イブの息子たちより愛をこめて
更新日: 2011-05-01 (日) 13:08:07
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| 威武の息子たちより愛をこめて
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 本スレの流れで急に思いついたらしいよ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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「死にに来たのかい、少佐?」
グラスを掲げた伯爵が、薄く笑って言った。
窓から入る青白い月の光を映したグラスの金縁が妖しげに光る。
それと同じ色をした髪が、彼の端正な顔に影を落していた。
「お前になら殺されてもいいと思ってな。一応解毒剤は飲んできたが…」
ホールの階段下から見上げる黒髪のドイツ人は静かに言った。
その緑の目は伯爵の手のグラスから、青い目へとゆっくり動いた。
いつもコマドリの卵のような色をしてきらきらと光るその目は、
今は光の加減か青磁のような冷たい色をしている。
「これがなんだか分かるかい?」
伯爵は、グラスを軽くゆすってみせる。
中の液体が赤いガラスを反射しながら不気味に揺れた。
「猛毒だ」
伯爵から目を離さずに少佐は簡潔に答えた。
「これでもくるか?」
そう言うと、伯爵はくいっとグラスの中身を呷った。
口の中におさまりきらなかった液体が、唇の端から垂れるのを手首でぬぐう。
「もちろん」
少佐は迷う様子もなく階段をつかつかと登り、伯爵のそばへいくと
その腕を掴んだ。その拍子に、伯爵の手からグラスが落ち、石の床にあたって
砕けた。その音ががらんとしたホールに響く。
そのまま強引に少佐は伯爵の口に唇を押し当てた。口の中のグラスの中身が
自分の口に入ってくるのも構わずに。二人の唇の間で行き場を失った
液体が、顎を伝って流れる。それさえも惜しいというように、少佐は執拗に
舐めあげた。
どちらともなくお互いの背中に腕を回し、月が窓枠の影を映し出す床の上に倒れた。
伯爵の上に覆いかぶさった少佐は何度もキスを繰り返す。
突然、伯爵が体を起こし少佐の両手を押さえつけた。
月光を映す緑の目と青い目が再び見つめあい、伯爵は荒い息づかいで少佐にキスを落した。
「少佐!少佐!どこですか!!」
部下たちが探しに来たとき、少佐は目をつぶって伯爵の腕の中にいた。
「やっぱり…!!」
「ちょっと気持ち悪くなっただけだよ。心配いらない」
伯爵はにっこり笑った。
「それにしても、角砂糖二十個入れた紅茶はさすがに甘すぎるよ。
私も正直きもちわる…。
いくら任務のためとはいえ、『激甘ケーキ選手権』の審査員を彼にやらせようとは
情報部の部長の考えることは相変わらずよく分からないね」
「はぁ。パティシエの評判があまりにも広まりすぎて…。それで、甘い物嫌いの方は?」
Zは心配そうに少佐を見ながら聞いた。
「大丈夫みたいだよ。自分で予想してた通り、男とキスする嫌悪感と甘い物嫌いが相殺して
砂糖二十個の紅茶にも耐えられたみたい。大会ではちゃんとケーキを食べられるよ」
「そうですか。なんだか無茶な理屈でみたいですけど」
「Z君、君も試してみる?」
「け、結構です!!」
無茶な理屈でも構わないよ。君が私にキスをねだるなんて。ねえ、少佐?
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| | | | ピッ (・∀・ )ほんと土下座したい気分らしいよ
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(本スレのノリで本文伏せてなかった!!!ここが伏せ推奨ならほんとごめんなさい)
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