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#title(嵐の来襲) [#f59fb2b8]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| 昨晩からの続...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 最後ま...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
輸送艦任務の場合、寄港地では着艦時と出港の日以外は、基本...
(当然随時寄港地の基地や艦での仕事も入る)
現在中尉とドクターの所に滞在している少佐も、基本的には休...
通常任務のある中尉とドクターは基地での業務があるので、日...
ひとりになった少佐は中尉の寝室を確認し、そしてドクターの...
そしてその日軍服に着替えると、数時間外出して戻って来た。...
夕食後まもなく、中尉の携帯通信機に呼び出しのコールが入っ...
「何だ?」
平和なこの基地に配属されてから、呼び出しコールが入る事は...
そしていつもの呼び出しは簡単な用件が伝えられるのに今回は...
不審に思いつつも行かないわけにはいかず、もう一度軍服に着...
「あらら~、ようやく仕事が終わった所なのに、アルもついて...
突然の不運に見舞われた弟に大して同情する風でもなく、極め...
「まぁすぐ戻って来るだろうから、僕らはお茶でも飲んで待っ...
「そうですね、今ご用意します」
立ち上がろうとしたドクターと手で制し少佐自らが立ち上がる
「今日は僕が淹れますよ、こう見えて結構得意なんですよ」
そう言うとキッチンに消えていった。
そして暫くの間、少佐が今まで任務で立ち寄った星の話などを...
その間、時々眩暈にも似た眠気を感じる。妙に思いつつもドク...
「おやっ?どうかしましたか?」
「いえ、なんでも・・・」
ありませんと答えようとするものの、突然強力な睡魔に襲われ...
少佐の口元が笑っているように見えたが睡魔に抗う事も出来ず...
気が付くと自室の寝室のベッドに寝かされていた。
「・・・気が付きましたか」
その言葉と状況に擬似感を覚える。
そう、それは中尉と初めて関係した時に酷似している。そして...
思いも寄らない処に兄弟の共通点を見せつけられて苦笑する。...
「何です?」
「いえ、何でもありません」
まさか弟さんにも同じ事をされましたなんて言う訳にもいかず...
「ご迷惑をおかけしてしまったようで、申し訳ありませんでし...
わざとらしく礼を述べる
「で、何のご用件ですか?」
この感覚からして、どうやら薬を盛られたらしい。今ひとつ働...
「少々あなたに聞きたい事がありまして、アルには席を外して...
「やはりあの呼び出しは、あなたの仕業だったのですか」
「昼間のうちに、基地の方で細工しておいたんだ」
あっさりと話す、そして
「聞いたところで多分正直に言ってもらえるとは思っていない...
一拍おいて言う
「身体に伺いましょう」
そう言うと、ドクターの股間に手をあてた
「ちょっ・・・!何の冗談です?」
「こんなに真面目な僕が冗談なんて言うわけないじゃない」
と不真面目の権化は楽しげに言い放つ。盛られた薬から来る倦...
「やっ!やめください!!あっ・・・ん」
秘所にたどり着いた少佐の指が何かを確かめるかのように、ゆ...
「ここ・・・結構慣れているようだね」
意地悪な尋問は続く
「で、アルと何回くらい寝たの?」
「何・・・何のことで・・・す」
あくまでシラを切る、
「あなたのベッド、殆ど使われた形跡がないんだよね?じゃあ...
楽しい話をしているように更に続ける
「結構観察眼には自信あるんだよ。実は僕、輸送隊に所属して...
なのでこれくらいの事はすぐに推測できちゃうんだな、と実に...
「あっ、これアルにはナイショね。諜報部所属ってのは身内に...
飄々として軽そうに見せかけておいて、実はとんでもなく油断...
相変わらず楽しい事をしています、という満面の笑顔で尚もド...
「じゃあ、もう少し答えやすいようにしようか?」
そういうと、易々と一番感じるところを探り当てる。思わずび...
「ここ、いいでしょ?場数は僕の方がアルより男女を問わず相...
「ん・・・あっ、あああんっ!」
たまらずに声があがる。
気持ちとは裏腹に身体はしっかりと反応してしまう。いやだ、...
「い・・・いやだ、やめ・・・て!」
そう思って身を強張らせても、絶妙の場所を刺激する少佐の指...
アルフ、アルフ・・・お願い、早く戻ってきて!!
そう願った次の瞬間、寝室のドアが音を立てて蹴破られた。
「キース!この野郎!!」
叫ぶと同時に殴り倒し、胸倉を締め上げる。
中尉は基地に着くとすぐに呼び出しの確認をした。ところが誰...
イヤな予感が胸を過ぎり慌てて帰って来るとドクターと兄の姿...
すると寝室から様子のおかしいドクターと兄の声が聞こえる、...
こんな激昂した中尉は見た事がなかった。
いまだはっきりしない頭を抱えつつも、このままでは放ってお...
「アルフ!だめ!!」
「レイ、放せ!!」
「いいえ、放しません!!」
そう言って中尉の腕にしがみついて懸命に止める。怒りが醒め...
「・・・とりあえず今夜は俺の部屋で寝ろ」
半ば強引にドクターを抱き上げ自分の寝室に連れて行く。
ドクターの寝室のドアは先程中尉が蹴破ってしまっていた、そ...
ひとり中尉の寝室のベッドに寝かされたものの、とても眠る気...
だけど暫くして中尉が寝室に入って来るととっさに眠ったふり...
近くで中尉の気配がする・・・中尉はドクターの額にかかった髪を...
「くそっ」
小くそう呟くと、ドクターに背を向けて眠る。不安が胸の中い...
「・・・アルフ」
返事は返ってこない、やはり嫌われてしまったのだろうか。い...
居たたまれなくて、悲しくて・・・中尉の背中に向かってようやく...
「・・・ごめん、アルフ」
それだけを絞り出すように言った。
それを背中越しに聞いてた中尉が起き上がりドクターに向かっ...
「レイが謝ることなんてひとつだってない!!」
「でも、現に怒っているじゃないですか!」
堪らず叫んでしまったら涙が零れた。だめなんだろうか?もう...
その姿を見て、自分がたった今とんでもない間違いをした事に...
「ごめん!今のはレイに怒鳴ったんじゃないんだ」
「えっ?」
どういう事?
「確かにあのバカがした事をずっと考えてた、どうして俺はレ...
更に言葉を続ける
「せめて出かける時に一言キース気を付けろと言っておけば、...
抱きしめる腕に力がこもる
「俺は俺自身に腹が立って仕方がない、そして情けない・・・大切...
じゃあ、今まで怒っているように見えたのは、自分自身に?確...
抱きしめられたドクターも、中尉の背中に腕をまわす。
「もし私の事で自分を責めているのなら、気にしないで。私は...
「でも・・・」
「アルフはもう私の事なんて嫌いになりました?」
「そんな事あるわけない!!」
「ならば私のために、自分の事も赦してあげてください」
そう言って中尉の額にキスをする。
「あの時私は心の中でアルフを呼んでました、そうしたらあな...
そしてその夜は、ただ互いのぬくもりと鼓動を確かめるように...
翌日、ドクターの職場である基地医務室を少佐が訪ねてきた。
「ドクター、少々お邪魔しても宜しいでしょうか?」
医務室入り口で尋ねる、多分ここで『ノー』といえば少佐は入...
「はい、どうぞ」
夕べの今日なのに、少佐を信用しても良い気がした。多少意外...
「正直な所、これ程あっさりと入室を許可してくれるとは思い...
ドクターは少佐に椅子を勧めた。
「昨夜は申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる
「もう結構です、忘れましょう」
少々固い表情でドクターは応える。わだかまりがないといえば...
「少佐はどうしてここまでアルフに拘るのですか?ご兄弟だか...
「そうですね、あなたにならお話します」
そう言い、少佐は淡々と話した。
「アルから聞いているかと思いますがランディス家は代々軍人...
当然僕もアルもそう思って育って来た。だけど僕はランディ...
士官学校に入ったものの、自分が軍人になるという事がピン...
けれど特にやりたい事もなかったから反発して軍人にならな...
ただそういうのは態度に現れるのか、休暇で家に帰る度に父...
自嘲の笑みがこぼれる。
「そんな所を幾度となく見てたんだ、アルは。それで自分はラ...
気がつけば誰も寄せ付けないようになってしまってたよ。厳...
けどそんなアルを心配しつつも中途半端な輩にはアルの近く...
本当にアルを大切にしてくれる人だけにいて欲しかった」
苦笑しながらも自責の念が感じ取られた。多分この兄は、本当...
だが、弟をこんな風にしてしまったという思いから、それも出...
「けど今はあなたがアルの傍らにいてくれる」
それを心底喜んでくれている笑顔がそこにはあった、思わず誰...
この数日間、笑った顔は幾度も見て来たはずだったがそれが『...
極上の笑顔はやはり中尉に似ている・・・そう思った時、自分が常...
「えー、ひとつお尋ねしたいことが・・・」
少々、いやかなり聞きにくい、がドクターは意を決して切り出...
「昨晩の、あれ・・・はどういう事でしょう?中尉と私の関係をお...
実に楽しげに少佐は答える。
「ああ、単なる僕の趣味」
「はぁっ?」
あっけに取られてかなり間抜けな返答をしてしまった。
「いくらアルのものでも、こんな美人が目の前にいるのに何も...
「・・・私は据え膳だった覚えはありませんが」
さすがにこの言葉には怒らずにはいられなかった。
翌日、少佐が任務を終えて次の任地へと旅立つ日となった。
憮然とした中尉は一刻も早く兄を追い出したいと思っているよ...
次はいつ会えるかも分からない兄弟が仲違いをしたままの状態...
「アルフ、お兄様の事赦してあげませんか?」
ドクターが見かねて中尉に声をかける。
「・・・レイがそれでいいのなら」
「多少困った方ではありますが、アルフの大切なご兄弟ですか...
「ありがとうドクター!やはりあなたはステキな人だ~!」
どさくさに紛れてドクターに抱きつく
「図に乗るな!!」
素早く軍服の襟を捕まえて引き剥がす
「いやだな~アル、焼いてるのかい?心配しないでもお兄ちゃ...
そう言い首を抱き寄せ唇にキスをする
「ばっ・・・!何考えてるんだ、この腐れ外道!!!」
怒りの鉄拳が振りあげられるが、それをひらりひらりとかわす
「ははは、アル~当たったら危ないじゃないか」
「危ないようにしているのが分からんのか!」
そんなふたりの様子を微笑ましく見つめるドクターのポケット...
何だろう?取り出して確認しようとした所に一瞬の隙を衝いて...
「それではドクター、またお逢いいたしましょう」
「はい、少佐もお元気で」
そこで中尉に聞こえないよう小さな声で少佐はドクターに囁く
「それは私のほんの罪滅ぼしのプレゼントです」
えっ?聞き返す間もなく中尉に引き剥がされた。
「それじゃ、この粗大ゴミを宇宙に捨てて来るから」
「も~う、ホントは寂しいくせにアルったら」
「アルフ、宇宙を汚してはいけませんよ」
「あ、ドクターったらひどい」
引きずられるように去っていく少佐を見送り部屋に戻ったドク...
中には緻密な装飾が施されたガラスの小瓶とメッセージチップ...
『ドクターにはいっぱい迷惑かけてゴメンね、でも頑ななアル...
これからもアルをよろしく頼むネ!そうそうお詫びとお礼に...
あちこち行ってるとね、いろいろ面白いものが手に入るんだ...
