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#title(オリジ ゲイニソ 後輩×先輩) [#zdfeb0fc]
またまたお借りします
オリジ ゲイニソでコソビ外カプ
全国区ブレイク後輩×ローカルゲイニソ先輩
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
今日は全然ツイてへん。
目が覚めたら、入りの時間はとっくに過ぎとって。
取る物も取り合えずタクシーで劇場まで乗りつけたら、財布の...
あげくクレジットもキャッシュカードも、財布とは別にしとる...
(結構屈辱的なことだが、相方が「自業自得や」と言うて貸し...
開演したらしたで「こいつ今日ありえへんくらいヒドイ遅刻し...
その後もしつこく続いた予定外のイジりで公演時間が延びて、...
家に戻って金やカードをとってくる暇なんて全然なかったんで。
俺はまたもや後輩に金を借り(くそっ…!)、新大阪駅までタク...
予約していた新幹線になんとかギリギリセーフで滑り込んだ。
前もって買うてたチケットだけは財布の中に入れとって、ホン...
目的地に到着し、新幹線を降りる。待ち合わせ場所で待つこと...
待ち人は帽子を目深にかぶるでもなく、グラサンや伊達メガネ...
案の定周囲から「ねえ、あれってお笑いの…」だとか「もしかし...
こればっかりはしゃーない。テレビは全国ネットのゴールデン...
ちなみに、さっき俺が1人でここでコイツを待っとる時には、...
俺と相方は、一応大阪では道行くおばちゃんらに「あれ、あん...
「お待たせしました。どこ行きます?もしかしてもうメシ食う...
「いや、今日はまだ食うてへんけど…なあオマエ、もうちょっと...
「食うてないんやったら、俺が知っとるとこあるんで、そこ行...
「人の話聞けや!」
嗚呼、どんなベタなボケにもツッコまずにはおれん、職業軍人...
「ちゅーか、実はもう予約入れてんですけどね」
ほんなら最初からそう言えや、と絡みつつ、アイツに連れて来...
「喫茶店やん」「喫茶店ですよ?」
どうやら酒を飲むという選択肢は、はなからないらしい。
しかも、扉には「Closed」の札がかかっとる。
「閉店時間過ぎとるやん」「過ぎてますよ?」
なんやねん、このグダグダなやり取り。今時の若手かてこんな...
「ここ、俺のダチがやっとるんです。で、今日あなたを連れて...
どうやらコイツなりに人目を避ける気遣いはしてくれてたらし...
まあ、さっきの駅でのザマを見れば、十中八九自分のファンの...
こじんまりとした店内の一番奥の席に、アイツと向かい合って...
今日はいろいろあって、ほんでもって金と時間はひたすらなく...
「新幹線の中でも、金がなくてお茶ぐらいしか買えんかってん」
とりあえず腹に溜まるもん、と言うと、アイツにガーリックス...
が、出てきたのはステーキっちゅーよりはただの鉄板焼と言う...
これが何々産の最高級和牛の霜降りで、秘伝のタレを使って云...
売れてる恋び…いやいや、後輩にも気ぃ使う俺。
なんてよぉ出来た恋び…あかんあかん、先輩やねん。
「ほんで?」
ガーリックがよぉ効いた肉とライスを交互に頬張っていると、...
「何がほんで?やねん」
「何で今回はそないに急いでこっちに来てくれたんですか?」
明後日には半年かそこいらぶりの、東京の劇場での仕事が入っ...
「ええねん、俺らは週休3日やし。時間の融通は割りときくん...
こちとら、芸歴をちょっとだけ長く積んだぐらいしか誇れるも...
バイトをかけもちせんと生計が成り立たへんひよっこの若手に...
仕事が入っとらん日ぃを計算したら、平均したら週に3日はそ...
「月休2日のオマエにはわからへんやろなあ」
「ちょお、それどこの労働基準法無視した会社ですか。失礼や...
