ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
23-345
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴ...
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ル/ナ/テ/ィ/ッ/...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
「聞きましたか?ロウッドさん」
「何がだ?」
ロウッドが酒場でヴァンパイアとともに飲んでいたときだった。
一人の冒険者が、ロウッドを見つけて話しかけてきた。
以前、ヴァンパイアと出会う前、何度か護衛で世話をした人だ...
つれているのがヴァンパイアだとは気づかず、話を続けた。
ヴァンパイアは、目深にフードをかぶって耳をそばだてている。
「夕闇の町の、竜の谷にムシュフシュLv3が現れたそうですよ」
「Lv3」
「そう、Lv1、Lv2はどうにか倒されたんですけど、それよりも...
「君は行かないのか」
「勘弁してくださいよ、ロウッドさんですら倒せるかわからな...
冒険者は、笑いながらムシュフシュのことについて、そして...
それに対しロウッドは、何か考え込んだ様子で、話を続ける。
「子供か、おめでとう。しかしムシュフシュか…二人だときつい...
「そういえばいつもお一人でしたよね、そちらの方は?」
ヴァンパイアは黙った。そしてちらりと目を冒険者に向ける。
一瞬見えたその顔に、冒険者は胸が高鳴るのを感じた。
「や…きれいな方ですな、奥様ですか?」
「いや、男だ。俺と最近旅している。こう見えて結構強いんだ...
冒険者は驚いたようで、深々とお辞儀をしながら、ヴァンパイ...
「あ、それは失礼いたしました。いいパートナーなんですねぇ」
「まあな」
「では、私はそろそろ馬車の時間なので。またあたらお話しま...
冒険者は手を振ると、酒場を出て行った。
残されたヴァンパイアとロウッドは、会話はせず、ただロウッ...
「ロウッド…、ムシュフシュは強いぞ?」
先に口を開いたのはヴァンパイアだった。
「知ってるのか、レイン」
「ああ。ムシュフシュのいる竜の谷には行った事があるからな」
ロウッドと出会うずっと前。もしかしたらロウッドは生まれて...
光を避けて、いい場所がないか探していたとき、他のヴァンパ...
自分の何十倍もあろうかというムシュフシュがそこにはいて、...
思わず身震いしたのを覚えている。
結局どこかの冒険者の団体によって倒され、ヴァンパイアた...
そしてなくなったと思われたダンジョンが、復活した。
ヴァンパイアは、そんな危険は冒す必要はないと思った。
あのときですら、六人で挑んで、何人かが死んでいた。
正義感もあるロウッドのことだ、夕闇の町を救いたいと考えて...
「レイン、俺はムシュフシュを…」
「だめだ」
「何故だ?」
ヴァンパイアは、エールを一気に飲み干すと、変わらぬ顔つき...
「ムシュフシュは強い。ただのムシュフシュならともかく、さ...
言っておくが、と、ヴァンパイアは鋭い目つきでロウッドを見...
「私よりもよっぽど強いぞ、ムシュフシュは」
「わかってる。だが、夕闇の街は俺の故郷でもあるんだ」
初耳だった。いつもは都市を住居にしているから、都市が故郷...
「それでも…だめだ。…後の話は家で話さないか」
「?ああ、かまわないが…」
二人は酒場を出た。
夜道を歩いて、家路に着く。
その間も、ヴァンパイアは黙ったままだった。
家についてドアを開けたとき、突然ヴァンパイアはロウッドに...
酔っ払っているという気配はなく、ただ黙って抱きついてい...
「どうした?」
「…私は…」
だがその先の言葉はつむがれなかった。
「入ろうぜ、外は寒い」
十二月だった。雪がちらほらと降ってきた。
うなずいて、ヴァンパイアも中に入る。
テーブルの前に座って、酒を注がれながら、ヴァンパイアはう...
「血がほしいのか?」
ロウッドは言った。
「違う」
ヴァンパイアがすぐに言葉を返す。
「私は…私が怖いのは…」
「うん」
「お前がいなくなることだ…」
ヴァンパイアの手は震えていた。
それほどまでに強いモンスターに挑もうとしているのだから、...
自分はいい。自分は、死んでも蘇るからいい。たとえ何年間か...
そう思って身震いをした。
それでなくても怪我の多いロウッドなのに、死なんてものは...
「心配ありがとさん。でもそんなへましねぇよ」
ぐりぐりと頭をなでてやる。でも、ヴァンパイアは真剣だった。
「お前は自信過剰なころがある!本当に死んだらどうするつも...
「お前…」
「だから私は反対しているのだ、お前があんな化け物にかなう...
「…わかったよ、わかった。ムシュフシュなんて倒しにいかねぇ...
ヴァンパイアは、知らず知らずのうちに涙がでていた。
そんなヴァンパイアに、頬を寄せる。
「本当か?」
「ああ」
「なら…いい」
ロウッドは、ヴァンパイアの頬に軽くキスすると、笑った。
「ありがとな」
「…」
それから、夕闇の町を通って、ほかの町へ行くことがしばしば...
天を見上げてみれば、暗雲が立ち込めている。ムシュフシュ...
ヴァンパイアから見れば、今すぐにでもムシュフシュ討伐に行...
ギルドに入ると、いろんな依頼が出されていた。
探索、捜索、討伐、退治、護衛、宅配。
「レイン、見ろよ。スフィンクスの討伐依頼が出てるぜ。受け...
「え、だが宅配は。引き受けたじゃないか」
別の町で、暗殺ついでに宅配をいくつか引き受けたのを、レイ...
「まだ時間があるって。な!盗賊の隠れ家」
「仕方ない…、お前ほどなら大丈夫だとは思うが…」
何せヴァンパイアを負かした男だ。
スフィンクス一体くらいどうってことはないだろう。
「ギルドの親父、引き受けるぜ、この依頼」
「おお、討伐以来ですね、助かります。ロウッドさんならきっ...
元締めは大喜びで依頼を任せた。
この町でも、ロウッドは有名らしい。
ロウッドは基本的に依頼に関して雑食だ。
基本は悪人だが、殺しの依頼を引き受けたと思ったら、救出...
向かってる先が同じなら、そして戻る予定があるのなら、宅配...
一部では何でも屋のロウッドと呼ばれているみたいだが、本人...
「レイン、道具屋行こうぜ」
「あ、ああ…」
久々の討伐かダンジョンもぐりが楽しみなのか、ご機嫌の様子...
「…いやな予感がする」
ダンジョンに入っての、ヴァンパイアの第一声だった。
「おいおい、そういうことは言うなよ、なんかあったらヤだろ」
「そうだが…戦闘では気をつけてくれ」
ヴァンパイアは、入り組み、ところどころにトラップの仕掛け...
たまにグールなどを殺していると、自分の仲間を殺しているよ...
自分もこの死体たちと同類なのかもしれない。
ちら、とロウッドを見やる。
彼は人間と同じように、自分を愛してくれた。
ならば自分は、死体たちとは同類ではないのだろう。
ヴァンパイアは、精霊の槍をぐっと持つと、グールの頭をか...
グールの攻撃は軽いステップでかわす。
その反動で、グールの胸を貫いた。
「レイン、うまくなってきたじゃねぇか」
「…甘く見ないでもらおうか」
こうしてグールやマミーなどのアンデッド軍を蹴散らし、トラ...
そこには巨大な体をした、金色のスフィンクスがいた。
寝そべった体を起こし、ギラリとこちらをにらみつける。
「人間か…。人間の力、見せてもらうぞ…」
スフィンクスは、言った。
堀の深い女の顔立ちが、怒りに変わり、鋭いつめがヴァンパイ...
ヴァンパイアは、わき腹を引っかかれたが、大事になる前によ...
ぱっと、血煙が舞う。
今度は、ヴァンパイアが精霊の槍を振るった。
スフィンクスの足を貫通する。スフィンクス動じることはせず...
「ほほう、なかなかやるではないか…」
次にロウッドの鞭がしなる。
斜めに、スフィンクスの堀の深い顔に傷が入り、同時に体力を...
顔から血が滴り落ちる。
それを見て激高したのか、ロウッドを狙って鋭いつめが繰り出...
「うおっ!!」
「ロウッド!!」
ロウッドが弾き飛ばされる。そのつめの威力はなかなかのもの...
ロウッドの首と頬に、深い傷が作られる。だら、と、血が流れ...
「って、油断した、レイン、攻撃続けてくれ」
心配するヴァンパイアをよそに、重いよろいをものともせず...
大したダメージにはならなかったらしい。それでも首元と頬か...
「わ、わかった!」
ヴァンパイアは、今度はスフィンクスの硬い胸を貫いた。引...
ついで、よろよろと立ち上がったロウッドの鞭が炸裂する。
長い鞭は、しかしスフィンクスに避けられて、届かなかった。
「ちっ」
「ロウッド、これを使え」
そういったヴァンパイアから手渡されたものは、キュアパウダ...
「悪いな」
粉を、傷に塗りこむと、血は止まった。止血剤である。
「首、狙うぞ」
「おう」
二人はスフィンクスの首めがけ、武器を振り下ろした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
#comment
終了行:
#title(ル/ナ/テ/ィ/ッ/ク/ド/ー/ン/第/三/の/書/ 冒険者×ヴ...
