Top/11-750

VERSUS ナイフ眼鏡

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )対決(要英訳)ナイフ眼鏡前提で

銃声がした
血を飛び散らせて倒れたのは、薄汚れた脱獄囚ではなく
さっきまで、悠然と立っていた、NO.2の男だった
ボンネットいっぱいに赤い血、地面に倒れた男は
死んでいる

…死んでいる

即死だ、呻き声も聞こえなかった
偶然か、狙ってなのかわからないが、心臓に当たったのだろう
あっけない幕切れ
なんだ、こんなものか
まぁ、どっちみち自分が殺すはずだったのだ
予定より早く死んだ、それだけだ

…それだけだ

彼が、笑う
踊るように飛び出す
そうだ、こんな死体眺めてる場合じゃない
こいつは、攻撃してきやがったのだ、
逃がしてもらう分際で、逃がしてやる俺達に
彼に続くように、銃を取り出して脱獄囚に向けて構える
盾にでもするように、チビの身体を抱きかかえ、わけもわからず逃げてきた女を背中に庇い
脱獄囚はこちらに銃を向けている、無表情で
少し
ほんの少しだけ
怒りが湧いた

楽しくも嬉しくも無いなら殺すな
だったら、俺が殺したかった

「殺すぞ」
彼が言った
「ああ」
頷いた
「いいんか?」
「あの人は、あの男のこと大好きだから」
だから、間違っても裏切らない
俺達に賛同なんてしないよ
「そーぅだな…」
殺すしかねぇーよなぁー
どこか遠くに叫ぶように、変な調子をつけて彼が言った
「俺が」
ほぼ無意識で呟いていた
「殺すよ」
ぴゅう、と口笛を吹いて彼がキスしてきた
応えながら、どの銃で殺してやろうかと考え始めた

何が起こったのか解らなかった
気がついたら首を絞められていた
死体に
死体のはずだ、間違いなく死んでた
なのに
立ち上がって、筋肉馬鹿が吹っ飛んで
俺の首に手が
身体が、浮く
持ち上げられていく
息が、吸えない
なんなんだ
銃で腹のあたりを撃つ
手は、離れない
俯いてた死体の顔が、上がる
真っ白な顔、濁った眼
死んでいる
なのに

まだそんな眼で俺を見るのか

「あ…あぁ、ぁ…!!」
力を振り絞って、腕を持ち上げ、頭を撃つ
やっと手が離れた

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )ナンダコリャ


このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP