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#title(龍は眠らない)
いちおつです。新スレ立ってよかったですね。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
*龍は眠らない
遥かな夜空の向こう、大いなる暗黒の彼方から、誰かの囁く...
「アドルフ・・・・君は夢を叶えたね。君は確かに、二十世...
「グスタフ、悪って何だと思う?」
その三十過ぎの黒髪の紳士は、優美なオーストリア訛りでそ...
「ぼくはミヒャエルです」
空腹に料理を詰めこむのに余念がなかったぼくは、急いで嚥...
「失敬。グスタフは幼くして亡くなった私の兄の名前だ。そ...
紳士は眉を上げ、片頬でちょっと翳のある笑みを見せた。
「で、話の続きだが、悪とは何だと思うかね?そもそもこの...
「『善と悪がある』というのは、それ自体としては信ずるに...
ぼくは少しずつ言葉を発した。元々、あまりそういうことは...
「正直、難しくてよくわかりません。ただ『絶対的な善とは...
これ以上喋ったら、自分で何を言っているのかわからなくな...
にも関わらず、彼は口髭を生やした厳粛な顔に、さっきより...
「アドルフだ」
貧しく疲弊しきった哀れな敗戦の街ミュンヘンの片隅で、明...
夕食を奢られた後、埃っぽいローゼンハイマー街を抜けて、...
「絵を描くの?」
「たまにね。戦前はプロを目指していたが、今ではただの趣...
持ち主の性格を表すように几帳面に整えられた清潔なベッド...
話は大戦中ドイツのために勇敢に戦い、受勲したことや、国...
「ドイツと世界は君たち若者のものだ。君のような子が部隊...
「雇っていただけるなら――その、今夜だけじゃなくて、ずっ...
ぼくは一生懸命言った。アドルフはじっとぼくの顔を見つめ...
「戦争に・・・・戦争にさえ負けなければ・・・・。これじ...
悔し涙が込み上げそうになるのを辛うじて堪え、膝の上で拳...
「わかってるよ、君の気持ちや状況は。何より、お母さんや...
深い共感と慈愛のこもった声で一言一言、噛みしめるように...
心臓が高鳴り、喉元から飛び出そうだった。また泣き出しそ...
アドルフは手際よくぼくのカッターシャツの釦を外し、胸を...
ここに来れば何があるか、もちろん知っていた。男どうしで...
鋭敏に、ぼくの不安を感じ取ったのだろう。彼は手を止めて...
「君、男とも女とも経験ないんだろう?怖がらなくても、大...
その言葉の後半部だけ、ぼくが眼差しで否定すると、彼はふ...
「素晴らしいブロンドだ。誠にゲルマン民族らしい。将来は...
その魅惑的な話も、ぼくの耳にはろくに届かなかった。家に...
ぼくが男娼になったなんて知ったら、母はどんなに悲しむだ...
ふと、さっき食事中に自分が言ったことと、アドルフの問い...
善とは、正義とは、悪を為さない、為させないこと。悪とは...
家族を、故国の人々を、敗戦の屈辱と、いつ終わるとも知れ...
「哲学と道徳と政治は何が違うと思う?」
アドルフは部屋の照明を落とし、上着を脱ぎ、ぼくに覆い被...
乳輪を甘いキャンディのようにしゃぶられて、感じてしまっ...
「『善とは何か、悪とは何か』を追究するのが哲学。善を為...
アドルフは衣服の上からぼくの下半身をまさぐり、くくっと...
ぼくは着せ替え人形みたいにベルトを外され、ズボンとパン...
恥じらう間もなく、露になったものを、アドルフがそっと口...
「ひゃっ」
そんな所を誰かに舐められるなんて、生まれて初めてのこと...
「アドルフ・・・・出していい?」
数分、いや数十秒と持たずに、そう囁きかけた。アドルフが...
「すぐイッちゃった。舌を使うの巧いんだね」
しばらくして、アドルフに腕枕してもらって一休みしながら...
