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#title(The green knight runs through night前編)
半生。映画「緑蜂」より社長×助手。
>>190のまた後日の話、エロありです。女性絡み+当て馬注意。
二回に分けて投下します。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「……あっ、はあ、ブリシト……ダ、ダメだ……」
「何がダメなんだ力ト-。ここ、気持ちいいんだろ?ほら、こん...
「うあっ!バカ、や、やめ……ブリシト!」
「やめるもんか。やめたら困るのはお前なんだぞ、力ト-」
俺は意地悪な口調と共にぐりぐりと指を動かし、シーツの上で...
熱く狭い中は塗り込めたジェルで潤い、突き入れた俺の指をく...
相棒の方も俺の中心を握って刺激を与えてくれていたが、下肢...
ベッドの上、素っ裸で重なり合った俺達の体は、どちらも熱く...
俺は緩急を付けて擦ってやりつつ、俺の肩に縋って悶える奴の...
「なあ力ト-……もうそろそろ、いいだろ?」
「……いいって、な、何……?」
「おいおい、とぼけるなよ。お前の中に入りたいって、ずっと言...
ねだる言葉に合わせてぐっと突き上げると、相棒は高い声を上...
あれから何回か肌を合わせたが、俺達はまだ本当の意味で結ば...
男同士で繋がる行為を相棒が怖がり、指しか入れさせてくれな...
まあ無理はない。自分の後ろに男のドデカいモノが入り込むな...
だから怯えてる奴の気持ちを汲んで、固いそこを時間をかけて...
相棒は初めての時と、それから何回かは、触れられる度にうろ...
今夜は俺の三本の指を感じて、甘く切ない喘ぎを絶えず漏らし...
荒く息をつく唇を吸って、俺はさらに問いかけた。
「力ト-……入れていいよな?俺はお前の全部が欲しい」
「や……やだ、ブリシト……まだ、嫌だよ」
「そう言うなよ。大丈夫だ、痛くないから。うんと優しくしてや...
「あ、うっ……で、でもブリシト……やっぱり、んんっ」
「まだ不安なのか。しょうがないな……じゃあ、あれでも使ってみ...
ため息をついた俺は動きを止めて、指を一旦引き抜いた。体を...
相棒は蕩けたような顔つきで俺の動きを眺めていたが、手にし...
「……ブリシト!そ、それ」
「力ト-、こいつが入りゃ俺のだって余裕だろ。試してみようぜ」
「ダメ、やめろ!絶対に嫌だ!」
「なんでだよ!お前の為に、やってみようって言ってるんじゃな...
「そんな思いやりいらない!どうせ、どっかの女の子に使ったん...
「そりゃ誤解だ力ト-。こいつは前に若気の至りで買ったんだが...
「……ちっとも嬉しくない!」
憤慨した相棒は俺に蹴りを入れようとしたが、重そうな脚の動...
たやすく脚を掴んだ俺は持っていたディルドをかたわらに置き...
「ブリシト……おい、ちょっと!」
「じっとしてろよ、力ト-」
あまりの嫌がり様が俺の悪戯心に逆に火を点け、少し奴を虐め...
俯せた体にのしかかって押さえ、脚を開かせると、なだらかな...
異物の先端がほんの少し潜り込み、同時に相棒が息を飲んで、...
「あ、あっ……!やだ、やめて……やめてくれ、ブリシト!」
「力ト-、力を抜けよ。そう力むと痛いかもしれないぞ」
「こ、このバカっ……最低野郎!やめろったら、そんな物まっぴら...
腰を抱え込み、うなじや背中にキスを落としながら、俺はディ...
三分の一ほど埋め込んだところで相棒の切れ切れの罵倒は止ま...
奴がびくびくと震えているのに気付き、ちょっと心配になって...
「力ト-大丈夫か、痛くないよな?俺、ちゃんと優しくしてるだ...
「……バカ、バカ野郎、君なんか、嫌いだ……うぐっ」
悪態をついた声は弱く掠れていて、ひょっとしてまた泣かしち...
