ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
65-122
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(ル/ナ/ド/ン/第三 冒険者×弱気吸血鬼8)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )一週間たったので投稿しに来まし...
うーん、と、バルドは考えた。
「なんとなく」
「賭け」
と、夜桜は一言だけ言った。
「負けない…」
「じゃあ俺も言うよ」
ぐ、と、顎を軽くつかみ、目線を合わせる。
バルドは口の端を持ち上げて、自信ありげな顔だった。
八の字の眉毛になって困り果てる夜桜とは正反対だ。
「俺も負ける気がしない」
その夜、ヴァンパイアは落ちているローブをこっそり借りて、...
都市ダンジョンに依頼はなかったらしく、相変わらず鬼畜な...
とはいってもここは日倭なので、呼ばれ方は違うが、言葉は大...
「あらん」
サキュバスの一人が足を止めて、こちらを見る。
「いい男じゃない、でもちょっと気がよわそー、あなた吸血鬼...
一人止まれば皆止まる。
一気に九人のサキュバス系に囲まれて、夜桜は戸惑った。
「が、ガルズヘイムヴァンパイアだ、君たちみたいなのを探し...
「あらあら、この九人のうちだれがターゲットー?」
サキュバス系は一斉に笑い出した。
サキュバス系といえば初心者殺しで有名。
ヴァンパイアと違って、ボスモンスターが九体みっしりいれ...
とは言え彼女らも女の子、ガルズヘイムのサキュバス系と同じ...
「誰もターゲットじゃなくて…、むしろ困っている。人間と今暮...
「え?」
というわけで、越後屋の布団の上に皆で座ると、相談事を始め...
「人間と暮らしてるって、本気?」
「どんな子!?可愛い子!?私たちより可愛かったら許せないわね...
ゾクッと背中に寒い言葉が走る。
サキュバス系は見た目と違って案外残酷だったのを忘れていた。
それはどこの国も共通しているらしい。
「いや、ただの人間の男だ。多分この国の君たちなら知ってい...
キャー、と黄色い声が上がった。
彼女らも見たことがあるらしく、そうねそうね、と口々に噂話...
正直テンションの高いこのノリにはついていけない。
「バルドと言ったら財力もあってー」
「案外無邪気な性格でかっこよくてー」
「おまけに強いときた」
「確か善と秩序系の人間よねー」
「私が人間だったらアプローチしてるわー」
「ガルズヘイムの戦士って結構素敵よね、でも、私は日倭戦士...
サキュバスが、夜桜にもっともっとと話をせがむ。
バルドの名前を出した途端の食いつきようと言ったら。
これで彼女たちに人殺し癖がなければ完璧なのだが、と夜桜は...
「私は気が弱い。人間に生まれたかった、戦闘を拒否したら、...
「あらまー、拉致に近いわね」
「人間に生まれたい吸血鬼というのも珍しいわ」
「それで何悩んでるのー?」
「バルドの私生活ってどんなのー?」
「ガルズヘイムの話聞きたいー」
いっぺんに言われても、と、夜桜は戸惑い、かいつまんで話を...
まず寂しがり屋という自分の性格と、バルドが毎日添い寝して...
「それってほぼ同棲ね」
「うんうん、うふふ、可愛いわ、あなた」
「いいないいなー、私も名前ほしいのに!!」
「添い寝とか!」
「夜桜なんて可愛い名前!でも女の子みたーい」
一気に九人に夜桜と連呼された。
「でもうまくいっているみたいだけど?異世界で人間と吸血鬼...
「あったあった、それもうまくいってるみたいだから、悩みご...
とにかく話を聞いてくれ、と、夜桜はいったん彼女らを黙らせ...
彼女たちサキュバス系の目はわくわくと好奇心で満ちていて、...
せっかくなら死神系にでも言えばよかった。
馬鹿にされそうだが。
「賭けをしようと言い出した。私が抱いている感情が恋愛なら...
「男のほうが趣味なのかあ、バルドもあなたも」
「同性愛者はこの世に何人かいるからねー」
あらあらと九人は話しこみだした。
何度も言うが、この女子の恋愛話好きなノリにはついていけな...
