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#title(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 マクタビッシュとローチ) COD:MW2よりダブル大尉とジャンプ力皆無の軍曹の小話お送りします まさかの洋ゲーで失礼 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 有り得ないものを見た。 収容者627と対面したマクタビッシュ大尉の表情は、強いて言うならばそんな風だった。 ここまで驚いている様をローチは今まで見たことがない。 リオデジャネイロでローチが九死に一生を得た時も、声こそは若干動揺していた風に思えたが、ここまで素には戻っていなかっただろう。 だからこ彼は驚いていた。 マクタビッシュ大尉をここまで驚かせた囚人番号627と呼ばれる男に。 「こちらシックスフォー、ブラボーシックスを回収した。繰り返す―――」 殴られた左頬が痛い。 未だにジンジンと痛みを訴える頬を、ローチはグローブをはめたままの手で擦った。 だがしかし、グローブを嵌めたままの手で触れた箇所は想像以上に刺激に敏感になっていて、触れるなり痛みを訴えてきた。幸いにも呻くことはしなかったが。 何とはなしに外を見る。 つい数分前まで自分達がいた建物が、黒い煙に包まれ崩れ落ちていた。 ――あれじゃあ、歴史もへったくれもあったもんじゃないな。 追い討ちをかけるようにことごとく破壊されていく様を見ているのは、あまり気持ちの良いものではなかった。 ヘリに引き上げられてから、機内に通信以外の言葉はほとんど飛び交っていない。 最初こそ、マクタビッシュ大尉と、彼の向かいに座った収容者627――大尉は彼をプライスと呼び、プライスは大尉をソープと呼んでいた――がここ数年の内に起こった事や、現状についていくつか話しこんでいたが、それも今はない。 ちら、とローチは横に座るプライスを見た。 濃い青のニット帽に同じ色のジャケットを羽織った姿は、端から見ればどこにでもいそうな中年にも思える。 だが彼の窶れた顔や、それでも射抜かんばかりに強い視線――銃口と同時に直に向けられたから特に記憶に残っている――からは壮絶な虜囚生活を送ってきたであろう事がまざまざと感じ取れた。 一体どういう事情であんな場所に収監されていたのか。 疑問と、それと同じくらい興味は尽きなかった。 察するに、というよりは間違いなく、大尉とプライスは旧知の間柄なのだろう。 あんな所に収監されていたくらいだ。SAS時代の上司あたりなのかもしれない。…だとすると、5年前のテロ未遂事件に関係があるのだろうか。 プライスの動きは全てにおいて小慣れていた。 壁を破って突入した時だってそうだ。 突入し、銃を構えたローチが見たのは、自力で外した枷の鎖をロシア兵に巻き付けるプライスの勇姿とも言えよう姿だった。 一体誰がそんな状況を想像できただろうか。マクタビッシュ大尉やゴーストに比べると、まだひよっこと言っても過言ではないローチが、呆然としなかったのが奇跡とも言えた。 そして、兵を逆に盾にしたプライスが行った行動は…皆まで言う必要はないだろう。 あの時の衝撃を思い出し、ローチは顔を顰めた。と、同時に痛みが走った。 ひきつった頬が痛い。とにかく痛い。 間違いなく腫れるな、と確信した。 「どうかしたか?」 いつの間にか露骨に見ていたのか、プライスがこちらを見た。 その表情からは不快さなどは窺えなかったが、それでも観察するように見られるのはどうしたって気持ちの良いものではないだろう。 いいえ、とローチは曖昧な返事をすると慌てて顔を背けた。 が、今度は逆にプライスの観察するような目線が突き刺さる。 無視しようかと考えたが、それにしては露骨すぎる視線に居た堪れなくなりローチはプライスを見た。 「俺に何か…?」 「…いや、その顔――」 「ああ、それか」 二人のぎこちないやり取りに、見かねたのかマクタビッシュ大尉が入り込んでくる。 ローチをーーというよりは、彼の頬を見たまま。 「腫れるだろうな」 「でしょうね」 文字通り他人事のように言われる。 殴られた本人がよく分かっている分、いざ明言されるとどこか溜息も吐きたくなった。 「悪かったな」 プライスが言う。 「敵か味方か分からん状況だったからな。手加減無しで本気で殴った」 「本気で…」 プライスの言葉に何か思い出すことがあるのか、マクタビッシュ大尉が呟くと同時に僅かに頬を引き吊らせた。 何を思い返しているのか気にはなったが、それ以上に自分自身の体が心配でならない。 ――骨がやられてなければいいが・・・。 口には出さずにローチは内心ぼやく。 冷気を多分に含んだ風が、頬をかすめる。 気持ち程度でも良い、痛みを遠退かせてほしいと思いながら、ローチは今度こそ盛大に溜息を吐いた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 突っ込みどころ満載ですがご容赦下さい まだまだ書きたい話あるけど軍関係の知識がほとんどないのが辛い #comment
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#title(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 マクタビッシュとローチ) COD:MW2よりダブル大尉とジャンプ力皆無の軍曹の小話お送りします まさかの洋ゲーで失礼 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 有り得ないものを見た。 収容者627と対面したマクタビッシュ大尉の表情は、強いて言うならばそんな風だった。 ここまで驚いている様をローチは今まで見たことがない。 リオデジャネイロでローチが九死に一生を得た時も、声こそは若干動揺していた風に思えたが、ここまで素には戻っていなかっただろう。 だからこ彼は驚いていた。 マクタビッシュ大尉をここまで驚かせた囚人番号627と呼ばれる男に。 「こちらシックスフォー、ブラボーシックスを回収した。繰り返す―――」 殴られた左頬が痛い。 未だにジンジンと痛みを訴える頬を、ローチはグローブをはめたままの手で擦った。 だがしかし、グローブを嵌めたままの手で触れた箇所は想像以上に刺激に敏感になっていて、触れるなり痛みを訴えてきた。幸いにも呻くことはしなかったが。 何とはなしに外を見る。 つい数分前まで自分達がいた建物が、黒い煙に包まれ崩れ落ちていた。 ――あれじゃあ、歴史もへったくれもあったもんじゃないな。 追い討ちをかけるようにことごとく破壊されていく様を見ているのは、あまり気持ちの良いものではなかった。 ヘリに引き上げられてから、機内に通信以外の言葉はほとんど飛び交っていない。 最初こそ、マクタビッシュ大尉と、彼の向かいに座った収容者627――大尉は彼をプライスと呼び、プライスは大尉をソープと呼んでいた――がここ数年の内に起こった事や、現状についていくつか話しこんでいたが、それも今はない。 ちら、とローチは横に座るプライスを見た。 濃い青のニット帽に同じ色のジャケットを羽織った姿は、端から見ればどこにでもいそうな中年にも思える。 だが彼の窶れた顔や、それでも射抜かんばかりに強い視線――銃口と同時に直に向けられたから特に記憶に残っている――からは壮絶な虜囚生活を送ってきたであろう事がまざまざと感じ取れた。 一体どういう事情であんな場所に収監されていたのか。 疑問と、それと同じくらい興味は尽きなかった。 察するに、というよりは間違いなく、大尉とプライスは旧知の間柄なのだろう。 あんな所に収監されていたくらいだ。SAS時代の上司あたりなのかもしれない。…だとすると、5年前のテロ未遂事件に関係があるのだろうか。 プライスの動きは全てにおいて小慣れていた。 壁を破って突入した時だってそうだ。 突入し、銃を構えたローチが見たのは、自力で外した枷の鎖をロシア兵に巻き付けるプライスの勇姿とも言えよう姿だった。 一体誰がそんな状況を想像できただろうか。マクタビッシュ大尉やゴーストに比べると、まだひよっこと言っても過言ではないローチが、呆然としなかったのが奇跡とも言えた。 そして、兵を逆に盾にしたプライスが行った行動は…皆まで言う必要はないだろう。 あの時の衝撃を思い出し、ローチは顔を顰めた。と、同時に痛みが走った。 ひきつった頬が痛い。とにかく痛い。 間違いなく腫れるな、と確信した。 「どうかしたか?」 いつの間にか露骨に見ていたのか、プライスがこちらを見た。 その表情からは不快さなどは窺えなかったが、それでも観察するように見られるのはどうしたって気持ちの良いものではないだろう。 いいえ、とローチは曖昧な返事をすると慌てて顔を背けた。 が、今度は逆にプライスの観察するような目線が突き刺さる。 無視しようかと考えたが、それにしては露骨すぎる視線に居た堪れなくなりローチはプライスを見た。 「俺に何か…?」 「…いや、その顔――」 「ああ、それか」 二人のぎこちないやり取りに、見かねたのかマクタビッシュ大尉が入り込んでくる。 ローチをーーというよりは、彼の頬を見たまま。 「腫れるだろうな」 「でしょうね」 文字通り他人事のように言われる。 殴られた本人がよく分かっている分、いざ明言されるとどこか溜息も吐きたくなった。 「悪かったな」 プライスが言う。 「敵か味方か分からん状況だったからな。手加減無しで本気で殴った」 「本気で…」 プライスの言葉に何か思い出すことがあるのか、マクタビッシュ大尉が呟くと同時に僅かに頬を引き吊らせた。 何を思い返しているのか気にはなったが、それ以上に自分自身の体が心配でならない。 ――骨がやられてなければいいが・・・。 口には出さずにローチは内心ぼやく。 冷気を多分に含んだ風が、頬をかすめる。 気持ち程度でも良い、痛みを遠退かせてほしいと思いながら、ローチは今度こそ盛大に溜息を吐いた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 突っ込みどころ満載ですがご容赦下さい まだまだ書きたい話あるけど軍関係の知識がほとんどないのが辛い #comment
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