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#title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン4) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )イアンを泣かせてるときが一番楽しいです! 戦っている間、何度もセビリアにはこまめに停まっていたが、すぐに出航するため、また、水夫候補の面接のため、イアンはユキヒサに呼び出される事もなかった。 なのに、ひと段落ついたとはいえ、戦いの真っ最中の今、ユキヒサから呼び出しがあるとは。 きちんと身なりを整え、風呂にも入った。 だからいつもの服とは違ったが、それでもいつもにたような服を買っているため、違和感はない。 ドアノブを握る手は少し、少しだけ、震えていた。 ぎぃ、と扉は難なく開く。 その先には、こちらに背を向け、机に向かう、ユキヒサ。 風呂に入った後なのか、髪を結っていなかった。 タオルを肩に乗せて、そのまま腕を動かしていた。 書類と戦っている最中なのだろう。 シエンやマリアへ伝えるための手紙を書いているのだろうか? 「…」 「扉を閉めろ」 「あ、ああ」 慌てて、扉を締めて、数歩、ユキヒサの近くまで行く。 「どれくらい、ここにいる?」 「え」 「停泊日数を聞いている」 そっけない、声。顔をこちらへ向けず、ひたすら英字をすらすらと紙に書いている。 「あ…、すぐに討ち取りたいって言っていたけど、船もだいぶ痛んでいるし、水夫も募集するから、二十日くらい」 「…。そうか。シエンは十日だそうだ。思ったよりシエンたちは被害はなかったらしい。やはり提督の船が一番狙われていたからな」 「…そう」 「航海士たちは無事か」 「アルが、肩に大怪我を。でも、本人は平気だって…。骨は折れていないらしいから…。あと、エミリオも少し、怪我を…他はあまり。水夫の死傷者が多い…船の損傷もかなり…ジェナスが無傷だから、ジェナスと船大工に任せて、船は造船所に預けてある」 淡々と告げられる。 その間もユキヒサは何度かうなずく程度で、こちらを向かない。 ただ、仲間の様子を聞きたいがために呼びつけなのだろうか。そう思って、少し、落胆する。 「…話がそれだけなら、帰る」 「…」 「…。…じゃあ、次の海戦のときも、気をつけて」 「そこにいろ。すぐ終わる」 踵を返した矢先、腕をつかまれた。 ユキヒサが、バスローブを着て、そこに立っていた。 威圧される。七つも年下の、まだ十九歳のユキヒサだというのに。 アルと同じ年齢だというのに。こんなにも違う。 ユキヒサには、独特の威圧感があった。 皆、それに恐れ戦く。 だから、一緒の船で旅していたときは、斬り込み隊長に相応しかった。 そしてその、今は机においてある村正で、数々の敵を切り倒し、やっと地中海までたどり着いた。 彼の活躍なしにしてはリー家は成り立たない。 だからといって、仲間に、こんなにも威圧するものなのか? 「…あ」 声が出ない。思わず座り込む。 「…どうした」 す、と、その威圧感が消え、年齢に相応しい目つきになる。 いつも眉に皺を寄せている。 はっとそこで気がついて、立ち上がるが、今度はベッドに突き飛ばされる。 「…え」 「じっとしていろ。久々なんだ。お前も我慢しろ」 (あー…話って、用事って…こういう事なんだ…?娼婦の代わりか…) しゅるしゅると器用に片手でイアンの腰紐をといていくユキヒサに、イアンは諦めて天井を見上げる。 「!イアン、渡した守り刀は」 「今はレイピアだけしか持って来てない…から、宿に大事においてある。一回も使ってないけど…」 「外出歩くときに、持って行け。