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63-346
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#title(グリーン・ホーネット ブリットとカトー 「わがまま...
半ナマ注意。
映画「緑蜂」より、友達以上恋人未満wな社長と助手。助手視点で...
映画スレからネタをちょこちょこお借りしてます。姐さん達あ...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ラボで新しい武器の構想を練りつつスケッチをしていると、し...
「なあ力ト-、この家で一緒に暮らさないか」
「嫌だね」
即座に断ると相棒は見る間に落胆し、この世の終わりのような...
「前にも同じように断ったよな。なんでだ!俺と暮らすのがそん...
「君こそなんで僕と暮らしたがるんだ。昼は会社で一緒だし、夜...
不服そうに喚き立てる相棒に困惑して尋ねると、彼はしかめた...
「眠いんなら、部屋に行ってさっさと寝ろよ」
「いいや、眠くない。それより答えろ、力ト-。四六時中一緒に...
「気がねなんかしてない。違う意味の『パートナー』に思われる...
初っ端の紹介の仕方に問題があったせいか、社員の中には二人...
これで同居なんかしようものなら、ほらやっぱりだ!とたちま...
「大丈夫だよ、俺が女の子ダーイ好きなのは周知の事実だし。お...
「あ、そう」
「そう。だからいいだろ、ここに住めよ。そうすりゃ通う手間が...
「金持ちの癖に、みみっちいこと言うなよ」
「親切で言ってんだぞ。部屋はいっぱい空いてる、好きなとこを...
「あれは前の住人が置いてったんだ。僕の趣味じゃない」
一度夜中に忍び込んだだけなのに、そこまで見ていたのかと驚...
そして同居を迫る相棒の熱心さに不審を覚え、あらためて尋ね...
「カーテンの柄なんかどうでもいい。ブリシト、なんで僕をここ...
「だってさ、俺達ションディーだろ?兄弟なら、一緒に住むのが...
「ブリシト」
名前を呼んでじっと見つめると、相棒は机から降りて冷蔵庫の...
扉を開けると、ビールを一本取り出した。
「お前もやるか?」
「いや、いい。そんなに酔っててまだ飲むのか」
「飲むとも!こういうの、日本語じゃ『フカザケ』って言うんだ...
酒喝得太多、と答えようとして、瓶を抱えて妙な動きをしてい...
「栓抜きなら、その横にあるよ」
「力ト-、あれやってくれ。こう、シュパッて手で開けるやつ」
側に戻ってきた相棒の手から瓶を受け取り、手刀を振るって蓋...
空中に滑らかな曲線を描いて飛び去った蓋を見つめ、相棒はオ...
「さっすが力ト-。俺、なかなか出来ないんだよなあ」
「鍛錬とコツが必要なんだ。そんなことより、ブリシト……」
「わかってる、理由だろ」
右手を上げて言葉を制すると、瓶を傾けてビールをあおった。...
「じゃあ正直に言うけど……怒るな」
「いいから言えよ」
「怒るなよ力ト-、約束だからな。俺はな、お前に、そのう……」
ちらちらと顔色を窺ってなかなか先を言わない相棒に、顎をし...
「だからさ、お前にコーヒーを、入れて欲しいからだよ!俺の好...
ぴくりと眉根を寄せたのに敏感に反応し、相棒は顔の前に腕を...
「殴るなよ、いきなり殴るのは反則だ!」
「殴らないよ。でも言ったよな、僕にコーヒー入れろと命令した...
人差し指を突き付けて静かに抗議すると、彼は瓶を持ったまま...
「命令じゃない。頼んでるんだ、ションディーとして。何しろお...
「あの機械を使えば誰にでも出来る。使用人に頼めよ。前に何人...
「ダメだ。お前がいない時にやらせてみたが、お前のとは違って...
「じゃあ自分でやってみろ、教えてやるから」
「もっとダメ!俺の不器用さを知ってるだろ?瓶も開けられない...
「漢字くらい覚えろよ。読めなくても、流れを掴めば出来るさ」
「いいやダメだ。やっぱりお前の入れてくれるあの味が、メッチ...
全く譲る気のない我が儘ぶりに呆れたが、コーヒーの味を手放...
だがそのために同居なんて、やっぱり馬鹿げてる。平行線を辿...
「もちろん、ただコーヒー入れろとは言わない。見返りはあるぞ」
「見返り?」
「そうさ、例えば……そうだ、お前に泳ぎを教えてやるよ。ここに...
目を輝かせて条件を持ちかける相棒とは裏腹に、以前この家の...
「力ト-、恥ずかしがるな。誰にでも弱点はある。それを乗り越...
「……知った風な口をきくじゃないか。せっかくだけど断るよ、僕...
自分は欠点だらけの癖によく言うな、という言葉を飲み込んで...
「マジか?あと泳げさえすれば、お前は本当のスーパーマンにな...
「そうだな、君はいい気分かもしれない。スーパーマンに好きな...
「そうだ、お互いに損はないだろ?俺が手取り足取り、泳ぎを教...
皮肉を素直に受け取って笑うお坊ちゃんにイライラしながら、...
「力ト-?で、どうなんだ」
「……やっぱりダメだ。ここには住めない」
「なんでだよ!何が気に入らないってんだ」
「プールだ。君の話で気付いた。プールがある家になんか、僕は...
「なんだ、溺れたのがそんなにショックだったのか」
「ああ、ショックだった。思い出しても体が震えるよ。もうあん...
沈んだ表情を作って首を振ると、相棒はなおも懲りずに口説い...
「だから教えてやるって!スーパーマンにしてやるって、言って...
「いや、泳げたところで、どうせ空は飛べないだろ?ならスーパ...
「おいおい、屁理屈を言うなよ」
「うるさいな。とにかくプールがある限り、僕はここには住まな...
「な、なんだって?本気で言ってんのか!」
唾を飛ばし叫ぶ顔を見つめて、真顔で頷いた。
美女達を侍らせてプールで遊ぶのが大のお気に入りのこの男が...
そんなこと出来るか!じゃあもう同居なんか無しだ、とキレて...
あまりの無理難題に相当驚いたのか、相棒はしばし固まってい...
ざまあ見ろ、と内心ほくそ笑んでいると、目をぎゅっと閉じて...
「力ト-……どうしても、プールを埋め立てろって言うんだな」
「ああ、どうしてもだ」
「そうか。よしわかった」
「え?ブリシト、わかったって……」
「力ト-、ちょっと電話かけていいか」
「……いいけど」
相棒は机に瓶を置いて、携帯電話を取り出し操作した。
深夜のことで眠っているのだろう、なかなか相手が出ないらし...
「……俺だ!電話かけたらすぐ起きろ。今から仕事だ。すぐに来て...
「おい、ブリシト!?」
「正気かって?当たり前だろう!いいからやれ、今夜中にだ!」
「ブリシト!誰にかけてる?」
「うちのプール係だ。心配すんな、すぐに片付くから」
傍若無人なお坊ちゃんは携帯電話を耳に当てたまま、ぱちんと...
思いがけない展開に頭が真っ白になりかけたが、気を取り直し...
「おい力ト-、何す……」
「ああ、もしもし?夜中に悪かったね……うん、うんそう、彼は酔...
寝ぼけ声で動揺するプール係を宥めて通話を終えると、不愉快...
「力ト-、なんで止める?埋め立てろって言ったのは、お前じゃ...
「黙れよ、酔っ払い。勢いでそんなことしたって、朝になったら...
肩から手を打ち払って睨んでも、彼はちっとも怯まず更に絡み...
「俺を見くびるな力ト-、酔った勢いなんかじゃないぞ!プール...
「……なんでそこまで」
呆れてため息をつくと、間近に寄せた赤い顔から、酒臭い息を...
「住むって言えよ力ト-。さもないと、プールを埋め立てるぞ!」
「ブリシト、話が逆になってる。頭を冷やせよ、君は飲み過ぎで...
「ふん、飲み過ぎなもんか。まだ全っ然、飲み足り、ない……」
急に呂律が怪しくなり、ふらつきもたれかかって来た相棒の体...
立ったまま抱き抱える形になり、このまま意識を失われたら面...
「ブリシト!こんな状態で寝るなよ。しっかりしろ、部屋まで連...
「うーん、力ト-……なあ、一緒に住むか?」
「今ダメ、それどころじゃない」
倒れないように腕に力を入れて支えると、相棒もこちらの体に...
「じゃあ、今夜はとりあえず泊まってけ。朝にまた話をしようぜ」
「嫌だよ。酔っ払いの世話をした上に、朝から不毛な議論なんか...
「そうかあ?ところがそうは……させないもんねっ!」
耳元で囁いていた相棒の口調は不意にはっきりとしたものにな...
「ブリシト?」
「力ト-、これなーんだ?」
ひらひらと揺れる右手に摘まれている物は、見覚えのある革製...
思わず尻部分のポケットを叩くと、確かにそこに入っていた筈...
「ブリシト、返せ!」
「嫌だね!これで今夜は帰れないぞ力ト-、観念しろ。そして朝...
「……いいか、返さないと、力ずくで取るぞ」
拳を握って凄みを効かせると、相棒はビビるどころかニヤリと...
「動くな、力ト-!いいかあ、力ずくだなんて俺を脅すと……こう...
相棒は片手でベルトを緩めてズボンの縁を引っ張り、あろうこ...
「……ブリシト!做什麼!停止……!」
思わず出た母国語で制したがその甲斐もなく、相棒は引っ張っ...
「ダメだぞ、悪い子だ力ト-。俺を殴って取り返そうなんてした...
こいつならやりかねない、落ち着くんだと、怒りのままに襲い...
「……なあブリシト。訊くけど、鍵はただズボンに入れただけか?」
「安心しろ、お前の大事なお宝は、俺のお宝と仲良くしてるぞ。...
自分の股間を指差す姿に、やっぱり下着の中か!とショックを...
「こいつは朝まで預かる。ゲストルームは開いてるから、好きな...
高らかに叫び投げキッスを飛ばすと、悪ガキは勢いよくドアを...
「イ尓……混蛋!惡小鬼!!任性小子!!……この、×××!×××××!!…...
はっと我に帰り、母国語と英語を織り交ぜて悪口雑言をまくし...
悄然として机に戻り、椅子に脱力した体を預けてぼうっとして...
バイクが使えなくても、隣のガレージに停めてある車のどれか...
きっと今頃はパジャマに着替えながら、頑固な相棒をまんまと...
「馬鹿だなあ、あいつ……本っ当、馬鹿だ」
苦笑しながら、開いたままだったスケッチブックを閉じた。そ...
相棒が出来ない離れ業で栓を開けると、一口あおって室内の様...
お望み通り、お目覚めの朝には熱いカプチーノを入れてやろう...
どうしよう、タバスコでも仕込んでやろうか……いや、匂いでバ...
バレないように細工して、唐辛子を底に沈めておこうか。日本...
飲んだらあいつ、どんな顔するかな。
ささやかな復讐を思い巡らせてドアを開けると、悲惨な目に合...
「はあ……取り返したら、念入りに消毒しなくっちゃな……」
ドアを閉めて、悪ガキの眠る離れの屋敷へと、ビールを傾けつ...
一工夫した特製コーヒーを入れて、我が儘なお坊ちゃん社長を...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
もっとギャグとか入れたかったけど、センス不足でスマソ。
助手の母国語は某興奮サイトの翻訳機能を使いましたが、知識...
なんちゃって中国語ということでお許し下さい。
「緑蜂」難しいけど楽しかったー。
- 映画の距離感まんまでめちゃくちゃ萌えました!ありがとう...
#comment
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半ナマ注意。
映画「緑蜂」より、友達以上恋人未満wな社長と助手。助手視点で...
映画スレからネタをちょこちょこお借りしてます。姐さん達あ...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ラボで新しい武器の構想を練りつつスケッチをしていると、し...
「なあ力ト-、この家で一緒に暮らさないか」
「嫌だね」
即座に断ると相棒は見る間に落胆し、この世の終わりのような...
「前にも同じように断ったよな。なんでだ!俺と暮らすのがそん...
「君こそなんで僕と暮らしたがるんだ。昼は会社で一緒だし、夜...
不服そうに喚き立てる相棒に困惑して尋ねると、彼はしかめた...
「眠いんなら、部屋に行ってさっさと寝ろよ」
「いいや、眠くない。それより答えろ、力ト-。四六時中一緒に...
「気がねなんかしてない。違う意味の『パートナー』に思われる...
初っ端の紹介の仕方に問題があったせいか、社員の中には二人...
これで同居なんかしようものなら、ほらやっぱりだ!とたちま...
「大丈夫だよ、俺が女の子ダーイ好きなのは周知の事実だし。お...
「あ、そう」
「そう。だからいいだろ、ここに住めよ。そうすりゃ通う手間が...
「金持ちの癖に、みみっちいこと言うなよ」
「親切で言ってんだぞ。部屋はいっぱい空いてる、好きなとこを...
「あれは前の住人が置いてったんだ。僕の趣味じゃない」
一度夜中に忍び込んだだけなのに、そこまで見ていたのかと驚...
そして同居を迫る相棒の熱心さに不審を覚え、あらためて尋ね...
「カーテンの柄なんかどうでもいい。ブリシト、なんで僕をここ...
「だってさ、俺達ションディーだろ?兄弟なら、一緒に住むのが...
「ブリシト」
名前を呼んでじっと見つめると、相棒は机から降りて冷蔵庫の...
扉を開けると、ビールを一本取り出した。
「お前もやるか?」
「いや、いい。そんなに酔っててまだ飲むのか」
「飲むとも!こういうの、日本語じゃ『フカザケ』って言うんだ...
酒喝得太多、と答えようとして、瓶を抱えて妙な動きをしてい...
「栓抜きなら、その横にあるよ」
「力ト-、あれやってくれ。こう、シュパッて手で開けるやつ」
側に戻ってきた相棒の手から瓶を受け取り、手刀を振るって蓋...
空中に滑らかな曲線を描いて飛び去った蓋を見つめ、相棒はオ...
「さっすが力ト-。俺、なかなか出来ないんだよなあ」
「鍛錬とコツが必要なんだ。そんなことより、ブリシト……」
「わかってる、理由だろ」
右手を上げて言葉を制すると、瓶を傾けてビールをあおった。...
「じゃあ正直に言うけど……怒るな」
「いいから言えよ」
「怒るなよ力ト-、約束だからな。俺はな、お前に、そのう……」
ちらちらと顔色を窺ってなかなか先を言わない相棒に、顎をし...
「だからさ、お前にコーヒーを、入れて欲しいからだよ!俺の好...
ぴくりと眉根を寄せたのに敏感に反応し、相棒は顔の前に腕を...
「殴るなよ、いきなり殴るのは反則だ!」
「殴らないよ。でも言ったよな、僕にコーヒー入れろと命令した...
人差し指を突き付けて静かに抗議すると、彼は瓶を持ったまま...
「命令じゃない。頼んでるんだ、ションディーとして。何しろお...
「あの機械を使えば誰にでも出来る。使用人に頼めよ。前に何人...
「ダメだ。お前がいない時にやらせてみたが、お前のとは違って...
「じゃあ自分でやってみろ、教えてやるから」
「もっとダメ!俺の不器用さを知ってるだろ?瓶も開けられない...
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「いいやダメだ。やっぱりお前の入れてくれるあの味が、メッチ...
全く譲る気のない我が儘ぶりに呆れたが、コーヒーの味を手放...
だがそのために同居なんて、やっぱり馬鹿げてる。平行線を辿...
「もちろん、ただコーヒー入れろとは言わない。見返りはあるぞ」
「見返り?」
「そうさ、例えば……そうだ、お前に泳ぎを教えてやるよ。ここに...
目を輝かせて条件を持ちかける相棒とは裏腹に、以前この家の...
「力ト-、恥ずかしがるな。誰にでも弱点はある。それを乗り越...
「……知った風な口をきくじゃないか。せっかくだけど断るよ、僕...
自分は欠点だらけの癖によく言うな、という言葉を飲み込んで...
「マジか?あと泳げさえすれば、お前は本当のスーパーマンにな...
「そうだな、君はいい気分かもしれない。スーパーマンに好きな...
「そうだ、お互いに損はないだろ?俺が手取り足取り、泳ぎを教...
皮肉を素直に受け取って笑うお坊ちゃんにイライラしながら、...
「力ト-?で、どうなんだ」
「……やっぱりダメだ。ここには住めない」
「なんでだよ!何が気に入らないってんだ」
「プールだ。君の話で気付いた。プールがある家になんか、僕は...
「なんだ、溺れたのがそんなにショックだったのか」
「ああ、ショックだった。思い出しても体が震えるよ。もうあん...
沈んだ表情を作って首を振ると、相棒はなおも懲りずに口説い...
「だから教えてやるって!スーパーマンにしてやるって、言って...
「いや、泳げたところで、どうせ空は飛べないだろ?ならスーパ...
「おいおい、屁理屈を言うなよ」
「うるさいな。とにかくプールがある限り、僕はここには住まな...
「な、なんだって?本気で言ってんのか!」
唾を飛ばし叫ぶ顔を見つめて、真顔で頷いた。
美女達を侍らせてプールで遊ぶのが大のお気に入りのこの男が...
そんなこと出来るか!じゃあもう同居なんか無しだ、とキレて...
あまりの無理難題に相当驚いたのか、相棒はしばし固まってい...
ざまあ見ろ、と内心ほくそ笑んでいると、目をぎゅっと閉じて...
「力ト-……どうしても、プールを埋め立てろって言うんだな」
「ああ、どうしてもだ」
「そうか。よしわかった」
「え?ブリシト、わかったって……」
「力ト-、ちょっと電話かけていいか」
「……いいけど」
相棒は机に瓶を置いて、携帯電話を取り出し操作した。
深夜のことで眠っているのだろう、なかなか相手が出ないらし...
