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#title(生徒×先生) 生徒×先生。年の差一回りくらい オリジじゃなくて元ネタあるけど、激しく捏造してるのでタイトルは伏せ |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 退院した俺に手渡されたのは、先生の電話番号と住所の記されている紙片だった。 それから6年間。学校を卒業してからも、俺は土曜日になったら先生の家へ出かけていく。 『大輔か?入っていいぞ』 呼び鈴を鳴らすと薄いドアの向こうからいつもの返事が聞こえてくる。 遠慮なく部屋に入ると、よく来たなと笑顔の先生が迎えてくれた。 ここでご飯を食べたり、勉強したり、他愛の無い話をしたり、本を読んでもらったりして過ごすのは習慣のようになっている。 「それにしても、大輔も年頃なんだし休日のたびに俺の家なんかに来てもつまらなくないか? 友達とか、その、ほら、彼女はどうなんだ?」 「そういう先生は俺を家に上げてていいの」 「気にするな。友達で俺と休みが合う奴はあまりいないんだ、……それに教員は出会いが少ないからな。 って、俺じゃなくてお前は本当に大丈夫か?」 「別に。学校ではそこそこうまくやってるし。 彼女はいないけど先生に心配されるようなことは何もないよ。 ……それに、家にいたってつまらないしね」 その言葉に先生の目が何かに気づいたように見開き、すぐさま悲しそうに伏せられる。 物が散らばって雑然としているのに、どこか空っぽな俺の家のことを知っているからだろう。 それを持ち出すのは卑怯だと思うけど、先生を黙らせるのにとても効果があるのは事実だ。 好きだと思っている人を相手に、恋愛について話をするのは怖かった。 共通点なんか無いに等しいけれど、この付き合いが続いているのは俺が「かわいそうな子」だからだ。 新任教師だった当時、駐輪場で倒れていたという俺の姿はさぞ強烈だったことだろう。 先生の人の良さと同情心だけがこの関係を支えている。 とうに成長期は終わり、高校にも入学したのに、たぶん先生の中で俺はまだランドセルを背負った子供のままだ。 俺の気持ちが知られたりして、このつながりがなくなってしまうのは耐えられない。 けれど、もし伝えてしまったらどうなるだろうと、頭の中でなぞったことが何度もある。 “俺がお前に優しくしているから、きっと勘違いしているんだ。 大丈夫だ。いつかお前のことをもっと大切にしてくれる人が現れる” 形式的なお断りではなく、本当に俺のことを思ってそう言ってくれるだろう。 でも先生は、俺の中でどんなに先生が絶対的な存在になっているか知らない。 “俺が一番つらいときに支えてくれたのは、家族でも友達でもなく先生じゃないか。 もう俺のことなんて放っておけばいいのに、ずっと支えてくれてる。 この先どれだけ待ったら先生以上の人なんて出てくるんだよ” 想像の中で俺はいつでもそう訴えて、先生を組み伏せる。 先生は抵抗もしない。声を荒げることもしない。目だけがいつだって悲しそうだ。 ――そんな情景を思い浮かべて抜くこともあるなんて、先生は絶対に考えもしていない。 「言っておくけど、俺に気を遣うようなことはするんじゃないぞ。 こういうことを言うと気を悪くするかもしれないが、俺はお前が頼ってくれることが本当に嬉しいんだ」 つらつらとろくでもないことを考えている俺が沈んでいるように見えたのか、先生が言葉を継ぐ。 「俺はどんなときでも大輔の力になる。 約束しただろ?俺はお前を見離したりしないって」 「……だったら、またここに来てもいい?」 「……ああ!もちろんだ!」 心の底からそう思ってくれていると知ってるからこそ、それを損なうようなことはしたくないと思う。 けど、この時間を他の俺のような子――もしくは彼女に譲り渡さなければならない日のことなんて、考えたくもない。 本当に尊敬しているのに、大切に思っているのに、好きなのに、先生のために引くことができない。 この気持ちがいつかきれいに消化されることはあるんだろうか。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! ただの自己満足のために投下 誘い受けとかじゃなく、ネットに投下する時点で無反応も批判もある程度覚悟してる だからもし今「つまらないけど、別に好きじゃないけど感想つけなきゃ!」と思っているなら、 このネタはスルーしてください ここを利用する以上、読み手としてのマナーも必要なんだろうけど、 書き手にだってもちろんただのルールだけじゃなく、必要とされてるマナーや心構えはある 自分のマナーを忘れて相手のそれに付け込むことなく、その上で自由にやっていけたらと思ってるよ #comment
