風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:24:23 ID:HmNkDdzx0<> .   ___ ___  ___
  (_  _)(___)(___)      / ̄ ̄ヽ
  (_  _)(__  l (__  | ( ̄ ̄ ̄) | lフ ハ  }
     |__)    ノ_,ノ__ ノ_,ノ  ̄ ̄ ̄ ヽ_ノ,⊥∠、_
         l⌒LOO (  ★★) _l⌒L ┌'^┐l ロ | ロ |
   ∧_∧| __)( ̄ ̄ ̄ )(_,   _)フ 「 | ロ | ロ |
  ( ・∀・)、__)  ̄フ 厂  (_,ィ |  </LトJ_几l_几! in 801板
                  ̄       ̄
        ◎ Morara's Movie Shelf. ◎

モララーの秘蔵している映像を鑑賞する場です。
なにしろモララーのコレクションなので何でもありに決まっています。

   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  |[]_||  |      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  | ]_||
   |__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | ̄ ̄ ̄|   すごいのが入ったんだけど‥‥みる?
   |[][][]._\______   ____________
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  |[]_|| / |/    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||  |[]_||
    |[][][][][][][]//||  | ̄∧_∧     |[][][][][][][][].||  |  ̄
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  | ( ・∀・ ) _ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||  |
   |[][][][][][][][]_|| / (    つ|8l|.|[][][][]_[][][]_.|| /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    | | |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    (__)_)

モララーのビデオ棚in801板22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1166481824/
ローカルルールの説明、およびテンプレは>>2-7のあたり

保管サイト(お絵描き掲示板・うpろだ有)
http://moravideo.s57.xrea.com/ <>モララーのビデオ棚in801板23 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:25:13 ID:HmNkDdzx0<> 1.ノンジャンルの自作ネタ発表の場です
書き込むネタはノンジャンル。 801ネタであれば何でもあり。
たとえばこんなときにどうぞ。

  どこに投稿すればいいのかわからない‥‥
   ・ネタを作ってはみたが投稿すべき既存のスレが無い。
   ・投稿すべきスレがあるのかもしれないけど、よくわかんない。
   ・クロスオーバーのつもりなのだが各スレ住人にウザがられた。
   ・みんなの反応を見たうえでスレ立てるべきかどうか判断したい。

  投稿すべきスレはあるが‥‥
   ・キャラの設定を間違えて作ったので本スレに貼れない。
   ・種々の理由で、投稿すると本スレが荒れそう。
   ・本スレに貼る前にあらかじめ他人の反応を知って推敲したい。
   ・本スレは終了した。でも続編を自分で立てる気がない。

  ヘタレなので‥‥
   ・我ながらつまらないネタなので貼るのが躊躇われる。
   ・作り出してはみたものの途中で挫折した。誰か続きおながい!

迷ったときはこのスレに投稿してね。
ただ、本来投稿すべきと思うスレがある場合は
それがどのスレで(ヒントで充分)、しかしなぜこのスレに貼ったのか、
という簡単なコメントがあるとよい。無いとカオスすぎるからね。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:25:30 ID:HmNkDdzx0<> 2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
  | いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
  \                           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
                               | | [][] PAUSE       | . |
                ∧_∧         | |                  | . |
          ┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ      | |                  | . |
          | |,,  (    つ◇       | |                  | . |
          | ||―(_ ┐┐―||        |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |
          | ||   (__)_), ||       |  °°   ∞   ≡ ≡   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:26:03 ID:HmNkDdzx0<> 3.ネタはネタ用テンプレで囲うのがベター。

別に義務ではないけどね。

テンプレ1

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  モララーのビデオを見るモナ‥‥。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  きっと楽しんでもらえるよ。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:26:34 ID:HmNkDdzx0<> テンプレ2
          _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│たまにはみんなと一緒に見るよ
                └───────────────

          _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:27:05 ID:HmNkDdzx0<> テンプレ3
               ,-、
                 //||
            //  .||               ∧∧
.          // 生 ||             ∧(゚Д゚,,) < みんなで
        //_.再   ||__           (´∀`⊂|  < ワイワイ
        i | |/      ||/ |           (⊃ ⊂ |ノ〜
         | |      /  , |           (・∀・; )、 < 見るからな
       .ィ| |    ./]. / |         ◇と   ∪ )!
      //:| |  /彳/   ,!           (  (  _ノ..|
.    / /_,,| |,/]:./   /            し'´し'-'´
  /    ゙  /  /   /                    ||
 | ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./   /                 /,!\
 |         |   /                   `ー-‐'´
 |         | ./
 |_____レ"

               ,-、
                 //||
            //  .||               ∧∧
.          // 止 ||             ∧(゚Д゚,,) < やっぱり
        //, 停   ||__           (´∀`⊂|  < この体勢は
        i | |,!     ||/ |           (⊃ ⊂ |ノ〜
         | |      /  , |           (・∀・; )、 < 無理があるからな
       .ィ| |    ./]. / |         ◇と   ∪ )!
      //:| |  /彳/   ,!           (  (  _ノ..|
.    / /_,,| |,/]:./   /            し'´し'-'´
  /    ゙  /  /   /                    ||
 | ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./   /                 /,!\
 |         |   /                   `ー-‐'´
 |         | ./
 |_____レ" <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:27:27 ID:HmNkDdzx0<> テンプレ4

携帯用区切りAA

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

中略

[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!

中略

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:27:52 ID:HmNkDdzx0<>  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
 |
 | ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
 | ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
 | ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
 | ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
 | ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
 | ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
 | ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
 \___  _____________________
       |/
     ∧_∧
 _ ( ・∀・ )
 |l8|と     つ◎
  ̄ | | |
    (__)_)
       |\
 / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | 媒体も
 | 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
 | 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
 \_________________________ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:28:07 ID:HmNkDdzx0<>    |__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | ̄ ̄ ̄|   じゃ、そろそろ楽しもうか。
   |[][][]__\______  _________
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |       |/
    |[][][][][][][]//|| |  ∧_∧
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
   |[][][][][][][][]_||/ (     )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   | | |
              (__)_) <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:38:51 ID:YeLq8IgY0<> 初めての1乙! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:56:15 ID:KqLTeynI0<> いちおつ!
ここんとこ豊作でウハウハですよ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 20:56:30 ID:1xdWs5zL0<> 1乙鰈!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:36:08 ID:Xxut5aR10<> 1乙です!
このスレも豊作になりますように <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:41:20 ID:qlQnqPXY0<> 1乙華麗
最近、豊作過ぎて日々大変
幸せすぎて怖い <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:42:36 ID:gBwU6y4A0<> 投下したいのだけど、22と23どっちに投下すべきなのかな?
そんなに長くないから22でいいんでしょうか...。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:51:09 ID:qlQnqPXY0<> 個人的には即死回避も含めて
新スレで披露していただければと思うけど
投下して直ぐに落ちたりしたら読めない姐さまがいそうだし

.   ∩____∩゜.:+___∩: :.+
ワク. | ノ      ヽノ     ヽ+.:
:.ワク/  ●   ● | ●   ● | クマ
  ミ  '' ( _●_)''ミ'' ( _●_)''ミ クマ
. /  ._  |_/__ノヽ__  |_/__ノヽ
 -(___.)─(__)__.)─(__)─ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:54:05 ID:gBwU6y4A0<> わかりましたぁ もう、もう少しで...
初投下で色々間違ってたらすみませんが... <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/30(火) 21:57:22 ID:HmNkDdzx0<> 今はもう即死はないし、このスレなら落ちる事はまず無い
が、少ないなら前スレから投下しても丁度いいんじゃないかと <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方<>sage<>2007/01/30(火) 23:59:50 ID:gBwU6y4A0<> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  少年飛翔、吟球。
                      専スレでうっかり本気になってしまった原土ですが、
                      なんとエロだけになってしまい自分の中では
                      駄作ですが....。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  エロが無駄に長くてすみません; 初投下ですドキドキ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧  ∧_∧  ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
折角書いたのでつまらない、話ともいえないような話ですが...
この二人に萌えてしまい、書かずにはいられませんでした。
口調や性格、色々破綻してますがどうぞお気になさらずに。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方<>sage<>2007/01/31(水) 00:01:12 ID:EYkzzISK0<> 乾いた血で染まっている骨ばった指が綺麗にしゅるしゅると包帯を巻いていくのを見ながら、
俺は少しだけ焦っていた。

もはや隊からは大きくはぐれてしまった。
久しぶりの攘夷軍からの大きな攻撃に、真撰組が繰り出してから二日目だ。
禄に眠っていないが慣れている。
それに比較的何事も起きない日頃には昼寝という名目でよく寝ているからまだ疲れがこない。
しかし、俺が焦っているのは副長と二人、取り残されてしまった、ということだった。

映画という共通の趣味を持ち何度か二人で映画を観に行った事はある。
俺はその度に、これはデートだ、と心の中で呟いて喜びながらついていった。
悲しい映画を見た後の副長の瞳に溜まった涙、
ホラー映画を見た後のまだ少し震えた肩、
アクション映画を見た後の興奮が収まりきらないといった風の紅潮した頬、
それらを見るのは、俺だけに与えられた特権だった。
だからどんなに忙しくても副長が誘うならば確かにノッたし、
俺自身、彼がノッてくれそうな映画を毎日のように雑誌で調べている。
しかしこの状況下での二人っきりは映画を観に行く時の二人っきりとは違うのだ。

[傷むか?]
不意に訊かれ、俺はまごつきながらも視線を副長へ遣った。
[、はい。]
[ってことはやっぱり骨まではイってないようだな。肉が削り取られただけだろう。]
副長は包帯を止め、立ち上がる。
はっきりとわかる、黒い髪を持ち黒い隊服を着る彼はそれでも夜の中にも溶けず、
内から来る威圧感でその存在を教えてくれる。
俺は座ったまま副長を見つめ、頭を下げた。
[...すみませんでした。][謝るくらいなら切腹しろや]
ポケットから煙草を出し灯を灯す。彼の白い顔がボォッと浮き上がる。
[チッ、かなり離れちまってるな。移動するのは朝になってからにすンぞ。]
[はい。]
<> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 A<>sage<>2007/01/31(水) 00:04:00 ID:EYkzzISK0<> 数刻前、俺と副長、そして隊士三人は東の町宿で近藤隊と集合してから
南下するつもりで江戸川の橋を渡ろうとして、下から前から後ろからと囲まれた。
相手はおよそ十人でたいした激戦にもならず打ち負かす事は出来た。
だが副長が一人二人と斬り倒し首に突き刺した剣を
引き抜こうとしているその背中に向かう人影を見て、
俺は無意識に左足を繰り出し止めようとした。
その瞬間左の脹脛をビリリと剣が突き抜けていくのを感じた。
酷い激痛だったが声はかろうじて抑え、右に握る剣の餌食となった屍を懇親の力でぶん投げ、
二人まとめて打ち倒した。急ぎ副長に駆け寄ったが、彼は蒼白な顔に、
敵の吹き散った血を受けながらも、無傷であった。
それだけで俺は左足の痛みが気にならなくなった。

[お前の身体がいくらでかいからって、あの体勢で足蹴りは無理だろう。]
副長はそう言いながら煙草が燻るまま笑みを浮かべた。
しかしそれも一瞬、眉を寄せると低い声で呟いた。
[骨貫通してたら歩けなくなってたぞ。]
[しかし、貴方に怪我が無くてよかった。]
そう返すと彼はきつい目をさらに吊り上げて振り向いた。
[俺は平気だ。]
[現に私の骨を貫通しなかった、普通に歩ける、それでいいでしょう。]
相手の言葉を無視し、俺は言った。
深く考えるのは嫌いだ。もしもだとか、だったらとか、例え話は苦手だ。
俺は歩けるし、なにより副長に怪我がなければそれでよかった。
[...原田、おめェ...]
[俺は土方さんみたいに要領が良くねェから、体が勝手に動いちまうんスよ。
アンタが無事ならそれでいい。]
<> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 B<>sage<>2007/01/31(水) 00:04:47 ID:EYkzzISK0<> 副長は何かを言いかけて、また煙草を噛み締めた。
月明かりが、堂の中に差し込む。雲から顔を出したのだろう。
副長の横顔がはっきりと見える。
すっきりとした高い鼻に、長く濃い睫。
薄い唇に挟まれた煙草、それをつまむ細長い指。
散切りにされた後ろ髪から覗くうなじはなだらかだ。
まるで自ら発光しているような美しさが、この人にはある。

[...よかったよ...それだけで、済んで]
あぁ、何よりこの人は仲間が傷つくのをひどく嫌う。
近藤局長、沖田隊長、ならびに隊士全員の安否を表には出さないながらも、
不必要なまでに気遣うのだ。
鬼だ閻魔だと呼ばれちゃいるが、真撰組は皆理解している。
この人の不器用な優しさを。
その温かみを守りたくて、一時でも手にしたくて、俺はその肩に手を掛けた。
自分のほうへ引き寄せる。
[?...なんだ、原田、寒いのか?]
鈍すぎるアンタ。真っ直ぐなアンタ。本当は母のような思いやりを持ったアンタ。
[えぇ、寒いんですよ。特に頭がね。]
クツクツと小さく笑うと副長にも伝染したのか、笑い出した。
俺のよりかは小さな手が俺の頭に伸び、撫でる。
[冷てェな、ははっ][...伸ばそうかな。]
[なんで。このまんまがいいだろ。][まぁ、面倒くさくなくていいんすけど。]
[俺はこの禿頭気に入ってるぜ。]そう言うと、また笑い出す。
低い声、可愛らしい笑い方。たまらない。静かで上品なこの笑い方が好きだった。
唐突にその口が紡ぐ言葉、
[ありがとな]照れたような、そんな。もう。たまらない。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 C<>sage<>2007/01/31(水) 00:05:45 ID:EYkzzISK0<> 俺は強引に腕を曲げて彼を胸に収めた。
軽く布擦れの音が、静かで暗い堂の中を伝っていく。
[あっ..ちょ、おい。はら、だっ...なに...]
制止の声が上がるのも構わず俺は赤い唇を自分のでもって塞ぎにかかった。
両腕はその細身の身体を抱きしめ、解けないように放さないように、或いは縋りつくように。
きつく、きつく。[んっ...、っ、....]
鼻から抜ける低いのに甘い声はずくんと下半身を直撃した。
もう俺の理性は限界を超えるかもしれない。いや、もう既に超えている。
だがまだ抑えられる、副長がやめろと言えば。
(..無理、か)
違う、やめられない、俺はもうこの人の事を。もう。
[んんっ、あっ、はぁっ]チュポンと舌を放し絡み合った唾液を舐め取ると、
副長は熱と色がまざった両目で俺を睨んできた。
[いきなりっ、するな、馬鹿..っ!]
[すみません、じゃぁ次は前を開きますよ。]
丁重に尋ねると彼はまだ乱れた呼吸を繰り返し怒ったようにフン、と鼻を鳴らした。
ボタンを外しスカーフ、ワイシャツと脱がしていく。
イテェ、と彼が叫んだ時にふと、段々余裕がなくなってきている自分に気がついた。
仕方ない人間だ、俺は。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 D<>sage<>2007/01/31(水) 00:07:52 ID:EYkzzISK0<> 白い胸筋の盛り上がりがまるで女子の乳房のようだった。
脇から手を滑らせもみしだくとその乳房は真ん中に寄せて上げられ、
その頂上に立つ乳首がピクンと勃起した。
それを見た俺はもう我を忘れるほどに興奮してしまった。
快感からか羞恥からか、その両方からか逃れようとするその体を
片手で制しながらズボンを脱がせていく。
焦るほどのことではない。ゆっくり時間をかけよう。
それに左足もまた再び痛みを訴え始めてきていた。激しい動きは出来ない。
目に眩しいほどの白い太腿が現れた。
閉じようとする足をやんわりと開かせながら体を進入させる。
今度は下帯を引っ張って男の象徴を外気に晒した。
女にはモテるが徒に遊ぼうとはしないストイックな副長のそれは、予想通り綺麗な色をしていた。
[あぁ....綺麗、だ。][あっ、や、...]
暫しじっと見つめているとそれはかすかに頭をもたげ始めた。
ぴくんぴくんと震えながら早くも先走りがちろりと流れた。
[は、ぁあ、..み、見るなぁ...は、は、.....ぅん...]
男根を見つめながら乳首や脇腹、太腿、脹脛を撫でていた俺は右手を股間に持っていった。
興奮して思わず強く握ってしまったらしく悲鳴が上がる。
慌てて加減を図ると、副長は艶やかな声で泣きだした。
[あ、あぁ、んはぁ、...あ、いいっ、ん..も、もっと、あ、あああ、]
敏感だ。周りに生えた黒い恥毛は湿り、先走りで尻の下はししどに濡れてしまっていて、
畳に付いた染みが夜目にも分かるほどだった。
可愛い桃色のそれから手を放すのが惜しく扱き続ける。
しどけなく足を開いた副長のぷりんとしたお尻を少し浮かせて双丘の間に左手をもぐりこませた。
ひくついているいやらしい孔だ。
[はぁ...い、入れていい...?][ん、ん、....] <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 E<>sage<>2007/01/31(水) 00:08:54 ID:EYkzzISK0<> こくんこくんと頭を振る副長の口を塞ぎながら、左手でその肛門を先走りでほぐしながら、
右手は自分のズボンを開いていった。
隊内でもデカいと評判のそれを引っ張り出し、軽く扱いた。
俺の下帯はもう既にお漏らしをした後かのようだった。少し恥ずかしくなる。
収縮しているその入り口にそっと近づけると、
ビクンと跳ね上がるので反射的にきゅっと左手に力を入れてしまう。
[痛っ、あ...]
謝る代わりにその力を緩め亀頭ぐりぐりと擦ってやる。
それだけで副長はまたよがり始める。
その隙を突いて俺はぐい、と腰を進めた。
[ぁぁ、あっあああああっ!!]
先端をぐぐぐ、と押し込んでいく。
[ふぅん......ふひぃ]
副長のソコは細かなしわがほとんど消えてこれ以上ないほどに広がっていた。
血は出ていなかったのでホッと息をつき、顔を顰めながら更に入れていく。
副長はそれでも痛いのだろう、小刻みに震えながらピンと爪先を伸ばしていた。
だがしかし内部はぎゅうぎゅうと俺を歓迎するかのように締め付けてくるのだ。
[ぅ...っ、っ、あぁはぁ、はら、はら...だぁ]
涙で濡れた目ですがるように見つめてくる副長はたまらなく可愛い。
耐え切れなく一気に腰をすすめるとずんっと奥まで入った。
[んあぁああぁ....っ!!]
彼はまた大きく悲鳴をあげる。
一物がびくびくと揺れて先走りの汁が零れ出して俺の腹までパタパタと掛かった。
俺は俺で男の中のあまりの気持ちよさにもう少しも我慢できなくなっていた。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 F<>sage<>2007/01/31(水) 00:10:02 ID:EYkzzISK0<> [うぐぅっ...!!ふ、ぅん、ん、ん、んく、く、あ、あ、ああ、....]
引き攣れたような声で泣きながら必死に俺に捕まってくる。
その様子がまるで赤ん坊のようで愛しさがこみ上げてくる。
本当に、どうしてこの人はこんなに可愛いのだろう。
副長の尻穴に俺のものが出入りするずちゅずちゅという音と、
副長の太腿と俺の腰がぶつかるぱんぱんという音が二人っきりの部屋に鳴り響いた。
[ふっくぅぅ...あぁん、はぁ、はぁああ、あっああ、い、いいぃぃ....]
腰を打ち付ける。更に甘い声が俺の耳を撫でていく。
最高だ。たまらない。
先端が奥の一点をついた時相手の白い足がびくんっとはねあがった。
[んふぅ...っ!!]
それを感じ取り俺がもう一度角度をつけて突くと
副長はもうなにがなんだか分からないみたいに腰を振り出した。
それはもう見ているこっちまでが恥ずかしくなるような姿態だった。
[あっ、あっ、そ、そこぉ...っ!はぁんっ..はらだぁ...!!]
[ここ、ですか...]頷いて擦りつける。
[あはぁああ!!す、すごいぃぃ!!]
その言葉に少々驚いた俺は、顔を上げて副長の顔を見た。
汗と精液と涎と、ぐちゃぐちゃに濡れたそれに、もはや普段の鬼副長の面影はなかった。
信じられないほどに狂っていた。
動かし続けている腰が、彼の形の良いお尻に当たる感触までにも、彼は快感を見出していた。
入口は食いちぎられそうなくらいきついのに中は女の膣のように柔らかく熱く絡みついてくる。
肌を上気させ壮絶な色気を醸し出す副長は、
ずっと彼だけを見てきた俺でもハッとするような、今まで見たことも無い顔をしていた。
堅く目を瞑り睫は涙で濡れ、光っている。
杏飴を舐めるようにそこを舌で掬うとぽろぽろと雫が次から次へと溢れ出した。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 G<>sage<>2007/01/31(水) 00:10:59 ID:EYkzzISK0<> [あんっ...ん、ぁあああ..]
体中が敏感になっているのだろう、小さな刺激にも反応を返す様が可愛くて
俺はずんずんと突き上げていった。限界が。近かった。
副長の体が跳ね上がった。
[あんんっ...!もっゆっくり...!ひいぃ...っ!あ、だっ、もっ.....い、いくぅぅ....!]
とろけそうな鼻声で吐き出された言葉を俺は聞き逃さなかった。
副長はひんひん叫んでいくいくと可愛く訴えてくる。
もうダメだ。俺も。たまらない。
[ああっ...んふっ!!]
激しく揺さぶると上下する好きな人の一物の鈴口から先走りがまるで噴水のように流れた。
これが最後の一突きだ、と自ら膝立ちして殴るようにそれをぶつける。
両腕は汗で滑り副長の体はまるで宙に浮いたようになった。
[ふいぃっ!んんあぁ〜〜っ!!]
副長のひときわ甘くねっとりとした鳴き声を聞いた瞬間、
内部でびくびくと脈打つ俺の物が大量の液を激しく内壁をたたいた。
[んああっ...!はあぁああっ...〜〜ッ!]
その瞬間彼の一物からもびゅくびゅくと精汁がほとばしった。
俺は未だ体内に精汁を注ぎこみゆるく腰を動かしながら、淫らで美しく歪んだ顔に見入った。
濃い雄の匂いが部屋を満たしていくのをよそに
副長は激しすぎた衝撃によって開いていた目をすぅっと閉じていった。 <> ギ/ン/タ/マ 原田×土方 H<>sage<>2007/01/31(水) 00:15:19 ID:EYkzzISK0<> 障子に背を預けて空を見上げると先程出ていた月は既に姿を隠していた。
情交の後の身体はしかし心地の良い疲労感がありこれならいい眠りに就けそうである。
副長が巻いてくれた包帯を擦るとずくんずくんと血脈の振動が掌に伝わってきた。

---骨貫通したら歩けなくなってたぞ---

副長の言葉を思い出し、その通りだと思った。
歩けなくなれば、万が一歩けなくなれば、
ああして副長を守ることはできなくなっていた、自由にあの人を抱きしめられなくなっていた-----。
例え話は嫌いだ。
だが五体満足の危機に瀕したのは事実なのだ。
つくづく、骨が無事でよかった、と胸を撫で下ろす。

実を言えば、副長との行為は今日が初めてではなかった。
あの体の味を知っていたからこそ、二人残され、
こんな小さなお堂で夜を明かさなければならないという現実に少々戸惑っていたのだった。
結局抱いてしまった、副長は怒ってはいないだろうが、きっと呆れているだろう。
どうもあの人を前にするとセーブがきかなくなる。
暗い映画館で横に並ぶのでさえ辛い時があるのにどうしてこのような状況で我慢が出来るだろう。
...いや、そんなのは言い訳に過ぎなかった。
自分自身持て余してしまうこの恋とも言い切れない気持ちを、
一番簡単に処理してしまう方法がセックスだったに過ぎないのだ。
好きだ、と伝えはした。
だが、それだけであの人が俺に振り向いてくれる可能性は、ほぼ無い。
あの人の想い人はすぐ近くにいる。
あの人の全てはその人に捧げられているのだ。

(.....嫉妬さえもできやしない)
穏やかな副長の寝息を聞きながら俺は目を閉じた。
温い風が頬を擽っていった。

月が再び現れる兆しは、もう、ない。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 00:15:59 ID:EYkzzISK0<> ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ これにて終了です
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )とんでもなくへぼい終わり方ですいません...
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


なんだかキャラが、特に受キャラが間違ってるように思えてなりません。
このジャンルで小説を書くのは初めてではないし、といってもSSSレベルですが...
このキャラすごく好きなのにいざ書いてみると本当に難しい。
特にHシーンは拙いしありきたりです。皆さん、すごいですねぇ...
つくづくそう思いました。あまり無謀なエロはやめた方がいいと思い知りましたよ...orz

では皆様、お付き合いくださいありがとうございました。
心から感謝いたします。(ペコ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 02:27:32 ID:0Zssq8TB0<> >>29
GJ
そのカプちょっと興味あったんだけどこんな所で見れるとはwよかったよ。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 02:38:05 ID:ohNaZibo0<> 超GJ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 04:32:49 ID:MXoiFWtE0<> >>29
GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 07:48:30 ID:FFTbwFWiO<> GJ! 原土しかもエロ。ごちそうさまですた。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/01/31(水) 14:03:50 ID:hm7dx3M20<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \早いもんで七回目です
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア7-1<>sage<>2007/01/31(水) 14:06:00 ID:hm7dx3M20<> ヴァンパイアは裸にされ、ロウッドに組みしかれていた。
いつもと違うのは、ロウッドが少し、やさしくなったことだろうか。
 甘いキスが降りてくる。今度は、ディープキスだった。ぴちゃ、と、水音が響く。
今度は噛んだりしなかった。素直にその口付けに答え、たどたどしいながらも口付けをし
た。
何故嫌じゃないのだろう。
最初は抱かれることすら嫌だった。
けど今は、体が、というより心がロウッドを求めている気がした。
 この思いがいったい何なのか、ヴァンパイアはまだわからない。
白い肌に、ロウッドが触れるたびに、ヴァンパイアは小さく声を上げた。
「いつの間にか敏感になってるな、感じるか?」
ロウッドが乳首をなめる。ヴァンパイアは、顔を覆ってふるふると首を振った。
「うそ付け、感じてるんだろ」
「っ…ふぁ、ん…感じ…てる…」
「素直だな、どうかしたか?」
素直なら素直で逆に心配になる。
 ヴァンパイアの顔を覗き込むと、ヴァンパイアはカーッと真っ赤になり、顔を腕で覆っ
てしまった。
「?」
「は、早くするなら、こい」
「ん、入れるぜ…」
ずぶずぶと、ロウッドのものを飲み込んでいく。
その感覚にぞく…と背筋に何かが走る。決していやではなかった。
期待にも似た感覚を持ち、ヴァンパイアはロウッドのものを飲み込んだ。
「動かすぞ」
「っあ!」
ヴァンパイアにつきたてた己のものを、ゆっくりと動かす。
ヴァンぱあは身震いして、その快楽に落ちていく。
「あっ…あああっ、あん!やあっ…!」
「ん?ここか?」
『いいところ』を探し当てたのか、そこを重点的に攻めると、ヴァンパイアは悲鳴のよう
な矯正を上げた。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア7-2<>sage<>2007/01/31(水) 14:06:51 ID:hm7dx3M20<> 「ひああっ、そこっ、だめっぇ…!!」
「駄目じゃないだろ。良いんだろ?」
「んんっ…!」
我慢できずに、ロウッドの背にしがみつく。
ロウッドの背中は古傷だらけで、当然胸も古傷だらけだった。思わず見入ってしまう。
「ああっ、んっ、ん…」
ヴァンパイアは胸の古傷の一つに、口付けた。
「!どうした」
「いや、ただ…気になっただけ…っ」
腰を動かすスピードが早くなる。
「うあっ、もう、許して…、もう、駄目…ぇ!!」
「俺、も、限界近い…」
ロウッドは笑った。
涙を流してよがるヴァンパイアは、カーテンの隙間から入り込む月に照らされ、浮き出る
ような美しさだった。
少し色づいた白い体が、月光に照らされている。
今まで何度も快楽に翻弄されるヴァンパイアは見たが、ここまで美しい、と感じたのは
初めてだった。
白くのけぞるのどに、口付けを落とす。
「イイか?」
ロウッドはじっとりと汗にまみれながら、よがってなくヴァンパイアに問うた。
何度もうなずくヴァンパイア。
切羽詰ったような表情で、その手はロウッドの背を求めていた。
「んああっ…!!」
「…っ!!」
ヴァンパイアが達する。その、甘美なきゅっと締まるような感覚に、ロウッドもヴァンパ
イアの中で達した。
ロウッドがヴァンパイアの横に寝転がる。胸は荒く上下していた。
ヴァンパイアは、ロウッドの古傷に触れる。届くところまで、ロウッドの古傷に口付けを
していった。
「おいおいどうしたんだ?ずいぶん懐いてくるじゃないか」 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア7-3<>sage<>2007/01/31(水) 14:07:55 ID:hm7dx3M20<> 寒いな、と毛布を肩までかぶると、ヴァンパイアはまじめな顔で問うた。
「…お前の名は、ロウッドというのか?」
「そうだ。教えたっけ?」
「私が殺した…あのお前の仲間が言っていた」
目を伏せる。あまりあのことは思い出したくなかったし、同時に仲間を殺してしまったこ
とは、ロウッドにとってもいやだろうと思った。
「…そうか。あいつに、何された。他にひどいことはされなかったか」
ひどいこと。今この状況で、首輪をつけてベッドにつなげてることもひどいことだと思っ
たが、それは言わなかった。
「チャームをかけられた。おかげでしばらく混乱していた…」
「そうか。胸の傷、まだ痛むか?」
見れば胸の傷はだいぶ治りかけていた。
ヴァンパイアの生命力は半端ないことを実感させられる。
「少し。でも、大丈夫だ」
ヴァンパイアは笑った。
「お前の名前は?」
ロウッドが問いかけた。…が、ヴァンパイアはびくりと肩を震わせて、黙ってしまった。
「…なんか悪いこと聞いたか?」
「私に…」
ヴァンパイアは口を開いた。
「私に、名は、ない」
「え」
「ヴァンパイアと、物心ついたころから呼ばれて人間に忌み嫌われてきた。おそらく百年
は生きた中で、私に名づけようとしたものはいない。また、私はヴァンパイアが名前だと
思っている」
どこか憂いのある表情。
ヴァンパイア特有の赤い目と銀髪は、おそらく町に出ても目立つだろう。
だからダンジョンに住み着いた。夜、まれに街に出ては、人間を襲う生活。
「ヴァンパイアは他にもいるだろ。名前…つけてやるよ、お前は特別なヴァンパイアだ」
「え…つける…?」
ヴァンパイアは目を丸くした。そんなことを言う人間は初めてだった。
 普通の人間は、ヴァンパイアを殺しに来る。だがこの男は、名前をつけるという。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア7-4<>sage<>2007/01/31(水) 14:09:16 ID:hm7dx3M20<> 「そうだな…、お、雨か。お前、雨のように儚いから、レインな」
「レイン?…レイン。私はそんなに儚いか?これでも一人でずっと生きてきた。私は――」
割れた窓から、雨が吹き零れている。
ぽつぽつという音が、確かに室内にも聞こえる。
ロウッドは、とりあえず割られた窓に木の板を置いておくと、ベッドに戻った。
「嫌か?」
「いや、――嬉しい、ありがとう」
ヴァンパイアは、そ、とロウッドに寄り添った。
そして何度も、『レイン』の名前を読んでは一人で微笑んだ。

夜、ヴァンパイアの活動時間だ。あれから丸一日が経過していた。
ヴァンパイアは目を覚ます。
ふと、ロウッドがパンを片手に、割れた窓のそばにいることに気づいた。日中にガラス
片の処理をしたのか、その足元は綺麗になっている。
しとしとと雨の音が響く。まだ、雨は降り続けていた。
「俺もそろそろ結婚かなあ…明日で二十五歳か…」
ヴァンパイアがおきたことなど気づかず、独り言を言う。
「でもなあ…結婚して女は家に入れておけばいいとして、レインがいるからなあ…嫌がら
れるかなあ…」
「私は邪魔か?」
ヴァンパイアが起きあがり、ロウッドを見やる。
「!起きてたのか」
独り言を聞かれたと、ちょっとあせったロウッドが、アセアセとヴァンパイアの元まで歩
いてく。
「パン。食うか」
違う、言いたいことはこれじゃない。ロウッドは焦った。
「いらない。私は食べれない。何を焦っている」
「いや、別に、…別にお前は邪魔じゃない」
「明日でお前はひとつ年をとるのか?」
ヴァンパイアは、あくまで冷静に言う。だが心の中は不安でいっぱいだった。
人間は結婚する。結婚すれば、ベッドにつながれているヴァンパイアなど、気味悪がるだ
ろう。そうすれば、自分はどうされる? <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア7-5<>sage<>2007/01/31(水) 14:10:07 ID:hm7dx3M20<> 「ああ…はやいもんでな、冒険に出たときは右も左も分からない十六歳だったのにな」
「人間は年をとるのだな…」
「レイン、お前は年をとらないんだな」
ヴァンパイアは目を伏せた。
「ああ…お前が結婚して年をとっても、私はこのままだ」
どこか寂しそうだった。
ヴァンパイアは、ロウッドに恋心を抱いていた。本人は知る由もないが。
ずっと一緒に、永遠に一緒にいられない苦しみ。
結婚したいとつぶやいていたロウッド。
ヴァンパイアは、悲しかった。
自分が捨てられてしまうような気がして。
「何だよ、どうしたんだよ」
「…なんでもない」
つい、と目をそらした。だが、落ち込んでるのは明らかであった。
「何だよ、いいたいことあれば言えよ…」
「…か?」
蚊の鳴くような声で、ヴァンパイアが何か言った。
「用が済めば私は捨てられるのか?」
「何?」
「お前が結婚すれば、私は捨てられるのか?それとも、殺されるのか?」
声は震えていた。
そっと、ヴァンパイアを抱きしめる。
「そんなことしねぇよ、結婚は…わかんねぇけど、とにかく、そんなことはしない。殺し
たりしないよ」
「…そうか」
ヴァンパイアの目は虚ろだった。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/01/31(水) 14:11:18 ID:hm7dx3M20<>  ____________
 | __________  |
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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ モットナガクイクトオモッタノニ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )スイマセンツギカラモットナガクシマス
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 17:02:34 ID:FFTbwFWiO<> GJですwwヴァンパイア、可愛すぎるぞ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 17:26:01 ID:2rPbcJS70<> GJGJGJ!!

書けるペースで納得いくように書いてください。
続きを待ってます。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:16:08 ID:2QMqgy+q0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | D/r/./コ/ト/ー
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、原コト前提鳴コトです
 | |                | |             \某スレお詫びss
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:17:36 ID:2QMqgy+q0<>
「「お疲れ様でしたー」」
「お疲れ〜」
今日も無事一日が終わった。
「ふぅ・・・」
久々に自分の時間ができたコトーは白衣をハンガーにかけた後しばし立ち尽くす。
「うーん・・・早く終わったのは良いけど・・・どう時間すごそう・・・」
ここ最近夜に立て続けに患者が来て寝れない日々が続いていたせいか
午後十時現在ではすっかり目が冴えてしまっていて眠れなくなってしまっていたのだ。
どうしよう・・・と思い悩んでいたらふと棚の上の電話が目に入った。
「・・・・・・・・原さん・・・」
思い浮かんだ名前をふと呟いてみて、歳甲斐なく胸をときめかせる。
「原さん・・・もう寝てるかな・・・」
3年前のあの日以来、コトーと原はいわゆる恋人同士になっており、
お互い良い歳なので体の関係になるのも時間はかからなかった。
だが原が仕事のため本土に行ってからはなかなか交流が持てず
そして帰ってきてからもお互いの都合が合わず、逢えない日々が続いていた。
なので今二人の間を繋げているものは、未だ原が本土に行っていた間唯一の交流の術であった
この電話のみとなってしまっていた。
「疲れてるかな・・・」
電話したいのは山々なのだが、相手のことを想う余りなかなかかけられない。
どうしようどうしよう・・・と悩んでいると、
リリリリリリリリリッ!!
「!!!」
原さんだ!!
思いが通じ合ったのかも・・・!なんて医者あるまじき非現実的なことを考えながら電話に急ぐ。
「は、はい!!」
「五島先生?」
ガクッ
「おい、五島先生?どうした?」
転がる受話器から呼ぶ声がする。応答しないとと思っても一旦抜けた力がなかなか入らない。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:19:11 ID:2QMqgy+q0<> 「え、あ、はい、ナルミせんせい・・・何の用でしょうか・・・」
「・・・なんだその思いっきり迷惑そうな声は・・・」
「い、いえすいませんそういうつもりはっ;」
「ふん、まあいい。ところで、明日そちらに伺うけど構わないかな。」
「・・・・・・・・・・・はい?」
「いいな。じゃあそういうことだ。」
ガチャ
ツー・・・ツー・・・ツー・・・
「・・・・・・・・へ?」

翌日
「へー今日その先生が来るんだ〜」
「そうなんです。・・・多分。」
コトーは今日一日久々の休診日にしたので、茉莉に寄って昼ごはんを食べながら
昨夜の電話のことをマリコに話していた。
「すごく頼りになる立派な先生なんです。だから僕に会いに来る用事なんてそう無いと思うんですけど・・・休みでもとれたのかなあ。」
「意外と普通に観光目的なんじゃない?そんな立派な先生ならきっと疲れてるだろうし。」
「そうかもしれませんね。」
あれからずっと気になっていたナルミの電話をそう結論付け、おかずに箸をのばした。
すると
「おいおいおいおい大変なもの見ちまったよ!!!」
興奮した様子の重雄が茉莉へ駆け込んで入ってきた。
「なんだなんだ重さん」
「でっけえ魚でも見つけたのか?」
「ばっかおめーら!!酒なんか飲んでる場合じゃねーよっ!!」
重雄はドカドカと座敷にあがりいつもの場所に座り、「えーゴホン」と芝居がかった様子で話し始めた。
「おれ見ちまったんだよ・・・」
「だーかーーら重さん!もったいぶらずに早く教えてくれよっ!!」
「うるせえっ!黙って聞きやがれっ!!」ゴツッ
「ったく・・・俺ぁ、ついさっき仕事を切り上げて陸に戻ってきたんだよ。そしたらよ、
喋り声が聞こえて、なんだぁ?と思って声のするほうを突き止めたらなんと!!原の野郎が
船の陰で若い女とコソコソ喋ってんだよ〜〜!!」 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:21:51 ID:2QMqgy+q0<> !
耳に入ってきた言葉にコトーは思わず米を噴出しそうになった。
「しかもなにやらとてつもなく甘〜〜〜〜い!雰囲気でよお!!
おれぁとうとうあの堅物に春が来たと確信したね!」
そう言い重雄は日本酒を一杯あおる。
「マジっすかー!!」
「ちょ、どんな女だよっ!!」
「あの原さんがなあ・・・いつの間に」
「本土に行ってるときかあ?なんだよろしくやってたんじゃないか!」
ガハハハハ
座敷は一気に色めきたつ。
だがコトーは耳に入ってくる多くの不穏な言葉たちに動揺を隠せなかった。
(いや重さんの勘違いだきっと・・・だって原さんは・・・)
なんとか落ち着こうと原は自分を好いてくれているはずだと自分に言い聞かせてみるが
心を落ち着かすまでの自信がもてず、結局余計動揺してしまう始末。
(・・・原さんと話したい・・・)
勘違いだ、とはっきり彼の口から聞きたい。
そうしないと、どんどん思考が泥沼にはまっていってしまって
原と付き合っているということ自体が自分の勘違いなんじゃないかと思ってきてしまう。
「・・・せい、先生?大丈夫?」
「え、あ、はい」
呼ぶ声に気づいて顔を上げるとマリコが心配そうな顔でこちらを見ていた。
「・・・先生、気にしないほうが良いわよ。いつもの重さんの早とちりよ。」
「マリコさん・・・」
「あのタケトシが先生以外に目を向けられるはずないって!先生にメロメロだもの。」
マリコはそう耳打ちウィンクした。
コトーと原の関係は基本的に秘密にしているのだが、なぜかマリコには最初からばれていて応援してくれている。
(マリコいわく「タケトシの先生を見る目が明らかに違った」らしい。)
今回もいち早くコトーの不安をかぎとって元気付けてくれようとしているのだが
今のコトーには余り効き目が無い。
コトーはこんな噂で不安になってしまうほど、原と逢っていないのだった。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:22:56 ID:2QMqgy+q0<> そのとき
「はあ・・・マリコ、何か食わせてくれ」
原がちょうどいいタイミングでやってきた。
「おう原ー!!この色男め!!」
「・・・?なんだ?」
ドヤドヤドヤと近づいてくる漁師たち。
「お前とうとう春が来たんだって〜〜?」
「春?」
「とぼけんじゃねーよこら!」
渡は原の肩へ手を置きコレコレ♪と小指を立ててみせる。
「できたんだろ?v」
「はぁ!?」
「まあまあ照れるな照れるな♪」
ヒューヒュー!
みんなが原を囲んで騒ぎ立てる。
原は訳が分からずとまどっていると、ふと目の端に夢にまで見た顔がちらと映る。
ハッとカウンターのほうを見るとコトーがこちらを呆けたように見ていた。
「・・・・!!」
余りの久しぶりの再開に声すら出ない。
まぶたの裏にずっと思い描いていた顔がそこに実際にあるというだけで一気に体の熱があがる。
もう40過ぎだというのに何度中学生のように夢想しただろう。
今ここにいる漁師仲間たちや外の島民の目なんか気にせず今すぐあの体を抱きしめたい。
「コ」
「おいっ原こっちこい!」
だが原は重雄に座敷へ無理やり連れて行かれてしまう。
「おいお前、漁猟長に内緒で春を謳歌するたぁどういうことだ!」
「っだから何の話っ・・・」
ハッ
(もしかして、コトーとのことがばれたのか?)
だからコトー、呆けた顔して俺のほうを見てたのか。
原はそう思い、顔を赤らめる。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:23:31 ID:2QMqgy+q0<> 「なに赤くなってんだよこらー!!」
「本当にそうなのか原さん!?」
疑っていた面々もそんな原の様子に本気にし始める。
「ほらだから言ったじゃねーかよ!!」
重雄は得意気な様子で原の肩に手をまわした。
「で、どうなんだ。」
「ど、どうって・・・」
「上手くいってんのかって聞いてんだよ!なかなか逢えねーだろうからよ、今日久々に逢ったんだろ!?」
原はその言葉にやっぱりコトーとのことだと確信する。
ちらりとカウンターのコトーの様子を伺うと、ハラハラした様子でじっとこちらを見つめていた。
(やっぱりとうとうバレたんだな。俺は全く構わねえが、コトーは耐えられそうにねえな・・・。)
なるべく早くこの話は終わらせてやるからな、とコトーへ目でサインを送る。
「おい原聞いてんのか!?」
「ああ聞いてる」
原は酒を煽る。
「・・・まあな。確かになかなか逢えねえが、心は通じ合ってるからな。」
そしてカウンターにいるコトーに語りかけるかのように言う。
ワーーー!!と熱い愛の語りにみな一気に沸き立つ。
「じゃ、じゃあお前、その、結婚とか、考えてるのか?」
コト
原がコップを置く。
一転して場が静まり、じっと原の言葉を待つ。
「・・・ああ。いずれはちゃんと、迎え入れたいと思っている。」
遠くからじっとこちらを見つめているコトーの目を見返し、原はそうはっきりとした口調で答えた。
ウォーーー!!!!!
その言葉に早くも店中がお祭りモードになり「めでたいめでたい!!」「こりゃお祝いだー!!」と騒ぎ立てる。
コトーはそっと席を立ち茉莉から出て行く。
「あっ、ちょ、先生・・・っ!」
マリコは追いかけようとするが上機嫌な面々に酒をせがまれてしまう。
原はというと、皆にこんなにもコトーとの関係を祝ってもらえるなんて思いもしなかった、と
これまた上機嫌でみなに囲まれて酒を飲み交わしていて、コトーが出て行ったことに気づきもしなかった。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:24:30 ID:2QMqgy+q0<> ザザー・・・ン・・・・ザザー・・・・・・
「・・・っぅ・・・・・・ふっ・・・・」
波の音に嗚咽が混じる。
もう陽が落ちるというのに、コトーはあれからずっと診療所前の波打ち際に座り自分の心に決着をつけようとしていた。
(もう終わりなんだ・・・)
(もう・・・原さんの隣は僕の場所じゃないんだ・・・)
出せども出せども枯れない涙を腕でぬぐう。
(でも、これは当然の結末だったんだ・・・)
(自分をよく見てみろ)
(30過ぎの男を、本気で好きになるほうがどうかしてるんだ)
(なのに僕、なんでこんな・・・)
自分ひとり勝手に盛り上がって、思春期の女の子みたいな気持ちで恋をして、
ほんと、馬鹿みたいだ・・・
も何度も繰り返した言葉をまた思い返し、顔を膝にうずめる。
「・・・五島先生?」
ふと懐かしい名前で呼ばれて、上を見るとそこには荷物を持ってナルミが立っていた。
「・・・ナルミ先生・・・?」
思いがけない人物にしばし驚いたが、昨夜の電話のことを思い出す。
「あっ!す、すいません・・・!そういえば今日来るって言ってましたね」
コトーは涙に濡れた目を必死にこすりながら立ち上がる。
「どうした?なにかあったのか?」
「い、いえっなんでもないんです。」
すいません、お恥ずかしいところお見せしまして・・・
そう言いナルミの荷物を半分受け取り診療所へ運ぶ。
ナルミはそんなコトーを不審気に見つめながらも、素直に診療所へ着いて行く。
「ここが君の診療所か・・・」
感慨深げな様子でナルミは診療所を見渡す。
「何にも無いな。」
「でもはじめはもっと、何にも無かったんですよ。
これでも結構揃ったほうなんです。」
「これでか。」
「ひ、ひどい言い様ですね・・・」 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:25:28 ID:2QMqgy+q0<> 「いや、よくこの状態で乳癌の手術をしようとしたなと感心したんだ。」
「・・・嫌味でしょう?」
「それ以外に君はなんととる?」
ナルミがニヤっと口の端をあげる。
コトーはしばしそんなナルミをじとっと見るが、思わず吹きだした。
「フフッ。なんか、こんな言い合い久しぶりです。」
「なんだ嬉しそうにして。」
「だって研修医の時以来じゃないですか?こんなやりとり。
この間は僕そんな余裕ありませんでしたし・・・」
「そういえば、そうかもな。」
「なんだか、あのときに戻ったみたい」
ニコッ
コトーはそう言い微笑む。
(五島・・・)
だがナルミはその笑顔の奥に悲しみの色を察し、心がざわつく。
「あっ、そういえば僕お茶も出さないでっ;今入れてきますね!」
ナルミのそんな様子に気づかず慌てて台所へ向かうコトー。
(・・・ほんと、懐かしいな・・・)
コトーはお茶の準備をしながら昔を思い出す。
(あの頃は楽しかったな・・・)
(咲ちゃんや柏木くんやナルミ先生・・・みんなでいつも一緒にいてこんなやりとりしてたな・・・)
(僕がナルミ先生に追い詰められてるといつも咲ちゃんと柏木くんがかばってくれて・・・)
クスクスクス
「?どうした五島」
笑い声が思わず口に出ていたらしい。
「すいません。ちょっと、あの頃のこと思い出してて・・・」
「あの頃のこと?」
「はい。研修医時代の。」
コトーはテーブルにお茶を置き、座る。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:26:26 ID:2QMqgy+q0<> 「あの頃、僕いつもナルミ先生に追い詰められてたでしょう?」
「・・・そうだったか?」
「そうですよ。でもいらつかせる僕が悪かったんですけど。」
クスクスと笑い続けるコトー。
「それで僕が追い詰められていると、いつも決まって咲ちゃんと柏木くんが止めに入ってきてナルミ先生を逆に追い詰めちゃって。」
「ああ・・・あの二人はやっかいだったな・・・」
「フフッ。ナルミ先生に初めてご飯に誘われて一緒にお昼食べてたときも、それを見かけた二人が勘違いして
僕がまた追い詰められてると思ってナルミ先生をいきなり怒り出しちゃったりしたなあと思って笑ってたんです。」
あのときのナルミ先生の慌て様、面白かった〜
コトーはそういい、顔を伏せ肩を震わせて笑っている。
ナルミはばつが悪そうにお茶を飲む。だがふと、コトーの様子がおかしいことに気づく。
「・・・五島?」
「・・・・ふ・・っ・・・」
「おい、五島どうした!?」
顔を無理やり上げさせると、
コトーが目を真っ赤に腫らしていた。
「・・・五島・・・」
「・・・え、あ、あれ・・・僕なんで・・・」
ボロボロボロと涙が零れ落ちる。
「す、すいませ・・・・っっ!?」
目の前が急に真っ暗になった。
時計の音がしばらく響いた後、ナルミに抱きしめられていることを理解した。
「・・・な、ナルミ先生・・・」
「・・・どうしたんだ五島・・・」
コトーの戸惑う声に被せるようにナルミが口を開けた。
「なにか・・・あったんだろう?
俺でよければ話してくれないか・・・?それとも・・・俺じゃ嫌か・・・?」
「ナルミ先生・・・」
「お前の・・・そんな顔を見るのは・・・・・・・・・つらい」
ナルミはそう言い抱きしめる腕に力を入れる。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:28:01 ID:2QMqgy+q0<> 「・・・・なる・・・みせんせ・・・・・っっ」
コトーはそんなナルミの胸に顔を伏せたまま、せきをきったように話しだした。
「ぼ、ぼく、ぼく、好きな人がいたんです・・・っ」
「すごい頼りになって、強い人で、かっこよくって、やさしくって、」
「一度東京へ逃げた僕を東京まで迎えに来てくれたりして・・っ」
「ぼくのこと、ひ、ひとりにしないって、ず、ずっと島で一緒に暮らそうって言ってくれて・・・・っ」
「で、でも・・・でも、結婚・・・するって・・・」
「ぼ、くじゃない、ひとと・・・・・・っ」
ギュ、とナルミのシャツを強く掴む。
ナルミは抱きしめた体の冷たさ、そしてコトーの傷つききった様子にたまらない気持ちになる。
こんなに冷たくなるまであの海で泣いてたのか
ナルミはそっと自分のシャツを掴んだ手を握る。
指先まで冷え切ってる・・・
だれがこいつをこんな目に合わせたのか。
ギリっと見知らぬ人物を恨む。
(五島・・・)
目線を下げれば、顔を伏せ嗚咽し震えているコトーが映る。
(・・・なんでこいつがこんな目に合わなくちゃいけないんだ・・・・) <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:35:37 ID:2QMqgy+q0<> 昔、コトーとナルミはたしかに対立していた。
なるべく患者と接し、そして負担の少ない方法で治療しようとするコトー。
一方、多くの患者を治すために一人一人の患者との時間は少なくし、そして確実に治す方法をとるナルミ。
よくその医療方針の違いでぶつかり言い合いになっていたが、
根本的な精神は同じなためお互い良い医者仲間として良好な関係を築いていた。
(咲と柏木はそういうのも知った上で二人っきりにさせないようにしていたのだが、コトーは未だ全く気づいてない。)
だがコトーが咲とつきあいだしたときから、ナルミはコトーから距離を置くようになった。
心のどこかにあった自分のコトーへの心がはっきりするのを、認めたくなかったのかもしれない。
それからしばらくコトーと疎遠になり、そして結婚した。
もうコトーへの想いはナルミはきっぱり忘れ、
とにかく幸せになってれば・・・と思えるようになっていた。
だが、久しぶりにコトーの顔が見たいとはるばる来てみたら、こんな状態。
ナルミは心がざわつくのを抑えられない。
「・・・・・五島」
「・・・・・・な、なるみせ・・・っっ」
そして二人の影が重なった。 <> D/r/./コ/ト/ー 原コト前提鳴コト<>sage<>2007/01/31(水) 23:37:13 ID:2QMqgy+q0<>  | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ トチュウデスイマセンボウスレヲオサワガセシタオレイデス
 | |                | |     ピッ   (;∀; )アンナミスモウシナイヨウキヲツケル
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 23:41:05 ID:o7vXHXl70<> >>54
リアルタイムで神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
大丈夫ですよ、どちらもおいしくいただきました。
ナカナイデ(´・ω・`)ノ□フキフキ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 23:46:26 ID:qcfTJacW0<> >>54
美味しい萌えをごちそうさまです!!
さんちょめも激しく待ってますよー!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/01/31(水) 23:59:59 ID:fv1wVLwh0<> >>54
鼻血吹きました
アリガトー、心からアリガトーです!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 11:41:00 ID:4A+rFsbr0<> >>54
GJ!GJ!ありがとう、姐さん
ハラタンに女ができたと勘違い→テンテー傷心→ナルミンが慰める
こういうシチュが大好物なので萌え萌えですた
続き、待ってまする <> 二パ×バノレ(大&小)<>sage<>2007/02/01(木) 12:18:07 ID:5KAWUOxbO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

住基人間スレで予告した二パバノレ妄想。
ウホッ寄り、オヤジ受け及びショタ受け、エロありなんで、苦手な方はタイトルでNGよろです。
801は今まで書いたことないんで、微妙な部分とかは平にお見逃しを。でわ。 <> 二パ×バノレ(大&小)1<>sage<>2007/02/01(木) 12:21:14 ID:5KAWUOxbO<> 「くっ……は!んぅ……」
「うぁ!隊長っ、凄ぇ……」
作業現場に仮設された詰所の一角、裸電球の薄明かりだけが照らす、仮眠室のベッドの上に
二つの息遣いが交わる。
「大丈夫っすか隊長?まだ辛いんじゃ……」
「大丈夫だ。この位、気にするな二ッパ」
苦しげな顔にかすかな笑みを浮かべ、┣゙ボーク重騎士隊長バノレ・ク口ウは
彼を貫いたまま心配そうに尋ねる二ッパに、そう答えた。
幾多の工事(戦い)で鍛え上げられ成熟した身体は、日焼けした肌を汗で濡らしながら
正面からその身を押し開く若い雄を受け入れている。

一方の二ッパは、彼自身をのみ込み締め付ける感触の熱さに、ほとんど余裕を失っていた。
加えて自分が今この腕に組伏せているのは、ずっと昔から己が憧れ、敬愛し続けている男なのだ。
そう考えるだけで、気が遠くなるほどの興奮が、肉体的なそれを上回って彼の全身を走る。
「た、隊長。動いていいっすか?オレ、限界……」
「ああ、来い二ッパ!」
その声に二ッパは、堰を切ったように腰を打ち付け始める。
「がッ!?あァッ!!」
「うぅ……隊長……隊長ッ!」
恋い焦がれた男の内部は、きつく二ッパに絡み付き、焼けつくような快感で
彼を狂わせる。 <> 二パ×バノレ(大&小)2<>sage<>2007/02/01(木) 12:24:54 ID:5KAWUOxbO<> 引き抜き押し入れるたび、相手はしなやかに引き締まった体をのけ反らせ
二ッパに応えた。
「くふ……ああっ、二ッパ……はアッ!」
抽送を重ねる毎に、吐き出される声は苦しそうなものから
甘く艶を帯びたものへと変化してゆく。
「あっ!イ……かはッ」
「ハァッ……隊長、凄ぇヤらしい」
「ば……かやろ。何を」
二ッパは熱に浮かされたまま、抗議の声を唇で塞ぐ。
舌を絡ませながら、歴戦の傷が幾つも刻まれた肌を指でなぞると、バノレの内部が快楽に震えた。
上気し眉を寄せて快感に耐える、その表情が愛しい。
繋がった状態で指を伸ばし、硬く勃ちあがったバノレの雄根を握ると
一際高い嬌声がその喉から上がった。
「な!?や……ああァッ!!」
「隊長……気持ち、イイ?コレ、好きでしょ」
以前何度かの交情で、二ッパはバノレが、後腔への刺激だけで達するほど開発されていないのを
知っている。
「くぁ……あうっ!あッ――!!」
ゆるゆると、先端から零れた滴を掬い、絡ませた指を上下させると
身も世もない悲鳴がバノレの喉をほとばしる。
「はぁっ……も、よせ!弄るなっ……ああ」
「ダメっすよ。もっと感じてよ、隊長」
<> 二パ×バノレ(大&小)3<>sage<>2007/02/01(木) 12:27:53 ID:5KAWUOxbO<> 両腕で顔を覆い懇願するバノレの声を、言下に捨て置き、二ッパは彼を突き上げながらなぶる。
拒絶の言葉と裏腹に、バノレの後腔は貪るように、くわえこんだ二ッパを絡めとり絞りあげる。
「オレももう、おかしくなりそ……」
掠れた声で呟き、二ッパはそのストロークを早めた。
「はぅ……くっ!も、駄目だ。イッちまう……二ッパッ!!」
「隊長、イッってよ!オレも、一緒に……っ!!」
次の瞬間、バノレの内部が強く収斂する。
「うああっ!ああっ……」
一段と艶めいた悲鳴をあげ、バノレの背が大きくしなり、強ばる。

「くッ!ああっ……隊長……バノレ隊長ッ!!」
その様に誘われ二ッパもまた、指を濡らすバノレの精を感じながら、バノレの中で達した。




……というところで二ッパは安宿のベッドの中、妄想から現実に帰還した。 <> 二パ×バノレ(大&小)4<>sage<>2007/02/01(木) 12:32:37 ID:5KAWUOxbO<> (うああ……やっちまった……)
手にしたティッシュの惨状に、遅まきながら罪悪感が沸いて
二ッパはベッドの中で頭を抱える。
所はバァラツクからツメシヲに向かう途上のホテルの一室。
若い劣情を持て余したのは事実だが、まさか長年の憧れの君をオカズにする気は
毛頭なかった二ッパである。

(すみません、隊長……)
気がつけば単なる処理のつもりが、無自覚な願望まで詳細に引きずりだされて
どっぷりと妄想の翼を広げていた次第。
無論、彼がバノレと肉体関係を持った過去などない。
トイレで後始末を済ませて部屋を見れば、当の本人はいまだお子様の姿で
向かいのベッドで無垢な寝顔を晒している。
昼間の旅程と特訓で疲れたのか、今の騒ぎで起きる気配もない。
(こんなにちっちゃいのに、間違いなく隊長なんだな)
目の前の、ぷにぷにちまっとしたバノレが、妄想の中の成熟した彼と重なる。
無意識にその髪に触れ、二ッパは慌ててその手を引っ込めた。
(いやいやいやいやそれはマズイだろ!つか、ダメすぎるだろ人として!!)
人間の底辺を見た心地の二ッパである。
「ああああナニ考えてるんだよ!正気に返れ!オレ!!」
「だああああっ!!夜中にうるせーぞ二ッパ!」 <> 二パ×バノレ(大&小)5<>sage<>2007/02/01(木) 12:36:41 ID:5KAWUOxbO<> その声で起こされたバノレは、寝ぼけながら不機嫌に一喝すると再びぽてりとベッドに沈み
健やかな寝息をたて始めた。
「あ、ハイ……スンマセン」
毒気を抜かれたように、二ッパも自分のベッドに潜り込む。
二ッパは、このまま己が人の道を踏み外さぬよう願いつつ、バノレに続いて夢路についた。が………




「んっ……うああっ、やだっ……」
「へぇ……こんなちっちゃくても、ちゃんと感じるんすね。凄ぇや隊長」
「二ッパ、てめぇ……ああァッ!」
「ココも、こんなキュウキュウって……見て、ホラ。オレの全部入ってますよ」
「ふぁ!も、黙っ……」
「くっ!またギュンってきた。もしかして、苛められるのがイイんすか、隊長?
子供のクセにヤらしいんだ」
「やめ……もう、言うな!言うな……ああっ!!」




「うああああ!なんつー夢を!?終わった!オレ人間終わったああ!!」
「だああああっ!!朝っぱらから、今度は何だ馬鹿野郎!!」
「ああっ!スンマセン!スンマセン!」
未明から再度叩き起こされ、不機嫌全開のバノレに、平謝りに謝る二ッパ。
(ハァ……けど、いつまで持つんだろ、オレの理性…)
刻一刻と道を誤りつつある自分に、苦悩は尽きぬ二ッパだった。 <> 二パ×バノレ(大&小)<>sage<>2007/02/01(木) 12:40:35 ID:5KAWUOxbO<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・)オソマツサマデシタ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 17:18:21 ID:56S89q8G0<> ワロタ&萌えたGJ
重機スレ行って来るわw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 18:33:23 ID:68F+tkT20<> >>65 GJ!
ちょうど気になってたジャンルなんだ…スレ行ってきますノシ
<> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:35:14 ID:cn+JVizr0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、鱸茶←淳です
 | |                | |             \4回目?続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:35:57 ID:cn+JVizr0<> もう秋になり、せっかくしつこい夏の暑さが去ったと思ったのに
今度は早速肌寒くなってきた頃。
ジュンノスケが珍しいものを家に持って帰ったきた。

