ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
43-469
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(オリジナル 三角関係に萌えないか?)
比較的平和な三角関係スレに萌えた住人です。
攻×受×主人公を表したかったはずがテンプレ満載のBL学園にな...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「ぶはっ。今日はまた派手にやられたなあ」
ぐしゃぐしゃの頭にボロッと崩れた制服姿。黒澤は呆れを通り...
クラスメイト兼、元部長の白石は、受験期間の真っ直中にも関...
今のところかれこれ0勝60敗といった散々な戦歴だ。部長の威厳...
黒澤の座る席の前までくると、白石は飛び跳ねた髪をがしがし...
普段サラサラと揺れる白石の黒髪は、艶やかで柔らかく指に馴...
ただ、そう何度も触れられるわけではないので、こうして遠慮...
しかし黒澤はそんな感情を微塵も外に出さない。まだ跳ねる耳...
「くっそ…あいつら、碧だって論文忙しいんだから邪魔すんじゃ...
「みどりちゃん、3Eのアイドルやからねえ」
「そうなんだよ、まあ碧が可愛くて頭も良くて何もかも完璧な...
というか碧の良さがわからない人間なんてこの世にいるわけ...
あいつら寄ってたかってここ教えてくれだのこの問題解いて...
「ああ、わかった。わかったから一旦落ち着き、シロ」
「シロってゆーな」
「いや、それ今更すぎやん」
はああ、と大きなため息をつくと、白石は机に突っ伏した。
無防備に晒されている黒髪と、そこにチラつく長い睫が、黒澤...
それでも黒澤は頬杖を崩さぬまま、右手を握りしめてただ視線...
「…あいつお人好しなんだよ、ほんと。中学受験の時、風邪引い...
途中で座り込んでるお婆さん助けて病院まで付き添って本命...
マンガみたいな話だろ?眉を寄せて苦笑しながら目を合わせて...
「ここの試験の時もさ、消しゴム忘れた越境のやつに、半分ち...
しかも不器用だからすげー割合で割けたやつの大きい方相手...
ほんとバカがつくくらいお人好しなんだよ、だから心配してん...
そう思い出したように白石は頭を上げると、その髪を苛立たし...
「知らんかったわあ。みどりちゃん、そない危ない橋渡ってき...
「そーなんだよ!いくら指定校だからってどんな間違いがある...
「そらシロ兄さんも心配しはりますわ」
「だろ?なのに当の碧は推薦でみんなに申し訳ないからとかな...
ほんといい加減にしろよ…白石の愚痴がピークに達した瞬間、ガ...
「白ちゃん、いる?」
「おーみどりちゃん」
「碧!?」
がたんと音を立てて立ち上がったかと思うと、白石はものすご...
「おまっ、セーターだけじゃ寒いだろ?ちゃんと学ラン羽織れ...
「はは、大丈夫だよ~うちのクラス結構暑くてさ」
「密度高なってるもんなあE組は」
「それにしたって廊下は寒いだろ、風邪引いたらどうすんだっ...
「もーシロ兄さんホンマ落ち着こや」
まあまあとたしなめながら、で、みどりちゃんはどうしたん?...
「谷本先生が職員室こいって、前の人の面談、早めに終わった...
「ほんとか?じゃあ行かないとな…サンキュー碧」
「ううん。谷本先生熱心だから話長いんでしょう?がんばって...
「お前も、もう外暗いんだからなるべく早く帰れよ」
「せや、やもっちゃんに負けんなシロ。みどりちゃんは俺が責...
「よし任せたぞ、図々しいE組の連中からちゃんと碧を守って...
「もーわかったから!」
白石が廊下を曲がった姿を見届けると、黒澤と碧ははあっ、と...
「ほんっっっまに何やねんなあいつ」
「もう本当心配性なんだから…」
「自分こそ国立受験控えてるっちゅーのに、推薦のみどりちゃ...
まあ僕が抜けてるから心配かけちゃうんだけどね。そう呟くと...
「ごめんね、黒澤。なんか…」
「ええよ。白石のアレはいつものことやからなあ」
「黒澤は専門だっけ」
「あー…そのはずやってんけど…」
ちょう考えとんねん。大型犬のような人懐っこい柔らかな笑顔...
転校で入ってきた黒澤の成績は、この高校の平均偏差値よりず...
その黒澤が家業を継ぐので専門に通うと早々に宣言したため、...
「世話してもろてる身で、大学なんて考えられへんねやったん...
「ほんとに!?じゃあ受けるとしたら…」
「ああ、白石とおんなしとこ」
準備なんもしとらんし、落っこちたら恥ずかしいから白石には...
照れながら語る黒澤に、碧は目を細めて極上の笑顔を向けた。
好きな人が好きな人と同じ進路を選んでくれた。こんな嬉しい...
「黒澤なら大丈夫だよ!」
「わからんて。まあ頑張ってみるけどな」
「受かったら、もちろん白ちゃんに告白するんだよね?」
「なっ…」
「ちゃんと、伝えてくれるんだよね?」
直球すぎる問いかけに黒澤は思わず言葉を失った。
にこにこと天使の笑顔でほほえむ目の前の男に、一瞬たじろい...
「もー…みどりちゃんにはかなわんわあ」
「白ちゃんの事、大事にしてくれるって約束したよね」
「ああ、覚えとるよ」
「白ちゃんは気付いてないけど、絶対黒澤が必要なんだよ、黒...
「だから、それは大袈裟やて…」
「大袈裟じゃない」
真剣な碧の眼差しにほとほと困りかけた黒澤は、しばらく赤く...
それでも数秒無言で考え込んだ後、わかった、と決心した顔に...
同級生の誰よりも大人びていて、頼りになる優しい笑顔。
無理を承知でぶつけた想いにも、はっきりと向かい合ってくれ...
「みどりちゃんとの約束は、ちゃんと守る」
「絶対だよ」
「ああ。だからそんな泣きそうな顔せんといて」
な?
よしよしと触れられた頭に黒澤の熱が伝わって、本当に涙がこ...
この手がいつも、白石の髪を愛でたくていながら握りしめられ...
優しすぎる手が、早く大好きな大好きな白石を包んでくれれば...
その日を願って、碧は顔を上げると、えへへ、と微笑んだ。
「さて、帰るかあ」
「でも黒澤、今日は白ちゃんのこと…」
「コラアアア黒澤ァァァ!」
「何うちの碧に触ってんだテメエエエ!」
「うわ、私立組」
「なんだコラ、私立バカにしてんのかコラ」
「天下のK大決まってる碧に向かって何様だコラ」
「いやみどりちゃんのことやのうて…」
勢いよく駆けてきたE組の赤川と青木に、黒澤は呆れ顔を浮か...
白石がE組に突撃しては返り討ちにあって帰ってくるのはこの...
むさ苦しく熱いお祭り男たちは、元部活仲間で気心が知れてい...
「碧に何かしたらただじゃおかねーぞコラ」
「おめー白石が鈍すぎるからって碧に鞍替えしたらぬっ殺すか...
「は!?なに言って…」
「オメーが白石に惚れてることなんて気付いてないのは鈍い白...
フンッ!と偉そうにふんぞり返る赤川と青木に呆れながら、黒...
「その黄村にみどりちゃんもっていかれてんで?」
黒澤が指さした方向には、いつの間にか黄村が碧の首に腕を巻...
「碧~勉強ないなら一緒に帰ろ~」
「んーいいけど」
運動神経抜群の黄村は部内でも飛び抜けた活躍をするエースで...
碧の肩に手をまわすと、レッツゴー!とものすごい早さでE組...
「黒澤ー!今日はいいから、ありがとうねー!」
つれて行かれざま振り返って残してくれた碧の言葉に相槌を打...
窓の外を見上げれば、すでに星が煌めいて、寒そうな外気を想...
暖房を切られた教室はひんやりと静かに夜の空気が浸食し始め...
こんな空間に、白石が一人帰ってるのは寂しすぎるだろう。
せめておかえりの一言で迎えたくて。未だコートも着てこない...
そんな事を考えながら黒澤は静かに白石の帰りを待つことにし...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
途中アク禁で涙目になったり
PCから見たらみたで下手すぐる文章で涙目になったりしまし...
とりあえず平和な三角関係は萌えます。ということで
スペースありがとうございました。
#comment
終了行:
#title(オリジナル 三角関係に萌えないか?)
