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#title(じゃじゃ馬ならし 後編) [#m79e6d8b]
>>263の続きです。
20年位前の時代劇「参匹がKILL!」より、素浪人の殿様×仙石。
残り一匹+妹分も出てきます。
エロありです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
兵四郎の施す快楽に捕われた真之介は、夢中で舌を絡めて混じ...
ん、んと小さく呻きながら口づけに応える真之介から離した唇...
「真之介、入れるぞ。許せ」
「……!と、のさま?」
急に名前を呼ばれて、真之介はうろたえた。
すると兵四郎の指が後ろをぐっと押し広げ、入り口に熱いもの...
真之介が驚く間に、それはずんっ、と中に入り込んできた。
指ではない大きなものが何なのか、すぐにはわからなかった。
緩められたおかげで、わずかな痛みのみで全てが埋め込まれ、...
「なんっ……と、殿様っ!なんだっ、なん、だ、こ、れっ……あぅ、...
「ふう、熱いな。痛くないか?」
「ひあっ、や、だっ、いやだっ、との、さま……!う、あぁ、あー...
口づけの間に下げた袴から取り出された兵四郎自身が、中を犯...
「大丈夫、大丈夫だ。真之介、何も怖くはないぞ」
「う、ば、馬鹿……名前なんぞ、呼ぶなっ!ふぁっ……」
「そうか、じゃあ仙石、何も怖がるな。俺に全て、委ねればいい」
「このっ、馬鹿!馬鹿、野郎っ、この、助平殿様っ……あ、あっ!」
衝撃のあまり真之介は涙をぽろぽろと流し、兵四郎の所業を罵...
兵四郎は困ったように笑い、震える身体を背中から包むように...
「すまん、仙石。お前があまりにもかわいくてな、つい」
「つ、つい!?つい、入れたってのか!ふざけるなっ……あ、あ!...
馴染んだと見て、兵四郎はゆるゆると腰を打ち付けた。
中をえぐる熱いものに気を乱された真之介は、半ば兵四郎への...
「ふぁ、あ……嘘だっ、こんな、こん、なっ……」
「嘘ではないぞ、仙石。俺のものが、お前の中に入っている」
「ば、馬鹿!いっ、言わなくて、いいんだっ!あ、うくっ」
「ふふ、今日ほどお前に、馬鹿と呼ばれた日はないな」
「んうっ、あ、ふっ、ばっ、ばか!馬鹿!貴様なんか、馬鹿殿様...
兵四郎は真之介の腰を掴み、貫いたものを大きく抜き差しし追...
真之介は悪態をつきながらも無意識に兵四郎の高ぶりを締め付...
狭さと熱さに兵四郎は酔いしれ、年甲斐もなくと自嘲しながら...
じっくりと突かれ甘く責められて、やがて真之介は、ほとんど...
「あっ、あ、あふ、も……もう、も、うっ……との、さ……あぁっ」
「うん……仙石、俺ももう、限界だ」
「はぁ、あぅ……あ、あっ、うぁっ……」
「いいぞ、仙石。出して、いい……真之介、出せ」
「あ!あ、あっ……んっ!ふ、あぁーっ……!」
「……っ!」
深く突かれてとうとう耐え切れず、真之介は藁束の中に欲を放...
ぎゅうっと締め付けられて兵四郎は呻いたが、放つ前に中から...
汚れた懐紙を丸めて放り投げると、袴を上げて着衣の乱れを直...
そして、俯せたままはあはあと荒い息をつく真之介を見やった。
流れた汗を手ぬぐいで拭き、下がった襟を直してやった。
抱き起こして板の床に仰向けに身体を横たえさせ、残りの懐紙...
下帯を付けさせて袴は履かせず、楽な着流しの恰好にさせて、...
呼吸は元に戻ったが、真之介は気怠げに手足を投げ出し、目を...
無理をさせてしまった、と兵四郎は心配になり、乱れた真之介...
「仙石……大丈夫か?」
「……大丈夫じゃ、ない」
「だろうな。いや、悪かった。いい年をして、歯止めが効かなか...
「……殿様」
心から頭を下げると、真之介は人差し指をちょいちょいと動か...
「うん?なんだ」
「歯ぁ、食いしばれ」
囁くように耳元に告げてから真之介はにやっと笑い、思いっき...
思わず兵四郎はよろめき、寝そべる真之介の上に倒れ込んだ。
容赦ない痛みに顔を振り、目を白黒させる兵四郎を見て、真之...
「ざまみろ!いいようにしてくれた、お返しだ!はっはっはぁ」
「っつう……やってくれたな」
「なんだ!文句あるかっ」
「いや、ない。それでこそ、仙石だ」
「ふんっ、これでもだいぶ、おまけしてやってんだ。握り拳じゃ...
「ふふ、確かにそうだ。ありがたいよ、仙石取り」
赤くなった頬を摩り、兵四郎は笑った。
「全く、その気がないってのに、どこで覚えたんだこんなこと」
「そりゃあおぬし、いろいろさ。読んだり、聞いたり。あとは実...
「……お、おぬし、女相手に、あんなことするのかっ」
「いやいや、あそこまではさすがにせんよ。せいぜい、指を入れ...
「い、入れられ……女にか!」
「うむ。吉原には、すごい技を持ったのがいてなあ……」
「そ、そうかぁ。江戸に行った折りには、ぜひ紹介してくれ」
「ふふ、あいわかった。覚えておこう」
すごいなぁ吉原は、と呟いて目を輝かせた真之介に、兵四郎は...
そして、自分はなぜこの男にあそこまでしてしまったのか、と...
初めは単なる悪戯のつもりだったが、腕の中で身悶え艶やかな...
真之介は色恋故の所業とは受け取らず、あくまで兵四郎の度の...
抱かれている時は大いにうろたえ、快楽に溺れながらも兵四郎...
あっけらかんとした、この男らしい始末の付け方だと思った。
それがありがたくもあり、また少し、寂しくも思えた。
その寂しさが何なのかと考えたが、容易に答えは出ては来なか...
「おい殿様、俺はもう寝るぞ。寝る前に言っとくが、あの一発だ...
「おお、いいとも。温泉宿も、おまけしてやろう」
「なにぃ、本当か!殿様、金持ってんのか」
「いや、ない。ないがまあ、なんとかなるさ」
にこにこと笑ってのたまった兵四郎に、真之介は呆気に取られ...
そして、本当になんとかなるかもしれない、と思わせるのがこ...
「ふん、まあ、どうなるか楽しみにしてるよ。じゃあ、俺は、寝...
「ああ。おやすみ、仙石」
告げて間もなく、すやすやと寝息が聞こえてきた。
兵四郎は穏やかに、真之介のあどけない寝顔を見つめた。
そして焚火に小枝を投げ込み火を強めてから、真之介の隣に藁...
昨夜の疲れからか、目が覚めた頃にはすっかり夜が明けていた。
秋晴れの空に山の赤さが照り映えて、兵四郎はまたも美しさに...
やや足腰に力が入らない真之介も、彼に合わせてゆっくりと歩...
ひょっとして自分を気遣っているのかと思ったが、わざわざ訊...
すると道の先の方から叫び声がした。走れない真之介を置いて...
雲助達が絡んで殴りかかってきたので、即座に叩きのめし追い...
上品そうな若い夫婦は兵四郎に心底感謝し、ぜひ宿場までの用...
追い付いた真之介に事情を説明すると、「やったな殿様、温泉宿...
聞き付けた亭主が、それならふたりの宿代も持たせてくれと申...
さすがに兵四郎は固辞したが、夫婦はどうしてもと言い張り、...
真之介は自分が助けたわけでもないのに、得意げに意気揚々と...
高らかに陽気な唄まで歌い出したので、兵四郎は夫婦と顔を見...
宿場で一番の旅籠に着くと、すすぎを持って出迎えた女中は見...
「あらっ、殿様!仙石さんも」
「おけいじゃないか。お前、ここで働いてるのか」
「美味しい物食べまくったら、お金なくなっちゃって。殿様達は...
「おう、いいだろ!何しろ、俺達はこちらのご夫婦の、用心棒だ...
正確には兵四郎が、であるが、真之介は胸を張って言い放った。
「へええ、うまくやったわね……あらぁ?ちょっと殿様、どうした...
「うん?顔がどうした」
「こっちが訊いてんのよ。真っ赤な手形が付いてるわよ!」
真之介は何も言わず、若い夫婦も気付いてはいたが恩人に非礼...
そういえば雲助達は俺を見て、このさんぴん妙な面をしやがっ...
朝起きたらやたらひりひりしていたから、川の水で冷やしはし...
「ひどく痕になってるわねえ。もう、どこの女にやられたのよっ...
呆れたおけいの台詞を聞いて、真之介はぶうっと派手に噴き出...
真正面から唾をかけられて、おけいは怒った。
「やぁだっ、きったないわねえ仙石さんったら!何がそんなに、...
「いや、な、なんでもない、なんでも……くくっ、はっはっは!」
「何よ、変な仙石さん。ねえ殿様、あんまりおかしな女に引っ掛...
「……そうだな。あれはえらく、凶暴なやつだった。もっとも俺が...
「ううん、殿様みたいな優しい人をこんなにするなんて、その女...
「そうか、まあ、そういうことにしておくかな」
ふたりのやり取りを聞いて、真之介はまた笑い声を上げた。
夫婦は目を丸くし、おけいは見知らぬ性悪女と真之介に、ぷん...
兵四郎はにわかに頬に痛みを感じ、思わず顔をしかめた。
「たこはどうしてる?」
「陣内さんなら、あっちの角で売ってるわよ。『たこの吸い出し...
荷物を置いて一杯やろうと、宿から出かける前に尋ねると、お...
兵四郎は真之介と連れ立って通りを歩いた。
やがて聞き慣れた、流れるような口上が耳に入ってきた。
「あらん、そこ行くいなせなお兄さん、素敵なお姉さん、ちょい...
さぁて、こちらに取り出したるは、天下に名だたる、たこの吸...
鍔黒陣内は、丸く福々しい顔いっぱいに笑みを浮かべて、勢い...
「やあ、たこ。売れてるか」
「ま、ぼちぼちってとこね。この宿場いいよ~。珍しく悪い奴い...
「いてて、こら、つ、つつくな!」
「ここの温泉、打ち身に効くのよ。よかったね~」
「おい、吸い出しは薦めんのか」
「うっせえな仙石!しかし殿様、隅に置けないねえ。どこのあば...
「うむ、じゃじゃ馬だ。じゃじゃ馬にやられた」
それを聞いてまた、真之介が笑った。
「なぁに笑ってんだよ、仙石の馬鹿!馬ったって、お前のことじ...
「そりゃあとびきり、かわいい馬だろうさ。なあ、殿様」
「何、お前、見たの?殿様のお馬ちゃん、見たの?どんなんだっ...
追いかけっこをしてじゃれ合うふたりに笑い、兵四郎は空を見...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
後半は参匹+妹分のじゃれ合いをただ書きたかっただけという…...
貴重なスペースありがとうございました。
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>>263の続きです。
20年位前の時代劇「参匹がKILL!」より、素浪人の殿様×仙石。
残り一匹+妹分も出てきます。
エロありです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
兵四郎の施す快楽に捕われた真之介は、夢中で舌を絡めて混じ...
ん、んと小さく呻きながら口づけに応える真之介から離した唇...
「真之介、入れるぞ。許せ」
「……!と、のさま?」
急に名前を呼ばれて、真之介はうろたえた。
すると兵四郎の指が後ろをぐっと押し広げ、入り口に熱いもの...
真之介が驚く間に、それはずんっ、と中に入り込んできた。
指ではない大きなものが何なのか、すぐにはわからなかった。
緩められたおかげで、わずかな痛みのみで全てが埋め込まれ、...
「なんっ……と、殿様っ!なんだっ、なん、だ、こ、れっ……あぅ、...
「ふう、熱いな。痛くないか?」
「ひあっ、や、だっ、いやだっ、との、さま……!う、あぁ、あー...
口づけの間に下げた袴から取り出された兵四郎自身が、中を犯...
「大丈夫、大丈夫だ。真之介、何も怖くはないぞ」
「う、ば、馬鹿……名前なんぞ、呼ぶなっ!ふぁっ……」
「そうか、じゃあ仙石、何も怖がるな。俺に全て、委ねればいい」
「このっ、馬鹿!馬鹿、野郎っ、この、助平殿様っ……あ、あっ!」
衝撃のあまり真之介は涙をぽろぽろと流し、兵四郎の所業を罵...
兵四郎は困ったように笑い、震える身体を背中から包むように...
「すまん、仙石。お前があまりにもかわいくてな、つい」
「つ、つい!?つい、入れたってのか!ふざけるなっ……あ、あ!...
馴染んだと見て、兵四郎はゆるゆると腰を打ち付けた。
中をえぐる熱いものに気を乱された真之介は、半ば兵四郎への...
「ふぁ、あ……嘘だっ、こんな、こん、なっ……」
「嘘ではないぞ、仙石。俺のものが、お前の中に入っている」
「ば、馬鹿!いっ、言わなくて、いいんだっ!あ、うくっ」
「ふふ、今日ほどお前に、馬鹿と呼ばれた日はないな」
「んうっ、あ、ふっ、ばっ、ばか!馬鹿!貴様なんか、馬鹿殿様...
兵四郎は真之介の腰を掴み、貫いたものを大きく抜き差しし追...
真之介は悪態をつきながらも無意識に兵四郎の高ぶりを締め付...
狭さと熱さに兵四郎は酔いしれ、年甲斐もなくと自嘲しながら...
じっくりと突かれ甘く責められて、やがて真之介は、ほとんど...
「あっ、あ、あふ、も……もう、も、うっ……との、さ……あぁっ」
「うん……仙石、俺ももう、限界だ」
「はぁ、あぅ……あ、あっ、うぁっ……」
「いいぞ、仙石。出して、いい……真之介、出せ」
「あ!あ、あっ……んっ!ふ、あぁーっ……!」
「……っ!」
深く突かれてとうとう耐え切れず、真之介は藁束の中に欲を放...
ぎゅうっと締め付けられて兵四郎は呻いたが、放つ前に中から...
汚れた懐紙を丸めて放り投げると、袴を上げて着衣の乱れを直...
そして、俯せたままはあはあと荒い息をつく真之介を見やった。
流れた汗を手ぬぐいで拭き、下がった襟を直してやった。
抱き起こして板の床に仰向けに身体を横たえさせ、残りの懐紙...
下帯を付けさせて袴は履かせず、楽な着流しの恰好にさせて、...
呼吸は元に戻ったが、真之介は気怠げに手足を投げ出し、目を...
無理をさせてしまった、と兵四郎は心配になり、乱れた真之介...
「仙石……大丈夫か?」
「……大丈夫じゃ、ない」
「だろうな。いや、悪かった。いい年をして、歯止めが効かなか...
「……殿様」
心から頭を下げると、真之介は人差し指をちょいちょいと動か...
「うん?なんだ」
「歯ぁ、食いしばれ」
囁くように耳元に告げてから真之介はにやっと笑い、思いっき...
思わず兵四郎はよろめき、寝そべる真之介の上に倒れ込んだ。
容赦ない痛みに顔を振り、目を白黒させる兵四郎を見て、真之...
「ざまみろ!いいようにしてくれた、お返しだ!はっはっはぁ」
「っつう……やってくれたな」
「なんだ!文句あるかっ」
「いや、ない。それでこそ、仙石だ」
「ふんっ、これでもだいぶ、おまけしてやってんだ。握り拳じゃ...
「ふふ、確かにそうだ。ありがたいよ、仙石取り」
赤くなった頬を摩り、兵四郎は笑った。
「全く、その気がないってのに、どこで覚えたんだこんなこと」
「そりゃあおぬし、いろいろさ。読んだり、聞いたり。あとは実...
「……お、おぬし、女相手に、あんなことするのかっ」
「いやいや、あそこまではさすがにせんよ。せいぜい、指を入れ...
「い、入れられ……女にか!」
「うむ。吉原には、すごい技を持ったのがいてなあ……」
「そ、そうかぁ。江戸に行った折りには、ぜひ紹介してくれ」
「ふふ、あいわかった。覚えておこう」
すごいなぁ吉原は、と呟いて目を輝かせた真之介に、兵四郎は...
そして、自分はなぜこの男にあそこまでしてしまったのか、と...
初めは単なる悪戯のつもりだったが、腕の中で身悶え艶やかな...
真之介は色恋故の所業とは受け取らず、あくまで兵四郎の度の...
抱かれている時は大いにうろたえ、快楽に溺れながらも兵四郎...
あっけらかんとした、この男らしい始末の付け方だと思った。
それがありがたくもあり、また少し、寂しくも思えた。
その寂しさが何なのかと考えたが、容易に答えは出ては来なか...
「おい殿様、俺はもう寝るぞ。寝る前に言っとくが、あの一発だ...
「おお、いいとも。温泉宿も、おまけしてやろう」
「なにぃ、本当か!殿様、金持ってんのか」
「いや、ない。ないがまあ、なんとかなるさ」
にこにこと笑ってのたまった兵四郎に、真之介は呆気に取られ...
そして、本当になんとかなるかもしれない、と思わせるのがこ...
「ふん、まあ、どうなるか楽しみにしてるよ。じゃあ、俺は、寝...
「ああ。おやすみ、仙石」
告げて間もなく、すやすやと寝息が聞こえてきた。
兵四郎は穏やかに、真之介のあどけない寝顔を見つめた。
そして焚火に小枝を投げ込み火を強めてから、真之介の隣に藁...
昨夜の疲れからか、目が覚めた頃にはすっかり夜が明けていた。
秋晴れの空に山の赤さが照り映えて、兵四郎はまたも美しさに...
やや足腰に力が入らない真之介も、彼に合わせてゆっくりと歩...
ひょっとして自分を気遣っているのかと思ったが、わざわざ訊...
すると道の先の方から叫び声がした。走れない真之介を置いて...
雲助達が絡んで殴りかかってきたので、即座に叩きのめし追い...
上品そうな若い夫婦は兵四郎に心底感謝し、ぜひ宿場までの用...
追い付いた真之介に事情を説明すると、「やったな殿様、温泉宿...
聞き付けた亭主が、それならふたりの宿代も持たせてくれと申...
さすがに兵四郎は固辞したが、夫婦はどうしてもと言い張り、...
真之介は自分が助けたわけでもないのに、得意げに意気揚々と...
高らかに陽気な唄まで歌い出したので、兵四郎は夫婦と顔を見...
宿場で一番の旅籠に着くと、すすぎを持って出迎えた女中は見...
「あらっ、殿様!仙石さんも」
「おけいじゃないか。お前、ここで働いてるのか」
「美味しい物食べまくったら、お金なくなっちゃって。殿様達は...
「おう、いいだろ!何しろ、俺達はこちらのご夫婦の、用心棒だ...
正確には兵四郎が、であるが、真之介は胸を張って言い放った。
「へええ、うまくやったわね……あらぁ?ちょっと殿様、どうした...
「うん?顔がどうした」
「こっちが訊いてんのよ。真っ赤な手形が付いてるわよ!」
真之介は何も言わず、若い夫婦も気付いてはいたが恩人に非礼...
そういえば雲助達は俺を見て、このさんぴん妙な面をしやがっ...
朝起きたらやたらひりひりしていたから、川の水で冷やしはし...
「ひどく痕になってるわねえ。もう、どこの女にやられたのよっ...
呆れたおけいの台詞を聞いて、真之介はぶうっと派手に噴き出...
真正面から唾をかけられて、おけいは怒った。
「やぁだっ、きったないわねえ仙石さんったら!何がそんなに、...
「いや、な、なんでもない、なんでも……くくっ、はっはっは!」
「何よ、変な仙石さん。ねえ殿様、あんまりおかしな女に引っ掛...
「……そうだな。あれはえらく、凶暴なやつだった。もっとも俺が...
「ううん、殿様みたいな優しい人をこんなにするなんて、その女...
「そうか、まあ、そういうことにしておくかな」
ふたりのやり取りを聞いて、真之介はまた笑い声を上げた。
夫婦は目を丸くし、おけいは見知らぬ性悪女と真之介に、ぷん...
兵四郎はにわかに頬に痛みを感じ、思わず顔をしかめた。
「たこはどうしてる?」
「陣内さんなら、あっちの角で売ってるわよ。『たこの吸い出し...
荷物を置いて一杯やろうと、宿から出かける前に尋ねると、お...
兵四郎は真之介と連れ立って通りを歩いた。
やがて聞き慣れた、流れるような口上が耳に入ってきた。
「あらん、そこ行くいなせなお兄さん、素敵なお姉さん、ちょい...
さぁて、こちらに取り出したるは、天下に名だたる、たこの吸...
鍔黒陣内は、丸く福々しい顔いっぱいに笑みを浮かべて、勢い...
「やあ、たこ。売れてるか」
「ま、ぼちぼちってとこね。この宿場いいよ~。珍しく悪い奴い...
「いてて、こら、つ、つつくな!」
「ここの温泉、打ち身に効くのよ。よかったね~」
「おい、吸い出しは薦めんのか」
「うっせえな仙石!しかし殿様、隅に置けないねえ。どこのあば...
「うむ、じゃじゃ馬だ。じゃじゃ馬にやられた」
それを聞いてまた、真之介が笑った。
「なぁに笑ってんだよ、仙石の馬鹿!馬ったって、お前のことじ...
「そりゃあとびきり、かわいい馬だろうさ。なあ、殿様」
「何、お前、見たの?殿様のお馬ちゃん、見たの?どんなんだっ...
追いかけっこをしてじゃれ合うふたりに笑い、兵四郎は空を見...
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後半は参匹+妹分のじゃれ合いをただ書きたかっただけという…...
貴重なスペースありがとうございました。
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