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#title(夜王 修×蓮) [#b3988c2b]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ホストドラマ...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| だから...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
ふらついている足元を、立ち上がるときによろける身体を、気...
異変に気づいていながら、秀は声をかけられないでいた。
廉が倒れたのは本当だった。けれどそれでもどうにかもってい...
そして人知れず、裏路地で倒れた。
あの日、廉のマンションへ足を運んだ秀が誠也と遭遇したのは...
驚きで思わず足を止めた秀に向かって、サングラスをかけたま...
人差し指を当てて制した。
「どうして来たのかは、きかないでおいてやる。」
秀はその言葉で、はたと自分の行動をかえりみた。どうして、...
呆然としている秀に向かって誠也はなにかを放った。慌てて秀...
「それは奴に渡すかロッカーに戻せ。多分無くしたと思ってる...
誠也は言って煙草をとりだした。
「暗証番号は1594。」
火をつけて、吸い込む。吐き出す。
「――頼んだ。」
「誠也、」
誠也は秀に背を向けて軽く手をあげた。それ以上何も言わせな...
あのときには、既に。誠也にあう前には、もう。
「――くそ。」
廉はとうに目の前から姿を消していた。追えるわけも無かった...
廉が吸いかけて落としていった煙草を踏み消して、秀は自分の...
「深みにはまってるのは俺じゃねーか・・・。」
あれはただの好奇心じゃなく、悪戯でもなく。嫉妬だ。
濡れた足取りは重く、走っていた廉は徐々に速度を落とし、つ...
なにやってるんだ俺。馬鹿じゃねーの。女々しいったらありゃ...
「どうも俺は捨て犬に縁があるらしいな。」
顔を上げた廉は、小さく口を開いたまま、動けずにいた。
――その視線の先には、かつてのこの街の王が立っていた。
「どうして、ここに。」
小さく呟いた声は雨の音にかき消された。
引きずるように部屋まで連れていかれ(誠也のマンションはそ...
「熱い湯でもかぶって目を覚ませ。」
誠也はそう言ってタオルを投げ、戸を閉めた。
まるで子供扱いだと、廉は唇を噛んだ。事実その通りなのが余...
結局何も訊けなかった。いや、訊く勇気が、なかったのかもし...
説明しがたいもやもやとした感情に包まれたまま、廉は鼻の先...
なにを言っていいのか、この人がどこまで知っているのかわか...
誠也に背を向けて、濡れた髪から水滴を落としていた。借りた...
誠也もそちらには目を向けず、ライターを弄んでいた。
「廉。」
呼ばれた名に顔を向けたときには、唇を塞がれていた。
固まった廉は一拍後にどん、と誠也の胸をつきかえす。
「な、にするんですか!」
「嫌だったか?」
廉は眉をひそめたまま誠也の顔を見上げた。しばらく見つめて...
「―――。」
驚いたけど、嫌では、なかった。
「もう一度するか?」
「冗談止めてください。」
「――そういうことだろ。」
廉はそう言って煙草の火をつけた誠也を、わけがわからないま...
「俺は別に男に興味が無いが、お前がどうしてもっていうんな...
ここまで言わなきゃわからないのか、と言う顔だった。いい加...
「お前は、誰に、どうしたいんだ。」
言葉が頭の中に響いた。なにかにぶつかって反響する。廉は視...
「せいやさん」 廉は小さく呟いた。
「手ぇやかせすぎなんだよ、お前は。」
誠也はもたれかかってきた廉の頭をくしゃりと撫でた。
「どういうつもりだ、亮助。」
つめよった秀に、遼介は答えない。
「りょ、」
「別にどうでもいいですけど、まわりを巻き込まないで下さい...
リピートされたセリフに秀は少なからず動揺する。
「ホストが二人も挙動不審だと、店としては迷惑なんですよ。」
亮助はいつもとかわらず歯に衣着せぬ物言いをした。けれど今...
「いつまでくすぶってるんですか。」
言いながら亮助は秀の方へ向きなおった。
「秀さんはいつもそうですよね。決めてるくせにいつまで立っ...
自分はどうでもいいってふりして、選択を誰かに頼って。顔に...
亮助は秀を見据えた。秀は言葉に詰まって喉をならした。
それを見て亮助は、小さく息を漏らし頬を弛めた。
「そういうところが好きですよ、秀さん。」
「・・・馬鹿。」
「そういう顔してると本当に襲いますよ。」
「調子に乗るな。」
亮助の頭をはたいて、秀はきびすを返した。
「明日は休むからフォロー頼む。」
「貸し、大きいですよ。」
「10倍にして返してやる。」
ふっきれたように、秀は笑った。
『――ということでよかったんですよね?誠也さん。』
ああ、とうなずいて誠也は手元のグラスをまわした。赤いワイ...
「あいつはこうでもしないと動かない。」
『いいんですか?』
何が、とまでは言わない亮助の相変わらずの微妙な気のまわし...
「今更だろう。」
ふと視線を窓の外に広がる夜景に移し、誠也はしばし逡巡して...
「――またお前の力を借りたな。」
その言葉をしばし思いやり、亮助は電話の向こうに悟られない...
一度深呼吸して、空を仰ぐ。
『忘れたんですか、誠也さん。』
ん、と誠也はまぶたを動かした。
『ロミオは永久指名制です。』
いつでもどうぞ、と続けた亮助にくつくつと誠也は笑った。
「そうだったな。」
まぁ、個人的にもちょっとからかいたかったですし。飄々と続...
誠也はまた別の種類の笑みを浮かべる。
「つきあう気あるか?」
なにがですか。問い返す語尾にかぶせるように誠也は続けた。
「アフター。」
不意をつかれた亮助は、一瞬目を見開いて、どうしようもなく...
『・・・喜んで。』
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
楽しいの自分だけな気がする。
遅ればせながら>>1さん乙。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| ホストドラマ...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| だから...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
ふらついている足元を、立ち上がるときによろける身体を、気...
異変に気づいていながら、秀は声をかけられないでいた。
廉が倒れたのは本当だった。けれどそれでもどうにかもってい...
そして人知れず、裏路地で倒れた。
あの日、廉のマンションへ足を運んだ秀が誠也と遭遇したのは...
驚きで思わず足を止めた秀に向かって、サングラスをかけたま...
人差し指を当てて制した。
「どうして来たのかは、きかないでおいてやる。」
秀はその言葉で、はたと自分の行動をかえりみた。どうして、...
呆然としている秀に向かって誠也はなにかを放った。慌てて秀...
「それは奴に渡すかロッカーに戻せ。多分無くしたと思ってる...
誠也は言って煙草をとりだした。
「暗証番号は1594。」
火をつけて、吸い込む。吐き出す。
「――頼んだ。」
「誠也、」
誠也は秀に背を向けて軽く手をあげた。それ以上何も言わせな...
あのときには、既に。誠也にあう前には、もう。
「――くそ。」
廉はとうに目の前から姿を消していた。追えるわけも無かった...
廉が吸いかけて落としていった煙草を踏み消して、秀は自分の...
「深みにはまってるのは俺じゃねーか・・・。」
あれはただの好奇心じゃなく、悪戯でもなく。嫉妬だ。
濡れた足取りは重く、走っていた廉は徐々に速度を落とし、つ...
なにやってるんだ俺。馬鹿じゃねーの。女々しいったらありゃ...
「どうも俺は捨て犬に縁があるらしいな。」
顔を上げた廉は、小さく口を開いたまま、動けずにいた。
――その視線の先には、かつてのこの街の王が立っていた。
「どうして、ここに。」
小さく呟いた声は雨の音にかき消された。
引きずるように部屋まで連れていかれ(誠也のマンションはそ...
「熱い湯でもかぶって目を覚ませ。」
誠也はそう言ってタオルを投げ、戸を閉めた。
まるで子供扱いだと、廉は唇を噛んだ。事実その通りなのが余...
結局何も訊けなかった。いや、訊く勇気が、なかったのかもし...
説明しがたいもやもやとした感情に包まれたまま、廉は鼻の先...
なにを言っていいのか、この人がどこまで知っているのかわか...
誠也に背を向けて、濡れた髪から水滴を落としていた。借りた...
誠也もそちらには目を向けず、ライターを弄んでいた。
「廉。」
呼ばれた名に顔を向けたときには、唇を塞がれていた。
固まった廉は一拍後にどん、と誠也の胸をつきかえす。
「な、にするんですか!」
「嫌だったか?」
廉は眉をひそめたまま誠也の顔を見上げた。しばらく見つめて...
「―――。」
驚いたけど、嫌では、なかった。
「もう一度するか?」
「冗談止めてください。」
「――そういうことだろ。」
廉はそう言って煙草の火をつけた誠也を、わけがわからないま...
「俺は別に男に興味が無いが、お前がどうしてもっていうんな...
ここまで言わなきゃわからないのか、と言う顔だった。いい加...
「お前は、誰に、どうしたいんだ。」
言葉が頭の中に響いた。なにかにぶつかって反響する。廉は視...
「せいやさん」 廉は小さく呟いた。
「手ぇやかせすぎなんだよ、お前は。」
誠也はもたれかかってきた廉の頭をくしゃりと撫でた。
「どういうつもりだ、亮助。」
つめよった秀に、遼介は答えない。
「りょ、」
「別にどうでもいいですけど、まわりを巻き込まないで下さい...
リピートされたセリフに秀は少なからず動揺する。
「ホストが二人も挙動不審だと、店としては迷惑なんですよ。」
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「いつまでくすぶってるんですか。」
言いながら亮助は秀の方へ向きなおった。
「秀さんはいつもそうですよね。決めてるくせにいつまで立っ...
自分はどうでもいいってふりして、選択を誰かに頼って。顔に...
亮助は秀を見据えた。秀は言葉に詰まって喉をならした。
それを見て亮助は、小さく息を漏らし頬を弛めた。
「そういうところが好きですよ、秀さん。」
「・・・馬鹿。」
「そういう顔してると本当に襲いますよ。」
「調子に乗るな。」
亮助の頭をはたいて、秀はきびすを返した。
「明日は休むからフォロー頼む。」
「貸し、大きいですよ。」
「10倍にして返してやる。」
ふっきれたように、秀は笑った。
『――ということでよかったんですよね?誠也さん。』
ああ、とうなずいて誠也は手元のグラスをまわした。赤いワイ...
「あいつはこうでもしないと動かない。」
『いいんですか?』
何が、とまでは言わない亮助の相変わらずの微妙な気のまわし...
「今更だろう。」
ふと視線を窓の外に広がる夜景に移し、誠也はしばし逡巡して...
「――またお前の力を借りたな。」
その言葉をしばし思いやり、亮助は電話の向こうに悟られない...
一度深呼吸して、空を仰ぐ。
『忘れたんですか、誠也さん。』
ん、と誠也はまぶたを動かした。
『ロミオは永久指名制です。』
いつでもどうぞ、と続けた亮助にくつくつと誠也は笑った。
「そうだったな。」
まぁ、個人的にもちょっとからかいたかったですし。飄々と続...
誠也はまた別の種類の笑みを浮かべる。
「つきあう気あるか?」
なにがですか。問い返す語尾にかぶせるように誠也は続けた。
「アフター。」
不意をつかれた亮助は、一瞬目を見開いて、どうしようもなく...
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