付いた警戒精神は途切れることを知らない。
それは男が受けてきた厳しい訓練の賜物。軍人からありとあらゆる過酷な状況を乗り切って、国のトップにまで上り詰めたのだ。・・・そう、ありとあらゆる手を使って、だ。
ソファに座り込み、柄にもなく自嘲する。これは後悔か?否、そんなものはしない、できない。自分は割り切ったはずだ。悪役になってでも、祖国の繁栄に尽くすのだと。
軽く頭を振り、水でも飲もうと立ち上がった瞬間、ドアベルが鳴った。瞬間的に顔はこわばり、体は警戒の姿勢をとる。
「・・・誰だ?」
ドア越しに問う。もう時間も遅い、ボーイが来たわけではないだろう。
「夜分すみません、師匠。僕です。」
男は、体から一気に力が抜けていくのを感じた。
ドアを開ければそこに居たのは想像どうりの青年。
少しよれたスーツに身を包んだ、痩せ型の彼は男の姿を見るなりはにかんだように微笑む。眼鏡の奥に覗く瞳は聡明だが柔和そのもので、誰が見ても文系の若手役人だ。
しかし彼は確かに文官の役人であるが、裏の顔は自衛隊三軍で三佐待遇を持つ、この国の陛下のかなり特別な侍従者であり、強大な力をもつ陰陽師でもあった。
「君か。こんな夜分にどうしたのかね?」
「はあ、本当はもう少し早めに伺おうと思っていたのですが・・・仕事が長引きまして。」
へらっと笑う彼の姿は随分と幼く見える。確か今年で二十五歳と言っていたが、下手をすれば十代の少年だ。日本人はみなそうだと言うが、彼の場合は格別そう思う。
「まあ、立ち話もなんだ。入りなさい。」
「はい、お邪魔します。」
「本来なら酒でも出すべきなのだろうがね。あいにく何もなくてすまないな。」
「いえ、師匠がお酒嫌いなのは知ってますから。」
「飲めないわけではないのだがな、君もそんなに強くないから、ちょうどいい。」
ロシアンティーを飲みながら他愛もない話をする。知らず知らずのうちに男の表情は緩み、自然な笑みを浮かべていた。
この他国の青年は自分のことを師匠と呼ぶ。
数年前にシベリアでトレーニングをしていた自分につき合わせてくれと申し込んできた日本人。
物好きなやつもいるものだ、とその時は呆れたものだったがその後何度も過酷な訓練を行うたびに、彼は日本からやってきて自分に同行した。
「そういえば・・・」
男は思い出したように呟いた。
「君が私の訓練に付き合っていたのは、君の本意ではなかったそうだね?」
「え?はあ、僕はどうにも周りのヒンシュクを買いやすいものですから・・・」
つまり、彼に腹を立てた周りの人間が、彼を極限の地へと追いやっていたのだという。
「あの訓練はおのれから覚悟を決めて行っても、厳しいものだ。ましてや強制されてやらされていたのなら・・・苦しかったろうに。よく耐えられたものだな。」
「はい、最初は掛け値なしに死ぬかと思いましたし・・・物凄く辛かったです。でも、やはり自分がどんどん鍛えられていくのがわかって、嬉しかったですし。これでまた陛下のお役に立てると感じましたから。」
「陛下の、ね。」
自分でも驚くほど、気分が曇ったのがわかった。もちろん表にはおくびも出さないが。
彼は陛下のために生きている。これは彼の願いであり、誇りだ。
あの魅力的過ぎる笑顔を持つ、幼い女帝のためならば、彼はためらいなく命を投げ打つだろう。彼女はそんなことを望みはしないだろうが。
それを考えるとどうにも気分が落ち着かない。そして、考えてしまう。彼が自分の国の人間だったならば、と。
それならば彼をいつでも手元においておける。彼は自分の優秀な右腕になるであろう。今は何ヶ月かに一回などという会う機会も格段に増す。
「それに・・・」
彼の言葉の続きでふと我に返る。
「それに・・・何かね?」
自分らしくもない、と思いながら続きを促す。
「・・・師匠がすぐ側にいてくれましたから。訓練中はずっと一緒に居られますから・・・」
辛くないです、と彼は頬を少し染めながら笑った。
・・・年甲斐もなく彼をソファに押し付けると、性急に口付けた。
ほんのり赤かった頬がさらに赤くなる。口を割り開いて巧みに舌を動かせば、細いがしっかりと鍛えられた体がびくりと震えた。
「っはあ・・・あ・・・師匠・・・」
「・・・明日は仕事かね?」
「いえ・・・師匠が来日されていると、聞いていましたから・・・休暇を取ってあります。」
「ならば来るのは明日でもよかっただろう?わざわざこんな夜中に来たのは・・・これを望んでいたからかね?」
「なっ・・・違いますよ!」
「そうか、ならば今夜はキスだけにしておくか?」
「・・・・・・師匠の意地悪。」
「私の性格の悪さは今に始まったことではあるまい。」
そうはいいながらも、すでに手は彼の服を脱がしにかかっている。彼はまだすねた表情のままだが、幾分もたたぬうちに素直になるにちがいない。
なんだかんだいっても、この関係は悪くない。
そんなふうな楽観的な考えも、自分らしくないとは思うが、目の前の彼にはこのうえなく似合っているような気がした。
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以上です。お目汚し失礼しました。
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