「ああ、やっぱり……泣くなよ力ト-」
「……君が悪いんだ、君が、ひどいことするから」
「わかったよ、俺が悪かった。今、抜いてやるから」
苦笑した俺は、流れる涙を吸い取るように頬にキスして、そう...
去った異物に安堵して力を抜いた相棒の体をまた返し、腕を回...
「力ト-、なんだかお前を抱く度に泣かせてる気がするな。あん...
「……あれは嫌だ。固くて冷たくて、気持ち悪かった」
「なら俺の指は、熱くて気持ちいいってことだな。だったらこっ...
高ぶったモノを太股に擦り付けてやると、相棒は顔を赤く染め...
俺は何も言わない唇を吸って、ねっとりと舌を絡めた。相棒は...
俺も奴のモノを握り、口づけながら互いに甘く激しく快感を与...
長く塞いでいた唇をやっと離すと、相棒は息を乱しながら囁い...
「ブリシト……君を拒んで、すまないと思ってる……でも、僕は怖く...
「うん、まあしかたない。誰だって、未知の体験は怖いさ。踏み...
「……そうなんだけど、僕が怖いのは、ちょっとまた違うような……...
「何訳わからんこと言ってるんだ、力ト-」
「ゴメン、気にしないで」
「バカ、そんなだとますます気になるだろ。正直に言えよ力ト-...
手を休めた俺に真剣に見つめられて、相棒は困った表情で目を...
もう一度名前を呼んで促すと、観念したように目を閉じた。
「僕が怖いのは……君に触られて、指を入れられるだけでもあんな...
一息に告白した相棒は、俺の視線から逃げるように、体を翻し...
押し黙ってしげしげと見られているのがいかにも居心地悪そう...
「……何か言えよ、ブリシト。おしゃべりな君が黙ってると、やた...
「そうか。なんて言おうか、ちょっと迷ってたんだ。お前があん...
「……やっぱり、しゃべらなくていい」
「そうはいかない。言葉は大切だぞ、力ト-。お前がただ痛みや...
もういいから、と悲鳴のように叫ぶのを無視して、俺はさらに...
「はっきり聞かせてもらった以上、お前を無理に抱いたりはしな...
「ブリシト、君……それでいいのか?」
「いいとも。実は俺は、楽しみは後にとっとくタイプなんだぞ、...
黒い目を覗き込んでおどけてやると、相棒はつられて頬を緩め...
「ありがとう、ブリシト……それまでは、こっちで」
「……うお!そうだな、こっちで一緒にイこう、力ト-」
相棒の手にきゅっと握られて体を跳ねさせた俺は、笑って奴の...
こうして互いの手で果てるのが、俺達のいつもの流れだ。結局...
俺が欲するように、こいつが俺を求めてくれる時が来る。それ...
それほどまでに愛しく、大切な奴なんだと自覚した。
たった一人の俺の相棒、俺の兄弟。今はもうそれ以上の、けし...
大切だ、と心の中で何度も繰り返し、俺は俺だけの相棒に深く...
ただならぬ仲になったとは言え、俺達は常にイチャついたりは...
ベッドにいる時以外は屋敷でも会社でも、ごく普通に日常を過...
ふざけた俺が相棒の頬にキスして、軽く肩を殴られるなんてこ...
前より頻度は減ったが、俺はたまに女の子達と遊ぶし、二人と...
全くのゲイでもなければ、愛してると誓い合った単純な恋人同...
その美女は、我が社の新聞の広告主になる予定の、下着会社の...
濃いブラウンの長い髪は緩めの巻き毛で、大きな目は黒く情熱...
背の高い男前の部下を二人従えた彼女は、秘書も交えて社長室...
相棒は壁にもたれて立ち、何やら手帳に熱心にメモを取ってい...
話が纏まり、社長室を出た彼女は部下を先に行かせた。
俺と秘書と握手を交わし、最後に相棒の手を握った。その時顔...
手を離した相棒は、立ち去る彼女の官能的な後ろ姿を見送ると...
秘書も自分の席に戻ったが、俺は美女の囁きがなんだったのか...
「おい力ト-、彼女お前に何て言ってたんだ?」
「ん?別に、なんでもないよ」
俺はとぼける奴の肩越しに、その手から手帳を奪い取った。案...
「嘘つけ!彼女、お前の手だけ両手で握ってたぞ。正直に吐け、...
「ブリシト、そうムキになるなよ。たいしたことは言ってない。...
「……そりゃ、たいしたことだろ!」
「でもそれだけで、連絡先を訊いた訳じゃないし。まあまた会社...
まんざらでもなく鼻の下を伸ばす相棒を眺めて、俺はちょっと...
相棒の淡い期待が外れることを俺は何となく祈り、奴の手帳を...
その翌々日、ちょっとした異変が起きた。昼食がてら外出した...
夕刻、相棒の不在に気付いた秘書に、力ト-はどうしたの?と尋...
しかたなく自分で車を転がし、自宅に帰った。夕食の席に着い...
俺は今日の昼のことを思い返してみた。来客で出られなかった...
街中にいた相棒は電話に出たが、途中で誰かに声をかけられた...
焦った様子の奴は、後でかけ直すと電話を切った。しばらく待...
すると、電源が切れているというメッセージが流れた。なんだ...
それから何回か電話をかけたが、やはり電源は切られたままだ...
俺は不安に取り憑かれた。こんなことは、今までなかった。常...
無断で俺の側を長らく離れるなんて、奴が絶対にする筈がない...
きっと相棒の身に何かあったに違いないと確信した俺は、食卓...
万一の時の為に、俺達はそれぞれ発信機を身につけていた。俺...
そして緑のマスクと衣装に着替え、ガス銃と念のために相棒の...
ガレージに寂しげに置かれたままの相棒のバイクを眺めてから...
「全く、お前と来たら……美女にデレデレして油断するから、こん...
「うるさいな、美人に弱いのは君だって同じだろ」
部屋に連れ戻した相棒に苦言を呈すると、俺のベッドに横たわ...
街外れまでやって来た俺は、古びたビルの下で車を停めた。相...
今は使われていない様子のビル内に侵入すると、明らかに怪し...
問答が面倒臭いのでガス銃を一発お見舞いし、上へと上がった。
最上階は外観とは大違いに、金が掛かっていそうな洒落た内装...
俺に気付いて懐の銃を取り出すより早く、ガス弾を喰らわせて...
相棒は女といるのかとちょっと驚いたが、ためらいなく鍵を掛...
部屋の中には、とんでもない光景があった。相棒はベッドに転...
そのかたわらには、あの美しい女社長がいた。艶やかなワイン...
一瞬気が動転したが、赤い顔をして泣きそうになっていた相棒...
「おっと、俺としたことがどうやら場所を間違えたようだな、失...
ロープを解いてやり、そこらに散らばっていた服をひっ掴んで...
屋敷に帰ると、薬を使われたらしくやや朦朧としている相棒を...
昼食を取り終えて俺と電話で話していた相棒に、偶然を装いあ...
相棒が気付くと見知らぬ部屋のベッドに縛られていて、目の前...
「結局あの美女は実は男で、会社で会ったお前に目を付けて掠い...
「……あいつ、僕が前の男に似てるって、それは本当だったらしい...
「可愛がり過ぎた、って……想像するのが怖いな」
眉を寄せて忌ま忌ましげに話す相棒を心から気の毒に思ったが...
だがそれを切り出すのが気まずくてチラチラと顔色を窺ってい...
「……ヤラれてないよ」
「ホントか力ト-!そりゃよかった」
思わず叫んでベッドに膝を乗り上げ、満面の笑みで手を握った...
「本当だよ……さらに変な薬を嗅がされて、襲われかけたところに...
「そうか、間に合ってよかった!お前の貞操が無事で何よりだ、...
「貞操って……」
「くそっ、あのオトコ女!いや、オンナ男か?ご自慢の顔に一発...
