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tako

AA入れるとずれるんで略します。
(・∀・)<前スレ7の続き、土曜朝超人絆(要英訳)ネタ(主人公?蒼いカジツ)だモナ
(⊃ДT)<番組とっくに終わったしDV/Dも全巻コンプだけど後編だモナ
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僕(顧問和樹・24歳)は、仙寿煉(17歳)とともに移動店舗(tako-cafe)で第二の
人生を頑張っている。
前の勤め先、T/L/T(ティ/ル/ト)コーポレーションでの「人間関係」に疲れた僕にと
って「これから」が始まるはずだった。
とは言うものの、そこまで深い意味はなかったりで。

EP2.慣性

地下鉄に乗った帰り、念願の試合を見れて興奮しすぎたのか、疲れきった煉が
僕の方に寄りかかって静かに寝息を立てている。
僕はと言えば、壁面に流れる広告の明かりを見つめながら、何故かたこ焼きの
事を考えていた。

(顧問…)

あの人の声がする。
僕の中にあった、たこ焼きへの情熱を揺り起こしてくれた唯一の理解者でもあ
り、T/L/T(ティ/ル/ト)コーポレーションにいた頃、迷ってばかりいた僕自身に指
針を授けてくれた人物。
その人の名は、媛屋淳。
僕より年上の27歳で、フードコーディネーター兼フリーのルポライターを職と
している。
今まで全国を転々と歩き、様々な食文化に触れていた彼に、僕は幾度となく助
けられ、オ/オ/サ/カ出張の時には、媛屋さんと共にたこ焼き屋台で、僕自身
が実力をつけることになった。

(顧問!豪華な見かけにとらわれるな!)

あの時の、あの人の叱責は僕の励みになっている。
そして独立のきっかけを作ってくれた媛屋さんからの餞として、今の店とたこ
焼きのノウハウ…そして、たこやきマ/ソ/ト/マ/ソのレ/ッ/ドのぬいぐるみを
貰った。
どうして媛屋さんがそんなものを持っていたのかは、今でも解らない。
店を持ちすべての準備が整ったとき、提出していた辞表が受理された。
そして僕は、日本を離れる媛屋さんを見送るために、会社を出てそのまま空港
へ向かった。
媛屋さんは別れ際に、僕にこう言った。

(たこ焼きはノ絆だ)

よく解らないけど、あの気難しそうな媛屋さんが言うと、妙に説得力のある言
葉に聞こえる。
たこ焼きは絆…
だけど、やっぱりよく解らない。

降りる駅へのアナウンスが聞こえる。
煉は、まだ寝ていたいみたいで少しぐずっている。
こうやって見てると、本当に子供だな。
まだ17歳だから子供なのは当たり前なんだろうけど。

「煉!ほら、おりるぞ!」
「んー…」

揺すってもなかなか起きようとしないので、仕方なく僕は煉をおぶって駅をお
りた。
しっかりと握っていた煉の切符をとり、自動改札を通り抜ける。
煉をおぶったまま、僕は真っ暗になったアパートへの道のりをゆっくりと歩いていた。
T/L/Tにいた頃の僕は…迷ってばかりだった。
プロジェクトチームの一員として、慣れない書類整理や営業の毎日。
取れた契約も途中破棄で、プロジェクトは何度も暗礁に乗り上げ…それも全て
会社の上層部が仕組んだ事だった。
あのとき…媛屋さんに出会わなかったら、今の僕はあったのだろうか?
そして今の僕がなかったら、煉は…
ぼんやりと差し込む光を見上げると、そこには点々と散らされた無数の天かす
と、真っ黒い鉄板に一つだけ、金色に光る月が大きく浮かんでいた……

「綺麗なたこ焼きだ…」
「そだねー」

背中から聞こえる声に、僕は現実に引き戻された。

「煉、起きたのか?」
「ちょっと前にね。で、せっかくだからちょっと楽してみようかなって」
「なんだよそれ」

僕の肩から垂れ下がっていただけの、ほっそりとした煉の腕が僕の身体を抱き
しめる。
子供特有の柔らかい頬が僕の頬に触れ、赤ん坊のような柔らかい匂いが鼻をか
すめた瞬間、思わず唾を飲み込む音が煉に聞かれなかったか…僕は少し焦った。
同性への特別な感情…それに関して、言い訳はしたくなかった。
僕自身の女性遍歴に問題があったと言えばそうだし、唯一の理解者が同性だっ
た事も何らかの要因になったとも言えるから。
だけど媛屋さんに対しては、そんな感情はなかった。
あくまでも尊敬できる大人として、人生の先輩としての彼は好きだった。
だけど今の…煉への感情は違う。
これからの僕にとって、ずっと一緒に歩んでいけるパートナー。
T/L/Tにいた頃になかったもの~笑顔に変わる素直な明るさ~が煉にはあるか
ら、僕は煉の笑顔に何度も助けられた。
それだけかな。
それだけじゃないはずだけど………

「おい煉、いーかげんに降りろよ」
「はいはい」
「返事は一回だ。あと、帰ってからフロにでも入ってくか?」
「なんで?」
「なんで、って…お前あんなに興奮して汗だくだろ?」
「そっか…」
「家についてから、縞の湯行くからな」
「うん。あすこさ、この時間空いてたよね?」

どんどん夏に近づきつつある気候に、僕も煉も眠る前にひとっ風呂浴びたい気
分だった。
最初はそのつもりだったけれど。
部屋についてすぐに僕達は石鹸とタオル、着替えを持って縞の湯へ向かった。


「広いねー!」
「声でかすぎだぞ煉!」

簡単に夕飯も済ませてから僕と煉は、近所にある縞の湯の広い風呂場に入った。
ここの番台で、いつも仁王のように恐い顔で座り込んでいる縞さんは、ご近所
の顔役でもあり、いろいろな店のご主人が汗を流しに訪れるので、ここは一種
の社交場ともなっている。
たまたま時間が遅かったせいか、僕と煉の二人だけだったが、今を思うとそれ
が返ってよかったのだろう。
そうじゃなかったら、今の僕達は…

「背中洗ってやるから、ほら座れ」
「はーい」

煉の白く小さな背中を洗っているうちに、僕の中で押さえられていた感情が頭
をもたげていく。
地下鉄の階段で怯え涙をこぼした煉。
そんな煉に僕はノ強い感情を抱いていた。
石鹸の泡に塗れた手を煉の腿に滑らせると、煉は怯えたような目で僕を見つめ
た。
だけどそれは一瞬だけで、煉は何かを理解したように俯きながら唇をかみ、両
目をしっかりと瞑りながら僕の身体に寄りかかった。
感情の高ぶりを止められなかった、自分が情けないとも思った。
だけどそれでも構わなかった。
腿に何度も手を滑らせながら、片手を煉の身体に回し胸板に何度も手をはわせ
る。
手に収まるほど小振りな煉自身は、白い泡に紅く鮮やかな色を浮かべながら雫
を溢れさせていた。
煉の泣きじゃくる声が、誰もいない浴室に漏れそうになる。
泡だらけの身体に湯をかけ洗い流すと、僕は煉の身体を壁際に寄りかからせた。
そして煉の両腿を割り身体を滑り込ませ、煉の紅く色づいた物を深く銜え吸い
上げると、煉は子供がするように指をかみながら、泣きじゃくり頭を振った。

「…やだよ…汚い…」
「そんな事ない…煉のだから」

深く加え舌を絡めると、煉自身が徐々に固さを増していく。
愛撫を強める度に、煉は叱られた子供のように、泣きながら拒む言葉を言い続
けていた。

「嫌じゃないんだろ?こんなに喜んでるのに」
「…ひでぇよ…何で…そんな……意地悪なんだよ…」
「煉が可愛いから」
「えっ…」

普通は女の子に対して投げかけられる言葉に呆気にとられている煉。
ぼんやりと上気している煉にキスをすると、僕は再び煉自身を深く銜え込んだ。
悲鳴を上げると同時に、小さい煉の中からたくさんほどばしる愛液。
全てを出し切った直後、煉の身体はぐったりと崩れ落ちた。
僕は煉にとって初めての物を全て飲み干し、身体に飛び散った分も綺麗に舐め
とった。
僕は、ぼんやりとしたまま喘ぐ煉を抱え浴槽に入れてやった。
その後は僕自身も軽く身体を洗い風呂につかった。

何事もなかったように…


銭湯から戻って、どれくらい時間が経ったのか。
暗くなった部屋に、蒼い闇だけが周囲を漂っている。
静かな夜だと思った。
僕と煉は、裸のままでぐったりと身体を投げ出していた。
シミの広がる古い天井をぼーっと眺めながら、煉にとって怖い思いをさせてし
まったと、少し後悔していた。

「顧問さ……俺の事嫌いで…こんなこと、したんじゃないよね?」
「えっ…?」

天井を見つめながら、煉が静かに呟いた。

「顧問だから…俺、信じたんだよ?」
「あのね……嫌いだからじゃなくて、その逆だから」
「……逆って?」
「…言わせたいのか?どうしても」

正直、こういったシチュエーションで、さりげなく愛の告白とか言うのは苦手
な方だった。
気持ちは固まっているけれど、それを言葉で表す事に躊躇いを覚えた。

「顧問ってさぁ、嘘とかつけねぇのな」
「何だよ?」
「だってさぁ『言わせたいのか?』って声、もろ図星指されて怒ってるみたい
じゃん」
「参ったな…じゃ、もういいだろ。明日も早いし、さっさと寝るぞ」
「はぁーい……ってこのまんまで!?」
「……それもそうだな」

夜の夜中。
強者共が夢の跡、とはかなり違う物の、お互い身体を拭き取りながら後の処理
する姿は「夢の跡」とはいかない、何とも情けないものだった。
だけど、それでいいのだと僕は思う。
生きていく以上、いろいろな困難はあるのだろうけれど、それでも僕達は、こ
れからもずっとたこ焼き屋を続けていくのだろう。

たこ焼きの絆を信じながら。


オチ。
「もしもさぁ、今日の事がショックで、俺が次の日<実家に帰るーっ!>ってい
ったらどうするの?」
「僕にだって男のプライドがある!すべき事はただ一つだ」
「で、何するの?」
「………………………………キミの前で土下座する」
「プライドねぇじゃん、全然(笑」


□ STOP
超/人絆、05の特/撮にしては需要無さげかも。
賛否両論はあるにせよ、煉編からは本腰で見てたから好きじゃあるんですけど。
何かの機会があったらまた書きたいですね。
媛屋さん編も入れた方がいいんだかどうか。


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