若干疲れながらも、夜桜は続けた。
「それが、恋愛したことないからわからないのだ。それにから...
大丈夫、同性愛に偏見なんてないから、と、何人かが口をそろ...
そのうち一人がその話を聞いて、意味深な発言をした。
「添い寝されて寝ちゃったんでしょ。あの吸血鬼系のあなたが...
「?そうだが?」
「じゃあ負けね!」
「は…」
思わず口をあけて、眉をしかめる。
なぜに負けたのか意味がわかっていない夜桜に、そのサキュバ...
モンスターでありながら、笑えば人間の女以上に可愛い。
それはもちろんサキュバス系であるから。
けれど夜桜は心が動じることはなかった。
「今あなたの心にいる人はだーれ?いつも思い浮かぶ人はだー...
「!!」
その言葉にやっと気付いた。
負けの意味は、つまり自分がバルドが好き、ということだ。
認めたくない。
負けたくない。ただその心があるけれど、いつも心にあるのは...
「あああああああ」
夜桜は腹の底から苦い声を出した。
そしてその場で頭を抱えて蹲る。
「いくら私たちでも、知らない男に添い寝されたら殺しちゃう...
「話してもらって安心とかないよねー」
「だって私たちは、私たちだけいればいいんだもん」
一部百合な関係がいるようで、二人のサキュバス系が抱き合っ...
追い打ちにしかならなかった。
「わ、私がバルドが好きなら、去るしかないのか…、バルドにと...
しゅんと落ち込む夜桜に、九人のサキュバス達は一斉に声を張...
あまりにも小さな部屋に甲高い声が響いて、思わず耳をふさ...
が、そのうち一人が怒ったようにその耳をふさぐ手を払いのけ...
「何言ってんの?人間だって、興味ない相手にそんなことしな...
「相手の心とかちゃんと確認してるのかしら?私たちが言える...
中々はっきりしない態度に彼女たちも本気になってきた。
若干怖いと思いながら、その言葉に圧倒される。
バルドの心まで知りたい?
「それが普通なのか」
バルドはいつでも笑顔だった。からかってはきたが、添い寝す...
「バルドは…いつでも優しかった」
「夜桜ちゃん」
一人のサキュバスが、夜桜の頭を軽くなでた。
「今から帰って、彼の本心聞いてみなよ。中々教えてくれない...
「日が昇ると人間たちに気付かれちゃうから、早く帰りなさい...
意外にも彼女達の目は優しかった。
恋愛に関してはプロフェッショナル、同じモンスター関しては...
その言葉に、小さな勇気が芽生えた。
「聞いて、見る…」
夜桜は小さく声に出した。
きっと普通のヴァンパイアや、サキュバス達だったら普通に聞...
それでも彼女たちが押してくれたおかげで、何とか、聞くこと...
「…ら…」
遠くで声が聞こえた。
「!バルド…」
耳のいい夜桜にはその声の主がバルドであることに気付いた。
次々と障子をあけていく音を感じ、サキュバス系の彼女たちは...
「じゃあね、夜桜ちゃん。また何かあったらおいでー」
反対側の障子をあけて悠々と去っていく彼女たちに、小さく手...
「夜桜!!」
彼女たちが去っていくと同時に、勢いよく障子が開けられた。
布団の上に座っている夜桜に、バルドは安心たように息をつい...
「いきなりいなくなってるからびっくりしたぞ…」
手を差し伸べてくる。
その手を恐る恐る取りながら、夜桜は小さな声で聞いた。
「怒らないのか?」
「あ?なんでだよ」
「う…」
駄目だ、聞かないと。
でもここはモンスターが多すぎる。
家へ帰ろう、と夜桜が言おうとするより少し早く、バルドが言...
「家へ帰るぞ!」
「…ああ」
同じことを考えているとわかると、照れてくる。
頷くと、バルドと家へと帰って行った。
時間は午前四時だった。
結構長い間、ダンジョンで話し込んでしまったらしい。
運がよく、人の少ない時間だったせいか、ヴァンパイアだと...
バルドの部屋に入ると、バルドが目の前に夜桜を座らせた。
「あれだけ外に出たら危ないと言っただろうが!」
きつい喝に、思わず、びくりと体が震える。
さすがは日倭の血が入っているだけあって、怒ったバルドの威...