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ル/ナ/テ/ィ/ッ/...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| より、冒...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
「聞きましたか?ロウッドさん」
「何がだ?」
ロウッドが酒場でヴァンパイアとともに飲んでいたときだった。
一人の冒険者が、ロウッドを見つけて話しかけてきた。
以前、ヴァンパイアと出会う前、何度か護衛で世話をした人だ...
つれているのがヴァンパイアだとは気づかず、話を続けた。
ヴァンパイアは、目深にフードをかぶって耳をそばだてている。
「夕闇の町の、竜の谷にムシュフシュLv3が現れたそうですよ」
「Lv3」
「そう、Lv1、Lv2はどうにか倒されたんですけど、それよりも...
「君は行かないのか」
「勘弁してくださいよ、ロウッドさんですら倒せるかわからな...
冒険者は、笑いながらムシュフシュのことについて、そして...
それに対しロウッドは、何か考え込んだ様子で、話を続ける。
「子供か、おめでとう。しかしムシュフシュか…二人だときつい...
「そういえばいつもお一人でしたよね、そちらの方は?」
ヴァンパイアは黙った。そしてちらりと目を冒険者に向ける。
一瞬見えたその顔に、冒険者は胸が高鳴るのを感じた。
「や…きれいな方ですな、奥様ですか?」
「いや、男だ。俺と最近旅している。こう見えて結構強いんだ...
冒険者は驚いたようで、深々とお辞儀をしながら、ヴァンパイ...
「あ、それは失礼いたしました。いいパートナーなんですねぇ」
「まあな」
「では、私はそろそろ馬車の時間なので。またあたらお話しま...
冒険者は手を振ると、酒場を出て行った。
残されたヴァンパイアとロウッドは、会話はせず、ただロウッ...
「ロウッド…、ムシュフシュは強いぞ?」
先に口を開いたのはヴァンパイアだった。
「知ってるのか、レイン」
「ああ。ムシュフシュのいる竜の谷には行った事があるからな」
ロウッドと出会うずっと前。もしかしたらロウッドは生まれて...
光を避けて、いい場所がないか探していたとき、他のヴァンパ...
自分の何十倍もあろうかというムシュフシュがそこにはいて、...
思わず身震いしたのを覚えている。
結局どこかの冒険者の団体によって倒され、ヴァンパイアた...
そしてなくなったと思われたダンジョンが、復活した。
ヴァンパイアは、そんな危険は冒す必要はないと思った。
あのときですら、六人で挑んで、何人かが死んでいた。
正義感もあるロウッドのことだ、夕闇の町を救いたいと考えて...
「レイン、俺はムシュフシュを…」
「だめだ」
「何故だ?」
ヴァンパイアは、エールを一気に飲み干すと、変わらぬ顔つき...
「ムシュフシュは強い。ただのムシュフシュならともかく、さ...
言っておくが、と、ヴァンパイアは鋭い目つきでロウッドを見...
「私よりもよっぽど強いぞ、ムシュフシュは」
「わかってる。だが、夕闇の街は俺の故郷でもあるんだ」
初耳だった。いつもは都市を住居にしているから、都市が故郷...
「それでも…だめだ。…後の話は家で話さないか」
「?ああ、かまわないが…」
二人は酒場を出た。
夜道を歩いて、家路に着く。
その間も、ヴァンパイアは黙ったままだった。
家についてドアを開けたとき、突然ヴァンパイアはロウッドに...
酔っ払っているという気配はなく、ただ黙って抱きついてい...
「どうした?」
「…私は…」
だがその先の言葉はつむがれなかった。
「入ろうぜ、外は寒い」
十二月だった。雪がちらほらと降ってきた。
うなずいて、ヴァンパイアも中に入る。
テーブルの前に座って、酒を注がれながら、ヴァンパイアはう...
「血がほしいのか?」
ロウッドは言った。
「違う」
ヴァンパイアがすぐに言葉を返す。
「私は…私が怖いのは…」
「うん」
「お前がいなくなることだ…」
ヴァンパイアの手は震えていた。
それほどまでに強いモンスターに挑もうとしているのだから、...
自分はいい。自分は、死んでも蘇るからいい。たとえ何年間か...
そう思って身震いをした。
それでなくても怪我の多いロウッドなのに、死なんてものは...
「心配ありがとさん。でもそんなへましねぇよ」
ぐりぐりと頭をなでてやる。でも、ヴァンパイアは真剣だった。
「お前は自信過剰なころがある!本当に死んだらどうするつも...
「お前…」
「だから私は反対しているのだ、お前があんな化け物にかなう...
「…わかったよ、わかった。ムシュフシュなんて倒しにいかねぇ...
ヴァンパイアは、知らず知らずのうちに涙がでていた。
そんなヴァンパイアに、頬を寄せる。
「本当か?」
「ああ」
「なら…いい」
ロウッドは、ヴァンパイアの頬に軽くキスすると、笑った。
「ありがとな」
「…」
それから、夕闇の町を通って、ほかの町へ行くことがしばしば...
天を見上げてみれば、暗雲が立ち込めている。ムシュフシュ...
ヴァンパイアから見れば、今すぐにでもムシュフシュ討伐に行...
ギルドに入ると、いろんな依頼が出されていた。
探索、捜索、討伐、退治、護衛、宅配。
「レイン、見ろよ。スフィンクスの討伐依頼が出てるぜ。受け...
「え、だが宅配は。引き受けたじゃないか」
別の町で、暗殺ついでに宅配をいくつか引き受けたのを、レイ...
「まだ時間があるって。な!盗賊の隠れ家」
「仕方ない…、お前ほどなら大丈夫だとは思うが…」
何せヴァンパイアを負かした男だ。
スフィンクス一体くらいどうってことはないだろう。
「ギルドの親父、引き受けるぜ、この依頼」
「おお、討伐以来ですね、助かります。ロウッドさんならきっ...
元締めは大喜びで依頼を任せた。
この町でも、ロウッドは有名らしい。
ロウッドは基本的に依頼に関して雑食だ。
基本は悪人だが、殺しの依頼を引き受けたと思ったら、救出...
向かってる先が同じなら、そして戻る予定があるのなら、宅配...
一部では何でも屋のロウッドと呼ばれているみたいだが、本人...
「レイン、道具屋行こうぜ」
「あ、ああ…」
久々の討伐かダンジョンもぐりが楽しみなのか、ご機嫌の様子...
「…いやな予感がする」
ダンジョンに入っての、ヴァンパイアの第一声だった。
「おいおい、そういうことは言うなよ、なんかあったらヤだろ」
「そうだが…戦闘では気をつけてくれ」
ヴァンパイアは、入り組み、ところどころにトラップの仕掛け...
たまにグールなどを殺していると、自分の仲間を殺しているよ...
自分もこの死体たちと同類なのかもしれない。
ちら、とロウッドを見やる。
彼は人間と同じように、自分を愛してくれた。
ならば自分は、死体たちとは同類ではないのだろう。
ヴァンパイアは、精霊の槍をぐっと持つと、グールの頭をか...
グールの攻撃は軽いステップでかわす。
その反動で、グールの胸を貫いた。
「レイン、うまくなってきたじゃねぇか」
「…甘く見ないでもらおうか」
こうしてグールやマミーなどのアンデッド軍を蹴散らし、トラ...
そこには巨大な体をした、金色のスフィンクスがいた。
寝そべった体を起こし、ギラリとこちらをにらみつける。
「人間か…。人間の力、見せてもらうぞ…」
スフィンクスは、言った。
堀の深い女の顔立ちが、怒りに変わり、鋭いつめがヴァンパイ...
ヴァンパイアは、わき腹を引っかかれたが、大事になる前によ...
ぱっと、血煙が舞う。
今度は、ヴァンパイアが精霊の槍を振るった。
スフィンクスの足を貫通する。スフィンクス動じることはせず...
「ほほう、なかなかやるではないか…」
次にロウッドの鞭がしなる。
斜めに、スフィンクスの堀の深い顔に傷が入り、同時に体力を...
顔から血が滴り落ちる。
それを見て激高したのか、ロウッドを狙って鋭いつめが繰り出...
「うおっ!!」
「ロウッド!!」
ロウッドが弾き飛ばされる。そのつめの威力はなかなかのもの...
ロウッドの首と頬に、深い傷が作られる。だら、と、血が流れ...
「って、油断した、レイン、攻撃続けてくれ」
心配するヴァンパイアをよそに、重いよろいをものともせず...
大したダメージにはならなかったらしい。それでも首元と頬か...
「わ、わかった!」
ヴァンパイアは、今度はスフィンクスの硬い胸を貫いた。引...
ついで、よろよろと立ち上がったロウッドの鞭が炸裂する。
長い鞭は、しかしスフィンクスに避けられて、届かなかった。
「ちっ」
「ロウッド、これを使え」
そういったヴァンパイアから手渡されたものは、キュアパウダ...
「悪いな」
粉を、傷に塗りこむと、血は止まった。止血剤である。
「首、狙うぞ」
「おう」
二人はスフィンクスの首めがけ、武器を振り下ろした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: