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#title(木村拓哉×唐沢寿明) [#v3b0ca6b]
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
| キム/タクと唐...
____________ \ / ̄ ̄ ̄...
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
| | | | ...
| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
| | | | ピッ (´...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(...
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...
「お…前かよ!」
「空沢さんだったんすか!…やった」
そう言って木村は小さくガッツポーズをしやがった。
…冗談じゃない!
俺、空沢は去年10年連れ添った妻と別れた。
妻の居なくなったこの部屋はあまりにも広く、年甲斐もなく寂...
と、共働きしていた事でもっていた経済面での事もあり、部屋...
若者でもあるまいし、シェアなどというのを決めるのには結構...
募集広告を雑誌に載せ、離婚までの鬱々とした日々に別れを告...
なんだか新しい生活が、人生が、始まるような気分で居たとい...
やってきたのはなんと、同じ会社の後輩、木村だったのだ。
「あ、言っときますけど、知りませんでしたからね。ここがあ...
正直、がっかりした。
というのも…この木村という男は、なんというか、不思議な奴で…
俺とは10歳も離れている。新人の頃俺の下に配属され、仕事...
辞めろと言った事もあった。
だが木村は泣き言も言わずついてきてついには新しい部署を立...
最近じゃ若い女子社員の間では相当人気のある仕事の出来る男...
もともとその整った顔立ちは新人の頃から目立っていた。
そんな男が30過ぎても結婚しないのは不思議だったが、まあ...
が、先日謎は解けた。
その出来る男に真剣な顔で告白されたのが、40過ぎのくたび...
「無理ですよ。もう前のマンション引き払っちゃいましたから...
40過ぎの男が「身の危険を感じる」だなんて言いたくない。
言いたくはないが、言いたくはないが感じるものはしょうがな...
すでにこの男は告白したその日にこともあろうにキスしてきや...
この整った顔に真剣に見つめられ、愛を告白され、そんな雰囲...
情けない話だが、殴れもしなかった…。悔しい。
なんでこの俺が、男に、10歳も年下の会社の後輩にっ流され...
俺は×一だぞ!女性と結婚していた男だぞ!
なんでこ・の・お・れ・がっ!!!
「まあそういう事なんで。今日からよろしくお願いします。」
勝手にあがるな。
いや、こいつの家でもある事になってしまうわけだが。
なんでこんな事になったんだ?
「あー…卑怯な事はしないんで。安心して下さい」
卑怯な事ってなんだっ!!!
俺はしばらく玄関から動けなかった。
が、奴は「この部屋ですかー?」とか言いながらさっさと持っ...
「いつまでむすっとしてるんですか。もう諦めて下さいよ。し...
連絡の取り合いを、メールにしたのが間違いだった。
名字だけにしたのが間違いだった。木村なんてよくある名前だ。
「空沢は珍しいだろうが。他にも数件載ってただろうが!」
「だからあなただとは思わなかったけど名前に運命感じちゃっ...
…ちょうど探してた時にこの名前があったら普通そこに決める...
…まあ正直ちょっっっとだけ期待しましたけど。でもほんとま...
悪かったな40過ぎの×一がルームメイト探して。
ていうか運命感じたとか普通そこに決めるとか言うな!って言...
だが何か言いたい。
なんで、なんでこんな事に。
なんでお前が。
なんで…俺の事なんか。
「~っだいたい…」
「あーあーあーあーもういいからほらはいアーン」
「ばっお前何がアーむg」
慣れ慣れしく俺の肩を抱き、口にクラッカーを詰め込んできや...
今日はとりあえずお祝いって事で、とかなんとか言いながら奴...
なんかクラッカーの上に色々乗ってるこじゃれた女子供が好き...
途中で買い物に出掛けたわけでは無かったから、材料は最初か...
家主が俺だからじゃない。最初から、新しい同居人とこうする...
ほんとこの男は女性の言う所のいい男なのだろう。
顔も良ければ仕事もできて、料理までできるし気も利く。
なのに。なんで。
「うまいっしょ?」
「…まあ、うまいけど!」
「…あなた奥さんと別れてからろくなもん食べてなかったみたい...
あーなんかちょうどいいかも。明日から俺が料理作ります。...
明日から。
一緒の家に帰るって事は一緒に暮らすって事だ。
明日から。なんだか妙に生々しい違和感が身体中に駆けめぐる。
ていうかいつまで肩抱いてるんだ。
ジロリと見てやれば
「…でっけぇ目…」
おどけたように降参のポーズをしてみせ、離れた。
…馬鹿が!
ああ。
俺の新しい人生の前途は、どうやら多難のようだ。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧...
| | | | ピッ (...
| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| ...
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) ...
#comment
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に...
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| | |> PLAY. | | ...
| | | | ∧...
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| | | | ◇⊂ ...
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _...
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「お…前かよ!」
「空沢さんだったんすか!…やった」
そう言って木村は小さくガッツポーズをしやがった。
…冗談じゃない!
俺、空沢は去年10年連れ添った妻と別れた。
妻の居なくなったこの部屋はあまりにも広く、年甲斐もなく寂...
と、共働きしていた事でもっていた経済面での事もあり、部屋...
若者でもあるまいし、シェアなどというのを決めるのには結構...
募集広告を雑誌に載せ、離婚までの鬱々とした日々に別れを告...
なんだか新しい生活が、人生が、始まるような気分で居たとい...
やってきたのはなんと、同じ会社の後輩、木村だったのだ。
「あ、言っときますけど、知りませんでしたからね。ここがあ...
正直、がっかりした。
というのも…この木村という男は、なんというか、不思議な奴で…
俺とは10歳も離れている。新人の頃俺の下に配属され、仕事...
辞めろと言った事もあった。
だが木村は泣き言も言わずついてきてついには新しい部署を立...
最近じゃ若い女子社員の間では相当人気のある仕事の出来る男...
もともとその整った顔立ちは新人の頃から目立っていた。
そんな男が30過ぎても結婚しないのは不思議だったが、まあ...
が、先日謎は解けた。
その出来る男に真剣な顔で告白されたのが、40過ぎのくたび...
「無理ですよ。もう前のマンション引き払っちゃいましたから...
40過ぎの男が「身の危険を感じる」だなんて言いたくない。
言いたくはないが、言いたくはないが感じるものはしょうがな...
すでにこの男は告白したその日にこともあろうにキスしてきや...
この整った顔に真剣に見つめられ、愛を告白され、そんな雰囲...
情けない話だが、殴れもしなかった…。悔しい。
なんでこの俺が、男に、10歳も年下の会社の後輩にっ流され...
俺は×一だぞ!女性と結婚していた男だぞ!
なんでこ・の・お・れ・がっ!!!
「まあそういう事なんで。今日からよろしくお願いします。」
勝手にあがるな。
いや、こいつの家でもある事になってしまうわけだが。
なんでこんな事になったんだ?
「あー…卑怯な事はしないんで。安心して下さい」
卑怯な事ってなんだっ!!!
俺はしばらく玄関から動けなかった。
が、奴は「この部屋ですかー?」とか言いながらさっさと持っ...
「いつまでむすっとしてるんですか。もう諦めて下さいよ。し...
連絡の取り合いを、メールにしたのが間違いだった。
名字だけにしたのが間違いだった。木村なんてよくある名前だ。
「空沢は珍しいだろうが。他にも数件載ってただろうが!」
「だからあなただとは思わなかったけど名前に運命感じちゃっ...
…ちょうど探してた時にこの名前があったら普通そこに決める...
…まあ正直ちょっっっとだけ期待しましたけど。でもほんとま...
悪かったな40過ぎの×一がルームメイト探して。
ていうか運命感じたとか普通そこに決めるとか言うな!って言...
だが何か言いたい。
なんで、なんでこんな事に。
なんでお前が。
なんで…俺の事なんか。
「~っだいたい…」
「あーあーあーあーもういいからほらはいアーン」
「ばっお前何がアーむg」
慣れ慣れしく俺の肩を抱き、口にクラッカーを詰め込んできや...
今日はとりあえずお祝いって事で、とかなんとか言いながら奴...
なんかクラッカーの上に色々乗ってるこじゃれた女子供が好き...
途中で買い物に出掛けたわけでは無かったから、材料は最初か...
家主が俺だからじゃない。最初から、新しい同居人とこうする...
ほんとこの男は女性の言う所のいい男なのだろう。
顔も良ければ仕事もできて、料理までできるし気も利く。
なのに。なんで。
「うまいっしょ?」
「…まあ、うまいけど!」
「…あなた奥さんと別れてからろくなもん食べてなかったみたい...
あーなんかちょうどいいかも。明日から俺が料理作ります。...
明日から。
一緒の家に帰るって事は一緒に暮らすって事だ。
明日から。なんだか妙に生々しい違和感が身体中に駆けめぐる。
ていうかいつまで肩抱いてるんだ。
ジロリと見てやれば
「…でっけぇ目…」
おどけたように降参のポーズをしてみせ、離れた。
…馬鹿が!
ああ。
俺の新しい人生の前途は、どうやら多難のようだ。
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