是非とも試してみてね、それじゃ!』
一緒に入ってる紙片の説明を読む・・・つまりコレは・・・・・・媚薬?
あっけに取られつつもあまりに少佐らしくて笑ってしまう。
中尉と少佐、ふたりの兄弟・・・一見正反対で似ていないようだけ...
少し近寄りがたい雰囲気で他者に踏み込ませない中尉、一方誰...
誰にも内を探らせない少佐。
普段は奥深く潜ませているこの本当の姿を見抜いた人物が、少...
しばらくして、少佐を宇宙港に送り届けてきた中尉が帰ってき...
「お帰り、お兄さまは無事出立されましたか?」
「ああ」
そっけなく答え、軍服のネクタイを緩める。
ドクターはコーヒーカップを中尉に差し出し、自分の前にも置...
「ほんの数日でしたが、随分賑やかでしたね」
「ようやく平穏な生活が戻ってきてうれしいよ」
「でも本当は少し寂しいでしょ?」
少し笑いながらドクターが言った。
「正直にいいなさい」
そんな事・・・と言いかけて俯いた。
「キースは・・・子供の頃から自分にとってはいい兄だった。何を...
そう言いかけて押し黙る。
「士官学校に入った頃から、何を考えているのかよく分からな...
それと同時に自分がしっかりしなきゃそう思うようになった」
「でも、決して嫌いにはならなかったのでは?」
小さく頷いた。
「いつでも優しくて大事にしてくれた。キースが変わってしま...
顔をあげてドクターの瞳を見つめて言った
「ごめん、改めてキースのした事を謝りたい」
中尉の座っているソファーの隣に移動して、頭を抱えるように...
「その事は、もう気にしていませんと言いましたよ?」
中尉もドクターの背に腕をまわして抱きしめる。
「レイ・・・愛してる」
「アルフ・・・私もです」
互いの顔を見つめ、どちらからとなく笑みがこぼれた。そして...
もう、この家にはふたりの他は誰もいない、人目を憚ることな...
____________
| __________ |
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
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| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| 昨晩からの続...
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 最後ま...
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輸送艦任務の場合、寄港地では着艦時と出港の日以外は、基本...
(当然随時寄港地の基地や艦での仕事も入る)
現在中尉とドクターの所に滞在している少佐も、基本的には休...
通常任務のある中尉とドクターは基地での業務があるので、日...
ひとりになった少佐は中尉の寝室を確認し、そしてドクターの...
そしてその日軍服に着替えると、数時間外出して戻って来た。...
夕食後まもなく、中尉の携帯通信機に呼び出しのコールが入っ...
「何だ?」
平和なこの基地に配属されてから、呼び出しコールが入る事は...
そしていつもの呼び出しは簡単な用件が伝えられるのに今回は...
不審に思いつつも行かないわけにはいかず、もう一度軍服に着...
「あらら~、ようやく仕事が終わった所なのに、アルもついて...
突然の不運に見舞われた弟に大して同情する風でもなく、極め...
「まぁすぐ戻って来るだろうから、僕らはお茶でも飲んで待っ...
「そうですね、今ご用意します」
立ち上がろうとしたドクターと手で制し少佐自らが立ち上がる
「今日は僕が淹れますよ、こう見えて結構得意なんですよ」
そう言うとキッチンに消えていった。
そして暫くの間、少佐が今まで任務で立ち寄った星の話などを...
その間、時々眩暈にも似た眠気を感じる。妙に思いつつもドク...
「おやっ?どうかしましたか?」
「いえ、なんでも・・・」
ありませんと答えようとするものの、突然強力な睡魔に襲われ...
少佐の口元が笑っているように見えたが睡魔に抗う事も出来ず...
気が付くと自室の寝室のベッドに寝かされていた。
「・・・気が付きましたか」
その言葉と状況に擬似感を覚える。
そう、それは中尉と初めて関係した時に酷似している。そして...
思いも寄らない処に兄弟の共通点を見せつけられて苦笑する。...
「何です?」
「いえ、何でもありません」
まさか弟さんにも同じ事をされましたなんて言う訳にもいかず...
「ご迷惑をおかけしてしまったようで、申し訳ありませんでし...
わざとらしく礼を述べる
「で、何のご用件ですか?」
この感覚からして、どうやら薬を盛られたらしい。今ひとつ働...
「少々あなたに聞きたい事がありまして、アルには席を外して...
「やはりあの呼び出しは、あなたの仕業だったのですか」
「昼間のうちに、基地の方で細工しておいたんだ」
あっさりと話す、そして
「聞いたところで多分正直に言ってもらえるとは思っていない...
一拍おいて言う
「身体に伺いましょう」
そう言うと、ドクターの股間に手をあてた
「ちょっ・・・!何の冗談です?」
「こんなに真面目な僕が冗談なんて言うわけないじゃない」
と不真面目の権化は楽しげに言い放つ。盛られた薬から来る倦...
「やっ!やめください!!あっ・・・ん」
秘所にたどり着いた少佐の指が何かを確かめるかのように、ゆ...
「ここ・・・結構慣れているようだね」
意地悪な尋問は続く
「で、アルと何回くらい寝たの?」
「何・・・何のことで・・・す」
あくまでシラを切る、
「あなたのベッド、殆ど使われた形跡がないんだよね?じゃあ...
楽しい話をしているように更に続ける
「結構観察眼には自信あるんだよ。実は僕、輸送隊に所属して...
なのでこれくらいの事はすぐに推測できちゃうんだな、と実に...
「あっ、これアルにはナイショね。諜報部所属ってのは身内に...
飄々として軽そうに見せかけておいて、実はとんでもなく油断...
相変わらず楽しい事をしています、という満面の笑顔で尚もド...
「じゃあ、もう少し答えやすいようにしようか?」
そういうと、易々と一番感じるところを探り当てる。思わずび...
「ここ、いいでしょ?場数は僕の方がアルより男女を問わず相...
「ん・・・あっ、あああんっ!」
たまらずに声があがる。
気持ちとは裏腹に身体はしっかりと反応してしまう。いやだ、...
「い・・・いやだ、やめ・・・て!」
そう思って身を強張らせても、絶妙の場所を刺激する少佐の指...
アルフ、アルフ・・・お願い、早く戻ってきて!!
そう願った次の瞬間、寝室のドアが音を立てて蹴破られた。
「キース!この野郎!!」
叫ぶと同時に殴り倒し、胸倉を締め上げる。
中尉は基地に着くとすぐに呼び出しの確認をした。ところが誰...
イヤな予感が胸を過ぎり慌てて帰って来るとドクターと兄の姿...
すると寝室から様子のおかしいドクターと兄の声が聞こえる、...
こんな激昂した中尉は見た事がなかった。
いまだはっきりしない頭を抱えつつも、このままでは放ってお...
「アルフ!だめ!!」
「レイ、放せ!!」
「いいえ、放しません!!」
そう言って中尉の腕にしがみついて懸命に止める。怒りが醒め...
「・・・とりあえず今夜は俺の部屋で寝ろ」
半ば強引にドクターを抱き上げ自分の寝室に連れて行く。
ドクターの寝室のドアは先程中尉が蹴破ってしまっていた、そ...
ひとり中尉の寝室のベッドに寝かされたものの、とても眠る気...
だけど暫くして中尉が寝室に入って来るととっさに眠ったふり...
近くで中尉の気配がする・・・中尉はドクターの額にかかった髪を...
「くそっ」
小くそう呟くと、ドクターに背を向けて眠る。不安が胸の中い...
「・・・アルフ」
返事は返ってこない、やはり嫌われてしまったのだろうか。い...
居たたまれなくて、悲しくて・・・中尉の背中に向かってようやく...
「・・・ごめん、アルフ」
それだけを絞り出すように言った。
それを背中越しに聞いてた中尉が起き上がりドクターに向かっ...
「レイが謝ることなんてひとつだってない!!」
「でも、現に怒っているじゃないですか!」
堪らず叫んでしまったら涙が零れた。だめなんだろうか?もう...
その姿を見て、自分がたった今とんでもない間違いをした事に...
「ごめん!今のはレイに怒鳴ったんじゃないんだ」
「えっ?」
どういう事?
「確かにあのバカがした事をずっと考えてた、どうして俺はレ...
更に言葉を続ける
「せめて出かける時に一言キース気を付けろと言っておけば、...
抱きしめる腕に力がこもる
「俺は俺自身に腹が立って仕方がない、そして情けない・・・大切...
じゃあ、今まで怒っているように見えたのは、自分自身に?確...
抱きしめられたドクターも、中尉の背中に腕をまわす。
「もし私の事で自分を責めているのなら、気にしないで。私は...
「でも・・・」
「アルフはもう私の事なんて嫌いになりました?」
「そんな事あるわけない!!」
「ならば私のために、自分の事も赦してあげてください」
そう言って中尉の額にキスをする。
「あの時私は心の中でアルフを呼んでました、そうしたらあな...
そしてその夜は、ただ互いのぬくもりと鼓動を確かめるように...
翌日、ドクターの職場である基地医務室を少佐が訪ねてきた。
「ドクター、少々お邪魔しても宜しいでしょうか?」
医務室入り口で尋ねる、多分ここで『ノー』といえば少佐は入...
「はい、どうぞ」
夕べの今日なのに、少佐を信用しても良い気がした。多少意外...
「正直な所、これ程あっさりと入室を許可してくれるとは思い...
ドクターは少佐に椅子を勧めた。
「昨夜は申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる
「もう結構です、忘れましょう」
少々固い表情でドクターは応える。わだかまりがないといえば...
「少佐はどうしてここまでアルフに拘るのですか?ご兄弟だか...
「そうですね、あなたにならお話します」
そう言い、少佐は淡々と話した。
「アルから聞いているかと思いますがランディス家は代々軍人...
当然僕もアルもそう思って育って来た。だけど僕はランディ...
士官学校に入ったものの、自分が軍人になるという事がピン...
けれど特にやりたい事もなかったから反発して軍人にならな...
ただそういうのは態度に現れるのか、休暇で家に帰る度に父...
自嘲の笑みがこぼれる。
「そんな所を幾度となく見てたんだ、アルは。それで自分はラ...
気がつけば誰も寄せ付けないようになってしまってたよ。厳...
けどそんなアルを心配しつつも中途半端な輩にはアルの近く...
本当にアルを大切にしてくれる人だけにいて欲しかった」
苦笑しながらも自責の念が感じ取られた。多分この兄は、本当...
だが、弟をこんな風にしてしまったという思いから、それも出...
「けど今はあなたがアルの傍らにいてくれる」
それを心底喜んでくれている笑顔がそこにはあった、思わず誰...
この数日間、笑った顔は幾度も見て来たはずだったがそれが『...
極上の笑顔はやはり中尉に似ている・・・そう思った時、自分が常...
「えー、ひとつお尋ねしたいことが・・・」
少々、いやかなり聞きにくい、がドクターは意を決して切り出...
「昨晩の、あれ・・・はどういう事でしょう?中尉と私の関係をお...
実に楽しげに少佐は答える。
「ああ、単なる僕の趣味」
「はぁっ?」
あっけに取られてかなり間抜けな返答をしてしまった。
「いくらアルのものでも、こんな美人が目の前にいるのに何も...
「・・・私は据え膳だった覚えはありませんが」
さすがにこの言葉には怒らずにはいられなかった。
翌日、少佐が任務を終えて次の任地へと旅立つ日となった。
憮然とした中尉は一刻も早く兄を追い出したいと思っているよ...
次はいつ会えるかも分からない兄弟が仲違いをしたままの状態...
「アルフ、お兄様の事赦してあげませんか?」
ドクターが見かねて中尉に声をかける。
「・・・レイがそれでいいのなら」
「多少困った方ではありますが、アルフの大切なご兄弟ですか...
「ありがとうドクター!やはりあなたはステキな人だ~!」
どさくさに紛れてドクターに抱きつく
「図に乗るな!!」
素早く軍服の襟を捕まえて引き剥がす
「いやだな~アル、焼いてるのかい?心配しないでもお兄ちゃ...
そう言い首を抱き寄せ唇にキスをする
「ばっ・・・!何考えてるんだ、この腐れ外道!!!」
怒りの鉄拳が振りあげられるが、それをひらりひらりとかわす
「ははは、アル~当たったら危ないじゃないか」
「危ないようにしているのが分からんのか!」
そんなふたりの様子を微笑ましく見つめるドクターのポケット...
何だろう?取り出して確認しようとした所に一瞬の隙を衝いて...
「それではドクター、またお逢いいたしましょう」
「はい、少佐もお元気で」
そこで中尉に聞こえないよう小さな声で少佐はドクターに囁く
「それは私のほんの罪滅ぼしのプレゼントです」
えっ?聞き返す間もなく中尉に引き剥がされた。
「それじゃ、この粗大ゴミを宇宙に捨てて来るから」
「も~う、ホントは寂しいくせにアルったら」
「アルフ、宇宙を汚してはいけませんよ」
「あ、ドクターったらひどい」
引きずられるように去っていく少佐を見送り部屋に戻ったドク...
中には緻密な装飾が施されたガラスの小瓶とメッセージチップ...
『ドクターにはいっぱい迷惑かけてゴメンね、でも頑ななアル...
これからもアルをよろしく頼むネ!そうそうお詫びとお礼に...
あちこち行ってるとね、いろいろ面白いものが手に入るんだ...
是非とも試してみてね、それじゃ!』
一緒に入ってる紙片の説明を読む・・・つまりコレは・・・・・・媚薬?
あっけに取られつつもあまりに少佐らしくて笑ってしまう。
中尉と少佐、ふたりの兄弟・・・一見正反対で似ていないようだけ...
少し近寄りがたい雰囲気で他者に踏み込ませない中尉、一方誰...
誰にも内を探らせない少佐。
普段は奥深く潜ませているこの本当の姿を見抜いた人物が、少...
しばらくして、少佐を宇宙港に送り届けてきた中尉が帰ってき...
「お帰り、お兄さまは無事出立されましたか?」
「ああ」
そっけなく答え、軍服のネクタイを緩める。
ドクターはコーヒーカップを中尉に差し出し、自分の前にも置...
「ほんの数日でしたが、随分賑やかでしたね」
「ようやく平穏な生活が戻ってきてうれしいよ」
「でも本当は少し寂しいでしょ?」
少し笑いながらドクターが言った。
「正直にいいなさい」
そんな事・・・と言いかけて俯いた。
「キースは・・・子供の頃から自分にとってはいい兄だった。何を...
そう言いかけて押し黙る。
「士官学校に入った頃から、何を考えているのかよく分からな...
それと同時に自分がしっかりしなきゃそう思うようになった」
「でも、決して嫌いにはならなかったのでは?」
小さく頷いた。
「いつでも優しくて大事にしてくれた。キースが変わってしま...
顔をあげてドクターの瞳を見つめて言った
「ごめん、改めてキースのした事を謝りたい」
中尉の座っているソファーの隣に移動して、頭を抱えるように...
「その事は、もう気にしていませんと言いましたよ?」
中尉もドクターの背に腕をまわして抱きしめる。
「レイ・・・愛してる」
「アルフ・・・私もです」
互いの顔を見つめ、どちらからとなく笑みがこぼれた。そして...
もう、この家にはふたりの他は誰もいない、人目を憚ることな...
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シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
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