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シン・シティ ロアーク枢機卿×ケヴィン

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                    |  遅ればせ罪街の黒幕様×ぬこらしいよ。
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  変なオリキャラもいるらしい。
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ フーン
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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間違えて前スレに誤爆してしまった・・。気を取り直してここへ。

夜の無意味な静寂に飽きてきたグレッグは言った。
「よお、知ってるか、スティーヴ?」
「何をだよ。」
スティーヴは答えた。あくびをしながら。
「あのケヴィソって奴のツラさ。」
「ああ、ロアーク卿のお気に入り野郎か?別に会う機会もねぇし、不気味だからそんなん見たくもねぇよ。」
「確かに不気味だよな、やつはよ。」
「ああ、あのバカでかい眼鏡しか、俺は見たこたァねェよ。」
「おい、そんな事言って、口アーク卿様のご機嫌損ねて死んでもしらねぇぞ?」
「お前が始めたんじゃねぇか。」
二人は周りを見回した。二人にとって「敵」となるものは感じられなかった。

「誰もいねぇよ。話したって別にかまやしねぇ。」
「何か言いたそうだな、グレッグ?」
「まぁな。」
「で、どうしたんだよ。」
「こないだ、運転手のポールじいさんが、飲みすぎて事故って死んじまったのは知ってるだろ。」
「聞いてるよ。」
「んでよ。新しい奴を雇うまでの4日間、俺が運転手の代わりをしたんだよ。」
「口アーク卿のか?」
「当たり前じゃねえか、スティーヴ。」
「俺たちゃぁ、傭兵としてこの農場を警護するために雇われてるんだぜ。」
「たまたま俺がポール爺さんの死んだ次の日に、屋敷の中の担当だったのよ。お前は門の方だったろ。」
「そうだったか。」
「そんで、口アーク卿が『次の運転手が見つかるまで、お前が運転しなさい。確か免許はあったな?』って、声を
かけてきたんだよ。」
「そりゃ珍しい。」
「ああ、珍しい。」

「それでなんだ、グレッグ。」
「んで、言われるとおりに運転してたんだけどよ。運転手生活最後の4日目に、あの眼鏡野郎に会ったのさ。」
「会った?」
「ああ。あんな口アーク卿の優しい声は聞いたことがねぇぜ。」
「優しかったのか?」
「まるで惚れた女にでも喋りかけるみたいだったぜ。車の中から、外のベンチで聖書か何かを読んでるあの眼鏡野郎に
言ったんだぜ、「ケヴィソ、来なさい。」ってよ。」
「お前、運転するときのあの鉄則、忘れたのか?」
「ああ?」
「運転手は、振り向いて後ろの座席にいる口アーク卿の顔を見ちゃ行けねぇって鉄則よ。例えそれがバックしてる
時でもな。」
「忘れちゃいねぇよ。」
「なら、まぁいいけどよ。お前が優しい優しい言うから、顔を見たのかと思ったぜ。」
「声の色だけでわからぁな、スティーヴ。驚くほど優しい声だったぜ。」
「ケッ、やっぱ噂どおり、口アーク卿とあの眼鏡野郎、デキてやがったか?」
「そこまではわかんねぇけどな。だけどまぁ、お前の言うこともあながち間違ってねぇか。」
「なんだ、そりゃ?」
「見ちまったのよ。」
「何をだ?口アーク卿の顔をか?」
「いや、あの眼鏡野郎のをさ。・・たまたま、ミラー越しに見えちまったんだよ。」
「ほう?」
「マジに誰も周りにいやしないだろうな・・。いや、それがあのケヴィソって野郎よ・・。なんつうか・・。」
「何だよ、誰もいやしねェから言ってみろって。」
「ほんとになんつうかよ・・。一瞬ドキッとしちまったんだよ。眼鏡の奥から見える、あの目・・。
忘れられねぇんだよ。艶があったって言うか・・。」
「なんだ、お前男専門だったのか?」
「そんなワケねぇだろ。昨日もオールドタウンで女を二人も買ってきたとこだぜ。ヒィヒィ言わせてやったよ。」
「運転手稼業で臨時支給でも出たのかよ?」
「バレたか、ヘヘッ。」
その背後に、眠る猟犬の背を撫でながら、二つの光るレンズが話を聞いていたことに、二人は気づかない。
周りは草むらであるにも関わらず音もなく立ち上がったその男は、静かに屋敷の中へと消えていった。

ヴゥン、という音を立てて車は立ち止まる。
黒光りのする、暗闇の中で見れば異様なほどな物物しさのある、いかつい高級車である。
「グレッグと言うのはお前かね?」
年をとった、しかし鋭さのある男の声であった。
「はい、口アーク様。」
口アークは車から降り、ゆったりと傭兵の前に立った。
「楽にしてよい。今日は君に、少し話があってね。」
楽にしていいといわれ、グレッグはそれまで自身の体を縛っていた極度の緊張をいかばかりか解いた。
「君、私に少し付き合ってくれんかね?」
「どこかへお出かけでしょうか。」
「いや、屋敷からは出ないよ。車の中を見てみなさい。」
グレッグがそこへ目をやると、後部座席に短い髪をした男の後頭部が見えた。
「君、彼に興味はないかね?」
その後頭部は、ゆっくりと二人のほうへ向き直った。
にこ、と唇が笑みを作る。
暗闇の中で光る眼鏡の奥に、色と鋭さを交えた大きな目が二人をとらえる。
その目に囚われる。
「ケヴィソに私以外の男も味わわせてやりたいと思ってね。もし君がよければ協力してくれんかね?」
淡々と口アークは言う。
是非、と答えたグレッグの耳に、自身の言葉はもう聞こえていなかった。

「ちと寒いが、我慢してくれ。」
居間に馴染みの客を通すかのように、口アークは言った。
グレッグには、その声には耳を通過する程度にしか聞こえていなかった。
地下室に置かれた、粗末なベッド。
いやに白いそのシーツの上に、全裸のケヴィソが身をよじるようにして横たわっていたからだ。
「好きにしていい。」
ケヴィソの代理であるかというように、口アークは言った。
しかしその言葉は必要なかった。既に興奮した傭兵は、敵に襲い掛かるような勢いでその小さな
獣を組み敷いていた。

ケヴィソは声を上げなかった。
は、ともあ、ともつかないような吐息を、突き上げるたびに漏らしていた。
グレッグの脳にはその吐息が甘美な麻薬のようで、どうにかしてその作用を得ようと夢中で腰を突き刺していた。
時折、暗闇の中で色づく胸の二つの蕾を噛んでやれば、「んぅ」と違う音を奏でる。
どんなに犯しても大きな声を上げることのない反応がもどかしく、荒々しく口を塞ぐこともあった。
呼吸のために唇を離すときの唾液の糸が、尚更傭兵を狩猟に駆り立てる。
「ああ、イイぜ、ケヴィソ、おうっ・・」
「っ、ぅ・・」
息を漏らすときの僅かな表情の変化が、いや表情そのものが、グレッグを狂わせた。
そこに口アークがいることも忘れて。

はぁ、う、ううっ」
「ぐっ」
傭兵の身の動きが一瞬止まり、荒い息でケヴィソの体の上に倒れこんだ。
はぁはぁと、二人共呼吸を整えた後、ふとグレッグはケヴィソを見た。
そこには柔らかな笑顔。ケヴィソが普段その顔に湛えている表情であった。
グレッグは、その笑顔にずくん、と身体の奥から沸き立つものを感じた。
(こいつは俺を拒んでない!俺とのセックスの後にこんな笑っているのが証拠だ。この身体の味を知ってしまったら・・!)
(しかし、口アーク卿はどう思う?)
そこで、グレッグはちらりと口アーク卿を見た。
口アークは先ほどと全く変わらぬ平然とした顔つきで、情事の跡にまみれた二人を見ていた。
(口アーク卿はあんな顔をしている)
(これは、まだケヴィソを抱きたいといっても、大丈夫なんじゃないか?)
(そもそも、口アーク卿は俺だけに声をかけたのだ。)
まだ抱きたい。
止まらない。
このグレッグの願望は、完全にいち傭兵としての身分を越えていた。

「さて。どうだったね、君?」
まるで映画の感想でも聞くかのように口アークは尋ねた。
「ケヴィソの身体がこんなにイイとは知りませんでした。もっとヤらせて頂くわけには行きませんかね、口アーク卿?」
数時間前まで浮かべていた口アークへの恐れを忘れてしまったかのように、グレッグは言った。
「ほう?」
「こないだオールドタウンで買った女なんか忘れちまうほどでさ。もっと声が出りゃぁいいが、またそれも
悪くねぇ。」
くっくっと、下卑た笑いをグレッグは浮かべた。

ケヴィソは私がここに住まわせている男だ。その男に一回触れられればまだ幸運だ。まぁ誘ったのは私の方だが、
2回目を求めるのは贅沢だと思わないかね、君?」
はっと、そこでグレッグは我に返った。
ここにいるのは自分の雇い主で、アメリカをも牛耳る男なのだ。
機嫌を損ねれば殺される。そのことを忘れていた。
「も、申し訳ありません。出すぎた事を言いました・・。」
それまでの威勢はどこへやら、グレッグは青ざめ、自分の主人へ詫びの言葉を並べ立てた。
口アークはそれをひとしきり聞くと、又も淡々とした言葉で言った。
「・・ふふ、安心しなさい。ここに君を誘ったのは私のほうだし、ケヴィソを抱いたことで殺すような気は
私にはないよ。」
「あ、ありがとうございます・・!」
「しかしだね。」
「しかし?」
「そろそろ、食事の時間だ。」

深夜の静寂を切り裂くような音が口アークの手に握られた銃から放たれると、傭兵の体は吹き出した血と共に
ドサリと床へ落ちていった。
それまでピクリとも動かずに成り行きを見守っていたケヴィソが、白い裸体を起して、その見事な命の終焉に
歓喜の眼差しを送っていた。

ケヴィソに話しかける口アークの口調は相変わらず乾いていた。
「私もこの年で大人気ない。この男にお前を『ケヴィソ』と呼び捨てにされるだけで、嫉妬に狂ってしまうの
だからね。」
今ではもうただの肉塊と化してしまったこの傭兵に先ほど向けた笑顔とは違う、口アークにしか見せない
慈しむような笑顔で、ケヴィソは口アークに答えた。
「後でこの男を食べようか。たまには男も食べてみるべきかもしれない。女ほど美味くはないだろうがね。」
こく、と頷くケヴィンに、口アークはゆっくりと覆いかぶさった。
「ただ、その前にお前を味わってからでもいいだろう。私には、お前の声を聞かせてくれるね?」
ケヴィソは同様に頷いた。口アークの背に腕をまわしながら。

「あっ、あああ・・。口アーク様・・愛しています。」
それは紛れもなく、天使の声だった。

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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ ;)
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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