「ただいま」
「おーう。お帰り。」
俺はここ一週間程ずっと、また小説を賞に出すべく机に噛り付いていた。
「・・・・私は・・・彼女と過ごした・・・夏の終わりを感じて・・・」
ゴトッ
「ん?」
不審な音に顔を上げるとジュンノスケがニコニコして小さなビンを机の上に置いていた。
「おじちゃん。これ、飲んでみてください。」
「・・・は?」
「栄養剤なんですって。今日学校で友達にもらったんです。」
「栄養剤?」
「そう。」
そう言ってジュンノスケはズイと俺のほうに身を乗り出す。
「最近おじちゃんずっと小説書いていてろくにご飯も食べてなかったでしょう?
だから僕、心配なんです。おじちゃんの体。」
そして目に涙を溜めてみせる。
俺はそんなジュンノスケの様子にそこまで心配してくれてたのか・・と申し訳なさと共に感動してしまう。
(ジュンノスケの無体についてはすっかり頭から抜け切ってる)
「分かったよ。じゃあ飲んでおくな。」
「今飲んでください。」
ニッコリ、と返されてしまう。
「今・・・」
だがなんだがよく分からないものをいきなり口に入れるのは少し勇気がいる。
そんな不安を嗅ぎ取ったのか、ジュンノスケは笑みを深くしてこう言った。
「あ、不安ですか?大丈夫ですよ危ないものじゃないです。
そんなに不安なら僕が先に飲みますよ。」
そう言いジュンノスケはビンを手にし、クイッと少し飲んでみせる。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:36:38 ID:cn+JVizr0<> 「・・・・・・大丈夫か?」
「ええ。ほら、なんともないでしょ?」
「・・・・・・・・・」
じっと観察するが、たしかに変化は見られない。
「・・・分かった。じゃあありがたくもらうな。」
俺はそう微笑み、ビンの中身を飲み干した。

それからしばらくまた小説を書き進めていると、
なんだかポカポカと暖かくなってきた。
(・・・栄養剤が効いてるのか・・・)
そう思いまた書き進めていると、更に体温が上がってきた。
(・・・・・なんかこれ・・・・熱いというか・・・・・・・)
ハァ・・・ハァ・・・
息が自然と荒くなってくる。
(・・・・・・・まずい・・・・・・)
血液が急速に逆流しているのを感じて、思わず前かがみになる。
明らかに、自分は欲情しているらしかった。
(・・・な・・・んで・・・)
あの栄養剤、やっぱりなにかおかしかったんだ。
だが今更気づいたところで遅い。今の自分の状態をとにかくどうにかしないといけない。
(・・・後ろにはジュンノスケがいるし・・・・・・処理できない・・・・)
ちら、と後ろを見る。
するといつから見ていたのかこちらをじーっと見ていたジュンノスケと目が合う。
(!)
「おじちゃんv」
ジュンノスケはニッコリ笑ってこちらに近づいてくる。
「うっわ、ちょ、ま、まてジュンノスケ!」
「なんでですか?」
ニコニコ
ジュンノスケは不自然なくらい上機嫌だ。
(・・・ま、まさかジュンノスケ・・・) <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:37:08 ID:cn+JVizr0<> 「お、まえもしかして・・・・」
「あれ、おじちゃん・・・・・・たってるんじゃないですか?」
ニヤリ
そう音が聞こえてきそうな笑顔でジュンノスケが言う。
「おっ・・まえやっぱり・・・あの栄養剤・・・・変なのいれてただろ・・・っっ」
「入れてませんよ〜。それにちゃんとおじちゃん元気になったじゃないですか。」
ね、と股間を指差す。
「おまえ・・・っ・・・性格悪くなってねーか・・・!?」
「なに言ってるんですか。ただ要領が良いだけです。
ねえそれより、おじちゃん。僕になにかしてほしいんじゃないですか?」
ニコニコニコニコ
「くっ・・・」
明らかにジュンノスケは俺から行為を求めてもらうことを期待してる。
ここ最近小説にかかりっきりで相手してやらなかったからキレたのだろうか。(当たり)
だが今更なのは分かってるが、仮にも息子同然の彼にそんなことまではしたくない。
(ち・・・・っくしょ・・・・・!!)
力の入らない足になんとか力を入れて立ち上がり、走る。
「あっおじちゃん!!!」
ジュンノスケの慌てた声を小学生の時ぶりに聞いた気がするが、こればかりは立ち止まってやれない。
俺は前かがみになりながらも必死に路地を走り抜けた。

ガチャガチャガチャ
「おい六。お茶にしねえか?」
鱸オートがお茶を置く。すると音がしていた車の下のほうから六が出てきた。
「いんや。あと少しなんで、もう少しやってしまいます。」
そう言ってまた車の下へ潜る。
その様子を見て鱸オートは笑みを深める。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:37:42 ID:cn+JVizr0<> 「あら六ちゃん、お茶良いって?」
「ああ。後で飲むって。」
お茶を戻しにきたトモエが残っている茶碗を見て「頑張るわねえ」と微笑む。
「良かったわね。こんな良い子が来てくれて。」
トモエがそっと耳打ちする。
「そうだな」
ガタガターーンッッ!!!
そんななんてことない日常に、突如轟音が鳴り響いた。
「な、なんだ?」
音のしたほうを見てみると、チャガワが表口ではなく裏口のほうでこけていた。
「ちゃ、チャガワさん!?」
「いい。俺が見てくる。」
トモエが様子を伺おうとするのを鱸オートが止めてチャガワのほうへ近づく。
「おい、どうした文学?」
「す・・・ずき・・・オートぉ・・・っ」
チャガワの様子がおかしいことに気づく。
白い顔が紅潮していて、目が心なしか蕩けていて・・・
まるで最中のような・・・
鱸オートはここでこんな状態の彼と一緒にいるのはなんとなく憚れて
「ちょっと出かけてくる!」とトモエたちに言い、チャガワを連れて裏路地へ行く。

「おい文学。お前どうし・・・っ」
路地へ着き、ここなら誰も見ていないし大丈夫だろうと
後ろから黙って付いてきていたチャガワの様子を伺うために振り返ると
いきなりチャガワに抱きつかれた。
「お、おい!?」
「・・・はぁっ・・・・す、すずきおーとぉ・・・」
上目遣いで舌っ足らずな甘い声で言うチャガワに今すぐ場所なんて関係なく行為に突入したい鱸オートだったが
やはりなにか様子が変だと確信する。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:38:56 ID:cn+JVizr0<> 普段のチャガワはこういった行為にはどこか冷めているところがあって、自分から誘ってきたりなんてありえないことだった。
(どうしたんだ・・・)
珍しいチャガワの様子に煽られながらも、常ならぬ状態を心配してどうすればいいんだと悩んで動けないでいる鱸オートに
チャガワは体を更に摺り寄せる。
「!」
「・・・んうっ・・・・」
鱸オートはふとももに感じた熱い熱に戸惑う。
そして目線を下にやると、チャガワが欲情に染まった目で上目遣いでじっとこちらを見つめ、
「・・・・たすけて・・・・・」
と呟いた。

頭の中で何かがキレるのを聞いた鱸オートは彼を車に乗せ隣町へ颯爽と走り去った。

隣町まで来ると、旅館のような場所の前で止まりジャケットを被せたチャガワを横抱きにして車から降りる。
そしてなにか受け付けのようなところで鱸オートが店員のような人と話した後部屋へ通され、
鱸オートが扉を閉め鍵をかけたところで、敷いてあった布団の上へチャガワは下ろされた。
「・・・ここ・・・?」
「連れ込み宿だ。まあこういうことをするための宿ってことだ。」
「こういう・・・・」
これからすることを思いチャガワは期待に震え熱い息を吐く。
「お前・・・ほんとに様子がおかしいけど大丈夫か?」
「・・・じゅ、ジュンノスケに変なもん・・・のまされちまってな・・・」
覆いかぶさる鱸オートに真相を話す。
「お前・・・。」
鱸オートはその内容に力の抜ける思いで溜息をつく。
「お前なあ。ジュンノスケに良いようにされてんじゃねーよ・・・。ちったぁ気をつけろよな・・・。」
「・・・きっ気をつけてる・・・っ」
チャガワは呆れ顔の鱸オートにムっとし、
そんなことより、と腕を覆いかぶさる鱸オートの首に回す。
「・・・・・い、いいからそれより・・・早く・・・なんとかしてくれ・・・・っっ」
真っ赤な顔して潤んだ目で勝気に誘ってくるチャガワに
先ほどからとっくに限界に達してる鱸オートは性急に口付けた。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/01(木) 18:40:05 ID:cn+JVizr0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ トアエズココマデ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )サンチョメゾクヘンタノシミダネ!
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 20:46:58 ID:fKO8aq0Q0<> >>68-74
GJ!!
また鼻血出ちゃったよ
すぐ騙されるチャガーたん、カワエエ… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 22:13:36 ID:v/PlU3Zi0<> >>68鱸オートとチャタン好きなので嬉しい。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/01(木) 22:29:21 ID:Lhd3Bpkv0<> >>74
うひゃー!!ありがとう。ありがとう。
続き激しく楽しみにしてたよ!ネ申乙!!
しかし先が気になって眠れねー!!じらされ萌え死ぬー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 00:27:31 ID:wQA+orz1O<> >68
神GJ、いつもありがとう
楽しく萌ながら読ませてもらってます
チャーサンかわいいよチャーサン <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:35:16 ID:NJ/XL7Sy0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、鱸茶←淳です
 | |                | |             \5回目続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
<> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:36:02 ID:NJ/XL7Sy0<> 「んうぅっ・・はぁっはぁっ・・はぁっ・・・・・・ひゃぁっ!」
長い口づけを終え息を整えようとしたところにまた新たな刺激がやってくる。
「お前もうすでにビンビンじゃねえか」
そういい鱸オートは剥いだ服の下にあった桃色に染まった陶器のように滑らかな肌の両側で
ツンと主張している充血した胸の飾りの輪郭線を指でなぞる。
「ひやぁ・・・んうぅ・・・っっ」
そのもどかしい刺激にチャガワは腰が艶かしく揺れるのを抑えきれない。
「・・・っも、・・・・も、早くぅ・・・っ」
「あ?なんだ?どうして欲しいんだ」
ニヤと笑いまた輪郭線をなぞる。
「んうぅっ!・・・ふぅっ・・・・ん・・・・な、舐めて・・・・」
欲情で目の縁を真っ赤に染めてのチャガワの初めてのお願いを、鱸オートは
最中だというのに神様に感謝したくなる気持ちで聞いていた。
(よ、よくこの状態でジュンノスケから逃げてきて俺のところへ来てくれたな文学・・・・・!!)
滝のような涙を心の中で流しながら、鱸オートは突起を舌で捏ね回す。
「んあぁっ・・!はぁっ・・・!あ、ちょ、ま、まずい・・っっ!」
快感に身を任せていたチャガワが急に慌てだした。
「・・・ふ・・・どうした?」
「・・・ひゃっ・・・!!」
鱸オートが突起を口に含んだまま尋ねるが、チャガワはかかる息にまた反応してしまい
快感に震えて上手く話せない。
「・・・・ズ・・・ズボ・・ン・・ッッ・・!」
「ズボン?」
「その・・・も、もうでちゃう・・・か・・ら・・・・!」
カ〜〜〜〜ッッ
顔を真っ赤に染めそう叫ぶチャガワに鱸オートまでも真っ赤になってしまう。
「あ、ああそうか、。わ、わるい気ぃつかなくて、。」
「・・・ん・・・」
鱸オートはいそいそとチャガワのズボンと下着を下ろそうとする。
が、なにかに引っ掛かってなかなか下ろせない。
「ん?」
「あ、」 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:36:34 ID:NJ/XL7Sy0<> カ〜〜〜
チャガワがまたもや真っ赤になり、その様子で理解した鱸オートは「あ、そ、そうか。そうだな。」と
今度はちょっと服を浮かせて脱がせる。
すると既に真っ赤に充血した彼自身が現れた。
ふと鱸オートは体を少し遠ざけ彼を見渡してみる。
陶器のように真白い体のあちこちが桃色に染まり、ほっそりとした手足は食べてと言わんばかりにだらしなく放り出されており、
それらの中心には真っ赤に染まった果実のように熟した彼自身が主張していて。
いつも性急に事を済ませようと必死でここまでじっくりと最中の彼を見たことが無かった鱸オートは
目の前の甘美な光景にたまらぬ気持ちになっていた。
ゴクリ
生唾を飲む音が熱気の篭った部屋に響く。
「・・・・んふぅっ・・・・・」
しばらくすると、チャガワは見られていることに感じたのか我慢できなかったのか
自ら自身へ恐る恐る手を伸ばし扱き始めた。
「・・・んっ・・・ぁっ・・・ぁあっ・・・・ふっ・・・・」
喘ぎ声と共にジュボジュボと淫らな音が鳴り響く。
チャガワは夢中で右手で自身を扱き左手で胸の突起を弄り続ける。
普段のインテレでストイックな彼からは想像もつかない自ら乱れる淫靡な様に鱸オートは目が離せない。
「ぶ、文学・・・」
「っはぁ・・・はぁっっ・・・!・・・んあぁぁぁっ!!」
鱸オートの自分を呼ぶ声にまるで体が反応したかのようにチャガワは達した。
はぁっ・・・はぁっ・・・・
荒い息遣いが部屋を埋める。
「文学・・・」
自ら達し、桃色に染まった体に白濁の液を散らばせたチャガワを鱸オートはじっと熱い眼差しで見つめる。
チャガワはそんな鱸オートの目を見つめ返しながら、体に散らばっている液を力の入らない震える手で掬い、
そして真っ赤な舌でチロリと舐めた。
「・・・っ!!」
交わりなんて全く知らないようなまっすぐで純真な目をしていながらそんなことをしてみせるチャガワに
鱸オートは興奮を隠し切れない。
「おっま・・・・どこで覚えたんだよそんなの・・・・・!!」
「・・・っいいだろべつに・・・・っ」 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:37:57 ID:NJ/XL7Sy0<> そう言いチャガワは鱸オートの体を引き寄せ反転させ、鱸オートの上に乗る格好となる。
「ちょっま、え、え?」
「も、は、はやく・・・っ」
そして鱸オートのズボンと下着を下ろし既にチャガワの痴態を見てただけで限界まで膨張している彼自身を握り自らの蕾へと導こうとする。
「んうぅっ・・・!」
「くっっ・・・・!」
だがいくら薬が効いてるとはいえ慣らしていない蕾はまだ硬く、先端が入り口を掠めるだけだった。
「・・・っもう・・・・っ」
チャガワはそのもどかしい刺激に耐えられず蕾へ手を回し指を中に挿入し自ら慣らし始める。
グチュグチュグチュ
鱸オートは信じられない思いでチャガワを見つめる。
(す、すごいなジュンノスケの飲ませたの・・・・)
ジュンノスケに変な感謝の念を送りたくなるくらいの効能に改めて驚く。
(後でどこで手に入れたのか教えてもらえねーかな・・・)
いつもの行為のときはどんなに焦らしたりしても全く乗ってこず、むしろ
「・・・っやる気がないなら良いっ!!」と真っ赤になって怒って中断しようとする文学が、
あの性に無頓着でいつまでたっても処女のような反応を返す奥ゆかしい文学が(いやこっちも最高なんだが)、
こんなに乱れるなんて・・・!
と、未だグチュグチュと自分の蕾を慣らしているチャガワを
ハァハァと荒い息を吐きながら感動と興奮の入り混じる面持ちでじっと見つめる鱸オート。
そしてそんな鱸オート自身を手に握り、チャガワはもう一度自らの蕾へ導こうとする。
「ふぅ・・・・んっ・・あ・・・んぅ〜〜っ・・・!!」
ズブズブと今度はうまく入っていく。
だが

「おじちゃんっっ!!!」
バンッッ!! <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:38:34 ID:NJ/XL7Sy0<> 「へっ!?」
「え、」
目の前に急に現れたジュンノスケに
チャガワも鱸オートも硬直してしまった。
ジュンノスケはそんな両者をじっと睨みながら後ろ手で鍵を閉める。
ガチャ ペタペタペタペタ
そして布団のそばへ来て
「おじちゃんを離してください。」
と言い放った。
「え、な、おま、な、ちょ、ちょっと鱸オートはなせ・・・っっ!」
チャガワは一気に熱が冷めていき、自分が今どんな状態なのかを改めて思い知り恥ずかしくなり
鱸オートから必死で体を離そうとし始める。
「・・・やなこった」
「へ、やっやぁぁぁぁっ!!!」
だが鱸オートはそんなチャガワの腰を鷲づかみ自らへ一気に下ろさせ、
そしてそのまま緩やかに振動させる。
「やぁっ・・・はぁ・・・っっ・・・ちょ、もっおねが・・・・っっ!」
チャガワは目の前にジュンノスケがいるのに刺激に耐えられず反応してだらしなく喘ぎ声を出す自分を恥ずかしく思い
必死に顔を鱸オートの肩に埋め隠そうとし、鱸オートに「もうやめて」と懇願する。
だが鱸オートはそんなチャガワの願いなんか全く耳を貸さず、そのまま振動し続ける。
そして先ほどからそばでジッとチャガワの痴態に目が釘付けになっているジュンノスケに
「出てけよ」
と強い口調で言う。
「・・・嫌です。とにかくおじちゃんを離してください。」
「なにいってんだ。文学だって離して欲しくなさそうだぞ。」
そう言って自身とチャガワの境界線をツー・・・となぞると「やぁっ・・・!!」と更にチャガワはしがみつく。
「・・・っそ、そんなの薬のせいです」
「ふん。それにここは部外者は立ち入り禁止だ。どうやって入ってきやがったんだ一体。」
「そんなの、『ぼくのお母さんが手篭めにされちゃう』って涙流せば開けてくれましたよ。」
「かーっ本当にお前性悪に育っちまったな」
「ちょ、も、いいから・・・ほんと離して鱸オート・・・っ」
二人が話している間も必死に刺激と羞恥に耐えて震えているチャガワ。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:39:14 ID:NJ/XL7Sy0<> その言葉にピタ、と二人の応酬は止まり、二人してチャガワを凝視する。
ゴクリ
「おじちゃん・・・」
思わずジュンノスケはチャガワに手を伸ばす。
だが触れる寸前のところで鱸オートに手を払われた。
「触るな」
そしてまたジュンノスケをきつく睨む。
(す、すずきオート・・・?)
いつになく厳しい口調の鱸オートにチャガワは戸惑いを覚え始める。
一方きつく睨まれたジュンノスケは余りの鱸オートの剣幕にさすがに言葉に詰まり
しばし均衡状態が続いたが、いきなりダッとジュンノスケが走って部屋から去っていった。
「えっ ちょ、ジュンノスケ!!」
「ほっとけよ」
チャガワはジュンノスケを追いかけようとするが、鱸オートはそれを阻み「いいから続きするぞ」と促す。
だがチャガワはジュンノスケを想うと行為に没頭する気になれない。
「・・・っやっぱり追いかけてくる・・・!」
そう言いチャガワは鱸オートの上から降り着替え始める。
「なっ」
その様子に驚愕するのは鱸オートだ。
「行く必要ねえよ!あいつが勝手に来て勝手に出て行っただけじゃねえか!?」
「でも・・・絶対ジュンノスケ傷つけた・・・っ」
「傷つけたってお前・・・関係ねえだろ!元はといえばあいつが悪いんだし・・・」
「関係ある!」
キッと鱸オートを睨む。
「俺は・・・俺はあいつの唯一の家族同然なんだよ。だからあんなに愛情に飢えてるのに、俺、逃げてばっかりで・・・だからあいつ・・・」
そう言い俯く。
「・・・とにかく、行ってくる・・・。悪い・・・」
そしてチャガワは走って部屋から出て行った。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:40:04 ID:NJ/XL7Sy0<>
残された鱸オートはしばし呆然としていたが、「クソッ!!」と枕を殴りつけた。
(『悪い』ってなんだよ『悪い』って・・・!なんに対する悪いだよ・・・!!)
(絶対あいつは俺の想いもジュンノスケの想いもなんにも分かっちゃいねえんだろうな・・・)
(あんなに鈍感でよく小説書きなんかしてるな・・・だから賞掠りもしねえんだよ・・・)
ハァ・・・と溜息をつく。
(それにしてもあいつ、薬のせいだとしてもやけに慣れてたな・・・)
(なんなんだよ・・・清純そうな顔して実はこっちの経験豊富ってか・・・?)
ありえる・・・と再び鱸オートは項垂れる。
(・・・・・なんで俺・・・・・・あんなやつに本気になっちまったんだよ・・・・・)
どうにもならねーってのに・・・と小さくつぶやき、そして布団に寝転がった。 <> 三/丁/目/の/夕/日 鱸茶←淳<>sage<>2007/02/02(金) 18:40:54 ID:NJ/XL7Sy0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
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 | |                | |           ∧_∧レンゾクデスマソ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 19:03:14 ID:tSg1VmkV0<> サン丁メの続き楽しみにしておりました姐サン!
早々の投下に感涙 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 19:22:49 ID:g8S8aA0F0<> >>86
修羅場キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
快調な萌え投下に鱸オート並の滝涙を心の中で流しながら、おいしくいただきました。
姐サン大ファンです!
鱸VS淳、どっちもガンガレ!! <> サンチョーメの夕日<>sage<>2007/02/02(金) 22:17:56 ID:4CS3yeKf0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | サンチョーメ投下ラッシュに便乗!
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| おっきくなったジュソ→チャーさんだお
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

<> サンチョーメの夕日 1/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:19:40 ID:4CS3yeKf0<> いつの頃からか、ジュソノスケは俺を“おじさん”と呼ばなくなった。
かと言って“おとうさん”とか“親父”とか呼んでくれる訳でもなく、
まこと他人行儀に“先生”だとか、ふざけたみたいに“リュウノスケさん”だとか、そんな風に呼んだりする。
先に言っておくが、別に“おとうさん”と呼ばれたい訳じゃない。
大体俺は結婚だってしてないし、子供だって作った覚えはない。
5年前、ほんの成り行きでジュソノスケと暮らす事になったけど、あくまで俺達は赤の他人で父でもなければ息子でもない。
したがって“おとうさん”などと呼ぶ必要は全くないのだが………でもちょっと生意気だ…。
生意気ついでにもうひとつ。
ジュソノスケは随分でかくなった。
やせっぽっちの小さなガキだったくせに、いつの間にか俺よりデカく、たくましくなった。
例えば一緒に本屋に出掛けたとしよう。
棚の上の方に俺が欲しい本があったりすると、ジュソノスケが俺の後ろから手を伸ばして取ってくれたりする。
例えば町中を一緒に歩いてるとするとだ。
ジュソノスケは俺を道の内側に寄せ、自分は車道側を歩く。
へたくそな車が、万が一歩道に突っ込んできた時に俺を庇えるからだと言う。
人とすれ違ったり、自転車がよろよろと近寄ってくれば、長い腕で俺の肩を抱いて引き寄せる。
例えば、鱸オートが例の如く例にもよって俺をからかいに来るとする。
広い背中の後ろに俺を隠して、ニコニコ笑いながら鱸オートを追い返す。
俺だってもう四十の呼び声も聞こえて来たいい年した大人なのに。
恥ずかしいことにここ最近のジュソノスケからの扱いには、どうにも守られてる感がひしひしとする…。
これまで少なくとも5年の間ジュソノスケを養ってきた男として、これでいいのだろうかとふと思う。
<> サンチョーメの夕日 2/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:20:16 ID:4CS3yeKf0<> さらにはだ。
学業も優秀、運動もそつなくこなし、飯の支度も掃除も洗濯も、何もかも完璧。
正直、自慢の息子だ。
あ、いや、息子なんかじゃないんだけど。
そんなジュソノスケがいつだったかもらした言葉をふいに思い出す。

『先生をお父さんと思ったことは一度だってありません。』


……
………
くそ…思い出すだけで腹が立つ。
書き損じの原稿を丸めて投げ捨て、文机の後ろに引きっぱなしにしてた布団に上半身を倒した。
大体誰のお陰であんなにでかくなれたと思ってんだ。
子供相手の駄菓子屋なんかじゃ大した稼ぎにもならず、書きたくも無い子供文学や、
それこそ文学のぶの字も無いような下劣なポルノ小説なんかに日々神経をすり減らして、
どう考えても向かないって解ってるのに工事現場なんかでも働いて、
それでもどうしようもない時は鱸オートに頭まで下げて金を工面して、俺なりに必死であいつを育てて来たのに。
なのに1人ででかくなったような顔して、いっちょまえに大人ぶって…。
生意気なんだよ、ばか。
別におとうさんって思ってもらいたい訳じゃないけど。
だけどやっぱりちょっとむかつく。



*****
<> サンチョーメの夕日 3/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:21:26 ID:4CS3yeKf0<>

下校の鐘がなると少し憂鬱になる。
あぁもう家に帰らないといけない。
出来ることならもう少し学校にいたい。
何故って家にはあの人がいるから。
チャガワリュウノスケ。
職業、小説家。
5年前、一人ぼっちだった10歳の俺を助けてくれた、感謝してもしきれない大切な人で世間的には俺の父親。
信州の良い家の生まれで所謂お坊ちゃんだったんだろうに、
小説家になりたくて実家を飛び出して、そうして出逢ってしまった俺を苦労して育ててくれた。
先生は、本当は純文学が書きたかったのだといつか聞いた。
だけどそれじゃあお金にならないからと、元々持っていた少年冒険団の連載の他に、
俺には見せてくれないけど大人向けの小説を書いたりしてこの5年間やってきた。
それだけでも十分なのに、ここ半年は小説家の仕事の他になにか別の仕事もしてる様だった。
俺が寝付いたのを見て取ると、そっと抜け出して、明け方俺が目を覚ます前に帰ってくる。
倒れるように布団に潜り込んでものの数秒で寝入ってしまうあの人の顔は、すごく疲れていて。
ペンより重たいものなんて持ったことないんじゃないかって思えるくらいの細い腕と、
綺麗だった指先は落ちきらない泥に汚れて、小さな傷とささくれで酷く荒れていた。
きっと、夜間の工事現場ででも働いているんだろう。
あんな細い身体で、どう考えても向いてる訳ないのに。
無理をして働いて、朝俺が学校に出掛ける頃には、小さな背中は本当に書きたいものなんて何一つ書けない状況で、文机に向かっている。

『気をつけてなー。』

眼鏡の奥の黒目がちな瞳を細めて、そう笑顔で送り出してくれるあの人を、それでも俺は父親だなんて思えない。
たとえあの人がそう呼ばれる事を望んでいても。

<> サンチョーメの夕日 4/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:22:24 ID:4CS3yeKf0<> 「ただいま。」

橙色の夕日が差し込む小さな部屋で、先生は眠っていた。
文机からそのまま倒れたような具合に痩せた身体を布団に横たえて、眼鏡もかけたまま。
太陽の明るい色に照らされて尚、血色の悪い青白い頬に触れる。
親指の縁で、薄い口唇をそっと辿る。

「…リュウノスケ…さん…。」

このひとに恋をしないでいる方法があったのなら、誰でもいいから教えて欲しかった。



*****



おどろいた。
…と言うより、自分が何をされたのか、ジュソノスケ俺に何をしたのか。
気付くまでに相当時間がかかった。
ただいまって、学校から帰ったジュソノスケの声が聞こえたから、起きなきゃって思ったのに。
なんとなく身体が重くて、目も開けられなくて、脳みそはちゃんと起きてるのに、身体は寝てるようなそんな不思議な感覚で。
疲れ、さすがに溜まってるのかなって思ってたら、

『…リュウノスケさん…。』

って、いつもは茶化してそう呼ぶ声が、やけに甘く、優しく俺の耳元に響いて、でかい手のひらで頬を撫でられた。
そのまま親指で口唇に触れられて、そうしてまた当たる別の何か。
柔らかく、少し湿っていて温かいそれが、ジュソノスケの口唇だって事になかなか気が付かなかった。
<> サンチョーメの夕日 5/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:23:34 ID:4CS3yeKf0<> だって、どうしてジュソノスケが俺にくちづけなんてするんだ。
おかしいじゃないか。
なんで?
どうして?
俺はジュソノスケのおとうさんで、ジュソノスケは俺の息子で、俺達は親子で…。
そりゃ血は繋がってないけど、でも俺はちゃんとあいつを育てて…。
どんだけ生意気なんだって思って、蹴りの一発も入れてやろうと思ったのに、目を開けた
らどう言う訳か涙が零れた。

「なんだよぉ、今の…」

子供の前でみっともなく泣き出す自分を恥じたけど、それがどうにも止まらない。
悔しいのか、むかつくのか、情けないのか、何がなんだかもうさっぱり解らなかったのに、涙だけは馬鹿みたいに溢れ続ける。
ジュソノスケの学生服の襟元を両手で掴んで揺さぶると、奴は酷く困った顔をして、それからそっと俺の手に触れた。

「ずっと…あなたが好きでした…。出逢った時からずっと…。」

あぁ、もうこいつ何言ってんだ。
そんなの解ってる。
親を嫌いな子供なんているはずない。
血は繋がってなくても、俺達は親子なんだから。
好きで当たり前だ。

「ごめんなさい…お父さんと思えなくて。あなたを好きになってしまって。本当にごめんなさい…。」

なんだよばか。
そんなこと言うなよ。
誰がなんて言おうと俺はお前のおとうさんなんだよ。
泣きたいのも、むしろ泣いてるのも俺のはずなのに、震えてるのはジュソノスケの方で。
搾り出した声も、俺の手を握る大きな手も、泣き出す前の子供みたいに震えてて。

<> サンチョーメの夕日 6/5<>sage<>2007/02/02(金) 22:24:30 ID:4CS3yeKf0<> 「…ごめんなさい…。お父さん…。」

ついに零れたジュソノスケの涙を見て、あぁ抱き締めてやらなきゃって。
その後の事なんて何も考えられずに、ただ抱き締めてやらなきゃって、そう思って腕を伸ばした。
昔は俺の胸の中にすっぽり納まるやせっぽっちの小さなガキだったのに。
本当にでかくなった。
引き寄せて抱き締めた身体は、俺より二回りくらいは大きくて、むしろ抱き締められてるのは俺のような気さえしてくる。

「いい……お前が嫌ならおとうさんなんて呼ばなくても…。」

広い背中を優しく撫でてやると、強い力でぎゅっと抱き締められて。
もう一度、口唇に触れられた。




<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 22:25:07 ID:4CS3yeKf0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧スマソ、5レス以内に収まらなくてはみ出た。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 22:26:13 ID:NJ/XL7Sy0<> >>96
キターーー!!!GJGJ!
やっと人のサンチョメ読めた!感涙
また宜しく姐さん <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 22:37:59 ID:zDPAXXL80<> >>79-86
>>89-96
どちらの姐さんもGJ!!でした!
嬉しい
嬉しい(感涙)
最高でした! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 22:57:43 ID:YYdLG8/7O<> サンチョメ投下の姐さん達。
マジでありがっとうっ!!

読みたかった。
ほんとにほんとに読みたかっただよぉぉぉぉ!
涙ちょちょぎれるぅぅぅぅ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 23:18:00 ID:9fDmAoG9O<> 萌えすぎて天国見えた。ありがトン! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/02(金) 23:19:38 ID:DUH6OlSO0<> サンチョメ姐さん達激しく乙です!GJです!
CMしか見たことないのに毎日棚を覗いてwktkしてる自分が居ます
続いてる姐さん、続き楽しみにしてます!チャガワ萌えー!! <> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/オ/レ/ル/ド×マ/ー/チ/ス<><>2007/02/03(土) 19:24:04 ID:2JHG1FUl0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズのSS書きました。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  オ/レ/ル/ド×マ/ー/チ/スです。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 1-7<><>2007/02/03(土) 19:26:47 ID:2JHG1FUl0<> 夕暮れの穏やかな日差しが第三課のオフィスに差し込んでいた。
そろそろ定時かな、と思っているとオレルドが声をかけてきた。
「なあ、マーチス、今日この後何か予定入ってるか?」
「んー特にないよ」
手にした書類をトントンと揃えながら返事をする。
足元にはマーキュリー号が寝転んで夕飯を待っていた。
「じゃ、決まりだな。」
「一緒におでかけですか?」
餌皿を運んできたステッキン曹長がうらやましそうに言う。
「そうさ、仕事がひけたら飲みに行くんだ。」
「二人はほんとになかよしさんですね。」
無邪気に笑うステッキン曹長に、何気ない様子で微笑み返してみたが、
平静を装いきれているかちょっと不安だった。

自分は嘘をつくのが下手だ。すぐに感情が顔に出る。
彼女が自分のことを帝国一のひとり上手と評した時の事が脳裏をよぎる。
そんなことはない、のだ。

何度も何度も何度も何度も、自室で、オレルドの部屋で、軍の倉庫で。
部屋に響く声を、湿った空気を、濡れた感触を思い返すとめまいがする。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 2-7<><>2007/02/03(土) 19:27:38 ID:2JHG1FUl0<> 初めて関係を持ったのはもうずいぶん前になる。
自分もオレルドも上機嫌だった。週末なので盛大に深酒をした。とにかく楽しかったのだ。
その後遠く離れた自宅に帰らなければいけないのが気の毒で、オレルドを部屋に泊めてやることにした。
ラジオから深夜のニュースが流れるのを聞きながら、二人でソファーに座っていたところまでは覚えている。
知らない間に眠ってしまって、ふと気が付いたら思いがけないほど互いの体が密着していた。
「ああこれは寝ている間に寄りかかっちゃったんだな。ちょっと酔いすぎた。ごめんよオレルド」
とぼんやり思ってから相手の腕が肩にしっかりと回されていることに気付いた。
残った方の手は髪を掻きあげたり胸をまさぐったり、とにかくこういうのは
いわゆる愛撫って呼ばれるものではないのかと感じたのを記憶している。
首筋に唇が押しあてられた。熱い。

めちゃくちゃに混乱したが、何よりも自分が快感を覚えていることに一番驚いた。
どうしよう、どうしようと考えながらも体の疼きが高まっていくのがわかる。
じっとしているのも難儀なのを懸命にこらえていたのだが
下着の中に手が入り込んできた瞬間、思わず目を見開いてしまった。
オレルドと目が合った。

「誰と間違えてるんだ!」とか「飲みすぎだ、馬鹿!」とか
その場を取り繕う言葉がいくつも駆け巡ったが、とっさには出てこなかった。
多分相手を傷つけてまで拒絶したい程、嫌ではなかったせいだと思う。
オレルドはちょっと警戒するようにじっとこちらを見ていた。
向こうもどうしようか考え込んでいるみたいだった。
それからおもむろに手を伸ばしてきて、両手で頬をおし包んだ。
キスしたいんだなと思った。自分は抵抗しなかった。 <> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 3-7<><>2007/02/03(土) 19:28:25 ID:2JHG1FUl0<> なにせ初めてのことだったから、唇が重なりあう感触がずいぶん生々しく思えたけれど、
耐えられないということはなかった。
生温かい舌が入り込んできてちゅくちゅくといやらしい音を立てた。
自分の呼吸がどんどん苦しくなっていくのがわかる。

オレルドの舌が浅く深く舌に絡みついてきて最初はなされるがままになっていたけれど、
しまいにはこちらからも相手を求めていると自覚せざるを得なかった。
あまりにも深く口付けていたから、唾液が混ざり合ってどちらのものかもはっきりしなくなってしまった。
飲み込みきれなくなかった分は唇の周りをべちゃべちゃにして、口の端からこぼれ落ちた。

一度弾みがついてしまうと止まらないらしく、遠慮なくどんどん洋服のボタンが外されていく。
熱くなった肌が外気に触れて自分が喜びの表情を浮かべているのがわかった。
気が付いたらオレルドが胸にキスするのに合わせて細かく声を上げていた。
体が震えるのを止められない。
オレルドの様子はいつもとはっきり違っていて、表情にも声にも欲望がにじんでいた。
それで自分が嫌だったかというとそんなことはなく、有体に言ってしまえば・・・ものすごく興奮した。
「マーチスってさ・・童貞だろ?これが初めてじゃないのか?」
「そ・・うだよ?」
なるべく声が震えないようにした努力したつもりだが上手くいっていただろうか。
オレルドは申し訳ないような嬉しいような複雑な表情をちょっと浮かべてそれから満足気に笑った。
「気が付いた。」
「お前ここがいいんだな。」
脇腹を撫で上げられて、体中が小さく跳ね上がった。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 4-7<><>2007/02/03(土) 19:29:16 ID:2JHG1FUl0<> 服を全部脱がせた後、オレルドはサービスのいいことに眼鏡もそっと外してくれた。
そうしたら自分はもう何も身に着けていなかった。でもそんなことはまるで気にならなくなっていて、
とにかく出来る限り体をくっつけて、互いの体温が伝わり合うのを感じていたかった。
肌がほんの少しこすれるだけでもひどく大きな声が上がりそうになるのを必死でこらえた。

不意にオレルドの頭が下半身の方に移動してきて足の付け根の周辺に口づけ始めた。
手が自分の性器をまさぐっている。本当に驚いた。
「やめろって何するんだよ、そんなことしなくていいからっ」
「仮性ぎみだ。」
まるで答えになっていない。大体普段気にしていることをスパッと口にされて
とっさには切り返せなかった。なんてとんでもないことを言うんだ。この馬鹿。
そうこうしているうちに指が先端をなぞり始めた。
初めのうちは違和感ばかりが先行して腰が引けていたのに
オレルドは自分の体を器用に抱え込んでどうしても離してくれない。
それでもどうにかして逃れようとしていたけれど、
ふと捨て鉢な気分になって完全に身を任せてしまった。

じわじわと心地よさがこみ上げてくる。
裏筋を舐め上げられ、口に含んで上下にしごかれ始めたあたりで頭が真っ白になった。
「もう・・・や・・めてくれよ・・」
言葉ではそういってみたものの、抵抗する手にはまるで力が入らなかった。
とにかく恥ずかしいし申し訳なくてたまらなかったのだけれど、それ以上に
止めて欲しくない気持ちが上回った。自分は快楽にさっぱり打ち勝てなかったのだ。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 5-7<><>2007/02/03(土) 19:30:06 ID:2JHG1FUl0<> こんなのは本当にみっともない。思わず手で顔を覆ってみても、
目の端から涙が溢れて枕を湿っぽくするだけだった。
「ひ・・く・・ああっ・・・う」
無理に我慢するからこんな風に泣いているような声になるのだ。
下半身がひくひくと痙攣する。
「あ・・も・で・・出るから・離せよっ」
責め苛む動きはそれで止むどころかいっそう激しさを増した。

自分はとうとうこらえきれずに口中に欲望を吐き出した。
早く止まれと念じているのに、ビュクビュクとあふれ出てなかなか止まらない。
全身から力がズルズルと抜けていくのを感じた。あまりのことに頭がぐらぐらした。
「ばかやろー・・やめろって言ったのに・・・」
「したくてしたんだからいいだろ。お前こそ馬鹿だ。」
信じ難いことにオレルドは自分が出したものを全部飲んでしまった。。
思考がもつれてしばらくどうしていいのかわからなかった。
あんまりにもいろんなことが一度に起こりすぎで、しかもひとつひとつの刺激が強すぎた。
それでも何とか少しだけ落ち着いてくると、ふっとお返ししなければいう気になってきた。
相手の物に手を伸ばしてみる。
「え、・・いいのか?」
「うん。」
そうしなければなんだか申し訳ないような気分になっていた。
自分を慰めるときのようにやわやわと力を入れたり緩めたりして撫で上げてみる。
出来る限り気持ちよくなるようにとは思ったけれど、
自分の物ではないので上手にできているか少し不安だった。
「あのさ・・・」
「何?」
「お前っていいやつだよな。」
何に対して感謝されているのかわからなかったが特に悪い気はしなかった。
そのうちビュルッという感じに白濁が吐き出されて、ああ気持ちよかったんだな・・・と安心した。
手のひらに受け止めた精液を舐めてみたら、にがじょっぱくてものすごく変な味だと思った。
そのときは自分がこれを全部飲み干すようになるなんて思いもよらなかった。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 6-7<><>2007/02/03(土) 19:30:42 ID:2JHG1FUl0<> 男同士でも挿入するなんて話を聞いていたけれど、そういうことはしていない。
オレルドはそれから満足気に自分を抱き寄せてきたので自分もそれに応えた。
二人で布団にくるまっていると、けだるくてとても温かかった。
「人肌が恋しい」というのをその晩理解した気がした。
翌朝はひどい二日酔いで二人ともグッタリしていたのだけれど、なんとなく幸せだったように思う。
自分達の「初めて」はそんな感じだった。

それからどれくらい関係を持ったかはわからないが
いつも僕だけがこうやって裸にされる。
心臓が耳元で鳴っているような感覚を覚える程動悸が激しい。
何度関係を持っても羞恥心が消えない。多分そうなるように向こうが意識しているせいだ。
顔が真っ赤に染まっているのが分かる。

オレルドは相変わらずきっちりと服を着たままで自分の物だけを引っ張り出した。
つまり良くしてくれってことだ。僕は手を伸ばして、それから唇で優しく触れるところから始めた。
「ん、上手になったな。」
オレルドはすこし嬉しそうだ。僕は上目遣いに相手の表情を確認する。
「あ、ほら、口から離すなよ。」
あわてて銜えなおした。
こうやっていると髪をくしゃくしゃとしたり、背中や首筋を撫で上げたり、耳の後ろに指を這わせたり、
とにかくそんな風に触ってくれるので好きだ。
口の中が大きく熱いもので満たされてこすれる感覚に意識が溶けていく。
今日は中と外どっちがいいだろうとぼんやり思っているとオレルドが僕の頭にひょいと手をかけてくる。
口の中のものが一際大きくなった。
うん、外か。
大量に吐き出されたものは髪の毛や眼鏡にねばついて、視界を白く濁らせた。
頬についた分を指ですくい取って舐めてみた。いつもの味がする。
何回も飲んだし何回もかけられたけどどっちもいい。全然汚いなんて思わない。
目の端には少し涙がにじんでいた。さっき喉の奥まで突かれたからだ。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ 7-7<><>2007/02/03(土) 19:33:08 ID:2JHG1FUl0<> オレルドが僕の下半身に手を伸ばしてきた。
もうすっかり馴染んだ感覚で気持ちいいとしか思わない。
そのままこすりあげられるに任せているとどんどん高ぶってくる。
「も、出そうか?」
「うん」
「そっか」
自分を責める手が勢いを帯びる。。
「ふ・・く・・あっ・・」
声なんか出すまいといつも思うのだがやっぱり小さくこらえる声は抑えきれない。
ふと目をやると自分のあえぐ表情を相手がじっと見ているのに気が付いてくらくらした。
それから僕はオレルドの手が白く汚れるのを見た。

シャワーを浴びてベッドに戻ると、オレルドはすぐに眠ってしまった。
規則正しい寝息が聞こえる。
僕はなんとなく寝付けなくて窓の外を見つめてた。
すっかり夜がふけて街は静けさに包まれていた。

ステッキン曹長が子供のように笑うのをなんとはなしに思い出す。
うん、そうだね。
僕達みたいなのをきっと「仲が良い」っていうんだよ・・・。
それから寝返りをうって僕は穏やかに眠りについた。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ <><>2007/02/03(土) 19:36:30 ID:2JHG1FUl0<> ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
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 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
読んでくださってありがとうございました。
<> パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ/ オレ×マチ <>sage<>2007/02/03(土) 19:38:51 ID:2JHG1FUl0<> すみませんさげ忘れて
あげまくってしまいました。
ごめんなさい。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/03(土) 21:27:02 ID:FUqP8xVH0<> >>111
GJ!
久々に萌えがやってきたよ!
ありがたやありがたや… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/03(土) 21:47:32 ID:LjkCvkFp0<> >>111
マーチ素かわいいよー
この二人好きなんでかなり萌えました <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/03(土) 23:37:19 ID:y65h7I6YO<> >111
 萌 え た
アニメのこいつら、ってかオレノレドはもうガチだよなw
ごちでした! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 01:28:15 ID:7qce1C240<> >>111
GJ!!!マーチス好きなので嬉しかったです。
萌えました! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 02:29:47 ID:lh+/d3s2O<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)
某林檎さんのCMから、まっくとPC


「で、でも、95%の人は僕を選んでるじゃないか!」
僕が思わず言ってしまった言葉に、彼はハッと目を見開き、うつむいて黙ってしまった。
(ど、どうしよう。言い過ぎたかな…)
いつもむかつくぐらい余裕たっぷりなヤツなのに、まだ顔をあげない。
落ち込んでいるんだろうか…。
そんな彼の姿に、僕のCPUがキューッと切ない音をたてて回転する。
僕はアタフタしてなんとか彼を元気づけようとした。
「ま、まあ確かに見た目はかっこいいし、親しみやすいし…
うん。良いところもいっぱいあるよ」
すると、彼はがばっと顔を上げて僕の後ろを指差した。
「あ、ウィルス」
「ええええ!?」 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 02:30:50 ID:lh+/d3s2O<> びっくりした僕は、思わず彼にしがみつく。
だけどあたりを見回してもそれらしいものは見当たらない。
不思議に思って彼を見ると…満面の笑顔だった。
「う・そ」
「嘘!?なんだよ、こんな時に!人が心配してるっていうのに…」
「へー、心配してくれたんだ。」
そういって彼はニヤニヤ笑ってる。騙された…。
「全然落ち込んでないじゃないか!」
僕はぷいっとそっぽを向いた。
なのに彼と来たら背けた僕の顔を覗き込んでますます楽しそうに絡んでくる。
「僕のこと、かっこいいって、ほんと?」
「う、うるさーい!」

□STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)ナンダコリャ…
林檎派の自分としてはあのCMあんまり好きじゃないんだけど
PCのヘロヘロっぷりにうっかり萌えました。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 02:44:38 ID:cE6Jf6d10<> >>116
ををっ!あのCMに萌えた同士がいたとは!
あのまっくの陰に隠れるPCくんが、可愛いんだよな。


私も林檎使いなんだが、やっぱりあのCM全般はいまいち。
あれで林檎にしようかなと思う人がいるんだろうか。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 02:54:38 ID:oZd7iWxN0<> >>116
あのバージョン見ていきなり萌えたww

パソコン使いだけど、ちょっといいなあと思うことはある <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 04:27:58 ID:AAvlq1px0<> >116
萌えた…!!
林檎派だがあのCMはやっぱりイマイチ。
しかし窓派の姉が「へーMacっていいねー」っつってたから
効果がない訳でもないのかもしれない。しかし肩切りはかわいいなホントに。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 04:39:11 ID:9gEh8iZGO<> >116
ちょw やはりここの姐さん方ならネタにしてくれるとエスパーしてたw
私はバリバリ窓ラーだがあれ見てたら林檎さんって腹黒お茶目なのかしらとかうっかり妄想して萌えた
OSかわいいよOS <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 05:04:47 ID:GsGMiA/z0<> >>116
林檎使って10年以上、OSに萌えたのははじめて。ありがとう。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 05:40:24 ID:sOulAg3Z0<> >>116
うわああ読みたかった読みたかったよーーー!!
いいよいいよ〜だいぶ鮮明に目に浮かびました。また読みたいっす。
麺図に萌えたのはあのCMが初めて。
もちろんパソに萌えたのも初めてw
一番新しいヤツが仲良しハモリしててさらにほほえましい。
まぁ、窓固まっちゃって再起動…てセツナス('A`)だけど <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 08:04:37 ID:4kngy+eJ0<> >>116
昨夜そのCM見てて、PC君がやっぱり受だよなーとか妄想してたら
朝起きて見たらビデオが来ててテラウレシス <> 二パバノレ(小)二パエロなし<>sage<>2007/02/04(日) 08:46:38 ID:Z3g4bNRpO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

銃器人間スレ249のレスに萌えるあまり、脊髄反射でやってしまった。
反省はしていない。
ちっちゃい隊長と二パでエロなしです。 <> 二パバノレ(小)二パエロなし1<>sage<>2007/02/04(日) 08:50:21 ID:Z3g4bNRpO<> その背中がやけに大きく見えたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと低くなった、この目線のせいだったのか。




それは、ツメシヲに潜入する前日のこと。
切っ掛けはバノレ・ク口ウ改めュンボノレ・バノレの主である少女、リべッ夕姫の命令だった。
姫曰く、ツメシヲ潜入にあたり、ュンボノレであるバノレの姿は目立ちすぎる。
素性を隠し市井の子供に見えるよう、二ッパと共に必要なものを調達してこい、との話だ。
最初は警護のため、事前準備で残った姫に付き添うことを、強硬に主張したバノレだったが
従僕にも知らせるわけにいかない事が、準備の中に含まれているという姫の言葉と
「二ッパー一人に任せでもしてみろ。どんな格好させられても知らんぞ?フフッ」
との宣告に、渋々承諾を余儀なくされた次第である。
いかに使命に身を捧げた工事/戦士といえど、さすがにクマさんツナギだの
キャラクター帽子だの着せられる覚悟までは持ち合わせていない。
というわけで、至近の大型デパートに車を運んだ二人だったが。




<> 二パバノレ(小)二パエロなし2<>sage<>2007/02/04(日) 08:53:37 ID:Z3g4bNRpO<> 「お!丁度バーゲンやってるみたいっすね!」
「はしゃぐな馬鹿!目立たないようにと言われてるだろうが」

「えー!?それダサくないすか?こっちのアップリケのがカワイイすよ」
「うるせー!オレはこれが気に入ったんだよ」

「しかしこうして見ると、お前、まんま嫁に逃げられた子持ヤモメだな」
「独り身はお互い様でしょーが。余計なお世話っすよ!
あ、アイス売ってる。隊長、食いません?」
「があっ!オレはガキじゃねえ!!」




そんなこんなで、全ての必要物資を調達し終えた時には
陽はすっかり傾いていた。
「うう……何か必要以上に疲れた気が」
「じゃ、そろそろ帰りますかね。ハイ」
「へっ?」
差し出された手に、一瞬虚を突かれてキョトンとバノレの目がまるくなる。
「だから手。迷子になったら困るっしょ?」
「お前なあ!ガキじゃねえと何度言ったら……」
抗議を言い終える前に、ミトンの手は二ッパのそれにすっぽりとくるまれる。
「へへ……」
「おいっ……」
特訓によって、ある程度自在に形態を変えることが可能になったバノレの鉄軍手は
ミトン越しならもう、身体相応の子供の手と変わらない。 <> 二パバノレ(小)二パエロなし3<>sage<>2007/02/04(日) 08:57:40 ID:Z3g4bNRpO<> どこか嬉しそうに先を行く二ッパの様子に、怒鳴る気にもなれず。
バノレは不承不承、手を引かれたまま歩く。
鉄軍手を包む大きな手のひらの温もりは、どうにも居心地の悪い心地良さで
バノレの首あたりをムズムズさせる。
┣゙ボーク随一の戦士、バノレ・ク口ウ組(ファミリー)のリーダー
そして王女リベッ夕直属の重騎士(ナイト)。
常に守る側、庇護する側にあったバノレ・ク口ウという男は
自身が庇護される立場というものに慣れていない。

(五年前は頼りないヒヨッコだと思ったのにな……)
夕陽の中、所在なく見上げた背中は、バノレの記憶にあるよりもずっと広く
彼を妙に落ち着かない気分にする。
(コイツ、こんなにデカかったのか……いや、オレが縮んだだけか)
とりとめのない事を考えながら、知らず知らず彼の目は
じっと二ッパの背を追う。
西日のせいか、頬が少し熱い。

「あれ、隊長?オレ、なんか後ろに付いてる?」
急に振り向かれて、バノレの心臓がギクっと跳ね上がる。
「あ!いや、別に……ちとボーッとしてただけだ……おわっ!?」
動揺で足下が不如意になったバノレは、何かに蹴躓き、ぼふっと二ッパの体に
ぶち当たった。 <> 二パバノレ(小)二パエロなし4<>sage<>2007/02/04(日) 09:00:29 ID:Z3g4bNRpO<> 「うぉ!大丈夫すか?」
「わっ、悪ぃ!やっぱオレ、なんか少し疲れてるらしいわ」
バノレの言葉に、二ッパが声のトーンを落とす。
「……無理もないっすね。目ぇ覚めてからこっち、立て続けに色んな事があったし」
「……ああ、お互いにな……」
不意に落ち込んだ空気を振り払うように、二ッパは「そうだ!」と声をあげた。
「荷物頼んますね」
「え?あ、おう」
「よいしょっと!」
荷物をバノレに預けると、二ッパはヒョイと小さな体を背中に抱え上げた。
「こ!?コラ、二ッパッ!てめぇ何しやがる。降ろせ!」
「何って、おんぶっすよ、おんぶ。隊長やったことありません?」
「馬鹿野郎!ガキ扱いすんなと……」
背中でじたじた暴れる相手に難儀しながら、やはり楽しそうに
二ッパは言う。
「いいじゃないすか。たまには、ちっちゃくなった余録くらい味わったって」
「うむぅ…」
二ッパの言葉と、寄りかかった温もりに反論を封じられ
バノレは黙って相手のするに任せる。
肩越しに見た夕空は、かつての彼の目線と比べても、少し高い気がした。




<> 二パバノレ(小)二パエロなし5<>sage<>2007/02/04(日) 09:02:35 ID:Z3g4bNRpO<> その背中をやけに大きく感じたのは、夕陽のせいだったのか
それとも以前よりずっと小さなこの体のせいだったのか。
それはバノレにもわからない。
ただ駐車場までの短い道のりに得た温もりは、自分のこれまでの人生には
ないもののように彼には思えた。




(うわっ!軽っ!やらかいっ!てか、顔近っ!
隊長、こんな状態で寝ないでくださいたいちょー!!)
その頃二ッパは二ッパで色々内部的に大変だったらしいが
それはまた別のお話。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オチガヨワイカナ? <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 09:11:12 ID:5qsAnuux0<> >>125->>130
うはwww待ってました!
なんという萌えシチュエーション・・超GJ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 10:49:00 ID:TyiLVeYz0<> >>125-130
(;´Д`)ハァハァ待ってました!!GJです!
萌え死んだ・・・・ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 12:42:25 ID:e7p2LJRw0<> >>125->>130

なごんだっす(*´∀`)かわいらしすぎる…GJ!! <> ギ/ン/タ/マ 山崎×土方<>sage<>2007/02/04(日) 16:02:14 ID:q0EYfGTb0<>       _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│またもや吟球です...エロは薄くしました
                └───────────────


<> ギ/ン/タ/マ 山崎×土方A<>sage<>2007/02/04(日) 16:04:21 ID:q0EYfGTb0<> たまに、虚しくなることがある。
それはほんの一瞬で、その小さなひずみに気づかない時もある。
それまで動かしていた身体も脳も
その一瞬がまるで永遠の刻であるかのように動きを停める。
無論それは自らコントロールしている訳ではなく、
ブレーカーが落ちて停電してしまうようなものだった。
例えばその一瞬が斬り合いの最中に訪れることがある。
血と汗で濡れた右手が緊張と興奮と強張って、
そこに掴まれた剣の柄にも伝染するほど震えが止まらなくなる。
心臓が痛くなって鷲掴みされているかのように痛くなって、
グッと喉が詰まる。窒息する。溺死する。
相手の体から吐き出された汚濁した血液が身に降りかかって、
精神の黄泉から戻ることが出来るのだ。

これは全て、一瞬のうちに、起きる。 <> ギ/ン/タ/マ 山崎×土方A<>sage<>2007/02/04(日) 16:06:33 ID:q0EYfGTb0<> 土方さんの中は、熱い。
他人の性器を受け入れるように出来ていない其処は、
それでも俺の性器を引き抜こうとすると、粘着質のような動きを見せる。
ひくひく動いて波打つ、赤く染まった肉壁が逃すまいと陰茎に絡み付いてくる。
こちらとしては、それがとんでもない快感となり、抜け出す事が出来なくなってしまう。
掠れた声が呻いて助けを求めるように両手がシーツを握り締める。
綺麗に切り揃えられた爪はシーツを挟んで己の掌を押しつぶそうとしている。

[痛いでしょぅ..土方、さん...]
そっ、とその手に俺の手を重ねて優しく握り込んだ。
おおきく息を吸い込んで吐き出した土方さんはその握りこぶしを解して、
シーツではなく俺の手を掴んだ。
その手は、いつでも温かい。
激しく腰を進め、男根が熟れたその小さい洞窟を何度も行き来する。
前立腺を突いて彼のと俺のがほぼ同時に絶頂に辿り着いた。
白濁した液を放出させている間に頭の中は何も考えられなくなっていく。

例の一瞬の刻が俺を襲う。
瞼が熱くなり涙腺がじわりとして、鼻の奥からツンとした刺激が昇ってくる。
虚しい。
途端にそんな、空虚な感情が俺の心を支配する。
その一瞬には空間も時間も、快楽も苦痛も、土方さんも何もない。
あるのはその虚しいと感じる自分自身だけだ。虚しい。どうして。なぜ。 <> ギ/ン/タ/マ 山崎×土方B<>sage<>2007/02/04(日) 16:08:28 ID:q0EYfGTb0<> 俺の精液は行為が終われば俺もしくは土方さんの指で掻き出される。
小さな何億もの精子は、俺が土方さんの中に送り出した時から命を落としている。
土方さんの肛門には生きる場所がないからだ。女の膣ではないのだ。
拭かれ、乾いてしまった精液の跡を俺はじっと見つめていた。
その様子を見ていた土方さんは訝しげに柳眉を顰めながら煙草を口に咥える。
習慣で俺はその先端に火を灯した。無意識でスッと手が出るらしい。
土方さんはどこか気持ちよさ気に、目を閉じ睫を揺らしながら微笑んでいた。

その穏やかな笑い方を初めて見た時、俺は彼に惚れた。惹かれた。恋に落ちてしまった。
ずっと積んできたその想い。
ある時土方さんは俺にその想いを暴かせようとした。
俺を見るお前の目が気になるんだ、どうしてそんな目で俺を見る、お前俺が憎いのか。
そう訊いてきた土方さんに俺は慌てて困って泣きたくなって追い詰められて、白状してしまった、
貴方が好きです。

虚しい。
彼を好きになってしまった自分が虚しい。
そしてそんな俺を抱きとめてくれたアンタも虚しい。
虚しい二人、何も生みださせやしないのに。

好きだなんて云わなければ良かった。
そうしていれば今頃俺は彼への想いを、その甘美な想いを、矛盾した想いを、
貴方を遠目に見ながらその想いを。 <> ギ/ン/タ/マ 山崎×土方 終<>sage<>2007/02/04(日) 16:09:46 ID:q0EYfGTb0<>
_________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ...精進します...ありがとうございました。
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘

番号を間違えてしまいました;ひとつめのAは@ですね;;
<> 飛父飛 寸×おさん<>sage<>2007/02/04(日) 18:17:28 ID:2UevSgYM0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  飛父飛 寸心×おっさんだモナー。今回で3作目だモナ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  あまりにも長くなったので、前後編にわけたカラナ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 飛父飛 寸×おさん 1/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:18:49 ID:2UevSgYM0<> ずっと一人だった。
仲間が支えになってくれたけど、心のどこかで俺は一人だった。
誰も傷付けたくない。誰にも傷付きたくない。
生まれた時から決まっていた人生だ。
自分の身を守る事が精一杯で、人と深く付き合う事を恐れていた。

初めて会った時は、頭の悪いおっさんだと思った。
3日も続くわけないと思った。
言っている事は立派だけど、俺は嫌というほど知っていたから。
ヒーローなんていつまでたっても来ないって事。
ずっと待ってたんだ。俺を救ってくれるヒーローを。
アホらしい。そんなものはどこにも居なかった。誰も俺を救ってくれはしなかった。
そんなもの待っていたって無駄だ。俺は自分を守るために強くなる事を決めた。
だけどおっさんは来た。
2日目も来た。
1週間続いた時は、頭がおかしいんだと思った。
2週間目には、期待しはじめるようになった。
もしかしたらこのおっさんは最後までやる気なんじゃないか。
もしかしたらこのおっさんは、俺がずっと待っていた…
朝起きると少し不安になるようになった。
今日こそ待っていても来ないんじゃないか、ずっと一人なんじゃないか。
だけどおっさんは来た。毎日約束の5分前にちゃんと来た。
おっさんは家族には内緒で特訓に来ているからいつもここに来てからモニュメントの裏でジャージに着替える。
ジャージに着替えたら身体測定をする。
最初は怯えながら測られていたおっさんも慣れてくると自分から体重計に乗って手をあげるようになった。
どんどん数値の上がる胸囲。ひきしまっていく胴囲。腰囲…は測る意味があったのかわからないけど
屍図の奴らが絶対測れっつーから…。 <> 飛父飛 寸×おさん 2/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:19:31 ID:2UevSgYM0<> おっさんは面白いように強くなっていった。娘への思いが強いからだろう。
そういえば、1回約束の30分前に来た事があった。
「あれっい、居る…いつも寸心君が先に居るから今日こそ待ってようと思ったのになぁ…いつ来てるの?」
「いいんだよおっさんは時間通りで。……早く来られても迷惑だから来んな。」
そんなおっさんを見ていたら、3週間目には不安も無くなっていた。
俺はおっさんを信じるようになっていた。
何があっても諦めない、娘の為にヒーローになろうとしているこのおっさんを。
もしかしたら俺がずっと待っていたかもしれないその存在を。
ある日誤解からおっさんに不満をぶつけられた。
真っ向から意見を返すと、おっさんはひどく傷付いた顔をしていた。
だけど、もう来ないかもしれないとは思わなかった。おっさんは来る。このおっさんは、必ず来る。
その日おっさんが俺の為にと買ってきてくれたスニーカー…おっさん曰く「運動靴」は、
山下が自分の物にしようとした所をミナカタが奪って俺に押しつけてきた。
うっとうしくて手で払ったら、「す〜ん心!わかってるでしょ?」とか言いながらまた押しつけてきた。
家に帰って開けてみると、それは夕陽色に染まった綺麗なスニーカーだった。
…正直、嬉しかった。ものすごく嬉しかった。
俺がそのスニーカーを笑顔で試し履きしたのは、愛犬のアチョーしか知らない。
次の日、やっぱり約束の5分前におっさんはちゃんと来たのだった。
どんどん積み上がっていく石。回数の増えていくストレッチ。最後まで登れるようになった石段。
とうとう辿り着いた木の上。
俺は初めて逢った時から期待していたのかもしれない。こうなる事を。
だからここを特訓の場所に選んだのかもしれない。ずっと見せたかったんだ。この景色を。
木の上から見える景色はとても綺麗で、おっさんが登り切った時はちょうど夕陽の時間帯だったから
世界が赤と橙と紫とで染まっていた。そこから青が加わる。
俺の足元のスニーカーと同じ色の空だった。
俺はここから見える景色が好きだ。俺しか知らない景色だった。 <> 飛父飛 寸×おさん 3/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:20:13 ID:2UevSgYM0<> その景色があまりに綺麗だったから、自分の話をしちまったのかな。
おっさんがあまりにも俺の心に入ってくるから、あんな事言っちまったのかな。
「敵ばかりじゃないよ。」
知ってるけど、知らなかったんだ。俺は俺を守る事で精一杯で、知らなかったんだ。
敵ばかりじゃない。そう言った目の前にいるこのおっさんは確かに俺の敵じゃなかった。
俺の周りに居る仲間達は、確かに俺の敵じゃなかった。
俺を傷付けたりしない。俺が傷付けても受け入れてくれた。わかってくれた。
知っていたのに知らなかった。俺がずっと、ずっと待っていたのは、やっぱり…
「早く強くなって俺を守ってくれよ…」
こんな事、他人に言う日が来るなんて。
おっさんは何も言わなかったけど、拳を握って答えてくれた。
わかってる。あんたは俺のもんじゃない。娘の、家族のヒーローだ。
待っていたって俺の元には来ないヒーローだ。
わかっていたんだ。
特訓最後の日。
おっさんは積み上げてきた小石の最後を俺に渡してきた。
満面の笑顔で嬉しそうに渡してくるから、なんだかすごく大事な物を貰ったような気分になった。
それはただの小石だけど、俺にとってはとても大事な小石になった。
決闘の日。またあのおっさんは俺の心を動かす事を言った。
「僕は君を信じるよ」
俺は自分を信じる事しか知らなかったから、自分だけだ、って、そう言ったのに。
人を勇気づけるだとか励ますだとかは性分じゃない。
優しい言葉なんて一言も言った事は無かった。おっさんが欲しい言葉なんてきっと何一つ。
だけどおっさんは全部わかってくれていたんだ。全部、全部ちゃんと伝わっていたんだ。
俺は何も言えなかった。
どうしてあんたはそうやって自然に、だけど唐突に、俺の心に入って来るんだよ。 <> 飛父飛 寸×おさん 4/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:20:58 ID:2UevSgYM0<> 決闘が終わって、おっさんを見送った後、俺の元には小石だけが残った。
だけど俺は知れたから。この世にヒーローは居るんだと。
おっさんは確かに俺のヒーローでもあったんだと思う。

感傷に浸っている暇は無かった。
仕事で一段落ついたおっさんがたまに俺達の元にやって来るようになったからだ。

ある日の事、その日は俺の誕生日だった。
誕生日なんて誰にも言った事がない。いつもと変わりない日だ。何も特別な事なんて無い。
母親は相変わらず仕事で帰りは遅いし、俺は家に帰ったって一人だった。
なのにその日、たまたまおっさんが学校にやってきた。
何も知らないおっさんはいつも通り手土産を持って来て、屍図に囲まれて振り回されていた。
そんな中、おっさんが話しかけてきた。
「寸心君!ちょっといいかな」
俺は自分の胸が高鳴るのを感じた。何喜んでんだ…。
「あのさ、やっぱり君には一度ちゃんとお礼がしたいんだ。今日、ご飯でもどう?御馳走するよ。」
山下が「俺達もすーさんの為に色々してやったんですけどォ?!」と文句を言ってミナカタに叩かれている。
ミナカタが俺に断るなとでも言いたげな目線を向ける。
いつもなら断っていただろう。
俺は家で一人で飯を食う寂しさをよく知っているから。
飯は家で食うもんだと言って追い返していただろう。
でもなんだか、誕生日プレゼントでも貰ったような気分になっていたかもしれない。
こんな我が儘は今日だけだから、と自分に言い訳して、心の中で家族の人に謝って、
俺はおっさんと飯を食いに行く事にした。 <> 飛父飛 寸×おさん 5/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:21:39 ID:2UevSgYM0<> 何が食べたいかと聞かれたからファミレスを指定した。
おっさんに任せたらこじゃれた高そうな店にでも連れて行かれそうだったから。
向かい合って座った途端になんだかおかしくなって笑っちまった。
おっさんもつられて笑う。
「良かった!嫌々来てるかなってちょっと思ったから。」
「…嫌な所には行かねーよ。」
おっさんは嬉しそうにいろんな話をしてきた。
人と晩飯を食うなんて、何年ぶりだっけ?
ファミレスだから周りは家族連れが多い。本当なら俺は今頃家で一人で飯を食っていたはずだ。
なのに今俺の目の前にはおっさんが居る。
その事実がなんだかものすごく嬉しかった。
出来ることなら少しでも長く、このまま一緒に居たい。
…今日だけでいいんだ。
俺達はもう話す事が無くてくだらない話になるまでファミレスに居た。

「寸心君、もう今日は…結構夜遅いよ。帰らなくていいいの?」
「帰りたいかよおっさん。」
「そんな事ないよ!こうして寸心君がずっと一緒に居てくれるの初めてだから、嬉しいよ。
でも、寸心君のお家の人が心…」
「…いいから、一緒に居ろよ。」
おっさんが驚いた顔をするのを一瞬見て、目を伏せた。
とても目を見て話せる事じゃなかった。
「うん、じゃあちょっと家に電話してくるね。」
おっさんは携帯を取り出すと、外に出ていった。
…まじで言っちまった…俺は顔を覆った。
電話を終えて帰ってきたおっさんは、そろそろここは出ようか、と言った。 <> 飛父飛 寸×おさん 6/6<>sage<>2007/02/04(日) 18:22:59 ID:2UevSgYM0<> 俺達は特訓に使っていた公園に来ていた。夜の海は真っ暗でどこか恐かったけど、
遠くに見える街の明かりがキラキラしていて綺麗だった。
芝生に座ると、しばらく心地のいい沈黙が続いた。
「…寸心君、なんかあった?僕で良かったら話を聞くよ。」
「…なんもねぇよ。」
じゃあ何故今こうしているのか、おっさんは不思議なんだろう。
俺が思っている事なんか、考えもつかないんだろ…。
「……おっさん、家族にはなんて言った?」
「ん?寸心君と居るよ、遅くなるから先に寝てていいよって」
「そうか…悪い事したよな…」
「いいよ。たまにお父さん居ないのも楽しいんだよ女の人たちって。寂しいけどね〜」
そんなもんなのかな。俺にはよくわからないけど。
「おっさん…終電無いだろ?この後俺がすぐじゃあなって言ったらどうするんだ?」
「ん?大丈夫、ホテルでも泊まるよ。」
「…俺も行っちゃ駄目か」
「え?」
「ホテル」
「え?!…あ、あ、うん。いいけど…なあに?本当に何かあったんじゃないの?」
「…………誕生日だから…今日」
こんな我が儘を言うのは本当に初めてだったから。
手が、震えた。
「そうなの!?もっと早く言ってよ〜!!何も用意してないよ〜!」
「別に何もいらねぇよ。そういう事になると思ったから…言うつもりも無かったし。」
ただおっさんがあんまり不安そうだから…俺、ずるいな。
俺とおっさんは近くのビジネスホテルに泊まる事になった。 <> 飛父飛 寸×おさん<>sage<>2007/02/04(日) 18:24:18 ID:2UevSgYM0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧  早々に後編を投下予定です。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )  よろしくお願いします。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 18:36:38 ID:rLXQaHda0<> >>140-146
乙です
自分この話映画もDVDも見てないんだけど、こんなに切ないんだ?
ちょっと本編も見てきますわ
そういう気になる作品でした
すごいよかったです <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:17:03 ID:WPknLho30<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 三/丁/目/の/夕/日
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、茶←淳です
 | |                | |             \6回目続きです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:18:25 ID:WPknLho30<> ジュンノスケを探して思わず飛び出したチャガワはとりあえず近くの川原へ行ってみると
案の定、見覚えのある後姿が水の流れを見つめて座っているのを見つけて安堵の息を吐く。
「・・・ジュンノスケ」
「!おじちゃん・・・」
よっ、とジュンノスケの隣にチャガワが腰を下ろすと、ジュンノスケが信じられないものを見るような目でチャガワを見つめる。
「・・・いいの?出てきちゃって・・・」
「ああ。良いんだ。」
そう言い安心させるようにチャガワが微笑むと、ジュンノスケは思わず目をそらし俯く。
「・・・・・・・・おじちゃんはさ・・・・・・」
「ん・・・?」
「鱸オートが・・・本気で好きなの?」
「・・・・・・」
「・・・もう、はっきり言って欲しい・・・。そうしたら・・・僕・・・僕、おじちゃんにつりあうようになるまで・・・手、出さないように努力するから・・・・・
分かってたんだ・・・どんなに無理やり体を繋げたって、空しいだけだって・・・・・・。
今日も、力なんて全然入らないのに・・・おじちゃん必死に僕から逃げて鱸オートのところに行って・・・・・・」
「・・・」
「さっきも・・・僕またおじちゃんが鱸オートの慰み者にされると思って・・・思わず入ったけど・・・
鱸オート・・・本気みたいで・・・・・・なんか僕のほうが・・・我が侭言ってる子供みたいで恥ずかしかった・・・・・・・」
そう言い、ジュンノスケは両手で顔を覆った。
「だから・・・はっきり言って。・・・おじちゃんが鱸オートのこと好きっていうなら・・・僕・・・・・・」
「ジュンノスケ・・・・・・」
最後のほうは震えて言ったジュンノスケの言葉に、チャガワは胸が一杯になる。
(そんなに・・・俺のことを好いてくれてるのか・・・・・・)
まだ中学生なのに、どんな必死の思いでこういう結論に至ったのだろう
最初から、ジュンノスケは本気で気持ちをぶつけてきてくれていたのに、俺は結論を出したあとのことを考えて
怖がって逃げてばかりで・・・
・・・俺も、ちゃんと本気で答えなきゃいけないな・・・とチャガワは腹をくくった。
「・・・その・・・好いてくれてありがとうな。嬉しいよ。
俺もお前のこと好きだし、すごく大切に思ってる。ただ・・・今は
お前と同じ想いは・・・返せそうに無い・・・。・・・ごめんな・・・?」
「・・・」 <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:19:53 ID:WPknLho30<> 「・・・あとな、ジュンノスケは誤解してるようだけど、俺は本当に鱸オートのこともそういう気持ちで想ってないし、鱸オートも想ってないと思う。」
「・・・うそだ・・・」
「本当だ」
「じゃあなんで・・・僕からは逃げて、鱸オートとは積極的にあんなこと・・・」
「・・・あー・・・その・・・行為は・・・あー・・・」
すぐさま指摘された内容に言いにくそうに染めた頬をポリポリと掻く。
「お前とするのは、その・・・背徳感やらなんか悔しさやら情けなさやらが強くて・・・。鱸オートとは・・・・・・・そう意味は・・・無い・・・と思う。」
そう告げるチャガワに、ジュンノスケの機嫌は急速に浮上する。
(・・・なーんだ!)
フッ、と心の中で鼻で笑う。
(鱸オートも同じ穴の狢なんじゃんか!ちょっと間は気になるけどとりあえず今のおじちゃんの正直な気持ちはこうってことだよね)
(息子だと思ってるから同じ想いを返せない僕と、なんとも想われてない鱸オートだったら僕が圧倒的に『勝ち』だよね・・・!)
(いつか息子だと思ってたのにって思い悩むくらい好きにさせればいいんだし・・・!)
(・・・それにしても、前から思ってたけどおじちゃんのこの貞操観念の低さは危険だなあ・・・)
やっぱり早いとこ大人になって、おじちゃんを守れる男にならないと・・・!と、さっきまでの殊勝なさまはどこへやら、
新たな決意にジュンノスケが燃えていると、ふとチャガワが自嘲気味につぶやいた。
「・・・それに・・・それにな、俺は誰にも好かれる資格なんて・・・無いんだよ・・・」
その言葉に、いつもの朗らかなチャガワの雰囲気とは違う暗い色が見えて、ジュンノスケは不思議そうにチャガワを見つめる。
「・・・どういうこと?」
「・・・・・・・・・」
何度もチャガワは口を開きかけるが、言葉にならずに消えてしまう。
そして、
「俺は・・・汚い」
そう一言言い、膝に顔をうずめてしまった。
「なに言ってるの?おじちゃんは汚くなんか無いよ。」
「・・・そんなこと無い・・・」
「え、もしかして体のこと?
そりゃ確かにおじちゃん貞操観念薄すぎだけど、全然汚くなんか無いよ。綺麗だよおじちゃん。」
「・・・違うんだよ・・・」
「・・・おじちゃん?なにかあったの?」 <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:21:22 ID:WPknLho30<> だがジュンノスケの問いかけにチャガワは顔を上げない。
しばらくそのままの状態が続いた後、やっと
「・・・・・・とにかく、そういうことなんだ。俺はそんな・・・好いてもらえるような人間じゃないんだよ。」
と、チャガワは顔を上げてジュンノスケの目を見つめて言った。
「・・・おじちゃん・・・」
「さっ!もう家に帰ろうジュンノスケ。あっ鱸オートどうしちまったかな。」
そう言って立ち上がり、草をザクザクと踏み分けて宿のほうへ戻るチャガワの背中からジュンノスケは目を離せなかった。
(・・・話逸らされた・・・)
(なにか・・・なにかあるんだおじちゃん・・・)
(絶対言えない様な・・・しかも『汚い』って思い込むような・・・)
(おじちゃん・・・・・・・)
ジュンノスケは何かチャガワの様子に不穏なものを感じ取るが、今の彼は
ザワザワと草が鳴り高い秋空へ鈴虫の鳴き声が響き渡る川原に
ただ立ち尽くすばかりだった。




<> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:22:51 ID:WPknLho30<>




チャガワはあの日今の自分の気持ちを正直に言ったことで多少寂しいものがあるがジュンノスケの自分に対する想いはなくなっただろうと思っていた。
が、
拍子抜けするほどジュンノスケの態度は変わらず、しかもどこか前よりも余裕が出てるように見えた。
「おじちゃん、おはようv」
「う、あ、おはよう」
朝、いつものようにシャコシャコシャコと歯を磨いていると
ジュンノスケに後ろから急に声をかけられた。
急に近くからした声にビビったチャガワをジュンノスケは上から下まで嘗め回すように見渡し、そして
「・・・おじちゃん、今日も細いね・・・」
と言って後ろから壊れ物を扱うかのように抱きしめた。
「っっ!!」
ゾワワワッッッ
「おっ、お前、なっ」
「ふふv」
しばらくしてやっとジュンノスケは微笑みながら離れた。
「お、お前・・・俺にそういう想い持つの止めたんじゃなかったのか?」
「何言ってるんですかおじちゃん。」
ニッコリ
「僕、おじちゃん好きな人いないんだったら諦めないし今まで以上に頑張りますよ?v」
「な・・・っ」
「覚悟しててくださいねv」
そう言ってジュンノスケは機嫌よさそうにご飯の支度にかかる。
かくご・・・?
残されたチャガワは青褪めた顔でその後ろ姿を見送った。 <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:23:23 ID:WPknLho30<> その頃

フー・・・

一筋の煙草の煙が伸びる。
窓から差し込む朝日がその煙を照らすと、金やら大理石やら漆やら
豪華な装飾品で飾られた部屋が露になる。
「・・・きみ。今日の予定はどうなってる。」
「はっ」
窓際の大きな椅子に座っていた男が問うと、その男の前に直立不動で立っていた男が
まるで機械のように手帳を素早くめくり、答える。
「今日は午前中に2つ会議があり、午後は今のところ何もありません。」
「そうか」
フー・・・
もう一筋、煙が出来る。
「・・・なら、あいつを呼んでくれないか。」
男は煙草を指に挟み、機嫌のよさそうな顔で言う。
「こんな天気の良い日はあいつと過ごしたい。」
「・・・はっ。畏まりました。」
機械のような男はそう答えすぐさまサッとドアを開け出て行く。
部屋に一人になった煙草の男は、ククッ・・・と堪えきれないかのように笑い、
「ああ・・・楽しみだ・・・」と呟いた。 <> 三/丁/目/の/夕/日 茶←淳<>sage<>2007/02/04(日) 19:23:53 ID:WPknLho30<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧スマソマダツヅク
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ダレカマタカイテサンチョメ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 19:38:25 ID:wg0Kfes50<> サン丁メの続きキター(・∀・) 投下姐さんいつもありがとです
謎の人物はやっぱりアノ親父でしょうか?気になる〜

しかしどこへ転んでもあんまり幸福そうにならない気がするのは茶サンだからか脳

<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 19:46:26 ID:rLXQaHda0<> >>148-154
乙乙です!
やばい!
今までもツボだったけど、更なるツボを突かれてしまった
続きwktkしながら待ってます!!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 20:13:50 ID:wksU0RLt0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今妻 同期×デスクモナ。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  萌えの勢いのまま書いた。エチもなくヌルイよ。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 1/2<>sage<>2007/02/04(日) 20:24:47 ID:wksU0RLt0<>  雑誌の編集部なんて、夜も昼も関係ない職場の代表のようなものだ。それは、彼の仕事場
のように発行部数ノルマぎりぎりの弱小編集部だってかわらない。
 作品を寄せてくれている作家が稀にみる遅筆で、ぎりぎりの入稿を果たしたときはすでに
夜明けだった。
 編集部中に屍が転がっている。
 せめて家に帰れよ、と彼は思いつつ彼自身はコートをとった。
 そのとき、ううぅんとうなり声がしたので、その方向を見てみれば、彼の同期でデスクの
野郎が何かにうなされていた。
 彼はしばらく考えて、そっとかの人に近付く。
 普段ならば、速攻家に帰っているだろうかの人が帰らず、ここで屍と化している理由に彼
は心当たりがあった。帰り辛いのだろう。妻に浮気された亭主としては。
 浮気された身だというのに、かの人はどこかおどおどしている。何をそんなに気後れする
ことがあるのだろうか。まぎれもなく被害者はかの人だ。その理不尽さに、彼は第三者だと
いうのに怒りを覚えないでもなかった。
 また、かの人がうなされている。
 いったいどんな夢を見ているのだろう。
 妻の浮気を知ってから、かの人の見る夢は悪夢ばかりなのだろうか。
 そんなに辛いのならば、手放してしまえばいいのに。
 彼はそう思った。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 20:28:54 ID:4cMyxHJh0<> >>138
亀だけど、GJ! <> 2/2<>sage<>2007/02/04(日) 20:35:48 ID:wksU0RLt0<>  妻の手を手放して、その手をこちらに。
(自分ならば、悪夢など見せはしないのに)
 起きるなよ、と思いつつ、彼は顔を近づける。都合のよいことに、さきほどうなされたと
きに、かの人はこちら側に寝顔を見せていた。
 仕事にも、プライベートにも疲れきった、お世辞にも整ったとは言い難い中年男の顔。
 それなのに、欲情している自分は何なのだろう。仕事に疲れて、感覚が麻痺しているのだ
ろうか。
 やめろと、頭のどこかが発する警告を無視して、さらに彼は顔を近付ける。
 軽く合わせた相手の唇は、今までキスしたことのある女性たちのしっとりとしたものとは
違い、かさかさだった。
 かの人が起きないように、合わせたときと同様、彼はそっと唇を放す。
 たったそれだけのキスだというのに、この酩酊感は何だろう。
 なんとどきどきしたことか。
 まるで初恋のようだ。
 足音をたてないよう、かの人の傍を離れると、彼はコートを着込んで帰宅準備をする。
 今日のところは、これで満足するとしよう。
 しかし次は。
 もし、次があったなら。
 どんな結果になるか自分でもわからないなぁ、と思いながら、彼は編集部を後にした。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 20:38:18 ID:wksU0RLt0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ツギハエロマデイキツケバイイナトオモッテル
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 20:42:54 ID:PW7JYK4eO<> >>125-130
なごみモエス!!(**´∀`*)
ありがとうありがとう姐さん!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 20:45:32 ID:3m1cLxY40<> >>161
今妻キターーー!!
まさか、ここで今妻ものが読めるとは。新たな萌えをありがとうございました!

>>154
いつもGJ小説乙です!
サンチョメ、保管サイトのシリーズ物に入りましたね。まとめて読むと、更に萌え倍増!
気になる続きも激しく楽しみにしておりますー!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 21:14:34 ID:QhKJL09w0<> >>161
密かに萌えてたけど、まさか棚で読める日がこようとは!
すばらしかったです!次に期待w <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 21:30:44 ID:oZd7iWxN0<> >>161
なにげにハマってたこのドラマ
かなり萌えました…!GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/04(日) 23:22:59 ID:kRPGEQ/j0<> >>161
萌えドラマキタ━(゚∀゚)━!
GJすぎる!ありがとうありがとう <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 00:31:22 ID:m5Qh0NrQO<> >>146

スンオサキターーーッッ!!!
GJです!!後編とてもとてもとても楽しみにしております!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 00:37:51 ID:6eLHoVpF0<> >>140-146
萌えました…!!
後編も期待してます!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 03:34:48 ID:TYeGc23x0<> >>154
乙です!これからどうなっていくのか
楽しみすぎますー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 05:16:17 ID:XGHypBQPO<> >>138
亀だけど乙!
切ない山崎…だがそれがいい! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 16:21:28 ID:1AlWdRlC0<> >>140-146
待ってました、スンオサーーーー!!!!!!
続き、wktkでお待ちしております! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/05(月) 21:26:54 ID:RrzEBKYe0<> 四津羽と!5巻で禿萌えた後輩×父です。
5巻発売直後に萌えのまま書き散らした物が
ファイルから出てきましたw
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! <> ヤソダ再訪1/4<>sage<>2007/02/05(月) 21:28:59 ID:RrzEBKYe0<> 「…また昼飯食いに来たのか」
「また来るって言ったじゃないですか」
夏も終盤に差し掛かったある日の昼下がり、小祝は自宅の
玄関口でそう言って笑う後輩に軽く呆れた様な目を向けた。
「約束は守らないと」
「約束してねーだろ」
「ところで、四津羽はどこっすか?」
「隣に遊びに行ってるよ。もうすぐ帰ってくると思うけど」
「なんだ、せっかくアイス買ってきたのに」
そう言うと、ヤソダは手持ちのコンビニの袋から60円位の
小さなアイスバーを出して見せた。
「珍しいな。四津羽へのみやげか?」
「まさか。目の前で見せびらかして食うんですよ」
「…お前なぁ」
小祝は、脱力した様にかくんと肩を落とす。
「四津羽を構うのはいいけど、程々にしといてくれよ。
この間来た時だって、お前が帰った後怒るわ暴れるわで大変だったんだぞ」
「へー、そりゃ見たかったな」
悪びれもせず言い切るヤソダに、小祝は思わず苦笑いを浮かべた。

<> ヤソダ再訪2/4<>sage<>2007/02/05(月) 21:31:15 ID:RrzEBKYe0<> 二分後、二人は台所へ移動していた。
「小祝さん、昼飯作ってる最中だったんすね」
ヤソダはアイスバーを冷凍庫に入れ、少し乱暴に扉を閉めながら振り返る。
「まーな」
小祝は、先程チャイムを鳴らされた時一旦消したガス台に再び点火した。
すぐにコトコトと小気味良い音を立てる中型鍋の中には、ワカメと油揚げの
味噌汁がほぼ出来上がっており、後は味を見て微調整をするだけだった。
玉じゃくしに味噌汁を少し取り、息を吹きかけて冷ましながら直接味を見る。
「…ま、こんなもんかな」
味噌汁の出来栄えに納得した小祝は、火を止め鍋を下ろし傍らの鍋敷きに載せた。
間髪入れず水を汲んだ湯沸かしケトルをかけ、もう一度点火する。
ヤソダが持ち込んだカップラーメン用の湯を沸かす為だ。
「ふーん…」
当のヤソダは、興味深そうにテーブルの上の料理を眺めていた。
大きめの皿にはカラッと揚がった鶏モモ肉の唐揚げが盛られている。
子供の口に合わせる為か少し小さめサイズのそれは、まだほっこりと湯気を立てていた。
後は小さな皿二つにそれぞれ大雑把に切られたキャベツの千切りが載っている。
「そんな珍しいもんでもないだろ」
作業を終えた小祝は、少し照れた様に言うとテーブルの方まで歩いてきた。
丁度、料理を挟んでヤソダとテーブル越しに向かい合う格好となる。 <> ヤソダ再訪3/4<>sage<>2007/02/05(月) 21:33:27 ID:RrzEBKYe0<> 「いや、素直にすげーなと思って。本当うまそうすよコレ」
言うなりヤソダは唐揚げに手を伸ばす。しかし肉をつまむ直前に、ぺしっと
小祝に手を軽くはたかれた。
「目の前でつまみ食いすんな」
「えー、ケチー」
「子供かお前は」
「うわ、ひっでー」
小祝の言葉に、わざとらしく拗ねて見せていたヤソダは、
しばらくすると何かをふと思いついた様に、
「あ、それじゃ貰うのこっちでいいや」
と言いながら小祝のキャベツ皿に手を伸ばしてきた。
つまみ食い云々はもう別にどうでも良かったのだが、
さっきの条件反射が身体に残っていた小祝は、ヤソダの手をはたこうと手を伸ばす。
しかし、その手を不意にぐっと掴まれた。
え、と思う間もなく引き寄せられ、ヤソダの思いの外真剣な顔が目の前に来る。
そのまま、唇を重ねられ舌を差し入れられる。
小祝の口腔内には、先程味見した味噌汁の風味がまだ残っていた。
それをじっくりと味わう様に熱く舌を絡められる。
ようやく唇を離した後、ヤソダは口中の風味を吟味する様に軽く目を閉じ、
「ん。美味い」
と納得した風に頷く。
そして、いきなりの事に呆然としている小祝と目が合うと、
「スキありっすよ?小祝さん」
と悪戯小僧さながらの顔で得意げに笑って見せた。 <> ヤソダ再訪4/4<>sage<>2007/02/05(月) 21:35:39 ID:RrzEBKYe0<> 「ただいまー!」
その時、玄関口の方から元気な子供の声がした。
「お、四津羽か!?」
ヤソダは素早く冷蔵庫のアイスバーを取り出すと、
妙に嬉しそうに台所を走り出ていった。
「……………やられた」
やがて玄関口から響いてくる四津羽の悲鳴と怒号、
そしてヤソダの悪の大魔王みたいな笑い声をドア越しに聞きながら、
小祝は少し赤くなった頬を隠す様に顔を片手で覆うのだった。 <> ヤソダ再訪<>sage<>2007/02/05(月) 21:37:51 ID:RrzEBKYe0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 06:38:06 ID:1fC8gmCf0<> 少年飛翔の工事漫画、マスター目線で婉曲的二パ受。
思い浮かんでしまったのでとりあえず形に。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) <> 婉曲的二パ受<>sage<>2007/02/06(火) 06:40:41 ID:1fC8gmCf0<> その青年が店に来るようになったのは、町の支配者が変わった頃だった。
毎日、開店から閉店まで入り浸っている。
酒代が払えなくなるのも時間の問題だった。
常ならば当然追い出す。
だが、客から聞いた彼に関する噂話がそうすることを躊躇わせた。

それから間もなく、甘やかすべきではなかったと後悔する事になる。


「金が無ぇなら帰んな」
形ばかり声を掛ける。
「今日は持ってんだ、帰れとは言わせねーぜ」
青年はぼそぼそと答え、俯いたまま片手を机の上に出す。
その手から、握り潰された数枚の紙幣が転がり落ちた。
「…その金どうした」
青年の肩を掴んで問う。
へへ、と彼は力無く笑い顔を上げた。
頬に殴られた跡、酒の所為だけでなく潤んだ目と
乾ききっていない汗で張り付く髪が、余韻を物語っている。
事情を察し、思わず眉を顰める。
突き飛ばすように手を離すと、青年はそのままソファに沈んだ。
「その金でちったぁマシな生活に戻るんだな」
肩越しに言い捨て、仕事へと戻る。
結局、その日も閉店まで居座った青年から金を取る事はしなかった。

“それ”はその一度にとどまらなかった。
店から連れ立って出て行く姿を見かけることさえあった。 <> 婉曲的二パ受<>sage<>2007/02/06(火) 06:41:52 ID:1fC8gmCf0<> 閉店後、一通り店を片付けてから青年を追い立てるのはもはや
日課と化している。
「おいあんた、終いだ」
眠っているのか動こうとしない青年に近付く。
不意に腕が伸びてきて肩を組まれた。
酒臭い息が顔を掠める。
「マスター、金の代わりに体で払ってやろうか…なーんてな」
腕を振りほどき、気が付けば平手を食らわせていた。
青年が頬に手を当て見上げてくる。
「帰れ!二度と来んじゃねぇ!」
見開かれた青年の目に、みるみるうちに涙が溜まる。
「か…勘弁してくれよマスター」
青年が俯く。
長い髪が流れ、表情を隠す。
「ここ追い出されたら…オレ、いるとこなくなっちまう…」
青年は手で顔を覆った。
震える肩、漏れる嗚咽。
それらをただ、見ている事しかできなかった。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 06:42:28 ID:1fC8gmCf0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ナンカイロイロスミマセ… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 07:03:52 ID:7+vQRTKrO<> >>181
マスターktkr!
GJ!!!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 08:44:50 ID:XZpeszsS0<> >>181
うはっマスターカッコヨスwwww
超GJ!!!!!! <> 風と木の名無しさん<><>2007/02/06(火) 10:17:33 ID:M0S3rn2B0<> >>172
超GJ!
父可愛いよ父 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 10:33:29 ID:ZA3ymEXu0<> >>181
マスターはやっぱりマスターだ!!GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 16:46:39 ID:MpknPETt0<> ちょwwwマスター視点GJ!!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 19:32:22 ID:JMyG/4A/O<> >>172
父可愛いよ父
残りの巻買ってきます(`・ω・´) <> 181<>sage<>2007/02/06(火) 19:50:08 ID:ZA3ymEXu0<> レスthx!
お礼…にはなりそうもない鬱二パ自慰ドゾ。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) <> 鬱二パ自慰<>sage<>2007/02/06(火) 19:51:14 ID:ZA3ymEXu0<> 服の中に手を入れ、無造作に肌をまさぐる。
呼び起こし過ぎて馴染んでしまった力強い手の感触を、また思い返す。
こんな触られ方をしたことなど一度も無いのに、体は錯覚し体温を上げる。
絡む指はもはや自分のものではない。

脚色された声が幻聴となって耳を犯し熱を煽る。
アルコールで膿んだ脳味噌では理知的な思考などできるはずもなく、
隊長、隊長、とひたすら繰り返す。
「…っ…」
指が入る瞬間、シーツに頬を押し付けた。
髪が目や口にかかる。
鬱陶しい、でも手を離したくない。
「…たい ちょ…」
喉を反らせる。
耳元で髪が擦れ合う音がした。


そうしてやっと、眠りに堕ちられる。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 19:52:19 ID:ZA3ymEXu0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ミジカイニモホドガアル <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 20:12:28 ID:ms2C6J/b0<> >>190
自慰ニパエロイなーw(*´Д`)ハァハァ
GJです! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 20:20:57 ID:bQ1bz+tP0<> >>190
GJGJ!最後の一文でぐわんとキタ。切ないなー。
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/06(火) 20:57:58 ID:AWAOQdZN0<> >>190
GJ!あぁニパ・・・(;´Д`) <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/07(水) 10:44:29 ID:0HBMn9wZ0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \八回目です。PC壊れ気味
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-1<>sage<>2007/02/07(水) 10:46:32 ID:0HBMn9wZ0<> その夜、目はさえていた。
隣でロウッドが寝息を立てている。ヴァンパイアは、ロウッドを起こさぬよう、彼のポケットをあさった。
(あった)
それは首輪の鍵であった。
いつもは手の届かない所に隠し置かれてる鍵を、今日、ズボンのポケットにしまうのを見た。
なぜかは知らない。
首輪の鍵穴を探し、鍵を差し込む。ガチャリと音がして、首輪はひざに落ちた。
首には、首輪の跡がくっきりと残っていた。
ヴァンパイアは、音を立てぬようにベッドを抜け出した。そして窓の鍵をはずし、窓に手をかける。
途中、カタンと小さな音がして、立てかけてあった木の板が落ちたが、ロウッドは眠り込んだままだった。
後ろを何度も振り返る。
愛しい人が、そこにはいた。
自分を監禁しておきながら、けれどその相手に、よく分からない、今まで感じたことのない感情に駆られる。決して嫌ではなかった。
むしろ彼といられることが、こんなにも幸せなことなのだと感じた。
だが、耐えられなかった。
まだ見ぬ婚約者を、この目で見る日が来るのを。
決して殺さないといった。ならばどうするつもりだったのだろう。そう考えて、ヴァンパイアは涙を流した。
だがすぐに拭って、窓から抜け出した。
雨は、止んでいた。

朝になり、ロウッドは目を覚ます。
そして隣に誰もいないことに気づいて、急いで身を起こした。
そばには、空っぽの首輪。そして鍵。
ロウッドは、鍵をポケットに入れておいたことを後悔した。
「あいつ…どこ行きやがったんだ!」
ロウッドは、装備を着込むとギルドに向かって走り出した。
ギルドでは、相変わらずさまざまな依頼を求めて集まっていた。
人ごみを掻き分けて、ギルドの元締めの元へと歩き出す。
 元締めはロウッドを見つけると、にっこりと笑って、言った。
「これはこれはロウッドさん。いい依頼が入ってますよ、見ていきませんか?」
「おい、ヴァンパイアの依頼は入ってないか!?」
「は。ヴァンパイアの依頼。ああ、討伐ですね、少々お待ちください」 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-2<>sage<>2007/02/07(水) 10:48:01 ID:0HBMn9wZ0<> 元締めは一瞬目を丸くすると、すぐに依頼が入っているかどうか確認した。
「今は入っておりませんねぇ」
「そうか…」
がっくりと肩を落として、ロウッドはギルドを出て行った。
(そう簡単に依頼は入らないか…、どこいったんだよ、レイン…)

そのころ、ヴァンパイアは街道沿いの森を歩いていた。
雨が降った後なので、ぽたぽたと水滴が落ちてくる。そのたびに、びくっと肩を震わせたが、かまわず歩き続けた。
次の街へは、人間なら馬車で六日の距離。
ヴァンパイアなら、歩いて十日くらいでつくだろう。
 途中、歩きの冒険者がいた。ローブを羽織った、いかにも弱そうな冒険者だった。
森の奥から誘惑する。
――おいで、そう、おいで。こちらへおいで。
冒険者はそれに気づいて、ふらふらとヴァンパイアの元までやってきた。
フードを取って、その首筋にかぶりつくと、吸血する。そして息絶えた冒険者のローブをはぐと、ヴァンパイアはそれを着込んだ。

そうして四ヶ月もたったころ、ロウッドの家のある街からちょうど正反対の位置にある街の、ダンジョンに落ち着くことになった。
バンパイア・バットの群れが、歓迎するようにヴァンパイアの後ろをついてくる。
禁断の館というダンジョンらしい。
だが内部は、儀式の迷宮とまったく同じだった。
ヴァンパイアは苦笑した。
 違うダンジョンにいながら、まったく同じつくりの館に、すぐそばにロウッドがいるような錯覚さえ覚える。
そう、あれから四ヶ月もたったというのに。
(きっとロウッドは、今頃女を連れて冒険してるだろう。私のことなんか忘れて…)
ヴァンパイアは、そばの岩に寄りかかった。一階ならばベッドがあったが、一階では目立ちすぎるため、地下にしばらく身を横たえることにした。
(ロウッド…。私も忘れよう、レインの名前とともに忘れよう)
はらはらと伝う涙を拭って、岩にもたれかかり、眠りについた。

それから二ヶ月が過ぎる。あっという間だった。

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-3<>sage<>2007/02/07(水) 10:49:06 ID:0HBMn9wZ0<> 誰も来ない夜は、街に出て人を襲う。やがてヴァンパイアのうわさが広まり、ダンジョンを特定されるころには、幾人かの冒険者が現れては、死んでいった。
何人かさらに逃げ出しては、うわさはさらに広まった。
 しんとした夜だった。
地下にいながら夜だと分かったのは、勘だった。
ロウッドの部屋に閉じ込められていたときよりも、今は野性的なことに敏感になっていた。
だが、よく体が疼いた。
繋がれて飼われてた時に慣らされたおかげで、時々どうしても体の芯が熱くなることがあった。
――ロウッド
指をしゃぶる。まるで、傷をなめるかのように。
 する、と、手が下半身をさまよう。やがて秘められた部分を押し広げるかのように入っていく。
「――あ…」
そこに、熱いものが穿っては、よく泣かされた。
もう一度、もう一度。だが、指だけでは足りなかった。
もっと、奥に。
 ぐちゅ、ぐちゅ、と卑猥な音がそこから聞こえる。
そう、もっと。
「ロ…ウッド」
無意識のうちに、口にしていた。
岩肌に、倒れこむようにして自慰を続けた。
 内部を指がかき回す。もっと奥まで、と、奥のほうへ指を進める。
でも、違うのだ。違うものが欲しい。
指を二本に増やす。内部はぐちゃぐちゃだった。今にも挿入される準備が、できていた。
でも違う。本当に欲しい物は…。
もっと、違うものが。ロウッドのものが欲しい。
「ロウッド…ロウッド…」
知らず知らずのうちに呼んでは、涙が一筋こぼれた。
あの日、何もかもを捨てる覚悟で、ロウッドの幸せを願い、家を抜け出してきたのは自分だ。
ローブを羽織ながら、通り過ぎるロマール人を見ては、その中にロウッドの面影を見出そうとした。
いつまでたっても忘れられないのだ。
ヴァンパイアは、自慰行為をやめた。
達せられなくて、寂しくて、空しくて。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-4<>sage<>2007/02/07(水) 10:50:45 ID:0HBMn9wZ0<> 何度もロウッドの名前を呼んでいる事に気づいて、ヴァンパイアは岩にもたれかかった。
まだ忘れられない。
(六ヶ月たっているというのに…、もう、もしかしたら結婚しているころかもしれない。私は出てきて正解だったのだ…)
まだ体の中に残る熱に、戸惑いながらも、思いにふけっていた。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ…
誰かが階段を降りる音がした。
冒険者だ。
以前は、階段を誰かが降りるたび、淡い期待をした。
だが今は期待などとうに消えうせていた。
ヴァンパイアは立ち上がった。
バンパイア・バットが、守るようにあたりを取り巻く。
どんな冒険者だろうか。
ロウッドに似ているだろうか?それとも…
「レイン!」
聞きなれた声だった。思わず声のしたほうへと振り向くと、そこにはロウッドがいた。
襲いかかろうとするバンパイア・バットたちを牽制し、しかしヴァンパイアは動けなかった。
「レイン…!」
ロウッドが、ヴァンパイアを抱きしめる。
ヴァンパイアは、止まったままだった。
「な、ぜ、ここに…」
「探した。やっと見つけた。この六ヶ月、ずっとお前を探してた」
嘘だ。そんなはずはない。
「…仲間が、いるんだろう?」
ヴァンパイアが震える声で聞いた。す、と、両手でロウッドの胸を押す。
「仲間?ずっと一人だが?」
「私は…お前が結婚したいと聞いて…、だから、私は」
言葉は遮られた。濃厚な口付けが、ふってきた。
ヴァンパイアの口腔を味わう様に、舌が歯列をなぞる。
「ふぁ…」
ヴァンパイアもまた、その口付けに夢中になっていた。
確かめるように、何度も何度もそれは繰り返される。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-5<>sage<>2007/02/07(水) 10:52:15 ID:0HBMn9wZ0<> そのうち、ヴァンパイアがロウッドの首に腕を回した。
「…あ、そうだ」
「ん…」
うっとりと蕩けた様な目をしながら、ヴァンパイアはロウッドにもたれかかった。
「左手、貸せ」
半ば強引に左手を目の前に持ってくると、ロウッドはポケットから何かを取り出した。
それは指輪だった。
妖精の商人が売っているという、ジュエルドリング。
一緒になりたいと願う相手にこれを贈れば、願いがかなうといわれている指輪だった。
する、と、薬指にはめてやる。
「これは…?」
「お前につけてやりたくて、買って置いたんだよ」
「ロウッド…」
「なあ、俺のものになれよ。首輪なんかしなくたってどこにもいかないで、俺のものになれよ」
ロウッドは、ヴァンパイアを抱きしめながら言った。
ヴァンパイアは泣きそうになりながら、何度もその腕の中で、うなずいた。
「私は、お前の邪魔になりたくなかった…だから私はあの夜抜け出した。そうすれば、お前は何の障害もなく女と一緒になれると思った…」
「バーカ、ただ結婚かなーって言っただけだろ。誰も娶るなんて考えてねぇよ、お前といられればそれでいい。そう気づいたんだ。あの日も、朝、首輪とってそういってやるつもりだった」
胸に顔を埋めてぐずり声で語るヴァンパイアに、やさしく喋りかけた。
「俺の家に帰ろう。な?」
「ああ…良いのか?」
「何のためにジュエルドリング買ったと思ってんだよ」
ヴァンパイアを連れ去ろうとすると、バンパイア・バットが邪魔をしてきた。そんなバンパイア・バットたちに、ヴァンパイアは何か言うと、バンパイア・バットはおとなしくなった。
そして時間をかけて、ロウッドの家がある都市を目指した。ローブを羽織れば、何者かも分からなくなる。
新しいローブをロウッドからもらい、彼は馬車に乗り込んだ。

「何故、私の居場所が分かった?」
問うてみて、それは愚問だと気づいた。
「ギルドで依頼になってる所すべて回った。違うやつがいた場合は引き返して、レインを探した。依頼がない場合は、噂話を、酒場で聞いた」
やっぱり、と、ヴァンパイアは思った。
「ほぼ全ての町を回ったかな、遅くなって悪かった」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア8-6<>sage<>2007/02/07(水) 10:53:21 ID:0HBMn9wZ0<> 「いや、もういい…」
ヴァンパイアは、嬉しかった。
そうまでして自分を探してくれたこと、探し出してくれたこと。
自然と笑みがこぼれた。それは照れたような、そんな笑いだった。
 六日が経過して、次の町に着いた。
家がある町までまだまだかかったが、まずはここで一休みすることにした。
ここも随分前、歩いてきた覚えがある。その時は当然隣に、ロウッドはいなかった。寂しかったのを覚えている。
「レイン、部屋に行こうぜ」
宿のチェックインを済ませたロウッドが部屋へと案内する。
二人用のベッドがあり、窓からは丸い月が良く見えた。
――ああ、今は満月だったか。
 ヴァンパイアは、窓へ駆け寄って丸い月を眺めた。
ヴァンパイアにとって満月は、力が増す日。だが今のヴァンパイアにとって、そんなことはどうでもいいことだった。ただ、思うことは、月が美しいと思うこと。
す、と、ロウッドがヴァンパイアのローブを脱がせる。
極めて優しい手つきで、ローブを脱がせていく。
同じように、コートも。
そこに現れたのは、六ヶ月前、ロウッドがヴァンパイアに着せた服だった。
ヴァンパイアにとってはぶかぶかで、だいぶ汚れて、破れている所もあった。破れているのは、ほとんど剣によるものだった。
「何だ、こんなのまだ着てたのか。新しい服、ちゃんとしたの仕立てないとな」
「お前の服だ、大事にとっておきたい」
そのヴァンパイアの言葉に、口元がほころぶ。
 なぜこうも純粋なんだろうか。ロウッドは思いながらも、困ったような、嬉しいような、そんな笑顔を浮かべながら、ヴァンパイアに服を買うことを勧めた。
「そうか…なら、分かった。だがこの服は残しておいて欲しい」
「分かったよ、帰ったらたんすの中に入れておくから、明日あたり服をみてこような」
ぐりぐりとヴァンパイアの頭を撫で回す。
「わ、分かった」
 ヴァンパイアの首に、ロウッドの腕が回された。
おそらくロウッドはしたいのだろう、ヴァンパイアとのセックスを。
それに気づいて、ヴァンパイアはカーテンを閉めた。
そしてロウッドに軽く口付けると、ベッドに誘った。

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/07(水) 10:54:47 ID:0HBMn9wZ0<>  ____________
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 | |                | |       ◇⊂    )デモガンガル・・・ 
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/07(水) 12:48:24 ID:jSFmZjZC0<> >>201 乙華麗でした。最初からずっと読んでいました。
ハッピーエンドになって嬉しいです!
萌えさせてありがとうございます。元気、出してくださいね!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/07(水) 14:08:26 ID:YV/3yr5i0<> >>201
お疲れさまでした。
途中、ヴァンパイアが死ぬんじゃないかと思って、ドキドキしたよ!
再会できてよかった! <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト<>sage<>2007/02/07(水) 15:15:47 ID:58pN108d0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 医者孤島診療所2006
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、ハラ×コト、
 | |                | |             \ 最終話補完編です・・・・・・
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 1/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:16:51 ID:58pN108d0<> 「はぁ……ぁあンっ……ンぁああっ!っく…こ…壊れ……ぁああっ!」
 わざと狙いを掠らせ、焦らせた直後の強い突き上げに、孤島は常には白い肢体を、
全身紅潮させて揺れている。
「――痛いのか?センセ?」
 声に苦痛の色が混じるのを感じ、強すぎたかと動きを止めて訊くと、孤島は固く目
を閉ざしたまま、激しく首を横に振る。痛いのには違いない。初めてではないし、
十分慣らしたとはいえ、体格が違いすぎる孤島のそこは俺を受け入れるにはそもそも狭い。
 孤島が薄目を開けた。
「……けどっ、気持ちイイ、です。……だから、やめないで」
 囁いた孤島は恥ずかしげに自身の性器に視線をやる。
 ソレは勃ちあがり、先走りに濡れていた。普段、性欲などとは無縁な、
天使か菩薩のようにさえ見える孤島が、俺の前では欲望に素直になる。
 特に今日の孤島は積極的だった。
『ハラさん、あの……3年前と同じホテルで、待ってますから……いいですか?』
 着く時間を連絡しろとは言ったし、無論、半日船を運転しっぱなしになる俺を気遣って
という意味もあるのだろうが、孤島の側から誘ってくるとは思わなかった。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 2/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:17:26 ID:58pN108d0<>  綾香のオペが無事成功して、1年近い心の重荷から開放されたからか、
久し振りにしばらく離れていたからか。とにかく、2時間前、港に程近い安ホテルで
落ち合った俺達は、夕飯も食わずに、まだ師走の夕日も沈みきらぬ時間にこうして
快楽をむさぼっている。
「ココがか?」
 半ばまで抜き、一気に突き上げると、孤島は嬌声をあげた。
「んっ…ぁあ!――そ…こっっ、……ぁあっ…!」
 大きく揺さぶられながらこくこくと頷く。ローションで適度に潤った孤島のそこが、
俺を包み込み、絡み付くように愛撫する。
 俺にしがみ付いていた腕の力が抜けた。人形のようにがくがくと揺れる孤島の身体を、
俺が代わりに抱いて支えてやる。
 より深く繋がる姿勢に、再び孤島の腕が伸びてきた。熱に潤んだ目で見上げてくる。
「――ハラさん…は――気持ち、いーですか・・・?」
「ああ・・・・・・イきたいのか?」
 孤島がこう訊いてくるのは限界の意思表示だ。
 頷く孤島に、「やっぱり、まだ俺は気持ちよくねぇ」あるいは「はっきり言え」と
意地悪をしようかとも思ったが、きつく俺を包み、言葉以上に素直に俺を求めてくる孤島の
身体に促されて、俺は絶頂をめざした。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 3/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:18:17 ID:58pN108d0<>  後始末を終えて戻ってきた孤島が、もぞもぞと俺の横に潜り込む。
 抱き締めると子供のように抱きついてきた。細くて猫のように柔らかい孤島の身体は
抱き心地が良い。
 いつの間にか部屋はすっかり暗くなっていた。孤島は眠いのか疲れているのか、
抱きついたまま動かない。
「もう寝るか?夕飯は?」
 時計は19時を指していた。
「一応ヤシガニラーメンは買ってありますけど・・・・・・僕はいいです」
 デスクの上に視線をやると、それらしきビニール袋の影が見えた。
 好物なのはいいが、こういう時こそ変わったもんを食えばいいのにと思いつつ、
一応忠告する。
「食うなら今のうちに食っとかないと、勿体無いことになるぞ?」
「・・・・・・ハラさん」  
 低い声にドキリとした。眠気を含まない、思いつめたような声だった。
 どうした?と訊くと、孤島が顔を上げた。
「健康診断していいですか?」
「は?…………ああ」
 唐突な申し出に俺は面食らったが、真剣な様子に頷く。
 無言でベッドを起きだし、浴衣を羽織りはじめた孤島を見守りながら、
様子が変だ、と思った。
 東京で何かあったのだろうか。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 4/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:19:28 ID:58pN108d0<> 「じゃあ、診ますね」
 声とともに降りてきた聴診器の感触は、体温に馴染む優しいものだった。聴診器は冷たい
ものと思い込んでいた俺には、孤島の優しさが無機物にまで染み込んでいるように感じた。
 ――息を吸って、吐いて。ここに違和感はありませんか?
 俺は仰向けになり、時折囁かれる孤島の指示に従いながら、されるがままになっている。
 孤島の指がよどみなく動いて俺の皮膚と筋肉の下を探り、耳が聴診器越しに俺の鼓動を
拾う。孤島の目は休み無く動いてはいるが手元を見てはおらず、それらの行為で何が
孤島には見えているのか、俺には皆目見当もつかない。
 ともすれば薄明りの中で俺の肌を這い回る孤島の指や、無造作に羽織った浴衣の隙間から
見える俺が先刻付けたばかりの刻印に、うっかり冷ましたばかりの熱が再燃するのを感じたが、
目を閉じて自重した。
 3年前の土砂崩れの夜、ツトムを診察室から引きずり出しながら垣間見た孤島の顔が、
脳裏をよぎる。あの時と同じ顔をしている、と思った。
 今この瞬間の孤島は、俺の恋人の孤島ではない。スーパードクターの顔になった時の
孤島は、俺が邪魔していい存在ではない。
 程なくして、孤島の手が離れた。
「終わりました」
「何もなかったか?」
 声にいつもの柔らかさが戻ったの確認して、俺は訊いた。
「はい。……あ、でも、正確なことは分かりませんから、春の健康診断には
ちゃんと来てくださいね」
「ああ」
「……ハラさんは……病気にならないでくださいね」
 孤島がポツリ、と言った。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 5/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:20:07 ID:58pN108d0<> 「綾香みたいに、俺も病気になるのが怖いのか?」
 孤島は頷いた。綾香の一件がそんなに堪えたのだろうか。俺は努めて明るく返した。
「そん時は、センセが手術してくれればいいじゃねぇか。俺はセンセが診てくれれば、
 どんな結果でも後悔しねぇぞ?センセ以外の医者に手術されるのは真っ平ごめんだがな」
「僕以外の治療は……受けたくない……?」
「ああ、センセ以外の医者は信用ならねぇからな」
 喜ぶかと思ったが、孤島は逆に沈んでしまった。
「……僕も、ハラさんがもし…もし、病気になったら、僕の手で、治したいです。ハラさんが
 そう思ってくれてるなら、なおさら…僕が治したいです。でも……」 
 孤島は震えだす。
「――綾香さんのオペで、怖くなりました。――いつか、目の前で誰か僕の大事な人が…
 ハラさんが……苦しんでるのに、メスを握れなくなる日が来るんじゃないか、って」
「綾香の手術は出来たんだろう?」
「僕1人だったら、きっとできませんでした。……もしあれが緊急オペで、医者が僕1人
だったら、基本的な処置さえ・・・・・・できなかったかもしれません」
 沈黙が落ちた。こういう時、俺はいつも言葉につまる。
 孤島が何に苦しんでいるのか、それさえ俺には十分に理解してやれない。
 3年前、東京から連れ戻さなければ、こいつは、今より幸せな人生を送れていたのでは
ないか?こいつにとって、この島にいることが本当に幸せなのか?
 不甲斐ない自分に、そんな疑問さえ湧いてくるが、今更孤島が島を離れて、
俺の手の届かない場所に行ってしまう事もまた、耐えられることに思えなかった。 
 俺は迷いながら、それでも今ここに孤島がいるという事実に、口を開く。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト 6/6<>sage<>2007/02/07(水) 15:23:32 ID:58pN108d0<> 「・・・・・・俺には難しいことは分からねぇが、いいじゃねぇか。出来なかったら、そん時は
 そん時だ。帰ってきたってことは、俺がもし倒れた時も手術するって決めたんだろ?」
 孤島はこくりと頷く。
「でも……寝てるハラさんを見てたら、やっぱりなんだか怖くなってしまって。
 それで――はは……駄目ですね。後悔しないって約束したのに」
 苦笑する孤島を抱き寄せて、俺は軽口をたたいてみた。
「あんまり先のことまで考えすぎるんじゃねぇ。白髪が増えるぞ」
 髪をくしゃくしゃにかき回すと、孤島は笑い出す。
「……気になってました、これ?」
 くすくす笑いながら訊いてくる。
「ああ。気になるから染めろ。みっともない」
「んーちょっとだし、誰も何も言わないからいいかなと思ってたんですけど……
 そうですよね、そうします」
 笑いを収めた孤島がぺこりと頭を下げた。 
「……ハラさん、変な事言ってすみませんでした」
 返事を待たずに孤島は立ち上がる。また俺に弱音を漏らしてしまったと恥じている
のか、笑ったらお腹空いちゃったと呟きつつ明るい声をあげた。
「やっぱり、僕ラーメン食べます。ハラさんも食べますよね?」
 デスクに歩み寄った孤島が、ビニール袋の中身を嬉しそうに見せてみせる。
「空港で見つけたんですよ、これ。冬季限定販売の黒ラベル!」 
「……今度は何味なんだ?」
「えーと、黒ゴマ醤油味、みたいです。どんな味なのかな」
 折角の気兼ねない夜だから、もう重い話はやめます、ということか。
 安堵か失望か自分でも分からない吐息をひとつ零して、俺は脱ぎ散らしていた服を
着はじめた。湯を貰ってこなければラーメンは食べられない。
 今この瞬間、こいつに俺に出来ることはこれくらいか。情けねぇな、と思った。 <> 医者孤島診療所2006 ハラ×コト<>sage<>2007/02/07(水) 15:25:26 ID:58pN108d0<>  ____________
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 | |                | |       ◇⊂    )シツレイシマスタ・・・ 
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うわぁぁぁん
ハゲシクGJ!!
萌えるわ、切ないわで身悶えしたよ
黒ラベル食いテー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/07(水) 20:28:42 ID:niaWj62U0<> >>204>>211孤島モエネタ投下ゴチ!であります
切ないけどしゃーわせそうにラブラブしてますなあ

以前投下してくれたサン丁メ姐さんの孤島ネタ続きも楽しみにしております <> 190<>sage<>2007/02/07(水) 21:54:50 ID:83Vb6R530<> 鬱ニパ再び。
少年飛翔の工事漫画、バル(小)→ニパ→バル(大)というカオスなトライアングル。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) <> バル(小)→ニパ→バル(大)<>sage<>2007/02/07(水) 21:56:00 ID:83Vb6R530<> くるくるとよく変わる表情から、感情が抜け落ちている瞬間があることに気付いた。
視線は意識ごとどこか遠くへ飛んでいる。
その目が自分に向けられた時、焦点は自分を通り過ぎたその先に合っているのを感じた。


夜中に目が覚め、すぐにその原因を悟る。
真上から自分を覗き込む人影があった。
髪のせいで周囲より濃い影に覆われている顔、辛うじて見える目は、また
焦点が合っていない。
「どうした?眠れないのか?」
掛けた声はどことなく頼りないものだった。
湧き上がる不安感を自覚する。
「本当に、隊長…なんすよね」
顔が近付き、髪が頬を撫でる。
唇が触れ合う。
この手で突き飛ばさないよう堪えるまでもなく、それはすぐに離れた。
無意識に唾を飲み下せば、その音がやけに大きく体内に響いた。

再び向けられた自分を通り越す視線が、瞼に隠れる。
耳元に顔を伏す気配。
それでも体は腕で支えているのか、体重は殆どかかってこない。
不規則な呼吸がすぐ傍から聞こえる。
「…隊長…」
搾り出したような、掠れた声だった。

僅かな間の後、体を起こし離れていった。
何か言ってやらなくてはと思いながら、結局、掛けるべき言葉が見付からなかった。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/07(水) 21:56:40 ID:83Vb6R530<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )ギョウカンヲヨンデヤッテ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/07(水) 22:13:37 ID:JNEk9kO60<> >>216
2人のエロくて微妙な空気が禿萌える(*´Д`)ハァハァ
待ってました超GJ! <> 飛父飛 寸×おさん<>sage<>2007/02/08(木) 20:32:04 ID:49wUsnkW0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  飛父飛 寸心×おっさんだモナー。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  >>139-146の続き、後編だカラナ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 飛父飛 寸×おさん 1/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:32:56 ID:49wUsnkW0<> こんな時間にツインルームに泊まるおっさんと高校生はフロントにどう思われただろう。
そんな事すらどうでもよくなるくらい俺の心臓はおかしい動きになっていた。
なんて事したんだろう。何やってんだ、俺は。ていうか、なんでこんなに動揺してんだ。
ドアの前から動けない俺をベッドに座ったおっさんが笑顔で招く。あの人わかってんのかこの状況…。
来る前にコンビニに寄った。そこでおっさんは何かを買っていたが、
袋から取りだしたそれは、二つ入りのショートケーキだった。
「誕生日おめでとう、寸心君。」
おっさんは満面の笑みを俺に向ける。絶対に目を逸らすな、なんて言っていた俺が、まともに顔も見れない。
「ロウソクもね、買ったんだ〜非常用の一本だけだけど許してね。」
おっさんはケーキに刺すようにできていない太いロウソクを無理矢理埋めこんで、
ややぐちゃっとなったケーキに少し困ったような顔を見せた。でも、すぐまた笑顔になり
テーブルに置いてあったホテルのマッチでロウソクに火をつけた。
「ちょっと待ってね!」
ベッドサイドにある照明のスイッチを消すと、部屋はロウソクの明かりだけになった。
おっさんがベタにハッピーバースデーを歌い出す。
ほんと、おっさんはおっさん丸出しだ。なのに俺の心はどんどんいっぱいになっていく。溢れそうだ。
溢れ出した気持ちが口から出て来ないように必死で押さえる。
おっさん、俺はやっぱりどうしてもあんたが好きだ。
もう嘘はつけない。我慢もできない。
俺はいつからこんなに我が儘になったんだ。甘い考えを持つようになったんだ。
強くいなきゃならない、弱音なんか吐いちゃいけない、人に頼ってはいけない、ずっとずっと、そうやって来た。
信じる事の儚さと、夢は夢でしか無いと知ったあの日から。
望んだものを手に入れる事なんて諦めた方が楽だった。期待すればするほど、傷付くだけだったから。
それでも何かを手にしたくて、あの大きな、平和な空に手を伸ばして、もっと、もっと高く…
なのになんで、なんであんたはそうなんだ。
俺の世界に突然現れて俺の考えなんか真っ向から崩してきやがる。 <> 飛父飛 寸×おさん 2/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:33:33 ID:49wUsnkW0<> 「ハッピバースデーディア寸心くーん ハーーッピーバースデートゥーユ〜♪はいっ消してー」
ケーキを両手で持つおっさんの顔にロウソクの明かりが影になって揺れていた。
そのゆらゆらした光りはまるで高い空の空気の層のようで。
俺はそれに吸い込まれるようにゆっくりと顔を近付ける。
ロウソクの火を消すと、真っ暗になった部屋の中で、ロウソクの向こうのおっさんの口唇に口付けていた。

ケーキが、落ちたかもしれない。
せっかくおっさんが俺のために買ってくれたケーキが。
「ごめんな、おっさん。」
「えっちょ…」
暗闇の中、俺はおっさんを押し倒した。
「あ、あれっ?!待っ…す、お、お、落ち着こうとりあえず落ち着こうっ」
おっさんが必死で喋っている。落ち着けるか。落ち着くわけがない。
押し返してくれたら俺だってまだ止まれる気がするのに、押し返してもくれないんだな。
おっさんのネクタイもジャケットもそのままに、手探りでシャツのボタンを外す。
下に着ていたシャツをまくり上げ、手を滑り込ませた。
「あ、あ、どうしよ…」
「そんな悠長な事言ってる場合かよ!」
俺がやっているのに俺が逆ギレした。なんでこう、このおっさんはこうなんだ。
そんなに優しかったら守るものも守れない気がするのに。
「いや、だって突然すぎて…」
突然だから、なんだ。なんで抵抗しない?俺に悪いから抵抗できないのか?冗談じゃない。
肌に手を這わせ、探り当てたおっさんの乳首を指で押し潰す。
「あぁぁっ…ちょっと待ってっ!」
「待たない。嫌なら抵抗しろ。」
そのままグリグリと動かすと、おっさんが裏返って俯せになった。その上から覆い被さって刺激を続ける。
「うぅ…あっ…あ…ぁ待ってっ!」 <> 飛父飛 寸×おさん 3/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:34:27 ID:49wUsnkW0<> 首筋に軽く噛み付いて吸い上げる。跡は残さないように。
こんな事されるなんて思っても居なかっただろうに、乳首が敏感に形を現すのが指の感覚でわかる。
おっさんの身体がビクッと動く度に、愛しさが込み上げる。もっと、もっと。
「ねぇ…ね…寸心君!っす、寸心君っ」
「なんだよ」
「ど、どうしてこんな事するんだい?」
顔が紅くなった。どうしてじゃねぇよおっさん。
そんな初歩的な事聞かれたって答えられねぇんだよ。
「…あっ!…あの、ちょっとだけ指動かすのやめてくれるかな」
「…。」
「ね、ねぇ、なんか言って…」
無理。もう無理だおっさん。
「僕は大人だから…本当は止めないとって、思ってるんだけど…」
「んじゃ止めろよ!じゃなきゃ止まんねーんだよ!!」
「怒るなよ…ぅ」
「怒ってねーよ!!」
わかんねーよおっさん。それじゃわかんねぇ。大人だから何?思ってるけどなんだ?
俺はそんなに焦ってんのか?情けないか?同情か?なあ。
俯せのおっさんの腰を持ち上げ、四つん這いにさせる。
手探りでおっさんのズボンのチャックを降ろす。まだあまり反応していないソレを無理矢理引っぱり出して扱く。
「うわ…ぁっごめん、お願いだからちょっと待って!」
「待 た な い 。」
前のめりに倒れようとする腰を逃がさないように片手で掴む。
滑りが悪い。焦っているから無理矢理こすりあげる。
「何度も言ってんだろ、やめて欲しかったら…」
「寸心君っじゃあ脱ぐ…脱ぐから!」
…そんな止め方あるか?だが確かに俺は、止まってしまった。 <> 飛父飛 寸×おさん 4/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:35:08 ID:49wUsnkW0<> ……て、なんでそうなるんだ?
どうしたんだよ。何がどうなってんだよこの人。
おっさんは俺の様子を確認すると一息つき、「…よしっ」と気合いを入れた。
そしてベルトに手を掛ける。
おっさんは俺が止まっているにもかかわらず、本当に自らズボンを脱ぎはじめたようだ。
そんなおっさんの突然の行動に俺はどうしていいかわからず、
でもとにかく逃げられたくないと思って、一緒に手を取りおっさんのズボンを降ろしていた。
「暗くて良かった…」
ズボンを腿のあたりまで降ろした時おっさんが小さい声で呟く。
それは俺にとってひどく扇情的なセリフだった。
膝立ちしていたおっさんを後ろから抱え込み自分の前に座らせる。
「ぅひゃ」
握り込むと気の抜けるような変な声をあげた。
「おい、わかってんのか…おっさん」
「……はい。…」
こんな時に、まるで怒られている子どもみたいな返事をしやがった。
…もう、知らないからな。
ゆるゆると扱きはじめるとおっさんは足をつっぱらせ、その足が時々ビクビクと痙攣する。
おっさんの身体がだんだんぐったりしてきて俺に重みがかかる。
俺にされるがまま、おっさんは1つも抵抗しない。
一体何がどうなってしまったのか。もうそんな事も考えられないほど俺は夢中になっていった。
真っ暗な部屋には泣き声のようなおっさんの声と、擦りあげる卑猥な音が響く。
同時に乳首を攻めるとおっさんの吐く息が短くなった。
完全に勃ちあがったおっさんのソレの先端から時折液が溢れて、ビクリと痙攣する。
痙攣の感覚が短くなってきたのを見計らって扱く速度を上げる。
「うぁあ…ご、めん…もう無理…」
おっさんがハァハァ言いながら背中を反らせる。俺の足をギュッと掴んできた。 <> 飛父飛 寸×おさん 5/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:35:40 ID:49wUsnkW0<> 「ねぇ…ぁぁあっ…寸心君…」
「…いけよ。」
「ん…っごめ」
おっさんの身体が揺れると、握り込んでいたソレもビクビクと何度も痙攣した。
同時に手に熱いものがつたう。人の体温ってこんなに熱いものかと驚いた。
「ハァ…ハァ…ハァ……どうしよう、」
「まだそんな事言ってんのか」
「だって…だってさ…」
「おっさん。」
「え…?」
おっさんの手を握り、俺の元に引っ張った。
かなりギリギリな状態の俺を触ったおっさんの身体がビクッと揺れた。
「すん…」
「俺もしてほしい…。」
「えっ?!」
「口で。」
「…口でっ?!いきなり…だね、君は…わ、わかったよ、でも、その、やったことないから…その…」
「…なんでもいい。おっさんなら。」
「…う、うん」
おっさんはかなり混乱しているようだった。
そうだよな、混乱するよな。突然別世界に突き落とされたようなもんだ。
俺だって相当おかしくなってんだろうな。もうそんな事もわからないくらい。
自分が何してるかもわからないくらい。 <> 飛父飛 寸×おさん 6/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:36:21 ID:49wUsnkW0<> ズボンと下着を脱いでベッドに腰掛ける。その前におっさんを座らせ、足を開く。
「あの、じゃあ…」
おっさんの手が辿々しく俺のモノを握る。それだけで反応しそうになるのをグッと堪えた。
微かに感じる生暖かい感覚。どうしてここは手とかほかの肌より感覚が鈍いのかな。
それでいて別の感覚はものすごく敏感で。不思議だ。
最初はペロペロと周りを舐めていたようだが、1つ息を吐くと俺のソレは生暖かい壁に包まれた。
やばい。いきそう。
もう全然やばい。口に入れただけなのに。
あまりにもやばかったからおっさんの髪を軽く掴んだ。
「あっごめん…歯とか当たった?」
「…いや、なんでもない。」
なんか…。
なんかかわいい。
おっさんがすげぇかわいい…。なんでだろう。
愛しくて愛しくて、俺の手は自然に掴んだおっさんの髪を優しく梳いていた。
会話も無く、ただただおっさんの髪を撫で続ける。
少ししたら、おっさんが俺の腰にしがみついてきた。
「どうした…」
「だって、寸心君…」
おっさんはそれ以上何も言わなかったけど、なんだかよくわからないけど、
なんだかよくわからないものが伝わってきた気がしたから、俺もそれ以上何も言わなかった。
おっさんの頭を抱きしめ返す。
おっさん、好きだ。好きだ。好きだ。好きだ。言ってしまいたい。出来ることなら大声で。
この腕から伝わればいいのに。ちゃんと全部伝わればいいのに。こんなに好きな気持ちが、全部全部。
好きだ。好きだ。好きだ。好きだ、おっさん。
しばらくそうしていると、おっさんが俺を抱きしめる力を少し強めてきたから
もしかしてちょっとでも伝わってんのかな、伝わってるといい。ほんのちょっとでも、見えないほどでも、いいから…。 <> 飛父飛 寸×おさん 7/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:36:58 ID:49wUsnkW0<> 抱きしめあいながら、俺のモノにまた生暖かい感触があった。
おっさんが舌を伸ばして俺の先端を舐めているようだった。
あー…もう…なんなんだよこの人。アッホだなー…あー。もう、本当にこの人が、どうしようもなく…好きだ。
「…もっと。」
腕を放すと、おっさんは素直に俺のモノを口に含んだ。
おっさんが一生懸命頭を上下する度ジュブジュブと卑猥な音が響く。全身に鳥肌が立つのを感じる。
「おっさん…っ…」
少し間を置いた所ですでに限界に近付いて張りつめていたソレはどうしようもなく、
おっさんの口の中の唾液が産み出す奇妙な水流は俺が初めて体験する快感で、
そのリズムに翻弄され、俺は情けなくもあっけなく解き放たれた。
「んん゛っ!?…んぐ…ゲホッ熱っ!あぁ」
あまりの快感に溺れ、そのまま流れに身を任せていたらおっさんの口に出してしまった。
おっさんはいきなり口内に飛び散った液体をちょっと飲んでむせて口を離した途端顔射を食らったようだ。
悪い事をしたと思いながらなんだかおかしくて笑っちまった。
「ごめん、ごめんなおっさん」
「…ものすごくまずい…」
俺はおっさんが愛しくて愛しくてそのまま腰のあたりを抱きしめて引っぱりあげた。
そして俺の腿の上に対面させて座らせる。
おっさんは中途半端に引き上げたズボンのせいで変な体勢になり俺にしがみついた。
「…このままおっさんの中に入りたい」
「えぇえっごめんそれは無理!恐い恐い!」
おっさんが思いっ切り俺から離れようとしたから腰を掴んで引き留めた。
なんだ、断れるんじゃねぇか。
「…えーじゃねぇよ。わぁかったよ。しねぇよ。」
「う、うん。」
「ちゃんと断れるんじゃねぇか。」
「ん…うん………」 <> 飛父飛 寸×おさん 8/8<>sage<>2007/02/08(木) 20:37:33 ID:49wUsnkW0<> 腰を掴んでいた手を背中に回し抱きしめる。それに応えるようにおっさんも肩から腕を回す。
「なのに…なんで止めなかった?」
「…………………………ん…」
「…。」
「………ごめん…」
小さな、おっさんのその小さな呟くような声に、息を飲んだ。
おっさんもそうならいいのに。
そんな風に思ってしまう。おっさんもそうならいいのに。俺と、同じならいいのに。
俺は止まれるんだろうか。
このまま止まれんのかな。
なんだって俺はこんなに弱くなったんだ。
人を好きになるって、こういう事か?おっさんのためならいくらでも強くなれそうな気がするのに。
「おっさん、大人なら、止まらなくなる前に止めてくれよな…。」
「寸心君…」
俺は脱いで放ってあったズボンのポケットに手を伸ばし、中にしまってあった小石を取りだした。
そしておっさんの手に小石を握らせ、俺も上からおっさんの手を握った。
「寸心君、これ…」
部屋は真っ暗だから、これがなんなのかは見えない。でも、おっさんは気が付いたようだった。
おっさん、俺は相当あんたが好きになっちまったんだぜ。わかるか。なぁ、わかるか。
突然おっさんの顔が俺の頬にぶつかる。
そのままズルズルと顔中に口唇が当たる。違う、そっちじゃない。俺の口唇は、ここだ。
おっさんの口唇に軽く噛み付く。すると離れたくないとでもいうようにチュと吸いついてきた。
そしておっさんは「う…」と、なんだか泣き声のような声を出し、そのまま深く、深く口付けてきた。
しばらくの間、俺達は深い深い口付けをした。 <> 飛父飛 寸×おさん<>sage<>2007/02/08(木) 20:40:28 ID:49wUsnkW0<>  ____________
 | __________  |                後編はすでに書き終えての前半投下でしたが
 | |                | |                 二次創作冥利に尽きる嬉しい感想を頂けて、
 | | □ STOP.       | |                 あまりにも嬉しく何度も書き直しておりました。
 | |                | |           ∧_∧   こんな物でも読んでいただけたら幸せです。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )  本当にありがとうございました。
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/08(木) 20:47:07 ID:0M6ANiCo0<> オサーン可愛いよオサーン
スンツン可愛いよスンツン
なんでこの二人はこんなに切ないんだろう。
また映画見たくなっちゃったじゃないか! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/08(木) 20:55:28 ID:/r4pp5Z7O<> 飛父飛後半まってました!!!
スンもオサーンも愛くるしい…!
切羽詰まったスンの心理もエロ描写も萌えました
ありがとうありがとう <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/08(木) 21:07:08 ID:P2JGraM90<> 後編待ってたよー!
GJGJGJ!!
オサーンもかわいいが、どうにも歯止めのきかないスンも可愛い!
禿萌えたよ!サイコーだ!

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/08(木) 22:18:34 ID:nMc/NqfJ0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \九回目です。もうチョイ続く。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア9-1<>sage<>2007/02/08(木) 22:20:21 ID:nMc/NqfJ0<> ベッドの上で、二人は裸になった。
ロウッドの体には、古傷の上から、更に傷がついている。
ヴァンパイアを探しているときに出来た傷だと、ロウッドは笑った。
ヴァンパイアのほうには、まだ治りきっていない傷が、いくつかついていた。
「ああ、まだ治ってなかったか…かなり深く傷つけられたからな…」
「痛くないのか」
「あまり、痛くない。そろそろ傷もふさがる頃だろう」
「そうか…無理するなよ?」
「無理なんかしてない」
ヴァンパイアは言った。そしてちょっと背伸びをして、ロウッドに腕を回し、口付ける。
「六ヶ月、ずっと思っていた。ずっと…ロウッドに抱かれたかった」
 ロウッドは少し驚いたような顔をしたが、すぐに穏やかな表情になり、ヴァンパイアの胸を舐めながら言った。
「俺も、抱きたかったよ、…愛してる、レイン」
「私も…好きだ」
 ベッドに沈むと、ヴァンパイアの後孔に舌を這わせる。
同時に指でいじってやると、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「あっ…そ、んなとこ…」
「何だよ、いまさら?舐められるのがいやか?」
ヴァンパイアは少し黙ってから、首を振った。
そして小さな声で言った。
「そんなこと…無い」
ぐ、と猛りが押し当てられたとき、背中に期待が走った。
欲しかった物。自分がどれだけ指を入れても、それでも欲しかった物。
「――あ、っあ」
「一気に入れるぜ」
そして一気に猛りが押し込まれた。同時に、ヴァンパイアは背をそらし、快楽の声を上げた。
「あああっ、ロウッド…!!」
「動かすぞ」
ヴァンパイアは必死そうな顔をしながら、うなずいた。
そしてロウッドの背に腕を回した。
「あっ、あ、んあっああ、ロ、ウッド、は、げしい…もっと、はげしく、していい、よ」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア9-2<>sage<>2007/02/08(木) 22:21:22 ID:nMc/NqfJ0<> ロウッドはヴァンパイアに応えるように、激しく出し入れを繰り返した。
「ふああっ、いい、すごく、いい…!ああんっ!」
同時に、立ち上がったヴァンパイアの物もすりあげてやる。
「あっ、はあっ、だ、だめ、もう、ああっ、あんっ!」
「イく?」
ロウッドは、手の中の物が大きくなっていくのを感じながら、耳元でささやいた。
「ん、もう…、あああっ!!」
「俺も…っ!」
心地よい疲労を感じながら、ロウッドはヴァンパイアの隣に横になった。
隣には荒く息をするヴァンパイア。美しい銀髪が顔に掛かって、それをのけてやる。
「はあっ…」
「俺はまだまだいけるぜ、まあ、お前が無理か」
その言葉にむっとしたのか、ヴァンパイアはのろのろと起き上がって、言った。
「む、無理じゃない!」
ヴァンパイアはロウッドの腰の辺りに、のし、と乗っかった。それを見てロウッドはにヤリと笑う。
「ほー、乗っかってくれんのか」
「え。あ、その…わ、分かった」
ロウッドのそれが、硬くなっていくのを感じた。ヴァンパイアは戸惑ったが、ロウッドに腰を抑えられているので仕方が無い。
ずぶ…と、先ほど受け入れたばかりのそこに、再度入ってくるのを感じた。
「今度はお前が動けよ」
「え…、っ…」
言われるままに、腰を動かす。だが、動かすたびに感じて、上手く動かせなかった。
「あっ、ん…ああっ…」
「下手だなあ、よっ…」
ロウッドは腰をつかんで、動かした。
途端、びくんと背をそらし、ヴァンパイアが喘いだ。
「あんっ!!」
「お、いい声出すじゃねーか、もっと腰うごかさねーとな」
「やっ、それ以上動かされたら、ああっ」
「やめてほしい?」 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア9-3<>sage<>2007/02/08(木) 22:22:19 ID:nMc/NqfJ0<> 「やめ…」
「何?」
「やめ…ないで…っ」
がくがくと腰を揺さぶられ、ヴァンパイアはすぐに達した。
次いでロウッドも、ヴァンパイアの中で達した。
「っあ…」
「気持ちよかったよ」
ロウッドは自分の胸の上でぐったりとしているヴァンパイアの、髪に口付けた。
「あ…わ、私もだ」
慌てて起き上がって、まじまじとロウッドの顔を見る。
見つめ返されて、ちょっと赤くなったが、軽く口付けをしてそのまま眠ってしまった。

そうして一ヶ月かけてロウッドの住む街に戻ってきた。
そのころには、ヴァンパイアは新しい服を購入して、それも以前のような黒のハイネックを購入し、外に出るときはローブを羽織って生活していた。
 その間も二人は上手くやっていた。
ヴァンパイアと人間。
同性同士。
そんなことは彼らにとっては障害にならないのかもしれない。
それに、同性愛はこの世界では認められていた。結婚だってできる。
途中、血が欲しくなると、ヴァンパイアはロウッドにねだった。
ロウッドもそれに応え、貧血にならない程度に血を分けた。
「なあ、そろそろ退治や討伐にも出かけようと思うんだけど、どうかな」
穏やかな朝食のとき。
ヴァンパイアは、淹れられたコーヒーをまずそうに飲みながら、答えた。
「私もついていく。…ところで人間の飲み物はまずいものなのだな。血はあんなに甘いというのに」
ぺろ、と舌を出す。
「血は甘いのか?お前の味覚ってどうなってんだ?…まあ、冒険についてくるのはかまわんが、ヴァンパイアだとばれない程度にな。剣を使いこなせないとつらいかもな。爪で攻撃してたらばれちまう」
「剣か、使ったことがない」
「俺が教えてやるよ。古い剣があったはずだ。古いといっても、切れ味はいいぞ」
がさごそと自分の荷物をあさっている。
家には極力物を置かない主義だ。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア9-4<>sage<>2007/02/08(木) 22:22:55 ID:nMc/NqfJ0<> 悪人の多いこの町で、誰もいない家に物を置くのは、盗んでくださいといっているようなものである。
「あった。…シルバーナイフ。死霊系にはよく効くやつだ。どうだ?王立武具店で買ったんだが」
鞘から抜いて、ス、と、ヴァンパイアに見せる。ヴァンパイアはあからさまにいやそうな顔をして、後ずさった。
「わ、私も苦手なんだが」
「お前も死霊系の仲間なんだっけ。生きてるのにな。不思議なもんだ」
 じゃあ次は、と、またもごそごそあさって取り出したのは、精霊の槍だった。
エルブンランスが進化した精霊の槍は、どの敵にも有効だ。扱いやすいことも利点だろう。
これならどうだと精霊の槍を目の前に持っていくと、いやいやながらも受け取った。
「まあ…これなら…」
「外、出て練習するか」
ヴァンパイアはちらりとカーテンの閉まった窓を見てから、首を振った。
「光があふれている。私は嫌いだ、光は」
「ああ、そうか、でも夜はなあ…。まあいいか、ダンジョンで鍛えてるうちにうまくなってくだろう」
「だといいな。光の多いダンジョンの依頼は受けないでくれ」
 ロウッドは、言葉の代わりにおでこにキスすることで返事をした。
少し恥ずかしそうにうつむくと、ヴァンパイアは、精霊の槍をまじまじと見つめた。

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/08(木) 22:24:18 ID:nMc/NqfJ0<>  ____________
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 | | □ STOP.       | |
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 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/08(木) 22:38:41 ID:BEmzEK3M0<> >227
待ってました。
オサンもスンも可愛すぎ。
GJでした。 <> 風と木の名無しさん<>sage <>2007/02/08(木) 23:16:09 ID:LTUJ9r6i0<> >227
うわーい!後編キターーーー!
ありがとうございます!!GJGJGJ!!!
この二人はどっちが攻めでも受けでもどうしてこんなにかわいいんだろう…
しかしこれもまたスン止めっちゃースン止めww <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/08(木) 23:52:00 ID:0/TzpGfD0<> >>227
GGGGJJJJJ!
どっちでもいける二人に乾杯 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 04:13:38 ID:gcDBOBPCO<> >>227
やったーーー!!
待ってましたよスンオサ後編!
萌え死ぬかと思いました!!
ホントになんて可愛いんだこの2人はwww
また、スンオサ投下して頂けるのを楽しみにしております! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 08:04:36 ID:T6RERpMN0<> >>236
わーい、ヴァンパイアかわいー
毎回愉しんでいます

いや、そのエロいいです
連載なのに毎回無理なくシーンがあって、
その上ちゃんと進行している。素晴らしい
<> 漫画家4兄弟 3×1<>sage<>2007/02/09(金) 12:59:27 ID:Rf1BUV7G0<>           _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
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         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
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   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
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  |            ┌‐^──────────────
  └──────│某4人兄弟漫画家ドラマの三男家出から帰宅後の夜。3×1
                └───────────────
 ちょっと我慢できなかったです。そして初投下でドキドキです.....。
 不手際がありましたら申し訳ないです。
 そして温い話ですいませn <> 漫画家4兄弟 3×1(1)<>sage<>2007/02/09(金) 13:00:57 ID:Rf1BUV7G0<>  コン、と小さくドアがノックされた。
 長男が読んでいた美術雑誌から顔を上げてハイ、と返事をすると、ゆっくりとドアが開いて顔が覗く。
「サトシ‥」
 名を呼ぶと三男はニッコリと微笑んで、身体を部屋の中に滑り込ませてきた。
 そしてそのまま、長男のベッドに腰をかける。
 手にはウイスキーの入ったグラスが持たれている。
 長男はその姿に視線を投げながら、雑誌を閉じて机の上に置いた。
「どうした?」
 長男が問うと、三男はそのグラスに少し唇を寄せてから又笑い、自身が座っているベッドの隣をポンポンと叩いて座るように促す。
 その様子に苦笑して、長男は促されるままに隣に座った。
 直ぐに三男の左腕が長男の細腰に回されてくる。
 長男は解っていたかのように、されるままに目を伏せた。
 三男は長男が何も言わないのをいい事に、グラスをサイドテーブルに置いて長男の太腿に頭を乗せ、腰を更に抱き寄せる。
「昨日、迎えに来てくれたんだろ?」
「行ってない」
 三男の問いに即答した長男に、三男は少し笑って言葉を続けた。
「嘘つけよ。俺が帰った時、フロントが親切に教えてくれたぜ?落ち着いた感じの男性が来てたってさ。すぐ解ったよ、ワタル兄ィだって」
 言ってしまうと困ったように長男は眉を寄せる。
 あの後直ぐに帰ったのに、と小さくごちて三男の頭を撫でた。
「最近のフロントの人はそんなことまで教えてくれるのか?」
 細くて長い指が三男の頭をなぞる。
 その器用な指先が生み出す世界を、三男が愛している事を一番解っていてくれるのは、誰でもない、長男だという事も知っているのに。
 なのに自分はここから、兄弟達から逃げた。
 ここに来て間もない小娘に自分の弱みを見透かされたようで、いたたまれなくなって逃げたのだ。
 けれど逃げても、いや逃げたからこそ、この兄弟を、あの作品を愛しているという事を実感した気がした。
<> 漫画家4兄弟 3×1(2)<>sage<>2007/02/09(金) 13:02:07 ID:Rf1BUV7G0<>  本当は直ぐに帰りたかった。
 ホテルで楽な気分になったつもりで、必死に逃避していたのだ。
 だから本当は、あの時編集者に兄弟に引き合わされた時も、心は揺らいでいた。
 あの時長男が来ていたら、自分は帰ったかもしれない、そう思うくらいには。
 三男はそんな事を考えながら、長男を見上げた。
「まあね。兄貴はちょっと浮世離れしすぎてるから知らないだけだよ‥もっとも、俺以外は皆そうだけどな」
 三男の言った言葉に、少々ムッとしたらしかった長男に、少し髪を引っ張られた。
「‥浮世離れしてて悪かったな」
「痛いって‥でも兄貴は別にいいんだよ、それで」
 引っ張る指を絡め取って、三男は漸く身体を起こした。
 そのまま長男に顔を近づけて、呟くように言う。
「俺は嬉しかった」
「ん?」
「来てくれたの」
 言うと長男は僅かに視線をずらして言った。
「オサムとヒナタも行っただろう?」
「ばーか」
「馬鹿とはなんだよ」
「何回言ったら解ンだよ‥俺はね、ワタル兄ィが一番なの」
 三男が長男の肩口に額を押し当てると、微笑した長男の息遣いが聞こえた気がした。
「昔からそうだったな‥お前は俺に甘えてばかりだった」
 その囁くように言われた声に反応するように、三男は更に顔を近づける。
「今もだよ」
 ちゅっと軽く口付けると、長男が目を見開いて少し動揺したように視線を振るわせた。
「俺が甘えたいのはワタル兄ィだけ」
 言いながらもう一度キスする。
 長男と初めてキスしたのは随分小さい時だった。
 あの時はじゃれあって、遊びの一貫でそうなったような気がする。
 けれどももっと大きくなって、思春期を過ぎた辺りで、自分が長男を普通の兄弟関係よりも深く思っていることに気付いてしまった。
 その事すら、気付かれていて、結局この人には敵わないのだと、何度思い知らされたか知れない。 <> 漫画家4兄弟 3×1(3)<>sage<>2007/02/09(金) 13:03:10 ID:Rf1BUV7G0<> 「‥‥しょうがない奴だな」
 いつもこの言葉は、OKだという長男のサインである。
 三男はそのままベッドに長男を軽々と押し付け、シャツを捲り上げて掌を肌に沿わせると、長男が身じろいで少し肩を押してきた。
「あ、明日、」
「‥?」
「明日も忙しいからな‥解ってると思うけど」
 念を押すように言う長男に、三男は鮮やかに笑った。
「解ってますよ、やさしくしますって」
 言いながらシャツのボタンを外していると、長男が不意にサイドテーブルに視線を投げて言った。
「酒、」
「何?飲むの?」
「‥飲ませてくれ‥‥」
 僅かに赤く染まった目元に引き寄せられる。
 自分の鼓動が少し早くなった事を自覚しながら、三男はグラスに手を伸ばした。
「‥了解」
 軽く口に含んで長男の口腔にそのまま流し込んだ。
 長男が嚥下する音を聞きながら三男が舌を絡めて口腔を探る。飲みなれたアルコールの感覚と香りがいつもより口腔内に充満して、
そのまま酔ってしまいそうな気さえする。
 そして僅かに息を漏らした長男が、僅かに唇が離れた時に呟いた。
「もう、」
「‥ん?」
「勝手に出て行くんじゃないぞ‥俺を心配させるな」
 囁くように言われた言葉は、更に三男の鼓動を早くさせた。
(兄貴は絶対天然だよな‥)
 そんな事を言われたら、止まらなくなってしまうじゃないか。
 自分の兄相手にこんなに欲情するなんて、昔は考えられなかったのに。
 そんな事を考えていると、長男が怪訝そうに見上げてきた。
「何‥?」
「何でもない」
 何でもなくはないけれども、そう言わなければ明日、長男の仕事に支障が出てしまうのは確実だ、と思わずにいられなかった。
<> 漫画家4兄弟 3×1<>sage<>2007/02/09(金) 13:03:44 ID:Rf1BUV7G0<>           _________
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                ◇,,(∀・  ) ヤッパエロアッタホウガヨカッタカナァ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘
  読んでくださって有難うございました〜! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 14:40:37 ID:Q9wrKNDW0<> >242
GJです!
いや、エロナシでも充分エロかったです!
堪能させてもらいました! <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き<>sage<>2007/02/09(金) 16:48:11 ID:nPCUx8s50<> 前スレに書いてた鰈の続きです。
仕事忙しかったのが終わって久々の投下です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )もう誰も覚えてねーyo! <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き1<>sage<>2007/02/09(金) 16:48:52 ID:nPCUx8s50<> 6

 訳が分からない。
 そんな快感を久しぶりに味わった。
 全ての思考は停止していた。ただ感情だけが溢れかえる。それは悲しさであり、嬉しさであり、悔しさであり気持ちよさであり、
愛しさであり憎さであった。
「ああ、兄さん…ほら、見て下さい」
 呂律の回らぬ、舌っ足らずの子供のような口調で、父の体の上から兄を見下ろす。
「ここに、お父さんが、入ってるんです…見えますか?ほら、こんなに、深く…っ」
 父が奥を突く度に、体が跳ねて、息が詰まる。思うように兄に向かってしゃべれないのがもどかしかった。
「ああ、ああ、いい…」
 兄がまだ知らぬ快楽を全身で味わいながら、それを見せつけるのは想像以上に異様な感覚だった。
 兄の顔は涙に濡れ、正体の知れぬ興奮から、口から荒い呼吸が短く漏れ続けていた。
 それは悲しみと怒りのせいなのだろうと思った。しかし。
「…お前の兄さんを見てみろ」
 その父の言葉を待つまでもなく、僕は兄の身体に釘付けになっていた。
「っはは…兄さん…」
 からからの喉から、途切れがちに乾いた笑いを漏らす。兄の下半身は、服の下から、布を押し上げ始めていた。
 僕たちの視線の先に気づいた兄ははっとして顔を背け、
「ち、違う、これは…っ」
「何が違うんです…?」
 僕は父と身体をつなげたまま、半身を捻って兄の方へ腕をついた。布の上からそっとそこへ触れると大きな声で兄が
やめろと制止した。
「ははは、恥ずかしがらなくてもいいじゃありませんか。同じ男なんですから」 <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き2<>sage<>2007/02/09(金) 16:49:25 ID:nPCUx8s50<> 「違う、こ、んな…馬鹿なことが…」
 あくまで認めたくない様子の兄を、むしろ愛おしみをもって眺めやりながら、僕はそのズボンの金具を外しにかかった。
「! な、何を?」
「兄さんだけお預けで、気持ちよくなれないのは不公平でしょう?」
「やめるんだ!」
 兄は身を捩って逃れようとしたが、あらかじめ物理的に拘束しておいたせいで、さして意味をなさなかった。
「僕たちのどちらを見て興奮したのですか。お父さんのように僕を抱きたいですか。それとも僕のようにお父さんに
犯されたいですか?」
 兄は半狂したように目を見開きながらかぶりを振った。
「…ち、がう、違う!」
 しかしその叫びは、僕が下着の中から直に兄の熱を取り出すことで止んだ。
「大丈夫ですよ、今…気持ち良くしてあげますからね」
 子供をあやすような口調で言いながら、僕は兄のそこへ顔を近づけていった。明らかに僕自身の呼吸も上がっている。
自分の性器も、父に触られているわけでもないのにどくどくと脈が感じられるほどに高まっているのが判った。
「あ…やめ、ぎ、ん…あっ」
 僕は口の中へそれを招き入れた。信じられないほどに熱かった。そして兄は信じられないほど甘い声を上げた。
彼は妻にこんな声を聞かせていたのか。幼い頃から側にいた自分すらも今まで知らなかったその魅力を、他人が知っている
のかと思うと理不尽にも無性に腹が立った。取り戻すかのように、持てる限りの知識を使って兄を責め立てた。僕の舌の
動き一つ一つに答えるように、兄は恥ずかしげに小さな喘ぎを繰り返した。制止の声すら、快楽の声に途切れがちになって
いつしか完全に途絶えていた。そうなると、もう互いにどちらも正気など忘れたかのような状況だった。
 無理な体勢で上半身をかがめていた僕に合わせ、父は抱え上げていた僕の足を降ろして四つ這いにさせた。そうして
後ろからいっそう深く貫かれると、僕は思わず兄を咥えたまま呻いた。それが刺激となって、連鎖反応のように兄が呻く。 <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き3<>sage<>2007/02/09(金) 16:50:06 ID:nPCUx8s50<> 「ん…ん、ん」
「あっ、ああ…」
 しばらく僕たちの様子を見ているだけだった父は、僕の腰を抱えて激しく律動を再開した。僕は口淫をとても続けて
いられなくなり、片腕で兄の腰を下から抱き寄せ、その屹立した場所に頬を擦り寄せながら、同時にもう片方の手で兄を
擦り上げ続けた。
「あ、あ…だっ、もう、」
 絞り出すように断続的な高音を発するだけの兄は、明らかに絶頂が近いのを訴えていた。しかしそれは、焦らされ続けていた
僕の方が少し早かった。そして攻め立てる側に媚びて強請る手段を持っていた僕の方が有利だったとも言える。
「あ、ん、お父さ…もう、もう、お願いですから…」
 僕は兄から身を離すと、背を反らすように父を振り返ってその首に手を回し、顔を引き寄せた。
「ん、んん、ぅ」
 目を閉じて深い口づけを交わしながら、腰を振って父の雄を追い立てる。父は片手を僕の前に回し、待ちかねていた最高の
慈しみを僕に与えた。
「あ、あああ…!」
 もとよりひどく濡れていた僕自身は、父の手に触れられるなりその滑りのいい刺激に、あっさりと降伏した。先端が父の
指先の細かい刺激に耐えられなくなった瞬間、僕はびくびくと痙攣して精を放った。
「あっ、っ…」
 射精が終わって脱力しても痙攣を続ける僕の身体を、父が後ろから抱き締めてくれた。兄は焦点の合わぬ目でそれを見ていた。
 物欲しそうな目にしか、見えなかった。
 その扇情的にして退廃的な兄の様子は、僕に未だかつてないほどの満足感を与えた。あの兄が。彼はこんな顔もしてみせること
ができたのだ。
 同じじゃないか。僕は思った。兄とて一人の醜い人間なのだ。僕や父と同じ、汚れた血を引いている。
 言葉を発することも忘れたような兄を見ながら、僕は満足と、そして虚脱を感じた。 <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き4<>sage<>2007/02/09(金) 16:51:11 ID:nPCUx8s50<> 「お前は…どうして欲しい?」
 父が兄に向かって静かに言った。兄は答えず、しかし僅かに残った彼の誇りがそうさせるのか、まだ緩く首を横に振った。
僕は嘲笑に近い笑いが込み上げるのを感じながら、欲を宿したままの兄の部分に人差し指を伸ばした。つつ、と下からなぞり
上げると、虚勢はどこへやら兄は唇を噛んで喉を反らし、喘いだ。それどころか、あろうことか僅かに腰を動かして、僕の指に
自身を擦り付けさえした。
「欲しいのでしょう」
 掠れた、呟くような声で僕は言った。
「正直に言って下さいよ。そうしたら、手に入るんだから」
 手に入り、そして失う。
 貴方が今まで大切にしてきた幾多のものが失われる。
 しかしそんなことはおくびにも出さず、僕はただ優しく兄の性器を撫で続けた。聖書にある、基督を誘惑しようとした悪魔は
このような劣情を持っていたのだろうかと、ふと思った。
 僕の目の前で陥落直前の聖者は、何か言おうとして、しかしそれでも躊躇うように口を閉ざした。
「兄さん」
 多少苛立ちを感じ、責めるように彼を呼んで、僕は愛撫の手を放し、その熱をただ触れるもののない空気の中に放置した。途端に、
面白いほどの動揺の目を投げかけ、彼は僕に何事か訴えかけようとした。
「触ってほしいですか?」 <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き5<>sage<>2007/02/09(金) 16:54:16 ID:nPCUx8s50<>  戯れに背後の父の頬に接吻などしながら、視線だけ兄の方へ向けて問うた。兄は視線をどこか下の方に彷徨わせながら、察して
ほしいと言わんばかりに脚をぴくぴくと震わせて、身悶えた。
 それでも口を開かない兄に、僕は手段を変えることを思いついた。そして父に、彼の腕の拘束を解かないかと提案した。
 父は、そして兄も、驚いたように僕を見た。父は躊躇ったようだったが、
「兄さんは、もう僕たちを殴れもしなければ、外へ出ようとも思わないですよ」
 僕がそう言うととりあえず納得した。
「どうするつもりなんだ」
 問う父の額に口づけで返すと、僕はだるい身体を叱咤して起こし、兄の腕の紐を解きにかかった。父の強い力で結ばれた結び目に
苦労しながら、赤い痕を残しながらもやはり美しい彼の手首をうっとりと眺めた。兄が、何をするつもりなのかと怯えたように、
掠れ声で僕の名を呼ぶ。その響きに僕は嬉しさを感じ、愛しさをもって返事をした。
「兄さんのこの手で、お楽になって下さい。ちゃんと、見ていてあげますから…」 <> 鰈ー族父×次男 忘れた頃に続き<>sage<>2007/02/09(金) 16:55:53 ID:nPCUx8s50<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ;)長男受も加わり気味だよね…注意書き忘れスマソ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 17:06:32 ID:oNKfDtPy0<> >>254
待ってました…!!
次男にも長男にもモエ死ぬ…!! GJ、GJ〜!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 17:29:11 ID:tLJmi3RNO<> >>242
素晴らしい…!(次男風に)
甘え攻の三男とさりげなくエロい長男に萌えました。
ありがとう、GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 17:48:02 ID:v+ip3SxEO<> >>254
お待ちしてました!!仕事お疲れ様です
長男も次男も色気ありすぎ… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 19:16:00 ID:OcwH8sVc0<> >242
超GJです!!自分も三男家出が消化不良だったから嬉しかった!ありがとう〜っ。
長男の「飲ませてくれ・・・」に萌え死にました。
次回はエロもバッチ鯉でお待ちしておりますよう・・・! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 20:14:17 ID:e9fpPe7a0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今妻同期×デスクモナ。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  萌がとまらない。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 20:15:56 ID:e9fpPe7a0<> 「話し合うだぁ?」
出来上がったばかりの明太子パスタの皿をかの人の前に置いてから、彼は横のスツールに座った。
 うん、とかの人は大きく頷く。
「ちょっと待て、お前。
 部屋に乗り込んだんだよな?」
 頷く。
「そこに二人居たんだよな?」
 ただ頷く。
「男同士の決着はいいよ、それは。
 でも、関係があったってお前の奥さん、認めたんだよな?」
 かの人はやはりひっかかるのか、そこだけ小さく頷く。
「逢いたかったから自分から誘ったって、奥さん言ったんだよな?」
 かの人はまた小さく頷く。
 彼には信じられなかった。そこまでされて、話し合う、などと言っているかの人のことが。無類のお人よしに思える。
「なんでだよっ。証拠もあるし、そこまで言われて、なんでまだ話し合う必要があるんだ     
 よ。離婚だろう、普通?そこまでされたら」
「子供もいるし。つい頭にきて離婚とか言ったけど、やっぱりこれまでの生活は崩せないっていうか、妻のことは人生かけて愛してきたし、仕事と家庭と両立させて立派な妻だとは今でも思ってるし・・・・・」
 かの人は、うだうだと続ける。
(こいつはっ・・・)
 彼はじれったかった。
 仕事と家事を両立し、どんなに立派な妻だったとしても、浮気をされたのは事実なのだ。それも妻自身から誘ったときている。どこに考える余地があるのだろうか。
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 20:17:13 ID:e9fpPe7a0<>  今もまだ、かの人の口からは、妻を愛している云々こぼれ続けている。
 彼は、もう聞きたくなかった。
 浮気され、そのせいで体調まで崩しているかの人の、そんな言葉を。
「・・・・・だからっ・・・・・・!?」
唇をぶつける。
驚いているのを放っておいて、かの人の唇を強引に舌でこじ開けた。
「・・・・んっ・・・ふっぅ・・・」
歯列をなぞっていると、息が苦しくなったのか、かの人は何とか息を吸おうとした。彼はそのわずかな隙間から舌を進入させると、逃げるかの人の舌を追って、強引に絡めた。
そのまま存分に、かの人の口腔を蹂躙する。
絡めとっているのはこちらの方だというのに、まるでかの人に絡め取られているような、そんな甘い心地はかの人自身によって止められた。
力一杯押し出され、彼は背後に倒れそうになるのを踏鞴を踏んでようやく凌いだ。
「・・・な、何だっていうんだよっ!?お、お前まで俺のこと馬鹿にしてんのかっ?
 どうしてこんなこと・・・っ!」
「どうしてだ?」
蒸気した頬で、目に涙を貯めてそう訴えるかの人を見ていると、彼は何故か猛然と腹が立ってきた。何やら誤解をしているらしいが、そんなことで同性にこんな口付けをしかける奴がいたらぜひとも見てみたい。
「そんなこと自分で考えろっ!?この馬鹿!!」
コートをとって、足音も荒々しく彼は店を出て行った。
「・・・・・・」
後には無言で佇むかの人と、湯気を上らせるパスタだけが残されたのだった。
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 20:19:25 ID:e9fpPe7a0<>  ____________
 | __________  |
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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ キスッテムズカシーナ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 22:51:16 ID:8/P6E6sG0<> >>259-262

もっ…萌えー!!
同期セツナス <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/09(金) 23:32:08 ID:wp4SmGAOO<> 華園、鰈、紺妻とドラマ萌えが続けて読めて嬉しい。
3作品ともめちゃめちゃ萌えました。
鰈、続き楽しみにしてます。
ありがとう。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 00:56:00 ID:y/cVHMQdO<> も、もももえるー(´д`*)
やべえ、今期ドラマ 始 ま っ た な <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 01:31:04 ID:CFQmyKeYO<> 今見てるドラマの萌がすべてここで補給できる…
ありがたやありがたや。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 02:46:01 ID:wtA9MBBL0<> 長男受け来るか!?
鰈待ちの私に愛の手を!!頑張って下さい!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 05:09:17 ID:lki5+IiJO<> 次男て文字にびっくりしたけど華園じゃないんだ…orz
華園次男受けが読みたい… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 13:17:18 ID:YRPZiuqg0<> >268
何それ?1行目感じ悪すぎ
自分で書けよ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 13:28:34 ID:eYMzNIha0<> 1行目どころか全部感じ悪い。ここは要望を書く場所じゃないってーの。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 13:35:54 ID:LWhWP3tYO<> 自家発電しろよw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 14:12:06 ID:odlJkhhS0<> まぁまぁほっとこうぜ。
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 14:49:02 ID:P31vHFen0<> >269-272
つ絡み

既に多数届いております。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 15:09:14 ID:e0SsLDKqO<> とりあえず花園は厨ジャンルだと自分の中で認定した。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 19:24:27 ID:6Lz8kGAt0<> 棚に新刊を置いていってくれる人がいて
住人が本を借り出しに来ている場で
本棚にむかって○○読みたいとかこれは・・・とか言うのは
TVとお話始めるお年寄りクラスですよ

新刊を置いていってくれる姐様方ありがとう
毎晩wktkしながら本棚に通ってます <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 19:35:39 ID:eAFHM5d00<> ・・・なんか殺伐としてるけど、とにかく
>>254
待っておりました。お仕事おつかれさまです。
毎回毎回震えるほど萌える。 <> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)<>sage<>2007/02/10(土) 21:34:59 ID:zjviXdWJ0<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

凄いよ!マサノレさん のマサノレ×間茶彦で、
根性なし作戦なしやまなしおちなしいみなしの中途半端なエロネタです。
勢いだけで書いたら途中で燃え尽きた。今は反省している。
<> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)1<>sage<>2007/02/10(土) 21:35:38 ID:zjviXdWJ0<> そういうこととは無縁の男だ、と勝手に思っていたから
僕自身はそういう感情を、奴の前では極力抑えるようにしていた。
抱きしめたいとか、抱きしめられたい、キスしたいとか、キスされたい、
あれをしたい、これをしたい、色々願望はあったのに、どれも僕には言い出せなかった。
うじうじするのは男らしくない、と自分でも思っていたけれど、
そういうことを自分から言い出すには、僕は少し臆病過ぎたのだ。

そう、だから、今のこの状況は、僕にとっては願ってもみないことであり、
いやむしろずっと願っていたことであって、だからその、何ていうか、つまり、


<> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)2<>sage<>2007/02/10(土) 21:37:08 ID:zjviXdWJ0<> 「ふ、ぁっ、マサノレっ、」
彼の舌が僕の首筋をなぞると、そのくすぐったさに僕は思わず声を上げてしまった。
何かを探してるみたいに、執拗に、彼の舌先が僕の首を這い回る。
僕はふざけてる子どもみたいに笑い、あえいだ。
彼は僕のYシャツの第二ボタンに手をかけ、外し、第三ボタンに手をかけ、外し、
第四ボタンに手をかけたところでいきなり「もっとしてほしいかい?」と僕の耳元で囁いた。
…そんなん決まってるっつーの、「…い、いや、別に」
そっけなく言おうとしたつもりが、妙にかすれた声になってしまって恥ずかしくなる。
「俺は別に、そういうつもりじゃ」「おや!嘘をつくんだね?」
彼の手が僕のYシャツの中に滑り込んできて、僕の肌にじかに触れた。
その冷たい感触に、僕はまたしても驚き、飛び上がってしまう…ついでに声も上げてしまう。
「嘘をつくなんて男らしくないぞ、間チャ彦」
痛い所をつかれて僕は固まってしまった。うそをつく…おとこらしくない…嘘をつくなんて男らしくない。
そうだ、マサノレはんの言う通りや。俺は、ほんとはもっとしてほしいのに。
彼の声は特に高揚しているわけでもなく、普段みんなと話している時のそれと全く変わらないか、
それより少し冷たいかんじで、なぜだか僕を余計に興奮させた。 <> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)3<>sage<>2007/02/10(土) 21:38:11 ID:zjviXdWJ0<> 彼の指先が、僕の胸を(まるで女にするみたいに)まさぐる。
「ほら、間チャ彦、嘘は男らしくないぞ」「う…ぁあっ」僕は(まるで女みたいに)声を出してよがった。
「正直に言いなさい、間チャ彦」僕は息も絶え絶え言う。もっとしてください。
僕は完全にたってしまっていた。
「…いい子ね!」彼はそれを聞いて少しだけ微笑んで、それから僕にくちづけた。
彼の舌が僕の前歯に触れたので、僕は少し口を開く。すぐに、口の中が燃えるみたいに熱くなった。
僕は、彼とくちづけながら、自分のYシャツの残ったボタンを全て外し、それを脱ぎ捨ててしまった。
そのまま彼の背中に腕を回す。
「…何だ何だ間チャ彦、急に積極的になっちゃって」「そ、そないなことあらへん…」「ふぅん?そうか」
そして、もう一度唇を重ねる。僕の肩に添えられていた彼の右手が、
僕の上半身を丹念にまさぐりながら次第に下へと降りてきて、
ついには僕の屹立した物に触れた。ジッパーが下ろされ、彼の指がそれに絡みつく。
僕は思わず跳ね上がりそうになったけれど、彼の片腕が僕をきつく抱き締めていたから
少しも動くことが出来ず、彼に唇を塞がれたまま喘ぐしかなかった。
「っ…んぅ、あぁっ」彼が急に唇を離したから、素っ頓狂な声が出てしまう。
それでも彼は手を休めずに僕を追い立ててくる。
僕は、彼に爪を立ててしがみついて、彼の首に顔を埋めて、彼の名前をうわごとのようにとなえながら、
彼の手の中で、達してしまった。ああ、やってしまった。
倦怠感。
僕はゆっくりと、自分の体を彼の体から引き離し(彼の顔を見るのは気恥ずかしかったから)
顔は背けたままで、小さく謝った。
「何が?」僕は何も言い返さなかった。それから彼は、僕をもう一度抱き締め、
やはり小さな声で、大好きだ、と僕の耳元で言ってくれた。
「…俺も、」僕も、彼をぎゅっと強く、抱きしめ返した。
<> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)4<>sage<>2007/02/10(土) 21:40:04 ID:zjviXdWJ0<> …




茶「ハッ…!!」

茶「……夢か…」(ガビーン)
<> 凄いよ!マサノレさん (マサノレ×間茶彦)<>sage<>2007/02/10(土) 21:42:32 ID:zjviXdWJ0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!



逃げるお( ^ω^) <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 22:39:28 ID:4qiJ56NG0<> >277-282
もももものすげー勢いで萌エタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
間チャ彦可愛いよ間チャ彦 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 22:47:06 ID:o/dzra+cO<> 鰈なる1族といい、鼻園といい、今期のドゥラマは兄弟萌えが豊作という事ですな。
善きかな善きかな。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 23:21:44 ID:Pqn82WM30<> >282
GJGJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 23:22:47 ID:X0qWkAxy0<> >282
gjgj!
ちょっと原作読み返してきます <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:24:44 ID:Gw5swJyw0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | イハラ・ナガセ×ヨシオカ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ナマモノチュウトハンパスイマセン
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:25:31 ID:Gw5swJyw0<> 久しぶりにその名前を聞いて、忘れていた胸の痛みを思い出した。
「え、」
「だからぁ。ヨシオカ君!」
イハラさんは聞き返した俺にイラついたようにもういちどその名前を小声ながらも叫ぶ。
「彼、良いよね」
「はぁ・・・」
知ってる。彼が良いのなんて、俺は何年も前からとっくに知ってるさ。
「声とか独特でね・・・今やってる、なんだっけ。NHKの。あれとか俺最近はまっちゃって。」
ポルタ。うん、あれ良いよね。ヨシオカ君の声がすごくはまってると思う。
優しく子供にといかけるような声で・・・砂糖みたいな甘い声で・・・
「あの声俺震えちゃったよ。たまんねえよな〜」
うんうん・・・っておい。
「体もさ、細くってさ〜。俺、前共演したとき大勢で一緒に風呂に入ったことあるんだけどな、
めっちゃくちゃ体細くって白くって、なんか皆変な気持ちになっちゃって気まずくってさぁ。
俺も皆も全然そっちの気なんかなかったのになー」
ガハハハハハ
恰幅よく笑う彼に「そうですか」ととりあえず薄く愛想笑いをする俺。
だけど心中は穏やかではない。
(闇雲に誰かと一緒に風呂入ったりするなって忠告したのにあいつは・・・!!)
この様子だと全く俺の忠告の意味なんかわかっちゃいないんだろうな、と怒りと共に呆れる。
「それでさ、風呂から出た後の浴衣姿がまたなんともいえなくってねえ。
正直、そこらの女優の濡れ場見てるより興奮させられたね。いやーそこはかとない色気が彼には漂ってるよなぁ・

・・」
「・・・・・・」
今度はそうですか、との愛想笑いさえ出来ない。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:27:21 ID:Gw5swJyw0<> なにやってるんだばか、と話題の彼の人に対しての悪態を心の中でつけるだけつくが
頭では懐かしい彼の人の浴衣姿なんぞを勝手に想像してしまってパニック状態になってきてしまっている。
「それでね、ナガセ君」
怒りやら呆れやら猥雑やらでグルグルとしている俺の耳にイハラさんはさらに近づいてきた。
「君、彼と仲良いらしいね」
「え、」
台風状態だった俺の思考回路がピタッと止まった。
なかいい?
仲良いって、友達として?それとも。
どこまでのことを言ってるんだろうか。まさか、何か知ってるのだろうか。
あのときの俺と彼のことを。
それとも俺が知らないだけで、とっくに俺と彼のことはいわゆる芸能界裏まめ知識として出回っているのだろうか。
どう答えたら良いのか分からず黙ったままの俺をイハラさんはとくに気にした様子も無く続ける。
「それでね、ものは相談なんだけど、」
ゴクリ
「彼と連絡取りたいんだけど、取り次いでくれない?」
・・・・・・は?
予想していた内容と全く違ったことに安堵し、そして疑問符。
「えっと・・・ヨシオカ君に、ですか?」
「プッ。今の流れでそれ以外になにがあるんだよ」
話聞いてなかったのかよ〜と彼はケラケラ笑うが、俺は全く笑えない。
「・・・なんで・・・」
「いやー俺前に共演したときにはお互い役になりきってて満足に話せなかったんだよ。だから、な?」
「・・・・・・・」
嫌です、と思わず出そうになった口をつぐむ。
仮にも先輩だ。それに男同士だし、ここで断ったら「怪しい」となって本当に恐れていた事態になるかもしれない。
けど・・・
「いいだろ?別に女紹介しろって言ってるわけじゃねーし。ただ彼ともっと話してみたいんだよ。」 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:28:35 ID:Gw5swJyw0<> ・・・・・・・そんなの、俺が話したいよ。
ぽつり、と呟くがイハラさんは「怪しいことしないからさ〜ハハハ」なんて言ってて気づいていない。
怪しいことなんて考えるだけでも許せねえ・・・!
なんて自分のことは棚に上げて怒りつつも、OKしないとこの話を切り上げることはできないな、と思い
俺はヨシオカ君の携帯番号をイハラさんに教えた。

それからしばらくして、現場で一緒になった井原さんがまた俺に話し掛けてきた。
「やあナガセ君!この間はありがとうな。」
「ヨシオカ君と連絡とれました?」
「ああもうバッチリ!」
ニマニマと不気味なくらい機嫌の良いイハラさんに、反比例して俺の機嫌は悪くなってくる。
(・・・一体ヨシオカ君とどんな話したんだろう)
ヨシオカ君は基本的に人見知りだ。よっぽど仲良くなってからじゃないと彼と満足に話すのは無理だと思うのだけれど
イハラさんの様子を見てると、まさか共演してるっていうのもあるだろうが一回連絡とっただけでそこまで親密になれたのか、と勘繰ってしまう。
「・・・たくさん話せました?」
「ああ!有意義な話がたくさんできたよ〜」
ほんと、ありがとうな!
そう言って彼はポンッと俺の肩を叩いて脚本家へなにやら話し掛けに行った。
・・・おかしい。
この間のイハラさんの様子からすると、彼の今の様子に疑問を感じずにいられなかった。
ベラベラとヨシオカ君のここが良かっただのたまらないだの語られることを覚悟してたんだが、拍子抜けするほどあっさり話を終わらせた。
それも不気味なほどの上機嫌で。
一体何なんだ。何を喋ったんだヨシオカ君と。
気になってしょうがない。
その日の現場はなんとか乗り切ったものの、俺の心は不安定すぎて自己嫌悪に陥るくらいひどい状態だった。
イハラさんにそれとなく聞いてみても、「いや〜」なんてにやけた笑いしか見せてくれない。
そして俺は覚悟を決めた。正直、良い機会だとも思った。
今更何連絡してきてるんだと罵倒されても良い、と
俺は思わずヨシオカ君に連絡を取って今から会う約束を無理やりとりつけてしまった。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:29:42 ID:Gw5swJyw0<> 「・・・なんですか・・・?」
都内の某公園に、彼は黒い上着とジーンズといういつものラフな格好で現れた。
久しぶりの彼の姿を認めた瞬間、俺は涙が出そうになった。
まるで闇の中に溶け込んでしまいそうな細い体。月に一人だけ照らされているかのような白い肌。
そして少し迷惑気な声すら甘い睦言に聞こえてしまうからたちが悪い。
「その・・・イハラさんと最近会った?」
「・・・会いました」
「どういった・・・話をしたの?」
自分って言っておいてこれじゃあまるで嫉妬深い彼氏みたいだと恥ずかしくなった。
「い、いやその。ほら、俺が番号教えたから・・・聞いた?」
「聞きました。」
自分をフォローするかのような情けない言葉を発した俺に、ヨシオカ君は来て初めて目を合わせた。
「・・・まさか、ナガセさんがツツモタセのようなことするなんて、思いませんでした。」
ツツモタセ?
しばしその意味を頭の中で考え、えええ!?と驚愕する。
「う、うそ」
「・・・」
「・・・うそだろ・・・」
俺はどっと力が抜けてしまってまともに立ってなんていられなくて、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。
「俺は・・・イハラさんが話がしたいっていうから・・・」
「・・・」
「なんで・・・」
あのとき少し考えればこういう結果は分かってただろうに、俺は彼との関係を怪しまれることを恐れるばかりだったんだ。
だからこんなことに・・・
「・・・ほんと・・・ほんとに・・・ごめんな・・・」
自分を責めることしか出来ない。ただただ頭を抱え込み、どうしてあのとき軽々しく教えてしまったのかと後悔して仕方ない。
断じて。絶対に。彼をそんな目にあわせるつもりはなかった。だって俺は今でも・・・
だけどこれは俺の勝手な言い分でしかない。彼は一体どういう気持ちで抱かれたのだろうか。
それを思うと苦しくてたまらない。
彼は今、俺をどういう目で見ているんだろうか----- <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:30:31 ID:Gw5swJyw0<> 「でも別に構いませんよ。イハラさん良い人でしたし」
「-----え、」
しゃがみこんだまま自責の念に駆られっぱなしの俺の頭上に彼がそんな言葉をかけた。
思わず目を見開いて彼を見上げると、彼は感情が読めない表情で遠くを見ている。
「共演したときから良い人だと思ってたんですけど、たくさんお話できて嬉しかったです」
「・・・で、でもその・・・無理やり・・・・」
「僕男の人に抱かれるの、慣れてますから。平気ですそんなの」
「・・・っなに言ってんだよ・・・!」
ガンッ
投げやりにそう言った彼に、思わず彼の肩を掴んで近くにあった木に押し付けた。
「・・・どうしたんだよ・・・」
「・・・・・・・ナガセさんこそ、いきなりなんですか・・・・・・」
「ヨシオカ君・・・」
「・・・ナガセさんに教わったんですよ。そういう遊び。」
彼の透き通った目が俺を見つめる。
「イハラさんすごく優しくしてくれましたし、全然平気です。」
ひんやりとした手が肩を掴んでる俺の手を掴む。
「良いこと教えてくれて、ありがとうございました」
そして俺の手を肩から外して、彼は去っていった。

俺はそんな彼に何も声をかけることも出来ず、しばらく寒空の中呆然と突っ立っていた。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/10(土) 23:31:29 ID:Gw5swJyw0<>
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ サンチョメ、ナルコトノリハビリデシタ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ドウモジブンハカレヲイタブリタイヨウダ・・・
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 23:55:38 ID:wWt7C/bw0<> >>293
うわぁぁぁぁ・・・・な、何ていう破壊的な萌え攻撃をしかけるんですか!!
GJGJGJ!! 最高です姐さん!!!
ヨチオカヲタな自分にとって、これ以上無いツボをつかれました。
大地震級の萌えウェーブにさらわれて、今夜はもう戻ってこられそうにありません・・・・。
ありがとう! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/10(土) 23:57:16 ID:eueushl10<> >>282
GJすぎる <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 00:33:49 ID:gZy1lB16O<> >>293萌え死んだ… 姐さんGJすぎるよ…!
ここまでもっと読みたいと思ったSSは久しぶりだ…!
姐さん本当にありがとう! <> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:17:42 ID:RyF9gTZxO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

突発的に再燃してしまい、妄想を始めたら止まらなくなりました。
マイナー承知の上で、吐き出させて頂きます。
エロにはなりませんでした……。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:19:38 ID:RyF9gTZxO<>  束ねた長髪をなびかせ、繁華街を行く男――名は現有。日はとうに沈み、居候しているマンションに帰る途中である。
「?」
 不意に、足が止まる。
 漂う匂いを嗅覚が捕らえるように、何処からか漂っている異質な気配を彼の僧としての感覚が捕らえた。
 覚えのある鬼気。大物。だが、何かおかしい。
 漂ってくる方へと少し走ると、程なく、その鬼気の主は見つかった。
 頼りない月明りはもとより、人工の明かりも射し込まないビルの隙間。
 薄汚れた壁に背を預け、地べたに腰を下ろし、胸のあたりに手をやった人影。
「どうかしたのか、おまえ」
 呼ぶことのできる名を持たない、その少年――純血の鬼に、現有は声を投げ掛けた。
「あんたか……少し、しくじっただけだ」
 聞き覚えのある声で返事が返ってくる。
(しくじった……?)
 怪訝に思いながら、現有も暗がりに足を踏み入れる。少年に歩み寄り、そしてまじまじと見下ろす。
 それは、酷い有様であった。
 少年が腰を下ろした地面には、赤黒い水溜まり。胸を押さえた右手も、赤く濡れている。
 そして、現有に向けて上げた顔、その口許からも、赤い――血が一筋。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:23:32 ID:RyF9gTZxO<> 「斬り殺す前に、爪でかなり深くやられたのさ」
 少年は平然と言ってのけた。
「……手負いの鬼を狩りに来たか? 鬼喰いよ。悪いが、あんたから逃げるくらいはしてみせるぜ」
 口の端から血を垂らしながら、胸から血を溢れさせながら、脂汗一つかかず、不敵な笑みを浮かべている。
 視線が、吸い寄せられるようにして、少年の薄い唇に留まる。
 いつの間にか唾液が溜まっていたことに、それを飲み下して初めて、現有は気付いた。
「…………今は……狩らずにいてやるさ」
 片膝を着き、少年と真っ正面から視線を絡める。
 現有の意図が読めないのだろう、少年は軽く眉を顰めた。
 間髪入れず、サッと伸ばされた左手が、少年の顎を捕らえる。
「!?」
 少年の眉が跳ね上がった。
 次の瞬間、互いに顔が眼前に迫ったかと思うと、その距離は零に。少年の目が見開かれる。
 現有の舌が、少年の口から垂れた血と、唇に僅かに付いた血を舐めとっていた。
 ピチャリ…と二人の耳元でやけに響いた、舌の這う水音。
 少年は硬直し、されるがまま。
「あぁ……甘いな…………」
 現有は目を細めて呟いた。
 ハッと目の前の顔に焦点を合わせた少年は、眦をつり上げ、左手の日本刀――己の角とも言えるそれを握り直す。
 しかし、それを抜くより速く、距離を開けた現有が、彼の額にリボルバーの銃口を押し当てていた。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:27:01 ID:RyF9gTZxO<>  ニヤリと笑みを浮かべる幻雄。
「大人しくしてろよ。こいつを使われたくなけりゃ、な」
 呆けていなければ、銃口を向けられるよりも速く、斬り付ける、あるいは逃げ出すことができたのかもしれない。
 その威力は身を持って知っているはず。狙い通り、少年は幻雄を睨み付けてくるものの、それ以上身動きしない。
「言ったろ? 今は狩らねえって。言う通りにしてしてりゃ、そうしてやるよ」
 脇に片手を差し入れ、立つように促す。
 少々危なっかしい動きではあったが、壁に背を預けて立つ少年。
 握ったままの日本刀を抜けないよう、空いている右手は手首を捕らえて壁に押し付けた。
 そうしておいて、リボルバーを握ったままで苦労しながらも、上着の釦を外す。面倒になり、シャツは袷を引き千切る。
 少年の血に濡れた肌が露わになった。
 半身で少年を壁に押し付けながら、肩の傷口に舌で触れる。
 怯えか、生理的なものか、微かな震え。純血の鬼には似つかわしくないそんな反応が、幻雄に思わぬ愉しさを与える。
「……っあ」
 戯れに首筋を舐めてみせれば、やけに艶めいた呻き声が漏れた。
「……なんだ……血も甘いが、おまえ自身の味は格別だな」
 戯れが見つけた新たな味わい。血に覆われた傷の周りだけでなく、剥き出しの白い肌にも舌を這わせた。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:31:12 ID:RyF9gTZxO<>  勾玉の冷たく硬質な滑らかさとは違う、微かに温もりの宿る弾力ある感触。これまでに喰らったどの鬼よりも甘美な味。
 極上の舌触りに、酔い痴れる。
「このまま喉笛噛み切ってやりたくなるぜ……」
 うっとりと呟く現有に、震える声で、少年は悪態を吐いてみせる。
「まるで……吸血鬼だ、な…………っ」
 人間の血を啜る吸血鬼さながらに、鬼の血を舐めとる僧。
「ふん……好きに言ってろよ」
 やがて、肩から胸に広がっていた血は、すっかり舐めとられた。
 緩慢に流れ続けていた血は、いつの間にか止まっていた。
(もう……塞がってやがる……)
 深くやられたと言う、左の鎖骨の辺りから腹へと斜に走る三本の傷は、隆起した皮膚で引かれた三本の線。
 さっきまで血が溢れ出ていたようには見えない。
 現有は不意にあることを思い出した。
 引き千切ったシャツの袷から手を差し込む。左の脇腹を指先で辿ると、他と変わらない滑らかな感触。
「おれが付けた弾傷、残っちゃいねえのか……」
 傷がとうに癒えていることくらいわかってはいた。
 しかし、あの痕跡が全く残らないような肉体であるとは、考えてもみなかった。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:35:31 ID:RyF9gTZxO<>  現有の胸にうっすらと込み上げる悔しさ。それに突き動かされるように、眼前の白い肩に噛み付いた。
「がっ……!」
 喉仏を強調するかのように、ビクリと大きくのけ反る少年。
 突き立てた犬歯は、白い肌に真新しい小さな傷をつくった。
(この傷だってすぐに跡形もなく消える……こいつには傷跡ひとつ残せねえ)
 自分の考えたことに、苦笑いを浮かべる。
(…………だから何だって言うんだか)
 噛み傷から滲んだ僅かな血を舐めると、現有は少年から身体を離した。
 支えを無くし、力の入らないらしい身体はズルズルと壁を滑り落ちる。
 長い前髪が邪魔で、見下ろす現有は、へたり込んで俯いた少年の表情を窺うことができない。
 シャツの胸元を掻き合わせる仕草は、さながら慰み物にされた娘か――実際、当たらずとも遠からずの目に遭わせたのではあるが。
「しくじって新しく傷ができた時には、また血を貰いに来てやるよ」
(いっそ、おれがまた弾傷をつくってやってもいい。今日つけた傷が消えた頃にでも)
 こっそり胸中で呟きながら嘯いてみせて、現有は踵を返す。少年は黙ったまま。
 人工の明かりの中に出て、マンションへと歩を進める。
 味は極上とはいえ、血だけでは癒されなかった飢えを、一層強く感じながら。
 喰ってしまえばいい獲物を、喰って終わらせることのできなかった自分に、釈然としないものを抱えながら。
<> 「鬼/切/丸」(鬼喰い×鬼切り)<>sage<>2007/02/11(日) 02:36:43 ID:RyF9gTZxO<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 10:47:30 ID:Ms5JnfME0<> ぎゃー!!
鬼/切/丸懐かしいー!!
めちゃくちゃ萌えた、若返ったよGJ!!
鬼切受けの小説見たのはじめてだあー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 10:52:13 ID:MBs2itEN0<> >>293
いい・・・
すっごくいい・・
是非是非ばんばんいたぶってくれ <> 「派遣のヒンカク」(小→大)<>sage<>2007/02/11(日) 13:45:06 ID:6NfRtH5+0<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) ナマモノエロナシ 派遣のヒンカク <> 「派遣のヒンカク」(小→大)<>sage<>2007/02/11(日) 13:46:28 ID:6NfRtH5+0<> 触れることに、抵抗のない人だとは出会って数日で知った。
俺が触ることに不快を見せないことも、分かっていた。
その事実のうえに、俺は増長する。
「なに? うまそう」
とつまんでいる皿を覗き込めば、「食う? ケンちゃん」と当たり前のように同じ皿で食堂以外の場所だったりするとついでに同じ箸で差し出してくれる。
大仰なリアクションに迎合するように宥めるように肩を抱いても後ろから抱きしめるようにしても、嫌がらない。
(調子に、乗るよ)
同僚の気安さで、男同士の気安さで、特別に考えるようなことではないと思っているのだろう。下心があるからなんて、触りたいからそうしているなんて、きっと彼は考えたこともない。
「しょおじさん」
日が落ちて定時もとっくに過ぎて他に誰もいなくなった職場で、彼を呼ぶ。
「パン買って来たけど……寝てた?」
照明も落ちてデスクのうえの蛍光灯の明かりだけが、ゆっくりと起き上がる影を写す。
ぼんやりと、俺を見る目。普段とは違った物憂げな雰囲気に内心でどきりと心臓が跳ねた。
「しょーじさん……?」
あ、ともうんともつかない不明瞭な声を少し出してから、んーと無防備な飼い猫のように伸びをする。
「んー、ごめん、寝てた」
「もう帰ろっか?疲れてるんでしょ」
「んー、でもこれだけ終わらさないと……」
と広げたままのデスクに手を伸ばし、そこで気づいたように俺を見る。
「ケンちゃんはいいよ、もう。先帰んなよ」
ちょっと済まなそうな顔でそんなことを言う。なんだってこの人は、俺にはそう表情を作らないのかなと思う。商談ならば、会う一分前まで愚痴をこぼしていても、その場になればぱっと営業スマイルを作る人なのに。
<> 「派遣のヒンカク」(小→大)<>sage<>2007/02/11(日) 13:47:46 ID:6NfRtH5+0<> (仕事は仕事で当然だけど)
 でも、と思う。
(調子に乗るよ)
「しょおじさん」
「ん?」
 彼のデスクの隣に立ったまま、俺は手を伸ばす。頬に触れる。心臓の音が彼に聞こえるんじゃないかと怯えながら、どうにかからかうような笑いを作る。
「書類の上で寝てたでしょ。跡ついてる」
「え、ホントに?」
 ぱっと彼は自分の手をやった。ここだって、とふざけ合う子供のように軽くつつく。指の腹で撫でて、落ちないよコレ、と言うと情けない顔で俺を見上げた。
「……顔洗ってくる」
 とそのままの表情で立ち上がる姿を、からかう姿勢を崩さずに見送る。部屋の扉を開けた時に、廊下からの明かりが暗い室内にこぼれた。
 細身の後姿のシルエットだけを見せて、扉は閉じられる。
「ふう」
 と声にならない息をついて、俺は椅子に座りなおした。指先に目をやる。そこだけ熱い気がした。
 頬に伸ばした手に、彼は逃げなかった。そんな素振りさえもなかった。寝起きだったから、きっとまだ寝ぼけてたんだと自分に言い聞かせながらも都合のいい考えが沸く。
 男の手を避けない理由。
 それは。
(俺だったから)
 彼に触れた指が、口元に触れた。
「……しょーじさん」
 まったく、と思う。
(ああ、まったくあのひとはそうやって)
 どこまで俺を、増長させるのかな。
<> 「派遣のヒンカク」(小→大)<>sage<>2007/02/11(日) 13:49:00 ID:6NfRtH5+0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) ドッチガ受ダカワカンナクナッチャッタヨ・・
                シツレイシマシタ・・

<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 14:18:24 ID:/DalRAjcO<> >>306
見たかった主/任コソビ!
いいよ〜小、もっともっと増長して! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 16:23:33 ID:gSyR5TRn0<> >>306
ぐぅ〜じょぶ!GJ!!
萌えるよ主/任コンビ!この人らだけは、どっちが前でもおk…w
二人とも可愛いし <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:30:18 ID:bLqYGcbX0<>

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ツヅキ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:31:40 ID:bLqYGcbX0<> 「んっ・・・やっ・・・」
「んー?ここがいいのかな・・・?」
そう言い後ろから僕を抱き、前に手をまわして先端を擦りながら
彼は蕾の中のしこりを指で押した。
「・・・・やぁ・・・っ!!」
途端電気のように快感が体中を駆け巡りまるで女みたいな声を出してしまう。
そして耳に響くイヤラシイ水音に顔が更に赤く染まるのが自分でも分かる。
そんな僕の様子に満足したのか、イハラさんはハァハァと息をさらに荒げ
「もう良いかい?」なんて聞いてきた。
「・・・そんなこと・・・聞かないでください・・・」
僕は恥ずかしくて仕方なく、力の無い腕を必死に彼の首にまわして自分の顔を彼の首もとに隠すと
彼は急に目つきが変わりいきなり僕の足を肩に抱え上げ、そして激しく貫いた。


「っごめん!大丈夫だった?」
「・・・ぁ、はい・・・」
ふと目を覚ますとイハラさんが心配そうに僕の顔を覗いていた。
「急に声がしなくなったからびっくりしたよ・・・」
はー良かった・・・と安心したように息を吐く彼を見て、ああそういえば途中で失神したのかと理解するが
理解したと同時に一気に恥ずかしくなった。
「す、すいません僕・・・途中で失神するなんて・・・ほんとごめんなさい・・・」
僕一人気持ちよくなって終わるなんて、最低だ。
「え、いや謝る必要ないよ!俺が思わずいつもより激しくしちゃったし・・・・」
照れたように頬をかきそう言うイハラさんにつられて僕も顔が赤くなる。
「それにヨシオカ君が失神するほど感じてくれたってことで俺嬉しかったな」
「え、」
「だってヨシオカ君いつも行為のときなんとなく、どこか何か考えてる感じがあったからさ。でも今日はそれほど夢中になってくれたんだなって思って。」
へへへ、と人好きする笑顔で彼が笑う。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:33:26 ID:bLqYGcbX0<> 「イハラさん・・・」
「さ、勿体無いけどもう寝ようか。お互い明日早いしな」
そうだ。明日撮影が入ってたんだった。
「無理言ってつき合わせてごめんな・・・」
彼はそう言いながらボーッと明日の撮影のことを考え始めた僕に優しくふとんを掛けてくれた。
そしてふとんの上からぽんぽんと柔らかなリズムをとっている。
お父さんみたいだ・・・
そう思い思わず吹きだす。
「ん、どうした?」
「ふふっ。なんでもないです」
えー?という彼の声を聞きながらゆっくりと目を閉じる。
この人はなんでこんなに優しくしてくれるんだろう・・・
そんな疑問がふと浮かんだが、すぐに
気だるい行為の疲労感と彼の手の重みの心地よさに
深い眠りへと沈んでいってしまった。

「おはようございます」
「あっおはようございまーす」
昼ごろ、現場へ何事も無かったかのように入った僕にスタッフたちがいつものように挨拶してくれる。
「ヨシオカさん今日は・・・っあ、・・・・」
「え?」
一人のスタッフが駆け寄ってきたが、なにかに気づいて固まってる。
「?どうしました?」
「えっと、いえ、なんでもないです!」
えっと今日はですねー
「・・・?」
明らかに何かあっただろう様子に疑問ばかりが募る。
なんなんだ・・・?
「・・・というわけです。」
「あ、はい。わかりました・・・」
気になってしょうがないがしつこく聞き出すのもなあと思いそのまま話は終わる。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:35:48 ID:bLqYGcbX0<> すると今度は監督がやってきた。
「や、ヨシオカ君おはよー」
「おはようございます。」
「ん。今日もよろしく・・・って、あれ?」
「?」
またもや僕の顔を見て固まってる。
顔・・・いや首元?
「えっと、なんですか?」
「いや〜ヨシオカ君もやるね〜」
「??」
監督が僕の耳に口を近づけ、秘密の話をするかのように囁く。
「首元、跡付いてるよ」
あと・・・?・・・・・・!!
バッと慌てて手で首元をおさえたがもう時遅し。
監督はニヤニヤしながら「ヒュ〜♪」なんておどけて向こうへ行った。
(うっそ・・・!イハラさん・・・・勘弁して・・・・・・)
恥ずかしく首から手を離せない。
僕はメイク室で隠してこようか?いやそんなの余計怪しいか?と軽くパニックに陥り
その場をうろうろするしかなかった。

「?なんか隣、賑やかですね。」
「ああそうだな〜♪」
答えてくれた隣のパイプ椅子に座っているイハラさんは鼻歌でも聞こえてきそうなほど上機嫌だ。
(・・・・・この上機嫌さは・・・やっぱりヨシオカ君だろうな・・・・・・)
まだ会ったりしてるのだろうか。と横目で台本を読んでいる彼をちらと睨む。
(・・・抱いてるんですか?・・・なんて聞けないよなあ・・・)
己の下世話さに嫌気が差しながらも、嫉妬で落ち着かない心を持て余してしまう。
(はー・・・俺・・・こんな風になるならなんで手放したりしたんだろう・・・)
(こんな風になるのが怖くて自ら手放したくせに、今こんなんじゃほんと笑えねえ・・・)
ふう、と後悔の念とともに大きく一息つく。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:36:33 ID:bLqYGcbX0<> (けどあの頃は・・・若かったんだよ・・・)
(なんにも分かってなかったんだ・・・未来が余りにも大きくて怖くて・・・)
(今なら・・・今なら絶対あんなまねしないから・・・)
誰に懺悔してるのか夢うつつの中、ふと近くにいたスタッフの会話が耳に入る。
「・・・やっぱり!あれ絶対そうだよね・・・!」
「うんうん!なんかこっちが恥ずかしくなっちゃった〜」
キャピキャピとこの撮影現場に不似合いな若々しい声がわずかだが届く。
(なんだろう・・・)
なんだか興味がそそられ耳を澄ましていると
「まさかヨシオカさんが跡つけてくるとはね〜vね、もしかして、抱かれる方だったりして・・・!」
キャー!!
(・・・なっ)
スタッフたちは小声ながらも「ありえるー!」「相手誰かな!」なんてさらに邪推を膨らませて楽しんでいくが、俺はそれどころじゃなかった。
(あ、跡・・・って)
思い当たる隣の人物を伺う。すると彼は俺のわずかな期待に反して
「・・・ははっ」
と堪えきれないように小さく笑った。
(・・・・・・・・・っんだよ・・・・っ)
その様子に自分の考えていた最悪の事態になっているのを悟った俺は思わず舌打ちを小さく打ってしまった。
(・・・ちくしょうちくしょうちくしょう・・・)
イハラさんは彼のあの月夜に浮かび上がる色素の薄い体を見たのか
それが感じて桃色に染まるのを、ほっそりとしたかもしかのような手足がピクピクと震えるのを、
快感に潤む瞳、普段堅く閉じられている口がだらしなく開かれそこから漏れ出る高い声、
普段の清廉な彼からは想像もつかない、刺激に耐えられないように無意識に腰を艶かしく揺らす姿、
そんなヨシオカ君を見たのか-----------
自分で招いたことだということはすっかり忘れ、俺はただただ衝動に突き動かされるように隣のスタジオへ駆け込んでいった。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:37:38 ID:bLqYGcbX0<> (うう・・・恥ずかしい・・・)
そのまま今日のシーンの話し合いに入ってしまい、結局跡を隠せずにいた。
とりあえず手を置いてると余計ばれるよなと思い、何にも無い風を装ってみてはいるものの
みんなの視線が気になって仕方が無い。
(ああどうしよう。これじゃ全然集中できない・・・)
今もスタッフの一人が案を出し監督と話し合っていてそれを聞いておかなきゃと思うのだが話が頭に入ってこない。
思わず涙目でうつむいてしまう。
(・・・っやっぱりメイク室で隠してこよう・・・っ)
そう決意し、立ち上がったそのとき
ガシッ!
「え?」
腕を誰かに強く掴まれて引きずられ、そのままトイレのほうへと連れ込まれてしまった。
「え、な、なん・・・っ!?」
トイレの個室にすごい勢いで連れ込まれ、ガチャッと鍵を閉めた音がしたあとやっと連れ込んだ奴がこっちを向いた。
それは見たこと無い顔をして怒っているナガセさんだった。

「な、ナガセさ・・・んっ!!?」
俺は彼を薄暗い個室の壁に押し付けて驚く言葉さえ言わさずがむしゃらに口付けた。
「ふっ・・・!」
久しぶりの彼の味にやっと竜巻のように荒ぶった心が落ち着いてゆくのを感じ、しばしその柔らかさに怒りを忘れて陶酔する。
離せとでも言うかのように彼は背中を叩いてくるが全く気にせずむしろより深く口付け、
唇を軽く食み舌を無理やり絡めとり、そして膝を軽く立て彼自身を刺激する。
「・・・んうっ・・・!?・・・っや・・・」
案の定激しく抵抗してくるが力で押さえつけ更に刺激する。
「・・・っや・・・め・・・っ」
すると次第に抵抗が弱弱しくなっていき、ハァハァと熱い息を吐きはじめた。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:38:22 ID:bLqYGcbX0<> 「・・・ヨシオカ君・・・」
そこでやっと口を開放し、彼と真正面に向き合う。
彼はもう既に息苦しさからか快感からか、頬が紅潮し瞳が潤んでいた。
あの頃を思い出させるような甘い彼の顔に、俺は思わず暴走しそうな自分を抑えるのに必死になるが
彼は俺のそんな内心なんか気にすることなく個室から出ようとしている。
「ちょ・・・っちょっとそんな顔見られたらどうするんだよ!」
どこかずれた俺の心配を本気と受け取ってくれたのか、彼の動きが止まる。
「・・・ちょっと・・・俺の話、聞いてくれないかな・・・」
「お互い仕事中じゃないんですか・・・?」
「ほんとにちょっとだけだから・・・」
彼の表情は俯いて髪で隠れてしまって読み取れないが、きっと俺の必死さを読み取って聞いてくれる気になったのだろう。
そういう優しい人だ。なのに俺は・・・
決意を固めて、大きく一つ息を吸う。
「イハラさんと・・・あれから付き合ってるの・・・?」
「・・・はい」
「・・・好きなの?イハラさんのこと・・・」
「・・・・・・・・好きですよ」
「うそだ」
ああかわいい。嘘をつけないんだよな君は。
彼の返した言葉そのものとは反して、俺の心は安堵し一気に晴れ渡る。
「あのさ、俺、今更なのは分かってるけど・・・もう一度、チャンスをくれないか・・・?」
「・・・」
「・・・俺、本当に馬鹿なことをしたと思ってる・・・。君と別れてから君との幸せな日々を思い返しては後悔ばかりしてたんだ・・・。
本当に・・・ヨシオカ君がいないと俺駄目なんだよ・・・。」
我ながら情けないこと言ってるなあと思うが、今更体裁になんか構っていられない。
髪の毛に隠れている彼の目をじっと見つめて必死で懇願する。
だが <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:38:55 ID:bLqYGcbX0<> 「・・・無理です。すいません。」
顔をやっと上げたと思ったら彼は俺の目を見てそう言い放ち、サッと鍵を開けて個室から出て行く。
余りの急ぶりに俺は対応できない。我に返って慌てて自分も個室から出て彼の後姿を見る。
「っおい!もうちょっとなにかあるだろ・・・!」
「・・・ありません。ではもう仕事に戻りますから」
「っくそ!そんな跡つけるよーな奴とつきあったって絶対後悔するぞ!」
後悔してもしらないからな!他の奴にまわされたってしらないぞ!
俺は彼を引き止めたさにわけもなくわめくが、彼は俺の遠吠えなんて気にせずそのままトイレから出て行ってしまった。
ギィ バタン。
扉の閉まる音がまるでギロチンのように聞こえた。
「・・・くそ・・・っ・・・
俺・・・なにやってんだよ・・・・・・」
情けなさとどうしようもない悲しみがこみ上げてきた俺は
瞼の裏に先ほど久々に見た彼の扇情的な様子を再度思い描き
ああやっぱりたまらないな、なんて思春期の中学生みたいなことを頭の片隅で考えながらしばらくその場で頭を抱えてしゃがみこんでいた。 <> イハラ・ナガセ×ヨシオカ 2<>sage<>2007/02/11(日) 17:39:47 ID:bLqYGcbX0<>
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ナンカモウホントニスイマセン、、、
 | |                | |     ピッ   (・∀・;)
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | <> ユソボルのアレ<>sage<>2007/02/11(日) 18:59:48 ID:luIpEUn6O<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・;)ショジジョウニヨリオカリシマス

ネタは専用投下板がある作品ですが、インフラ整うまで携帯厨の身で
向こうは使えないので、申し訳ないですが借りさせて下さい…
すみません。

咬ませ犬受難小ネタ。隊長が壊れ気味なのはアレだからということで。 <> ユソボルのアレ1<>sage<>2007/02/11(日) 19:02:49 ID:luIpEUn6O<> オレはバィス。グラップノレのバィス。
ドリノレのアニキの命令で、バノレとかいう野郎を潰しに来たオレはいきなりピンチだった。
元が伝説的工事戦士だかなんだか知らねーが、工法も知らないガキなんざラクショーと思ってたら
うぜえロン毛の横槍は入るわ、バノレの野郎はいきなり知らないはずの工法使うわ
右手は再生してるわ……ありえねえ……
(何でだよ!!)
さしものオレも、ちょっと待てそりゃ反則じゃねーの的な、この展開にはビビり入る。
ドリノレのアニキが何を入れ込んでるか知らねーが、そのバノレなんてフカシ野郎の化けの皮を剥ぎ
オレが「咬ませ犬」なんかじゃなく、強くて使えるヤツだって事をアニキに見せてやろうと
思ってたのに……
「なんぼ鉄軍手が気力で回復するっても、そりゃ気力ありすぎだろ!
そんなに、ロン毛の事がアレだったか!!?」

「その通りだが、なにか?」
ドン!!とかバン!!とかいう効果音を、オレはヤツのヤツの背後に幻覚した。

「……」
「……」

え、何ソレ?開き直っちゃうのそこで?しかも胸張ってるしこの人。
てか人の思考読むなよオッサン!!
「いや、思い切り口に出してた」
「え、マジ?」 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 19:07:05 ID:IEmDi0daO<> うわぁぁぁぁぁ姉さんGJGJGJ!! <> ユソボルのアレ2<>sage<>2007/02/11(日) 19:07:13 ID:luIpEUn6O<> 「オレは確かにあいつの事がアレだが」
「いやいやそれはわかったから!つか自分で言っといてなんだけどアレってどれだよ!?」
「聞きたいか?」

「……」
「……」

「いや、いいです……」
なんかメッチャ嫌な予感するし。
「まあ、遠慮するな」
してNeeeeee!!!!
だいたい語る気満々じゃねーか!!時間ないとか言ってなかったかオマエ!?
「いや、そのオレ……遠慮とか別に、してないですし「あれは、今から五年前の事だったか……」
聞いてNeeeeee!!!!
しかもオレ何故敬語!?いやだってなんか今コイツやばい人っぼくね?
あんま刺激しちゃまずいっーか。
あー、なんかむっちゃ遠い目してるよオッサン。おーい。
「その、だからオレ戦いに来たわけで。話とか、マジどうでもいいし」
「……そうか」
ちょっと待て、なんでそんな残念そうなんだよコイツ!?状況わかってんのか!?
「なら死ね」
聞けよ人の話!!!!

アニキ……ドリノレのアニキ、オレ、心が折れそうです。
もうどうにでもしてorz <> ユソボルのアレ<>sage<>2007/02/11(日) 19:10:38 ID:luIpEUn6O<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )シツレイシマシタ

自分脳内で忠犬はこんな立ち位置。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 19:33:32 ID:E/ACAfOp0<> バイスモエスw
本編のノリが漂っててこういうの好きだ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 20:07:41 ID:D8DM4y1C0<> ワロタw 開き直り隊長いいなぁ。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 21:00:54 ID:gCB29A4N0<> ノリ良くてワロタwww
バイスカワユスwww <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 21:32:30 ID:pLFm+Y680<> >320
まままま待ってました姐さんGJGJ!
萌 え た …
続き待ってます。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 21:45:12 ID:DCVuNC+wO<> >>320
ありがとう
泣きそうだ、謝る意味がわからない
つづきまってる <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/11(日) 22:09:04 ID:SZ9K1gp20<> >>320
うぉぉ・・・姐さんの見事なネ申仕事っぷりに涙。
未だかつてない萌えジャンルだよこれは。
おかげで、今日は一日中頭の中をヨチオカが離れなかった。最高!
も、もっとじらしてくれーw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 00:29:24 ID:pAD1me7G0<> >>320
ネ申!!こんなに早く再降臨されるとは!
もはや何も言わず祈りたいです <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:08:17 ID:JuUaNsIOO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・;)<ごめんなさい、私も今PC使えないので携帯から失礼します!

スレのドリ←バイ語りが萌えすぎて、思わず書いちゃったよ…orz
時間が空いたときにでも修正入れて、
ユンボる801の文掲示板にうpしときます。
改行変になったらごめんなさい。
スペースお借りします! <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:10:55 ID:JuUaNsIOO<> (1)
太陽はとっぷりと沈み、漆黒の闇と静寂が辺りを覆っていた。
古ぼけた小さな街の片隅に、もう個々の役目を終えお払い箱となった鉄の山が在る。
無機質な固まりのそれが、ドりルは好きだった。
似たような家々が立ち並んだこの街は、ある一角に閉鎖空間を生み出す。
彼はそんな誰も訪れることの無い、鉄の山とレンガと自分のみで構成された場所が、好きだった。
素早い身のこなしで山の上にかけあがり、どっかりと座り込む。
肌に当たる風は心地よく、暗闇には月と星がぽっかりと浮かんでいる。
「アニキ!ドりルのアニキ!」
やたら勘高い声が耳をつんざく。
ドりルはのろのろと立ち上がり、睨むようにそちらへ顔をむける。
その拍子に、積み上げられたひとつの鉄骨が、下へ下へと転がりおちるのが見えた。
「…どうした」
いつもより一層深く、眉間に皺を刻み、ドりルは口を開く。
山の下には、ちょこまかとせわしなく動き回るグラッぷルのバィスの姿があった。
「俺、あのユんボルのとこ行きますけどぉ」
「…………」
突然一人きりの空間へ彼が介入してきたことへの苛立ちか、それとも彼自身の行動が釈に障るのか。 <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:15:12 ID:JuUaNsIOO<> (2)
だからどうした、と促せば、バィスは力強い声で答えた。
「俺負けねェっすから」
「………………」
ドりルは片方の眉を釣り上げ、なぜだか意気揚々としている彼を見つめた。
「…用件はそれだけか」
「はいっ」
こいつは馬鹿だ。
こういった特に意味のない、考え無しの行動や、
根拠の無い確信を持ち、油断し、
いつもいつも結果として悪い方へと転ぶ。
たかだかグラッぷルのバィス程度のユんボル、工事戦士とうたわれる
バる・ク口ウにその実力が通用するはずがない。
「…お前を始めとしたユんボル達は、あくまでバる・ク口ウのは咬ませ犬だと、」
以前もそう伝えたはずだが。ドりルは淡々と変わらぬ調子でつぶやいた。
「分かってます!」
それでも彼は、自慢の前歯をむき出し、荒々しく答えた。
「俺はあんな奴が、現場ー大王様の元につくユンボる達の
先頭に立つなんざ、どうしたって許せません!」
自身がバる・ク口ウよりも多くの時間、ユンボルとして生きてきたことに
確執したプライドか、自身の実力を過信しすぎた思い上がりか。
どちらにしたって非常に短絡的な思想である。 <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:17:56 ID:JuUaNsIOO<> (3)
「ほう、それはなぜだ」
こいつは馬鹿だ。
こいつのバる・ク口ウへの反発心の理由など、自分自身の想定の範疇であろう。
こいつの脳みそだ、それがどれほど単純で愚かなのか、たかだか知れている。
「俺は、」
そこでバィスが、息を飲んだように見えた。
悲しくなるくらいの静けさの中に、ぽつり、と言葉が落ちた。
「…アニキがいいです」
「…………」
バィスは続け様に、呟くように答える。
「ドりルのアニキ以外が、俺らを引っ張ってくなんて嫌です」
だから、俺は負けません。バィスはそう言って、鉄の山の上に立つドりルを見つめた。
「俺はアニキじゃなきゃ嫌だ」
「…………」
ドりルは小さくため息をついた。
とんだ馬鹿だと、ため息をついた。
全くの予想外だ。このような重要な任務にいちいち私情を挟むなどと、馬鹿げている。
ドりルが様々な思考を巡らせて黙っている。段々と、バィスの声がしょぼくれていく。
「お、俺はアニキが、アニキじゃないと…その、うー」
ようやく、黙れ、と言おうとしたところで、ドりルは口をつぐんだ。
そして、口を開いた。
「……お前は、俺だけに絶対の忠誠を誓うと?」 <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:22:24 ID:JuUaNsIOO<> (4)
見下ろす先には、その言葉を聞き、目を輝かせるバィスがいた。
「はい!」
「そうか」
ドりルは鉄の山から軽く飛び下り、バィスの前へと立つ。
鉄がまた少し、カラカラと落ちる音が聴こえた。
「ならば期待しようじゃあないか」
ずい、と顔を近づけてやる。バィスの目が見開くのが分かった。
「は、はい」
「バィス」
首筋にそっと触れ、優しく名を呼んでやると、彼の肩がこわばった。
「…あー、うう、」
顔を反らせはしたものの、朱に染まった頬と耳を見ると、嫌悪は感じていないらしい。
そう確信を持ったドりルは、小さく、それでいて強く言った。
「バる・ク口ウを倒せ」
さらに顔を近づけ、鼻が触れ、頬が触れる。
唇を近づけると、彼もおずおずとそれを重ねてきた。「……ん、ぅ」
丹念に唇を重ねてから、ゆるゆると舌を口腔へ差し入れてやると、
バィスは背中にそっと腕を回してくる。
前歯が少し邪魔であるかもしれない、とふと思ったが、
どうやらそこら辺は彼もわきまえているのか、至って問題は無さそうである。
次第にその行動は熱情を帯びていき、ドりルはバィスをゆっくりと
レンガに覆われた壁に押し付け、やがてずるずると床に倒れ込む形となった。
<> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:25:06 ID:JuUaNsIOO<> (5)
「……んっ…んっ……」
口腔の上顎を舌で擦ってやると、バィスがびくびくと身体を震わせた。
双方の唾液が混ざり合い、わずかな水音を立てる。
ぬめり合う舌はどちらも熱を帯びて、詰まりそうな
バィスの小さな声と荒い息が、暗闇に溶けた。
これでもかというほどに口腔をむさぼり、どちらのものともつかない
唾液をわざと舌から垂らしつつ、唇を離してやる。
「ふあ、っ」
なんともだらしない声が聞こえた。
ドりルは組み敷いたバィスに問う。
「気持ち良かったか」
「んぅ…」
バィスはやんわりと目を細め、ドりルの腰に腕を回した。
「アニキ、すっげぇ好き…」
「そうか」
ドりルは自身の唇を荒々しく拭い、彼の腕をふりほどき、ゆっくりと立ち上がる。
「…相手は工事戦士だ、見くびらないでそれなりに準備しておけ」
バィスに少し物足りなさそうな顔色が窺えたが、あえて無視をした。
つくづく馬鹿な男である。
「…お、俺、頑張りますぜ!」 <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:27:43 ID:JuUaNsIOO<> (6)


「…………」
バィスはそれだけ言い残すなり、どこかへ消えた。
再び鉄の山に登ったドりルは、ゆったりと寝転び、
これからの行動や計画について思考を巡らす。
バィスにとって勝てるはずもない負け試合、
これで少しはバる・ク口ウの為にはなるだろう。
当然、先ほどのバィスとのやり取りは、一人でも従順な、
それも自分に心酔するほどの部下を得た方が
この先何かと都合がよい、と判断しての行動だった。
「……馬鹿が」
吐き捨てるように呟く。
同時に脳裏にかすめるのは、喜々とした馬鹿の顔。
「…………」
単純、短絡的、浅はかな思考、なんとも腹立たしい。
寝返りを打つと、鉄の欠片が、カラコロと落ちていった。
それを目で追いかけ、もう一度呟く。
「…………馬鹿が…」

夜明けまで、あと少し。


(終) <> ユンボるん・ドリ←バイ@by(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/12(月) 02:30:50 ID:JuUaNsIOO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・)<ありがとうございました!
5〜10歳児がディープキスってなんだかいけない匂いですね。ごめんなさい。
お疲れ様でした! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 02:54:46 ID:pUcOcYWa0<> >>340
GJGJGJ!アニキ萌えが激しくキタ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 03:30:23 ID:uXEqTcxKO<> >>309
遅ればせながら、姐さんGJです!!!
萌え死ぬかと思いました!アリガトウございます!!!
小大ダイスキだーーッッ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 08:44:14 ID:htbU5g51O<> >>340
GJ!クールビューティー×忠犬わんこGJ!
キスだけでなんでこんなにエロいんだ!?
最後の呟きに「それなんてツンデレ?」と突っ込みたくなったw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 10:57:36 ID:B/37sxRZ0<> >>340
GJです!
アニキツンデレすぎでっせハァハァ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/12(月) 13:13:32 ID:DYpz4QyS0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十回目です。まだ続くorzゴメンネ
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-1<>sage<>2007/02/12(月) 13:15:32 ID:DYpz4QyS0<> 「聞きましたか?ロウッドさん」
「何がだ?」
ロウッドが酒場でヴァンパイアとともに飲んでいたときだった。
一人の冒険者が、ロウッドを見つけて話しかけてきた。
以前、ヴァンパイアと出会う前、何度か護衛で世話をした人だった。
つれているのがヴァンパイアだとは気づかず、話を続けた。
ヴァンパイアは、目深にフードをかぶって耳をそばだてている。
「夕闇の町の、竜の谷にムシュフシュLv3が現れたそうですよ」
「Lv3」
「そう、Lv1、Lv2はどうにか倒されたんですけど、それよりもっと強いのが現れたとかで、冒険者も兵士も次々に倒れてるみたいなんですよ」
「君は行かないのか」
「勘弁してくださいよ、ロウッドさんですら倒せるかわからないのに。そうそう、最近私に子供ができたんですよ。そいつのためにもまだ死ねませんよ」
 冒険者は、笑いながらムシュフシュのことについて、そして自分のことについて語り始めた。
それに対しロウッドは、何か考え込んだ様子で、話を続ける。
「子供か、おめでとう。しかしムシュフシュか…二人だときついものがあるな」
「そういえばいつもお一人でしたよね、そちらの方は?」
ヴァンパイアは黙った。そしてちらりと目を冒険者に向ける。
一瞬見えたその顔に、冒険者は胸が高鳴るのを感じた。
「や…きれいな方ですな、奥様ですか?」
「いや、男だ。俺と最近旅している。こう見えて結構強いんだぞ」
冒険者は驚いたようで、深々とお辞儀をしながら、ヴァンパイアに謝った。
「あ、それは失礼いたしました。いいパートナーなんですねぇ」
「まあな」
「では、私はそろそろ馬車の時間なので。またあたらお話しましょう」
冒険者は手を振ると、酒場を出て行った。
残されたヴァンパイアとロウッドは、会話はせず、ただロウッドが黙り込んでいた。
「ロウッド…、ムシュフシュは強いぞ?」
先に口を開いたのはヴァンパイアだった。
「知ってるのか、レイン」
「ああ。ムシュフシュのいる竜の谷には行った事があるからな」
ロウッドと出会うずっと前。もしかしたらロウッドは生まれてなかったかもしれない。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-2<>sage<>2007/02/12(月) 13:16:21 ID:DYpz4QyS0<> 光を避けて、いい場所がないか探していたとき、他のヴァンパイアに誘われたのがそこだった。
自分の何十倍もあろうかというムシュフシュがそこにはいて、大変驚いたのを覚えている。地方最強モンスターと呼ばれるだけある大きさと強さ。
思わず身震いしたのを覚えている。
 結局どこかの冒険者の団体によって倒され、ヴァンパイアたちは居場所を変えるほかなかった。というのも、ムシュフシュが死んだと同時に、ダンジョンが崩れてきたからだ。
そしてなくなったと思われたダンジョンが、復活した。
 ヴァンパイアは、そんな危険は冒す必要はないと思った。
あのときですら、六人で挑んで、何人かが死んでいた。
正義感もあるロウッドのことだ、夕闇の町を救いたいと考えているだろう。
「レイン、俺はムシュフシュを…」
「だめだ」
「何故だ?」
ヴァンパイアは、エールを一気に飲み干すと、変わらぬ顔つきで言った。
「ムシュフシュは強い。ただのムシュフシュならともかく、さらに強いとなれば、私たちでは倒せない。兵士に任せておけばいい」
言っておくが、と、ヴァンパイアは鋭い目つきでロウッドを見た。
「私よりもよっぽど強いぞ、ムシュフシュは」
「わかってる。だが、夕闇の街は俺の故郷でもあるんだ」
初耳だった。いつもは都市を住居にしているから、都市が故郷なのかと思っていた。
「それでも…だめだ。…後の話は家で話さないか」
「?ああ、かまわないが…」
二人は酒場を出た。
夜道を歩いて、家路に着く。
その間も、ヴァンパイアは黙ったままだった。

家についてドアを開けたとき、突然ヴァンパイアはロウッドに後ろから抱きついた。
 酔っ払っているという気配はなく、ただ黙って抱きついていた。
「どうした?」
「…私は…」
だがその先の言葉はつむがれなかった。
「入ろうぜ、外は寒い」
十二月だった。雪がちらほらと降ってきた。
うなずいて、ヴァンパイアも中に入る。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-3<>sage<>2007/02/12(月) 13:17:34 ID:DYpz4QyS0<> テーブルの前に座って、酒を注がれながら、ヴァンパイアはうつむいたままだった。心なしか、顔色が悪い。
「血がほしいのか?」
ロウッドは言った。
「違う」
ヴァンパイアがすぐに言葉を返す。
「私は…私が怖いのは…」
「うん」
「お前がいなくなることだ…」
 ヴァンパイアの手は震えていた。
それほどまでに強いモンスターに挑もうとしているのだから、死と隣り合わせなのは確実だった。
自分はいい。自分は、死んでも蘇るからいい。たとえ何年間かけても。蘇るから。もしも、ロウッドが死んだら?
そう思って身震いをした。
 それでなくても怪我の多いロウッドなのに、死なんてものは身近にありすぎて、ヴァンパイアは嫌だった。
「心配ありがとさん。でもそんなへましねぇよ」
ぐりぐりと頭をなでてやる。でも、ヴァンパイアは真剣だった。
「お前は自信過剰なころがある!本当に死んだらどうするつもりだ、私をおいていくのか!」
「お前…」
「だから私は反対しているのだ、お前があんな化け物にかなうはずがない!!たとえ私を連れていても、私はお前を守りきれない!!」
「…わかったよ、わかった。ムシュフシュなんて倒しにいかねぇよ」
ヴァンパイアは、知らず知らずのうちに涙がでていた。
そんなヴァンパイアに、頬を寄せる。
「本当か?」
「ああ」
「なら…いい」
ロウッドは、ヴァンパイアの頬に軽くキスすると、笑った。
「ありがとな」
「…」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-4<>sage<>2007/02/12(月) 13:18:22 ID:DYpz4QyS0<> それから、夕闇の町を通って、ほかの町へ行くことがしばしばあった。いったん夕闇の町に入ると、ロウッドの表情は曇った。
 天を見上げてみれば、暗雲が立ち込めている。ムシュフシュは、まだ健在なのだ。
ヴァンパイアから見れば、今すぐにでもムシュフシュ討伐に行きたいといった様子だった。
 ギルドに入ると、いろんな依頼が出されていた。
探索、捜索、討伐、退治、護衛、宅配。
「レイン、見ろよ。スフィンクスの討伐依頼が出てるぜ。受けてみるか」
「え、だが宅配は。引き受けたじゃないか」
別の町で、暗殺ついでに宅配をいくつか引き受けたのを、レインは指摘した。
「まだ時間があるって。な!盗賊の隠れ家」
「仕方ない…、お前ほどなら大丈夫だとは思うが…」
何せヴァンパイアを負かした男だ。
スフィンクス一体くらいどうってことはないだろう。
「ギルドの親父、引き受けるぜ、この依頼」
「おお、討伐以来ですね、助かります。ロウッドさんならきっと成功させてくださるでしょう。任せましたよ」
元締めは大喜びで依頼を任せた。
この町でも、ロウッドは有名らしい。
ロウッドは基本的に依頼に関して雑食だ。
 基本は悪人だが、殺しの依頼を引き受けたと思ったら、救出の依頼を引き受ける。
向かってる先が同じなら、そして戻る予定があるのなら、宅配や護衛、逃亡だって気軽に引き受ける。
一部では何でも屋のロウッドと呼ばれているみたいだが、本人は至って気にしていないみたいだ。
「レイン、道具屋行こうぜ」
「あ、ああ…」
久々の討伐かダンジョンもぐりが楽しみなのか、ご機嫌の様子で、ヴァンパイアの腕を引っ張って道具屋へと向かった。

「…いやな予感がする」
ダンジョンに入っての、ヴァンパイアの第一声だった。
「おいおい、そういうことは言うなよ、なんかあったらヤだろ」
「そうだが…戦闘では気をつけてくれ」
ヴァンパイアは、入り組み、ところどころにトラップの仕掛けられたダンジョンを進んでいった。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-5<>sage<>2007/02/12(月) 13:20:27 ID:DYpz4QyS0<> たまにグールなどを殺していると、自分の仲間を殺しているような気分になる。
自分もこの死体たちと同類なのかもしれない。
 ちら、とロウッドを見やる。
彼は人間と同じように、自分を愛してくれた。
ならば自分は、死体たちとは同類ではないのだろう。
 ヴァンパイアは、精霊の槍をぐっと持つと、グールの頭をかちわった。
グールの攻撃は軽いステップでかわす。
その反動で、グールの胸を貫いた。
「レイン、うまくなってきたじゃねぇか」
「…甘く見ないでもらおうか」
こうしてグールやマミーなどのアンデッド軍を蹴散らし、トラップを避けながら、最深部にたどり着いた。
 そこには巨大な体をした、金色のスフィンクスがいた。
寝そべった体を起こし、ギラリとこちらをにらみつける。
「人間か…。人間の力、見せてもらうぞ…」
スフィンクスは、言った。
堀の深い女の顔立ちが、怒りに変わり、鋭いつめがヴァンパイアを襲う。
ヴァンパイアは、わき腹を引っかかれたが、大事になる前によけた。
ぱっと、血煙が舞う。
今度は、ヴァンパイアが精霊の槍を振るった。
スフィンクスの足を貫通する。スフィンクス動じることはせず、目を閉じてその場にいるだけである。
「ほほう、なかなかやるではないか…」
次にロウッドの鞭がしなる。
斜めに、スフィンクスの堀の深い顔に傷が入り、同時に体力を吸収した。
顔から血が滴り落ちる。
それを見て激高したのか、ロウッドを狙って鋭いつめが繰り出された。
「うおっ!!」
「ロウッド!!」
ロウッドが弾き飛ばされる。そのつめの威力はなかなかのものであった。
ロウッドの首と頬に、深い傷が作られる。だら、と、血が流れ出てきた。
「って、油断した、レイン、攻撃続けてくれ」
 心配するヴァンパイアをよそに、重いよろいをものともせず、起き上がった。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア10-6<>sage<>2007/02/12(月) 13:22:28 ID:DYpz4QyS0<> 大したダメージにはならなかったらしい。それでも首元と頬から流れ出る血は、ヴァンパイアを焦らせた。
「わ、わかった!」
 ヴァンパイアは、今度はスフィンクスの硬い胸を貫いた。引き抜くと、ゴポっと音を立ててスフィンクスの血が床を汚した。
ついで、よろよろと立ち上がったロウッドの鞭が炸裂する。
長い鞭は、しかしスフィンクスに避けられて、届かなかった。
「ちっ」
「ロウッド、これを使え」
そういったヴァンパイアから手渡されたものは、キュアパウダーだった。
「悪いな」
粉を、傷に塗りこむと、血は止まった。止血剤である。
「首、狙うぞ」
「おう」
二人はスフィンクスの首めがけ、武器を振り下ろした。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/12(月) 13:25:50 ID:DYpz4QyS0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ エロナクテゴメン
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 13:29:10 ID:aThLkFQkO<> >>352
GJ!次も楽しみに待ってます <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 14:32:12 ID:8hN1UzgQ0<> わーい、ルナドン!ココ最近一番楽しみにしてるんですよ!
楽しみに待ってます!がんばって! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 15:05:01 ID:YozKzUiE0<> >>352
いつも楽しみに見てます。エロなくてもイイ!(*゚∀゚)
今回もGJです。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:16:47 ID:/LnpaYnu0<>  ____________
 | __________  |   パタリ口で少佐×17歳美少年パタリ口。
 | |             .| |   最近はまってまだ文庫も制覇し切れてないため、原作との矛盾、間違いあったらスマン。
 | | >PLAY        .| |   エロなし、朝チュンです。
 | |             .| |           Λ_Λ 
 | |             .| |     ピッ   (・∀・ )
 | |             .| |       ◇⊂    )
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_|| ̄''l
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:21:49 ID:/LnpaYnu0<>
 夜半。霧のロンドン。
 仕事を終えて帰宅しようとしていたバンコランは、イヨマンテに呼び出されとある高級
ホテルのスイートルームの前に立っていた。
 扉の前に控えたベルボーイがうやうやしい仕草で扉を開けるのを待たず、自らぞんざい
に扉を開け放ち、煌々とシャンデリアに照らされたスイートルームを睥睨した。
「来たか。雨に降られなかったか?」
 高く澄んだ、変声期前の少年独特の声にバンコランは寝台の方を振り向きそちらへ歩み
寄った。
 目当ての人物はギリギリのところで悪趣味と装飾美と間をさ迷っている帳つきの寝台に
優雅に寝そべり彼の方に手を振っていた。
 バスローブに伸びやかな身体を包む少年は、美しい顔に小悪魔的な微笑みを浮かべてこ
ちらを見ていた。
 その視線に気づいていながらあえて無視し、バンコランは苛々とした仕草で懐から葉巻
を取り出した。
 火をつけようとするが一度ではマッチの火はつかず、スイートルームに彼の舌打ちが響
く。
「ロンドンでは霧雨など当りまえすぎて濡れることに一々構ってなどいられない。まった
く、大体なんで私がお前の護衛など……」
「まあそう言うな」
 何も含むところなどない清らかな笑みにも、何かたくらんでいるようにもとれる玉虫色
の微笑みを浮かべ、パタリロ、若きマリネラの国王は首をすくめた。
「いつもは大使館かうちに押しかけてくるくせに今日に限ってどうして一流ホテルなんか
に泊まるんだ。お陰でこちらはロンドンにいながら外泊だ」
「なに、今回の渡英は接待で向こう持ちだからな。向こうがタダで泊まらせてくれると言
うのなら、断るほど私は無作法者ではない」
「相変わらず国王にしておくのが恥ずかしい守銭奴だな」
 バンコランは怒りを一瞬忘れ呆れた目でベッドに怠惰に寝そべる少年を見つめた。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:22:49 ID:/LnpaYnu0<> 「国王だからこそ、血税のありがたさをかみ締め、節制に励んでいるのだよ」
「相変わらず口が減らない」
「口が減ってたまるか」
「ああ言えばこう言う。部長の命令でなければ、今すぐ家に帰れるものを。大体護衛なん
て、お前相手に何を守る必要があるというんだ」
 日ごろパタリロの非常識かつ人類の進化に反した能力の数々を見せ付けられ、巻き込ま
れているバンコランはいやそうな顔で部屋を見回した。
 いつものパターンならば、ここいらで暗殺者、喋る猫、タマネギの一匹や二匹飛び込ん
できてもおかしくはない。おかしくないどころかそんな非日常がパタリロとバンコランに
とっては悲しいかな当りまえの日常であった。
「私が知るか。今回はダイヤの展覧会に主賓で呼ばれたのだよ。主賓に万が一の事があっ
てはという、主催側の気遣いじゃないのか?」
「つまりお前が悪いと言うことだな」
「アホ、なぜそうなる。……今日は機嫌が悪いな、どうした、浮気の予定でも入っていたのか?」
「今日は潔癖だ」
 なぜか得意げに目を細めた美少年キラー。
「そこで胸を張る辺りにお前の普段の悪行がしのばれるな」
 彼の手癖の悪さを知るパタリロは懲りないやつめ、と冷たい視線を向けた。
 無言の糾弾を受けて、バンコランは少々わざとらしい咳でお茶を濁した。
 風向きの悪さを感じ話題を変えようと彼はパタリロからあさっての方向を向きながら考えた。
「そういえば、今回タマネギたちは連れてきていないのか?」
「奴等は大使館にいるぞ。あいつらまでスイートルームに泊まらせる義理はない」
「主催側が付き人用に部屋を取っているだろう。……まさか、勝手にキャンセルして金を
浮かそうとしたんじゃないだろうな」
「三ツ星ホテルは流石にキャンセル料をとってもいい儲けになっ……」
「…………」
「……今のはタマネギたちには内緒だぞ」
「私は呆れて何も言う言葉がない」
 白々しい空気が二人の間に流れる。
 バンコランはその辺にあった椅子を引き寄せていかにも大儀そうに腰掛、パタリロは退
屈そうに巻き毛を指先で弄くって沈黙の重みに耐えた。
 ふと思いついた様子でパタリロが顔を上げ、窓の外を眺めている男に声をかけた。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:24:37 ID:/LnpaYnu0<> 「バンコラン」
「なんだ」
「こうして初めて会ったときのことを思い出すな」
 しみじみと思い出にふけるパタリロの表情とは反対にバンコランの声は暗い。
「言ってくれるな。私の人生の中で思い出したくない過去の一つだ」
 バンコランは苦虫を噛み潰した顔で吐き捨て、短くなった葉巻を灰皿に置いた。
「あの頃はいちいち僕の言うことに反応して、中々からかいがあったものだが、最近はち
っとも乗ってこないからつまらん」
「お前も随分と変わったものだな。昔はつぶれた饅頭のような酷いものだったのに一体ど
ういう奇跡が起きたら三頭身が八頭身になれるんだ」
 バンコランはパタリロの方を振り返り、改めて己の目に映る17歳パタリロの美少年ぶりを胡散臭そうに眺めた。
 最近お互いの仕事が忙しすぎて電話で話すことはあっても姿を見ることがなかったせい
か、前にあったときよりも更に横幅が減り縦に伸びたような気がする。
 昔の面影は、うっすらと目元に残ってはいたが、すらりと伸びた手足や、金色の巻き毛が
覆う繊細な顔のパーツは肥満児で生活習慣病を患っていた大食漢の子供とはもはや別人だった。
 ただしそれは口を閉じ一歩も動かず椅子に座っているときだけで、口を開けばあのパタリロが
順調に成長してこの美少年になったということを疑う余地はない。
「選ばれた人間だけに許される変身だ」
「全身整形か」
「違う。僕のあの可憐な容姿のどこをメスで弄くる必要がある」
「まあ、あの容姿では無理もない。人生を悲観して身を投げても仕方がないレベルだったからな」
「おい、さらっと聞き流すな。失礼な奴だな」
「繰り返して言うが、あのへちゃむくれで潰されたゾウリムシのようなお前がだぞ、どうしてそんな……そんな姿になれると言うんだ」
 本人相手に美少年などとは死んでも言ってやりたくない。バンコランの意地が、彼の言葉の語尾を弱らせた。
 パタリロは目線を逸らした諜報員にふん、と鼻を鳴らした。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:26:29 ID:/LnpaYnu0<> 「前半部分は寛大な心で聞き流してやろう。この僕の美しさがあるのは父母から頂いた
遺伝子のお陰だ。よくある話だろう、家族でアルバムを見て、生まれた時は父さん似で凛々
しかったのに今は母さんにそっくりで美人だなー。あらいやだお父さんったらとかいう話は」
 手癖までつけて一人芝居をする少年を、バンコランは冷たい視線で眺めていた。
「お前の別人ぶりはそういう微妙なレベルの話では断じて、決してない」
「くどい。しつこい。これだから中年は……冗談だ」
 懐から銃を取り出す仕草をしたバンコランに、パタリロは両手を持ち上げて早々に降参の意を示した。
 ま、昔の僕は僕でそれはもう神に愛されたような容姿の持ち主だったからお前が失われた
過去を嘆くのもわかるがな、とマリネラの若き国王は喉を鳴らして笑った。
 猫のように目を細める昔からの癖も、昔とは随分様が違う。
 幼い頃のパタリロのそれは招き猫然としていたが、今は蠱惑的な力を持ってみる人を魅了する。
 (数年前の私の前に今のパタリロが現われたら、私は信じなかっただろう。
それどころか声をかけてディナーの約束の一つや二つ……)
そこまで考えて、バンコランは己の想像のありえなさに身震いした。
 パタリロは柔らかな寝台に身体を預けながらそんな男の姿を怪訝な目つきで見つめている。
 バンコランは一瞬、自分の想像が見透かされたか?と考えたが、いつものポーカーフェイスで乗り切ることにした。
「……まあ、中身は一向に変化がないと言うか悪化の一途を辿っているが」
「後は老いるだけの中年の嫉妬は醜いな」
 バンコランの皮肉に対してパタリロは満面の笑みで毒を吐いた。
 ひくり、とバンコランの口元が引きつる。
 最近マライヒから何かというとワインとステーキがメインの食生活を改めなければ、
中年太りの危機を迎えると説教されている彼は年齢の話題に敏感だった。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:28:29 ID:/LnpaYnu0<> 「なに、お前がプレイボーイを引退しても僕がしっかりと跡を継いでやるから心配するな」
「……お前は同性にはその手の興味がないはずだ」
 過去のパタリロの失恋履歴を付き合いが長いだけに無駄に詳しく知っているバンコランは、何を馬鹿なことをと鼻白んだ。
「なに、最近はその手の輩に声をかけられることも多くてな。そちらの方にも僕は寛容になったのだよ」
「何だと!」
「驚くことはないだろう? 何しろ僕はガニメデスも真っ青な美少年だからな」
「お前の場合、どちらかというならナルキッソスだろう」
 バンコランが皮肉ると、パタリロは身体を起こしてフフン、と意味ありげに微笑んで見せた。
「試してみるか?」
 ベッドの上からバンコランに向かって四つんばいになる。
 バスローブの下から覗く細い喉や白い胸元は扇情的としか言いようがなく、バンコランは
咄嗟に否定することも忘れその光景に見入ってしまった。
 駆け引きめいた艶っぽい緊張感など、己とパタリロの間に発生するわけがないとつい最近まで思っていた。
 どこで歪んだ二人の関係が更に曲がりくねったところに着地してしまったのか。
 パタリロは己が若く美しく、そういう嗜好を持っているものにとって自分がたまらなく
魅力的であるということを十分に理解し、その魅力を遺憾なく振舞うことに長けていた。
 たちが悪すぎる、とバンコランは心の中で思う。
 相手はあのパタリロだ。いくら見た目が誂えたようにバンコラン好みの美少年であろうと、
中身は悪魔のようなずるがしこさを持つあの、パタリロなのだ。
 チャタテムシだぞ。潰れたまんじゅうだ。性格も最悪、無駄な発明と世界の食糧難を引き起こし、
金のためなら悪魔にだって魂を売るような奴だ。
 バンコランは心の中で思いつく限りの罵詈雑言を目の前であくまでも余裕の笑みを浮かべ
こちらの葛藤を面白がっているパタリロに向けて並べてみた。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:29:25 ID:/LnpaYnu0<>  やるべきか、やらざるべきか。マライヒに知れたら血の惨劇ものの葛藤はしかしあくまでも真剣に彼の中で続いた。
 だが、パタリロの桃色の薄い唇がせかすように僅かに開き、中から白い歯と赤く
誘うような舌が微かに見えたとき、バンコランは悪魔に魂を譲り渡した。
 あの唇が私の名を呼ぶのならもうどうなっても良い。
 パタリロの誘惑に乗ると決めたバンコランは、これから起こるかもしれないすべての
騒動について考えることを放棄した。
 少々壊れた脳でそんなことを考え、椅子から腰を浮かせた少佐は唇で小悪魔の誘惑に答えようとした。

「ちょっと待て」
「何だ」
 唇と唇が触れる寸前、舌を伸ばせば触れられる距離でパタリロは身体を起こしバンコランの前に手を広げて見せた。
「50ドルだ」
 パーの形に広げられた手を突き出され、わけがわからないバンコランは鼻白んだ。
「……何がだ」
「キス一回につき50ドル。これ以上はびた一文まけられんぞ」
 わかってはいたことだが、パタリロはどこまでもパタリロだった。
 例え絶世の美少年になろうと、中身はドケチで小銭の一枚も惜しむ守銭奴な上に根性がひん曲がっていた。
 だが、悲しいかな、バンコランの前で手をひらひらとさせるパタリロの挑戦的な顔つきは、
悲しいほどにバンコラン好みだった。
(ああくそ、この生意気な言葉を吐き出す唇を蹂躙しひれ伏させたい。私が欲しいと
泣いてねだるまでねぶって可愛がって、赤く腫れるまで唇や乳首を可愛がりたい……)
「ああわかったわかった。後で払ってやる」
 だから続きをさせろ。苛立ちながらバンコランはキスを強請る。
 バンコランの指に顎先をつかまれると、パタリロは可愛らしい唇をひん曲げた。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:30:10 ID:/LnpaYnu0<> 「言質は取ったぞ? 後でそんなことは言ってないというのはなしだからな?」
「わかったと言っているだろう! さっさと唇を閉じろ!」
 金に汚い美少年の唇をバンコランは自分の唇で黙らせた。
 バンコランの舌がパタリロの唇を撫でる。
 パタリロの唇が迎え入れるように薄く開き、「50ドル」と声に出さずに呟いた。
 そんな少年の舌を嗜めるようにバンコランの歯がパタリロの舌先を甘く噛む。
 奥深くにバンコランの舌がもぐりこむと、嫌がるようにパタリロの手がバンコランの胸を押した。
 それに構わず、寝台に軽い身体を押し倒しバンコランはキスを続ける。
 息継ぎをしながら、何度も何度も。
「く、あ、待て、バンコラン」
 赤く熟れきった唇でパタリロが制止する。
 バンコランは心の中でほくそ笑んだ。
(ここまで持ち込んでしまえば、後はこちらの思うが侭)
 ロンドンのプレイボーイは大変いやらしい笑みでパタリロの唇に羽のようなキスをした。
「待てないな」
 甘く耳元に囁く声は数え切れない少年たちを落としてきたものだ。
 囁かれたパタリロは、いつもの冷めた目で待てというに、とバンコランの頭をはたいた。
「何だというんだ」
 叩かれた頭を抑え、お預けを食らわされたバンコランは不機嫌な顔で少年を見た。
「これで何回キスをした?」
 パタリロは真剣な顔で、とても彼らしい質問をした。
「そんなことより、集中しろ」
「アホか、こっちはビジネスだぞ」
「……わかった。金のことなど考えられないぐらい夢中にしてやる」 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:32:02 ID:/LnpaYnu0<>  言うが早いか、バンコランはパタリロの腰を掴み首に唇を押し当てた。
 その上に非情とも言えるパタリロの言葉が降って来る。
「ちなみに胸へのお触りは800ドル。僕の大事な息子に触るなら、1000ドルは貰うからな」
 ピシ、と音がしそうな勢いで人差し指を突きつけられ、バンコランは言葉に詰まった。
「お、ま、え、な、あ」
「本番有りなら一回1500ドルだ」
「さすがに金には汚い奴だな!……だが、一国の国王の身売りにしては安い値段じゃないか?」
「親友価格で割り引いてやってる。感謝するんだな」
 にこりと、食えない笑顔で笑うパタリロの瞳には間違いなくドルマークが浮かんでいた。
 理性は乗るな、と言っていたが、パタリロの白くすらりとした指先が誘惑するように
バンコランの唇を撫でた途端、葛藤は煩悩によってかき消された。

**

 事の後、一晩明けてクローゼットの鏡を前にネクタイを締めるパタリロは上機嫌だった。
「一晩で5300ドルか。高級娼婦まではいかないが、僕も中々やるものだな」
 呟く声も弾んでいる。
 朝の爽やかな光が差し込むスイートルームで、既に身支度を終えていたバンコランは
朝刊をチェックしていた顔を上げて隣に腰掛けた少年を見た。
「そのことだが、パタリロ」
「ん?」
 公式の場に赴くために前髪を上げ額を露にした姿は朝日の中でも十分に艶っぽい。
目がドルマークで輝いているということを差し引いても、だ。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:33:19 ID:/LnpaYnu0<> 「お前も楽しんでいたのだから、その分の料金を請求しようと思ってな」
「なんだと?」
 手櫛で髪を整えるパタリロの手が止まり、バンコランを凝視する。
「考えても見ろ、昨夜のアレはセックスとは言っても私が一方的に奉仕していたようなも
のだったろう? お前も楽しんだ分、代金を貰おうか。キス一回につき70ドル、射精一回1500ドル、本番は2000ドルだ」
「ちょっと待て、なんで私の料金設定よりお前のが高いんだ!」
 詰め寄ったパタリロを見上げ、バンコランは昨夜の葛藤の復讐をするかのように傲慢に足を組んで微笑んで見せた。
「技術と経験の差だ。合計……6700ドルといったところか」
 腕を組んで考え込む仕草をするバンコランは、大人の色気というものを醸し出していた。
 全うな感性の持ち主や彼の眼力が効く相手なら間違いなく卒倒するであろう微笑みも、
パタリロにとっては借金の取立て屋が浮かべる極悪非道な笑みにしか見えない。
「そんな理不尽な話があるか。……僕は払わないぞ、断固として、一ドルも、一ポンドも、一ペンスだって、払うものか!」
「お前が払わないなら、タマネギたちに今回のこと、話してもいいということだな?
 国王が売春などとしれたら一年間小遣いなしの話ではないだろうな」
 よどみなく流れるバンコラン言葉に、パタリロはぴたりと口をつぐんだ。
(昨日僕と楽しみながら、裏でこんな画策を考えていたとは……)
 してやられた、と付き合いが長い男のしたたかさに臍をかみながら、パタリロは出来るだけ冷たい表情を作った。
 ほくそ笑みパタリロの反応を眺めている男に向かって低い声で呟く。
「……MI6所属の優秀な某少佐が未成年と売春、買春、淫行か。SUN誌に売ったら
どれほどの値がつくか今から楽しみだな」
「ぐっ……」
 お互いにやましいことがありすぎる二人は黙り込み見つめ合った。
「…………」
「………………」
 パタリロはもしタマネギたちに今夜のことがばれたらどんな食事制限と厳しい減給が
待ち受けているかを考えて眉間に皺を寄せ、バンコランはバンコランでマライヒに
浮気がばれたらという非常に頭の痛い事態を想定し頭を抱えた。
 二人は青ざめた顔で己の保身のために考え込んだ。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:35:04 ID:/LnpaYnu0<> 「…………なあ、バンコラン?」
「……なんだ、パタリロ」
「今回はお互い痛み分け、金の話はなかったということでどうだ」
「……それで手を打ってやらんこともない。その代わり、わかっているな?」
 パタリロを見上げるバンコランの顔は任務についているときとなんら変化がないあくまでも真剣そのものだ。
 そこまでマライヒを恐れ愛しているならなぜ浮気をするんだ、とパタリロは浮気をけしかけたくせに思った。
が、懸命な彼は余計なことは言わずただ黙って頷いて見せた。
「そっちこそ、タマネギには絶対に言うんじゃないぞ」
「分かっている」
「そうか。それは良かった。それじゃあ、僕はもう行かなくては」
 迎えのタマネギが来る時間だ、とパタリロは立ち上がり、椅子にかけておいた上着を腕に取る。
 薄いシャツ一枚に覆われたまだ未発達の背中を新聞を盾に覗きながら、バンコランは声をかけた。
「次はいつロンドンにくる?」
「……懲りない奴だな、お前も」
 ロンドン一プレイボーイの声に含まれる艶に、呆れた顔でパタリロは振り返った。
「私は悪くなかっただろう?」
「まあ、そうだな。悪くはなかったぞ」
 自信満々、否定されるなどとは微塵も思っていない態度が少し癪だったが、パタリロは同性として素直にそのテクニックを賞賛してやった。
 そうだろうそうだろう、と新聞をテーブルに下ろし、バンコランは満足気に口元を緩める。
「別れのキスは?」
「60ドル」
 パタリロはバンコランを見下ろし、にっこりと営業用の微笑をくれてやった。
「値段が上がってるぞ」
「10ドルぐらい、お前には些細なことだろう」
 手を差し出すパタリロの顔は先ほどとは違い悪戯そうに微笑んでいる。
 バンコランは苦笑いでパタリロの蝶ネクタイを掴んで引き寄せ、少年の柔らかい唇にキスをした。
「舌を入れてたら、もう20ドル上乗せしていたところだ」
「支払いは次に会うまでツケにしておけ」
「もちろん利息はトイチ。……ただのジョークじゃないか、バンコラン。僕とお前の仲だろう」
「お前が言うとまったくジョークには聞こえないな。まあ、私とお前の仲だから許してやろう」
 パタリロとバンコランの奇妙で捻じ曲がった関係が、新たな局面に二回転宙返りの綺麗な軌跡を描いて着地した瞬間だった。 <> パタリ口 少佐×17歳パタリ口<>sage<>2007/02/12(月) 17:37:20 ID:/LnpaYnu0<>  ____________
 | __________  |
 | |             .| |    投下してみたら改行エラーと文字多すぎで
 | | □STOP        .| |    思ったよりも長くなってしまいましたが、以上です。お粗末さまでした!
 | |             .| |           Λ_Λ 
 | |             .| |     ピッ   (・∀・ )
 | |             .| |       ◇⊂    )
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_|| ̄''l
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> numb*3rs 兄弟話<>sage<>2007/02/12(月) 17:56:32 ID:7/PPK+xw0<> 狐CHで放送中のnumb*3rs 絵っぷす兄弟の小さな頃の話
トビーとかいうキャラクタが出てきますが私が勝手に捏造しただけです。
再燃した萌えのやり場に困ってるのでとりあえず投下
        _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│やまも落ちも意味もエロもないよ
                └─────────────── <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 17:58:09 ID:muqTiBYGO<> ドキドキした…!でも絶対最後にマライヒにばれると思った。
なんかのはずみで一回くらいやりそうな二人なのがいいですよねw <> numb*3rs 兄弟話 1<>sage<>2007/02/12(月) 17:58:36 ID:7/PPK+xw0<>  トバイアス・ジェイドはドンとチャーリーの家の裏通りに住んでいて、小さなころの二人の
遊び仲間の一人だった。トビーはドンより二つ下で、チャーリーよりは三歳年上で、五歳の年
齢差がある二人のほとんど中間に属した。少年時代、たまに三人で遊んでいると、幼すぎるこ
とを理由に、決まって仲間はずれにされるのはチャーリーだった。そう仕向けるのはトビーで、
そうすることによって、彼はなんとかドンをチャーリーから奪い、自分の兄にしようとした。
トビーには一緒に冒険ができる兄も弟もいず、口やかましい姉と妹の間に挟まれた自分の境遇
をいつも呪っていたのだ。トバイアスはチャーリーはまだ子供だからダウンタウンの映画館に
連れて行けないと言い(チャーリーはトビーも自分と同じように子供だということを知ってい
たから、これには泣いて抗議した)、チャーリーは数学きちがいだから女の子の話に興味がな
いと断言し(これは正しかった)、チャーリーは野球が嫌いだとドンに嘘を吐いた(そのせい
でドンはチャーリーを草野球に誘わなくなった)。そうやってドンからチャーリーを遠ざけ、
自分がドンの弟になろうとするのだった。
 それでも三人で遊びまわったあと、夕暮れになるといつも、ドンが手を引いて家路を辿るの
はトビーではなくチャーリーだった。チャーリーは食が細いせいか、体の小さな子供で、それ
が自分をいっそう幼く見せることも知っていた。そんな自分が嫌いだったし、ドンに過剰に幼
く思われるのも嫌で堪らなかったが、5歳年上の兄がまるきり子ども扱いで手を繋いで一緒に歩
いてくれるのは嬉しかった。トビーはよく手を引っ張られて歩くチャーリーを冷やかしたが、
チャーリーはいつもそれを無視した。ドンの手をぎゅっと強く握り、兄に引っ張ってもらわな
いと家に帰れないみたいに振舞った。ドンはそんなチャーリーを責めなかった。もしかしたら、
チャーリーの演技も見透かしていて、それでも弟の意思を尊重していたのかもしれない。
  <> numb*3rs 兄弟話 2<>sage<>2007/02/12(月) 18:00:18 ID:7/PPK+xw0<>  4歳の頃からチャーリーは数学の才能を伸ばすために天才児教育というのを受けていて、遠く
の学校に母親の車に乗せられて通っていた。一方、ドンはスクールバスに乗って近くの学校に
通っていて、トバイアスも二年遅れでそれを追っていた。チャーリーは毎朝学校へ行くとき、
母親の車の窓越しに、通りでスクールバスを待つドンに手を振った。ドンは手を振り返してく
れる日もあったが、何かほかのことに気を取られて反応しない日もあった。たまにチャーリー
は車の中から、ドンが一緒にスクールバスを待つトバイアスの髪を掻き回してからかったり、
日差しの強い日にはトビーのリュックからキャップ帽を取り出して被せてやったりするのを見
た。まるでドンはトビーの実の兄のように彼の世話を焼き、トビーに危険が及ばないように気
を配ってやっていて、そんな日はチャーリーは車のなかでしくしく泣いた。
 ドンのお気に入りのスポーツは野球で、家でもよくテレビで野球の試合を観て過ごしたし、
学校から帰ると毎日グローブとバットを持って外に飛び出していった。チャーリーも野球を嫌
いではなかったから、トビーのせいで誘われなくなっても、何度か無理やりドンの後を追い掛
け回して仲間に加わろうとした。だが野球のバットはチャーリーには重すぎたし、グローブを
持って駆け回ろうとすると決まって転んでひざを擦りむいた。ドンはチャーリーが転ぶといつ
も、飛んできて怪我の具合を確かめ、苦い顔で弟の手を引いて家に連れ帰った。どうして来た
んだよ、チャーリー。母親に傷の消毒をされながらドンの叱責を受けると、チャーリーは唇を
噛んで俯いた。彼らの母親はそれを見てドンを嗜めた。チャーリーが悪いんじゃないわ。
  <> numb*3rs 兄弟話 3<>sage<>2007/02/12(月) 18:02:00 ID:7/PPK+xw0<>  ただでさえ体が小さく、ドンより5歳も下なのに、チャーリーにはもっとトビーより不利にな
る問題があった。チャーリーはドンやトビーとは違う遠くの学校に通うのは嫌だったが、そこ
で習う算数の授業は大好きだったのだ。毎日もらってくる宿題を解くことが彼の楽しみの一つ
で、その問題に熱中している間は近所の子供たちとの外遊びなどできなかった。野球は嫌いで
はなかったし、ドンの仲間にもなりたかったけれど、一度数字の世界に没頭してしまうと瞬く
間に何時間も経ってしまい、それが自分と兄を遠ざけていることに彼は気づいていた。しかも
絶望的なことに、そんな彼の性質はどうやっても変えられなかった。どんなにドンが好きで、
彼の仲間になりたくても、数式が頭を支配すればもうそれから逃れることはできなくなった。
チャーリーはドンが自分にどう接すればいいのか、決めあぐねていることをよく知っていた。
トバイアスにはキャッチボールをしてやったり、彼の肩を小突いたりしてからかっていたが、
ドンはチャーリーにはいつもどこか余所余所しかった。夕食の後、ソファに一緒に座ってテレ
ビを見ているときに、チャーリーはしょっちゅうその日習った式や計算についてまくし立てた
が、そんなときドンはいつも何度も頷きながらも、目はテレビに映る野球の試合に注がれてい
た。要するにチャーリーにとって素敵なこと、興味深いことは、ドンにとってはどうでもいい
ことなのだった。だが一方でトバイアスの冗談にはドンはよく笑うのだ。
<> numb*3rs 兄弟話 4<>sage<>2007/02/12(月) 18:03:10 ID:7/PPK+xw0<>  ドンはチャーリーの前で学校の宿題をやることはなかった。いつかチャーリーが居間のテー
ブルの上に広げられていた、ドンの理科のノートを見て、ほとんど無邪気に、兄の役に立つこ
とができると認められたい一心で、間違いを指摘してからそうなった。ドンは学校であった楽
しいことや、リトルリーグでの活躍をチャーリーには話さなかった。チャーリーは何度か、ド
ンにとって素敵なこと、興味深いことは、自分にとってもそうなのだということを控えめに仄
めかし、ドンがもっといろいろなことを打ち明けてくれるようねだった。だがドンはあまりそ
れを信用せず(ドンがチャーリーのことを、数字以外には何も興味を示さない子供だと思って
いることを、チャーリーは知っていた)、チャーリーの腕をさすってただ弟を宥めるだけだっ
た。ドンにはいつもチャーリーに教えない出来事があり、チャーリーはそれを暴こうと必死に
なって詮索した。チャーリーはよくドンのいない間に兄の部屋に入り、クロゼットの奥に隠さ
れたお菓子の缶に入った女の子の写真や手紙を見つけ出し、学校でのドンはどんなふうなのだ
ろうとあれこれ想像した。ドンの部屋で一人で過ごし、ドンのベッドの上で彼の匂いを感じな
がら、そういうことを思い巡らすと、いつも胸が苦しくなり、下腹のあたりが落ち着かなくな
った。バス停でトバイアスに帽子を被せてやるドンや、チャーリーの知らない女の子から手紙
を受け取るドニー……。そういうものを思い浮かべ、チャーリーはよく悲しくなった。
  <> numb*3rs 兄弟話 5<>sage<>2007/02/12(月) 18:04:12 ID:7/PPK+xw0<>  学校でのドンを想像するのに熱中するあまり、チャーリーはたびたび以前あった正確な場所
にドンの宝物を隠すのを忘れた。チャーリーがやったことは当然ドンにばれ、ドンはそのこと
で何度も機嫌を悪くした。母親と父親にチャーリーの不安定な性質についてよく言われている
せいで、ドンが自分を手ひどく叱ったりはしないことを、チャーリーは知っていた。だが本当
はドンがチャーリーをどう思っているかはわからなかったので、チャーリーは何度も詮索を繰
り返し、兄の内面を探り、さらにその後の反応でドンの愛情を確かようとした。ドン、写真の
あの女の子は誰なの?手紙をくれた子と同じなの?ところかまわずそういう質問をしたせいで、
ドンはチャーリーを口の軽いガキだと批判し、お菓子の缶はチャーリーの手の届かない高いと
ころに移された。
  <> numb*3rs 兄弟話 6<>sage<>2007/02/12(月) 18:05:01 ID:7/PPK+xw0<>  ジュニア・ハイに入ってからは、ドンには明らかに秘密がまた増えた。女の子から家にドン
あての電話が掛かってきたり、たまに家族でドン野球の試合に行くと、応援席にドンのクラス
メイトらしい女の子たちを見かけるようにもなった。チャーリーはドンが女の子に人気がある
ことを知り、トバイアス以外にも強力なライバルがいることにひどく怯えた。小さな頃は怖い
夢を見たと嘘をついて、よくドンのベッドにもぐりこませてもらったり、手を繋いで家に連れ
帰ったりしてもらって、それが彼の心の支えになっていたものだが、そういうことも徐々にな
くなっていた。チャーリーはドンのひざに乗って野球の試合を観るのが好きだったが、ジュニ
ア・ハイに入った頃からドンはそれを嫌がるようになったし、手も繋いでくれなくなった。巻
き毛を撫でたり、わき腹をくすぐったりしてかまってくれることもなくなった。チャーリーは
たまに、同じ家の中に住んでいるのにドンに他人扱いされているような気持ちになった。どう
やったらドンが振り向いてくれるのか、チャーリーにはわからなかった。ドンにはチャーリー
といるよりももっと楽しいことがたくさんあるようで、そんな自分の魅力のなさにチャーリー
はよく打ちのめされた。トバイアスと三人で遊んでいた頃は、トビーがチャーリーを仲間外れ
にしても、ドンが何とか最後にはチャーリーをかまい、面倒を見てくれた。だが今はドン自身
がチャーリーを意図的に遠ざけようとしているのだ。チャーリーは急に大人になったドンの気
を引くために、どうすればいいのかわからなくて途方に暮れた。悲しみには次第に苛立ちが加
わり、ドンには理解できない数学の話をして、兄が唖然とするのを見て優越感に浸る意地の悪
い楽しみを、チャーリーはこの頃に覚えた。 <> numb*3rs 兄弟話 7<>sage<>2007/02/12(月) 18:05:55 ID:7/PPK+xw0<>  ドンが15歳、チャーリーが10歳のときに、トバイアスは父親の仕事の都合でサンフランシス
コに引っ越した。ドンはリトルリーグで使っていたキャップをトバイアスに記念に贈った。お
別れのとき、トビーは泣きじゃくり、ドンの肩に胸を埋めて、ドンに頭を撫でてもらっていた。
チャーリーは完全に蚊帳の外だった。トビーがいなくなるのは少し寂しかったが、それ以上に
ほっとする出来事だったし、トバイアスはチャーリーと別れることなんて悲しんでいないこと
も知っていた。ドニー、手紙を書いてね。そう繰り返すトビーに何度も頷いてやるドンを見て、
チャーリーはトビーを突き飛ばしたくなった。けれども我慢してぎゅっとこぶしを握り、もう
少ししたらトビーはいなくなるんだと自分に言い聞かせた。
 ドンの弟だったらよかったのに。そしたらサンフランシスコになんていかなくてよかったの
に。車の中で待つ両親を見ながら、トビーが泣いてそう言うと、ドンは肩をすくめた。そして
トビーの頭に載った、記念のキャップ帽を直してやりながら、トビー、俺のお前は兄弟だよ、
と優しく言った。離れてたって兄弟は兄弟さ。だから泣くな、トビー。
 チャーリーはそれを聞いて胸が張り裂けそうになった。トビーはドンのお気に入りかもしれ
ないが、兄弟は自分だけのはずだったのに。そう思ってチャーリーは唇を動かしかけ、それか
ら黙ってきびすを返して家に戻った。キッチンでお菓子を焼いていた母親がチャーリーに気づ
いて、どうしたのと聞いた。チャーリーはかぶりを振り、それから涙をぽろぽろ流した。母親
はチャーリーがトビーとの別れを悲しんでいるのだと思ったらしく、手紙を書けばいいじゃな
い、と言って頭を撫でてきた。チャーリーはずっとかぶりを振り続けた。手紙のことなんて考
えたくもなかった。 <> numb*3rs 兄弟話 8<>sage<>2007/02/12(月) 18:07:13 ID:7/PPK+xw0<>  自分もドンと同じ学校だったらよかったのに。チャーリーはその晩、ベッドの上で繰り返し
そんなことを考え続けた。トビーのようにドンと一緒にスクールバスに乗って学校に通いたか
った。授業の合間にドンが紙飛行機を飛ばしたり(トビーはドンが紙飛行機を誰より遠くまで
飛ばせるのだといつか自慢げに言っていた)、グラウンドで野球をしたりするところを見たか
った。ドンのことを好きだという女の子たちがどんなふうなのか、ドンが彼女たちに対してど
んなふうに接するのか、自分の目で確かめたかった。きっとそうすればドンともっと親しくな
れるだろう。そして学校から帰るときはいつも、ドンに手を引いてもらって帰るのだ。ドンの
ただ一人の弟として。
 チャーリーは自分がこのまま飛び級を繰り返せば、ドンと一緒に高校にも行けることを思い
出し、自分を励ました。少し前からそれは彼の励みになっていた。きっと同じ学校に通うよう
になれば、ドンはもっとチャーリーを認めてくれるだろう。もっと一緒に行動できるし、もっ
と秘密も打ち明けてくれるようになるだろう。きっとすべてがもっと上手くいくに違いない。
<> numb*3rs 兄弟話 これでおしまい<>sage<>2007/02/12(月) 18:09:29 ID:7/PPK+xw0<>  
 同じ高校に通うようになったら、きっとドンは喜んでくれる。それから夜を迎えるごとに何
度も何度もそう言い聞かせ、チャーリーはその日を待ち続けた。勉強は順調に進んでいた。ト
バイアスとドンは最初の頃は何度か手紙のやりとりをしていたが、次第に自然に音信が途絶え
たようだった。チャーリーはそのことに安心し、ドンと同じ家にいられる自分の境遇に感謝し
た。ドンはもう外でチャーリーと会っても、彼の手を引いて家に連れて帰ってはくれなくなっ
ていたが、同じ学校に通うようになればきっとすべては変わるとチャーリーは自分に言い聞か
せ続けた。物事というのはすべて変わる。トバイアス・ジェイドはもう彼らのそばにいないし、
ドンはいつかチャーリーがどんなに役に立つ相棒なのか知るだろう。そうしたらきっとドンは
小さな頃よくそうしてくれたように、チャーリーをひざの上に乗せ、彼の巻き毛を撫でて、こ
う言うのだ。チャーリー、お前はただ一人の、大事な弟だよ。お前に今日あった素敵なことを
すべて話してあげる。お前と俺の間には、秘密なんて何にもないよ。お間はかわいい弟だもの。
トビーよりも女の子よりも、お前が一番大事だよ。

終 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 18:14:01 ID:7/PPK+xw0<>         _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ;) 弟ノ妄想ヲ妄想シテシマッタ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────

エロすらないしょーもないネタですんません
弟の性の目覚めがどうも兄と密接に関わっている気がするんです
萌えがおさまらん… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 18:24:42 ID:xTL68GvYO<> >367
GJGJGJ〜!!
すげー!まんま二人じゃないっすか!
何か掛け合いが目に浮かぶようですよ・・・!もっかい、GJ!
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 20:06:08 ID:BcP6q9rP0<> >>367
GJ! あの二人に初めて萌えた!
超壺ストライクど真ん中を駆け抜けていったよ!
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 20:19:43 ID:yyLHidIB0<> >>367
ものすごい勢いで萌えました!
GJ!GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 21:21:56 ID:mo/exmzK0<> >>367まさかここで読めるとは。描写最高です。本当にGJ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 22:30:24 ID:FGsP3dyX0<> >379
おおー!!数字兄弟の話だ〜!
リアルタイムで放送中に
読むのも格別フフフ
ウレスイですよGJ!
エロなしも無問題、もひとつGJ!
おさまらん萌えをまた
叩きつけてくだされ、
待ってますよん!
<> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 22:53:29 ID:EB/ICnKO0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  コトー初作より。ネタ古くてスマソ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ウブ原→コト設定で…
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 22:54:46 ID:EB/ICnKO0<> 「ふぅ…」
剛洋を寝かせ、一人ビールを飲みながら、
いつのまにかあいつのことを考えていた。
「原さん!僕のことは大丈夫ですから…っ、竜くんを…っ、竜くんを早く診療所へ!!」顔は青ざめ、足に巻かれた布はどす黒く染まっていた。
素人の俺が見てもとても大丈夫に見えない身体を押して、あいつはそう叫んだ。

脱臼した肩をはめるのは、相当痛い。
それでもあいつは振り絞るようにして「大丈夫です…」を繰り返していた。
まるで自分に暗示をかけているかのように。
そして、茉利子の息子の手術後、「大丈夫か?」と声をかけた俺に
「もう大丈夫です。」
と微笑みながらそう言った。額には汗が浮かんでいた。

「あいつ、大丈夫か…?」

気になって仕方がなかった。
ふと、目の前の夕食の残りが目に入った。
そういえばあいつは夕飯を食べただろうか。
(ちょっと様子を見にいってみるか…)
そう思って、剛利は支度を始めた。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 22:57:11 ID:EB/ICnKO0<> 「おーい、まだ起きてるか?」
裏口のドアをトントンと軽くノックする。
「え?あ、はいっ、開いてますから、どうぞ。」
やや遠慮がちにドアを開けて、中へ入ると、
片足をかばいながらあいつが立っていた。
「どうしました?」
笑顔であいつが聞く。
「え、あぁ。夕飯まだだろうと思ってな。これ残りもんだけど、持ってきた。
よかったら、一緒にどうだ?」
と言って、缶ビールを二つひらひらさせた。
「わぁ、ありがとうございます。ちょうどお腹空いてたんです。
 でも、僕飲めないんですけど…」
「なんだ、飲めねぇのか。ったくだらしねぇな」
「はい…すみません……」
「んまあ、いいや。上がっていいか?」
「あ、どうぞどうぞ。今、コップ用意しますから。」

座敷へ上がると、机の上に氷嚢と、開けかけの錠剤と、水の入ったコップだけが乗っていた。
トクンと、心の中の何かが動く。

「どうぞ。」
それらを無造作に脇に寄せて、コトリとコップを置くあいつ。
「あ、お箸とお皿もいりますね。」
「ああ、いい。俺が取ってくる。そこか?」
「あ、そうです。すみません、ありがとうございます。」 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 22:58:53 ID:EB/ICnKO0<> 「はー。おいしかったです。とっても。ごちそうさまでした。」
ビールを飲む俺の向かいで、あいつは嬉しそうに微笑んだ。
「そうか。こんなので良ければ、また持ってきてやるよ。」
「本当ですか!ありがとうございます!!僕…料理苦手だから…」
「なんだよ(笑) 手術はあんなにすごかったのに。」
「いや、それとこれとは全然別ですよ。」
「そういやあ剛洋の手術のとき、魚と同じように人の腹をさばくって言われてたな。
 人の腹に比べたら、魚なんて、全然楽だと思うぞ。」
「あはははっ、そういえばそんな事内さんに言われましたねぇ。
 いや〜、僕には魚のほうが難しいですよ〜。」
そういって、あいつは楽しそうに笑った。俺も笑った。

のんびりと時間が過ぎる。
氷嚢を包む水たまりを見つめながら、俺はつぶやいた。
「肩…まだ…痛むか?」
「え?あ、実はまだちょっと…。」
「もう少し冷やした方がいいだろう。氷替えてきてやる」
そういって、俺は氷を取りに立ち上がった。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 23:02:20 ID:EB/ICnKO0<> 「ほら。」
「ありがとうございます。」
俺は氷嚢をそっとあいつの肩に当てた。
「はめたとき、痛かっただろう。」
「ええ。痛かったですよ〜。でもさっき念のためレントゲン取ったんですけど、
全く異常なしだったんですよ。原さんがうまくはめてくれたおかげです。」
肩にそっと手を触れると。痛めた肩はまだ熱を持っていた。
同じ男とは思えないほどの、華奢な肩。細い腕。

「あぁ、冷たくて気持ちいぃ……」

あいつが気持ちよさそうに目を細める。
さらりと頬を伝う黒い髪。白い肌。
またトクンと、心の中の何かが動く。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 23:03:14 ID:EB/ICnKO0<> 「…足の方はいいのか?」
「ああ、足は大したことありません。…いろいろご迷惑かけてすみませんでした。」
そういって、あいつは不格好な体勢のままで、頭を下げた。

いとおしいと思った。
そう思ったら、止まらなかった。
気が付いたら、あいつを抱きしめていた。

「は、原さん…?」

唇を重ねていた。
「ん…ん…んふ…っ…ん…っあ、は、原さ…んっ…やめ…っ…ん」
俺の手が勝手にあいつの肌を探る。頬、しなやかな首すじ、柔らかな胸。
タンクトップ越しに、あいつの体温が伝わってくる。
「んん…っ…ん……っう、いたっ痛い…っ!!」
あいつの叫び声に、はっと我に返ると、
俺はあいつの肩を強く畳に押しつけてしまっていた。
「あぁっ!す、すまない!」
慌てて身体を離す。俺は一体何をやっているのか。
「…すまない…。っこ、このことは…忘れてくれ!!」
俺は逃げるように診療所をあとにした。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト1<>sage<>2007/02/12(月) 23:07:10 ID:EB/ICnKO0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ コンナノデモモエマスカ?
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:12:56 ID:Pn9hEsB50<> >>391 萌えないわけがない・・・!
嵐のように欲情するハラタンがツボすぎたよ姉さん。
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:15:45 ID:8hN1UzgQ0<> ぬぁあああ!どうなることーさん!!GJ!!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:20:11 ID:RfvUGP590<> >>367
バンとパタの駆け引きイイ!美少年パタイイ!gjgjgj! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:20:33 ID:eIAWL9dc0<> >>391
この世界に長く浸かり過ぎて、何だか久しぶりに染まってないノーマルな先生を見た気がするw
そして、それが逆に激しく萌えた!GJ!!
ハラタンもウブでイイ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:28:58 ID:alUnL4cV0<> >>391
GJ!続きお待ちしてますよ〜

それにしてもお前らヨチオカ好きですねwオレモナー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/12(月) 23:31:24 ID:X0IRwhgq0<> >>391
素晴らしいっス
GJ!!っスよ、姐さん
これからどう発展するのかワクワクしてます <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 00:35:30 ID:/ifAtXMXO<> >>391
ヨチオカさんは801のために生まれてきた方でもあると思われます
お疲れさまでございます <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト2<>sage<>2007/02/13(火) 00:46:47 ID:Z8NkVqGw0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  コトー初作より。6話アフターストーリー
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ウブ原→コト調子に乗って続きです…
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト2<>sage<>2007/02/13(火) 00:48:04 ID:Z8NkVqGw0<> 「原さん…?」
返事はない。どうやらそのまま出て行ってしまったらしい。
痛む肩と足をかばいがら、健介はゆっくりと起きあがる。
ドアは開いたままになっていた。
健介は立ち上がり、ドアに向かってゆっくりと歩き出す。
「あいたたた…」
歩きながら、健助は先ほど起きた出来事を思い出していた。

怪我をしたのは僕の責任だ。
それなのに、僕の身体を気遣ってくれた原さんの気持ちが嬉しかった。
原さんとの距離が、ちょっとだけ近づいた気がして、嬉しかった。
もうしばらくの間、この島に居られるかもしれない、なんて事も考えていた。

パタンとドアを閉める。

そうしたら、突然天地がひっくり返ったような感覚があって、
気がづいたら抱きしめられ、口づけをされていた。

心臓がドキドキしていた。

「と、と、とにかく、か、片づけなくちゃ!」

健助は座敷に戻り、慌てて片づけを始めた。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト2<>sage<>2007/02/13(火) 00:50:41 ID:Z8NkVqGw0<> 電気を消して、布団に入っても、健助はさっきの事が忘れられなかった。
見えない天井をぼーっと眺める。
(原さんに、キスされた…)
左手でそっと自分の唇に触れてみる。

キスは初めてではない。
なのに何故、こんなにドキドキするのだろう。
怖かったのか?…いや、怖くはなかった。
嫌だったのか?…いや、嫌じゃなかった。むしろ……?
なんだろうこの気持ちは。

左手はまだ唇の上にあった。
身体にはまだ抱きしめられた感覚が、原さんの手の感触が残っている。
左手で原さんの手の感触を辿ってみた。
触れた場所が、灯をともしたように熱くなる。
同時に、甘くしびれたような感覚が身体全体を襲う。
手は徐々に下へ降り、いつのまにか身体の中心に触れていた。
そこはすでにきつく張りつめ、先走りの滴でわずかに濡れていた。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト2<>sage<>2007/02/13(火) 00:51:31 ID:Z8NkVqGw0<> 吊っていた右手を三角巾から外し、もう一度唇をなぞる。
原さんとのキスが蘇る。
島の嵐のような、荒々しい原さんのキス。
抱きしめられた感覚がありありと蘇る。
島の海で鍛えられた、鋼のような原さんの身体。

暗闇で、健助の手が動く。
もはやもう健介にとって、我が身に触れている手は健介のものではなかった。
原さんの唇が、舌が、口腔を、身体を蹂躙する。
原さんの日焼けした無骨な手が、健介の中心を嬲る。

「ん…んふっ…っぁ…ん…っあ…」

思わず声が漏れてしまう。
必死で堪えようとしたが、止まらない。

「はぁっ…んぅ……う……っっっ!!!!……っはぁっ、はぁっ、はぁっ…」

イッてしまった…。
(な……んで…?)
今の気持ちを必死で考えようとしたが、
どうしようもない疲労感に、健助はそのまま深い眠りに落ちてしまった。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト2<>sage<>2007/02/13(火) 00:52:20 ID:Z8NkVqGw0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ツヅク…カモ?
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 00:56:23 ID:XoYV2XkTO<> >>403
リアルタイムで遭遇ktkr!!!
なんだかドキドキしちゃったよ姐さん
ありがとうございます姐さん <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 01:01:12 ID:gIO4h7Ak0<> >>403
寝る前に覗いてみてよかった…!
姐さんのおかげで明日も仕事がんばれるよ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 03:44:40 ID:FlQRowuP0<> >>403
   _、_
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E) グッジョブ!!
フ     /ヽ ヽ_//
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 11:41:38 ID:z+kZAIR/0<> >>403
出来上がる前の二人、イイ!
最近、こういうSS見かけなくなったから新鮮だったよ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 16:50:03 ID:BAPAvCyG0<> >>367
萌えつつクオリティの高さに感動した! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 17:13:45 ID:qfgDhjNi0<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )林檎のCM 幕×PCで!


                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  林檎のCMだよ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  文中表記 幕→林檎 PC→パソコンです
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ AAずれてないかな ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 17:14:39 ID:qfgDhjNi0<> 何の前触れもなくその場に崩れ落ちたPCを、幕はとっさに抱き起こした。
「え……何? どうした?」
覗き込むようにして顔を見ると、PCは眉根にしわをよせている。
苦しげに、こう言った。
「ウイルス…っぽい……」
見る間に額に汗が浮かび、息が上がり始めた。
「大丈夫?」
訊いてはみたものの、明らかにただでは済まなさそうだ。
無理やり侵される苦痛に、PCはきつく瞼を閉じ唇を噛んでいる。
「再起動、できる?」
幕の肩にしがみつき、PCはだだをこねるようにかぶりを振った。
「もう無理、です……」
「じゃ、強制終了してみて」
PCの震える手に自らの掌を重ね、もう片方の手でネクタイを緩めてやりながら、
幕は耳元でゆっくりと囁いた。
PCは半ば無意識に幕の手を握り返しながら、しばらく試みていたようだが、
やがて諦めたように、ため息とも喘ぎともつかぬ息を漏らした。
「……できないよ…。どうしよう、どうしよう、……」
呼吸を整えようともせず、PCは潤んだ瞳で幕を見上げる。
いつも丁寧に整えられている髪も、しわひとつないスーツも、
ぐしゃぐしゃに乱れてしまっていた。
「とにかく落ち着いて。大丈夫、僕がついてるから」
時折体が痙攣するのを落ち着かせるかのように、幕はPCを強く抱きとめる。
その腕の中で、体がびくりとはねた。
ウイルスは侵攻の手を休めない。
体の奥の方まで乱暴にこじあけられる屈辱と恐怖で、PCは思わず幕にすがりついた。
「やだ、やだ、やだ……」
幕の肩口に額をこすりつけるようにしながら、PCはうわごとのように涙声で繰り返す。
なだめるように幕はPCの背中をなでるが、
そのささいな刺激にすら、もはやPCは声を抑えることができない。
噛んだ唇をこじあけて漏れる吐息と喘ぎの合間をぬって、やっとの思いでPCは言葉をつむいだ。
「電源を切ってください、僕の……」 <> 2/3<>sage番号忘れスマソ<>2007/02/13(火) 17:17:30 ID:qfgDhjNi0<> 幕は少し体を離し、うっすらと開かれたPCの目をじっと見た。
「……いいの?」
ハードディスクが傷つき、クラッシュする可能性をはらんでいる。
しかしPCは、頷くかわりに一度ゆっくりと瞬きをして、幕にその行為を促した。
「壊れてもいいから、」
吐息の熱さが分かるほどの距離で二人はしばし見つめあう。
「もう、壊してもいいから。お願い……」
目のふちも、乱れたシャツからのぞく首元も、朱に染まっていた。
早く。声にならない声で、PCが言った。
濡れた瞳が幕に懇願する。
「――分かった」
小さく頷いて、幕はPCの衣服の下に手を滑り込ませた。
その感触に反応してか、それともウイルスによる容赦のない侵食のためか、
PCは小さな叫びとともに天を仰いだ。白い喉が反り返り震える。
幕の指は電源の正確な位置を計りかね、PCの体をさまよう。
「電源、」
耳元にかかる息に、PCが再び跳ね上がる。
「どこにあるの」
何とか答えようとするが、渇ききったうまく口が動いてくれない。
幕の手をとってそこへ導こうと試みるも、もはや指先に力が入らない。
「言ってくれなきゃ分からないよ。ちゃんと教えて」
「もっと、奥」
何とかそれだけ伝えるので精一杯だった。
その言葉に誘われるように、幕の指がPCの電源に触れた。
「あ…っ」
そこ、と言うよりも早く、声が漏れた。
もっと強く押して欲しい、そう思う反面、どうなってしまうか分からない恐怖から
思わず身じろぎしてしまう。 <> 3/3<>sage番号忘れスマソ<>2007/02/13(火) 17:18:36 ID:qfgDhjNi0<> 「動いちゃだめだよ」
それを制するようにPCの腰の辺りを強く掴み、
PCの目を見つめたまま、幕は再び電源を探ろうとゆっくり指を動かす。
「ごめん……」
PCはせめるような視線から逃げるように俯いた。
伏せた睫毛は絶えず小刻みに震えている。
やがてその目がまたきつく閉じられた。電源に到達したのだ。
「ここだね」
言葉を返すのももどかしく、PCは何度も頷いた。
「本当にいい?」
「早く……もう、」
もうどうにかなってしまいそうだ。そう思った。頼み込む声に切なさが滲んだ。
再びふたりの視線が絡み合みあう。
PCの潤んだ瞳が、苦痛に歪みながら、それでも何か言いたげに幕を見た。
「何?」
「名前を…、呼んでくれませんか。最後かも、しれないから……」
幕の目がはっと見開かれる。
「クラッシュしてしまったら、もう……」
「ばかだな」
言葉の続きを遮るように、幕は少し笑って見せた。
そして腰を掴んでいた手をはなし、ぐっとPCの顔を引き寄せて、その耳元でこう言った。
「リカバリが完了したら旅行にでも行かない?」
顔は見えないが、PCも少し笑ったようだった。
「それなら海外がいいです。実は行ったことなくて」
「分かった。どこにしようか」
「……パリ」
「了解」
顔を離してまた見つめあう。もう張り詰めた空気はなかった。互いに、笑みさえ浮かべていた。
「じゃあ、いくよ」
小さく頷きあって、ふたりは同時に息を吸った。 <> 風と木の名無しさん<>sage番号忘れスマソ<>2007/02/13(火) 17:20:08 ID:qfgDhjNi0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧何を目指していたのか自分でも分かりません
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 17:22:56 ID:qv0CBmyI0<> >>413
萌え死んだ…!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 17:57:31 ID:uxDebIgW0<> >>413
あのCMの奴かな?ついつい読んで、萌え死んだ。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 18:29:07 ID:LhaQ+9hH0<> >>413
次からあのCMをがっつり腐目線でガン見してしまいそうだよ。
非常に萌えました。GJ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 18:35:48 ID:/ijGoEA90<> 萌えCMキタ━(゚∀゚)━!
とてもステキだった <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 19:12:18 ID:FCr/T3Us0<> >>413
(*゚∀゚)=3 ムッハー!! 同じく萌え死にました!GJ!!
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 19:28:16 ID:Fj4y7Q6kO<> >413
禿萌えた!!GJ!!
あのPCのCMを見るのが楽しみになってしまったよw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 19:59:07 ID:nmZgTFiX0<> >麺図姐さん
はじめて萌えによる笑いが込み上げた。
うまい。うまーーーーーい!!
無機質なパーツがすべて何かに見えるよほほほお
腐女子のフィルターを磨く機能付きな小説でした。GJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 21:25:40 ID:H1Ns0FBW0<> >>413
ウワァァンヽ(;Д;)ノ泣かせやがって!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 21:41:58 ID:9f6sHZ9S0<> >>413
萌えた!GJです。
前にPC×幕を書いた方とは違うのかな。
そうだったら、2人も職人さんがいらっさって嬉しいよ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 21:42:52 ID:9f6sHZ9S0<> あ、ごめん。
幕×PCだったよ。
水を差してしまったみたいで、すまん。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 22:29:44 ID:zephCOhS0<> >>413
ウワァァンヽ(;Д;)人(;Д;)ノ泣いた! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 22:33:04 ID:PwwvFRbp0<> >>413
GJ! GJ! GJ!
ヤバイ、萌えすぎてクラッシュしそう!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 22:42:01 ID:1JNNUrIl0<> すまんワロタwwGJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 23:10:55 ID:BAPAvCyG0<> >>413
咽び萌えたGJ!なにこのエロス <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/13(火) 23:15:37 ID:6N1J3pwAO<> >>413
よくこんな話書けるな姐さん…!
うまいというか何というか…モエス。gj! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 00:22:30 ID:GSjAYLYd0<> >>428
最近ホント良作ぞろいだけどこれはいろんな意味でスゴス…!
姐さんの文才に乾杯! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 00:51:21 ID:ZaiD9zj5O<> >413
(*´д`)ムッハァァァアッー
思わずクラッシュしましたよ、GJです!
もうPCまともに見れないよママン <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 11:48:37 ID:FCMa2JC30<> ウィルスにやられたらクリーンインストールが基本だと思うけど、
バックアップサボってたら約束はおろか、幕のこと忘れてる!? <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 11:51:00 ID:AraDXU4m0<> そんな切なさがまたイイ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 11:52:06 ID:ak1QuXg/0<> >>413
電源ってどこですか?前立腺? <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11<>sage<>2007/02/14(水) 12:13:46 ID:8y0oaS130<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十一回目です。感想ありがとー
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-1<>sage<>2007/02/14(水) 12:15:59 ID:8y0oaS130<> ぶ、かけないorz
立ててきます… <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 12:25:07 ID:E9Htz6pE0<> まだ345KBだよ? <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 12:27:59 ID:8y0oaS130<> http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1171423209/
モララーのビデオ棚in801板24

いろいろ初めてなので間違えてたら優しく諌めて下さい。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 12:28:31 ID:8y0oaS130<> 436>>
やっちゃった?
やっちゃったorz
みんなごめん・・・ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11<>sage<>2007/02/14(水) 12:38:44 ID:8y0oaS130<> かけるようなので書いちゃいます。

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十一回目です。皆マジごめん。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 12:39:42 ID:MKToqInbO<> でもそんなルナドソの人が私は鋤だ <> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 12:58:26 ID:hfc7SBCFO<> |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )<ドリ←バイバレンタイン?ネタ書きました。
ユんボルガールズも出してみたよ〜
今回はほのぼのです。 <> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 13:00:19 ID:hfc7SBCFO<> (1)
それを差し出すと、彼は怪訝な表情を浮かべた。
バィスは慌てた様子で言葉を付け足す。
「きょ、今日は好きな人に何か渡すっていうから」
「………」
午前の工事も一通り終わり、掘りかけの鉱山のあちらこちらから、ユんボル達が休憩をとるべくわらわらと荒れ果てた砂の上へと集まっている。
白い陽は真上に浮かび、寒々しくも鮮やかな群青色が、空に広がっていた。
「アニキにあげようかなって、かなって」
いかついグラッぷルをもじもじと擦りあわせる。その指先には一輪の小さな桃色の花が添えられている。
「さっき見つけて、その、摘んできて、」
「………………」
ドりルはさてどうしようかといったように辺りを見渡すが、どうやら他のユんボル達は至って
どうにも思わないようで、次々に現場ー大王から支給されたお茶を注ぎ回している。
「…いらん」
「え、」
「必要がない」 <> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 13:02:23 ID:hfc7SBCFO<> (2)
黒いノースリーブを着た短髪で活発そうな少女が、くすり、と喉から声を出してその光景を笑う。
「バィスはまた勘違いしてるんだね」
続いて隣に腰を下ろしている、毛先の波打つ長髪をなびかせ、
白い一張羅をはおった少女が、お茶をすすりながら特に面白がる様子も無く呟く。
「ほんとは女の子が男の子に菓子を上げるだけなのにな」
そしてフードを深く被った幼児が、目をぎょろつかせて切り捨てた。
「AHO」
少女達は、愉快そうにまたヤカンを回し始めた。
「あ、アニキ、もらってくれないんですか?」
自分でも泣きそうな声なのが解った。
「…………」
ドりルは、そうだ、と言わんばかりに、眉間にさらに皺を刻む。
「アニキ、」
いつだってこうなのだ。
自分はこんなにも慕いたくて着いていきたくて触れたくて仕方がないというのに、彼はいつも自分を見ることはない。
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい」
気が付けば口からボロボロと、ごめんなさい、が溢れた。
「…………………」
嫌われたくない、と思った。
「ごめんなさい、」
花を持った鉄が震える。
なんでもいいから何かを言ってほしいのに、彼は口を閉ざしたままこちらをずうっと睨んでいる。
「アニキ、」
<> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 13:04:04 ID:hfc7SBCFO<> (3)
いつだってこうなのだ。
自分はこんなにも慕いたくて着いていきたくて
触れたくて仕方がないというのに、彼はいつも自分を見ることはない。
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい」
気が付けば口からボロボロと、ごめんなさい、が溢れた。
「…………………」
嫌われたくない、と思った。
「ごめんなさい、」
花を持った鉄が震える。
なんでもいいから何かを言ってほしいのに、彼は口を閉ざしたままこちらをずうっと睨んでいる。
「アニキ、」
まるで、全部見透かされているようで心地が悪い。
「ごめ、ごめん、アニキごめん、」
ただひたすら謝った。ずっと、訳が解らないが謝っていた。
嫌われたくない気持ちのどこかで、謝ればなんとか受け取ってもらえるのではないか
という気持ちがあるのに気づいて、それがまた卑しくて、自ら嫌悪を感じた。
自分の頬が真っ赤に蒸気して、心臓がどくどくと早く脈打つ。
「…………」
ドりルはひとつため息をつくと、ようやく口を開いた。
「……それを貰えば、茶を飲ませてくれるのか」
「あ、に」
バィスの震えが止まった。
「寄越せ、早く休ませろ」
ドりルは相変わらず不機嫌そうな表情で、花に触れた。
「あ、へ、へい」 <> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 13:08:44 ID:hfc7SBCFO<> (すいませんミスりましたorz)
(4)

バィスの震えが止まった。
「寄越せ、早く休ませろ」
ドりルは相変わらず不機嫌そうな表情で、花に触れた。
「あ、へ、へい」
不意を衝かれた。
震えは止まったが、脈はますます上がるばかりだ。
ドりルに桃色の花を渡すと、彼はそれを荒々しく扱うでもなく、
押し黙った様子で超合金によって構成された指先でそれを器用に持った。
バィスはそんな彼を見て、やはり似合わないな、とぼんやり思った。
その瞬間、なんだか照れ臭いような、嬉しいような、気持ちが流れ出て、止まらなくなった。
「あ、アニキ、ありがとうございます」
「……………」
疎ましげに見られたが、もうあまりどうとも思わなかった。
「可愛いね」
短髪の少女は笑った。
「そうか?」
一体今のやり取りのどこが可愛いものかと、長髪の少女は首を傾げる。
「HOMO」
幼児が呟いた。

あと少しで、昼休みも終わる。

(終) <> ドリ←バイ@(V)(゚¥゚)(V)<>sage<>2007/02/14(水) 13:14:53 ID:hfc7SBCFO<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)<めちゃくちゃミスってすいません…!
バィス視点?だといちいち言い回しをお馬鹿っぽくしなくちゃと気を使ってしまう…バィス可愛いよバィス
あとユんボルガールズが出せて満足です。
スペースありがとうございました! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 13:29:19 ID:gbaf4YY/0<> >>446
HOMOワロスwww
しかしそれ以上に花を摘むバイス可愛いよバイス…!!! <> 漫画家4兄弟 1×2<>sage<>2007/02/14(水) 14:16:04 ID:CJkoImBY0<>           _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│某4人兄弟漫画家ドラマ 次男が童貞だったなら 1×2
                └───────────────
 投下してもいいかなァ、どうしよう。。。と暫く悩んだのですが、
 折角なので置いていきます。ドキドキ。
<> 漫画家4兄弟 1×2(1)<>sage<>2007/02/14(水) 14:18:13 ID:CJkoImBY0<> 「うぬう‥」
 次男は悩んでいた。
 最近の少女漫画はセクシーなものが増えてきているから、そろそろ胸キュンからちょっぴり脱してみましょうよ、と、
口髭の編集者から言われたのである。
(情けないが俺様は童貞だ、畜生)
 妄想の中では何人もの女子と付き合っている。
 けれど現実の自分はとっても子猫ちゃんであり、女性に対して物凄く奥手であり、どう考えてもそんな経験、一朝一夕には
出来るような事ではないと思っていた。
 けれども経験が無いという事は漫画家にとって汚点でもあろう。
 漫画家のバイタリティーには経験値が必要であることは周知の知だ。
 無論、シナリオは四男が書く。
 彼の妄想力、想像力は兄の自分でも恐ろしくなるくらいに冴え渡っている、だがもし仮にこの先セクシーなシーンを入れな
ければならなくなった時に、仮にも意見を求められてしまった時、兄である自分がその事についてしどろもどろでは威厳が
保てないではないか、と畳の上でジタバタしながら次男は思った。
 だが、どうすれば。
 一番手っ取り早いのは、耳年増になる事くらいである。
 元々ハードボイルドが好きな次男は、友人同士でエロ話をしたり盛り上がったりすることを良しとしなかった為に、こっそりと
見たネットでの妄想上の偏った知識しかない。
 そんな事ではイカン、と頭をぐしゃぐしゃとかき回しながら、学生時代の自分に後悔しつつも、肩を落とす。
(‥まてよ?)
 不意に、ナイスな考えが浮かぶ。
(兄ちゃんに、教えてもらうってのはどうだ)
 一番オンナに詳しそうな三男に聞くのは兄の威厳の問題があるし、話を聞けば聞くほど嫉妬もしてしまって絶対に頭にくるに違いない。
 未成年の四男は論外だ。
 ならば、兄しか居ない。 <> 漫画家4兄弟 1×2(2)<>sage<>2007/02/14(水) 14:21:09 ID:CJkoImBY0<>  兄ならば三男ほどではないにしろ、自分が知らないうちに経験しているに違いない。
 なんでもソツなく、こなすような兄だ(と思う)
 それに兄だから、弟に色々と教える義務があるはずだし、口も堅い。大丈夫だ。
 次男はそんな都合のいい事を思いながら、うきうきと立ち上がった。
(思いついたが吉日だ〜。今から聞きに行っちゃおうっと)
 次男はその時その考えが、どれだけ常識から外れているかという事に気付かないでいた。
 逆に俺って天才〜?冴えてる〜?などと思っていたのである。




「お兄ぃさま〜」
 ガチャリと長男の自室を開けると、油絵を描いていたらしい長男が、エプロン姿で振り向いた。
「どうしたオサム」
 持っていた筆を置いた長男の机のイスに次男は腰をかけた。
「ちょっと頼み事がありまして」
 はっはっはと作り笑いをすると、長男は僅かに片眉を上げて腕を組んだ。
「気持ち悪いな‥で、なんだ」
 ゆっくりとエプロンを脱ぎながら肩を回している長男を見上げながら、次男は急に心拍数が上がり始めたのを感じていた。
(な、なんでこんなに緊張してるんだ俺!こらこら俺の心臓ちゃん、落ち着きなさい)
 やはりこんな事を頼むのは照れくさいのか、なんなのか、やけに緊張してくる。
 その間も、肩がこったな‥などと言いながら首筋を伸ばしている、男にしては白くて滑らかな首筋に目が釘付けになってしまうのを、ブルブルと頭を振って思考を飛ばして見たりするが、心拍は下がる気配を見せない。
 長男はそんな挙動不審な次男の事を、怪訝そうに見ていたが、ゆっくりとベッドサイドに座ると、次男に視線を向けた。
「どうした、頼みがあったんだろう?」
 先ほどとうって変わって、ニッコリと微笑んで言う長男に、次男は更に心拍数が上がるのを感じていた。
(ダメ、このままじゃ心筋梗塞になっちまう!俺!)
<> 漫画家4兄弟 1×2(3)<>sage<>2007/02/14(水) 14:22:09 ID:CJkoImBY0<> 「‥い、いや、やっぱいいや」
「いいのか?」
「あ、うん、兄ちゃんごめん」
 情けない声になりながら次男は何とかイスから腰を上げて立ち上がろうとした時、長男がフッと笑って次男の腕を取った。
「嘘つけ」
「えっ?」
(どういうこと?何が嘘?)
 少々混乱しながら次男はそのまま固まってしまった。
 そんな次男に更に長男は微笑んで言葉を続ける。
「お前も棚可ちゃんに言われたんだな?そろそろ一歩前に出ろって」
 だろう?と視線を投げかけられて、次男はモジモジとしながらしどろもどろに何とか口を開いた。
「いや、あのう‥、まあ、なんていうか」
「で、童貞なのを気にして、仕方なく俺に教えてもらおうという魂胆なんだろう?」
 童貞、という長男の言葉に、思わず次男は言葉を失い、陸に上がった魚の様に、口をパクパクさせるしかなかった。
 暫くして漸く我に帰り、そのまま勢いで言ってしまう。
「童貞なんかじゃない!」
「また嘘だ。お前何年お前の兄貴やってきたと思ってる?別にいいじゃないか、お前はちょっとシャイなだけなんだ」
 諌めるようにいう長男に、次男はグッと込み上げるものを感じてしまった。
(俺の兄ちゃんは、なんていい男なんだ‥!)
 巷では30代で童貞だなんて、カビが生えてるとかなんとかで、いい笑いもんになることも多いだろうに、次男を卑下することもなく、
こんなに優しくしてくれている事に、少し感動を覚えてしまう次男だった。
「‥兄ちゃん‥」
 うるりと涙を滲ませた次男に鮮やかに微笑を向けて、長男は手招きをした。
「しょうがないな‥じゃ、ここに座れ」
「‥?」
「ほら早くこい。あんまり遅くなると明日に差し支える」
「あ、うん、えーと」
 教えてもらうのに、何故隣に座らなければならないのか、次男には理解しかねる所だったが、長男がいう事なのだからと、隣にちょこんと腰掛ける。
 長男はそれを見計らって、ゆっくりと次男の肩に手を掛けた。
「‥お前は初めてなんだから、何もしなくて良い。全部俺に任せてろ」
 言うとゆっくりとベッドに押し倒された。
 眼前には兄の顔。その上には天井が見える事に、次男は思考能力がついていかなかった。 <> 漫画家4兄弟 1×2(4)<>sage<>2007/02/14(水) 14:22:52 ID:CJkoImBY0<> 「‥え、あ、うん‥あれ?」
「どうした」
 耳元に囁くように言った長男の息が掛かってくすぐったい。
 長男の細い指がゆっくりと次男の服を剥いで行き、肌が外気に触れたところで漸く我に帰った次男が、混乱する脳内を抑え込みながら
慌てて長男の肩を押したが、長男の指先は次男の下肢に迫っていた。
「あの‥お兄さま、別に実技までは、」
「何言ってるんだ、実技がなきゃ経験にはならないだろ?」
「な、なんですかその理屈!‥ちょ、まっ、ああっ、そ、そんな所‥!!!」
 次男の下着に容易に滑り込んだ長男の掌が、次男のモノをゆるりと握りこんだ所で、不意に長男が次男を覗き込んだ。
「あれ、お前‥、そうだったのか」
「みなまで言うな、みなまでー!」
 ヒーッ!と続けてしまいそうな勢いで半泣きの次男が言うと、長男はまた微笑して囁く。
「‥別に手術しに行って良いんだぞ。兄ちゃん、皆には秘密にしておいてやるから」
「手術とか言うなー、って待って、あ、ダメって、ああ‥ッ!!!」
 必死で反論しようとするが、巧みにそこを擦り上げられて、思わず声が出てしまう。
 そんな風に触るなんて、自分右手以外にはさせたことはないのに!
 なんて言える筈もなく、慣れた様に擦り上げられて、他人にされるのがこんなに気持ちいいなんて、とか兄弟なのに、とか、
色んな事が脳内を駆け巡るが、長男のテクニックにすっかりいいようにされて、荒い息を吐きながら時折声を漏らしてしまう事を、止める事が出来なかった。
 頬に長男の唇が触れ、そのまま又囁かれる。
「気持ち良いだろ?」
「うん、気持ちいい‥って違――――!!!」
 思わず言ってしまった言葉に自分突っ込みするも、全く説得力のない次男の言葉に、長男は笑って目の前の首筋に舌を這わせた。
「ダメだって兄ちゃん、アッ、あ‥、」
(これがなし崩しってやつかよ――――――!)
 心の中で叫びながらも、もう既に目の前の快感になす術のない次男であった。
 そして次の日に、トイレから中々でて来ない次男は三男と四男に痔疑惑をかけられるはめになったのである。
<> 漫画家4兄弟 1×2<>sage<>2007/02/14(水) 14:23:23 ID:CJkoImBY0<>           _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ナンダカスイマセン。。。
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11<>sage<>2007/02/14(水) 14:25:53 ID:YPS04kSe0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十一回目です。皆ごめん…。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アクセス規制食らってました。ごめんなさい。マジごめん。もう馬鹿だ私 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-1<>sage<>2007/02/14(水) 14:32:18 ID:YPS04kSe0<> なんか書けないみたいなのでまた後日にしますorz <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-1<>sage<>2007/02/14(水) 14:32:50 ID:YPS04kSe0<> □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )モウシワケアリマセンデシタ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 14:58:24 ID:aOx05Qgc0<> >>453
GJ!!
次男、面白すぎーww <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 15:25:25 ID:vXc1dR4r0<> >>453
GJ! だが緋蜜の華園の避難所にある棚に投下してもらえると更にウレシス。 <> 風と木の名無しさん<><>2007/02/14(水) 16:02:42 ID:O0zqh3nzO<> >>458
書き手さんがどこに投下しようと勝手だろ
むしろ避難所なんて興味ない人達だってここにくれば
いろんなジャンルが読めるってのが楽しみなんだから

それはそうと、華園姐さんGJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 16:03:49 ID:O0zqh3nzO<> sage忘れた…orz <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 18:44:06 ID:JXyEFbiS0<> >>453
GJ!GJ!GJ!
萌え死んだwwwww <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 18:46:43 ID:Zr8SdbvC0<> >>455
気にするな。そんな日もある。
落ち着いたらいつでも投下してください。待ってます。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/14(水) 20:41:21 ID:L9Os5ypi0<> >>453
あの笑顔で、サラッと次男の筆おろししちゃう長男エロス
心臓バクバクな次男かわいいよ次男
姐さん乙です! <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11<>sage<>2007/02/14(水) 20:42:18 ID:mpO6sljG0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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理由がわかってきた気がしますのでまたチャレンジします。スレ汚しすみません <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11<>sage<>2007/02/14(水) 20:42:56 ID:mpO6sljG0<> スフィンクスは首と胸と足から血を噴き出させ、倒れた。
倒れる間際に、何か言った。
だがそれもかすれた声で、ロウッドたちに聞こえなかった。
ロウッドの元へ、血まみれの槍を手にしたヴァンパイアが駆け寄る。
「ロウッド、ロウッド!首は、大丈夫か」
血はすでに止まっていたが、首を狙われた跡は痛々しい。
もしも、もっと深く怪我していたらと思うと、ぞっとした。
「ああ、大丈夫だ。痛いけどな、かなり。これくらい日常茶飯事だぜ」
「ロウッド…」
ロウッドに、しがみつくように、ヴァンパイアが体を寄せてきた。
言葉にはならない何かが、ヴァンパイアの胸のうちにあることが、ロウッドにはわかった。
「私は…お前が心配だ、冒険に出るたび、傷つく。…ロウッド」
「何だ?…心配しすぎだよ」
「ロウッド」
「ん?」
「…私の、仲間にならないか」
ざわ、と、周りの空気が震えた気がした。
ロウッドには、仲間になるということがどういうことか、いまいち把握できていないよう
だった。
「ヴァンパイアとなって、そして永遠に、私と一緒にいてくれないか」
「それは…」
ロウッドは困惑した。
ヴァンパイアになるなど考えもしなかった。
冗談で、ヴァンパイアにされるのかと聞いたことはあった。
そのときヴァンパイアは、自分の意思によると答えた。
「ロウッド、私はお前を死なせたくない」
「レイン、俺は、…いや、なんでもない」
「何だ!?何かあるならいってくれ…」
ヴァンパイアは、ロウッドの両手を握り、頬を擦り付けた。
頼むから、頼むから。
仲間となってくれ。死を知らない不死の仲間に。
「俺は、まだお前の仲間にはなれない…」 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-2<>sage<>2007/02/14(水) 20:43:59 ID:mpO6sljG0<> 「ロウッド…」
「俺は人間だ。いつか死ぬかもしれない、老いて死ぬかもしれない」
「…いやだ、ヴァンパイアになれば、永遠に一緒だ!」
ヴァンパイアは声を張り上げた。
「…ごめんな」
ロウッドは、やさしく、ヴァンパイアに語りかけた。困ったような顔をしながら。
 ヴァンパイアは、目に涙をためて、後ろを向いて走り去ってしまった。
「どこ行くんだ、レイン!」
呼んだが、彼は振り返らなかった。
闇に消えていくヴァンパイアを見送ると、クリスタルライトを持って、出口を目指した。
 おそらくはヴァンパイアも出口を目指しただろう。ヴァンパイアは夜目が利く。
ため息をつきながら、ロウッドは物思いにふけった。
(ヴァンパイアになる…か、あいつは本気で望んでるんだな)
ヴァンパイアを思い、ダンジョンを出る。
 ギルドに手続きを済ませると、宿へと向かった。
外は真っ暗だった。日が沈んで、各家庭には灯がちらほらと灯っている。
 宿屋の前には、ヴァンパイアがいた。フードを取って、顔が丸見えの状態だった。
ヴァンパイアはほかの人間に口説かれてるようだった。
だがヴァンパイアが男だとわかると、人間は残念そうに、夜の闇に消えていった。
「レイン」
「…ん」
「入ろうぜ」
「…わかった…」
 別な言葉を期待していた。
一言、ヴァンパイアになるといってくれれば、どれだけ嬉しいか。
死の恐怖から開放される。たとえ死んでも蘇る肉体が手に入るのに。
「…」
ヴァンパイアは黙っていた。
宿を借りる準備をするロウッドを横目に、ヴァンパイアは立ち尽くしていた。
部屋に入っても、ヴァンパイアはうつむいたままだった。
荷物を置いて、ロウッドがヴァンパイアに話しかける。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-3<>sage<>2007/02/14(水) 20:44:38 ID:mpO6sljG0<> 「口説かれてたな、お前、綺麗だからなあ」
「…」
「レイン?まだ怒ってるのか」
「怒ってはいない…」
ヴァンパイアをベッドに押し倒す。
する、と、服の隙間から肌をなでる。
 ぴく、と、ヴァンパイアも反応するが、あくまでロウッドの顔は見ていなかった。
「あ…」
「…俺が断ったからか?」
首筋が露になる。露になったそれに、むしゃぶりつく。
ヴァンパイアは、その一言に、ロウッドを見た。
赤い瞳は悲しみをたたえていて、ロウッドを悲しく見つめていた。
「…ごめんな」
「ロウッド、どうしても…か?」
レインの指が、ロウッドの怪我した首をなぞる。
「かさぶたになっている、まだ痛むか」
「痛いから優しくしてくれよ、お前の鬼のような再生能力は持ってないんだよ」
「ヴァンパイアになれば、怪我とも無縁になるぞ」
スフィンクスにやられたわき腹を見せる。
 血はもちろん止まっていて、とっくに傷など消えていた。
あるのは乾いた血の跡だけ。
その乾いた血の跡を、まるでヴァンパイアのように、ロウッドはなめた。
ヴァンパイアはくすぐったさに身をよじる。
「ロウッド…」
瞳はぬれていた。
「俺が人間でも、お前のこと、愛してる。それはずっと変わらない」
「でも、ロウッド…」
人間である限り、死は訪れる。
それは怪我によって死ぬかもしれない。老いて死ぬかもしれない。それはわからない。
 どの道、別れが来るのだ。ロウッドとレインの間には。
それが、嫌だった。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-4<>sage<>2007/02/14(水) 20:45:20 ID:mpO6sljG0<> 愛する限り、死んでほしくないと思うのが自然ではないか。
ヴァンパイアは、ロウッドの背をきつく抱きしめた。
ヴァンパイアのズボンを脱がす。
部屋はひんやりと冷たく、外は雪は降ってはいなかったが、それでも真冬の寒さだった。
毛布をかぶる。
そして自分も、服を脱いだ。
脱ぐ際、首に布が当たって痛かったが、目の前の美麗なヴァンパイアを前にしていると、
そんなことも忘れてしまう。
ヴァンパイアは、唇を押し付けてくるロウッドの首に手を回した。
――このまま、いっそ、ヴァンパイアにしてしまおうか。
首をかんで、血を吸って。代わりに自分の血を送り込めば、数日でヴァンパイア化する
だろう。
そんな思いがよぎったが、すぐに首を振ってその思いを消した。
裏切るようなことはできない。いくら、ヴァンパイアとなって同じ道を歩んでほしくても。
ロウッドが、ヴァンパイアの胸に跡をつける。
「あっ、ロウッド…」
指をヴァンパイアの口の中に入れて、よく濡れるようになると、秘めた部位に指を当て、
押し広げて行った。
「ああっ、ロ…ウッド!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と、中を慣らしていく。
太い指が、二本。出入りを繰り返すたび、くぐもった声が漏れる。
「…気持ち良いか?」
今までに何度も慣らされた体だ、気持ちよくないはずがなかった。
「だから…早く、中に…」
「ああ…」
 指は抜かれる。その瞬間、ヴァンパイアの肩はびくんとはねた。
太いものが中に入ってくる感覚に、喜びを見出していた。
「――ああ…もっと、もっと…」
もっと、奥に。
「ああああっ!!」
一気に奥まで貫かれて、ヴァンパイアは声を上げた。
満足感が、ヴァンパイアの体に広がる。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-5<>sage<>2007/02/14(水) 20:45:57 ID:mpO6sljG0<> 「へっ、お前の中、俺で満たされてるな」
「あっ、はあっ…、ロウッド、ロウッド…」
再度背中にしがみつく。そして耳元で、ヴァンパイアはつぶやいた。
「ロウッド…好き、だ…」
ロウッドは笑って、ヴァンパイアの唇を奪った。
「俺もだよ」
好きだ。好きだから、仲間になってくれ。
死を知らない体になってくれ。
言えなかった。一度断られたからだろうか。
好きなのに、同じ道を歩んでもらえない悲しさ。
ヴァンパイアは、ロウッドの背をきつく抱きしめた。
 中を犯される感覚に、自然と声が漏れる。
これで、一緒に闇を生きてくれれば最高なのに。
「あっ、あっ、んんっ、やあっ、も、もっと…」
ヴァンパイアはねだった。
「もっと、激しくしろって?」
「そう、だ」
やっとの思いで返事をする。
ぎりぎりまで抜き出され、そして内部を一気に貫かれる。これを繰り返されて、ヴァンパ
イアは泣きながらあえいだ。
「あっ、あ、あーっ!!ロウッド…!」 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア11-6<>sage<>2007/02/14(水) 20:46:37 ID:mpO6sljG0<> そ、と、ロウッドの手がヴァンパイアの唇に覆いかぶさる。
「宿の壁、薄いからな、もっちょっと静かにな?何なら口、栓しててやるぜ」
言うが早いか、ロウッドは自らの唇をヴァンパイアに重ねた。舌と舌とが絡み合う。
「ん、はあっ…、あっ」
腰を動かされる。その間に快楽で、体は震えていた。
「ロウッ…ド、どうしても…嫌、か?」
「ッ…何がだ?」
「私の…仲間になるのは」
それを聞いて、ロウッドは目を細めた。
「悪いな…」
ヴァンパイアの額にキスをする。ヴァンパイアは、にごった目をして、うなずいた。
 そして二人は同時に達した。
心地よい虚脱感の中で、ロウッドはヴァンパイアが一粒、涙を流すのを見た。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア<>sage<>2007/02/14(水) 20:49:00 ID:mpO6sljG0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ トウコウデキター!!
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )スレヨゴシチョウゴメン、カナリゴメンナサイデシタ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
すれ汚し失礼しました。やっと投稿できた…!
勝手にすれ立ててごめんなさい(頭地にゴリゴリ <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:28:03 ID:wcCC3pee0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  コトー初作より。6話〜7話の間ぐらい??
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ウブ原チョト脱線。鳴海登場。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このところ秀作続きなので、こんなヘタレSSアップしてよいものか…。幕ステキ!
相変わらずナマヌルイ描写スミマセヌ。
<> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:29:15 ID:wcCC3pee0<> 「…っちっ!ったくついてねぇ!!」
東の空が紫色に染まる頃、引いても引いても全く手応えのない
引き縄をたぐり寄せながら、剛利は一人イライラしていた。
昨日、俺は診療所へ行った。
あいつと一緒に酒でも飲んで、戻ってくるはずだった。
それが、あんなことになるなんて。

最初は自分が何をしたかよくわからなかった。
気が付いたら、あいつを押し倒して、口づけていた。
一体何がどうしてそういうことになったのだろう。
あいつもあいつだ。何故ああもあっさり倒されちまうのか。

(だいいち、その先俺はどうするつもりだったんだ!あいつは男だぞ!
あんななよなよして、なまっちろい大根みてぇな奴…)

ふいに、原の脳裏に華奢な健助の首筋が浮かんだ。

「…くそっ!!」

原は縄を船底にたたきつけた。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:34:33 ID:wcCC3pee0<> さらに翌日。すっかり日の暮れた診療所。

「先生、じゃぁそろそろ私、帰りますね〜。」「先生、わしも帰るよ。おつかれさまでした。」
「あ、はい。彩佳さん、和田さん、おつかれさまでした。」
パタパタと二人の足音が遠ざかる。

「は〜…」
健助は診察室の椅子に座り、盛大なため息をついた。
二人にいろいろと手伝ってもらっているとはいえ、片手片足で診療をするのは、やはり疲れる。
右肩はもう動かせるのだけれど、この前動かしている所を彩佳さんに見つかってしまったら、ものすごい剣幕でしかられてしまった。
つい、少しぐらいなら…と思ってしまうのだが、医学的には確かに、彩佳さんの言うとおりなのだ。
だから、右手は動くけれど、なるべく動かさないように気を付けている。これも健助には堪えるのだった。

それに、まだ熱っぽくてだるい気がする。
(原因は分かってる。あと数日もすれば、収まるだろう。)
そう思いながら、健助は自分の足に巻かれた包帯を見つめた。
見つめながら、心はいつの間にかあの日のことを思い出す。原さんにキスされたあの日。思い出すのは、今だけではなかった。
診療の途中、往診の道すがら、何度もあの日の事を思い出しては、ドキドキしていた。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:35:50 ID:wcCC3pee0<> 部屋はシンと静まりかえっている。
健助の鼓動だけが、部屋中に響いている気がする。

(…っそうだ!他の人とのキスはどうだったっけ。)
顔を赤くしながら、必死で健助は考える。
(えーっと、えーっと、えーっと……内さん!……じゃない咲ちゃん!!そうだ咲ちゃん。)
僕が研修医だった頃に知り合った、僕の憧れの人。
僕たち同期のマドンナだった。
(咲ちゃん…)
同期の飲み会だからと無理矢理誘われた。
医局の誰が綺麗だとか、格好いいとかいう話しになり、お互いの好きな人の話になった。
その宴上で、咲ちゃんが、どうしてあんな事を言ったのか、
「私、五島先生のことが、好きよ。」
唐突にそういって皆の前で僕にキスをしてきた。
あのときも心臓が爆発しそうだった。でも、あのときはどうして僕が?という驚きと、皆の前でされたことの驚きで一杯だった。もちろん嬉しかったが、今感じているドキドキとは、少し違うような気がする。
それから…それから…?

(あぁ…そうだ…飲み会で思い出した……)

健助は机の上にずるずると突っ伏した。
それは健助も忘れかけていたことだった。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:37:44 ID:wcCC3pee0<> それは、研修医として第二外科に配属されたばかりの頃だった。
風邪でダウンした先生の替わりにと急遽夜勤に借り出され、そのまま翌日の日勤へとなだれ込んだ日。眠いのを必死で我慢し、術後の検討会もなんとか乗り切り、あともう少しで勤務が終わろうかという頃、廊下で背中をポンと叩かれた。
「よぅ、五島センセ。」
「あ、柏木先生。お久しぶりです。」
それは同期の柏木だった。柏木は口元をカルテで隠し、健助の耳元にささやく。
「ちょうど良かった、みんなで今夜飲みに行こうって話ししてたんだ。おまえも来いよ。7時半に新宿東口。いいな。」
「えっ…?いやあの、でもその僕…」
健助は口ごもった。研修医の待遇なんて皆同じだ。眠いから参加したくない、とは言いにくい。
「じゃそういうことで。じゃな!」
「あっ、ちょっ、柏木せ…」
健助の静止には耳を貸さずに、柏木はあっという間に角を曲がって行ってしまった。

夜の繁華街の一角にて。
病院から離れた安心感もあって、研修医の一行は皆、酔っぱらって言いたい放題、
飲めや歌えやの大騒ぎになっていた。
そんな中、座敷の端で眠い目をこすりながら、健助は一人でウーロン茶を飲んでいた。
(みんな、すごい事言ってるなあ…)

と、すっかり出来上がった柏木がやってきて、健助の横に座った。
「な〜五島〜ぉ、好きだ〜〜キスしよ〜〜。ん〜っ」
「!!!っか、柏木先生!ちょ、ちょっとやめてください…っ」
健助は自分に覆い被さろうとする柏木を押し戻す。
「なんだよ〜ちょっとぐらいいいじゃないか〜。な〜?減るもんじゃなし〜。前からお前としてみたかったんだよ〜」
「うわっ!ちょ、ちょっと!!っせ、先生、ほら、飲みましょ?ねっ?」
なんとか気を別の方向に向けようと、グラスを勧めてみるが、柏木は無視してさらに迫ってくる。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:39:14 ID:wcCC3pee0<> 柏木の手を振り払いながら、困ったなあと思っていたとき、
向かい側で静かに日本酒を傾けていた男が話しかけてきた。
「…五島先生、だっけ?」
「っは?え?あ、はい。五島です。えぇっと、あなたは…?」
柏木との攻防戦をなんとか維持しながら、健助は男に尋ねた。同期なので面識はあるが、これまで一度も話しをしたことがなかったからだ。
「鳴海だ。今は柏木先生と同じ、脳外にいる。」
「僕は2外で…。うわあっ!!」
「君も大変だな。そいつはキス魔なんだ。いい加減諦めろ。」
そういって、鳴海はフッと笑った。
「あ、諦めろって、そんな!い…嫌…ですっ…な、鳴海先生、た、助けて!」
鳴海はうっすらと笑みを浮かべたまま、言った。
「助けてあげてもいいが。その代わり」
「…その代わり?」
「この盃を空けたら、助けてやろう。」
鳴海は冷静な声でそう言って、ゆっくりと盃を健助の前に置いた。
(ど、どうしようっ?!)
柏木の目はだんだん本気になってきていた。どう頑張っても、
柏木との体格差からして、きっとあと数秒も保たないだろう。
(ええぃ、ままよっ!)
健助は柏木の腕をするりと抜け、盃を一気にあおった。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3<>sage<>2007/02/15(木) 00:42:48 ID:wcCC3pee0<>  ____________
 | __________  |
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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 思ったより長くなったので一旦キリマス
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 00:55:48 ID:gCimTLCI0<> >>471
お疲れ!
どーなるのかなー。先が楽しみ。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 01:29:09 ID:xT79aPgT0<> >>472
過去話大好きです!続きお待ちしてます。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 02:01:28 ID:qdfAtjs00<> >>471
お疲れ!GJ!
ヴァンパイアがセツナス…
次を楽しみに待っています。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3.5<>sage<>2007/02/15(木) 02:09:23 ID:wcCC3pee0<>
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  コトー初作より。6話〜7話の間ぐらい??
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ウブ原チョト脱線気味続き
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3.5<>sage<>2007/02/15(木) 02:12:44 ID:wcCC3pee0<> その後の事は、健助の記憶は途切れ途切れで、あまりよく覚えていない。
気が付いた時には、健助はどこかのベッドの上にいた。身体がだるい。頭が痛い。
「気が付いたか…?」
声がした方向を振り向く。目の焦点が合わず、ぼんやりしていてよく見えない。
「…なる…み…せん…せ…?」
声が掠れてうまく出ない。
「まったく、下戸だろうとは思っていたが、まさかこんなに弱いとはな。」
「…す…みませ…っ」
「ほら、水。」
そういって、鳴海はベッドの脇に座り、ペットボトルの水を差し出した。
健助は受け取ろうとして半身を起こそうとしたが、うまく起きあがることができない。
「仕方がないな…」
鳴海はペットボトルの蓋を開け、自身の口に含んだ。
そのまま健助に口づけ、ゆっくりと液体を健助の口に流し込む。
「…ん…んぅ…ん…ん…」
健助の声とも言えない声と共に、コクリ、コクリと健助の喉が鳴った。
鳴海は黙ってその作業を繰り返す。
「っ鳴海せんっ…んっ…ん…っ…ん…」
健助は抗おうとしたが、身体が鉛のように重く、言うことをきかない。やっと口が自由になって、健助は頼んだ。
「…先生、もうやめてください……」
「もう少し飲んでおいたほうがいい。」
鳴海はそう言って、再び健助の口を塞ぐ。
「…っん…んぅ…ん…」
液体を全て流し終わっても、鳴海の口は離れなかった。
代わりに、健助の歯列を割って鳴海の舌が進入する。
「ん…んんんっ…っあ、なにをすっ…っん…ん…」 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3.5<>sage<>2007/02/15(木) 02:14:33 ID:wcCC3pee0<> 鳴海は健助のネクタイをスルリと引き抜き、シャツのボタンを一つ一つ外して開いていった。
健助はその手を止めようとしたが、健助の手はいつの間にか頭上で一括りに掴まれてしまっていて、びくともしない。
ならばせめてと身体をよじる。すると鳴海はそれを狙っていたかのように、足の間にするりと半身を滑り込ませて体重をかけ、健助をあっという間に身動きできなくしてしまった。
「…ぷはぁっ…っな、鳴海先生!!そこをどいて…ひあっ!!」
耳を舐められて、健助は思わず声を上げた。
くちゅくちゅといやらしい音が耳もとで響く。 
「うわあっ!…あっ…やめっ!…くすぐっ…たい…っ!」
鳴海の声が耳元でささやく。
「くすぐったいということは、そこが感じる場所だということだ。」
「っか、感じるって…?…っ!…あ、あっ…っあ…!」
健助の肌を、鳴海の手が滑る。
鳴海は口づけは、耳から首筋、胸元へと徐々に下りていく。
「…っうっ…く…っ…はあっ、はあっ、はあっ…うっ…」
健助は必死で抵抗を試みたが、全て鳴海に止められた。思うように力が入らない。
抗ううちに、健助はだんだん気が遠くなってきた。
「お願いです…離して…ください…」
健助の願いは、空しく天井に吸い込まれただけだった。
いつのまにか、ズボンも下着もはぎ取られていた。
鳴海の口づけは、丁寧に下へ下へと下りていき、茂みの傍までくると、
躊躇いもなく健助のものに口づけた。そしてゆっくりとそれを口に含んだ。
「っあ!!!…っうあ…っくっ!!!!鳴海…先生っっ!!何…をっ…!!」
健助の全身を電気が走る。
「う…あ…っ…嫌…だっ…嫌…だっ…!!」
健助は必死でかぶりを振る。湧き起こる波に全てが飲み込まれそうになる。
鳴海の巧みな舌使いに、健助が落ちるまでさほど時間はかからなかった。 <> Dr.コトー診療所 ウブ原→コト3.5<>sage<>2007/02/15(木) 02:17:32 ID:wcCC3pee0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )お粗末様でした
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 02:25:19 ID:LIIMLfor0<> >>485
ドキドキ・・
姐さん乙です <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 10:08:01 ID:bweIUqsy0<> >>485
乙乙
過去編大好き
ドキドキが止まらないよ、どうしよう・・ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 10:24:17 ID:2N4Yzv3+O<> 姐さんGJ!GJ姐さん!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/15(木) 13:36:06 ID:/qCzJvlL0<> >>485
ウハウハだよ、姐さん! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/16(金) 15:08:57 ID:5aoML6/t0<> >449-453
あのキャストが頭に浮かんでくるようで
めちゃめちゃ笑いつつ萌えましたwwwwww
乙! <> 某CM 部下×部長<>sage<>2007/02/17(土) 00:11:10 ID:WHKt04TU0<> 某CM 部下×部長 エロ無し小物。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
今日もまた、部長にこっぴどく叱られた。
鬼のような形相で頭ごなしに怒鳴りつけてきて、周りの皆も僕に同情の目を向けるほどだった。
部分は仕事のこととなると自分にも他人にも、一段と厳しい。
でも――、会社の外での彼の顔を知っているのは、僕一人だけ。
今日も、駅前のこのビルで、部長――いや、タケちゃんと落ち合うのだ。
「タケチャン!」
「オーウ、ナカチャン!!」
この、英会話教室で。

彼はどうやら大変な努力家らしい。
この若さで部長になったのに、自らのスキルアップを欠かさない。
通勤電車の中でも、リスニングのCDを聴きながら、ブツブツ言っているのをのをよく目にした。
僕より少し遅れてここに入ってきた頃は、簡単な会話もおぼつかなかったのに、今はどうだろう。生き生きと、楽しそうに英語を話す彼の横顔。
あのおっかない部長とはまるで別人だ。

彼には、恥ずかしいからとここに通っていることを、口止めされていた。
つまり、このことを知っているのも、
彼のことを親しげにタケちゃんと呼べるのも、
会社では滅多に見せない彼の笑顔をこんなに間近で眺められるのも、僕だけ。
彼の会話を聞くふりをしながら横顔を見つめ、僕は何とも言えない優越感を覚える。

レッスンを終えて、明日、また会社に戻れば僕たちは鬼部長とダメな部下にもどる。
でも、今は――もう少し、このままN/O/V/A友でいたい。
「タケちゃん、このあと一杯、どうですか?」
「イングリッシュ、プリーズ」
「あー…タケチャン、シャル ウィ ハブ ア ドリンク?」
「イエース、レッツ!」
彼は満面の笑みでそう答えた。
今夜はもう少しだけ、この笑顔を独り占めできる。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!  <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 00:19:15 ID:BfBRZxaX0<> ぎゃーノ/バ友いいよいいよ
>>491GJ!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 00:20:00 ID:gFqfi4A40<> >>491
GJ!あのCM見るたびニラニラしてたんだ…。
部長かわいいよ部長(*´д`*) <> 491<>sage<>2007/02/17(土) 00:35:31 ID:LiNoWXL5O<> 三行目 ×部分→○部長ですorz <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 03:40:00 ID:np5EaTWGO<> >491
 C M 始 ま っ た な

ありがとう萌えた(´д`*)
部長のツンデレっぷりは凄いよなw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 06:02:53 ID:dHbZXXvk0<> >>491
GJ!!CM見るたびどっちだろうとモヤモヤしてたんだが…
今回疑問が一つ解消されたよ
朝っぱらから萌えをありがとうw <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 08:25:20 ID:24PvoWBo0<> >>491
あのCMかあ!
萌えました(*゚∀゚)=3ハァハァ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 15:02:36 ID:lORzbEVi0<> >>491
あわわ萌え…GJです! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 21:17:30 ID:of65ncKg0<> 遅レスですが
>>370数字の姉さんGJ!
前にも数字で投下してくれた姉さんですか?(姉さんのおかげで数字と巡りあえたよ!)
また心待ちにしてます。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/17(土) 21:41:16 ID:56RCBPAv0<> >>413
遅レスだけどあまりの萌えに呼吸困難に陥りましたこの野郎
ありがとう(;´Д`)ハァハァ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 10:59:53 ID:oS9mXby50<>

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今期のドラマではまだ出てないようなので……
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  板前ドラマより。初投下です。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ヤサシクシテネ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
<> 背景/斗記逸<1><>sage<>2007/02/18(日) 11:00:57 ID:oS9mXby50<> 「お兄ちゃん、ここ出て行くの」

逸平より先に板場を去りアパートで待っていた斗記雄に、
息をつく隙もなく突然に訊ねられ、逸平は一瞬言葉を失った。
部屋は暗く、石油ストーブもつけないままで、部屋中に漂う冷気が、
逸平の背筋をぞくぞくと震わせる。

「……つーか、明かりもつけないで何やってるんだよ」
蛍光灯の紐に伸ばした逸平の手を、斗記雄の手が制する。
「今日の昼休み、真津子さんに聞いた。若女将がお兄ちゃんに、
ワンルームのアパートあてがうみたいだって。要するに、
『新差加史多』にお兄ちゃん引っ張って、ゆくゆくは
お兄ちゃんをお嬢さんの婿養子に迎えるつもりだって」
……ちっ。逸平は心の中で舌打ちをした。
真津子の情報収集力、そしてそれを伝播する速度、
いずれも見上げたものではある。「加倉坂では噂話は時速60`」とは、
まことに的を射た表現だと。 <> 背景/斗記逸<2><>sage<>2007/02/18(日) 11:01:55 ID:oS9mXby50<> 「俺、お兄ちゃんと居たいよ」
蛍光灯の紐にかかった逸平の手に自分の手を重ね、ぎっちりと握りしめたまま、
斗記雄はまっすぐな目で逸平を見た。
「差加史多」に来たばかりの頃の斗記雄は、仕事は出来ないくせに
調子ばかりやたら良い、役立たずのヤンキー崩れだとばかり逸平は思っていたが、
この頃の斗記雄は、仕事に慣れたせいもあるのか、
不器用ながら真面目でひたむきな奴だと、逸平も認め始めてはいたのだ。
「お兄ちゃんと、ここに居たい」
いつもは人一倍でかい声を張り上げては、仲居たちに窘められる斗記雄が、
ひそやかにそう囁き、逸平に向けていた視線を床に落とす。

「なんで?どうせ、俺がここ出てくと、俺にたかれなくなるからだろ?食いもんとか」
逸平はわざと冗談めかして明るくそう答えると、
重ねられた手をほどかないまま、ようやく部屋の明かりを点して、
「部屋、あっためようぜ」と、ストーブに火を入れた。
ぼっ、ぼっ、と小さな音を立てながら、ほのかに朱く灯り始めたストーブの
前にしゃがみこみ、逸平は手をかざす。
「そ、そりゃあさ、俺、お兄ちゃんの食い物とか、勝手に冷蔵庫から
取って食ってたけどさ」
逸平の隣の狭い隙間に、斗記雄は無理やり自分の身体を押し込める。
「全くだ。ジュースぐらい自分の金で買えよ」
斗記雄の肩に自分の肩を押され、顔を顰めながら逸平は言った。 <> 背景/斗記逸<3><>sage<>2007/02/18(日) 11:03:53 ID:oS9mXby50<> 「どうせさ、俺さ、『差加史多』が新しくなったら、出て行かなきゃ
なんねえだろ?」
「まだ、決まっちゃいないさ」
「いや、きっとそうだ。しょうがないよな、俺、新入りだしさ、少年院帰りだしさ」

板場を出る直前までの水仕事に冷えきっていた指先が、ストーブの熱で
ようやく暖まってくる。
それでもときどき両手を擦りあわせ、暖めた掌を自分の頬に押し当てながら、
逸平はぼんやりと考えた。
確かに、一見さんお断りののんびりした商売でやっていくには、
「差加史多」の現状は厳しかった。
多く人を雇い、板前の腕を若いうちからじっくり磨いてやる余裕など、
今の店には残っていないのが実情だろう。
まして、花板の龍二が店を去ると言い出し、
新築の高層マンションに店が移るともなれば、駆け出しの斗記雄に出る幕はない。
いつになく静かに、朱く燃えるストーブの炎を見つめる斗記雄の横顔を、
逸平は物悲しい思いで横目に見た。

「だから……店が無くなるまでは、ここでお兄ちゃんの側に居たい」
「…………」
「お兄ちゃんがここに居て面倒見てくれないと、俺、多分だめだ」

ストーブの前に膝を抱え座る逸平の背中を、
斗記雄は不意に後ろから抱きすくめた。 <> 背景/斗記逸<4><>sage<>2007/02/18(日) 11:04:45 ID:oS9mXby50<> 「……お、おい……何すんだよ……っ」
逸平は、あわてて斗記雄の腕を振り解こうとしたが、
背も高く、腕力もある斗記雄には歯が立たない。
華奢で非力な自分が、逸平は腹立たしかった。
「お兄ちゃんが、好きだった、ずっと」
ひとことひとこと、はっきりと区切るように斗記雄は言った。
「初めて東京に来て、ダチも居なくて、右も左もわかんなくて、
でも、お兄ちゃんが……面倒見てくれたから、優しくしてくれたから」
「斗記雄、あのな」
「俺、こんなだけど、ちゃらんぽらんでバカだけど……
お兄ちゃんの側、離れるのがこわいんだ」
「わかった……わかったから、まず離れろよ」
逸平はやわらかく告げると、ようやく斗記雄の腕をほどき、
ダウンジャケットを脱いで後ろに放り投げた。

「そうは言っても、お前さ」
ストーブの前に正座して、可笑しいまでに身を固くする斗記雄に、
楽にしろよ、と声をかけながら逸平は言う。
「いずれ俺ら、それぞれ板前として一本立ちするんだぜ?
俺もいつまでも、お前のお兄ちゃん代わりをやってるわけにも
いかないだろう?」
さっきまでの逸平と同じに、膝を抱えストーブの火を見つめる
斗記雄の肩を抱き、頭を撫でてやりながら、言い含めるように
逸平は言葉を継いだ。
「だから、この部屋はお前に譲る。お前一人のほうが、広く
使えんだろ?女の子も呼べるしよ」

「……嫌だ……俺は、お兄ちゃんがいいっ……!」 <> 背景/斗記逸<5><>sage<>2007/02/18(日) 11:06:47 ID:oS9mXby50<> 逸平の両肩に負荷がかかる。
ストーブを背に、逸平に向き直った斗記雄が、やおら逸平を
畳の上に押し倒し、圧し掛かってきたのだった。
いきなりの衝撃を、二つ折りにしたままの布団がやんわりと
受け止めたため、逸平は思ったより痛い思いをせずに済んだが、
思いのほかがっしりとした斗記雄の重みに、一瞬息詰まった。

「な、おまっ、なに……」
焦れて言葉が継げないでいる逸平の唇を、斗記雄がその唇で塞いだ。
夢中でもがき、いましめから逃れようとすればするほど、
斗記雄の腕は強く、逸平の背に絡んでくる。
中卒で板場に飛び込み、修行一筋だった逸平にとって、
実はそれが初めてのくちづけだった。
自分以外の誰かの体温を、ここまで身近に感じたのも、
感じやすい粘膜をそっと吸われ、歯の上を他人の舌先が滑る感覚を
味わうのも、全てが未経験だった。
よりによって年下の同性にそれを奪われ、されるがままになりながらも、
思っていたより嫌悪を感じていない自分が、逸平は不思議だった。

「んっ……」

声にならないほどにかすかな声を、逸平が漏らすと、
「お兄ちゃん」
それを合意のサインだと受け止めたのか、斗記雄の手が、
パーカーの中に潜り込んできた。
「んんっ」
小さな乳首を指先で弄われ、逸平はびくりと肩を震わせた。

斗記雄の手の動きが、少しずつ大胆さを増していく。
逸平のパーカーの前を捲り、すべらかな胸から脇腹へのラインを撫で、
やがてあちこちを貪るように甘く噛み、痕に残るほどのくちづけの雨を降らせた。 <> 背景/斗記逸<6><>sage<>2007/02/18(日) 11:08:44 ID:oS9mXby50<> 痛みのあとに、じわじわとやってくる快感の甘さに身を捩り、
逸平は斗記雄の短髪を撫でながら、
脳裏では、先日の母との会話を反芻していた。

「あんた、若女将に取り込まれかけてるわよ」

つまり自分は、今決断を迫られているのだ。
今まで関わってきた全てを断ち、新店に残るのか、
恩ある人々への義理を選ぶのか。
板前としてそれなりの経験を積んだとはいえ、
まだ23の若者にすぎない逸平にとって、それは重すぎる選択だった。

「……ふっ!」
知らず知らず、ジーンズのジッパーを下ろされ、トランクスの上から
隆起を探られて、逸平は思わず声を上げた。
 
おにいちゃん……おにいちゃん……

幼子のように自分を求め、囁き続ける斗記雄の声に、
逸平は我に返り、また快感に身を委ねる。

「棄てられない」逸平は、だんだんに纏まりをなくしていく
思考の混沌の中で強く思った。
あの店も、尊敬する花板も、かしましくも人の好い仲居たちも、
自分を兄のように慕い求めるこの斗記雄のことも、自分は棄ててはゆけない。

そうすることで、全てを失うことになろうとも、
自分には何一つ棄てていかれない、かけがえのないものたちなのだ。 <> 背景/斗記逸<7><>sage<>2007/02/18(日) 11:11:26 ID:oS9mXby50<> 「斗記雄」
自分でも驚くほどに優しく、柔らかい声で、逸平はその名を呼んだ。
「?」きょとんと目を丸くし、愛撫の手を止めて自分を見上げる斗記雄の
頭を引き寄せ、今度は自分から、逸平は斗記雄にくちづけした。


「はぁ……」

息をついた斗記雄の頬に、安堵の笑みが浮かぶ。

「なあ、笑うなよ」
「何、お兄ちゃん」
「俺さ……初めてなんだよ、こういうの」
「……マジ?」
思わず吹き出した斗記雄に、
「笑うなっつってんだろ」言葉こそ荒いが、柔らかさを留めたまま逸平は告げた。

「だからさ……ゆっくり、してくれないかな」
「……うっす。わかった。やさしくする」

上体だけを起こし、逸平は点したばかりの蛍光灯を再び消した。
夜はまだ長く、カーテンの隙間越しに、冬の月がさえざえと光っていた。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 11:13:57 ID:oS9mXby50<>
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 以上です。中途半端スマソ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 11:19:51 ID:0AKd/RIHO<> >501
GJ!!!!!!
板前ドラマktkr!
初めてなお兄ちゃんテラモエスw <> numb*3rs 兄弟話 370のその後<>sage<>2007/02/18(日) 12:26:51 ID:h2o+KRW00<> numb*3rs 兄弟話です。まだ子ども時代の話なので
今回もエロも意味もやまも落ちもないです。
懲りてなくてスンマソ

        _________
       |┌───────┐|
       |│l> play.      │|
       |│              |│
       |│              |│
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       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
   ∧∧
   (  ,,゚) ピッ   ∧_∧   ∧_∧
   /  つ◇   ( ・∀・)ミ  (`   )
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |            ┌‐^──────────────
  └──────│370のその後の話。またしてもエロなし。
                └───────────────

感想くれた方がたありがトン!ご指摘どおり前に数字話投下した人間だったりしますが
別に特にあの3連話と今回の話につながりはないです。
ただ370と今回のは一応繋がってます。
弟が心待ちにしていた兄と一緒の高校入学を果たした後の話です。 <> numb3*rs 兄弟話 その1<>sage<>2007/02/18(日) 12:29:39 ID:h2o+KRW00<>  
 たまにドンはチャーリーがせめてあと2つか3つ年上だったらよかったのに、と思った。
チャーリーがドンより5つも幼いのではなく、2つか3つの年齢差だったなら、ドンももう
少しチャーリーを手荒に扱えただろう。ところが現実にはチャーリーはドンより5歳も下の
13歳で、しかも普通の13歳より体つきも小さく、いかにも頼りなく見えた。だからドン
は5歳下の弟――高いIQのせいで天才児教育とやらを受けて学年のスキップを繰り返し、つ
いにはドンと同じ学年にまで追いついてしまい、彼の面目を潰した弟――がいじめっ子に小
突かれたり、ゴシップ好きの女の子にからかわれたりするのを高校の廊下で見かけるたびに、
彼の前にかばうように立ちそびえ、弟に構うなといじめっ子や女の子たちに警告したりして、
チャーリーを守る羽目になった。そして振り返ると、チャーリーはぼろぼろになったノート
ブック(そこにはもちろんチャーリーの大好きな数式がぎっしり書きつめられている)を両
手で抱え、そんなドンを見上げて、まだ怯えた表情で小声でありがとうと言う。正直に言う
とドンはそんな日常にうんざりしていた。この「天才」と言われる弟と、特に高校の校舎内
では口も利きたくなかったし、兄弟だと周囲に知られたくもなかった。それなのにチャーリ
ーはことあるごとにドンの手を煩わせ、周りの注目を集めて彼に恥をかかせるのだ。
 例えばこんなことがあった。ある日、ドンがガールフレンドと放課後に映画を観に行く約
束をしていたときのことだ。ガールフレンドのロッカーの前で、彼らは肩を寄せ合ってこれ
からのデートについて話し合っていた。その日は天気もよく、次の日のクラスに厄介な課題
もなく、デートは完璧に上手くいきそうに思えた。どの映画を観る?ガールフレンドのブロ
ンドを指で弄びながらドンが聞いたとき、いつものようにチャーリーが不意に割り込んでき
て、最高の気分を台無しにした。
<> numb*3rs 兄弟話 その2<>sage<>2007/02/18(日) 12:30:41 ID:h2o+KRW00<>  そのときのチャーリーが早口で訴えたのは、ノートブックがない、ということだった。大
事な、とても素敵な数式のアイデアを書いたノートがロッカーからなくなってる。半泣きで
そう言ってくる弟を、ドンは絶望的な気分で見つめた。ちゃんとよく探せ。そう言って手を
振り、追い払おうとすると、チャーリーは何か言いかけ、けれども涙目で唇を噛んで、結局
何も言わずにきびすを返していく。ガールフレンドは大丈夫なの、あの子、と呟き、ドンは
大丈夫さ、と答えたが、鞄を引きずるようにして、自分より背の高いクラスメイトたちの波
を不器用に掻き分けていく弟の背中を見つめるうちに、たまらなくなって結局弟を呼び止め
た。ノートブックなんて、どうせいじめっ子たちが面白がってチャーリーのロッカーから盗
み、どこかに捨てたに決まっている。ドンにはそれがわかっていたが、チャーリーに一緒に
探してやる、というと、弟はほっとした顔をして頷いてみせた。
数時間後にドンが男子トイレのゴミ箱に突っ込んであったノートを見つけたときには、既
に日が暮れていた。もちろんもうデートなんてできない。ガールフレンドはお気に入りのカ
フェでドンへの怒りを女友達にぶつけているか、別のボーイフレンドを探しはじめているだ
ろう。ノート一冊のために、どうして俺がこんな犠牲を払わなければいけないんだ?ドンは
内心そう言いたかったが、実際はずたずたになったノートを見て悲しげに目を伏せるチャー
リーの頭を撫で、家に帰ろうとぶっきらぼうに命じていた。
  <> numb*3rs 兄弟話3<>sage<>2007/02/18(日) 12:31:27 ID:h2o+KRW00<>  女の子とのデートがどんなに楽しいもので、それがどんな意味を持つかなど、この弟には
わからないだろう、とドンはそのとき半ば蔑むような気持ちで哀れみを覚えた。もしチャー
リーがそれがわかるほど子供でなかったなら、あのタイミングで話しかけてくるわけがない。
ドンだってそんな弟のためにデートをやめたりしない。だがチャーリーはまだ幼く、異性に
もまだ興味もなく、庇護してくれる存在をたえず求めている子供なのだ。自分が13歳のと
きは、ここまで幼かっただろうか?ドンは弟の肩を抱き、家路を辿りながらそう考えた。そ
んなわけはない。ドンが今のチャーリーの年齢のころには、もう異性に興味があったし、女
の子たちからデートに誘われたりもした。ところがチャーリーは数式に夢中で女の子に興味
を持つ暇もないようだし、そもそもデートするのにふさわしい、同じ年頃の女の子が彼らの
高校にはいないのだ。だからチャーリーがこんなふうでも仕方ないのかもしれない。そう自
分に言い聞かせながらも、そのときのドンは弟を乱暴に突き放し、もうお前と関りたくない
と怒鳴りたいという衝動を必死で抑えなければいけなかった。 <> numb3*rs 兄弟話4<>sage<>2007/02/18(日) 12:32:12 ID:h2o+KRW00<>  帰り道の間、ドンはなんとか自制に成功したものの、家まで着くと玄関のドアの前で、自
分の大事なものをロッカーに置きっぱなしにするな、お前は目立ってるんだから、と冷たく
弟に言わずにはいられなかった。するとチャーリーは大きな瞳をさらに大きくして、僕が悪
いんじゃないよ、悪いのは盗んだ方だもの、とかぼそい声で、けれどもしっかりと主張した。
ドンはそれを無視して、家に入った。高校ではお前の弟を助けてやらないといけない。両親
はドンにたびたびそう言うが、それがどんなに大変なことか、彼らにはわからないだろうと
ドンはうらめしく思った。自分より年が5つも下なのに、自分と同じ学年で学び、このまま
でいくと同時に高校を卒業するであろう弟、数式に夢中でわけのわからないことばかり言い、
いつもドンにまとわりついて頼ってくるくせに、ドンをたまに馬鹿にしたような態度を取る
弟、そんな弟をどうやったら可愛がれるのだろう。チャーリーは厄介なお荷物で、ドンには
不要な存在だった。しかもチャーリーには妙な詮索癖まであり、ドンが外出している間に彼
の荷物を勝手に引っ掻き回したりする。何年か前に一度、ガールフレンドからもらった手紙
を弟に勝手に開封されたとき、ドンは本気で怒り、チャーリーをきちがいだと罵って突き飛
ばした。するとチャーリーは女の子みたいにぴーぴー泣いて、母親や父親がそれを聞きつけ
てきて、ドンを叱った。チャーリーはまだ子供なのだから許すべきだと言われ、ドンは尻餅
をついて泣きじゃくる弟に謝ったが、内心では苦い気持ちが残った。チャーリーは子供かも
しれないが、まともな子供ではない、そのときドンはそう思った。 <> numb*3rs 兄弟話5<>sage<>2007/02/18(日) 12:33:27 ID:h2o+KRW00<>  それでもチャーリーはドンの弟に違いはなかったから、ドンはなるべく彼に丁寧に接した。
けれども、親しくはしないことは決めていた。ドンはここ数年、チャーリーを自分が出る野
球の試合に連れて行くのはやめていたし、チャーリーが勝手に観に来たときもなるべく素っ
気無く応じた。するとチャーリーは悲しげな目をしてドンを見つめ、とぼとぼと去っていく。
それを観るとドンの気持ちまで重くなり、しかもそういう日は家に帰るとチャーリーは夕食
も抜いて頑なに数式に没頭して、両親を心配させるか、報復のようにドンの荷物を勝手にか
き回して知らん振りをするかのどっちかだ。もう勘弁してくれ、とドンは思った。せめても
う少しチャーリーが子供でなかったなら、ドンだって彼を手荒に扱ったり無視したりできた
だろうに、と両親を恨んだ。
 ノートブックをトイレのゴミ箱に捨てられた日、チャーリーは案の定夕食にも手をつけず
に、唇を引き結び、居間のテーブルで一心不乱にセロテープで破れたノートの補修をしてい
た。父親にチャーリーはどうしたんだ?と不安げに耳打ちされて、ドンはうんざりしながら
ノートを盗まれたことを語った。父親はそれを聞いて信じられないというように頭を振り、
ドン、お前はいじめっ子たちからチャーリーを守らなければ、と叱責した。ドンはますます
げんなりして、そっぽを向いて夕食を摂った。
 ドンがキッチンで食事を終え、自室に上がろうとしたときも、チャーリーはまだノートを
直していた。ドンはそれを見過ごそうとし、それからやはり結局振り返って、ため息をつき、
弟の向かいの席に腰を下ろした。無言のままでセロテープを取って、手伝いはじめると、チ
ャーリーは驚いたように見上げてきてから、すぐに目を伏せた。そして固い声で言った。「
自分でやるよ」 <> numb*3rs 兄弟話 これでおしまい<>sage<>2007/02/18(日) 12:34:17 ID:h2o+KRW00<>  「一緒にやった方が早い」
 無感情な声でそう言うと、チャーリーは唇を噛んだ。巻き毛に覆われたその顔が、いつも
よりさらに幼く見えて、ドンは本当にうんざりした。チャーリーは小さく呟いた。「盗まれ
たのが僕の落ち度だっていうなら、ドンに手伝ってほしくない」
 「落ち度だとは言ってない。自分で身を守れって言ってるんだ」
 しわくちゃになったノートのページを伸ばしながら答えると、チャーリーは微かに喉を鳴
らして笑った。諦めたような、嘲笑しているような、変に大人びた嫌な笑い方だったので、
ドンは僅かに眉を顰めた。
 「ドンは僕のせいで、あのブロンドの子とのデートが中止になったから怒ってるんだ。僕
みたいなお荷物いらないって思ってる」
 チャーリーはそう言い、乱暴な動作でセロテープをちぎった。ドンは少し驚いて弟を見た。
チャーリーがドンのデートにまで気が回っていることにも驚いたし、それについて遠まわし
に非難してきたことにも不意を打たれた。チャーリーの黒い瞳からは涙が溢れ始め、汚れた
ノートブックのページをさらに汚した。
 「ドンなんて嫌いだ。大嫌いだ」
 チャーリーは掠れた声でそう言い、俯いて補修を続けた。ドンは言葉を返しあぐねて、黙
って弟の作業を手伝った。ノートに書かれた数字の羅列の意味はドンにはわからない。それ
がどんなにチャーリーにとって大事なのか、理解することもできない。それと同じようにこ
の弟のことも、きっと一生理解できないんだろうと思いながら、ドンは破れたノートを直そ
うとする弟を無言で手伝った。


終 <> numb*3rs 兄弟話<>sage<>2007/02/18(日) 12:40:17 ID:h2o+KRW00<>         _________
       |┌───────┐|
       |│ロ stop.      │|
       |│              |│
       |│              |│
       |│              |│
       |└───────┘|
         [::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]

                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) キスシーンスラネエヨ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
  |                                |
  └────────────────┘

軽くネタバレなんですが
弟は高校なんて二度と行きたくないというトラウマ持ちで
しかも兄のこともちょっと恨んでるみたいなので妄想してみました

ちびっこな弟を書くのは楽しかったりします
つか前回誤字多すぎて申し訳ないー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 13:15:21 ID:CHLxl4JU0<> >>501
テラモエス!!
今期唯一見てるドラマで、密かに萌えてたんだ。
こんなところで出会えるとは。
GJでした。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 14:34:22 ID:bmy2G6xj0<> >518
おお、数字萌えの姐さん再度投下テラウレシス!

弟、兄に逆恨みっつーのは愛の裏返しなのね、
自分に冷たくしか接してくれない兄からの愛を
求めているのねと妄想してみるテスト。
GJですよ姐さん。 <> タイトルがつけられない<>sage<>2007/02/18(日) 16:48:40 ID:dZWARdFk0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  はじめて書いてみたけど、やたら長くなってしまったよ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  一応全12回、とりあえず4回くらいずつ行ってみる
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

<> タイトルがつけられない 1<>sage<>2007/02/18(日) 16:49:30 ID:dZWARdFk0<> その人の第一印象は「朝日を受けた春の海」・・・・・・それは暖かで優しげに見えるその人の印象を更に強調していた。


「失礼します!」医務室の扉を開け、敬礼する。
上官に資料を持っていくよう命じられた中尉が、教本に載っていそうな隙のない敬礼をして入室する。
「あ、はい!!」返事とともに振り返ったのは、まったく見知らぬドクターだった。
それが顔に出たらしく、そのドクターは席を立ち中尉に向き直った
「ドクターウェンは今日から二週間程、要請により首都の軍病院の方へ行っております」
微笑みながらそのドクターは説明した
「私はその間、臨時で派遣されました。短い間ですが宜しくお願いいたします」
「ご丁寧にありがとうございます、こちらこそ宜しくお願いいたします!」一言言い再び敬礼をする。
「ああ、そんなにしていただかなくても結構ですよ。お見かけした所、大して年も変わらないようですし」
「いえ、そういうわけには参りません」僅かの乱れもなく着られた軍服、後方に流された短めの黒髪、
揺るぎない意思を感じさせる紺碧の瞳・・・いかにも軍人の鑑という感じそのままの固い口調で返事をする。
やれやれ、と言うように肩をすくめ苦笑する。
「まあ性分ならば仕方ないですね。」
ふと何か思いついたように、この固い中尉に提案する。
「実はたった二週間といえども、知らない人ばかりでいろいろと心許ないものがあるのです 宜しければお暇な時
 いろいろとこの基地についてご教授いただけませんか?」
表情を変えることなく、不動のまま返答する
「それでしたら専任の兵を就けるよう手配いたします」
うーん、なかなか手強い。しかし少々大人気なく意地になってドクターは更に提案する
「下士官の方々は日々の訓練に追われていて、とてもそんな時間は取れないでしょう」
確かに一理ある、いくら平和な基地といえども下士官や兵卒の訓練の時間を削るのは感心できない、
むしろこういった平和な時に十分な訓練を積んでこそ、非常事態にも対処の出来る兵士になる。
そして厳しい訓練の合間の休息時間を削らせるのも少々気が引ける、ならばやはりドクターの言うように
自分が一番適任だろう。
「了解いたしました!」敬礼する
ああ、もう・・・苦笑してしまうものの、まずは良しとしますか。
「宜しくお願いいたします」 <> タイトルがつけられない 2<>sage<>2007/02/18(日) 16:50:12 ID:dZWARdFk0<> それ以後、通常職務の合間に医務室に出向き、あるいは基地内施設を案内しながら二人いろいろな事を話した
尤も隙をついては職務に関係のない話をはじめ、個人的な事をいろいろ聞き出そうとするドクターにはいささか閉口気味だった。
しかし専門はカウンセリングなのかと思うくらい、巧みに誘導されて結局の所かなり個人的な話をしていた。
地球出身であり代々軍人の家系に育ち、当然のように士官学校に入り主席で卒業・・・そして地球に本部を置く宇宙軍の
中枢に籍を置く父親の反対を押し切り、58光年あまり離れたこの星を希望任地とし、依頼24才になる今に至る。
自分の黒髪と紺碧の瞳は家系に多い色だという事等、気付けば今まで誰にも話した事のない話までしていた。
尤もこの程度の話は結構普通にする事もあるだろう、しかしこれまで他人と深く接する事を必要に思っていなかった
中尉にとっては、そんな事まで話して尚且つそれを不快にも思わず、気付けばもっと自分の事を知ってもらいたいと
思っている自分の心持に驚きを隠せなかった。
またそれらを聞き出したドクターも、最初こそは不快感を示す事もしばしばの中尉が、日々少しずつ自らいろんな事を
語るようになった事を素直に嬉しく思っていた。
張りつめた糸のような、どことなく危ういものを感じ取った時、医師として少しでも役に立てれば・・・そんな風に思い
焼き始めたお節介だったが、今は極普通に中尉との会話を楽しんでいた。
ただひとつだけ気になる事が・・・
「中尉、中尉の生真面目さは理解しているつもりですが、他の方がいない時くらいもう少し砕けた話し方をしていただいて結構ですよ」
といくら言っても
「いいえドクター、私にとってはこれが通常の話し方ですので。お気になさらないで下さい」
とキッパリ宣言されてしまった。
結局本人がそう言うのならと、こればかりはドクターが根負けしてしまった。 <> タイトルがつけられない 3<>sage<>2007/02/18(日) 16:53:14 ID:dZWARdFk0<> ドクターが基地に来て10日が過ぎた午後、医務室前の廊下が俄かに騒がしくなり、数人の兵士が駆け込んできた
「どうしたんですか?」
「中尉殿が訓練中に事故に!!」先に入室した兵士が言うと同時に脇を支えられた中尉が運び込まれた。
戦闘服に身を包んだ中尉の肩から胸にかけて裂傷が走っていた、しかし意識はしっかりしているらしく不本意そうに
顔をしかめている。
「大した事はない、あとは私ひとりで大丈夫だからすぐ訓練に戻れ」そういい置いて兵士たちを戻らせた。
「了解しました、では着替えだけ置いてまいります」最後に入室してきた兵士が軍服一式を置いて下がる。
ドアが閉まると同時にドクターがすぐにケガを確認し、治療に当たる
「傷は然程深くありませんね、縫う必要もなさそうです」ホッと安堵の息を漏らす。
「ドクターの手を煩わせて申し訳ない、このくらいは放っておいてもいい・・・」と言いかけた言葉をピシャリと遮られた
「何バカな事を言ってるんですか!ここは戦場ではないのですよ!!キチンとした薬の揃った所で位は大人しく治療されなさい!!」
まったく、これだから軍人という人種は!とブツブツ言いながらも手際よく治療を始める
苦笑するも、この小言が自分を心配してくれるゆえのものと今は理解している中尉は、素直に治療を受けた
「はい、あとは包帯巻きますから。少し腕を上げて下さい」そう言いドクターは傷のある肩から胸にかけて包帯を巻き始める
背中に包帯を回すため、胸板に抱きつくような格好で包帯を渡す。その時、今まで感じたことのない感情が中尉の胸を一瞬過ぎる
上げた腕をそのままドクターの背中に回し、抱きしめたい・・・自分が考えてしまった事に激しく動揺する
自分は今何を考えたんだ!?思いがけないその感情に、自分ですらわけが分からなかった。
包帯を巻くドクターの触れた手に思わずビクッと体が緊張してしまう
「どうしました?」それに気付いたドクターが、そのままの姿勢で自分見上げる顔を見て更に心拍数が上がった
まずい・・・この不可解な動揺をドクターに悟られてしまう。元々人一倍自制心の強い中尉は動揺しきった精神を立て直し、
いつもの冷静な風を装い答えた。 <> タイトルがつけられない 4<>sage<>2007/02/18(日) 16:55:03 ID:dZWARdFk0<> 「いえ、なんでもありません。今回の自分の不手際を反省していた所です」
「それにしても、中尉が訓練中に怪我をするなんて珍しいですね、何があったんです?」
「少しばかり考え事をしてしまいました」そうだ、と思い出す。あの時、訓練中にも拘わらず『何か』に気を取られていたのだ
あの時自分は『誰』の事を考えていた?自分の事を客観的に分析して来た結果、今回の『原因』を解明した。
ただ『それ』を感情的に認められない自分がいる。当然だ、認められるはずがない!
治療が終わり軍服のシャツを着る、ネクタイもキッチリと締め、上着に袖を通そうとした時痛みから僅かに顔を歪めた
「あっ、無理しないで。上着は羽織るだけの方がいいですよ」
「いえ、大げさに見えますから、それだと運悪く私に怪我を負わせた兵士も気に病みます。実際大した怪我ではありませんし」
そう言うと半ば無理やり袖を通し、ボタンまでキッチリと留めた。見た目にはいつもの中尉となんら変わりはない。
「ありがとうございました、お手数おかけしました」敬礼をし、医務室を出ようとする
「あっ、中尉。」ドクターの言葉に振り向く事もなく足早に退室する、一刻も早く『原因』から遠ざかりたくて・・・ <> タイトルがつけられない <>sage<>2007/02/18(日) 16:56:39 ID:dZWARdFk0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ とりあえずこんな感じ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 初めてなのでドキドキ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 18:21:52 ID:6XQiMrGSO<> >526
GJ!オリジナルか二次かわからないけれど、とても萌えたよ。続きを楽しみに待ってます! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 19:01:54 ID:dZWARdFk0<> >>527
ありがとう、書くの忘れたけどオリジナルです <> キム空<>sage<>2007/02/18(日) 19:19:42 ID:lQ/r49RI0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  勝手に作ったオリジナル作品だカラナ
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 前回の続きのような単発 キム×唐だゴルァ!!
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ※本人とはなんの関係もありません
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> キム空 1/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:20:25 ID:lQ/r49RI0<> バレンタインでしたね。
俺は愛の告白を受けました。女子社員に。
気持ちはすごく嬉しかったんだけど、俺には心に決めた人が居るから…
丁重にお断りしたんだけど、その時に思いっ切り目があったんだよね。あの人と。
目が合った途端、そらされたけど。ね、空沢さん。
さてそれから数日経つわけですけど。
あのね、あの人、なんっも言ってこないんすよ。一言も。
見たよね?絶っっっ対見てたよね?超目あったよね??
…なんか言えよ。なんも言わないってそれどういう事?
俺としては少しは妬いてくれんじゃないかって期待してたんですけど。
まぁ、無いだろうけど!でも少しくらい…からかうくらいでもいいのに…どうでもいいのかよ。
せっかく好感を持ってくれた人を傷付けた事でも凹んだっつーのに、なんか余計に凹んでいたりします…。



残業から帰ってきて早々これかよ。
無防備に寝てんなよリビングでよー
ソファはあなただけの物じゃないでしょうが。
何堂々と寝てんの?俺が帰って来るってわかってるでしょ?
しかも俺があんたの事そういう意味で好きってわかってんでしょ?
なのになんでそういう事するかなー
なんか酒くせぇし。あー酔ってんだ?だからあっちぃってなってネクタイゆるめて?
シャツのボタン二つ開けて?口半開きで頬紅潮させて?
まぁ口からたまに「ゴゴゴゴ」って声聞こえるからまだいいけどね。
好き放題やっちまうぞコラ。 <> キム空 2/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:21:06 ID:lQ/r49RI0<> 床に座って買ってきた飯を食いながら空沢さんを見る。起きる気配は無い。
…あのね。ていうかね。俺も見たんですよ。あなたがチョコ貰ってる所。
凹んでる理由は本当はこれが一番だったりして…。
あなたは義理だと思ってるだろうけどね、俺知ってんの。
あの子が空沢さんの事本当に好きだって事。
ずっと空沢さんを見てたから、ライバルには気付くわけ。
俺はうまくやってるからあの子は俺の事は知らないだろうけどね。
あなたデレデレしてましたよね。…やっぱ嬉しいよな。
結構かわいいしあの子。いいよな、チョコあげて喜んで貰えて。
俺なんかがチョコあげようもんならこの人どん引きだぜ。
ま、別にあげようなんて思ってないけど…男だし。
でも俺の方が色々幸せな状況にいるはずなんだけどな…どうしてこう、嫉妬するんだろ。
たとえば今こうやって同じ屋根の下暮らしてる事だって、相当勝ってるはずなのに。
手を伸ばせば届く位置に空沢さんが寝てるし…。
誰にも渡したくない。ずっと俺の側に居て欲しい。
でも空沢さんに好きな人ができたんなら俺はもう引くしかないんだよ。
ずるいだろ。女ってだけで俺から奪えるかもしれないなんて。いいよなぁ…
なっさけねぇなぁ…凹みすぎだろ俺。こんな事で人を妬む自分は嫌いだ。


風呂から出ても空沢さんはまだソファでスヤスヤ寝ていた。
風邪引くって何度も言ってんのになんでこの人は酔っぱらって帰ってくるとここで寝るかな。
どうも、安心しきってるんだよな。…嬉しいけど。
でもー、男は狼、なんですけど。いつもいつも羊の毛皮を被るのも疲れちゃうでしょ。
ガオー なんて呟いてみても寝息が聞こえるだけ。
…あのチョコ食ったのかな。悔しい。
ジトッと見ていたら、空沢さんがスーッと目を開けた。 <> キム空 3/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:22:32 ID:lQ/r49RI0<> 「こわっ!!」
寝ぼけているようで、チラッと俺を見ると髪を掻きながら首だけ起きた。
「帰ってたのか…」
空沢さんはモゾモゾと横向きになり、耳のあたりに手をつきながらゆっくり笑った。
「お帰りー」
「…ただいま。っていうか帰ってから2時間くらい経ってますけど。」
あ、なんか今のすげぇ幸せだった。お帰りっていいよな。お帰り…ただいま…
一緒に暮らしてるって感じだ…
空沢さんは「そうなんだー」とかボヤボヤ言っている。
呑気だな。俺は今のお帰りってのでちょっと上がったけどまだまだ凹みは激しいっつーのに。
…ん?
空沢さんが俺をジッと見てくる。
「…なんすか。」
「…。」
…。
返事無しっすか。そうっすか。つーか。
「あの1つ言って良いですか」
「ん?」
「乳首見えてますけど」
もともとボタンが二つ外れていたので、横向きになった時にシャツが横に広がり、チラチラ見えていた。
言われて一応ボタンを閉めようとしているらしい。片手で手間取っている。
「…空沢さん、あのチョコ食いましたか」
「あ?…まだ。」
「悔しいんで俺が食べちゃだめっすか。」
「俺のは義理だろうが…」
何それ。「俺のは」?ほらやっぱ見たんじゃん。見てたんじゃん。てか義理じゃねーし。言わないけどね!
どうにも留まらなかったらしく、顔を支えていた手を離し、仰向けに寝て両手でボタンを留めはじめた。 <> キム空 4/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:23:17 ID:lQ/r49RI0<> …人が寝ながらボタンに手を掛けている姿ってこんなにエロいっけ?
なんで留めるんだよ。
思わずその手を取った。
「…あ?」
「留めなくて良いですよ。」
そして、仰向けの空沢さんにまたがり、マウントポジションを取った。
なんだか悔しい気分だから少しからかっちゃいますよ。
大きく見開かれるだろうと予想した空沢さんの目が何故かいつも通りだ。
まぁ酔ってるから呆けているんだろう。今何が起こってるかよくわかってないんだな。
空沢さんの手を上からギュッと握れば、思惑通りにパッと離した。その隙にボタンに手を掛ける。
ちったあ目が覚めるかもね。
今留めたボタンを1つ外す。空沢さんの手が上から俺の手を包んだ。
そう、包むって表現があってる。掴む、じゃない。…なんで?
それ以上の抵抗は無い。
手を滑らせ、もう一つ下のボタンも外す。空沢さんの手は俺の手を包んだままだ。
「あのー、俺が何しようとしてるかわかってますか。」
「…いや。」
「んじゃ自分が何されてるかわかりますか。」
「……まあな。」
嘘だぁ…。じゃあなんで止めないわけ?
もう1つ下のボタンに手を掛ける。一瞬、包むから掴むに変わる。けど、すぐにまた力が抜けた。
一番下のボタンまで外して、シャツを左右に広げる。
…あのさぁ、止めると思ったわけ。
だから調子に乗ってやりましたけど。止めないんだもんなぁ。
こっからどうすりゃいいの俺。
俺の手を上から包んでいた空沢さんの手を素早く返し、手首を掴み、万歳をさせる形でソファに押しつけた。
…で、どうすりゃいいの。 <> キム空 5/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:23:57 ID:lQ/r49RI0<> なんで何も言わないの。酔ってるだけなのか?それとも…
「…もうこんな所で寝ないで下さいよ。風邪引くでしょ」
寒いでしょ。…何か言ってくれよ。
空沢さんは俺をジッと見たままだ。どうしていいかわからなくて、俺も見つめ返す。
しばらくそのまま時間が過ぎた。
沈黙に堪えきれず、からかう感じでお腹に人差し指を置き、ツツツと動かしてみた。
ふいに空沢さんの目が逸れる。
「…お前、幸せになれよ」
……………あ???
「俺今充分幸せですけど」
「そうじゃなくて…本当に幸せになれって…言ってんだよ…」
語尾がとても弱くなって、よく聞き取れなかった。空沢さんは完全に目を逸らし、横を向いてしまった。
「その為にはあなたの力が必要なんですけど…」
「…だから…俺じゃなくて。」
は?嘘だろ。そんな事言うなよ。そんな事言うなよなぁ…。
もう聞きたくない。もうこの話したくない。ものすごく怖い。怖い怖い怖い。
両手で抑えつけていた手首を空沢さんの頭上で片手にまとめ抑え直す。
外気に晒されて立っている目立つそこに、指を近付ける。
「もうこんな所で寝ないって誓ったらやめます。」
「き、」
話逸らすのにこれかよ。俺おかしいよ。
でもなんか、もうやっちゃったもんはあとには引けないんだよ。
「やめろって!」
「『もうソファで寝ません』は?」
「そうじゃないだろ!」
「『次寝てたらそのまま襲われても文句言いません』は?」
「文句は言う!」
「じゃあダメ」 <> キム空 6/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:24:32 ID:lQ/r49RI0<> 人差し指で円を描くように転がすと、身体がピクッと動いた。
「ちょっと、ほんと、」
ただでさえ酒のせいで少し赤かった顔がさらに紅潮する。
肌全体が赤身を帯びて来た。
「空沢さん、」
なんか言いたい。なんか言いたいのに。…怖くて話せねぇよ。
何?俺捨てられんの?やだよ絶対やだ。ずっとここに居たいんだよ。やめろよそんな話。
心の準備だってできてねんだよまじやめろ。やだ。やだってまじで。
「やだよ…」
「…それは俺の、セリフだっ」
なんでそんな事言うんだよ。告られてんの見たからか。でも断ってんのわかったろ?
空沢さんは横を向いたきり、動かなくなってしまった。
時折聞こえるハッと息を飲む音と固くなっていく乳首に、感じているんだと気付いた。
空沢さんの指が何かにすがるように時々動く。
手首を押さえていた手でその指を絡め取る。
断らなければ良かったっていうのか?
俺に、好きでも無い人と一緒になれと?いや…空沢さん以外を好きになれって事なんだろ?
まっとうに女性を愛して生きろって事なんだろ?
固くなった乳首をコリコリと捻ると、一際大きく体が揺れた。
「もう…やめ…」
空沢さんが首を振る。
「木村っ…勃つからやめろ…」
余計やめたくなくなるような事言うんじゃねぇ
「抜きますけど。」
「…流されそうになるからやだ」
だから、なんでそう余計やめたくなくなる事を言うんだよ。 <> キム空 7/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:25:47 ID:lQ/r49RI0<> 「流れて下さいよ。」
「…だってお前、真剣なんだろ?」
…答えたくない。何も考えないで、空沢さん。俺に流されて下さいよ。頼むから…
「…お前真剣なのに、俺は流されたらダメだろ…。」
何それ。
何?それ。
「もう喋んなよ!!聞きたくねぇよ!!」
泣きそうだ。助けて。助けて。誰か、神様、頼むよ…。
「俺が好きなのはあんただけなんだよ!!」
「…俺もお前の事好きだよ」

え…
「…たぶんな」
…。
「…そう思ったら、お前がちゃんと幸せになればいいのにって   そればっかり」
…。
「俺、ただのおっさんだし…  お前、もっと他にあるだろ…こんなおっさんじゃなくて」
やだよ。
「お前みたいな、顔もよくて、性格もよくて、いいやつが、なんで、俺なんだよ。」
…俺だってわかんねーよ。知るかよ。
「お前、バカだ。…他に居るだろ。いっぱい居るだろ…」
いねーよ。居たらこんな事してねぇんだよ。ていうか
「俺はあんたが好きなんだよ!!」
空沢さんが首を振る。
「勝手に俺の好きを否定すんじゃねぇよ!俺があんたを好きなのはもう10年前からだ!」
空沢さんの目が大きく見開いた。
…やっと、目が覚めたかよ。 <> キム空 8/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:26:25 ID:lQ/r49RI0<> 「俺にはあんたしか居ない。」
俺に未来があるなんて思ってなかったよ。
あんたが離婚したって聞いた時は、ごめん、正直死ぬほど嬉しかったかも。
弱ってるあんた見て、少しでも力になれたらって。
だけど欲が出た。
一緒に居れば居るほど、あんたを好きになっていくばっかりだったから。
知れば知るほど、あんたしか居ないってわかっちゃったから。
だけど空沢さんが幸せなら俺も幸せだって、そう思う事にしてたんだけどな。
「…俺はまだ自信無いんだよ」
「…なんの?」
「……お前に応える自信無い」
「…わかってる。」
「…ちゃんとお前に向き合えるまで…流されないからな」
空沢さん、それなんか、それってなんか。
もうさぁ、期待させるような事言わないでくださいよ。
まるで俺に未来があるかのようなさぁ。もう、いつ切り離されてもおかしくないって、
次の瞬間には俺の元から離れるって、そう思いながらさぁ、毎日毎日…
怖いんだよ。なのになんだよ。そんな事言ってさぁ。
「…やべぇ、泣く。」
「俺の方が泣きてぇよバカ」
いっぱい、考えてくれてんのかよ。
俺の事ちゃんと、考えてくれてんの?なぁ。
いいんだよ無理しないで。俺、ちゃんとわかってんだからさぁ。
それでもなんかちょっと、いいかなぁ?期待しても…いいかな…
空沢さんに覆い被さるように抱きつく。空沢さんとソファの間に手を入れて、ギュッと抱きしめた。
「…あなたを困らせたくないんで、待ってるなんて言いませんから。」
「…。」 <> キム空 9/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:27:01 ID:lQ/r49RI0<> 抱きしめる腕に力がこもる。
「…お前、当たってんだよ」
…あ…思いっ切り勃ってんの忘れてた…
「そんなんでそんな事言われてもあんま説得力ねーんだよ」
そう言いながら、空沢さんは俺を押しのけた。
「もう寝る。」
空沢さんは俺を残し、シャツをはだけさせたまま自室に行ってしまった。
時々思う。思っても仕方ない事だから、なるべく思い出さないようにしてんだけどさ。
俺、なんで空沢さんなんだろう。
いっぱいいるじゃん、かわいい女いっぱいいる。
他にした方がいいじゃねぇか。誰も傷付けない、誰も困らせない、よっぽどいいのに、なんでなんだ…
わかんねーんだよ、でもなんでか、空沢さんじゃないとだめなんだ。
「おい」
「え?」
空沢さんが投げた物が俺の腕に当たり、ソファに落ちた。
戻ってきていたらしい。はだけていたシャツは、整えられていた。
「おやすみ」
「あ、はい…おやすみなさい」
あっけにとられている俺を残し、空沢さんは再び自室へ帰ってしまった。
投げてきた物を見ると、平べったい箱だった。
あ…これ貰ってたチョコじゃん。
中を開けると、何粒か入っている高級そうなチョコだった。角の一個が無くなっていた。
空沢さんが食べたんだろうな。
たぶん、今。 <> キム空 10/10<>sage<>2007/02/18(日) 19:27:45 ID:lQ/r49RI0<> で、投げてきたって事は後は俺にくれたって事だよな。
さっき俺が食べたいって言ったからなんだろ。
一個食べたのは、これくれた女の子への誠意か。
もうやだあの人。
やっぱ好きなんだよ。あんたのそういう所が、死ぬほど好きなんだよ。
そういうあんたが全部全部、大好きなの。
…あのなぁ、こんなに好きにさせてんの、あなたですよ。
どこが好きかって、全部だよ!!まったく。

ごめんね、君。
今は俺の方が勝ってるみたいだ。
まぁ、…油断はできないけどね。 <> キム空<>sage<>2007/02/18(日) 19:28:18 ID:lQ/r49RI0<>  ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧      相変わらずベタです。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )     女性の扱いがずさんで申し訳ありません。 
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 20:03:56 ID:jg38G28/0<> GJカワイイヨカワイイヨ(*´Д`) <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 20:27:21 ID:dEZykNa30<> >>501
背景、ありがとう!
萌えた <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 20:39:51 ID:JrPdTx650<> >>518
数字話を読めるなんて!姉さんサンクス!
ドンは今もチャーリーとどう接していいのかわからなくて戸惑ってる感が時々あるっぽいので、
この子供時代の話はGJですよ!
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 20:46:15 ID:+Fi+sTKnO<> 待ってましたー!!
もうほんと萌えるよ…。続き待ってます!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 20:55:10 ID:cM+WjBUB0<> >>540
GJ!いつも楽しみにしてます。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 21:21:25 ID:IO2vDu8a0<> >540
続きキタ─!!11!
前回の空沢さん視点での話が思い出されて
なんかもう泣けたですよ。 <> タイトルがつけられない<>sage<>2007/02/18(日) 21:32:30 ID:dZWARdFk0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  まとめて投下して大丈夫そうなので
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  残り全部投下しちゃうよ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

<> タイトルがつけられない 5<>sage<>2007/02/18(日) 21:34:11 ID:dZWARdFk0<> あれ以来、ドクターの事が頭から離れない。自分はいつの間にドクターをそんな風に見ていたのだろう?
今まで性別に関係なく特別に親しい関係の人はいなかった、特に必要としたこともなかった。それは孤独を愛すると言う事では
なく、そう思える人物が今までいなかったという事だったのだが、率先してそういう間柄の個人を欲する事もなかった。
他人とは適度な距離感を持って付き合ってきた、決して踏み込まず踏み込ませず・・・そんな他人との距離が心地よかった。
しかし・・・今、ドクターとの付き合いにおいてその距離が寂しい、それでは物足りないと思っている自分がいた。
その人の心にもっと踏み込みたい、そして自分の心に踏み込んで欲しい・・・初めてそう思うようになった。
それは『友情』なのではないか?そう思った。しかしドクターの事を考えれは考えるほど、それは『友情』などではないと
確信してしまった。
普段はゆるく結んでいる少しウェーブのある金髪、光の加減によっては青っぽく光って見えるそれを解き、自分の指を絡めたい
白いうなじに触れたい、淡い青色の瞳をいつまでも見つめていたい、そして柔らかな唇に自分の唇を重ねたい
それは間違いなく『恋情』・・・そう確信してしまった。気がついてしまえばあとは苦しいだけだった、今の時代において
同性愛は決して異端視されるものでもなくなった、だが少数派である事は確かだ。それでなくとも中尉の固い性格が
同姓にこんな感情を抱いてしまった事を否定し続けた。
その結果、ドクターを必要以上に避けるようになった。だが怪我の処置もあるため完全に避ける事は出来ないので、
処置の際は視線を逸らし、会話をしないようにし、処置が終わればさっさと医務室を後にした。
当然そんな余所余所しい態度をドクターは不審に思っていた、自分に心を開きかけていた中尉の急な態度の変化の意味が
理解できなかった。問い質しても何も言わない、何か気に障る事をしたのでは?と聞いても
「別に何でもありません」と言うばかりで埒が明かない。分からない異常はどうにも出来ない
・・・仕方ない、中尉が話してくれるのを待つしかない。臨時の任期はあと2日、時間はあまりなかったが・・・。 <> タイトルがつけられない 6<>sage<>2007/02/18(日) 21:35:04 ID:dZWARdFk0<> 夜、中尉は珍しく地球産のブランデーを手にしながら物思いに耽っていた。
ドクターの臨時期間は明日まで、それが済めば首都の軍病院に戻り多分もう二度と会う事もないだろう。
そうなればもうこの不可解な感情に翻弄されることもないだろう、そして自分は今までと変わらない日々を送って行けばいい
きっとこの二週間の事など、ドクターの人生にとっても大した事ではないだろう。そして自分の存在も・・・
その時心の中で「いやだ!!」と叫ぶ自分の存在をはっきりと感じた。
『けれどそんなに毎日張り詰めていたらある日突然、プツンと糸が切れてしまいますよ』
出逢った時、言われた言葉を思い出す・・・今がその時なのかも知れない。
このまま終わりたくない、ドクターに忘れ去られたくない、どんな風にでもいい自分を覚えていて欲しい、
自分をドクターの中に刻み付けたい!!
そう考えた時、ふいに笑いが込み上げてきた。それはこの上もなく、剣呑で狂気を含んだ笑いだった。

翌日、最後の処置に医務室へ立ち寄る。そしていつものように処置を終えドクターが話しかける
「怪我の件はドクターウェンにも申し送りしておきますから、もうしばらく我慢してくださいね」
中尉の態度の変化にも変わらず優しい笑顔で接してきたドクターは言った。
「今日で最後です、短い間でしたが中尉とお会いできて楽しかったです」すっと握手のために右手を差し出す。
「ドクター、こちらこそありがとうございました。そして申し訳ありませんでした」差し出された手を握り返す。
華奢ではない、しかし繊細さを感じさせるドクターの手。それは柔らかく暖かだった。
ドクター、中尉が呼びかける
「今晩、職務が終わりましたら少々お付き合いいただけませんか?お話したい事もありますので出来ましたら」
ここ数日の事だろうか?それは自分も気になっていたので話す気になってくれたのなら是非聞き、相談に乗る事が出来るものならば
力になりたいと思っていた。
「私に嫌などありません、是非」微笑んで承諾の意を示した。
中尉が薄く微笑む・・・その紺碧の瞳の中に浮かんだ不穏な色にドクターは気付かなかった。 <> タイトルがつけられない 7<>sage<>2007/02/18(日) 21:35:46 ID:dZWARdFk0<> 鳩尾の鈍い痛みに意識を取り戻す、そこで自分がソファー寝ている事に気がついた。
窓のない、間接照明による仄かな灯りだけのそこは見知らぬ部屋だった
「う・・・私は、いったい!?」どうやってこの部屋に来たのかを必死で思い出すべく頭をめぐらす
そこで先ほどの中尉の行動を思い出した。
職務を終えた後、約束した通り中尉と会い軽く食事と酒を出す店に行き取りとめのない話をした。
肝心な話を切り出さないまま、店を出たところまでは覚えがある、そこで記憶がとぎれていた
何で中尉はこんな事を?何か気に障るような事をしただろうか?それにしても自分を気絶させてとは、あまりにも穏やかでない。
そんな事をあれこれ考えていたが、自分の手首が縛られている事に気がついた
「な、何ですか?これは!!」反射的に紐を解こうともがく・・・が、全く緩む様子がない
コツコツコツ・・・階段を下りる音が聞こえ、ドアが開く。
「・・・気が付きましたか」おそらく自分をこうしたであろう中尉が言う
「ここは私に貸与された仕官住宅です。一応軍の所有なので地下シェルターがついているんですよ、こんな平和な星には
 必要なさそうなものなんですが、これも軍の規定というものなんでしょうね」
特に興味もなさそうに淡々と話す
「シェルターだけあって防音は完璧なので、普段はオーディオルームとして使っているんですが・・・」
一変剣呑な光が紺碧の瞳に宿る
「どんなに大声を上げても外部には絶対に聞こえません」
・・・思わず背筋に冷たいものが走る。が、努めて冷静に余裕があるかのように話す。
「で、何のために私をご招待下さったのですか?」
「・・・何のため?」何故か中尉が聞き返す
「当然私に何らかのご用件があるからではないのですか?」
「・・・そう、用事は・・・ある」そう言うと、ドクターを寝かせたソファーの所まで来て膝をつく
何だろう?明らかにいつもの中尉と様子が違う。そして本能的にそれが危険なものである事に気がつく
「私は・・・あ、なたと・・・」そう言いかけた時、突然目の前にいた中尉が唇を重ねて来た。
「ん・・・っ!」恐慌状態に陥りとにかくもがく、しかしそれは却って中尉を煽る事となってしまった。 <> タイトルがつけられない 8<>sage<>2007/02/18(日) 21:36:53 ID:dZWARdFk0<> 重ねた唇を更に強く押し付け、強引に入れられた舌は容赦なく口腔内を蹂躙する
頭を支える手が、結ばれた髪を解き柔らかい金髪をかき乱す、更にシャツのボタンを外し、露になった胸に手を重ねる。
「っん!・・・ふぁっ」ようやく開放された口でとにかく息を吸い、吐く
胸を撫で回しながら、唇は首筋から胸へと徐々に滑り落ちていく・・・たまらずドクターは叫んだ
「ち、中尉!!これは何のマネなんですか!!」
その白い胸に朱い花を散らしていた中尉が、ちらと顔をあげる
「何のって・・・あなたを抱くんですよ」それだけ言うと、再び白い肌に舌を這わせる
「ご自分のしている事がどういう事か分かっておいでですか!?」
やれやれ、とでも言いたげに再び顔をあげる・・・暗い海のような色を湛えた瞳がドクターを見据える。
「あなたとは今日でお別れです、ここで過ごした日々など、あなたの人生には瑣末時でしかない。
 あなたはすぐに忘れてしまうでしょう・・・そう、私の事も。私はあなたに忘れられたくないと思いました
 こんな事を他人に願うのは生まれて初めてです」
中尉は更に言葉を紡いだ
「そしてその感情が、友情などではない事に気付いてしまったのです。私は・・・あなたを愛しているのです」
中尉の告白は衝撃的だった、まさかそんな風に思われているなんて・・・そんな素振りは少しも見せなかったのに
「これは私の一方的且つ自分勝手な願望です、押し付けられるあなたには迷惑この上ない事でしょうが
 あなたが絶対に忘れる事のない刻印を、あなたに刻みたい!!」そう言い放ちドクターのベルトに手をかける。
「だ、だめです!やめてください!!ち、中尉ー!!」叫んでみたが、当然無視し下ろしたズボンを放り投げる。
「すみません、出来るだけ、優しくしますから」そういいながら片足を持ち上げ脛から太腿に向けて舌を這わせていく。 <> タイトルがつけられない 9<>sage<>2007/02/18(日) 21:38:19 ID:dZWARdFk0<> 縛られたままの腕を振り上げて唯一届く肩の辺りをとにかく殴りつける、だが足を掴んでいるのと逆の手で
その両拳を軽々と受け止め、冷ややかに言い放つ
「そういうのを無駄な抵抗というのですよ」そのまま片手でグイとドクターの頭上に押さえつける、そして・・・
足を掴んでいた手を離し、そのまま横たわったドクターの秘所に指を滑り込ませる。
「・・・っ!」思わずビクッと背中がのけぞる
「そんなに力まないで下さい」再びドクターの唇を自分のそれで塞ぎ、更に指で中を弄りかき混ぜる。
「んーーーっ!!」堪らず足をバタつかせるが、より中尉を煽るだけのように思え抵抗するのをやめた
冷静に考えてみれば、軍人である中尉に体力で敵うはずがない。
抵抗のために入っていた力がドクターの身体から抜けたのを感じたが、あえて深く考えるのをやめて思考を停止させる
今は何も考えず、目の前にあるドクターの身体の全てを手に入れる事だけに意識を集中した。 <> タイトルがつけられない 10<>sage<>2007/02/18(日) 21:39:20 ID:dZWARdFk0<> 思ってた以上に白く柔らかな肌、しかし決してひ弱でも脆弱でもない。そう言えば以前
「医者という職業も、案外体力勝負の仕事なんですよ」と言っていた、それを証明するように引き締まった肉体をしている。
「ドクター・・・好きなんです、愛しています」熱にうなされているかのように、何度も囁く。
熱っぽい声、激しく求めて来る姿は、普段の生真面目で実直な所ばかりが目立つ中尉とは全く別人のようだった
彼にこんな一面があったとは・・・いや、ひょっとしたらこれが本当の彼なのか?
うつ伏せにし、背中に口付けるとソファーと身体の間に手を滑り込ませ、ドクターのものに手をかけ扱きはじめる
堅さを持ち始めていたものが、中尉の手の中でどんどん大きくなっていく。
「気持ち良くなりましたか?」尚も扱きながら腹に手を回し腰を持ち上げ膝立ちにさせる。
そしてそのまま抱きしめるように腕を胸にまわし、乳首を弄る。そして耳朶をそっと噛む
何箇所も同時に刺激され、堪らずイかされる
「あっ…ああっ、あーっ! 」ドクターは中尉に抱きしめられ、握られたたまま喘いだ。
ドクターの精液でねた付く手を一舐めし、恍惚とした表情を浮かべる。そして精液にまみれた指を再び秘所に入れる。
湿り気を得て、くちゅっ、くちゅっといやらしい音をたてるそこは更に指で押し広げられる
そして遂に、中尉の堅いものが突き立てられ激しく挿し込まれる。
「だめですっ!中尉・・・っ!!っ…うあ」ドクターの必死の訴えは無視されるどころか、逆に中尉に火を付けた。
どんどん強く突きたてられ、堪らずガクッと膝が崩れかかる。と、まだだとばかりに腰をグイッと引き上げられる。
独りよがりの、相手の気持ちも誇りも踏みにじるようなセックス。そんなものを押し付けられる方は堪ったものではなかった
快感よりも苦痛が先立ち、もう失神寸前だった。
「お、願い・・・します、も、もうこれ以上は・・・」ようやくそれだけを言い、ドクターは意識を手放した。
<> タイトルがつけられない 11<>sage<>2007/02/18(日) 21:40:02 ID:dZWARdFk0<> ソファーに崩れ落ちたドクターの背中にキスをひとつ落とし、手首を縛める紐を解き痕の残る手首に唇を押し当てる。
部屋の隅に置いてあるブランケットをドクターの上にそっと掛け、その場で少しの間ドクターの寝顔を見つめる。
束の間の安息に身を委ねている整った顔に見惚れつつ幸せな気分を味わうも、すぐに自分の犯した罪の大きさに激しく動揺する。
自分の欲望のために何よりも大切な、誰よりも愛しい人をこれ以上ない形で汚してしまった
この罪は、たとえ己の命を差し出した所でも贖いきれるものではない。
ならばせめて、これ以上恐怖や不快感を味わわせないようすべきだ。そう決心し、そのまま部屋から出て行く・・・。
「う・・・ん」瞼をこすりながら寝返りをうった時、腕が自由になってる?慌てて飛び起きると自分の上からブランケットが落ち
それが自分に掛けられていた事に気付く。

「・・・中尉?」辺りを見回す、だがそこには人の気配がなくシンと静まり返っていた。
乱れきった衣服を整え、階段を上り他の部屋も探すがどこにも中尉の姿はなかった。何か残してないかと思い、またシェルターに戻るが
やはり何の手掛かりもない、一体これはどういう事なんだろう?ソファーに腰掛け暫らく纏まらない頭で考える。
突然の凶行・・・自分の意思を無視し手籠にされ辱められた、その事には強い怒りを感じずにはいられない、だが・・・
あの時中尉は何度も「愛している」と言った、その言葉だけはどうしても疑い否定してしまおうとは思えなかった。
自分の知る限り・・・たった二週間分ではあるが、あの生真面目な中尉がこんな行為に走るまでの心の葛藤は如何程ものだったろう
そう思うと、こんな酷い事をされたにも拘わらず、責める事が出来ない自分がいる。
いや、むしろ自分も中尉に対してこんな気持ちを抱いていたのではないだろうか?中尉を自分のものにしたい、中尉の全てが欲しい・・・
そんな気持ちを確かに自分も抱いていた。その事を中尉に伝えなければ!そして真実を本人から聞かなければ!!
・・・しかし、それを伝えたい人はどこにもいなかった。 <> タイトルがつけられない 12<>sage<>2007/02/18(日) 21:40:40 ID:dZWARdFk0<> 「お疲れさまでした!!」門を警備する兵士に敬礼され、無言で返礼を返す。
あれから4ヶ月・・・何も変わらない毎日、その日々に何の不満も抱いていない。むしろ規律に則った職務は士官学校時代から好きだった
だがあれ以来・・・ドクターを抱いたあの日以来、心に埋まらない隙間を感じるようになった
激しく後悔している部分と、決して後悔していない部分・・・相反する感情に苛まれ一瞬たりとも頭から離れる事はない
一人でいる時は、殊更に・・・そんな事を考えつつ、いつもと同じ官舎への道を辿る

自分の前方に人が立っているのがぼんやりと見える、特に気にも止めず進んでいく
しかし次の瞬間足が止まった、すらりとした肢体に光りの加減で青っぽく光る金髪・・・
それは決して忘れる事のない人の姿だった。
自分が目にしているものが信じられない、淡青の瞳には強い意志を湛え、迷いのない足取りで
真っ直ぐに自分に向かって歩いて来る。
「・・・ドクター」中尉は小さく呟く。

呼ばれた人物は目の前まで来て立ち止まる、淡青の瞳は紺碧の瞳をじっと見つめたまま離さない。
決して消える事のない罪を犯した後ろめたさから、先に視線を外したのは中尉だった。
視線を逸らすように俯いたまま言葉を口にのせる、後にして思えば少し声が震えていたかもしれない。
「どうして・・・こんな所にいるのですか?」
もうこの基地に来る理由はないはず、まして自分の目の前に現れる理由など・・・
しかしたったひとつ心当たりはある、それは決して自分にとって喜ばしい事とは言えないけれど。
それに気付き思わず自嘲の笑みがこぼれた。そう、彼にその権利はあり自分には断る権利などない。
「私に報復するために、いらしたのですか?」
ドクターは何も言わず中尉の軍服の襟を両手で掴み、睨みつけながら自分の方に引き寄せた。
一発や二発殴られたくらいでは到底済むようなものではないだろう、ドクターの気の済むようにすればいい
そう思い、中尉は目を閉じその瞬間を待った。 <> タイトルがつけられない 13<>sage<>2007/02/18(日) 21:41:18 ID:dZWARdFk0<> しかし報復は思いも寄らないものだった、ドクターは引き寄せた中尉の唇に自分の唇を重ねた。
驚きに目を明ける、間近にあるドクターの顔・・・思わずドクターを肩をグイッと押しやり凝視する。
「な、何なんですか!?これは!!」
驚きのあまり初めて口調が乱れる。
「何って、中尉が思っていらっしゃる通り、報復ですよ」
ドクターは何食わぬ顔でにっこり微笑む。
「なっ・・・!た、確かに意表を突かれました、こんなに驚いたのはいったい何年振りでしょう」
思わず心停止しそうになった、本当にそうなればこれ以上ない形で報復は完遂された事であろう。
「そう、私は怒っているんですよ、こんなに怒ったのは生まれて初めてですよ」
再びドクターは中尉を睨みつけながら言葉を続ける
「私の意思を無視して散々好き勝手な事をして、挙句に私の話も聞かず勝手にいなくなって!!」
「・・・到底償える事でないのは分かっています。私の身勝手でドクターを傷つけたのですから」
言い置いて更に続ける
「私をドクターの気の済むようにしていただいて結構です」
「良い覚悟ですね、ではそうさせていただきます」
今度は中尉の首に自分の腕を回す、鼻と鼻がぶつかりそうなくらいの所で尚も話す
「あなたのこの先の人生、私が貰い受けます。もちろんあなたに拒否権などありませんよ」
それだけ言い、今度は先ほどより強く中尉の唇に自分の唇を重ねる。
重ねられた唇は中尉のそれを割って入り、舌を絡め取る。
それに応えて中尉も激しく貪るように舌を絡め、きつくドクターを抱きしめた。 <> タイトルがつけられない 14<>sage<>2007/02/18(日) 21:42:02 ID:dZWARdFk0<> どれくらいそうしていたのか、ようやく抱きしめた腕を弛め再び互いの顔を見つめる。
どちらからともなく笑みがこぼれる。
「そうそう」
ドクターが楽しげに中尉に向かって爆弾発言をする。
「明日より正式に基地の医務室に配属となりました」
「えっ!?どういう事ですか!?」
「ドクターウェンが首都の軍病院に戻ることになったのです、で後任がこの私という事です」
更に爆弾発言は続く
「で、住まいは中尉の仕官住宅にご一緒させていただきます。どうせ一人では勿体無い広さですから」
「えっ!?な、何も私は聞いていませんよ!!」
ドクターがムッとした顔で中尉を見る
「・・・いやなのですか?」
「い、いえ、そんな事はっ!」・・・あるはずがない。
むろん、とドクターが言葉を続ける
「あなたに拒否権はありませんよ。先ほど言いましたよね、これは報復なんですから」
こんな報復ならいくらでも受けます!!思わずそう叫びそうな気持ちをグッと押しとどめる。
「さあ、そろそろ帰りましょう」
極上の笑みを浮かべて中尉の手を取る
「今夜は語るべき事もすべき事も山積みです、寝かせませんよ」
<> タイトルがつけられない 完<>sage<>2007/02/18(日) 21:43:48 ID:dZWARdFk0<>  ____________
 | __________  |
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 | |                | |           ∧_∧ これで終わりです
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 読んでくれた人ありがとう
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 22:29:01 ID:sGy4+Occ0<> >>540
やったー!キム空だーー!!う、嬉しい・・・ずっと待ってたよーー・゚・(つД`)・゚・
あの二人もやっとここまで来たかぁー・・。
続きを書いてくれて、ホントありがとう。ありがとう。姐さんマジ大ファンです!!

最初の作品から一度まとめて一気に読んでみたいので、もしよかったら
まとめサイトのシリーズ物に入れてもらえれば最高に嬉しいです。>管理人様
ワガママ言って、どうもスミマセぬ。。。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 22:54:23 ID:dEZykNa30<> >>558
姐さん、すごい!GJ!
萌えさせてもらったよ、中尉×ドクター
一気に読んじゃったww <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:02:12 ID:+9jp0jzR0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \12回目です。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:04:00 ID:+9jp0jzR0<> それから五年がたつ。
それまで普通の冒険者として過ごしてきたヴァンパイアは、すっかり冒険者生活に慣れ、また、ヴァンパイアになってほしい事は、一言も言わなかった。
五年がたった今、ロウッドは三十になっていた。
あっという間だった。
 また、雪の季節がめぐってくる。
冷たい風を避けるように、馬車の中で二人は会話していた。
「そろそろ着くな」
「夕闇の町か」
町の外から見た夕闇の町の上空は、曇っていた。どす黒い暗雲が立ち込めている。
ムシュフシュは、いまだ健在なのだ。
誰にも倒されていない、五年も住み続けている。
ロウッドの表情は、曇った。
夕闇の町につくころには、その曇り景色もいっそう濃く見て取れた。
無言で馬車を降りる。
そのロウッドの雰囲気に、ヴァンパイアも黙って馬車を降りた。
宿に泊まる準備は、ロウッドが済ませた。
だがロウッドは部屋には行かないで、一階の酒場で噂話を聞いていた。
「――まだ、ムシュフシュは居座ってるんですのよ」
「ムシュフシュはいつになったらいなくなるのかねぇ」
「俺のリーダーがムシュフシュに殺されてさ…」
皆、この町に居座っているムシュフシュの話題ばかりだった。
ヴァンパイアは戸惑った。
皆、ムシュフシュから逃れたがっている。それはすなわち、救世主の誕生を待っているのだ。
 二人は二階へと上がり、自分の部屋へと入った。
二階には、鏡があった。
人間の服装チェックができる、ロングタイプの鏡が、立てかけてあった。
ロウッドはその鏡を、しげしげと眺めてはにやりと笑った。
「ロウッド、話があるのだが、良いか」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:05:01 ID:+9jp0jzR0<> 「ん、何だ?」
ヴァンパイアは荷物を置いてフードを取ると、ロウッドの前に立った。
鏡にははっきりと、ヴァンパイアの姿が映っている。
「ムシュフシュ討伐に行かないと、誓ってくれ」
「レイン…」
「頼む!頼むから…!」
ぼりぼりと、ロウッドは頭をかいた。
ロウッドは、何を思ったか、鏡にヴァンパイアが映るのを確認すると、言った。
「なあなあ、そんなことより服脱いで鏡の前で足開いてくれよ」
「は!?」
ヴァンパイアは目を丸くした。
「なあ、良いだろ、な?」
その間にも、てきぱきとコートを脱がせていく。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、人の話を聞いているのか!」
「聞いてる聞いてる、それにお前ヴァンパイアだろ、人じゃない」
「そうだがっ…!」
するするとハイネックの服を脱がせ、あれよあれよという間にヴァンパイアは一糸纏わぬ姿になった。
 恥ずかしいのか、ヴァンパイアはコートをめちゃめちゃに羽織り、体を隠すと、ロウッドに文句を言った。
「何をするのだ、私の話を聞け!」
「そのコート返して、鏡の前行って」
「ふざけるな!」
その一喝もむなしく、そのまま担がれてベッドの上に放り投げられた。
ちょうど目の前には鏡。裸のヴァンパイアが、映っていた。
「ヴァンパイアは鏡に映らないって言うのは嘘なんだな、こんなに綺麗に映ってる」
ロウッドはヴァンパイアの肩に触れると、口付けの雨を落としていった。
そしてヴァンパイアをひざの上に乗せる。
 裸の自分が鏡に映っているというだけで、目をそらしてしまう。
が、ロウッドはヴァンパイアの足をつかむと、一気に開かせた。
「わーっ!!」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:05:32 ID:+9jp0jzR0<> 「おー。丸見え」
性器からその奥まった部分まで、鏡に映っていた。
慌てて手で隠す。
最低だ、この男は。
ヴァンパイアは思った。
ロウッドは指をつばでぬらすと、手を退け、その奥まった部分に指を突き入れた。
「んっ!…あ、ロウッド。するのか?」
「鏡見ながら、な、しようぜ」
鏡には、指を入れているロウッドと、入れられているヴァンパイアの姿。
鏡は、ヴァンパイアの不安げな目つきもしっかりと映し出していた。
「嫌だ…、鏡は、どけてくれ…」
「だめだ」
「ああ…」
だんだん中がほぐれてくる。秘められた部分に猛りをあてがうと、ゆっくりと埋没させていった。
「ほら、前みて…」
見ると、鏡には自分の中にロウッドのものが入っていく様が、ありありと映し出されていた。恥ずかしさに目を覆う。しかし、その手もほどかれた。
しばらく、ヴァンパイアはぼんやりと鏡に見入っていた。
「あっ、はっ」
ゆっくりとヴァンパイアの腰をつかんで、上下される。
鏡には、抜き差しされるそれが、映っている。自分が犯されている姿が、映し出されている。なんとも言いがたい快楽が背筋を走った。
「ああっ、こんな私は見たくない…」
そういいつつも、鏡に釘付けだった。両手を、後ろ手にロウッドの首に手を回す。
突き上げると、いっそう高い嬌声が上がる。
「ああああっ!ロウッドっ…」
「見ろよ、足開いて、男に突かれて、よがってるお前が映ってる…」
「あん、あっ、ああっ、そ、そんなこと、言うなっ、言うなあっ!!」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:06:09 ID:+9jp0jzR0<>  つかんだ腰に、揺さぶりをかける。
何度も何度も抜き差しを繰り返されて、ヴァンパイアは白い首をのけぞらせてよがった。
鏡には、その姿が映し出されている。ロウッドはその姿を見て、満足した。
(この顔も、この体も、この手も足も、俺のものだ)
「ああんっ、ふあっ、ロウッド、ロウッドっ…!!」
涙を流してよがるレインに、やさしく口付ける。
「もっと、もっと突いて、ロウッド!!」
鏡を横目で見ながら、ヴァンパイアは懇願した。
その願いどおりに、突く速度を早くさせていく。
先走りの液をしたらせ、ヴァンパイアは鏡に見入った。
「私、が、いやらしい、こんな、私は、しらない…ああっ!」
羞恥と快楽で、白い肌は薄紅色に上気していた。
鏡は羞恥にもだえるヴァンパイアを映し出している。腰は上下し、ロウッドのものを飲み込んでいる。
突き上げるスピードが速くなる。そのうちに涎を垂らしてまでよがるヴァンパイア。
あまりの快楽に、すぐに達してしまった。
達したときの自分の表情を見て、ヴァンパイアは頬を紅潮させた。
「私は、こんないやらしい顔、してたのか」
「綺麗だよ、レイン」
そのまま、ヴァンパイアはロウッドに体を預けるように、眠ってしまった。
翌日、コートを着せられた状態でベッドに沈んでいるヴァンパイアは、目を覚ました。
鏡が昨日と同じように、立てかけられている。
この鏡が、自分の痴態を映したのかと思うと、壊したくなってくる。
が、その思いはぐっとこらえた。
「ロウッド…?」
ふと、ロウッドの姿が見当たらないのに気づいて、辺りを見回す。
が、やはりいない。
彼の持っていた装備も、荷物も無い。
ヴァンパイアは、青くなった。
――まさか。まさか。
服を着込み、装備を整えると、荷物を持って宿の一階にある、酒場へと走っていった。

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア12<>sage<>2007/02/18(日) 23:10:01 ID:+9jp0jzR0<>  ____________
 | __________  |
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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ レスバンカクノワスレタ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )エロツヅキデモウシワケナイ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/18(日) 23:12:25 ID:rsbjBZBP0<> >>558
リバっぽいというか、ドクターの気の強そうな所に
萌えました!中尉と仲良く?任務に当たっていただきたいです(*´∀`) <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 00:14:44 ID:yiE1v40gO<> >501
亀レスだけど
ドラマの雰囲気が感じられて萌えたよGJ! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 00:36:36 ID:uDXvFVUY0<> >>518
久しぶりに来たらいらっしゃってて嬉しい。
お疲れ様でした。
でも、心の中のkrkr地蔵に貢物をしつつ、また続けてくださることを祈っちゃいます。

>>540
わー、キム空さんだ。
進呈 つキムチ空揚げ <> ウィッスノレーム 親友×カイノレ<>sage<>2007/02/19(月) 01:06:17 ID:BIbn/ZDD0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 夜中に萌えが襲っておもむろに書いてしまった
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| DSのウィッスノレーム 親友×カイノレ
 | |                | |             \ネタバレはないです
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> ウィッスノレーム 親友×カイノレ<>sage<>2007/02/19(月) 01:07:55 ID:BIbn/ZDD0<> しまった 新スレあるんだった!
新スレいってきます orz <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 14:46:02 ID:lDyUPOBy0<> >>566
待ってました!!
つい最近このスレを知って読み出した所だけど
すぐにまとめサイトに直行して最初から貪り読んじゃいました(゚∀゚)
元ネタは全然知らないけど、毎回とっても面白いです
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 19:33:17 ID:ldN2lZF2O<> >>501
亀ですが萌えに萌えましたありがとう!
また読みたいです <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 20:29:29 ID:hXnJQJsK0<> >>540
亀でごめんなさい、GJ!
読むと幸せな気分になれます。ありがとう!
キムも空もかわええなー。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 22:03:11 ID:33AYQVj20<> やっとアク禁解除…

亀ですが、
>367
ネ申!!
本当に原作の雰囲気のままの二人ですね。
あの、丁々発矢の掛け合いのままで801バージョンが読めるなんて、
思ってもいなかったよ。ありがとう!!
こんなお話が読めるから棚通いは辞められない。 <> 中尉×ドクター  そのあと<>sage<>2007/02/19(月) 22:44:03 ID:NWU3bZwY0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  後日談のような感じで短い続編書いたよ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  更なる続きも書くかも
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<> 中尉×ドクター  そのあと 1<>sage<>2007/02/19(月) 22:44:47 ID:NWU3bZwY0<> 夜、士官住宅に戻ると再会を祝し、ささやかにふたりだけの祝杯をあげた。
4ヶ月前一緒に飲んだ時も、とりとめのない話をしたが明らかにあの時とは違っていた。
今この時を迎えられるのが心底嬉しい・・・あの時は、こんな日が来る事は想像すら出来なかった。
リビングのソファーに腰掛け、グラスを傾けながら、積もる話をあれこれ語った。
「さて」
すっかり夜も更けた、後片付けをしようと立ち上がるドクターを制して中尉が慌てる
「そんな事私がしますから!ドクターは座っていてください」
「けど私は居候ですから、これくらいはやらせてください」
「正式に同居の申請が出ているのですから、そんな言い方しないでください」
ドクターの手からグラスを取り上げようとして手が触れると、顔を赤らめる
か、かわいい・・・中尉より2才年上のドクターは、少しばかり中尉をからかいたくなった
「おやおや、あの時はあんなに大胆だったのにかわいい反応を示してくれますね」
わざと『あの時』を強調して、触れた手を握り悪戯っぽく微笑む
「あっ!あの時の事はっ」
耳まで真っ赤にしてしどろもどろになって弁解しようとするも、うまく言葉が続かない
そんな自分の姿を楽しげに見ているドクターの視線に気付く
「・・・ドクター、からかってますね」
「とんでもない!」
大仰に言ってみせて更に人の悪い微笑みを浮かべる
「いたぶっているのですよ」
そう言ってぐいっと首引き寄せて口付ける。普段は氷の仮面でも被っているように動揺する様など絶対に見せない中尉が、
今目の前でうろたえてる、それが堪らなくおかしくて愛しい。
しかし一瞬うろたえたものの、すぐにいつもの中尉に戻る。腕を背にまわし、そっと抱きしめ口付けに答える。
互いの唇の感触を確認するように何度も口付け、そのままソファーに倒れ混む。と、中尉の口付けをドクターが手で制す
「またソファーでするのですか?」
言われてまた少し、一瞬だけ顔を赤らめるもすぐに不敵な笑みで返事をする
「では、ベッドルームへご案内しますよ」
<> 中尉×ドクター  そのあと 2<>sage<>2007/02/19(月) 22:45:32 ID:NWU3bZwY0<> 士官住宅は元々は妻帯者や家族で住むための設計になっているため、最初から広々としたダブルベッドが備え付けられていた。
家など、寝る場所があればいいという程度にしか考えていない中尉が戸建の士官住宅を希望したのは、プライベートな時間は
他者に出来るだけ干渉されたくないと思ったからだった。単身者用の官舎は集合住宅になるので、どうしても干渉が多くなる
それを回避するための極単純な理由からだった。

ベッドルームに移動し、ついばむように口付けを交わす。それは段々と熱を帯び、やがて互いの舌を絡め始める。
「んんっ!...はぁ」
恍惚としたドクターの表情に無償の喜びを感じる。一方的な押し付けとは違う、互いを求め合う行為に陶酔する。
ベッドに腰かけドクターのシャツのボタンを外す、ドクターも中尉のシャツのボタンに手をかける。開いた襟元から露になった首筋に、
待ちきれないように唇を這わせる。ドクターの口から漏れる吐息は艶やかだった。ドサッとベッドに倒れこむ。
尚も開けられていくシャツの胸元に舌を這わせ、乳首を責めにかかる
「ああんっ!」
その行為に感じて声があがる、そして中尉の整えられた前髪をかき乱す。前髪が下りた顔は、いつもより若干若く見える。
「前髪下ろすと、なんだかかわいいですね」
『かわいい』と言われた事に少しムッとする、元々落ち着いた言動などから年より上に見られる事は頻繁にあるものの
『かわいい』と言われたのは初めてだった。
軍人として有能である事を自他共に認めている身としては、あまりうれしくない称賛のしかただった。
生来の負けず嫌い(実際彼の辞書に『敗北』の文字はなかった)から、反撃とばかりに舌で愛撫していた乳首に歯を立てた
「痛っ!何するんですか!」
堪らず声をあげる、(この男の辞書には『デリカシー』という言葉も載っていないんじゃないのか?)
「どうせ朴念仁のあなたの事ですからまともに女も男も抱いた事ないんでしょ」
「女を抱いた事はあります」
「では男は私が初めてなんですね?」...語るに落ちた
「どおりであの時はむちゃな事ばかりされたはずですね」
その言葉に今更ながら無理を強いてた事に気がつく
「そういうドクターは...私以外の男の経験あったのですか?」
そう聞くやいなや、枕で殴られる <> 中尉×ドクター  そのあと 3<>sage<>2007/02/19(月) 22:46:13 ID:NWU3bZwY0<> 「あ、あるわけないでしょ!!」
やはりデリカシーの欠片もないこの男!やはり『報復』しなければ...と心の中で呟く。
「一応私は医者ですからね、あなたよりはいろいろ知っていますよ」
そう言いながら中尉のズボンのベルトに手をかける。ベルトを外し、ファスナーを下ろす。既に堅くなっているそこに
スッと手をしのばせる、
「うっ!」
思わず声が漏れる。撫でたり握ったりと弄り、そして屈み込んで堅くなった中尉のものを自分の口に含む。
「あうっ」
咥え込んで絶妙な舌使いで舐めはじめる。
ぐしゅっ、じゅるっ、わざと音を立てて聞かせて中尉を煽る。たまらずドクターに覆いかぶさるようにのめり、
そのままドクターのズボンを脱がせにかかる。腰を高く突き出すような体勢でいるドクターの秘所に指をあて押し広げ、刺激する。
「ふぁっ」
身体を起こし、空いている中尉の指を自分の口に入れ甘噛みししゃぶる。たっぷり濡れたそれをもう一方の手が弄くっている所に導く。
クニッと入れられ、中をかき混ぜられる、
「あああんっ」
思わず背中がのけぞり、後ろ手に身体を支える。目の前で呼吸に合わせて上下する白い胸元に貪るように吸いつく。
「も・・・大丈・・・夫、入れ・・・て」
艶っぽい声でドクターが誘う。 <> 中尉×ドクター  そのあと 4<>sage<>2007/02/19(月) 22:46:47 ID:NWU3bZwY0<> 言い終わるよりも先にすっかり準備万端な中尉の逞しいものがズブッと挿入され突き上げる。
「いっ、あ...いいっ!」
中尉の腰の上喘ぐ
「ああんっ、いっ、いい!もっと・・・もっと激しくっ・・・!!」
より深いところで感じようと自らも腰を揺らしねだる。
その姿に見とれつつ、要求された通りに更に激しく腰を突き上げる。更に深い所を突かれる快感にドクターが乱れる。
「もうっ!だ...めっ」
その声につられるように中尉もドクターの中で達した。
崩れるように中尉の胸にもたれる、荒い息をしているその身体を中尉は優しく抱きしめる
「中でドクドク脈打ってる・・・」
互いの瞳を見つめ微笑み、優しく口付ける。気持ちが通じ合って、初めての交わり...恋焦がれた人が今、自分の腕の中にいる。
心の底からの幸福感に満たされる、
「愛しています」
中尉は一言言い、抱きしめる腕に力を込める
「私も・・・愛してる」
胸に頬を寄せて囁く。ドクターの中にあるものが、少し堅くなる。
「・・・まだ、いけそうですね」
顔を上げて中尉の顔を見下ろしつつ、にっこり微笑む。
「言いましたよね?『今夜は寝かせませんよ』って」
「望むところです」
中尉もニヤリと笑い、激しい口付けをする。
・・・夜はこれからだった。 <> 中尉×ドクター  そのあと 完<>sage<>2007/02/19(月) 22:49:29 ID:NWU3bZwY0<>  ____________
 | __________  |
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 | | □ STOP.       | | トウジョウジンブツノナマエ
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 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 23:36:12 ID:UYAlSc5FO<> >>540
遅レスだけど、待ってました!!
ああもう空沢さんの天然っぷりが腹立つ位可愛いw
払の独白は時々声出してワロタ
でも切ないなー <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 23:49:39 ID:2loamWuvO<> >>558
禿げた(*´Д`)
堅物軍人イイヨーくせ者ドクターイイヨイイヨー
姐さんGJ!!! <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/19(月) 23:53:59 ID:vvIqe5iB0<> >>581
中尉とDr、楽しく読めました。続きがあるなら楽しみです。 <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 00:15:52 ID:neOUVJ0qO<> 作家姐さん方お疲れ様です。皆さんウマスギ…ここ月額いくらデスカー(;´Д`)gkbr
ウヴハラコト(+ナルミン)姐さん、ヨチオカの姐さんもお元気でしょうか、休筆中でつか?もし続くなら二人が無事結ばれ繋がる夜を夢見て…おやすみなさい
皆さんこれからも力作楽しみにしてます <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 11:28:08 ID:9juLdMuI0<> 今更だけど初めてきたので…
みんなうますぎ!知らないカプも萌えた!
一番お気に入りは林檎CMかな。二つともイイ!
林檎かっこいい世林檎 <> ヤマザキ監督×ヨシオカ(ナガセイハラヨシオカ三角関係続き)<>sage<>2007/02/20(火) 17:38:58 ID:BJCBKBYUO<> PLAY ◇⊂(・∀・)ジサクジエンガオオクリシマース <> ヤマザキ×ヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 17:43:41 ID:BJCBKBYUO<> 「はぁ〜…疲れた…」
やっとプレゼンターという大役を終えて部屋に帰ってこれたヨシオカは緊張から解きほぐされ「う〜ん、」と体を大きく伸ばす。
そしてテーブルの上にあるお茶を口に含むと、ゆっくりと力が抜けていくのがわかった。       
「…ふ〜…今日はたくさんの人がいたなぁ…」  
監督さんたちに俳優さんたちに…        
(ナガセさん…来てなかったな…)        
ふ、とおととしの今日を思い出す。       
(…あのときは僕…うかれてたな…)      
はは、 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 17:47:26 ID:BJCBKBYUO<> 額をテーブルにつけそう自嘲気味に笑う。    
(……やり直したいって…絶対嘘だ……)    
(どうせまた、僕だけ夢中になってしまうんだ……)
目を瞑り彼の姿を思い浮べる。         
(……なんで僕こんな風になっちゃったんだろ……)
今お付き合いしてるイハラさんと一緒にいるときでも、つい彼のことをいつも考えてしまう。      
すごく失礼だとはわかってるんだけど……    
コンコン       
「! あ、はい!」  
「やあ〜!良かったよ〜ヨシオカ君!」       
「監督!」 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 17:51:34 ID:BJCBKBYUO<> ヤマザキ監督はぷらぷらと手を振りながら楽屋に入ってきた。        
「今日はお疲れさまでした」          
「お疲れさま!」   
どかっと隣に座る。  
「いやーほんとヨシオカ君良いプレゼンターだったよ!」
「そんな…僕緊張しっぱなしでしたよ〜」    
照れて頬を掻くヨシオカの横顔をヤマザキ監督は熱くみつめる。         
「…ほんと、良かったよ」
「あ、ありがとうございます…」        
ずい、と身体ごと近づいてこられ思わず戸惑ってしまう。 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 17:56:30 ID:BJCBKBYUO<> だかそんなヨシオカを気にせず監督はさらに身体を寄せてくる。        
「…ヨシオカくんってスーツ似合うね…」      
「え、あ、そうですか?」
「うん…なんかね、脱がせたくなる…」     
そう言うと、そっとヨシオカのほっそりとした足を撫でる。          
「!」         背筋がぞわっとした。 
まずい        
頭で危険信号が鳴りはじめ自分の楽屋から出ていく巧い言い訳を考えるがまったく思いつかない。   
「…ヨシオカ君は、彼女とかいるの?」       
「か、彼女ですか?」 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 17:59:24 ID:BJCBKBYUO<> 「ほら、この間跡つけてきたじゃん」      
「あっ!そ、それは…」
カ〜〜と顔を赤らめる。
「…実は彼女じゃなくって彼氏だったりして?」 

思わず目を見開くヨシオカに、監督は「ビンゴ」と悪戯好きそうな笑顔で言う。 
「あっ」       
「ふふっ、やっぱりヨシオカ君は隠し事が苦手だね〜」
にやにやと笑うヤマザキ監督にヨシオカは「うぅ…」と真っ赤な顔して小さくうめく。
「大丈夫。誰にも話さないよ」         
「…助かります…」  
「ただし」      
口をヨシオカの耳に寄せる。 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 18:02:07 ID:BJCBKBYUO<> 「味見…させてくれないかな…」        
「ンッ…!」     
耳に熱い息を吹き込まれ、思わずぶるっ、と反応してしまう身体がうらめしい。
「ヨシオカ君…」
足を撫でていた手が付け根の部分へ移動し、ゆるやかに撫でる。      
「…っ」       
「…ダメかな…?」  
さらなヤマザキ監督は真っ赤に染まった耳をはみ、舌で刺激する。      
「……っわ、…わかりました………」
身体中を走りだす刺激にヨシオカはとうとう耐えられず、観念したようにそう言い熱い息を吐いた。 <> ヤマザキヨシオカ<>sage<>2007/02/20(火) 18:06:15 ID:BJCBKBYUO<> STOP □⊂(・∀・;)トッパツトチュウデスイマセン
パソコン今無いので初携帯から。不都合ありましたらすいませんorz <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13<>sage<>2007/02/20(火) 20:52:18 ID:dL2BqOQT0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/前途シリーズ
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒険者×ヴァンパイアです
 | |                | |             \十三回目です。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちなみにどれくらいに新スレに移ればいいか分からないでいる自分がいます。 <> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13-1<>sage<>2007/02/20(火) 20:53:26 ID:dL2BqOQT0<> 「ロウッドを、知らないか!!」
「ロウッドさんですか?朝早くに竜の谷に向かいましたよ。今度こそ、ムシュフシュが倒されるといいんですけどねぇ。…あ、しまった、口止めされていたんでしたっけ。ははは…」
「わかった、ありがとう!」
ヴァンパイアは、竜の谷の場所を聞いて、竜の谷へと向かった。
そのころ、ロウッドは竜の谷にいた。くねくねと曲がる道を行き、狭い洞窟を通りながら、敵をなぎ倒し、ムシュフシュの元へと確実に歩んでいた。
(すまないな、レイン。俺はどうしても、倒したいんだ)
 ムシュフシュの話題になると必死で止めるヴァンパイアに、胸が痛んだ。
それだけ危なく、死んでほしくないということを、ロウッドは感じ取った。
今度はブラッディウイップではなく、ビアドソードを手に、ムシュフシュを倒しに行くのだ。強敵との戦闘も多い。
休憩を取りつつ進んでいる間に、ヴァンパイアは走って竜の谷へと向かっていた。
竜の谷につく。
禍々しい気が、中からあふれ出ているのを感じる。
 ここに、ムシュフシュはいる。そして、ロウッドも。
ヴァンパイアは、意を決し、中に入った。
ランプをつけながら足早に進んでいく。
途中、モンスターとすれ違ったが、もともとモンスターであり、モンスターの中でもボスでもあるヴァンパイアには、襲ってこなかった。
それでも、精霊の槍を握り締める。
早く、早く行かねば。
ヴァンパイアは焦る一方だった。
そのころ、ロウッドはムシュフシュの前にいた。
巨大な体、蠍のような尾、蝙蝠のような翼、鳥のような足、ドラゴンのような顔。そして赤い体。
ただのムシュフシュとは異なる殺気を放っている。
そしてムシュフシュに、斬りかかった。
「――!」
いやな予感がする。そう、それはただの予感に過ぎなかったが、野生の勘を持ち合わせているヴァンパイアには、間違いなく凶兆の前触れだった。
段ジョン内を走り出す。そのうち、明かりがいくつもおかれた場所に遭遇する。
確か、この先にいるはずだ。ムシュフシュは。
洞窟を走ってるうちに、剣と何かがぶつかり合う音がする。
見てみると、そこには傷だらけのロウッドと、腕が一本もぎ取られたムシュフシュがいた。だいぶ深手を負っている。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13-2<>sage<>2007/02/20(火) 20:54:24 ID:dL2BqOQT0<> もぎ取られた腕部分からは、大量の血液が流れ出ている。
ヴァンパイアが走り寄る前に、ムシュフシュの怒りのつめは繰り出された。
ザシュっと肉が裂ける音がして、それと同時に、ロウッドは倒れた。
「ロウッド!!」
「…!」
次の攻撃が来る前に、倒れたロウッドを抱えあげ、安全な場所へ移動させた。
見れば、アーマーは砕かれ、そこから深い傷となって血があふれ出ている。
「ロウッド…」
「麻痺…くらっちまった…。ムシュフシュは…もうそんなに長くない、お前は…逃げろ、俺にかまうな…」
ヴァンパイアは、キッとムシュフシュをにらみつけた。
 そして精霊の槍を手に持つと、ムシュフシュの懐に飛び込み、その心臓に力いっぱい槍を差し込んだ。
硬い皮膚を突き破り、精霊の槍は心臓に突き刺さった。
その瞬間、滅茶苦茶に、鼓膜が破れるかと思うほどの叫び声を上げてしばらくのた打ち回った後、ムシュフシュは倒れた。
土ぼこりがあたりに舞う。
「ロウッド!!」
ロウッドの顔色は真っ青だった。大量の血が、ごぽごぽとあふれ出ている。
ヴァンパイアは、ヒールポーションを取り出すと、ロウッドに飲ませた。
体力回復用の水薬だ。
「ロウッド、効いてるか、ロウッド!」
ロウッドを抱き起こす。しかしその出血から、助かりようはないのは目に見えていた。
「ごふっ…」
ロウッドは血を吐き出した。それも大量の血を。
「わりぃな、とどめさしてくれて…」
「そんなことはどうでもいい、お願いだ、私をおいていかないでくれ!!」
ヴァンパイアは、知らず知らずのうちに涙を流していた。ぽたぽたと、ロウッドに涙が落ちる。暖かいそれは、心地よくもあった。
「俺…」
「何だ?」
「死ぬんだろうな、そんな予感がする…、薬が効いてないのがわかるよ…」
「ロウッド…、頼む…」
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13-2<>sage<>2007/02/20(火) 20:55:16 ID:dL2BqOQT0<> 血がつくことなどお構いなしに、ロウッドに覆いかぶさった。涙が、傷口を癒していく。
「俺が…さ、死んだら、お前は、どうなるんだろう…な」
「おいていかないでくれ、お前が死んだら…私は、またモンスターとして生きるだろう…。お前がいないのは嫌だ、だから、だから…」
「…ヴァンパイア」
「…え」
静かな声で、ロウッドは言った。
「ヴァンパイアに…してくれないか?やっぱり…お前を、おいていけねぇや…」
「ロウッド…!本当に、いいのか?ヴァンパイアになったら、お前の好きな風呂にも入れないぞ?」
「ああ…」
ロウッドはゆっくりと頷いた。そして目を閉じた。
ヴァンパイアは、そっとロウッドの首をかんだ。そして少しだけ吸血すると、今度は自分の舌をかんだ。
どろ、と血が、口の中でロウッドのものと混ざり合うのがわかる。
それを首筋の傷の中に、押し込んだ。
ヴァンパイアの血が、ロウッドの中に入っていく。
ヴァンパイアも、仲間にする方法は知っていても、それを実践するのは初めてだった。
とたん、ロウッドは全体重をヴァンパイアに預けてきた。目を閉じたままのその姿は、まるで死んでいるかのようだった。
あわてて鼓動を確認する。
心臓は動いている。息もしている。ただ、動かない。
ロウッドの方を持ってロウッドを背負うと、ヴァンパイアは出口を目指した。
洞窟が、崩れてきたのだ。
崩れる洞窟を、崩れてくる岩盤を避けて歩いていく。
地上一階に出ると、竜の谷から何とか逃げ出した。

町に戻ると、多くの住民が迎え出てくれた。深い傷を追った姿のロウッドに困惑しながらも、歓声を上げる。

<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13-4<>sage<>2007/02/20(火) 20:56:00 ID:dL2BqOQT0<> 「宿に、ロウッドを宿に!」
その声に、宿への道は自然と開けた。
そのうち何人かは、宿の部屋へロウッドを運ぶのを手伝ってくれた。
宿、部屋の中。
二人っきりになったヴァンパイアは、破損した防具をはずしてやった。まだ目に涙をためている。
鋭いつめによる跡は、生々しく、ヴァンパイアのように修復しようとは、まだしていない。
キュアパウダーを塗りつける。
もう、いくらか血はとまっていた。
 もう一度、胸に手を当てて鼓動を聞く。心臓は、脈打っていた。
ヴァンパイアは、ほっとして、そのままベッドにしな垂れかかった。
「ロウッド、ロウッド…」
ロウッドの手を握る。驚くほど冷たかった。
――本当に、ヴァンパイアになるのだろうか。
ヴァンパイアは、不安を抱えながらロウッドを見守った。
<> ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴァンパイア13<>sage<>2007/02/20(火) 20:57:26 ID:dL2BqOQT0<>  ____________
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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ レスバンマチガエタ・・・
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )ヨテイヨリミジカクナッタナ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 21:00:53 ID:yDcoMbRa0<> >>594
携帯から乙!
なんかすごいことになってるなー
一体どう話が転ぶのかドキドキだよ <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 21:20:39 ID:L/y08e+a0<> >>600
うー、続きが、続きが気になるー!!
<> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 21:42:53 ID:36+k1KEqO<> >>594

どうかヨチオカさんを幸せにさせてあげてください
なんかストーリーがすんごく気になります
ありがとうございました
次待ってます <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/20(火) 22:46:42 ID:s3wJ2ZZK0<> >594
続き待ってたよーー!しかしこの展開気になりまくりんぐ
自分もヨシオカ君の幸せを祈っております <> 風と木の名無しさん<>sage<>2007/02/21(水) 01:11:08 ID:/hnHNJARO<> >>594 お疲れ様です!お疲れ様です!無理せず、また萌え提供お願いしますずっと舞ってます(;*´Д`*)ヨチョーカァー! <> 中尉×ドクター  君の名前 <>sage<>2007/02/21(水) 13:41:37 ID:1U+39LHd0<>                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  今後を考えて名前を付けて見た超番外編
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  エチーはないです
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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<> 中尉×ドクター  君の名前 1<>sage<>2007/02/21(水) 13:42:43 ID:1U+39LHd0<> まったりとお茶を飲みながらくつろぐふたり・・・中尉は読書しながら、そしてドクターはそんな中尉を眺めつつ
そんな休日の午後

「アルフォード・B・ランディス中尉」
珍しく中尉のフルネームをドクターが呼んだ。
「何です?ドクター」
中尉が少々不思議そうな顔で返事をする。
「あなたは何時になったら私のことを名前で呼んでくださるのですか?」
何故そんな事をこんな真剣な顔をして聞いて来るのだろう?そもそも質問された意味が分からないような表情をする
「?別に『ドクター』と呼べばあなたの事だと分かるのですから今のままでも不自由はないのでは?」
名前を固体識別のための道具としか思っていない中尉は、識別が出来ればどう呼んでも同じでは?なんて思っていた。
が、普通の感覚の持ち主ならば愛しい恋人に呼ばれる自分の名前というのは、かなり特別なものである。
極普通の感覚を持っているドクターには、極当然の質問であった。
この朴念仁がー!!
叫びたい衝動をぐっと堪えるように握りこぶしを作る。
「あのですね、普通の恋人たちは互いをファミリーネームですら呼ばないものなんですよ?まして『中尉』『ドクター』なんて
 肩書きで呼び合う恋人同士なんて、聞いた事すらありませんっ!!」
ああー、結局最後は力説してしまった。
「別に他の人と比較してどうこう考えなくてもいいでしょ?私たちは私たちですから」
それは世間一般の母親の言い訳『よそはよそ、うちはうち』と同じ理論ですか?
やはりこうなったら究極奥義『惚れた弱み攻撃』しかない! <> 中尉×ドクター  君の名前 2<>sage<>2007/02/21(水) 13:43:32 ID:1U+39LHd0<> 「ねぇ、アルフォード」
後ろから抱きしめ、耳元で艶っぽく囁く。
「アルフォード、アルフォード、アルフォード・・・」
何度も囁いてみる
「どうです?私にこう呼ばれるのはイヤですか?」
「・・・・・・」
反応がない・・・うーん、作戦失敗か?
「・・・どうせなら、アルフと呼んでください」
読んでいた本を閉じ、やれやれという風に溜息をつく
「確かにあなたに呼ばれる私の名前は、他者の呼ぶそれとは違うものがありますね」
「そうでしょ?」
やったー!!そのまま中尉の頬にキスをする。
中尉としては自分がどう呼ばれるかという事より、名前の呼び方ひとつでこんなに喜んでくれるドクターの笑顔の方が
遥かに重要だった・・・元々特別に抵抗していたつもりもなかったのだし。
「あなたは私にどう呼んで欲しいのですか?ドクター レイ・シフェラ・ディン・オルレイア」
もちろん、とドクターは抱きついたまま嬉しそうに言う
「私のレイ・・・ですよ」


p.s.「次は堅苦しい丁寧語をやめさせよう」着々と中尉改造計画を練るドクターであった <> 中尉×ドクター  君の名前 完<>sage<>2007/02/21(水) 13:45:43 ID:1U+39LHd0<>  ____________
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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ サイショノチョウシリアスハ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )イッタイドコニ・・・
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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