「……体壊すなよ?」
とりあえず心配だけはしといたる。
うちの事務所は、「金のなる木は生かさず殺さず」がモットー...
「ほんで?」
また同じ台詞で聞き返される。
「だから何がほんで?やねん」
「1日早く東京入りしたホンマの理由、まだ聞いてませんて。...
ちっ、うまいこと誤魔化せたと思とったのに。
オマエもしつこいのー、別にそんなん俺の勝手やろ!と声を荒...
「…俺ら、ホンマに休みが不規則な仕事してますよねー」
不意にアイツが、声のボリュームを上げてきた。
意味ありげに浮かべているニヤニヤ笑いと相まって、何や、嫌...
「何が言いたいねん」
「お互い忙しくって、なかなか休み合う時ないですよねー」
「………俺は週休3日や。オマエみたいに忙しない」
俺はせわしなく動かしていたフォークをカチャリと皿の上に置...
「俺らは今、月休3日なんです」
「………さっき言うたやん」「さっき言いましたよ?」
またもあのグダグダな会話に戻る。が、さっきまでと違って、...
「俺ら最近めっちゃ忙しかって、今日までスケジュール混み混...
「…………………………」
ワー、パチパチパチパチ~と口で言いながら1人拍手をするア...
そしてそんな楽しそうなアイツから、ふいっと視線を逸らす俺。
「あれ?でも変やな~。俺この話、たしか誰かさんにメールで...
「おーい」
アイツの言葉が核心に迫ろうとしたその時、厨房の奥からマス...
「悪い。ちょっと出て行かないといけなくなってさ。10分ぐら...
うん、ええよー、とアイツはマスターに向かってひらひらと手...
マスターは俺に向かってすみません、戻ってきたらすぐ食後の...
ドアについとる古ぼけたベルが、チリンチリンと鳴った後に、...
そして店の中には当然のように、俺とアイツだけが残された。
マスターの乱入でせっかくうやむやになってくれた話がまた元...
「で、何の話してましたっけ?ああ、せやせや。半月前の1日...
「ちゃうわ!ちゅーか、そんな話今更蒸し返すな、アホ!」
…コイツは、何が何でも俺の口から『その理由』を引き出したい...
何もかもわかっとるくせに、コイツときたら……ホンマに絵に描...
「………や」
「はい?」
「………からや」
「聞こえません~、もっと大きな声で頼んます~」
「オマエの休みに合わせたからやて、言うてるやろ!!!」
……アカン、結局コイツにまんまと乗せられて、言うてしもうた...
嗚呼、今日はホンマにツイてへん。
「そう言うてくれるの、ずっと待ってました」
二人きりの店内。アイツはガタン、と音を立てて椅子から立ち...
半ば無理やり言わせたくせに、と一応反論はしたが、アイツは...
「確かに俺、休みのことはメールで話してましたけど、別に早...
せやな。
わざわざ入りを2日も早めて、前もって新幹線のチケットも買...
そうやってオマエに会いに来たアホは他の誰でもない、この…俺...
「俺、ホンマのホンマに嬉しかったんですよ?」
そう囁いたアイツの男前な顔が、ぐぐっと至近距離に近づいた...
アカン、また流されてまう――
そう思った時には、もう遅かった。
「……ニンニク臭かったやろ?」
「俺、ガーリック嫌いやないですし。それにあいつが帰ってき...
せやからもう一回、と唇を近づけてきたアイツの頭を、俺はす...
「調子のんなっ!」
「エエですやん、どうせこの後俺ん家帰ったら、もう一回とい...
「やっかましいわ!」
「そう言いながら、顔めっちゃ赤いし、口元もえらい緩んでま...
「みっ、見んなやっ!」
俺はもう一度遠慮せずアイツの頭を叩いたが、今度はペシッと...
ドアのベルが鳴る気配はまだない。
食後のコーヒーでこのニンニク臭を消せるのは、も少し後にな...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
先輩は「恋人」と口にするのが恥ずかしいお年頃(三十路)
- 先輩ラブリー!ほんまにドンくさいなこの人はw w w 後輩じ...
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またまたお借りします
オリジ ゲイニソでコソビ外カプ
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|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
今日は全然ツイてへん。
目が覚めたら、入りの時間はとっくに過ぎとって。
取る物も取り合えずタクシーで劇場まで乗りつけたら、財布の...
あげくクレジットもキャッシュカードも、財布とは別にしとる...
(結構屈辱的なことだが、相方が「自業自得や」と言うて貸し...
開演したらしたで「こいつ今日ありえへんくらいヒドイ遅刻し...
その後もしつこく続いた予定外のイジりで公演時間が延びて、...
家に戻って金やカードをとってくる暇なんて全然なかったんで。
俺はまたもや後輩に金を借り(くそっ…!)、新大阪駅までタク...
予約していた新幹線になんとかギリギリセーフで滑り込んだ。
前もって買うてたチケットだけは財布の中に入れとって、ホン...
目的地に到着し、新幹線を降りる。待ち合わせ場所で待つこと...
待ち人は帽子を目深にかぶるでもなく、グラサンや伊達メガネ...
案の定周囲から「ねえ、あれってお笑いの…」だとか「もしかし...
こればっかりはしゃーない。テレビは全国ネットのゴールデン...
ちなみに、さっき俺が1人でここでコイツを待っとる時には、...
俺と相方は、一応大阪では道行くおばちゃんらに「あれ、あん...
「お待たせしました。どこ行きます?もしかしてもうメシ食う...
「いや、今日はまだ食うてへんけど…なあオマエ、もうちょっと...
「食うてないんやったら、俺が知っとるとこあるんで、そこ行...
「人の話聞けや!」
嗚呼、どんなベタなボケにもツッコまずにはおれん、職業軍人...
「ちゅーか、実はもう予約入れてんですけどね」
ほんなら最初からそう言えや、と絡みつつ、アイツに連れて来...
「喫茶店やん」「喫茶店ですよ?」
どうやら酒を飲むという選択肢は、はなからないらしい。
しかも、扉には「Closed」の札がかかっとる。
「閉店時間過ぎとるやん」「過ぎてますよ?」
なんやねん、このグダグダなやり取り。今時の若手かてこんな...
「ここ、俺のダチがやっとるんです。で、今日あなたを連れて...
どうやらコイツなりに人目を避ける気遣いはしてくれてたらし...
まあ、さっきの駅でのザマを見れば、十中八九自分のファンの...
こじんまりとした店内の一番奥の席に、アイツと向かい合って...
今日はいろいろあって、ほんでもって金と時間はひたすらなく...
「新幹線の中でも、金がなくてお茶ぐらいしか買えんかってん」
とりあえず腹に溜まるもん、と言うと、アイツにガーリックス...
が、出てきたのはステーキっちゅーよりはただの鉄板焼と言う...
これが何々産の最高級和牛の霜降りで、秘伝のタレを使って云...
売れてる恋び…いやいや、後輩にも気ぃ使う俺。
なんてよぉ出来た恋び…あかんあかん、先輩やねん。
「ほんで?」
ガーリックがよぉ効いた肉とライスを交互に頬張っていると、...
「何がほんで?やねん」
「何で今回はそないに急いでこっちに来てくれたんですか?」
明後日には半年かそこいらぶりの、東京の劇場での仕事が入っ...
「ええねん、俺らは週休3日やし。時間の融通は割りときくん...
こちとら、芸歴をちょっとだけ長く積んだぐらいしか誇れるも...
バイトをかけもちせんと生計が成り立たへんひよっこの若手に...
仕事が入っとらん日ぃを計算したら、平均したら週に3日はそ...
「月休2日のオマエにはわからへんやろなあ」
「ちょお、それどこの労働基準法無視した会社ですか。失礼や...
「……体壊すなよ?」
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うちの事務所は、「金のなる木は生かさず殺さず」がモットー...
「ほんで?」
また同じ台詞で聞き返される。
「だから何がほんで?やねん」
「1日早く東京入りしたホンマの理由、まだ聞いてませんて。...
ちっ、うまいこと誤魔化せたと思とったのに。
オマエもしつこいのー、別にそんなん俺の勝手やろ!と声を荒...
「…俺ら、ホンマに休みが不規則な仕事してますよねー」
不意にアイツが、声のボリュームを上げてきた。
意味ありげに浮かべているニヤニヤ笑いと相まって、何や、嫌...
「何が言いたいねん」
「お互い忙しくって、なかなか休み合う時ないですよねー」
「………俺は週休3日や。オマエみたいに忙しない」
俺はせわしなく動かしていたフォークをカチャリと皿の上に置...
「俺らは今、月休3日なんです」
「………さっき言うたやん」「さっき言いましたよ?」
またもあのグダグダな会話に戻る。が、さっきまでと違って、...
「俺ら最近めっちゃ忙しかって、今日までスケジュール混み混...
「…………………………」
ワー、パチパチパチパチ~と口で言いながら1人拍手をするア...
そしてそんな楽しそうなアイツから、ふいっと視線を逸らす俺。
「あれ?でも変やな~。俺この話、たしか誰かさんにメールで...
「おーい」
アイツの言葉が核心に迫ろうとしたその時、厨房の奥からマス...
「悪い。ちょっと出て行かないといけなくなってさ。10分ぐら...
うん、ええよー、とアイツはマスターに向かってひらひらと手...
マスターは俺に向かってすみません、戻ってきたらすぐ食後の...
ドアについとる古ぼけたベルが、チリンチリンと鳴った後に、...
そして店の中には当然のように、俺とアイツだけが残された。
マスターの乱入でせっかくうやむやになってくれた話がまた元...
「で、何の話してましたっけ?ああ、せやせや。半月前の1日...
「ちゃうわ!ちゅーか、そんな話今更蒸し返すな、アホ!」
…コイツは、何が何でも俺の口から『その理由』を引き出したい...
何もかもわかっとるくせに、コイツときたら……ホンマに絵に描...
「………や」
「はい?」
「………からや」
「聞こえません~、もっと大きな声で頼んます~」
「オマエの休みに合わせたからやて、言うてるやろ!!!」
……アカン、結局コイツにまんまと乗せられて、言うてしもうた...
嗚呼、今日はホンマにツイてへん。
「そう言うてくれるの、ずっと待ってました」
二人きりの店内。アイツはガタン、と音を立てて椅子から立ち...
半ば無理やり言わせたくせに、と一応反論はしたが、アイツは...
「確かに俺、休みのことはメールで話してましたけど、別に早...
せやな。
わざわざ入りを2日も早めて、前もって新幹線のチケットも買...
そうやってオマエに会いに来たアホは他の誰でもない、この…俺...
「俺、ホンマのホンマに嬉しかったんですよ?」
そう囁いたアイツの男前な顔が、ぐぐっと至近距離に近づいた...
アカン、また流されてまう――
そう思った時には、もう遅かった。
「……ニンニク臭かったやろ?」
「俺、ガーリック嫌いやないですし。それにあいつが帰ってき...
せやからもう一回、と唇を近づけてきたアイツの頭を、俺はす...
「調子のんなっ!」
「エエですやん、どうせこの後俺ん家帰ったら、もう一回とい...
「やっかましいわ!」
「そう言いながら、顔めっちゃ赤いし、口元もえらい緩んでま...
「みっ、見んなやっ!」
俺はもう一度遠慮せずアイツの頭を叩いたが、今度はペシッと...
ドアのベルが鳴る気配はまだない。
食後のコーヒーでこのニンニク臭を消せるのは、も少し後にな...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
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