ブラザー☆ビート
更新日: 2011-05-01 (日) 09:10:19
では早速。
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| テベエスの三兄弟ドラマ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 暗いので仲良し好きは見ない方がいいかも | | | | \
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ハツトウコウ、オテヤワラカニ
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うちの家族は、勝手すぎる。
俺は米を研ぎながら、苦しさに下唇を噛んだ。
今は、夜の9時だ。ハルさんは仕事の関係で、今日は遅くまで帰ってこない。
一番上の兄貴も、仕事でまだ帰ってきていない。
そして利区兄は、2時間ほど前、俺が夕飯の支度に取り掛かろうとしたときに
帰ってきて、つまみ食いでもするように俺の身体を押し倒し、抑えつけ、散々好きなようにして、
気が済んだら二階の自分の部屋へと上がっていった。
俺の腰は、そのせいで鈍い痛みを伝えている。
けれど、夕飯を作らない訳にはいかない。
ハルさんも、兄貴も、今日は夕飯は家で食べると言っていた。
俺はそのふたりの言葉を快く受け入れて、夕飯を作ると約束した。
その約束を破ったら、きっと不審に思われる。
俺は歯を食いしばり、水に浸した手を動かして米を研ぎ続ける。
シャツの袖から覗く手首には、抵抗して、ベルトで縛られたときの痕が赤く残っていた。
「ただいまー」
兄貴の声がした。ああ、結局作り終えることが出来なかったと思いながら、
「おかえりー」と声を返した。
「あれ、まだ夕飯出来てないの?」
居間に入ってきた兄貴は、ネクタイを緩めながら不思議そうな表情になる。
「うん、ごめんね。帰ってきて、ちょっと眠っちゃって」
全部、利区兄のせいだ。けれど俺は無理矢理笑顔を作って、兄貴に謝る。
「いや、いいけどさ・・・あれ、お前」
台所に立つ俺の横で、兄貴は俺の顔を覗き込んだ。
「どうした、目、腫れて・・・」
やばい、涙拭くの忘れてた。
兄貴が、頬の涙の跡に手を伸ばす。俺は思わずその手を跳ね除けた。
兄貴が、跳ね除けられた手を引っ込めて、驚いたように俺を見た。
俺はまずい、と思って謝罪の言葉を口にする。
「ごめん、これはさっきタマネギ切ってて・・・」
そう言いながら、目元を手で抑えた。自然と、兄貴の視線が手の方に行く。
兄貴の顔色が、さっと変わった。
「お前、その腕・・・」
しまった。手首の痕を見られてしまった。
「あっ・・・えっと、これは・・・」
上手い言い訳が思いつかなくて、俺は俯いた。
嫌な沈黙が降りる。ふいに、兄貴が口を開いた
「・・・・・・利区か?」
その言葉に、びくっと顔を上げた。
兄貴の、冷たい怒りが含まれた視線にぶつかる。
俺はその視線から目が逸らせなくなった。
何で兄貴が知ってるんだ、そう言おうと思ったけど、声が出ない。
兄貴は俺の言いたいセリフを読み取ったように、言った。
「この前、見たんだ」
兄貴の口元が、怒りのような、悲しみのような、とにかく辛そうな表情に歪んでいる。
「真夜中に、廊下を歩く音を聞いて、部屋から覗いたら、お前が利区の部屋に入っていった」
背中が粟立つ。見られていたんだ、あれを。
「真夜中に何してんだと思って、耳をすましたら、お前と利区の・・・」
「やめてよ!」
我慢出来なくて、兄貴の言葉を遮った。
「お願い。もう・・・・・・言わないで」
兄貴が、俺の両肩を掴んで、揺さぶった。
「お前、何で言いなりになってるんだよ!」
「言いなり、って・・・」
「言いなりだろ!分かってるんだよ、お前が苦しんでることぐらい」
痛い。そんな強い力で、掴まないでよ。離してよ。
ふいに、空気を切り裂くように、メールの着信音がした。
俺は言葉を止めて、テーブルの上の俺の携帯を見た。
兄貴も、俺の携帯に目をやっている。
震える手で、携帯を取って、開く。
利区兄からだ。
『部屋に来て』
たったそれだけの短い文面に縋るように、俺は携帯を強く握り締めた。
そして身を翻す。
「利区兄が呼んでる、行かなきゃ」
「順平!」
兄貴が俺の手首を掴んだ。ちょうど、縛られた痕の真上あたりを。
「お前、おかしいよ。嫌なら、無視すりゃいいじゃねえか!
それとも何だよ、お前、利区に弱味でも・・・」
「違うよ!」
俺は泣きそうになりながら、再度、兄貴の言葉を遮って、手を振り払った。
「だって俺は、俺は・・・・・・」
押し倒されても、ひどく扱われても、俺は・・・・・・
兄貴がひどく傷付いた表情を浮かべたのが見えた。
ふいに、腕を強く引かれた。
視界がぐるりと反転して、俺は仰向けに床に倒れた。
床の硬い感触で、背中が痛い。
天井の電球の光が、まともに眼球を直撃して、眩しい。
俺をその光から守るように、兄貴は俺の上に覆い被さる。
「俺は許さない、絶対に」
兄貴の口が、そう動くのが見えた。
兄貴が、俺のエプロンをたくし上げる。かつて、利区兄が俺にしたのと同じように。
利区兄は二階でどうしてるんだろう。下のやり取りを聞いているんだろうか。
やがて、涙で視界がぼやける。
掴まれて、抑えつけられた手首が、相変わらず痛い。
苦しい。もう、好きにすればいい。
混沌とした意識から逃れたくて、目を閉じる。
皆、勝手すぎるよ。
ぽつりと、胸の中で呟いた。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 前スレの649さんに影響されたモナ ヘボンでスマソ
| | | | ピッ (・∀・ )
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