比較的平和な三角関係スレに萌えた住人です。
攻×受×主人公を表したかったはずがテンプレ満載のBL学園にな...
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「ぶはっ。今日はまた派手にやられたなあ」
ぐしゃぐしゃの頭にボロッと崩れた制服姿。黒澤は呆れを通り...
クラスメイト兼、元部長の白石は、受験期間の真っ直中にも関...
今のところかれこれ0勝60敗といった散々な戦歴だ。部長の威厳...
黒澤の座る席の前までくると、白石は飛び跳ねた髪をがしがし...
普段サラサラと揺れる白石の黒髪は、艶やかで柔らかく指に馴...
ただ、そう何度も触れられるわけではないので、こうして遠慮...
しかし黒澤はそんな感情を微塵も外に出さない。まだ跳ねる耳...
「くっそ…あいつら、碧だって論文忙しいんだから邪魔すんじゃ...
「みどりちゃん、3Eのアイドルやからねえ」
「そうなんだよ、まあ碧が可愛くて頭も良くて何もかも完璧な...
というか碧の良さがわからない人間なんてこの世にいるわけ...
あいつら寄ってたかってここ教えてくれだのこの問題解いて...
「ああ、わかった。わかったから一旦落ち着き、シロ」
「シロってゆーな」
「いや、それ今更すぎやん」
はああ、と大きなため息をつくと、白石は机に突っ伏した。
無防備に晒されている黒髪と、そこにチラつく長い睫が、黒澤...
それでも黒澤は頬杖を崩さぬまま、右手を握りしめてただ視線...
「…あいつお人好しなんだよ、ほんと。中学受験の時、風邪引い...
途中で座り込んでるお婆さん助けて病院まで付き添って本命...
マンガみたいな話だろ?眉を寄せて苦笑しながら目を合わせて...
「ここの試験の時もさ、消しゴム忘れた越境のやつに、半分ち...
しかも不器用だからすげー割合で割けたやつの大きい方相手...
ほんとバカがつくくらいお人好しなんだよ、だから心配してん...
そう思い出したように白石は頭を上げると、その髪を苛立たし...
「知らんかったわあ。みどりちゃん、そない危ない橋渡ってき...
「そーなんだよ!いくら指定校だからってどんな間違いがある...
「そらシロ兄さんも心配しはりますわ」
「だろ?なのに当の碧は推薦でみんなに申し訳ないからとかな...
ほんといい加減にしろよ…白石の愚痴がピークに達した瞬間、ガ...
「白ちゃん、いる?」
「おーみどりちゃん」
「碧!?」
がたんと音を立てて立ち上がったかと思うと、白石はものすご...
「おまっ、セーターだけじゃ寒いだろ?ちゃんと学ラン羽織れ...
「はは、大丈夫だよ~うちのクラス結構暑くてさ」
「密度高なってるもんなあE組は」
「それにしたって廊下は寒いだろ、風邪引いたらどうすんだっ...
「もーシロ兄さんホンマ落ち着こや」
まあまあとたしなめながら、で、みどりちゃんはどうしたん?...
「谷本先生が職員室こいって、前の人の面談、早めに終わった...
「ほんとか?じゃあ行かないとな…サンキュー碧」
「ううん。谷本先生熱心だから話長いんでしょう?がんばって...
「お前も、もう外暗いんだからなるべく早く帰れよ」
「せや、やもっちゃんに負けんなシロ。みどりちゃんは俺が責...
「よし任せたぞ、図々しいE組の連中からちゃんと碧を守って...
「もーわかったから!」
白石が廊下を曲がった姿を見届けると、黒澤と碧ははあっ、と...
「ほんっっっまに何やねんなあいつ」
「もう本当心配性なんだから…」
「自分こそ国立受験控えてるっちゅーのに、推薦のみどりちゃ...
まあ僕が抜けてるから心配かけちゃうんだけどね。そう呟くと...
「ごめんね、黒澤。なんか…」
「ええよ。白石のアレはいつものことやからなあ」
「黒澤は専門だっけ」
「あー…そのはずやってんけど…」
ちょう考えとんねん。大型犬のような人懐っこい柔らかな笑顔...
転校で入ってきた黒澤の成績は、この高校の平均偏差値よりず...
その黒澤が家業を継ぐので専門に通うと早々に宣言したため、...
「世話してもろてる身で、大学なんて考えられへんねやったん...
「ほんとに!?じゃあ受けるとしたら…」
「ああ、白石とおんなしとこ」
準備なんもしとらんし、落っこちたら恥ずかしいから白石には...
照れながら語る黒澤に、碧は目を細めて極上の笑顔を向けた。
好きな人が好きな人と同じ進路を選んでくれた。こんな嬉しい...
「黒澤なら大丈夫だよ!」
「わからんて。まあ頑張ってみるけどな」
「受かったら、もちろん白ちゃんに告白するんだよね?」
「なっ…」
「ちゃんと、伝えてくれるんだよね?」
直球すぎる問いかけに黒澤は思わず言葉を失った。
にこにこと天使の笑顔でほほえむ目の前の男に、一瞬たじろい...
「もー…みどりちゃんにはかなわんわあ」
「白ちゃんの事、大事にしてくれるって約束したよね」
「ああ、覚えとるよ」
「白ちゃんは気付いてないけど、絶対黒澤が必要なんだよ、黒...
「だから、それは大袈裟やて…」
「大袈裟じゃない」
真剣な碧の眼差しにほとほと困りかけた黒澤は、しばらく赤く...
それでも数秒無言で考え込んだ後、わかった、と決心した顔に...
同級生の誰よりも大人びていて、頼りになる優しい笑顔。
無理を承知でぶつけた想いにも、はっきりと向かい合ってくれ...
「みどりちゃんとの約束は、ちゃんと守る」
「絶対だよ」
「ああ。だからそんな泣きそうな顔せんといて」
な?
よしよしと触れられた頭に黒澤の熱が伝わって、本当に涙がこ...
この手がいつも、白石の髪を愛でたくていながら握りしめられ...
優しすぎる手が、早く大好きな大好きな白石を包んでくれれば...
その日を願って、碧は顔を上げると、えへへ、と微笑んだ。
「さて、帰るかあ」
「でも黒澤、今日は白ちゃんのこと…」
「コラアアア黒澤ァァァ!」
「何うちの碧に触ってんだテメエエエ!」
「うわ、私立組」
「なんだコラ、私立バカにしてんのかコラ」
「天下のK大決まってる碧に向かって何様だコラ」
「いやみどりちゃんのことやのうて…」
勢いよく駆けてきたE組の赤川と青木に、黒澤は呆れ顔を浮か...
白石がE組に突撃しては返り討ちにあって帰ってくるのはこの...
むさ苦しく熱いお祭り男たちは、元部活仲間で気心が知れてい...
「碧に何かしたらただじゃおかねーぞコラ」
「おめー白石が鈍すぎるからって碧に鞍替えしたらぬっ殺すか...
「は!?なに言って…」
「オメーが白石に惚れてることなんて気付いてないのは鈍い白...
フンッ!と偉そうにふんぞり返る赤川と青木に呆れながら、黒...
「その黄村にみどりちゃんもっていかれてんで?」
黒澤が指さした方向には、いつの間にか黄村が碧の首に腕を巻...
「碧~勉強ないなら一緒に帰ろ~」
「んーいいけど」
運動神経抜群の黄村は部内でも飛び抜けた活躍をするエースで...
碧の肩に手をまわすと、レッツゴー!とものすごい早さでE組...
「黒澤ー!今日はいいから、ありがとうねー!」
つれて行かれざま振り返って残してくれた碧の言葉に相槌を打...
窓の外を見上げれば、すでに星が煌めいて、寒そうな外気を想...
暖房を切られた教室はひんやりと静かに夜の空気が浸食し始め...
こんな空間に、白石が一人帰ってるのは寂しすぎるだろう。
せめておかえりの一言で迎えたくて。未だコートも着てこない...
そんな事を考えながら黒澤は静かに白石の帰りを待つことにし...
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
途中アク禁で涙目になったり
PCから見たらみたで下手すぐる文章で涙目になったりしまし...
とりあえず平和な三角関係は萌えます。ということで
スペースありがとうございました。
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: