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#title(ぬるい日鞍) 日9「難局大陸」日室×鞍餅+狗塚。ぬるいです。 第二話のインド洋で灼熱地獄な設定で。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! うだるような暑さである。 宗谷は湿気と不機嫌で充満していた。暑さで皆いらいらして、肩先が擦れるだけで喧嘩になる。 ただでさえ暑いのに、他人の体温と、汗でねっとりした肩先は不快感を煽る。 兎に角体温を下げたい。男しかいないのを良いことに、船員はほとんど半裸だ。 袖無し、短パン当たり前。自室に帰れば褌一丁。大の大人がみっともないが、 そんなこと構ってられないほど、今、暑いのだ。 こんな中で、一人涼しい顔をしている奴がいれば、そりゃ目立つ。 「暑苦しいカッコで暑いもん食ってんじゃねえぞオオクラァッ!」 長ズボンに首まできっちり濃いシャツのボタンをとめて、熱々のうどんを食っていた 日室さんに向かってそう叫んだ佐目島さんの気持ち…解らなくはなかった。 「日室さんて暑くないんですかね」 「うん?」 「いや、いっつも首までボタンをとめてるじゃないですか」 犬舎で犬に向かって団扇をあおぎながら、鞍餅さんに聞いてみる。 椅子に座って飼育票をつけていた鞍餅さんは、ノートから目を離して俺を見た。 俺も鞍餅さんもランニングに短パンだ。この状況だと、こっちの方が正常なのだ。 「暑くないのかなぁって」 「暑いだろ…あいつも人間なんだし」 「でもしれっとした顔してるじゃないですか!汗もあんまりかいてないし…」 「本人に訊いてみるか?狗塚」 「えっ」 後ろを振り向いた鞍餅さんの視線を追うと、日室さんがいた。 開けたドアにもたれ掛かって立っている。 ギョッとして俺は中腰を崩して尻餅をついた。 い、いつからいたんだ。全く気がつかなかった。 「お前暑くないの」 「暑い」 「じゃあ開けちまえばいいだろ、ここ」 鞍餅さんは椅子から立ち上がって、日室さんに手を伸ばす。 一番上のボタンに手をかけた。どうやら外そうとしているらしい。 ボタンに夢中な鞍餅さんの顔を、氷室さんが上目使いに見ている… …何だろう…何か。随分と距離が近いような。 「着崩れるのが嫌いなんだ」 鞍餅さんの右手を日室さんが左手でつかんだ。 空いた右手で日室さんが鞍餅さんの頬を撫でた。 え、撫でた?鞍餅さんも驚いたようで、顔を上げて日室さんを見た。 「日室、何」 「汗が」 「汗って」 「……離れろ、暑い」 ぐい、と日室さんが鞍餅さんの胸を押して距離をあけた。 それからちらりと俺を見たかと思うと、何も言うこともなく犬舎を去って行く。 その後ろ姿をしばらく見送った後、鞍餅さんが俺に笑いながら言った。 「お堅いやつなんだ。昔から」 いや、何か、そういう問題じゃないような…今の…… ていうかあの人、何しに犬舎に来たんだ? 翌日から日室さんがシャツの第一ボタンをあけるようになったのに気づいて 鞍餅さんは少し満足そうだった。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 3話で日鞍はフタを開ければただの仲良しな気がしてきたの。 支援ありがとうございました!!! #comment
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#title(ぬるい日鞍) 日9「難局大陸」日室×鞍餅+狗塚。ぬるいです。 第二話のインド洋で灼熱地獄な設定で。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! うだるような暑さである。 宗谷は湿気と不機嫌で充満していた。暑さで皆いらいらして、肩先が擦れるだけで喧嘩になる。 ただでさえ暑いのに、他人の体温と、汗でねっとりした肩先は不快感を煽る。 兎に角体温を下げたい。男しかいないのを良いことに、船員はほとんど半裸だ。 袖無し、短パン当たり前。自室に帰れば褌一丁。大の大人がみっともないが、 そんなこと構ってられないほど、今、暑いのだ。 こんな中で、一人涼しい顔をしている奴がいれば、そりゃ目立つ。 「暑苦しいカッコで暑いもん食ってんじゃねえぞオオクラァッ!」 長ズボンに首まできっちり濃いシャツのボタンをとめて、熱々のうどんを食っていた 日室さんに向かってそう叫んだ佐目島さんの気持ち…解らなくはなかった。 「日室さんて暑くないんですかね」 「うん?」 「いや、いっつも首までボタンをとめてるじゃないですか」 犬舎で犬に向かって団扇をあおぎながら、鞍餅さんに聞いてみる。 椅子に座って飼育票をつけていた鞍餅さんは、ノートから目を離して俺を見た。 俺も鞍餅さんもランニングに短パンだ。この状況だと、こっちの方が正常なのだ。 「暑くないのかなぁって」 「暑いだろ…あいつも人間なんだし」 「でもしれっとした顔してるじゃないですか!汗もあんまりかいてないし…」 「本人に訊いてみるか?狗塚」 「えっ」 後ろを振り向いた鞍餅さんの視線を追うと、日室さんがいた。 開けたドアにもたれ掛かって立っている。 ギョッとして俺は中腰を崩して尻餅をついた。 い、いつからいたんだ。全く気がつかなかった。 「お前暑くないの」 「暑い」 「じゃあ開けちまえばいいだろ、ここ」 鞍餅さんは椅子から立ち上がって、日室さんに手を伸ばす。 一番上のボタンに手をかけた。どうやら外そうとしているらしい。 ボタンに夢中な鞍餅さんの顔を、氷室さんが上目使いに見ている… …何だろう…何か。随分と距離が近いような。 「着崩れるのが嫌いなんだ」 鞍餅さんの右手を日室さんが左手でつかんだ。 空いた右手で日室さんが鞍餅さんの頬を撫でた。 え、撫でた?鞍餅さんも驚いたようで、顔を上げて日室さんを見た。 「日室、何」 「汗が」 「汗って」 「……離れろ、暑い」 ぐい、と日室さんが鞍餅さんの胸を押して距離をあけた。 それからちらりと俺を見たかと思うと、何も言うこともなく犬舎を去って行く。 その後ろ姿をしばらく見送った後、鞍餅さんが俺に笑いながら言った。 「お堅いやつなんだ。昔から」 いや、何か、そういう問題じゃないような…今の…… ていうかあの人、何しに犬舎に来たんだ? 翌日から日室さんがシャツの第一ボタンをあけるようになったのに気づいて 鞍餅さんは少し満足そうだった。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 3話で日鞍はフタを開ければただの仲良しな気がしてきたの。 支援ありがとうございました!!! #comment
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