意味がない」 「…分かった…」 少しだけうなずく。片手は押さえられているから、動かせない。 やがて手は、服の中をまさぐる。 最近手を付けられていないから、なんだか違和感があった。 少し恥ずかしくて、押さえられていない方の手で、顔を覆った。 「…、ん、あっ…」 「拙者がいない間、何人の男に手を付けられた?」 軽く、胸板をまさぐり、乳首をきゅっとつまむ。ひくんと動く体に、痕を付けていく。 「!だ、誰も…」 「ああ、戦闘で緊迫していたからか?」 こんな、話をしたいんじゃない。 「…なんで…お前は私に手を付けた…?ん…、好奇心?」 「それに近い…が、最近は少し、違う」 言っている意味が分からない。 やや乱暴に服を剥ぎ取られ、奥のすぼまりに指を伸ばす。と、その前に唾液で十分にぬらすと、やはり乱暴に指を入れてきた。 「あ!ま、まって、痛い…!!」 だが体は正直だ。今まで触れられていない分、久々の快楽の予感に、もうすっかり欲情していてた。 白かった頬はピンク色に染まり、潤んだ瞳でユキヒサを見つめる。 すぐにぐちぐちと後ろからは音が聞こえ、耳を犯される。 イアンの身体を知り尽くしているユキヒサは、指で、イアンの最も感じるところに強く擦り付けた。 「あんっ!あっ、あっ!ユ、ユキヒ…サ、もっと、太いの、お前が、欲しい、早く…!」 ずいぶん素直に求めるようになったものだ。ずるりと指をひきぬかれ、一気につきあげられ、それだけでイアンは達してしまった。 荒く息をつくが、まだ達していないユキヒサは、強く、中を押し開いた。敏感な部分に強くすられ、そして引き抜かれ、射精された。 「んっ…!ああっ、ユキヒサ…!」 それと同時に、達したばかりだというのに、イアンも達した。ユキヒサの背に腕を回しながら、ユキヒサを見つめる。 「ユキヒサ…」 「まだ、余裕がある。まだいくぞ。お前が失神するまで。どれだけお前を抱きたいと思っていたか、お前は知らないだろう」 死刑宣告に似ている。失神するまで追い詰められる事は、よくあるが、本当に死ぬかと思うほどの地獄を味わう。むしろ、天国なのかもしれない。 天国と地獄の狭間で、いつも意識が朦朧として、ゆらゆらとゆれている。 何度懇願しても離してくれない。 「…ユキヒサ…」 「あっ、あー!!ユキヒサ、おねが、もう、もう…!!」 月は沈みかけている。なのに、まだ離して貰えなかった。 今度は後ろから、突かれて、思わず声が大きく出る。 乳首と性器を掴まれ、いじり倒される。そしてそのまま、後ろから。 汗が、ピンク色の肌に髪を湿らせてまとわりつかせていた。 ユキヒサは本当に容赦ない。 「じゃあ、これで。…くッ…」 「ふあっ…!!…はあ…」 目を閉じて涙をぽろぽろ流す。 そんなイアンの髪をすくうとユキヒサは、その髪に、口付けた。 「あ…明日…ううん、今日か、今日は…水夫の面接があって…提督の傍にいないと駄目だから…、後一時間したら帰る…」 「わかった。イアン」 「ん」 「お前はどんどん美しくなっていく。この手から逃れられると思うな」 ふ、と、ユキヒサに笑いかける。 「…ユキヒサ、好きだ…」 「…!」 と、がくんと一気に体重がユキヒサの腕に掛かる。 ずっと抱かれていたのだから、仕方ない。 (好き…か) 初めて言われた言葉。 眠っているイアンの頬に口付け、ユキヒサは着替え、いつもの和服に着替える。 そして先ほど書いていた手紙を封筒に入れると、机の上においた。 宛はアルとフェルナンドとジャムだ。 この四人は特別仲がいい。 アルはいつもは無表情だが、強気な性格で、それでも感情はずっとユキヒサよりある。感情以外の点ではユキヒサと似通っているし、年齢も同じな事から、すぐに意気投合した。 フェルナンドも同じだ。博打好きのフェルナンドは、仲間といつも娯楽室でゲームで賭けをしては勝っていた。その中には、他の三人もいて、そこに無理やりユキヒサも入れられたといった感じだ。 ジャムはこの中で最も明るく、楽しく人生を生きている。しかしやるべき事はよくこなすことから、ユキヒサも一目置いている。ただ、イアンになれなれしく接している事が、気にいらない所だろうか。 きっと、ずっとイアンの部屋に篭っていたことからも、この関係には気づいているが、言わないだけだろう。 気になる事が一点、あった。本当に、それはどうでもいい事だけれど。 西洋の事に詳しいとはいえ、まだ未知の扉は沢山ある。 だから、街中で見た男女が何故「アレ」をしているのか、気になったのだ。 「…というものを見たのだが、特にここ最近、地中海にやってきてよく見る。アレはなんだ?」 「あー、アレかあ。アレはなあ…」 ユキヒサたちは、街中を歩いていた。 ジュエリーショップの前に立ち止まると、ジャムは指をさした。フェルナンドはユキヒサから、それの事を聞いて、凄く驚いていたようだった。 「ほらほら、あれあれ。あそこにある奴だよ。ヒュー♪ユキヒサ、やる事はやってんじゃねぇか、相手は誰だよ、俺らの知ってる人物?」 「いや、だからアレは何のためにしているのだ。日本では見た事がない」 「…心の繋がり。というか。結婚する際や恋人の証として相手に送るものだ。シルバーだと特別な意味がある」 「…そうか。戻るぞ」 心の繋がり。 そろそろ、自分も一歩を踏み出してもいい頃なのか? だが、また変なプライドが邪魔をして、ユキヒサは立ち去ろうと後ろを向く。 それをフェルナンドが、肩を掴んでとめた。 「…なんだ」 「相手は…あいつだろ?あいつ、知ってるか?俺、あいつに相談されたんだ。 …色んな水夫に手垢付けられたって」 あいつ、とは恐らくイアンの事だろう。 「手垢…」 「そうだ。お前に相応しくないって泣いていた。あいつがいつも暗い顔してるのは知っているが、あんなに泣いていたのは初めてだ。お前、イアンを抱いてるんだろ!?昨日だって!!イアンを呼び出したんだろ?」 やはり、鋭いフェルナンドには気づかれていた。 それを聞いて、他の二人は顔を見合わせてぽかんとしていた。 どうやら他の二人は気づいていなかったようだ。 「え…ユキヒサ、本当か?イアンと?確かに、顔立ちは整ってるけど、正気か?男だぞ?」 「拙者の国では小姓というものがある。戦場に女は連れて行かない。だから男を、 見目麗しい男をそばにおいておく。それと同じだ。恋愛感情なんてものは、ない」 ふい、と、顔をそらす。ジャムが、信じられないといった様子で、ユキヒサを見つめていた。 恋愛感情は、ない。そう言った後、少し、苦い気持ちになった。 うそつきめ。自分で自分の事をそう言える。 イアンの事を…。 「馬鹿か!」 と、アルが物凄い剣幕でユキヒサに掴みかかった。 思わず、一瞬、ユキヒサはひるむ。 「同性に手を出して、挙句の果てにはどうでもいいだと!?そうか、だからイアンはいつも傷ついたような顔をしてるんだな。 あいつは何か言ってるか?ユキヒサの艦隊が停泊したとき、船を見つめて笑ったのも、それのせいか!イアンだって仲間だ、今すぐあいつのために縁を切れ!お前が手を出していい相手じゃない」 「アル、おい、落ち着けよ」 ジャムがあわてて仲裁に入る。 拗ねたような顔をして、ユキヒサは言う。 「…お前に何が分かる。お前に…何が…」 そこで、気づいた。 ならば自分に何ができる? アルたちの言っている事が本当だとしたら、無理強いさせているに違いない。縁を切るのが最良なのだろうか。 好き。 イアンは言った。初めて言われた言葉。 …アレは、心の繋がりの証だと、アルは言った。 縁を切った所で何も変わらない。むしろ一層彼を傷つけてしまうのではないのだろうか。 ぐっと手に力を込め、顔を上げた。 決めた。 「ならば、少し、付き合ってもらえないか。手放す気はない。だが…、これを贈れば、何かが変わりそうな気がする」 「うーーーん」 三人は難しい顔で、頭をひねり、相談しだした。 結局、ユキヒサの判断に任せて、自分達は見守る事にした。 ジェリーショップへ入っていく。 煌びやかな宝石を見ると、討ち取った艦隊から取り上げたお宝を思い出す。 そういえば、あの中にも、これがあった。 最初はなんだろうと思った。だが、それが、女に贈るものだと聞いた。 三時間ほどジュエリーショップに居座って、やっと出てきたときは、二つの箱をユキヒサは手にしていた。うっすら、いつもよりやさしく笑っている事に気付いた三人は、少し、笑った。 「頼みがある。今日も来るように、イアンに伝えてくれないか」 少し、照れているらしく、その箱を見つめている。いつもの仏頂面だが、眉間の皺は消えていて、唇は少し、弧を描き笑っていた。 「はいよはいよ。分かってるよ。お前も、変なプライド出すなよ」 ジャムが首を振り、大げさにジェスチャーする。 そしていつもの爽やかな笑顔を向けた。 「次、えーと…あなたは…、あら、珍しいわね、中国人なんだなんて。私も同じなのよね。じゃあ、面接はじめるわ」 結局寝た時間が、朝の五時だった。 その後すぐに起きた彼は、大急ぎで宿に戻った。 七時に面接があったので、それの手伝いと名簿作りのために、また働いた。寝不足のせいか、あまり内容が頭が入らず、ちょっとふらふらしている。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )すみません、まだ続きます。年下攻めにロマンを感じます。 #comment
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#title(大航海時代4 ユキヒサ×イアン4) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )イアンを泣かせてるときが一番楽しいです! 戦っている間、何度もセビリアにはこまめに停まっていたが、すぐに出航するため、また、水夫候補の面接のため、イアンはユキヒサに呼び出される事もなかった。 なのに、ひと段落ついたとはいえ、戦いの真っ最中の今、ユキヒサから呼び出しがあるとは。 きちんと身なりを整え、風呂にも入った。 だからいつもの服とは違ったが、それでもいつもにたような服を買っているため、違和感はない。 ドアノブを握る手は少し、少しだけ、震えていた。 ぎぃ、と扉は難なく開く。 その先には、こちらに背を向け、机に向かう、ユキヒサ。 風呂に入った後なのか、髪を結っていなかった。 タオルを肩に乗せて、そのまま腕を動かしていた。 書類と戦っている最中なのだろう。 シエンやマリアへ伝えるための手紙を書いているのだろうか? 「…」 「扉を閉めろ」 「あ、ああ」 慌てて、扉を締めて、数歩、ユキヒサの近くまで行く。 「どれくらい、ここにいる?」 「え」 「停泊日数を聞いている」 そっけない、声。顔をこちらへ向けず、ひたすら英字をすらすらと紙に書いている。 「あ…、すぐに討ち取りたいって言っていたけど、船もだいぶ痛んでいるし、水夫も募集するから、二十日くらい」 「…。そうか。シエンは十日だそうだ。思ったよりシエンたちは被害はなかったらしい。やはり提督の船が一番狙われていたからな」 「…そう」 「航海士たちは無事か」 「アルが、肩に大怪我を。でも、本人は平気だって…。骨は折れていないらしいから…。あと、エミリオも少し、怪我を…他はあまり。水夫の死傷者が多い…船の損傷もかなり…ジェナスが無傷だから、ジェナスと船大工に任せて、船は造船所に預けてある」 淡々と告げられる。 その間もユキヒサは何度かうなずく程度で、こちらを向かない。 ただ、仲間の様子を聞きたいがために呼びつけなのだろうか。そう思って、少し、落胆する。 「…話がそれだけなら、帰る」 「…」 「…。…じゃあ、次の海戦のときも、気をつけて」 「そこにいろ。すぐ終わる」 踵を返した矢先、腕をつかまれた。 ユキヒサが、バスローブを着て、そこに立っていた。 威圧される。七つも年下の、まだ十九歳のユキヒサだというのに。 アルと同じ年齢だというのに。こんなにも違う。 ユキヒサには、独特の威圧感があった。 皆、それに恐れ戦く。 だから、一緒の船で旅していたときは、斬り込み隊長に相応しかった。 そしてその、今は机においてある村正で、数々の敵を切り倒し、やっと地中海までたどり着いた。 彼の活躍なしにしてはリー家は成り立たない。 だからといって、仲間に、こんなにも威圧するものなのか? 「…あ」 声が出ない。思わず座り込む。 「…どうした」 す、と、その威圧感が消え、年齢に相応しい目つきになる。 いつも眉に皺を寄せている。 はっとそこで気がついて、立ち上がるが、今度はベッドに突き飛ばされる。 「…え」 「じっとしていろ。久々なんだ。お前も我慢しろ」 (あー…話って、用事って…こういう事なんだ…?娼婦の代わりか…) しゅるしゅると器用に片手でイアンの腰紐をといていくユキヒサに、イアンは諦めて天井を見上げる。 「!イアン、渡した守り刀は」 「今はレイピアだけしか持って来てない…から、宿に大事においてある。一回も使ってないけど…」 「外出歩くときに、持って行け。意味がない」 「…分かった…」 少しだけうなずく。片手は押さえられているから、動かせない。 やがて手は、服の中をまさぐる。 最近手を付けられていないから、なんだか違和感があった。 少し恥ずかしくて、押さえられていない方の手で、顔を覆った。 「…、ん、あっ…」 「拙者がいない間、何人の男に手を付けられた?」 軽く、胸板をまさぐり、乳首をきゅっとつまむ。ひくんと動く体に、痕を付けていく。 「!だ、誰も…」 「ああ、戦闘で緊迫していたからか?」 こんな、話をしたいんじゃない。 「…なんで…お前は私に手を付けた…?ん…、好奇心?」 「それに近い…が、最近は少し、違う」 言っている意味が分からない。 やや乱暴に服を剥ぎ取られ、奥のすぼまりに指を伸ばす。と、その前に唾液で十分にぬらすと、やはり乱暴に指を入れてきた。 「あ!ま、まって、痛い…!!」 だが体は正直だ。今まで触れられていない分、久々の快楽の予感に、もうすっかり欲情していてた。 白かった頬はピンク色に染まり、潤んだ瞳でユキヒサを見つめる。 すぐにぐちぐちと後ろからは音が聞こえ、耳を犯される。 イアンの身体を知り尽くしているユキヒサは、指で、イアンの最も感じるところに強く擦り付けた。 「あんっ!あっ、あっ!ユ、ユキヒ…サ、もっと、太いの、お前が、欲しい、早く…!」 ずいぶん素直に求めるようになったものだ。ずるりと指をひきぬかれ、一気につきあげられ、それだけでイアンは達してしまった。 荒く息をつくが、まだ達していないユキヒサは、強く、中を押し開いた。敏感な部分に強くすられ、そして引き抜かれ、射精された。 「んっ…!ああっ、ユキヒサ…!」 それと同時に、達したばかりだというのに、イアンも達した。ユキヒサの背に腕を回しながら、ユキヒサを見つめる。 「ユキヒサ…」 「まだ、余裕がある。まだいくぞ。お前が失神するまで。どれだけお前を抱きたいと思っていたか、お前は知らないだろう」 死刑宣告に似ている。失神するまで追い詰められる事は、よくあるが、本当に死ぬかと思うほどの地獄を味わう。むしろ、天国なのかもしれない。 天国と地獄の狭間で、いつも意識が朦朧として、ゆらゆらとゆれている。 何度懇願しても離してくれない。 「…ユキヒサ…」 「あっ、あー!!ユキヒサ、おねが、もう、もう…!!」 月は沈みかけている。なのに、まだ離して貰えなかった。 今度は後ろから、突かれて、思わず声が大きく出る。 乳首と性器を掴まれ、いじり倒される。そしてそのまま、後ろから。 汗が、ピンク色の肌に髪を湿らせてまとわりつかせていた。 ユキヒサは本当に容赦ない。 「じゃあ、これで。…くッ…」 「ふあっ…!!…はあ…」 目を閉じて涙をぽろぽろ流す。 そんなイアンの髪をすくうとユキヒサは、その髪に、口付けた。 「あ…明日…ううん、今日か、今日は…水夫の面接があって…提督の傍にいないと駄目だから…、後一時間したら帰る…」 「わかった。イアン」 「ん」 「お前はどんどん美しくなっていく。この手から逃れられると思うな」 ふ、と、ユキヒサに笑いかける。 「…ユキヒサ、好きだ…」 「…!」 と、がくんと一気に体重がユキヒサの腕に掛かる。 ずっと抱かれていたのだから、仕方ない。 (好き…か) 初めて言われた言葉。 眠っているイアンの頬に口付け、ユキヒサは着替え、いつもの和服に着替える。 そして先ほど書いていた手紙を封筒に入れると、机の上においた。 宛はアルとフェルナンドとジャムだ。 この四人は特別仲がいい。 アルはいつもは無表情だが、強気な性格で、それでも感情はずっとユキヒサよりある。感情以外の点ではユキヒサと似通っているし、年齢も同じな事から、すぐに意気投合した。 フェルナンドも同じだ。博打好きのフェルナンドは、仲間といつも娯楽室でゲームで賭けをしては勝っていた。その中には、他の三人もいて、そこに無理やりユキヒサも入れられたといった感じだ。 ジャムはこの中で最も明るく、楽しく人生を生きている。しかしやるべき事はよくこなすことから、ユキヒサも一目置いている。ただ、イアンになれなれしく接している事が、気にいらない所だろうか。 きっと、ずっとイアンの部屋に篭っていたことからも、この関係には気づいているが、言わないだけだろう。 気になる事が一点、あった。本当に、それはどうでもいい事だけれど。 西洋の事に詳しいとはいえ、まだ未知の扉は沢山ある。 だから、街中で見た男女が何故「アレ」をしているのか、気になったのだ。 「…というものを見たのだが、特にここ最近、地中海にやってきてよく見る。アレはなんだ?」 「あー、アレかあ。アレはなあ…」 ユキヒサたちは、街中を歩いていた。 ジュエリーショップの前に立ち止まると、ジャムは指をさした。フェルナンドはユキヒサから、それの事を聞いて、凄く驚いていたようだった。 「ほらほら、あれあれ。あそこにある奴だよ。ヒュー♪ユキヒサ、やる事はやってんじゃねぇか、相手は誰だよ、俺らの知ってる人物?」 「いや、だからアレは何のためにしているのだ。日本では見た事がない」 「…心の繋がり。というか。結婚する際や恋人の証として相手に送るものだ。シルバーだと特別な意味がある」 「…そうか。戻るぞ」 心の繋がり。 そろそろ、自分も一歩を踏み出してもいい頃なのか? だが、また変なプライドが邪魔をして、ユキヒサは立ち去ろうと後ろを向く。 それをフェルナンドが、肩を掴んでとめた。 「…なんだ」 「相手は…あいつだろ?あいつ、知ってるか?俺、あいつに相談されたんだ。 …色んな水夫に手垢付けられたって」 あいつ、とは恐らくイアンの事だろう。 「手垢…」 「そうだ。お前に相応しくないって泣いていた。あいつがいつも暗い顔してるのは知っているが、あんなに泣いていたのは初めてだ。お前、イアンを抱いてるんだろ!?昨日だって!!イアンを呼び出したんだろ?」 やはり、鋭いフェルナンドには気づかれていた。 それを聞いて、他の二人は顔を見合わせてぽかんとしていた。 どうやら他の二人は気づいていなかったようだ。 「え…ユキヒサ、本当か?イアンと?確かに、顔立ちは整ってるけど、正気か?男だぞ?」 「拙者の国では小姓というものがある。戦場に女は連れて行かない。だから男を、 見目麗しい男をそばにおいておく。それと同じだ。恋愛感情なんてものは、ない」 ふい、と、顔をそらす。ジャムが、信じられないといった様子で、ユキヒサを見つめていた。 恋愛感情は、ない。そう言った後、少し、苦い気持ちになった。 うそつきめ。自分で自分の事をそう言える。 イアンの事を…。 「馬鹿か!」 と、アルが物凄い剣幕でユキヒサに掴みかかった。 思わず、一瞬、ユキヒサはひるむ。 「同性に手を出して、挙句の果てにはどうでもいいだと!?そうか、だからイアンはいつも傷ついたような顔をしてるんだな。 あいつは何か言ってるか?ユキヒサの艦隊が停泊したとき、船を見つめて笑ったのも、それのせいか!イアンだって仲間だ、今すぐあいつのために縁を切れ!お前が手を出していい相手じゃない」 「アル、おい、落ち着けよ」 ジャムがあわてて仲裁に入る。 拗ねたような顔をして、ユキヒサは言う。 「…お前に何が分かる。お前に…何が…」 そこで、気づいた。 ならば自分に何ができる? アルたちの言っている事が本当だとしたら、無理強いさせているに違いない。縁を切るのが最良なのだろうか。 好き。 イアンは言った。初めて言われた言葉。 …アレは、心の繋がりの証だと、アルは言った。 縁を切った所で何も変わらない。むしろ一層彼を傷つけてしまうのではないのだろうか。 ぐっと手に力を込め、顔を上げた。 決めた。 「ならば、少し、付き合ってもらえないか。手放す気はない。だが…、これを贈れば、何かが変わりそうな気がする」 「うーーーん」 三人は難しい顔で、頭をひねり、相談しだした。 結局、ユキヒサの判断に任せて、自分達は見守る事にした。 ジェリーショップへ入っていく。 煌びやかな宝石を見ると、討ち取った艦隊から取り上げたお宝を思い出す。 そういえば、あの中にも、これがあった。 最初はなんだろうと思った。だが、それが、女に贈るものだと聞いた。 三時間ほどジュエリーショップに居座って、やっと出てきたときは、二つの箱をユキヒサは手にしていた。うっすら、いつもよりやさしく笑っている事に気付いた三人は、少し、笑った。 「頼みがある。今日も来るように、イアンに伝えてくれないか」 少し、照れているらしく、その箱を見つめている。いつもの仏頂面だが、眉間の皺は消えていて、唇は少し、弧を描き笑っていた。 「はいよはいよ。分かってるよ。お前も、変なプライド出すなよ」 ジャムが首を振り、大げさにジェスチャーする。 そしていつもの爽やかな笑顔を向けた。 「次、えーと…あなたは…、あら、珍しいわね、中国人なんだなんて。私も同じなのよね。じゃあ、面接はじめるわ」 結局寝た時間が、朝の五時だった。 その後すぐに起きた彼は、大急ぎで宿に戻った。 七時に面接があったので、それの手伝いと名簿作りのために、また働いた。寝不足のせいか、あまり内容が頭が入らず、ちょっとふらふらしている。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )すみません、まだ続きます。年下攻めにロマンを感じます。 #comment
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