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#title(生徒×先生) 生徒×先生。年の差一回りくらい オリジじゃなくて元ネタあるけど、激しく捏造してるのでタイトルは伏せ |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 退院した俺に手渡されたのは、先生の電話番号と住所の記されている紙片だった。 それから6年間。学校を卒業してからも、俺は土曜日になったら先生の家へ出かけていく。 『大輔か?入っていいぞ』 呼び鈴を鳴らすと薄いドアの向こうからいつもの返事が聞こえてくる。 遠慮なく部屋に入ると、よく来たなと笑顔の先生が迎えてくれた。 ここでご飯を食べたり、勉強したり、他愛の無い話をしたり、本を読んでもらったりして過ごすのは習慣のようになっている。 「それにしても、大輔も年頃なんだし休日のたびに俺の家なんかに来てもつまらなくないか? 友達とか、その、ほら、彼女はどうなんだ?」 「そういう先生は俺を家に上げてていいの」 「気にするな。友達で俺と休みが合う奴はあまりいないんだ、……それに教員は出会いが少ないからな。 って、俺じゃなくてお前は本当に大丈夫か?」 「別に。学校ではそこそこうまくやってるし。 彼女はいないけど先生に心配されるようなことは何もないよ。 ……それに、家にいたってつまらないしね」 その言葉に先生の目が何かに気づいたように見開き、すぐさま悲しそうに伏せられる。 物が散らばって雑然としているのに、どこか空っぽな俺の家のことを知っているからだろう。 それを持ち出すのは卑怯だと思うけど、先生を黙らせるのにとても効果があるのは事実だ。 好きだと思っている人を相手に、恋愛について話をするのは怖かった。 共通点なんか無いに等しいけれど、この付き合いが続いているのは俺が「かわいそうな子」だからだ。 新任教師だった当時、駐輪場で倒れていたという俺の姿はさぞ強烈だったことだろう。 先生の人の良さと同情心だけがこの関係を支えている。 とうに成長期は終わり、高校にも入学したのに、たぶん先生の中で俺はまだランドセルを背負った子供のままだ。 俺の気持ちが知られたりして、このつながりがなくなってしまうのは耐えられない。 けれど、もし伝えてしまったらどうなるだろうと、頭の中でなぞったことが何度もある。 “俺がお前に優しくしているから、きっと勘違いしているんだ。 大丈夫だ。いつかお前のことをもっと大切にしてくれる人が現れる” 形式的なお断りではなく、本当に俺のことを思ってそう言ってくれるだろう。 でも先生は、俺の中でどんなに先生が絶対的な存在になっているか知らない。 “俺が一番つらいときに支えてくれたのは、家族でも友達でもなく先生じゃないか。 もう俺のことなんて放っておけばいいのに、ずっと支えてくれてる。 この先どれだけ待ったら先生以上の人なんて出てくるんだよ” 想像の中で俺はいつでもそう訴えて、先生を組み伏せる。 先生は抵抗もしない。声を荒げることもしない。目だけがいつだって悲しそうだ。 ――そんな情景を思い浮かべて抜くこともあるなんて、先生は絶対に考えもしていない。 「言っておくけど、俺に気を遣うようなことはするんじゃないぞ。 こういうことを言うと気を悪くするかもしれないが、俺はお前が頼ってくれることが本当に嬉しいんだ」 つらつらとろくでもないことを考えている俺が沈んでいるように見えたのか、先生が言葉を継ぐ。 「俺はどんなときでも大輔の力になる。 約束しただろ?俺はお前を見離したりしないって」 「……だったら、またここに来てもいい?」 「……ああ!もちろんだ!」 心の底からそう思ってくれていると知ってるからこそ、それを損なうようなことはしたくないと思う。 けど、この時間を他の俺のような子――もしくは彼女に譲り渡さなければならない日のことなんて、考えたくもない。 本当に尊敬しているのに、大切に思っているのに、好きなのに、先生のために引くことができない。 この気持ちがいつかきれいに消化されることはあるんだろうか。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! ただの自己満足のために投下 誘い受けとかじゃなく、ネットに投下する時点で無反応も批判もある程度覚悟してる だからもし今「つまらないけど、別に好きじゃないけど感想つけなきゃ!」と思っているなら、 このネタはスルーしてください ここを利用する以上、読み手としてのマナーも必要なんだろうけど、 書き手にだってもちろんただのルールだけじゃなく、必要とされてるマナーや心構えはある 自分のマナーを忘れて相手のそれに付け込むことなく、その上で自由にやっていけたらと思ってるよ #comment
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第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
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第62巻
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