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#title(某芸人 ツッコミ×ボケ) [#uac1a38b]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| 某ゲイニソさ...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 誰かは...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
( 暑いな、・・・)
もう10月だというのに、この暑さは何だろう。太陽の馬鹿野郎...
いいかげんにしてほしい。イライラがつのる。
目の前が、陽炎のようにふわふわとぼやけてくる。
(あー、・・・なんか、・・・マジ、死ぬかも・・・)
ふいに立眩みが襲い、軽くよろける。
( やば、 倒 れ る )
そのときだった。
「おいっ」
よろけた体を、思いがけず肩でしっかりと支えられた。
「うわ」
ふりむくと、そこには見慣れた、あいつがいた。
「だいじょぶか?お前。ふらふらやんけ」
「・・・。うっさいわ、何?お前。・・・触んな」
意識は薄いのに、憎まれ口だけはしっかりと出てくる。
ありがとう、すまん、の一言二言も言えない。
「あ?何やねんその言い方。命の恩人にむかって」
なぜかすこし半笑いで言い返してくる。
チッ…
軽く舌打ちを打つ。
こいつにはぜんぶ、お見通しってわけだ。
「こんなとこで倒れたくらいで命落とすわけないやろ、アホ」
どけ、と言わんばかりにあいつの胸を軽く押して、歩きだそう...
が、できなかった。
踏み出そうとしたその足が、うまく立とうとしてくれない。
俺はまたもやよろけて倒れそうになった。
「おいおいおいおい!」
またもや後ろから、今度は抱きすくめられるように支えられる。
「お前、今日はもうやめとけって。な?」
「・・・うっざ、んなことお前に言われたないわ」
「マジ、このままやったらやばいって。かんなり体あついやん...
まったくこいつは、もう・・・
思わずため息をもらす。体勢はまだ、抱きすくめられたままで...
「・・・てか、さっさと離せや。きっしょい。暑いし、」
体をねじらせ、拒むようにあいつから体を離す。
「帰れよお前、マジで!」
「お前が帰れ。アホが」
「おい!」
悲痛、とまでとれるくらいの声であいつが叫ぶ。
俺はその声を背に、ようやく今度は言うことを聞いてくれるよ...
ステージへと向かった。
もうすぐ本番、というところでまたもやこいつが声をかけてく...
「なあ、マジやめといたほうがええて。まだこんなあっついや...
と言いながら手をおでこのほうへ近づけてきたのですかさずそ...
「るっさい。こんな客はいっとんのに今さらやめられへんねん...
「~~~・・・ったくお前は・・・。心配してやっとんのに」
「お前の心配なんか母さんが夜なべして作った手袋くらいいら...
そういったあとに、ニヤリ、と笑みをこぼす。
「ありがた迷惑、ってこと?」
「そう」
「言ってくれはりますなぁ~」
「ヘラヘラしとんな。行くぞ」
カーテンの向こうへ、さっそうと飛び出していく。
ステージは、滞りなく終了した。
熱があるというのに、今日は普段の何倍も調子がよかった。
マイクとお客さんの笑顔の魔力というものは実に恐ろしい。(...
・・・ただ、熱が上がった、というのはやはり否めない事実ら...
「だぁ~から言ったやんか」
「・・・・。うっざいわあ、お前・・・一回どっかで死んでき...
「タクシー呼んだろか?」
「・・・うん」
さんざんつらさを隠すためについてきた悪態も、ここまでが限...
「おれもついてくから」
思わず、寝転んでいるソファーからずり落ちそうになる。
「・・・はあ?いらんわ」
これ以上世話になるわけにはいかない。甘えたくない。
「あほ。タクシーの運転手さんはマンションまでは連れてって...
運んでってくれへんねんぞ。どーやって歩いてくねん、お前...
「・・・・・」
まったくもってそのとおりだ。軽い屈辱感を覚える。
もはや俺は、完全に白旗を振らなければならなかった。
「行くからな、」
「・・・・・」
「あ、タクシー代、今日はおれ出したるけど当然後で返しても...
「・・・・・。やっぱ死んだらええわお前・・・」
「ひっさしぶりに来たけどやっぱ片付いとんな~お前の部屋は...
「そりゃどうも」
わざとごほごほっと咳混じりに返す。
俺はベットに寝かされ、
あいつはテーブルのそばで部屋にあった漫画を読みながらくつ...
「てか、はよ帰れよ。うつるやろ」
ほんま空気読めへんのか、こいつは。
「え~・・・いやや」
「帰れ」
「いやや」
「・・・・・。帰れ!」
怒鳴った拍子に咳がひどくなる。
「おい!大丈夫か??!!」
「・・・ッ、お前が・・・帰らんせいやねんぞ・・・」
息を切らしながら精一杯言い返す。
「・・・・・・・心配やん」
「あ?」
「お前、何かめっちゃ苦しそうなんやもん。そばに、おりたい...
・・・・・・・。
思わず絶句する。なんて恥ずかしい生き物なんや、こいつは・...
「あれ、お前顔真っ赤」
「あほ。風邪やからや」
「うっわー何?自分照れとんの?!ちょ、マジで?俺まで照れ...
「な・・・そりゃ照れるわそんなん言われたら!」
軽い沈黙が流れる。
「・・・おってええ、よな?」
あえてもう、何も答えなかった。
「あ!そうや!プリン買うてきたろか?病気のときってプリン...
「・・・・・」
「おい!聞こえとん・・・」
「いらん」
「え」
「だから、いらん」
「おいおい、ないやろーお前それは・・・俺がせっかく・・・」
「お前おったら、ええわ」
そうして俺は、だるい体とともに深いまどろみのなかに落ちて...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 誰かは...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
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| | | | ◇⊂ ...
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( 暑いな、・・・)
もう10月だというのに、この暑さは何だろう。太陽の馬鹿野郎...
いいかげんにしてほしい。イライラがつのる。
目の前が、陽炎のようにふわふわとぼやけてくる。
(あー、・・・なんか、・・・マジ、死ぬかも・・・)
ふいに立眩みが襲い、軽くよろける。
( やば、 倒 れ る )
そのときだった。
「おいっ」
よろけた体を、思いがけず肩でしっかりと支えられた。
「うわ」
ふりむくと、そこには見慣れた、あいつがいた。
「だいじょぶか?お前。ふらふらやんけ」
「・・・。うっさいわ、何?お前。・・・触んな」
意識は薄いのに、憎まれ口だけはしっかりと出てくる。
ありがとう、すまん、の一言二言も言えない。
「あ?何やねんその言い方。命の恩人にむかって」
なぜかすこし半笑いで言い返してくる。
チッ…
軽く舌打ちを打つ。
こいつにはぜんぶ、お見通しってわけだ。
「こんなとこで倒れたくらいで命落とすわけないやろ、アホ」
どけ、と言わんばかりにあいつの胸を軽く押して、歩きだそう...
が、できなかった。
踏み出そうとしたその足が、うまく立とうとしてくれない。
俺はまたもやよろけて倒れそうになった。
「おいおいおいおい!」
またもや後ろから、今度は抱きすくめられるように支えられる。
「お前、今日はもうやめとけって。な?」
「・・・うっざ、んなことお前に言われたないわ」
「マジ、このままやったらやばいって。かんなり体あついやん...
まったくこいつは、もう・・・
思わずため息をもらす。体勢はまだ、抱きすくめられたままで...
「・・・てか、さっさと離せや。きっしょい。暑いし、」
体をねじらせ、拒むようにあいつから体を離す。
「帰れよお前、マジで!」
「お前が帰れ。アホが」
「おい!」
悲痛、とまでとれるくらいの声であいつが叫ぶ。
俺はその声を背に、ようやく今度は言うことを聞いてくれるよ...
ステージへと向かった。
もうすぐ本番、というところでまたもやこいつが声をかけてく...
「なあ、マジやめといたほうがええて。まだこんなあっついや...
と言いながら手をおでこのほうへ近づけてきたのですかさずそ...
「るっさい。こんな客はいっとんのに今さらやめられへんねん...
「~~~・・・ったくお前は・・・。心配してやっとんのに」
「お前の心配なんか母さんが夜なべして作った手袋くらいいら...
そういったあとに、ニヤリ、と笑みをこぼす。
「ありがた迷惑、ってこと?」
「そう」
「言ってくれはりますなぁ~」
「ヘラヘラしとんな。行くぞ」
カーテンの向こうへ、さっそうと飛び出していく。
ステージは、滞りなく終了した。
熱があるというのに、今日は普段の何倍も調子がよかった。
マイクとお客さんの笑顔の魔力というものは実に恐ろしい。(...
・・・ただ、熱が上がった、というのはやはり否めない事実ら...
「だぁ~から言ったやんか」
「・・・・。うっざいわあ、お前・・・一回どっかで死んでき...
「タクシー呼んだろか?」
「・・・うん」
さんざんつらさを隠すためについてきた悪態も、ここまでが限...
「おれもついてくから」
思わず、寝転んでいるソファーからずり落ちそうになる。
「・・・はあ?いらんわ」
これ以上世話になるわけにはいかない。甘えたくない。
「あほ。タクシーの運転手さんはマンションまでは連れてって...
運んでってくれへんねんぞ。どーやって歩いてくねん、お前...
「・・・・・」
まったくもってそのとおりだ。軽い屈辱感を覚える。
もはや俺は、完全に白旗を振らなければならなかった。
「行くからな、」
「・・・・・」
「あ、タクシー代、今日はおれ出したるけど当然後で返しても...
「・・・・・。やっぱ死んだらええわお前・・・」
「ひっさしぶりに来たけどやっぱ片付いとんな~お前の部屋は...
「そりゃどうも」
わざとごほごほっと咳混じりに返す。
俺はベットに寝かされ、
あいつはテーブルのそばで部屋にあった漫画を読みながらくつ...
「てか、はよ帰れよ。うつるやろ」
ほんま空気読めへんのか、こいつは。
「え~・・・いやや」
「帰れ」
「いやや」
「・・・・・。帰れ!」
怒鳴った拍子に咳がひどくなる。
「おい!大丈夫か??!!」
「・・・ッ、お前が・・・帰らんせいやねんぞ・・・」
息を切らしながら精一杯言い返す。
「・・・・・・・心配やん」
「あ?」
「お前、何かめっちゃ苦しそうなんやもん。そばに、おりたい...
・・・・・・・。
思わず絶句する。なんて恥ずかしい生き物なんや、こいつは・...
「あれ、お前顔真っ赤」
「あほ。風邪やからや」
「うっわー何?自分照れとんの?!ちょ、マジで?俺まで照れ...
「な・・・そりゃ照れるわそんなん言われたら!」
軽い沈黙が流れる。
「・・・おってええ、よな?」
あえてもう、何も答えなかった。
「あ!そうや!プリン買うてきたろか?病気のときってプリン...
「・・・・・」
「おい!聞こえとん・・・」
「いらん」
「え」
「だから、いらん」
「おいおい、ないやろーお前それは・・・俺がせっかく・・・」
「お前おったら、ええわ」
そうして俺は、だるい体とともに深いまどろみのなかに落ちて...
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