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#title(電車待ち) [#y70ba0f0] オリジナル 年下ダメ男×年上リーマン。 エロ無し。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマス。 寒空の下、何もない時刻表を見つめる。 何もない周りの景色と同じ程度に空白の続く時刻表。 時刻表に倣って白くなる頭。 え? もう一度指で時刻表をなぞる。 10時32分。 次の電車はそこまで来ない。 今の時刻は9時30分。 数分前に出たところらしい。 ちなみに終電は19時台だった。 いや、そんな事はこの際どうでもいい。 電車が来ない。 とぼとぼと引き返し、風を凌ぐには心許ない待合所に向かう。 屋根があって壁がある。 バス停留所さながら、横からの殴りつける様な風は防げても正面からは無防備で。 ああ、今日はついてないなとうなだれた。 元々はさっきケツを見送った電車に乗れる筈だったんだ。 チェーンの外れた子供さえ無視して過ぎれば、何事もなく今頃電車で寝ていた筈だ。 もっと言えば手袋だってお釈迦にならずに済んだ。 チキショー。 なんだってこんなについてないんだよ。 憤懣をぶつける様な乱暴さで、昔ながらの板っ切れで出来た安普請のに見るからに冷えたベンチに腰を下ろす。 ギャンと抗議地味た音を立てて、左側の連結されたベンチが浮き上がり、危うくひっくり返りかける。 クソッ。 何もかもついていない。 乱暴にコートのポケットへと指を突っ込み、イヤホンを取り出して耳に当てる。 何度かカチカチと三角のマークを押す。 耳に入る音楽は気分じゃないバラード。湿気った気持ちが滅入りきる前に三角をもう一度。 途端に無音になるイヤホン。 慌て数度ボタンを押す。 クソッ。 マジでクソ。 どうやら今の早送りで充電が尽きたらしい。 ああ、ついてない時はとことんついてねぇ。 今や耳当てとなったイヤホン越しに、びゅうびゅうと聞こえる風の音。 10分ほどそうしていた頃だろうか。 コツコツコツと硬い足音を左耳が捉える。 伏せた瞼を薄くあげて、そっと盗み見る。 20代後半だろうか。 落ち着いた黒のコートに黒い皮の手袋。首もとから見える山吹色のチェックのマフラーは、オレにだってわかるブランド品。キチッと着こなしたスーツを含め、何もかもが嫌味ではなく板についている。 爪先が尖った靴は汚れはないが使い込んだ味があり、どことなく育ちの良さまで演出していて正直鼻につく。 もしかしたら10歳くらい年上かもしれない。それでも35まではいかないか。 テレビで見る官僚という人達と同じ匂いのする男は、しばらく周りを見渡してから、10分前のオレと同じく時刻表前にたどり着き、形の良い眉をほんの少し上げた。 「ぷっ」 さながら映画の1シーンの様な、あまりにも決まりきった仕草。 慌てて吹き出した口元を押さえる。 ああ、この人はきっと切れ長のあの目で冷たく睨むんだろうな。 どう見たってオレ底辺のクズ丸出しだし。 メガネ官僚が2回ほど瞬きする間に、そこまで考えた。 メガネ官僚の唇がうっすらと形を変える。 今度はオレが瞬き数回。 びっくりするくらい柔らかな笑顔。 「ヒエマスネ」 しばし固まる。 ヒエマスネ ヒエマスネ ヒエマスネ 冷えますね? 慌てて数回頷き、だらしなく開いていた膝を閉じる。 何を焦っているのかわからず、ボリボリと頭を掻いてぶっきらぼうな声を向ける。 「ベンチ、どうぞ」 幾らなんでも不機嫌過ぎな声に、自分で出して自分で驚く。 取り繕う為、顎で隣を示して俯く。 それもまた、年上の相手に対して尊大過ぎやしないかと、思考の悪循環で死にたくなった。 ああ、ついてねぇ。 メガネ官僚は気を悪くした様子もなく、笑顔でこちらに近付き、オレが座った時とは違い音も立てずにベンチに座る。 お育ちもよろしいようで。 ふわりと風に乗って流れてきた香りは、やたら高級そうな良い匂い。 よく見ればコートもいかにも柔らかそうで、カシミヤだかなんかだろうか。 光を吸い込む落ち着いた黒が、金持ち属性を伺わせる。 住む世界が違うんだろうな。 そう思えば途端に居たたまれなくなって、少し動いただけでシャカシャカと安い音を立てる化繊のダウンジャケットを恨んだ。 北風に対する様に、身を小さくして金持ちをやり過ごそうとした矢先、金持ちメガネが目敏く指先の傷へと気付く。 「血が、出ていますよ」 左手人差し指の間接の内側。 乗り過ごしの原因。 「さっき、自転車のチェーンが外れて」 「ここには自転車で?」 「オレのじゃなくって、…直せそうだったから」 「それはお疲れ様でした。優しいんですね。」 逃げられなかっただけだと、苦笑いして会話が止まる。 お互いの呼吸音のみ小さく響く。 霜焼けにやりかけた指を、ジャケットの中へ引っ込める。 お互い俯いて自分の足下を見つめるだけ。 破れかけたスニーカー。片や手入れの行き届いた上等な革靴。 足下1cmから既に違いすぎる。 メガネがコートのポケットを探る音。 クールなウッディ系の香りがこちらの鼻まで届く。 香水は好きじゃないけど、この香りは悪くない。 メガネが俯いて露わになる白い首筋。 耳元から顎先へかけての剃り残しのない滑らかなラインに、ゴクリと喉が鳴る。 マフラーから覗く無防備なラインに目を奪われていれば、メガネが目的の物を見つけたのか顔を上げる。 疚しさに顔ごと目をそらし、ベンチの肘掛けへと腕をついて距離を置く。 酸っぱい葡萄。 落ち着くまで何度も心の中で呟く。 手が入らない物を諦める呪文。 逸らした目先へと白い袋が差し出される。 酸っぱい葡萄。 「良ければどうぞ」 ささくれた気持ちを溶かしそうな、気遣いの滲む声。 「…どうも」 薄いバンドエイドを受け取り、くっつけられた保護紙を剥がそうとするが、寒さで悴んだ指が上手く動かない。 たかだかバンドエイドすら上手くはがせず、泣きたい気持ちになる。 ついてねぇ。 どうしようもなくついてねぇ。 焦りでますます動きが空回る指を、隣から伸びた白い指が制して袋を取り上げる。 爪すら綺麗に整えられていて、些細な違いがどんどん自分を惨めにさせる。 何やったって上手く出来ない。 世間どころかバンドエイド一枚すらままならない。 カッとなって苛立ちをぶつけかけた間際、綺麗に剥かれたバンドエイドが左手の傷を隠す。 温かい体温。 「指、随分とかじかんでいますね。開けるの難しかったでしょう?気付かずすみません」 凍えた手のひら全体を包み込む右手。 神様、今日はちょっと言い過ぎました。今日、手袋をお釈迦にしたのはプラマイ0で帳消しにします。 バンドエイドが貼られた後も、手を握っていてくれるのは、もしかしてこれは出会いでしょうか。 労る様に添えられた手を、勇気を込めて握り返す。 早鐘を打つ心臓。 なんとなく触れた体温が、離れがたかっただけかもしれない。 躊躇いがちに指が握り返される。 驚いて左手を見る。 目を細めて薄く微笑む笑顔。 勘違いかもしれない。 けど、酷くしてやりたいという衝動にも駆られて、乾いた唇からポロリと言葉が漏れる。 「…キスしたい気分じゃない?」 言った後に早鐘を打つ心臓。 驚いた様に見つめてくる瞳。 そりゃそうだろう。 明らかにホモで変質者のナンパだ。 自分だって驚いている。 驚いて固まっている相手の唇へと、素早く自分の唇を重ねる。 抗って弱く押し返す指を握り、噛み付く様に何度も乱暴に唇を奪う。 言葉を発する為に開いた歯列に舌をねじ込み、濡れた息ごと唾液を吸い込む。 ほんのりとした喫煙特有の苦みのある味と、ザラりとした舌の感触。 爽やかそうな見かけから、勝手に煙草は吸わないだろうと決めつけていた為、その意外性の発見に小さな喜びが湧く。 抗う為に胸を押していた手が肩へと周り、触れるだけのキスの応酬へと変わる頃、互いの唾液で濡れた声で囁きかける。 「ホテル、行かない?」 小さな頷き。 両手で万歳したくなった気持ちを押さえ、握りあった指に力を込めた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ。 #comment
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#title(電車待ち) [#y70ba0f0] オリジナル 年下ダメ男×年上リーマン。 エロ無し。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマス。 寒空の下、何もない時刻表を見つめる。 何もない周りの景色と同じ程度に空白の続く時刻表。 時刻表に倣って白くなる頭。 え? もう一度指で時刻表をなぞる。 10時32分。 次の電車はそこまで来ない。 今の時刻は9時30分。 数分前に出たところらしい。 ちなみに終電は19時台だった。 いや、そんな事はこの際どうでもいい。 電車が来ない。 とぼとぼと引き返し、風を凌ぐには心許ない待合所に向かう。 屋根があって壁がある。 バス停留所さながら、横からの殴りつける様な風は防げても正面からは無防備で。 ああ、今日はついてないなとうなだれた。 元々はさっきケツを見送った電車に乗れる筈だったんだ。 チェーンの外れた子供さえ無視して過ぎれば、何事もなく今頃電車で寝ていた筈だ。 もっと言えば手袋だってお釈迦にならずに済んだ。 チキショー。 なんだってこんなについてないんだよ。 憤懣をぶつける様な乱暴さで、昔ながらの板っ切れで出来た安普請のに見るからに冷えたベンチに腰を下ろす。 ギャンと抗議地味た音を立てて、左側の連結されたベンチが浮き上がり、危うくひっくり返りかける。 クソッ。 何もかもついていない。 乱暴にコートのポケットへと指を突っ込み、イヤホンを取り出して耳に当てる。 何度かカチカチと三角のマークを押す。 耳に入る音楽は気分じゃないバラード。湿気った気持ちが滅入りきる前に三角をもう一度。 途端に無音になるイヤホン。 慌て数度ボタンを押す。 クソッ。 マジでクソ。 どうやら今の早送りで充電が尽きたらしい。 ああ、ついてない時はとことんついてねぇ。 今や耳当てとなったイヤホン越しに、びゅうびゅうと聞こえる風の音。 10分ほどそうしていた頃だろうか。 コツコツコツと硬い足音を左耳が捉える。 伏せた瞼を薄くあげて、そっと盗み見る。 20代後半だろうか。 落ち着いた黒のコートに黒い皮の手袋。首もとから見える山吹色のチェックのマフラーは、オレにだってわかるブランド品。キチッと着こなしたスーツを含め、何もかもが嫌味ではなく板についている。 爪先が尖った靴は汚れはないが使い込んだ味があり、どことなく育ちの良さまで演出していて正直鼻につく。 もしかしたら10歳くらい年上かもしれない。それでも35まではいかないか。 テレビで見る官僚という人達と同じ匂いのする男は、しばらく周りを見渡してから、10分前のオレと同じく時刻表前にたどり着き、形の良い眉をほんの少し上げた。 「ぷっ」 さながら映画の1シーンの様な、あまりにも決まりきった仕草。 慌てて吹き出した口元を押さえる。 ああ、この人はきっと切れ長のあの目で冷たく睨むんだろうな。 どう見たってオレ底辺のクズ丸出しだし。 メガネ官僚が2回ほど瞬きする間に、そこまで考えた。 メガネ官僚の唇がうっすらと形を変える。 今度はオレが瞬き数回。 びっくりするくらい柔らかな笑顔。 「ヒエマスネ」 しばし固まる。 ヒエマスネ ヒエマスネ ヒエマスネ 冷えますね? 慌てて数回頷き、だらしなく開いていた膝を閉じる。 何を焦っているのかわからず、ボリボリと頭を掻いてぶっきらぼうな声を向ける。 「ベンチ、どうぞ」 幾らなんでも不機嫌過ぎな声に、自分で出して自分で驚く。 取り繕う為、顎で隣を示して俯く。 それもまた、年上の相手に対して尊大過ぎやしないかと、思考の悪循環で死にたくなった。 ああ、ついてねぇ。 メガネ官僚は気を悪くした様子もなく、笑顔でこちらに近付き、オレが座った時とは違い音も立てずにベンチに座る。 お育ちもよろしいようで。 ふわりと風に乗って流れてきた香りは、やたら高級そうな良い匂い。 よく見ればコートもいかにも柔らかそうで、カシミヤだかなんかだろうか。 光を吸い込む落ち着いた黒が、金持ち属性を伺わせる。 住む世界が違うんだろうな。 そう思えば途端に居たたまれなくなって、少し動いただけでシャカシャカと安い音を立てる化繊のダウンジャケットを恨んだ。 北風に対する様に、身を小さくして金持ちをやり過ごそうとした矢先、金持ちメガネが目敏く指先の傷へと気付く。 「血が、出ていますよ」 左手人差し指の間接の内側。 乗り過ごしの原因。 「さっき、自転車のチェーンが外れて」 「ここには自転車で?」 「オレのじゃなくって、…直せそうだったから」 「それはお疲れ様でした。優しいんですね。」 逃げられなかっただけだと、苦笑いして会話が止まる。 お互いの呼吸音のみ小さく響く。 霜焼けにやりかけた指を、ジャケットの中へ引っ込める。 お互い俯いて自分の足下を見つめるだけ。 破れかけたスニーカー。片や手入れの行き届いた上等な革靴。 足下1cmから既に違いすぎる。 メガネがコートのポケットを探る音。 クールなウッディ系の香りがこちらの鼻まで届く。 香水は好きじゃないけど、この香りは悪くない。 メガネが俯いて露わになる白い首筋。 耳元から顎先へかけての剃り残しのない滑らかなラインに、ゴクリと喉が鳴る。 マフラーから覗く無防備なラインに目を奪われていれば、メガネが目的の物を見つけたのか顔を上げる。 疚しさに顔ごと目をそらし、ベンチの肘掛けへと腕をついて距離を置く。 酸っぱい葡萄。 落ち着くまで何度も心の中で呟く。 手が入らない物を諦める呪文。 逸らした目先へと白い袋が差し出される。 酸っぱい葡萄。 「良ければどうぞ」 ささくれた気持ちを溶かしそうな、気遣いの滲む声。 「…どうも」 薄いバンドエイドを受け取り、くっつけられた保護紙を剥がそうとするが、寒さで悴んだ指が上手く動かない。 たかだかバンドエイドすら上手くはがせず、泣きたい気持ちになる。 ついてねぇ。 どうしようもなくついてねぇ。 焦りでますます動きが空回る指を、隣から伸びた白い指が制して袋を取り上げる。 爪すら綺麗に整えられていて、些細な違いがどんどん自分を惨めにさせる。 何やったって上手く出来ない。 世間どころかバンドエイド一枚すらままならない。 カッとなって苛立ちをぶつけかけた間際、綺麗に剥かれたバンドエイドが左手の傷を隠す。 温かい体温。 「指、随分とかじかんでいますね。開けるの難しかったでしょう?気付かずすみません」 凍えた手のひら全体を包み込む右手。 神様、今日はちょっと言い過ぎました。今日、手袋をお釈迦にしたのはプラマイ0で帳消しにします。 バンドエイドが貼られた後も、手を握っていてくれるのは、もしかしてこれは出会いでしょうか。 労る様に添えられた手を、勇気を込めて握り返す。 早鐘を打つ心臓。 なんとなく触れた体温が、離れがたかっただけかもしれない。 躊躇いがちに指が握り返される。 驚いて左手を見る。 目を細めて薄く微笑む笑顔。 勘違いかもしれない。 けど、酷くしてやりたいという衝動にも駆られて、乾いた唇からポロリと言葉が漏れる。 「…キスしたい気分じゃない?」 言った後に早鐘を打つ心臓。 驚いた様に見つめてくる瞳。 そりゃそうだろう。 明らかにホモで変質者のナンパだ。 自分だって驚いている。 驚いて固まっている相手の唇へと、素早く自分の唇を重ねる。 抗って弱く押し返す指を握り、噛み付く様に何度も乱暴に唇を奪う。 言葉を発する為に開いた歯列に舌をねじ込み、濡れた息ごと唾液を吸い込む。 ほんのりとした喫煙特有の苦みのある味と、ザラりとした舌の感触。 爽やかそうな見かけから、勝手に煙草は吸わないだろうと決めつけていた為、その意外性の発見に小さな喜びが湧く。 抗う為に胸を押していた手が肩へと周り、触れるだけのキスの応酬へと変わる頃、互いの唾液で濡れた声で囁きかける。 「ホテル、行かない?」 小さな頷き。 両手で万歳したくなった気持ちを押さえ、握りあった指に力を込めた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ。 #comment
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