「…人間には相談できないから…モンスターたちに意見を聞きに...
しどろもどろになりながら、何とか状況を話した。
都市ダンジョンで、サキュバス系に出会い、話を聞いてもらっ...
否、つまらないというより、若干怒っている。
「それで?何か得るもんでもあったのかよ、俺嫌いなんだよ、...
「あ、ああ、彼女たちはうるさいが、親身になって聞いてくれ...
あ、そう。その言葉だけ吐くと、バルドはそっぽを向いて横に...
「バルド」
「…」
答えてくれないが、それでも何とか勇気を振り絞った。
「賭けは私の負けだ」
「…何?」
「けど、その前に聞きたいことがある、答えてくれないか?」
こちらに向けた顔をちらちらと見ながら、夜桜は手をにぎりし...
聞かなければ。
「バルドは…夜桜と名前をつけてくれた私のことを、どう思って...
突然の質問に、バルドが大きく目を見開いた。
「面白いとは言ってくれた、だけど、好きだとは聞いたことが...
気がつけば夜桜は泣いていた。ごしごしと手のひらで涙をぬぐ...
「私だけ、好きなのはいやだ、バルドがただの興味本位だけな...
戸惑ったのはバルドだった。
正直、面白いとしか思っていなかった。
捜しに出かけたのは事実だが、それでもどこかで夜桜が死ん...
もし恋愛感情抱いていたなら面白い。
「それは…」
バルドは言葉に詰まった。
とりあえず起き上がって、夜桜の涙をぬぐってやる。
いつも以上に悲しそうに顔をしている夜桜を見て、そっと髪を...
「そうだなー」
バルドは考えた。
「正直に言うと、面白い程度にしか考えてなかった」
「…」
でも、とバルドは続けた。
「出会ってまだ五日じゃん?そりゃ俺男だって行けるし女だっ...
でもあと一カ月は最低でも期間あるんだ。その間に、何かある...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )ちょっと微妙な関係になりました
#comment
終了行:
#title(ル/ナ/ド/ン/第三 冒険者×弱気吸血鬼8)
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )一週間たったので投稿しに来まし...
うーん、と、バルドは考えた。
「なんとなく」
「賭け」
と、夜桜は一言だけ言った。
「負けない…」
「じゃあ俺も言うよ」
ぐ、と、顎を軽くつかみ、目線を合わせる。
バルドは口の端を持ち上げて、自信ありげな顔だった。
八の字の眉毛になって困り果てる夜桜とは正反対だ。
「俺も負ける気がしない」
その夜、ヴァンパイアは落ちているローブをこっそり借りて、...
都市ダンジョンに依頼はなかったらしく、相変わらず鬼畜な...
とはいってもここは日倭なので、呼ばれ方は違うが、言葉は大...
「あらん」
サキュバスの一人が足を止めて、こちらを見る。
「いい男じゃない、でもちょっと気がよわそー、あなた吸血鬼...
一人止まれば皆止まる。
一気に九人のサキュバス系に囲まれて、夜桜は戸惑った。
「が、ガルズヘイムヴァンパイアだ、君たちみたいなのを探し...
「あらあら、この九人のうちだれがターゲットー?」
サキュバス系は一斉に笑い出した。
サキュバス系といえば初心者殺しで有名。
ヴァンパイアと違って、ボスモンスターが九体みっしりいれ...
とは言え彼女らも女の子、ガルズヘイムのサキュバス系と同じ...
「誰もターゲットじゃなくて…、むしろ困っている。人間と今暮...
「え?」
というわけで、越後屋の布団の上に皆で座ると、相談事を始め...
「人間と暮らしてるって、本気?」
「どんな子!?可愛い子!?私たちより可愛かったら許せないわね...
ゾクッと背中に寒い言葉が走る。
サキュバス系は見た目と違って案外残酷だったのを忘れていた。
それはどこの国も共通しているらしい。
「いや、ただの人間の男だ。多分この国の君たちなら知ってい...
キャー、と黄色い声が上がった。
彼女らも見たことがあるらしく、そうねそうね、と口々に噂話...
正直テンションの高いこのノリにはついていけない。
「バルドと言ったら財力もあってー」
「案外無邪気な性格でかっこよくてー」
「おまけに強いときた」
「確か善と秩序系の人間よねー」
「私が人間だったらアプローチしてるわー」
「ガルズヘイムの戦士って結構素敵よね、でも、私は日倭戦士...
サキュバスが、夜桜にもっともっとと話をせがむ。
バルドの名前を出した途端の食いつきようと言ったら。
これで彼女たちに人殺し癖がなければ完璧なのだが、と夜桜は...
「私は気が弱い。人間に生まれたかった、戦闘を拒否したら、...
「あらまー、拉致に近いわね」
「人間に生まれたい吸血鬼というのも珍しいわ」
「それで何悩んでるのー?」
「バルドの私生活ってどんなのー?」
「ガルズヘイムの話聞きたいー」
いっぺんに言われても、と、夜桜は戸惑い、かいつまんで話を...
まず寂しがり屋という自分の性格と、バルドが毎日添い寝して...
「それってほぼ同棲ね」
「うんうん、うふふ、可愛いわ、あなた」
「いいないいなー、私も名前ほしいのに!!」
「添い寝とか!」
「夜桜なんて可愛い名前!でも女の子みたーい」
一気に九人に夜桜と連呼された。
「でもうまくいっているみたいだけど?異世界で人間と吸血鬼...
「あったあった、それもうまくいってるみたいだから、悩みご...
とにかく話を聞いてくれ、と、夜桜はいったん彼女らを黙らせ...
彼女たちサキュバス系の目はわくわくと好奇心で満ちていて、...
せっかくなら死神系にでも言えばよかった。
馬鹿にされそうだが。
「賭けをしようと言い出した。私が抱いている感情が恋愛なら...
「男のほうが趣味なのかあ、バルドもあなたも」
「同性愛者はこの世に何人かいるからねー」
あらあらと九人は話しこみだした。
何度も言うが、この女子の恋愛話好きなノリにはついていけな...
若干疲れながらも、夜桜は続けた。
「それが、恋愛したことないからわからないのだ。それにから...
大丈夫、同性愛に偏見なんてないから、と、何人かが口をそろ...
そのうち一人がその話を聞いて、意味深な発言をした。
「添い寝されて寝ちゃったんでしょ。あの吸血鬼系のあなたが...
「?そうだが?」
「じゃあ負けね!」
「は…」
思わず口をあけて、眉をしかめる。
なぜに負けたのか意味がわかっていない夜桜に、そのサキュバ...
モンスターでありながら、笑えば人間の女以上に可愛い。
それはもちろんサキュバス系であるから。
けれど夜桜は心が動じることはなかった。
「今あなたの心にいる人はだーれ?いつも思い浮かぶ人はだー...
「!!」
その言葉にやっと気付いた。
負けの意味は、つまり自分がバルドが好き、ということだ。
認めたくない。
負けたくない。ただその心があるけれど、いつも心にあるのは...
「あああああああ」
夜桜は腹の底から苦い声を出した。
そしてその場で頭を抱えて蹲る。
「いくら私たちでも、知らない男に添い寝されたら殺しちゃう...
「話してもらって安心とかないよねー」
「だって私たちは、私たちだけいればいいんだもん」
一部百合な関係がいるようで、二人のサキュバス系が抱き合っ...
追い打ちにしかならなかった。
「わ、私がバルドが好きなら、去るしかないのか…、バルドにと...
しゅんと落ち込む夜桜に、九人のサキュバス達は一斉に声を張...
あまりにも小さな部屋に甲高い声が響いて、思わず耳をふさ...
が、そのうち一人が怒ったようにその耳をふさぐ手を払いのけ...
「何言ってんの?人間だって、興味ない相手にそんなことしな...
「相手の心とかちゃんと確認してるのかしら?私たちが言える...
中々はっきりしない態度に彼女たちも本気になってきた。
若干怖いと思いながら、その言葉に圧倒される。
バルドの心まで知りたい?
「それが普通なのか」
バルドはいつでも笑顔だった。からかってはきたが、添い寝す...
「バルドは…いつでも優しかった」
「夜桜ちゃん」
一人のサキュバスが、夜桜の頭を軽くなでた。
「今から帰って、彼の本心聞いてみなよ。中々教えてくれない...
「日が昇ると人間たちに気付かれちゃうから、早く帰りなさい...
意外にも彼女達の目は優しかった。
恋愛に関してはプロフェッショナル、同じモンスター関しては...
その言葉に、小さな勇気が芽生えた。
「聞いて、見る…」
夜桜は小さく声に出した。
きっと普通のヴァンパイアや、サキュバス達だったら普通に聞...
それでも彼女たちが押してくれたおかげで、何とか、聞くこと...
「…ら…」
遠くで声が聞こえた。
「!バルド…」
耳のいい夜桜にはその声の主がバルドであることに気付いた。
次々と障子をあけていく音を感じ、サキュバス系の彼女たちは...
「じゃあね、夜桜ちゃん。また何かあったらおいでー」
反対側の障子をあけて悠々と去っていく彼女たちに、小さく手...
「夜桜!!」
彼女たちが去っていくと同時に、勢いよく障子が開けられた。
布団の上に座っている夜桜に、バルドは安心たように息をつい...
「いきなりいなくなってるからびっくりしたぞ…」
手を差し伸べてくる。
その手を恐る恐る取りながら、夜桜は小さな声で聞いた。
「怒らないのか?」
「あ?なんでだよ」
「う…」
駄目だ、聞かないと。
でもここはモンスターが多すぎる。
家へ帰ろう、と夜桜が言おうとするより少し早く、バルドが言...
「家へ帰るぞ!」
「…ああ」
同じことを考えているとわかると、照れてくる。
頷くと、バルドと家へと帰って行った。
時間は午前四時だった。
結構長い間、ダンジョンで話し込んでしまったらしい。
運がよく、人の少ない時間だったせいか、ヴァンパイアだと...
バルドの部屋に入ると、バルドが目の前に夜桜を座らせた。
「あれだけ外に出たら危ないと言っただろうが!」
きつい喝に、思わず、びくりと体が震える。
さすがは日倭の血が入っているだけあって、怒ったバルドの威...
「…人間には相談できないから…モンスターたちに意見を聞きに...
しどろもどろになりながら、何とか状況を話した。
都市ダンジョンで、サキュバス系に出会い、話を聞いてもらっ...
否、つまらないというより、若干怒っている。
「それで?何か得るもんでもあったのかよ、俺嫌いなんだよ、...
「あ、ああ、彼女たちはうるさいが、親身になって聞いてくれ...
あ、そう。その言葉だけ吐くと、バルドはそっぽを向いて横に...
「バルド」
「…」
答えてくれないが、それでも何とか勇気を振り絞った。
「賭けは私の負けだ」
「…何?」
「けど、その前に聞きたいことがある、答えてくれないか?」
こちらに向けた顔をちらちらと見ながら、夜桜は手をにぎりし...
聞かなければ。
「バルドは…夜桜と名前をつけてくれた私のことを、どう思って...
突然の質問に、バルドが大きく目を見開いた。
「面白いとは言ってくれた、だけど、好きだとは聞いたことが...
気がつけば夜桜は泣いていた。ごしごしと手のひらで涙をぬぐ...
「私だけ、好きなのはいやだ、バルドがただの興味本位だけな...
戸惑ったのはバルドだった。
正直、面白いとしか思っていなかった。
捜しに出かけたのは事実だが、それでもどこかで夜桜が死ん...
もし恋愛感情抱いていたなら面白い。
「それは…」
バルドは言葉に詰まった。
とりあえず起き上がって、夜桜の涙をぬぐってやる。
いつも以上に悲しそうに顔をしている夜桜を見て、そっと髪を...
「そうだなー」
バルドは考えた。
「正直に言うと、面白い程度にしか考えてなかった」
「…」
でも、とバルドは続けた。
「出会ってまだ五日じゃん?そりゃ俺男だって行けるし女だっ...
でもあと一カ月は最低でも期間あるんだ。その間に、何かある...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )ちょっと微妙な関係になりました
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: