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#title(芸人 ライセンス 藤原×井本 「Wait for」)
鯨忍 来扇子 白×黒 「Wait for」
お邪魔いたします
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
藤藁の手が、声が、体が、俺のスペースをちらちらと侵してく...
何年経っても、幾つになっても、俺に依存しようとする態度は...
その重さにもうそろそろ、潰されそうやで、ほんまに。
「外れてんで」
ふいに、相方の低い声が俺の思考へと割って入った。
いきなり聞こえた声にはっとして目の前を見ると、藤藁の顔が...
…また、やってもうた。
目の前は立ち見も出るほど満席状態の観客席。
ぼんやりしていた俺の状態を前の方の客は気付いてたようで、...
まずい、どうフォローしよか…俺はピンマイクを直しながら、必...
「お前なあ…さっきから聞いてんのか」
笑いでも何でもなく、普通の会話として呆れを含んだ声で尋ね...
「聞いてるよ。聞いてないようでしっかり聞いてんねん」
責めるような藤藁の視線から逃れるため、俺は俯いてもう既に...
俺の適当な嘘に納得する筈もなく、短い沈黙のあと、藤藁は観...
「…あのねえ、聞いて下さいよ。こいつ2週間位前からちょこち...
やっぱりそうきたか…。
そろそろやろうな、と予想していたその行動に俺は心底うんざ...
つい数十分前の楽屋ですでにこの事について小言を言われたば...
多分、客の前で吊るし上げられるだろうと予想はしてた。答え...
俺はどうやってこの会話を早めに切り上げようかと、思考をフ...
「…疲れてんねん、最近暑いし夜寝られんし、夏バテもあるし…...
「そんなもん俺かて一緒やろ。おい、貴ちゃん」
「誰が貴ちゃんやねん」
すかさず突っ込むとそのテンポのよさに客席がどっと沸く。そ...
コーナーのSEが流れる一瞬の合間に藤藁をちらりと横目で見...
ライセンスを組んで十数年、機嫌が悪かろうがへこむことがあ...
どちらかが揺らげばどちらかがしっかりと立つ。そうやってバ...
当たり前、それなのに。
今思えば、仕事上のこの関係が、俺たちそれぞれのスペースを...
『これが恋やないなんて、誰が言えんねん』
ニ週間前にそう言った唇がするすると言葉を紡いでる。
俺を起こさへんようにって、柔らかく押し当てられたあの唇が。
その呟きを俺が聞いたなんて、本人は全く知らないし、わかっ...
できる事ならば俺かて聴きたくなかった。何も知らんままに、...
そうすれば、
この感情に気付く事も無かったのに。
ホンマに、これが恋やないなんて、誰が言えんねん。
あと少しでいい。
あと少しでいいから、俺が囚われているのはお前の愛情表現の...
仕事も私生活も手に付かんほど、考えこんでまうお前へのこの...
潰される前に、認めるから。どうか。
ケリが付いたら、即効抱きしめにいくから。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ありがとうございましたー
#comment
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鯨忍 来扇子 白×黒 「Wait for」
お邪魔いたします
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藤藁の手が、声が、体が、俺のスペースをちらちらと侵してく...
何年経っても、幾つになっても、俺に依存しようとする態度は...
その重さにもうそろそろ、潰されそうやで、ほんまに。
「外れてんで」
ふいに、相方の低い声が俺の思考へと割って入った。
いきなり聞こえた声にはっとして目の前を見ると、藤藁の顔が...
…また、やってもうた。
目の前は立ち見も出るほど満席状態の観客席。
ぼんやりしていた俺の状態を前の方の客は気付いてたようで、...
まずい、どうフォローしよか…俺はピンマイクを直しながら、必...
「お前なあ…さっきから聞いてんのか」
笑いでも何でもなく、普通の会話として呆れを含んだ声で尋ね...
「聞いてるよ。聞いてないようでしっかり聞いてんねん」
責めるような藤藁の視線から逃れるため、俺は俯いてもう既に...
俺の適当な嘘に納得する筈もなく、短い沈黙のあと、藤藁は観...
「…あのねえ、聞いて下さいよ。こいつ2週間位前からちょこち...
やっぱりそうきたか…。
そろそろやろうな、と予想していたその行動に俺は心底うんざ...
つい数十分前の楽屋ですでにこの事について小言を言われたば...
多分、客の前で吊るし上げられるだろうと予想はしてた。答え...
俺はどうやってこの会話を早めに切り上げようかと、思考をフ...
「…疲れてんねん、最近暑いし夜寝られんし、夏バテもあるし…...
「そんなもん俺かて一緒やろ。おい、貴ちゃん」
「誰が貴ちゃんやねん」
すかさず突っ込むとそのテンポのよさに客席がどっと沸く。そ...
コーナーのSEが流れる一瞬の合間に藤藁をちらりと横目で見...
ライセンスを組んで十数年、機嫌が悪かろうがへこむことがあ...
どちらかが揺らげばどちらかがしっかりと立つ。そうやってバ...
当たり前、それなのに。
今思えば、仕事上のこの関係が、俺たちそれぞれのスペースを...
『これが恋やないなんて、誰が言えんねん』
ニ週間前にそう言った唇がするすると言葉を紡いでる。
俺を起こさへんようにって、柔らかく押し当てられたあの唇が。
その呟きを俺が聞いたなんて、本人は全く知らないし、わかっ...
できる事ならば俺かて聴きたくなかった。何も知らんままに、...
そうすれば、
この感情に気付く事も無かったのに。
ホンマに、これが恋やないなんて、誰が言えんねん。
あと少しでいい。
あと少しでいいから、俺が囚われているのはお前の愛情表現の...
仕事も私生活も手に付かんほど、考えこんでまうお前へのこの...
潰される前に、認めるから。どうか。
ケリが付いたら、即効抱きしめにいくから。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ありがとうございましたー
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