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#title(ある日の朝) 少年探偵漫画、某傀儡師×主人公です。文章中に固有名詞は出してません、エロなし 口調とか時期とか設定めちゃくちゃです 最近読み返して再燃したので勢いで書いた。後悔はしてないが申し訳ないと思っている。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 俺は勿論、彼のこれまでの所業を許したわけではない。 どんな過去があろうと、どんな事情があろうと許されるものでは到底ないだろう。 そう声に出さず自分に言い聞かせるのは毎回で、本当はもっとやるべきことがあるのに、遂に今日までやらないできたのである。 彼が度々休む住所や宿泊先を知っている。また彼がこのごろ頻繁に誰かから電話を受けていたのも知っている。 俺は寝たふりをして彼の流暢な外国語を聞き、そりゃあ聞いても意味なんて分からないが、良い内容ではないことには気づいていた。 彼がそれをどちらでもよいと考えていることも。 今朝早く、朝焼けのころに彼は俺を揺り起した。 俺はずっと起ていたけどもわざわざ二度三度と瞼を開き、いかにも眠いような、寝起の素振りをしたのである。 「もし。朝早くにすみませんが。」 彼はベッドに腰掛け、眩しそうに目を細めて俺を起した。 男のくせに白い手を、俺の肩に乗せている。 目を合わせると、彼は珍しく自分から視線を外して、ふと窓の方に顔を向ける。 遠くで日が昇って、建物の窓硝子は寒さに凍えながら透き通って見える。 「急用で暫く、出張がありますから。」 俺は黙っていた。彼の瞳は日に透けると金色に映る。 俺は何も言いたくなかった。やっとの思いで頷くと、彼はそれを視界の端で認めたようだった。 「私はもうこの部屋は、」言いかけて彼は黙った。 光線の中に、ごく細かい綿埃が柔らかく舞っている。 この部屋に誰も居なくなれば、床に落ちてもう二度と舞い上がらないだろう。 今日よりあとは、この部屋には誰も入らないだろう。肩に置かれた手は微動だにしない。 どうしてこんなことになってしまったのだろうか? 俺はそんな無駄なことばかり考えて、呼吸を乱さないように苦労して、そうしたら早く行ってくれないかと、懇願に近い思いを抱いた。 彼がおわりまで続けられなかったのは、彼が朝を待って、せめて今まで用事に向かわなかったのはと、そのようなことを考えると、俺の無感情の顔は崩れるに違いなかった。 彼は少しの間なにも言わず、じっと外を見ると、俺から手を離した。 「急用なんじゃないの。」 俺はつい口走ったことを即座に後悔した。 彼がどう言うにせよ、なにも言わなくても、聞くべきではないことだった。 俺は彼の用事を見逃すという弱気を生じ、彼に寄り縋っているのである。 後悔しながらも、彼の反応を伺った。しかし彼は黙って立ち上がった。 反射的に身を起し彼の名を呼んだ。もはや表面的にも、俺の邪心は明らかだった。 「誰かに頼めないの。今度は。」 彼は振り返った。意外そうに俺の目を見た。 自分の口走った台詞を信じられないと、一番強く感じるのは自分である。 「まさか。君がそんなことを仰るとは。」 本音だろうと感じた。それから彼は小さな声で、ぽつりと謝ると、上着を羽織って部屋を出た。 彼のよく座っていた椅子には見慣れた携帯が置いてあり、起動するとあたりまえのように初期化されていた。 少し知ったつもりでいて、実はお互いになにも、知らせないようにしてきたのだと漸く気がついた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment
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#title(ある日の朝) 少年探偵漫画、某傀儡師×主人公です。文章中に固有名詞は出してません、エロなし 口調とか時期とか設定めちゃくちゃです 最近読み返して再燃したので勢いで書いた。後悔はしてないが申し訳ないと思っている。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 俺は勿論、彼のこれまでの所業を許したわけではない。 どんな過去があろうと、どんな事情があろうと許されるものでは到底ないだろう。 そう声に出さず自分に言い聞かせるのは毎回で、本当はもっとやるべきことがあるのに、遂に今日までやらないできたのである。 彼が度々休む住所や宿泊先を知っている。また彼がこのごろ頻繁に誰かから電話を受けていたのも知っている。 俺は寝たふりをして彼の流暢な外国語を聞き、そりゃあ聞いても意味なんて分からないが、良い内容ではないことには気づいていた。 彼がそれをどちらでもよいと考えていることも。 今朝早く、朝焼けのころに彼は俺を揺り起した。 俺はずっと起ていたけどもわざわざ二度三度と瞼を開き、いかにも眠いような、寝起の素振りをしたのである。 「もし。朝早くにすみませんが。」 彼はベッドに腰掛け、眩しそうに目を細めて俺を起した。 男のくせに白い手を、俺の肩に乗せている。 目を合わせると、彼は珍しく自分から視線を外して、ふと窓の方に顔を向ける。 遠くで日が昇って、建物の窓硝子は寒さに凍えながら透き通って見える。 「急用で暫く、出張がありますから。」 俺は黙っていた。彼の瞳は日に透けると金色に映る。 俺は何も言いたくなかった。やっとの思いで頷くと、彼はそれを視界の端で認めたようだった。 「私はもうこの部屋は、」言いかけて彼は黙った。 光線の中に、ごく細かい綿埃が柔らかく舞っている。 この部屋に誰も居なくなれば、床に落ちてもう二度と舞い上がらないだろう。 今日よりあとは、この部屋には誰も入らないだろう。肩に置かれた手は微動だにしない。 どうしてこんなことになってしまったのだろうか? 俺はそんな無駄なことばかり考えて、呼吸を乱さないように苦労して、そうしたら早く行ってくれないかと、懇願に近い思いを抱いた。 彼がおわりまで続けられなかったのは、彼が朝を待って、せめて今まで用事に向かわなかったのはと、そのようなことを考えると、俺の無感情の顔は崩れるに違いなかった。 彼は少しの間なにも言わず、じっと外を見ると、俺から手を離した。 「急用なんじゃないの。」 俺はつい口走ったことを即座に後悔した。 彼がどう言うにせよ、なにも言わなくても、聞くべきではないことだった。 俺は彼の用事を見逃すという弱気を生じ、彼に寄り縋っているのである。 後悔しながらも、彼の反応を伺った。しかし彼は黙って立ち上がった。 反射的に身を起し彼の名を呼んだ。もはや表面的にも、俺の邪心は明らかだった。 「誰かに頼めないの。今度は。」 彼は振り返った。意外そうに俺の目を見た。 自分の口走った台詞を信じられないと、一番強く感じるのは自分である。 「まさか。君がそんなことを仰るとは。」 本音だろうと感じた。それから彼は小さな声で、ぽつりと謝ると、上着を羽織って部屋を出た。 彼のよく座っていた椅子には見慣れた携帯が置いてあり、起動するとあたりまえのように初期化されていた。 少し知ったつもりでいて、実はお互いになにも、知らせないようにしてきたのだと漸く気がついた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment
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