「……俺だ!電話かけたらすぐ起きろ。今から仕事だ。すぐに来て...
「おい、ブリシト!?」
「正気かって?当たり前だろう!いいからやれ、今夜中にだ!」
「ブリシト!誰にかけてる?」
「うちのプール係だ。心配すんな、すぐに片付くから」
傍若無人なお坊ちゃんは携帯電話を耳に当てたまま、ぱちんと...
思いがけない展開に頭が真っ白になりかけたが、気を取り直し...
「おい力ト-、何す……」
「ああ、もしもし?夜中に悪かったね……うん、うんそう、彼は酔...
寝ぼけ声で動揺するプール係を宥めて通話を終えると、不愉快...
「力ト-、なんで止める?埋め立てろって言ったのは、お前じゃ...
「黙れよ、酔っ払い。勢いでそんなことしたって、朝になったら...
肩から手を打ち払って睨んでも、彼はちっとも怯まず更に絡み...
「俺を見くびるな力ト-、酔った勢いなんかじゃないぞ!プール...
「……なんでそこまで」
呆れてため息をつくと、間近に寄せた赤い顔から、酒臭い息を...
「住むって言えよ力ト-。さもないと、プールを埋め立てるぞ!」
「ブリシト、話が逆になってる。頭を冷やせよ、君は飲み過ぎで...
「ふん、飲み過ぎなもんか。まだ全っ然、飲み足り、ない……」
急に呂律が怪しくなり、ふらつきもたれかかって来た相棒の体...
立ったまま抱き抱える形になり、このまま意識を失われたら面...
「ブリシト!こんな状態で寝るなよ。しっかりしろ、部屋まで連...
「うーん、力ト-……なあ、一緒に住むか?」
「今ダメ、それどころじゃない」
倒れないように腕に力を入れて支えると、相棒もこちらの体に...
「じゃあ、今夜はとりあえず泊まってけ。朝にまた話をしようぜ」
「嫌だよ。酔っ払いの世話をした上に、朝から不毛な議論なんか...
「そうかあ?ところがそうは……させないもんねっ!」
耳元で囁いていた相棒の口調は不意にはっきりとしたものにな...
「ブリシト?」
「力ト-、これなーんだ?」
ひらひらと揺れる右手に摘まれている物は、見覚えのある革製...
思わず尻部分のポケットを叩くと、確かにそこに入っていた筈...
「ブリシト、返せ!」
「嫌だね!これで今夜は帰れないぞ力ト-、観念しろ。そして朝...
「……いいか、返さないと、力ずくで取るぞ」
拳を握って凄みを効かせると、相棒はビビるどころかニヤリと...
「動くな、力ト-!いいかあ、力ずくだなんて俺を脅すと……こう...
相棒は片手でベルトを緩めてズボンの縁を引っ張り、あろうこ...
「……ブリシト!做什麼!停止……!」
思わず出た母国語で制したがその甲斐もなく、相棒は引っ張っ...
「ダメだぞ、悪い子だ力ト-。俺を殴って取り返そうなんてした...
こいつならやりかねない、落ち着くんだと、怒りのままに襲い...
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自分の股間を指差す姿に、やっぱり下着の中か!とショックを...
「こいつは朝まで預かる。ゲストルームは開いてるから、好きな...
高らかに叫び投げキッスを飛ばすと、悪ガキは勢いよくドアを...
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はっと我に帰り、母国語と英語を織り交ぜて悪口雑言をまくし...
悄然として机に戻り、椅子に脱力した体を預けてぼうっとして...
バイクが使えなくても、隣のガレージに停めてある車のどれか...
きっと今頃はパジャマに着替えながら、頑固な相棒をまんまと...
「馬鹿だなあ、あいつ……本っ当、馬鹿だ」
苦笑しながら、開いたままだったスケッチブックを閉じた。そ...
相棒が出来ない離れ業で栓を開けると、一口あおって室内の様...
お望み通り、お目覚めの朝には熱いカプチーノを入れてやろう...
どうしよう、タバスコでも仕込んでやろうか……いや、匂いでバ...
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飲んだらあいつ、どんな顔するかな。
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ドアを閉めて、悪ガキの眠る離れの屋敷へと、ビールを傾けつ...
一工夫した特製コーヒーを入れて、我が儘なお坊ちゃん社長を...
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なんちゃって中国語ということでお許し下さい。
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作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
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第46巻
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第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
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第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
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