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#title(オリジナル 「チーム・オナホ」) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! オリジナル。現代モノ。きのうの続き。 物体のある一定の量を持ったかたまりを美術用語でマッスという。 それまで志井は三鷹をマッスだと思っていた。 お気に入りのバイブと良く似た形のペニスを持つ男は、 三鷹にとって有機的バイブで好きなマッスだった。 オナニー好きの志井はバイブにひとかたならぬ想いを抱いているが、 さすがにバイブと仲良くなるという概念は持ち合わせていなかったし、 バイブに野望を語ったためしはない。 三鷹と仲良くなれそうだと感じた瞬間、遅まきながらわかった。 三鷹は人間の男だ。ペニスは三鷹の身体の一部。まず三鷹がいてペニスがある。 (全然フェイス・トゥ・フェイスじゃなかった) ペニスと付き合うため、その持ち主と接していただけだった。 持ち主の下半身には多大なる関心があったが、下の名前には何の興味もわかなかった。 (この1年、なんて歪な付き合い方をしていたんだろう) 唐突に気がつき志井は自分がたずねられたよう、三鷹に仕事を訊ねた。 「繊維屋さん」 三鷹はそう答え、誇らしげに笑った。 「特殊繊維の開発と植毛のプロだぜ」 そのセリフを聞いた瞬間、志井に閃きが走った。 オナホールの内側にしなやかでコシのある繊維を植毛したら、 たまらなく気持ちいいかもしれない! 撥水加工をほどこせば濡れてもいけるはずだ。 きちんとしなる、びっしりと植毛された毛は、現在主流のマイクロヒダ加工の快感を 軽やかに超える気がした。 (きっと未知なる世界に飛べる。果てない宙を遊泳できる) つくりたい!!! この思いをどう伝えれば、三鷹に伝わるだろうか。志井はプレゼンが得意ではない。 志井の専門は産業用フィルムの研究だ。だが、近い将来のため、専門の他に MBA(経営博士号)をとるべく、学生時代兄と共に学んだ。 指導教授が多忙で細かく指導してもらうのが難しかったため、金にものを言わせ、 家庭教師を招きガッツリと学んだ。その際、ビジネスリーダーには分析力、 リレーション力、プレゼンテーション力が必要だと思い知らされた。 結局ドロップアウトした志井は、兄は取得した学位をもっていない。 兄にくらべ自分はビジネスリーダーとしての人間力がいちじるしく低い事を 志井はよくわかっている。 悔やんでも悔やみきれない。コミュニケーション能力のアップをはからず、 無口というキャラに逃げてきたつけが今まわってきている。 伝えたいことを伝えたい。 伝えたい感情にはもだしがたい想いがある。沈黙の「黙」に「難い」と綴って「黙し難い」。 なんとかに焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすだの、 言わないで思っている事こそ、言うに勝れるだのと言うけれど、きっとそうじゃない。 志井は三鷹にも六六六にもこみ上げてくるオナニーへの熱い想いと、 わきがあるオナホのイメージを伝えたかった。 飛行機の時間があると帰って行く三鷹と改めてアドレスを交換しながら志井は、 三鷹をチーム・オナホにむかえることを決めた。いま欲しいのは三鷹のペニスじゃない。 三鷹という男の技術だ。株式会社志井商事には設備がある。人もいる。 あとはジャストフィットな技術があれば、きっと究極と至高の穴を具現化できる。 間違いない。問題はどう伝えるかだ。 社に戻る途中、志井はタクシーの窓越しに某酒造会社の屋外広告を見た。 一言では語れませんが、一口でわかります。 したためられていたキャッチコピーにハッとした。 志井はカレーがとても好きだ。下北沢の贔屓の店の「食べた者を必ず虜にするカレー」は たまらなくスパイシーで食べるたびに志井の第6感に訴えかけてくる。 瞑想にふけりたくなる味だ。何種類ものスパイスを調合することで生まれる香りと味。 チーズをトッピングすることで得られるまろやかさ。 食べる度いつも、志井は寝る前のオナニーを思わせる陶酔的な幸福感や強い至福感、 宇宙との一体感を感じた。とてもとても馬鹿な考えだけれども、看板を見つめながら 志井はあのカレーを一緒に食べることで三鷹や六六六とイメージを共有できる気がした。 試にと、志井はその晩、六六六をそのカレー屋に誘った。 突然の誘いを六六六が受けてくれたとき、 はじめてオナホを知ったときのような感動を覚えた。 向かい合ってカレーを食べた。カレーを食べながらオナホとオナニーを語った。 デザイナーの感性と優しさで、志井の熱い思いを察した六六六は年下の上司を見放す前に、 全力でサポートすることをこころに決めた。 (転職はしまい。デザイナーのプライドにかけて良い物をつくろう) 店を出てまんまるお月さまの下を歩きながら、微笑ひとつ六六六は志井に提案した。 「今度はチーム・オナホ全員で来ましょう」 チーム・オナホにはカレーを食べて脳内にオナホを思い描けるメンバーが揃っている。 メンバー全員でこのビジョンを共有したかった。 それに、上司のおごりでテーブルを囲み、「食べた者を必ず虜にするカレー」に 舌鼓をうてば、きっと連帯感のようなものも生まれるだろう。 職場に連帯感と絆を醸成する。デザインと機能性の両面を考慮しオナホをつくる。 六六六はそれを己に課した。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウジサクジエンデシタ! #comment
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#title(オリジナル 「チーム・オナホ」) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! オリジナル。現代モノ。きのうの続き。 物体のある一定の量を持ったかたまりを美術用語でマッスという。 それまで志井は三鷹をマッスだと思っていた。 お気に入りのバイブと良く似た形のペニスを持つ男は、 三鷹にとって有機的バイブで好きなマッスだった。 オナニー好きの志井はバイブにひとかたならぬ想いを抱いているが、 さすがにバイブと仲良くなるという概念は持ち合わせていなかったし、 バイブに野望を語ったためしはない。 三鷹と仲良くなれそうだと感じた瞬間、遅まきながらわかった。 三鷹は人間の男だ。ペニスは三鷹の身体の一部。まず三鷹がいてペニスがある。 (全然フェイス・トゥ・フェイスじゃなかった) ペニスと付き合うため、その持ち主と接していただけだった。 持ち主の下半身には多大なる関心があったが、下の名前には何の興味もわかなかった。 (この1年、なんて歪な付き合い方をしていたんだろう) 唐突に気がつき志井は自分がたずねられたよう、三鷹に仕事を訊ねた。 「繊維屋さん」 三鷹はそう答え、誇らしげに笑った。 「特殊繊維の開発と植毛のプロだぜ」 そのセリフを聞いた瞬間、志井に閃きが走った。 オナホールの内側にしなやかでコシのある繊維を植毛したら、 たまらなく気持ちいいかもしれない! 撥水加工をほどこせば濡れてもいけるはずだ。 きちんとしなる、びっしりと植毛された毛は、現在主流のマイクロヒダ加工の快感を 軽やかに超える気がした。 (きっと未知なる世界に飛べる。果てない宙を遊泳できる) つくりたい!!! この思いをどう伝えれば、三鷹に伝わるだろうか。志井はプレゼンが得意ではない。 志井の専門は産業用フィルムの研究だ。だが、近い将来のため、専門の他に MBA(経営博士号)をとるべく、学生時代兄と共に学んだ。 指導教授が多忙で細かく指導してもらうのが難しかったため、金にものを言わせ、 家庭教師を招きガッツリと学んだ。その際、ビジネスリーダーには分析力、 リレーション力、プレゼンテーション力が必要だと思い知らされた。 結局ドロップアウトした志井は、兄は取得した学位をもっていない。 兄にくらべ自分はビジネスリーダーとしての人間力がいちじるしく低い事を 志井はよくわかっている。 悔やんでも悔やみきれない。コミュニケーション能力のアップをはからず、 無口というキャラに逃げてきたつけが今まわってきている。 伝えたいことを伝えたい。 伝えたい感情にはもだしがたい想いがある。沈黙の「黙」に「難い」と綴って「黙し難い」。 なんとかに焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がすだの、 言わないで思っている事こそ、言うに勝れるだのと言うけれど、きっとそうじゃない。 志井は三鷹にも六六六にもこみ上げてくるオナニーへの熱い想いと、 わきがあるオナホのイメージを伝えたかった。 飛行機の時間があると帰って行く三鷹と改めてアドレスを交換しながら志井は、 三鷹をチーム・オナホにむかえることを決めた。いま欲しいのは三鷹のペニスじゃない。 三鷹という男の技術だ。株式会社志井商事には設備がある。人もいる。 あとはジャストフィットな技術があれば、きっと究極と至高の穴を具現化できる。 間違いない。問題はどう伝えるかだ。 社に戻る途中、志井はタクシーの窓越しに某酒造会社の屋外広告を見た。 一言では語れませんが、一口でわかります。 したためられていたキャッチコピーにハッとした。 志井はカレーがとても好きだ。下北沢の贔屓の店の「食べた者を必ず虜にするカレー」は たまらなくスパイシーで食べるたびに志井の第6感に訴えかけてくる。 瞑想にふけりたくなる味だ。何種類ものスパイスを調合することで生まれる香りと味。 チーズをトッピングすることで得られるまろやかさ。 食べる度いつも、志井は寝る前のオナニーを思わせる陶酔的な幸福感や強い至福感、 宇宙との一体感を感じた。とてもとても馬鹿な考えだけれども、看板を見つめながら 志井はあのカレーを一緒に食べることで三鷹や六六六とイメージを共有できる気がした。 試にと、志井はその晩、六六六をそのカレー屋に誘った。 突然の誘いを六六六が受けてくれたとき、 はじめてオナホを知ったときのような感動を覚えた。 向かい合ってカレーを食べた。カレーを食べながらオナホとオナニーを語った。 デザイナーの感性と優しさで、志井の熱い思いを察した六六六は年下の上司を見放す前に、 全力でサポートすることをこころに決めた。 (転職はしまい。デザイナーのプライドにかけて良い物をつくろう) 店を出てまんまるお月さまの下を歩きながら、微笑ひとつ六六六は志井に提案した。 「今度はチーム・オナホ全員で来ましょう」 チーム・オナホにはカレーを食べて脳内にオナホを思い描けるメンバーが揃っている。 メンバー全員でこのビジョンを共有したかった。 それに、上司のおごりでテーブルを囲み、「食べた者を必ず虜にするカレー」に 舌鼓をうてば、きっと連帯感のようなものも生まれるだろう。 職場に連帯感と絆を醸成する。デザインと機能性の両面を考慮しオナホをつくる。 六六六はそれを己に課した。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウジサクジエンデシタ! #comment
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