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#title(㌧ダ(・∀・)ゴッサ!!) [#ffd21440]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| 1101さんの母3...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 場面転...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
バッチーはドアを開け、誰もいない楽屋に入った。
ベッドの上の服や机に広げっぱなしの楽譜。
タメキチがいなくなってからからもう何日も経つのに、部屋は...
クラブ・チチブーの閉鎖も決まり彼がもうここに来ることはな...
何となく、片付ける気が起こらない。
バッチーは壁際に立て掛けられたタメキチのウッドベースの側...
彼は何か言いたげにベースを見つめたがそのまま無言で腰掛け、
ポケットからきれいに畳まれた布を取り出しベースを磨き始め...
OJ、シミー、マジック、バッチー。DCMCのメンバーは誰も、自...
ただ男たちは寄り添い、頭にぽっかり開いた穴を埋めるかのよ...
バッチーが夢中で叩くドラムに、サックス、キーボード、ギタ...
この音に酔いしれていられれば、自分の過去などどうでもよか...
だから、また一人記憶を失った男が4人の前に現れたとき、彼ら...
それが彼の、そして自分たちの運命だと直感したのだ。
タメキチと名乗るベーシストがステージをさらに熱狂させたの...
ステージから見える客たちは、みんなコーバでの仕事の疲れな...
ベースと、ドラム。バッチーは、自分とタメキチがこの空間を...
そして、ドラムの向こうに覗くタメキチの背中が目に入るたび...
味わったことのない、でも懐かしいような、心地良くていとお...
彼の奏でる音が、そして彼の存在そのものがバッチーにはどう...
「やっぱサイコーだよ、おまえのベースは。カンパイ」
「カンパイ。ありがとう」
楽屋での打ち上げで、二人は今夜も何度目かの乾杯を交わした。
「昔どっかでベースをやってたのかもな」
「かもしれないが…さっぱり、思いだせない」
タメキチが眉をしかめ小さくうつむくと、バッチーは笑った。
「おい、そんなこと気にしてるのか?
頭がカラッポなのはおれたちみんな一緒だろ。
むしろ、余計なものがないからいい音だせるんだよ」
タメキチは顔を上げ、バッチーを見つめる。
「そうかな」
真っ直ぐで、でも少し憂いを帯びた視線に、バッチーの心臓は...
「…そうさ。
どっちにしたって、おれたちがここにいるのは運命の思し召し...
記憶喪失の男が5人。おまけにみんな天才ときてる」
「運命…か」
バッチーが差し入れのビールを二人のグラスに注いだ。
「カンパイ」
「またかよ」
タメキチは呆れたように笑った。
「いいんだよ、ほら、おれたちのサイコーの運命に、乾杯」
「乾杯」
だが、別れはあっけないものだった。
クラブ・チチブーのウエイトレスだったヨシコシと、彼女が連...
世界の行方がタメキチの手に託されている、などと言われたっ...
でも、少年の目を見たとき、みんな、それがタメキチの運命だ...
こんなところで馬鹿騒ぎするより、彼はもっと大きなものを背...
だから笑顔で、どうってことないさと送り出してやった。
いつ帰ってきたって、おまえの居場所はいつだってここにある。
ベースだって、おれがピカピカに磨いておいてやるから。そう...
あれから何度かライブをした。タメキチが来る前に戻っただけ...
頭だけでなく、心にもぽっかりと穴が開いてしまったようだっ...
けれど、次に会うとき、彼のほうはきっともう「タメキチ」で...
そして音楽で埋めていた頭の穴には、思い出とか、家族とか、...
ここではない、別の居場所を見つけているかもしれない。
バッチーの手の動きが止まり、ふいに滴がひとつ、ベースに落...
「ずるいよ、おまえは」
バッチーは涙を拭おうともせず、ウッドベースにそっと頬を押...
タメキチの温もり、彼の奏でる響きを思い出しながら。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 場面転...
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バッチーはドアを開け、誰もいない楽屋に入った。
ベッドの上の服や机に広げっぱなしの楽譜。
タメキチがいなくなってからからもう何日も経つのに、部屋は...
クラブ・チチブーの閉鎖も決まり彼がもうここに来ることはな...
何となく、片付ける気が起こらない。
バッチーは壁際に立て掛けられたタメキチのウッドベースの側...
彼は何か言いたげにベースを見つめたがそのまま無言で腰掛け、
ポケットからきれいに畳まれた布を取り出しベースを磨き始め...
OJ、シミー、マジック、バッチー。DCMCのメンバーは誰も、自...
ただ男たちは寄り添い、頭にぽっかり開いた穴を埋めるかのよ...
バッチーが夢中で叩くドラムに、サックス、キーボード、ギタ...
この音に酔いしれていられれば、自分の過去などどうでもよか...
だから、また一人記憶を失った男が4人の前に現れたとき、彼ら...
それが彼の、そして自分たちの運命だと直感したのだ。
タメキチと名乗るベーシストがステージをさらに熱狂させたの...
ステージから見える客たちは、みんなコーバでの仕事の疲れな...
ベースと、ドラム。バッチーは、自分とタメキチがこの空間を...
そして、ドラムの向こうに覗くタメキチの背中が目に入るたび...
味わったことのない、でも懐かしいような、心地良くていとお...
彼の奏でる音が、そして彼の存在そのものがバッチーにはどう...
「やっぱサイコーだよ、おまえのベースは。カンパイ」
「カンパイ。ありがとう」
楽屋での打ち上げで、二人は今夜も何度目かの乾杯を交わした。
「昔どっかでベースをやってたのかもな」
「かもしれないが…さっぱり、思いだせない」
タメキチが眉をしかめ小さくうつむくと、バッチーは笑った。
「おい、そんなこと気にしてるのか?
頭がカラッポなのはおれたちみんな一緒だろ。
むしろ、余計なものがないからいい音だせるんだよ」
タメキチは顔を上げ、バッチーを見つめる。
「そうかな」
真っ直ぐで、でも少し憂いを帯びた視線に、バッチーの心臓は...
「…そうさ。
どっちにしたって、おれたちがここにいるのは運命の思し召し...
記憶喪失の男が5人。おまけにみんな天才ときてる」
「運命…か」
バッチーが差し入れのビールを二人のグラスに注いだ。
「カンパイ」
「またかよ」
タメキチは呆れたように笑った。
「いいんだよ、ほら、おれたちのサイコーの運命に、乾杯」
「乾杯」
だが、別れはあっけないものだった。
クラブ・チチブーのウエイトレスだったヨシコシと、彼女が連...
世界の行方がタメキチの手に託されている、などと言われたっ...
でも、少年の目を見たとき、みんな、それがタメキチの運命だ...
こんなところで馬鹿騒ぎするより、彼はもっと大きなものを背...
だから笑顔で、どうってことないさと送り出してやった。
いつ帰ってきたって、おまえの居場所はいつだってここにある。
ベースだって、おれがピカピカに磨いておいてやるから。そう...
あれから何度かライブをした。タメキチが来る前に戻っただけ...
頭だけでなく、心にもぽっかりと穴が開いてしまったようだっ...
けれど、次に会うとき、彼のほうはきっともう「タメキチ」で...
そして音楽で埋めていた頭の穴には、思い出とか、家族とか、...
ここではない、別の居場所を見つけているかもしれない。
バッチーの手の動きが止まり、ふいに滴がひとつ、ベースに落...
「ずるいよ、おまえは」
バッチーは涙を拭おうともせず、ウッドベースにそっと頬を押...
タメキチの温もり、彼の奏でる響きを思い出しながら。
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