俺は可哀相な相棒の上体を抱き起こし、強く抱きすくめてやっ...
「どうした力ト-、気分悪いのか」
「ブリシト……僕、僕は」
抱きしめた相棒の体温は上がり、絶え絶えの呼吸は荒く、逸ら...
「おい力ト-、薬って……まさか」
「……て、ブリシト」
「力ト-、なんだ?何が言いたい」
「だ、抱いて……ブリシト、僕を、抱いてくれ……」
……今何て言った?
俺の頭は真っ白になり、次いで顔が真っ赤に染まった。相棒が...
しかし待て、おそらくあの女に使われた媚薬か何かで、こいつ...
体は俺を求めていても、心が本当にそうとは限らない。俺は深...
「待てよ力ト-。そう言ってくれるのは嬉しいけど、今のお前は...
「正気だよ、ブリシト。僕は本当に、君が欲しいって……」
「そうか?薬で熱くなってるから、気も高ぶってるんじゃないか...
「……なんだよ、その気になったら教えろって、君が言ったんじゃ...
いきなりケンカ腰になられて驚いたが、それも薬のせいだと思...
「落ち着けって力ト-。薬に惑わされてるお前に付け込みたくな...
「動揺してるさ、女のフリした男に襲われかけたんだから!いい...
俺の肩を突き飛ばして叫んだ相棒に向かって、口より先に手が...
ぐらりと体を傾けた相棒はシーツに肘を着き、打たれた右頬を...
「力ト-、このバカ野郎!なんて言い草だ!そんなヤケクソな理...
声の限り怒鳴り付けた後、震える相棒の口端に、血が滲んでい...
しまった、と思った。今のこいつは普通じゃないのに、その言...
たちまち後悔し、俯いたままの相棒の肩を両手でそっと掴んだ。
「……殴って悪かった。でもわかってくれよ、お前が本当に大切な...
顎に手をやって上向かせると、相棒はぽろぽろと涙を零した。...
背中に腕を回して抱き着く奴の頭や体を、俺は優しく撫でてや...
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半生。映画「緑蜂」より社長×助手。
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「……あっ、はあ、ブリシト……ダ、ダメだ……」
「何がダメなんだ力ト-。ここ、気持ちいいんだろ?ほら、こん...
「うあっ!バカ、や、やめ……ブリシト!」
「やめるもんか。やめたら困るのはお前なんだぞ、力ト-」
俺は意地悪な口調と共にぐりぐりと指を動かし、シーツの上で...
熱く狭い中は塗り込めたジェルで潤い、突き入れた俺の指をく...
相棒の方も俺の中心を握って刺激を与えてくれていたが、下肢...
ベッドの上、素っ裸で重なり合った俺達の体は、どちらも熱く...
俺は緩急を付けて擦ってやりつつ、俺の肩に縋って悶える奴の...
「なあ力ト-……もうそろそろ、いいだろ?」
「……いいって、な、何……?」
「おいおい、とぼけるなよ。お前の中に入りたいって、ずっと言...
ねだる言葉に合わせてぐっと突き上げると、相棒は高い声を上...
あれから何回か肌を合わせたが、俺達はまだ本当の意味で結ば...
男同士で繋がる行為を相棒が怖がり、指しか入れさせてくれな...
まあ無理はない。自分の後ろに男のドデカいモノが入り込むな...
だから怯えてる奴の気持ちを汲んで、固いそこを時間をかけて...
相棒は初めての時と、それから何回かは、触れられる度にうろ...
今夜は俺の三本の指を感じて、甘く切ない喘ぎを絶えず漏らし...
荒く息をつく唇を吸って、俺はさらに問いかけた。
「力ト-……入れていいよな?俺はお前の全部が欲しい」
「や……やだ、ブリシト……まだ、嫌だよ」
「そう言うなよ。大丈夫だ、痛くないから。うんと優しくしてや...
「あ、うっ……で、でもブリシト……やっぱり、んんっ」
「まだ不安なのか。しょうがないな……じゃあ、あれでも使ってみ...
ため息をついた俺は動きを止めて、指を一旦引き抜いた。体を...
相棒は蕩けたような顔つきで俺の動きを眺めていたが、手にし...
「……ブリシト!そ、それ」
「力ト-、こいつが入りゃ俺のだって余裕だろ。試してみようぜ」
「ダメ、やめろ!絶対に嫌だ!」
「なんでだよ!お前の為に、やってみようって言ってるんじゃな...
「そんな思いやりいらない!どうせ、どっかの女の子に使ったん...
「そりゃ誤解だ力ト-。こいつは前に若気の至りで買ったんだが...
「……ちっとも嬉しくない!」
憤慨した相棒は俺に蹴りを入れようとしたが、重そうな脚の動...
たやすく脚を掴んだ俺は持っていたディルドをかたわらに置き...
「ブリシト……おい、ちょっと!」
「じっとしてろよ、力ト-」
あまりの嫌がり様が俺の悪戯心に逆に火を点け、少し奴を虐め...
俯せた体にのしかかって押さえ、脚を開かせると、なだらかな...
異物の先端がほんの少し潜り込み、同時に相棒が息を飲んで、...
「あ、あっ……!やだ、やめて……やめてくれ、ブリシト!」
「力ト-、力を抜けよ。そう力むと痛いかもしれないぞ」
「こ、このバカっ……最低野郎!やめろったら、そんな物まっぴら...
腰を抱え込み、うなじや背中にキスを落としながら、俺はディ...
三分の一ほど埋め込んだところで相棒の切れ切れの罵倒は止ま...
奴がびくびくと震えているのに気付き、ちょっと心配になって...
「力ト-大丈夫か、痛くないよな?俺、ちゃんと優しくしてるだ...
「……バカ、バカ野郎、君なんか、嫌いだ……うぐっ」
悪態をついた声は弱く掠れていて、ひょっとしてまた泣かしち...
「ああ、やっぱり……泣くなよ力ト-」
「……君が悪いんだ、君が、ひどいことするから」
「わかったよ、俺が悪かった。今、抜いてやるから」
苦笑した俺は、流れる涙を吸い取るように頬にキスして、そう...
去った異物に安堵して力を抜いた相棒の体をまた返し、腕を回...
「力ト-、なんだかお前を抱く度に泣かせてる気がするな。あん...
「……あれは嫌だ。固くて冷たくて、気持ち悪かった」
「なら俺の指は、熱くて気持ちいいってことだな。だったらこっ...
高ぶったモノを太股に擦り付けてやると、相棒は顔を赤く染め...
俺は何も言わない唇を吸って、ねっとりと舌を絡めた。相棒は...
俺も奴のモノを握り、口づけながら互いに甘く激しく快感を与...
長く塞いでいた唇をやっと離すと、相棒は息を乱しながら囁い...
「ブリシト……君を拒んで、すまないと思ってる……でも、僕は怖く...
「うん、まあしかたない。誰だって、未知の体験は怖いさ。踏み...
「……そうなんだけど、僕が怖いのは、ちょっとまた違うような……...
「何訳わからんこと言ってるんだ、力ト-」
「ゴメン、気にしないで」
「バカ、そんなだとますます気になるだろ。正直に言えよ力ト-...
手を休めた俺に真剣に見つめられて、相棒は困った表情で目を...
もう一度名前を呼んで促すと、観念したように目を閉じた。
「僕が怖いのは……君に触られて、指を入れられるだけでもあんな...
一息に告白した相棒は、俺の視線から逃げるように、体を翻し...
押し黙ってしげしげと見られているのがいかにも居心地悪そう...
「……何か言えよ、ブリシト。おしゃべりな君が黙ってると、やた...
「そうか。なんて言おうか、ちょっと迷ってたんだ。お前があん...
「……やっぱり、しゃべらなくていい」
「そうはいかない。言葉は大切だぞ、力ト-。お前がただ痛みや...
もういいから、と悲鳴のように叫ぶのを無視して、俺はさらに...
「はっきり聞かせてもらった以上、お前を無理に抱いたりはしな...
「ブリシト、君……それでいいのか?」
「いいとも。実は俺は、楽しみは後にとっとくタイプなんだぞ、...
黒い目を覗き込んでおどけてやると、相棒はつられて頬を緩め...
「ありがとう、ブリシト……それまでは、こっちで」
「……うお!そうだな、こっちで一緒にイこう、力ト-」
相棒の手にきゅっと握られて体を跳ねさせた俺は、笑って奴の...
こうして互いの手で果てるのが、俺達のいつもの流れだ。結局...
俺が欲するように、こいつが俺を求めてくれる時が来る。それ...
それほどまでに愛しく、大切な奴なんだと自覚した。
たった一人の俺の相棒、俺の兄弟。今はもうそれ以上の、けし...
大切だ、と心の中で何度も繰り返し、俺は俺だけの相棒に深く...
ただならぬ仲になったとは言え、俺達は常にイチャついたりは...
ベッドにいる時以外は屋敷でも会社でも、ごく普通に日常を過...
ふざけた俺が相棒の頬にキスして、軽く肩を殴られるなんてこ...
前より頻度は減ったが、俺はたまに女の子達と遊ぶし、二人と...
全くのゲイでもなければ、愛してると誓い合った単純な恋人同...
その美女は、我が社の新聞の広告主になる予定の、下着会社の...
濃いブラウンの長い髪は緩めの巻き毛で、大きな目は黒く情熱...
背の高い男前の部下を二人従えた彼女は、秘書も交えて社長室...
相棒は壁にもたれて立ち、何やら手帳に熱心にメモを取ってい...
話が纏まり、社長室を出た彼女は部下を先に行かせた。
俺と秘書と握手を交わし、最後に相棒の手を握った。その時顔...
手を離した相棒は、立ち去る彼女の官能的な後ろ姿を見送ると...
秘書も自分の席に戻ったが、俺は美女の囁きがなんだったのか...
「おい力ト-、彼女お前に何て言ってたんだ?」
「ん?別に、なんでもないよ」
俺はとぼける奴の肩越しに、その手から手帳を奪い取った。案...
「嘘つけ!彼女、お前の手だけ両手で握ってたぞ。正直に吐け、...
「ブリシト、そうムキになるなよ。たいしたことは言ってない。...
「……そりゃ、たいしたことだろ!」
「でもそれだけで、連絡先を訊いた訳じゃないし。まあまた会社...
まんざらでもなく鼻の下を伸ばす相棒を眺めて、俺はちょっと...
相棒の淡い期待が外れることを俺は何となく祈り、奴の手帳を...
その翌々日、ちょっとした異変が起きた。昼食がてら外出した...
夕刻、相棒の不在に気付いた秘書に、力ト-はどうしたの?と尋...
しかたなく自分で車を転がし、自宅に帰った。夕食の席に着い...
俺は今日の昼のことを思い返してみた。来客で出られなかった...
街中にいた相棒は電話に出たが、途中で誰かに声をかけられた...
焦った様子の奴は、後でかけ直すと電話を切った。しばらく待...
すると、電源が切れているというメッセージが流れた。なんだ...
それから何回か電話をかけたが、やはり電源は切られたままだ...
俺は不安に取り憑かれた。こんなことは、今までなかった。常...
無断で俺の側を長らく離れるなんて、奴が絶対にする筈がない...
きっと相棒の身に何かあったに違いないと確信した俺は、食卓...
万一の時の為に、俺達はそれぞれ発信機を身につけていた。俺...
そして緑のマスクと衣装に着替え、ガス銃と念のために相棒の...
ガレージに寂しげに置かれたままの相棒のバイクを眺めてから...
「全く、お前と来たら……美女にデレデレして油断するから、こん...
「うるさいな、美人に弱いのは君だって同じだろ」
部屋に連れ戻した相棒に苦言を呈すると、俺のベッドに横たわ...
街外れまでやって来た俺は、古びたビルの下で車を停めた。相...
今は使われていない様子のビル内に侵入すると、明らかに怪し...
問答が面倒臭いのでガス銃を一発お見舞いし、上へと上がった。
最上階は外観とは大違いに、金が掛かっていそうな洒落た内装...
俺に気付いて懐の銃を取り出すより早く、ガス弾を喰らわせて...
相棒は女といるのかとちょっと驚いたが、ためらいなく鍵を掛...
部屋の中には、とんでもない光景があった。相棒はベッドに転...
そのかたわらには、あの美しい女社長がいた。艶やかなワイン...
一瞬気が動転したが、赤い顔をして泣きそうになっていた相棒...
「おっと、俺としたことがどうやら場所を間違えたようだな、失...
ロープを解いてやり、そこらに散らばっていた服をひっ掴んで...
屋敷に帰ると、薬を使われたらしくやや朦朧としている相棒を...
昼食を取り終えて俺と電話で話していた相棒に、偶然を装いあ...
相棒が気付くと見知らぬ部屋のベッドに縛られていて、目の前...
「結局あの美女は実は男で、会社で会ったお前に目を付けて掠い...
「……あいつ、僕が前の男に似てるって、それは本当だったらしい...
「可愛がり過ぎた、って……想像するのが怖いな」
眉を寄せて忌ま忌ましげに話す相棒を心から気の毒に思ったが...
だがそれを切り出すのが気まずくてチラチラと顔色を窺ってい...
「……ヤラれてないよ」
「ホントか力ト-!そりゃよかった」
思わず叫んでベッドに膝を乗り上げ、満面の笑みで手を握った...
「本当だよ……さらに変な薬を嗅がされて、襲われかけたところに...
「そうか、間に合ってよかった!お前の貞操が無事で何よりだ、...
「貞操って……」
「くそっ、あのオトコ女!いや、オンナ男か?ご自慢の顔に一発...
俺は可哀相な相棒の上体を抱き起こし、強く抱きすくめてやっ...
「どうした力ト-、気分悪いのか」
「ブリシト……僕、僕は」
抱きしめた相棒の体温は上がり、絶え絶えの呼吸は荒く、逸ら...
「おい力ト-、薬って……まさか」
「……て、ブリシト」
「力ト-、なんだ?何が言いたい」
「だ、抱いて……ブリシト、僕を、抱いてくれ……」
……今何て言った?
俺の頭は真っ白になり、次いで顔が真っ赤に染まった。相棒が...
しかし待て、おそらくあの女に使われた媚薬か何かで、こいつ...
体は俺を求めていても、心が本当にそうとは限らない。俺は深...
「待てよ力ト-。そう言ってくれるのは嬉しいけど、今のお前は...
「正気だよ、ブリシト。僕は本当に、君が欲しいって……」
「そうか?薬で熱くなってるから、気も高ぶってるんじゃないか...
「……なんだよ、その気になったら教えろって、君が言ったんじゃ...
いきなりケンカ腰になられて驚いたが、それも薬のせいだと思...
「落ち着けって力ト-。薬に惑わされてるお前に付け込みたくな...
「動揺してるさ、女のフリした男に襲われかけたんだから!いい...
俺の肩を突き飛ばして叫んだ相棒に向かって、口より先に手が...
ぐらりと体を傾けた相棒はシーツに肘を着き、打たれた右頬を...
「力ト-、このバカ野郎!なんて言い草だ!そんなヤケクソな理...
声の限り怒鳴り付けた後、震える相棒の口端に、血が滲んでい...
しまった、と思った。今のこいつは普通じゃないのに、その言...
たちまち後悔し、俯いたままの相棒の肩を両手でそっと掴んだ。
「……殴って悪かった。でもわかってくれよ、お前が本当に大切な...
顎に手をやって上向かせると、相棒はぽろぽろと涙を零した。...
背中に腕を回して抱き着く奴の頭や体を、俺は優しく撫でてや...
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シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
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第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
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第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
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第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
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