「そりゃ、演説家だから」
彼は本気とも冗談ともつかないことを言った。
「実際ね、ウィーンで、この街で、戦場で、数えきれないく...
ぼくはアドルフの形の良い乳首を弄りつつ、二十代の彼がお...
「子供の時から、そういう権威主義的なのは嫌いだった。親...
君のような素直でやさしい子を見ると、その人のことを思い...
今言ったように、いつも善であろうとしていた人のように――...
「その人のこと、本当に好きだったんだね。さっきから話に...
鼻にかかった声で言いながら、アドルフの首に両腕を巻きつ...
「たまに、お互い気が向いたら、ね。でもそれはスポーツと...
でも、その人は違うよ。彼は私の、何というか、私の――愛し...
苦笑いは言葉の終わりで、屈託のない、はにかんだ笑みへと...
人類の諸悪がたった一人の個人の上に置かれるとする。彼は...
でも、その人だって、ただの人間だ。
ぼくは彼の生まれたままの裸の体に両腕を回し、そっと抱い...
「あなたの幼馴染みの恋人って、八月生まれの人?」
胸に頭を押し当てながら囁くと、アドルフはちょっと驚いた...
「そうだが、どうしてわかったんだね?」
「夕食の時言ってたじゃない。アウグストって」
「そうだったか。君は利発な子だな。きっと頼もしい味方に...
アドルフは目を細めてぼくの肩を抱き寄せ、髪を掻き撫でた。
それから彼はぼくに、リラックスして仰向けになるように言...
「大丈夫、挿れないから」
そう言ってぼくを安心させてから、強く抱きしめて口づけし...
アドルフがぼくの肩を押さえて普通に交わる時みたいに腰を...
恥ずかしかったけど、声に出して言ってみた。
「アドルフのおちんちんと擦れて、ぼくのおちんちん気持ち...
その言葉が耳に届くと、アドルフも顔を上気させて、
「私もだ・・・・ミヒャエルの体に出していいかな?」
「うん・・・・いっぱい出して」
気が付くと、生温かく、ドロッとしたものがおなかの上に広...
その後、ぼくの頬に口づけし、掛布を首の所まで掛けてぎゅ...
「疲れたろう。ゆっくりおやすみ。明日の朝早く帰って、午...
そのあまり色気のない言葉をぼくは、天使の囁きのように快...
「ちょっと面倒くさいけど、同伴出勤ってわけにもいかない...
と、彼はきまり悪げに付け加えた。
夜半過ぎ、ふと目を覚ますと、傍らで眠っているはずの彼は...
そっと部屋を見渡し、目を凝らすと、こちらに背を向けて、...
声など上げられるはずもなかった。ぼくは精励する人を見た...
「そら、子供にはホットミルクだよ」
翌朝、一晩ベッドを共にした代価としては破格の支払いを受...
ただ、朝にはものすごーく弱いが、今朝は頑張って起きてく...
「もう子供じゃないよ。夕べあんなに・・・・いやらしいこ...
追加で差し出された熱いマグカップを手に持ちながらも、ぼ...
「そうだったね。どんな恋ならしていいかは年齢で決まるも...
言いながら、澄まし返った表情で自分は白湯を飲んでいる。...
「言い忘れていたけど、向こうでは『アドルフ』は困るぞ。...
玄関のドアを開けてくれながら、彼は念を押した。
ちょっと思いついて、かわいらしく呟いてみた。
「はい。我が総統」
彼は目をぱちくりさせた。
「何、それ?」
「なんか今、降りてきたんです」
「へ~」
と彼はそっくり返って大袈裟に感心し、にんまりと会心の笑...
「いいな」
権威主義的なの嫌いじゃなかったの、と、ふと思ったけれど...
朝靄煙る街路へとぼくを送り出しながら、アドルフは鷹揚に...
「それじゃまた、後でね、君」
男は、この時まだ、ドイツ史上、いや世界史上空前絶後の現...
Ende
「世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが...
(ボブ・ディラン)
「もし社会が無制限に寛容であるならば、その寛容は最終的...
(カール・ポパー)
* [#i44c507c]
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ロータル・マハタン「ヒトラーの秘密の生活」より。
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いちおつです。新スレ立ってよかったですね。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
*龍は眠らない
遥かな夜空の向こう、大いなる暗黒の彼方から、誰かの囁く...
「アドルフ・・・・君は夢を叶えたね。君は確かに、二十世...
「グスタフ、悪って何だと思う?」
その三十過ぎの黒髪の紳士は、優美なオーストリア訛りでそ...
「ぼくはミヒャエルです」
空腹に料理を詰めこむのに余念がなかったぼくは、急いで嚥...
「失敬。グスタフは幼くして亡くなった私の兄の名前だ。そ...
紳士は眉を上げ、片頬でちょっと翳のある笑みを見せた。
「で、話の続きだが、悪とは何だと思うかね?そもそもこの...
「『善と悪がある』というのは、それ自体としては信ずるに...
ぼくは少しずつ言葉を発した。元々、あまりそういうことは...
「正直、難しくてよくわかりません。ただ『絶対的な善とは...
これ以上喋ったら、自分で何を言っているのかわからなくな...
にも関わらず、彼は口髭を生やした厳粛な顔に、さっきより...
「アドルフだ」
貧しく疲弊しきった哀れな敗戦の街ミュンヘンの片隅で、明...
夕食を奢られた後、埃っぽいローゼンハイマー街を抜けて、...
「絵を描くの?」
「たまにね。戦前はプロを目指していたが、今ではただの趣...
持ち主の性格を表すように几帳面に整えられた清潔なベッド...
話は大戦中ドイツのために勇敢に戦い、受勲したことや、国...
「ドイツと世界は君たち若者のものだ。君のような子が部隊...
「雇っていただけるなら――その、今夜だけじゃなくて、ずっ...
ぼくは一生懸命言った。アドルフはじっとぼくの顔を見つめ...
「戦争に・・・・戦争にさえ負けなければ・・・・。これじ...
悔し涙が込み上げそうになるのを辛うじて堪え、膝の上で拳...
「わかってるよ、君の気持ちや状況は。何より、お母さんや...
深い共感と慈愛のこもった声で一言一言、噛みしめるように...
心臓が高鳴り、喉元から飛び出そうだった。また泣き出しそ...
アドルフは手際よくぼくのカッターシャツの釦を外し、胸を...
ここに来れば何があるか、もちろん知っていた。男どうしで...
鋭敏に、ぼくの不安を感じ取ったのだろう。彼は手を止めて...
「君、男とも女とも経験ないんだろう?怖がらなくても、大...
その言葉の後半部だけ、ぼくが眼差しで否定すると、彼はふ...
「素晴らしいブロンドだ。誠にゲルマン民族らしい。将来は...
その魅惑的な話も、ぼくの耳にはろくに届かなかった。家に...
ぼくが男娼になったなんて知ったら、母はどんなに悲しむだ...
ふと、さっき食事中に自分が言ったことと、アドルフの問い...
善とは、正義とは、悪を為さない、為させないこと。悪とは...
家族を、故国の人々を、敗戦の屈辱と、いつ終わるとも知れ...
「哲学と道徳と政治は何が違うと思う?」
アドルフは部屋の照明を落とし、上着を脱ぎ、ぼくに覆い被...
乳輪を甘いキャンディのようにしゃぶられて、感じてしまっ...
「『善とは何か、悪とは何か』を追究するのが哲学。善を為...
アドルフは衣服の上からぼくの下半身をまさぐり、くくっと...
ぼくは着せ替え人形みたいにベルトを外され、ズボンとパン...
恥じらう間もなく、露になったものを、アドルフがそっと口...
「ひゃっ」
そんな所を誰かに舐められるなんて、生まれて初めてのこと...
「アドルフ・・・・出していい?」
数分、いや数十秒と持たずに、そう囁きかけた。アドルフが...
「すぐイッちゃった。舌を使うの巧いんだね」
しばらくして、アドルフに腕枕してもらって一休みしながら...
「そりゃ、演説家だから」
彼は本気とも冗談ともつかないことを言った。
「実際ね、ウィーンで、この街で、戦場で、数えきれないく...
ぼくはアドルフの形の良い乳首を弄りつつ、二十代の彼がお...
「子供の時から、そういう権威主義的なのは嫌いだった。親...
君のような素直でやさしい子を見ると、その人のことを思い...
今言ったように、いつも善であろうとしていた人のように――...
「その人のこと、本当に好きだったんだね。さっきから話に...
鼻にかかった声で言いながら、アドルフの首に両腕を巻きつ...
「たまに、お互い気が向いたら、ね。でもそれはスポーツと...
でも、その人は違うよ。彼は私の、何というか、私の――愛し...
苦笑いは言葉の終わりで、屈託のない、はにかんだ笑みへと...
人類の諸悪がたった一人の個人の上に置かれるとする。彼は...
でも、その人だって、ただの人間だ。
ぼくは彼の生まれたままの裸の体に両腕を回し、そっと抱い...
「あなたの幼馴染みの恋人って、八月生まれの人?」
胸に頭を押し当てながら囁くと、アドルフはちょっと驚いた...
「そうだが、どうしてわかったんだね?」
「夕食の時言ってたじゃない。アウグストって」
「そうだったか。君は利発な子だな。きっと頼もしい味方に...
アドルフは目を細めてぼくの肩を抱き寄せ、髪を掻き撫でた。
それから彼はぼくに、リラックスして仰向けになるように言...
「大丈夫、挿れないから」
そう言ってぼくを安心させてから、強く抱きしめて口づけし...
アドルフがぼくの肩を押さえて普通に交わる時みたいに腰を...
恥ずかしかったけど、声に出して言ってみた。
「アドルフのおちんちんと擦れて、ぼくのおちんちん気持ち...
その言葉が耳に届くと、アドルフも顔を上気させて、
「私もだ・・・・ミヒャエルの体に出していいかな?」
「うん・・・・いっぱい出して」
気が付くと、生温かく、ドロッとしたものがおなかの上に広...
その後、ぼくの頬に口づけし、掛布を首の所まで掛けてぎゅ...
「疲れたろう。ゆっくりおやすみ。明日の朝早く帰って、午...
そのあまり色気のない言葉をぼくは、天使の囁きのように快...
「ちょっと面倒くさいけど、同伴出勤ってわけにもいかない...
と、彼はきまり悪げに付け加えた。
夜半過ぎ、ふと目を覚ますと、傍らで眠っているはずの彼は...
そっと部屋を見渡し、目を凝らすと、こちらに背を向けて、...
声など上げられるはずもなかった。ぼくは精励する人を見た...
「そら、子供にはホットミルクだよ」
翌朝、一晩ベッドを共にした代価としては破格の支払いを受...
ただ、朝にはものすごーく弱いが、今朝は頑張って起きてく...
「もう子供じゃないよ。夕べあんなに・・・・いやらしいこ...
追加で差し出された熱いマグカップを手に持ちながらも、ぼ...
「そうだったね。どんな恋ならしていいかは年齢で決まるも...
言いながら、澄まし返った表情で自分は白湯を飲んでいる。...
「言い忘れていたけど、向こうでは『アドルフ』は困るぞ。...
玄関のドアを開けてくれながら、彼は念を押した。
ちょっと思いついて、かわいらしく呟いてみた。
「はい。我が総統」
彼は目をぱちくりさせた。
「何、それ?」
「なんか今、降りてきたんです」
「へ~」
と彼はそっくり返って大袈裟に感心し、にんまりと会心の笑...
「いいな」
権威主義的なの嫌いじゃなかったの、と、ふと思ったけれど...
朝靄煙る街路へとぼくを送り出しながら、アドルフは鷹揚に...
「それじゃまた、後でね、君」
男は、この時まだ、ドイツ史上、いや世界史上空前絶後の現...
Ende
「世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが...
(ボブ・ディラン)
「もし社会が無制限に寛容であるならば、その寛容は最終的...
(カール・ポパー)
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