ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
1つ前のページに戻る
15-450
をテンプレートにして作成
開始行:
#title(アカギ) [#ybfbfc70]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| またアカギか...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| またナン...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
違う違う、そうじゃないんだ、と南郷は心で叫びながらアカギ...
(そんなつもりじゃなかったんだ。)
先に「お前を連れてくるように頼まれている」と、そう言わな...
なにかやっかいなことになると容易く想像できたはずなのに、...
周りの目をはばかってというよりも、6年ぶりの再会に有頂天...
あの玩具工場を訪ねた時には、どれほど自分がその身を案じて...
言ってやりたい気でいたが、彼が無事でいたという安堵、自分...
なにもかも吹き飛んでしまった。
「どうしたの、南郷さん」
まるで年月の空白なんかなかったかのように話しかけてくるア...
思っていたよりずっと背が伸びていて体つきにも精悍さが加わ...
それでもやはり、見間違えようもないあのアカギだった。
…会いたかった。
ずっとその声が聞きたかった。
それだけで十分だった。
そんなふうだったから、ばかばかしいことに石川に道をふさが...
アカギを訪ねた用件を本当にまったく失念していたのだ。
自分がヤクザに頼まれてアカギを呼び出すという役目を負って...
そういうことか、というアカギの醒めた声に
「会って話をするだけでいいっていうから…」
しどろもどろに言い訳がましいことを口にしたが、アカギはも...
それまで確かにあった、アカギと南郷の間のなにか通じ合うよ...
そしてようやく悟った。
自分はアカギを嵌めたのだと。
もしも小遣い銭でももらって囮になったのだと思われているな...
川田組に居る間は南郷はただおろおろとその成り行きを見守る...
組を出て繁華街を抜け、アカギに追いついたのは湿った水路の...
「アカギ!」
南郷は夢中でアカギの腕を取っていた。
あれほど切望していたはずの再会が、どうしてこんなことにな...
すまなかった誤解なんだと一気にまくしたてながら、だんだん...
南郷はまた泣いた。
「南郷さん、あんた本当にしょうがないね…」
やっと顔をあげてアカギを見て、驚いた。きっとあの目で冷た...
それなのに、アカギは笑っている。
その声はむしろ柔らかい。
「それはもう、いいんだ。言わなくても。」
わかってる、とアカギは言った。
「俺の居場所だけ聞き出したら後はあんな連中ほっておけばい...
言われてみればその通りで、居場所を知らせてもらったと妙に...
アカギを連れてくる約束をしてしまったのは、いかにも愚かだ...
義理立てしてやらなくてはならないような相手ではないとわか...
「困った人だな、南郷さんは。」
なにか反論したかったが、言葉が出なかった。
今度は安堵のあまりぽろぽろと涙が落ちる。
「なんだよ、わかってるって…だって、お前…!」
あれからずっと背中で拒絶されていた。だからこんなに不安に...
「南郷さん、もうこれからは誰が訪ねてきても俺のことなんか...
その言葉にうつむいた南郷の気配を察して、アカギは「そうじ...
「俺に関わっちゃいけない、と言ってるんだ。」
けして冷たい言い方ではなかったが、南郷はアカギが煙草に火...
ああやっぱりそうなのか、と思った。
今夜ここで別れてしまったらきっともう二度と会えないのだ。
アカギはそういうつもりでいるのだろう。
「なんでだろうね。俺が……た人は皆……。」
独り言のようにつぶやかれた言葉はほとんど南郷には聞き取れ...
「まぁいいか。」
アカギはその独り言の最後に「俺のせいってばかりでもないし...
若くして才能に恵まれ、願って叶わぬことなどなにもないよう...
どうしてそんな暗い笑い方を身につけたのか。南郷には知りよ...
「南郷さんは、俺と関わってもまともだった最初の人。」
「最初?」
「…もしかしたら、最後かもね」
アカギはまた笑った。
「だから、もう俺と関わっちゃいけない。」
南郷にはアカギの言っている意味はわからなかったが、それで...
口にしているのだということは理解できた。
「…お前は…お…」
南郷はなにか言いたかった。けれど、言えることはなにもない。
自分とアカギはなにもかも違いすぎると自覚がある。
自分はアカギの傍に居たいと願うことさえ許されない、脆弱な...
彼の求めるものなどなにひとつ持ち合わせてもいない。
関わるなと言われてしまえば、アカギが自分を遠ざけようとす...
アカギという人間は一言で言うなら天才なのだろうと思う。
それも異能の天才。この世に誰一人自分に似た人間のいない人...
「俺は独りが好きなんだ。地獄の底まで独りで行くさ。」
指先から伝わる体温で、いつのまにか南郷は自分がアカギの腕...
また掴んでしまっているのに気づいたが、アカギが振りほどこ...
唐突に、南郷はしゃべりはじめた。
「死ぬときに、好きな人が手を握っていると、天国に行けるん...
子供のころに、無学で信仰もなかった母親から寝物語に聞いた...
我ながらおかしいと南郷も思ったが、話すのをやめたらきっと...
「だから、お前は地獄になんか行かない。お前はこれからきっ...
会って、死ぬときにはその人が手を握ってくれる。だから、地...
(ああ、だめだ…)
こらえきれずにぽろぽろと涙が零れ落ちた。
息遣いさえこんなに近くに感じられるのに、アカギが遠い。
「じゃあ、俺がこの先なにをしでかしても全部チャラか。」
「そうだ、全部チャラだ。ナシになって、天国へ行けるんだ。...
探さなくちゃいけないんだ。」
それが自分ではないという悔しさと、バカな話にアカギはきっ...
南郷は顔を上げられなかった。
独りで生きてくれるなと、そう伝えたいのに、うまく言葉がみ...
「いいね、それ。」
アカギの声は笑ってはいなかった。
「南郷さんがそう言うなら、きっとそうだ。」
そう言って南郷に背を向ける。静かに指がほどかれる。
これでもう二度と会えないと、お互いにそう思っている。
それでも「また会おう」と約束する。
この世のどこかにアカギの熱に引きずられもせず押しつぶされ...
そんな強い人間がきっといて、いつか必ず出会ってくれと南郷...
あの潔癖すぎる魂が自分の選んだ生き方に疲れきってしまわぬ...
遠い未来か近い将来かはわからないが、いずれはアカギにも必...
どうかその手をとってやり、その時アカギはすべてに満たされ...
これから先の自分の人生の、すべての幸運を賭けて、そう願う。
夜の闇に消えていこうとするアカギの背に最後に呼びかけた南...
けれども遠い街灯に照らされて、手をあげて応えるのが確かに...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
長いのをざっくり切ったらこうなったっ…!
死ねば助かるのに的に無理やり投下するよ。反省しないっ!
#comment
終了行:
#title(アカギ) [#ybfbfc70]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| またアカギか...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| またナン...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
違う違う、そうじゃないんだ、と南郷は心で叫びながらアカギ...
(そんなつもりじゃなかったんだ。)
先に「お前を連れてくるように頼まれている」と、そう言わな...
なにかやっかいなことになると容易く想像できたはずなのに、...
周りの目をはばかってというよりも、6年ぶりの再会に有頂天...
あの玩具工場を訪ねた時には、どれほど自分がその身を案じて...
言ってやりたい気でいたが、彼が無事でいたという安堵、自分...
なにもかも吹き飛んでしまった。
「どうしたの、南郷さん」
まるで年月の空白なんかなかったかのように話しかけてくるア...
思っていたよりずっと背が伸びていて体つきにも精悍さが加わ...
それでもやはり、見間違えようもないあのアカギだった。
…会いたかった。
ずっとその声が聞きたかった。
それだけで十分だった。
そんなふうだったから、ばかばかしいことに石川に道をふさが...
アカギを訪ねた用件を本当にまったく失念していたのだ。
自分がヤクザに頼まれてアカギを呼び出すという役目を負って...
そういうことか、というアカギの醒めた声に
「会って話をするだけでいいっていうから…」
しどろもどろに言い訳がましいことを口にしたが、アカギはも...
それまで確かにあった、アカギと南郷の間のなにか通じ合うよ...
そしてようやく悟った。
自分はアカギを嵌めたのだと。
もしも小遣い銭でももらって囮になったのだと思われているな...
川田組に居る間は南郷はただおろおろとその成り行きを見守る...
組を出て繁華街を抜け、アカギに追いついたのは湿った水路の...
「アカギ!」
南郷は夢中でアカギの腕を取っていた。
あれほど切望していたはずの再会が、どうしてこんなことにな...
すまなかった誤解なんだと一気にまくしたてながら、だんだん...
南郷はまた泣いた。
「南郷さん、あんた本当にしょうがないね…」
やっと顔をあげてアカギを見て、驚いた。きっとあの目で冷た...
それなのに、アカギは笑っている。
その声はむしろ柔らかい。
「それはもう、いいんだ。言わなくても。」
わかってる、とアカギは言った。
「俺の居場所だけ聞き出したら後はあんな連中ほっておけばい...
言われてみればその通りで、居場所を知らせてもらったと妙に...
アカギを連れてくる約束をしてしまったのは、いかにも愚かだ...
義理立てしてやらなくてはならないような相手ではないとわか...
「困った人だな、南郷さんは。」
なにか反論したかったが、言葉が出なかった。
今度は安堵のあまりぽろぽろと涙が落ちる。
「なんだよ、わかってるって…だって、お前…!」
あれからずっと背中で拒絶されていた。だからこんなに不安に...
「南郷さん、もうこれからは誰が訪ねてきても俺のことなんか...
その言葉にうつむいた南郷の気配を察して、アカギは「そうじ...
「俺に関わっちゃいけない、と言ってるんだ。」
けして冷たい言い方ではなかったが、南郷はアカギが煙草に火...
ああやっぱりそうなのか、と思った。
今夜ここで別れてしまったらきっともう二度と会えないのだ。
アカギはそういうつもりでいるのだろう。
「なんでだろうね。俺が……た人は皆……。」
独り言のようにつぶやかれた言葉はほとんど南郷には聞き取れ...
「まぁいいか。」
アカギはその独り言の最後に「俺のせいってばかりでもないし...
若くして才能に恵まれ、願って叶わぬことなどなにもないよう...
どうしてそんな暗い笑い方を身につけたのか。南郷には知りよ...
「南郷さんは、俺と関わってもまともだった最初の人。」
「最初?」
「…もしかしたら、最後かもね」
アカギはまた笑った。
「だから、もう俺と関わっちゃいけない。」
南郷にはアカギの言っている意味はわからなかったが、それで...
口にしているのだということは理解できた。
「…お前は…お…」
南郷はなにか言いたかった。けれど、言えることはなにもない。
自分とアカギはなにもかも違いすぎると自覚がある。
自分はアカギの傍に居たいと願うことさえ許されない、脆弱な...
彼の求めるものなどなにひとつ持ち合わせてもいない。
関わるなと言われてしまえば、アカギが自分を遠ざけようとす...
アカギという人間は一言で言うなら天才なのだろうと思う。
それも異能の天才。この世に誰一人自分に似た人間のいない人...
「俺は独りが好きなんだ。地獄の底まで独りで行くさ。」
指先から伝わる体温で、いつのまにか南郷は自分がアカギの腕...
また掴んでしまっているのに気づいたが、アカギが振りほどこ...
唐突に、南郷はしゃべりはじめた。
「死ぬときに、好きな人が手を握っていると、天国に行けるん...
子供のころに、無学で信仰もなかった母親から寝物語に聞いた...
我ながらおかしいと南郷も思ったが、話すのをやめたらきっと...
「だから、お前は地獄になんか行かない。お前はこれからきっ...
会って、死ぬときにはその人が手を握ってくれる。だから、地...
(ああ、だめだ…)
こらえきれずにぽろぽろと涙が零れ落ちた。
息遣いさえこんなに近くに感じられるのに、アカギが遠い。
「じゃあ、俺がこの先なにをしでかしても全部チャラか。」
「そうだ、全部チャラだ。ナシになって、天国へ行けるんだ。...
探さなくちゃいけないんだ。」
それが自分ではないという悔しさと、バカな話にアカギはきっ...
南郷は顔を上げられなかった。
独りで生きてくれるなと、そう伝えたいのに、うまく言葉がみ...
「いいね、それ。」
アカギの声は笑ってはいなかった。
「南郷さんがそう言うなら、きっとそうだ。」
そう言って南郷に背を向ける。静かに指がほどかれる。
これでもう二度と会えないと、お互いにそう思っている。
それでも「また会おう」と約束する。
この世のどこかにアカギの熱に引きずられもせず押しつぶされ...
そんな強い人間がきっといて、いつか必ず出会ってくれと南郷...
あの潔癖すぎる魂が自分の選んだ生き方に疲れきってしまわぬ...
遠い未来か近い将来かはわからないが、いずれはアカギにも必...
どうかその手をとってやり、その時アカギはすべてに満たされ...
これから先の自分の人生の、すべての幸運を賭けて、そう願う。
夜の闇に消えていこうとするアカギの背に最後に呼びかけた南...
けれども遠い街灯に照らされて、手をあげて応えるのが確かに...
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
長いのをざっくり切ったらこうなったっ…!
死ねば助かるのに的に無理やり投下するよ。反省しないっ!
#comment
ページ名:
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: