ページ内容へ
ナビゲーションへ
当サイトをご覧いただくにはブラウザの設定で
JavaScriptを有効に設定
する必要がございます。
ページの一覧
最終更新一覧
ヘルプ
ホーム
使い方
文字サイズ:小
文字サイズ:中
文字サイズ:大
リロード
編集
ツール
名前変更
凍結
差分
バックアップ
添付
複製
印刷
Top
/
19-482
19-482
の編集
-- 雛形とするページ --
(no template pages)
#title(ゲド戦記 クモ×ウサギ) [#i19f20ce] / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 映画「○ド戦記」エンディング後を捏造(ry ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| しかも需要の少ないクモウサだよ。 | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | 足繁く通った城への道は、すっかり体が覚えている。 町の灯りもとうに消えた、夜深く。空には月も星も見えなかった。 昔は部下達を引連れて駆け抜けた景気の中を、今は一人くたびれた足を引きずるようにして歩き続けた。 マントや冑もなく、痩せて憔悴しきったその姿に、過去の野蛮な悪党の面影はない。 ――――――どうして今夜、行こうと思ったのか。 その理由さえ、ハジアの実に病んだウサギにはもう考えることが出来なかった。 ただ身を切るようなこの冷たい夜の風が、愛した主人の体温を酷く思い起こさせた。 * * * やがて辿り着いたその土地は、あの日から何一つ変わってはいなかった。 瓦礫となった城の、それでも辛うじて残っていた門の一部にウサギの手のひらが触れた。 静かに微笑み名を呼んでくれた主人の姿は、もうどこにもない。 「ク、モ…様……」 愛しい人の名が、口をついた。 あの日見た最期の光景が、胸を押し潰す。 悲しみと絶望に、ウサギは堰を切ったように声を上げ泣いた。 月を覆っていた厚い雲は雨雲に変わり、やがて降り出した雨が痩せた体を打ち付ける。 もう、冷たさや寒さも分からなかった。 長い間向き合えずにいた事実を受け止めた今、救いも、助けも、慰めも、 まして自らの命すら、ウサギにとって必要なものは何一つなかった。 泣きじゃくるウサギの声も姿も、勢いを増し地面を叩きつける雨に紛れ、掻き消されていった。 それから数日してどこからともなく、奴隷狩りをしていた悪党がどうやら死んだらしいという噂が立った。 それは過去、苦しめられた人々にとって喜ばしい報せとして町や村へと伝え広まった。 しかし、そんな噂も暫くすれば誰も口にしなくなった。 世界が徐々に均衡を取り戻すにつれ人は、ちっぽけな悪党になど興味をなくし、忘れてしまったからだ、 ――――――嘗て部下だった者達を除いては。 罪人として、町からも遠く離れた場所に隠すようにひっそりと葬られた男の、 その墓標の前に一体誰が花や酒を置いて行くのか。 町の人間達は無論、知る由もなかった。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ バッドエンドで申し訳ない。しかもエロもない。 | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | - 同志がいたことに心が救われました。お恵みに心から感謝いたします・・・ -- [[名無し]] &new{2018-01-18 (木) 20:31:49}; #comment
タイムスタンプを変更しない
#title(ゲド戦記 クモ×ウサギ) [#i19f20ce] / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 映画「○ド戦記」エンディング後を捏造(ry ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| しかも需要の少ないクモウサだよ。 | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | 足繁く通った城への道は、すっかり体が覚えている。 町の灯りもとうに消えた、夜深く。空には月も星も見えなかった。 昔は部下達を引連れて駆け抜けた景気の中を、今は一人くたびれた足を引きずるようにして歩き続けた。 マントや冑もなく、痩せて憔悴しきったその姿に、過去の野蛮な悪党の面影はない。 ――――――どうして今夜、行こうと思ったのか。 その理由さえ、ハジアの実に病んだウサギにはもう考えることが出来なかった。 ただ身を切るようなこの冷たい夜の風が、愛した主人の体温を酷く思い起こさせた。 * * * やがて辿り着いたその土地は、あの日から何一つ変わってはいなかった。 瓦礫となった城の、それでも辛うじて残っていた門の一部にウサギの手のひらが触れた。 静かに微笑み名を呼んでくれた主人の姿は、もうどこにもない。 「ク、モ…様……」 愛しい人の名が、口をついた。 あの日見た最期の光景が、胸を押し潰す。 悲しみと絶望に、ウサギは堰を切ったように声を上げ泣いた。 月を覆っていた厚い雲は雨雲に変わり、やがて降り出した雨が痩せた体を打ち付ける。 もう、冷たさや寒さも分からなかった。 長い間向き合えずにいた事実を受け止めた今、救いも、助けも、慰めも、 まして自らの命すら、ウサギにとって必要なものは何一つなかった。 泣きじゃくるウサギの声も姿も、勢いを増し地面を叩きつける雨に紛れ、掻き消されていった。 それから数日してどこからともなく、奴隷狩りをしていた悪党がどうやら死んだらしいという噂が立った。 それは過去、苦しめられた人々にとって喜ばしい報せとして町や村へと伝え広まった。 しかし、そんな噂も暫くすれば誰も口にしなくなった。 世界が徐々に均衡を取り戻すにつれ人は、ちっぽけな悪党になど興味をなくし、忘れてしまったからだ、 ――――――嘗て部下だった者達を除いては。 罪人として、町からも遠く離れた場所に隠すようにひっそりと葬られた男の、 その墓標の前に一体誰が花や酒を置いて行くのか。 町の人間達は無論、知る由もなかった。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ バッドエンドで申し訳ない。しかもエロもない。 | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | - 同志がいたことに心が救われました。お恵みに心から感謝いたします・・・ -- [[名無し]] &new{2018-01-18 (木) 20:31:49}; #comment
テキスト整形のルールを表示する
ページ新規作成
新しいページはこちらから投稿できます。
作品一覧
シリーズものインデックス3
シリーズものインデックス2
シリーズものインデックス
第71巻
第70巻
第69巻
第68巻
第67巻
第66巻
第65巻
第64巻
第63巻
第62巻
第61巻
第60巻
第59巻
第58巻
第57巻
第56巻
第55巻
第54巻
第53巻
第52巻
第51巻
第50巻
第49巻
第48巻
第47巻
第46巻
第45巻
第44巻
第43巻
第42巻
第41巻
第40巻
第39巻
第38巻
第37巻
第36巻
第35巻
第34巻
第33巻
第32巻
第31巻
第30巻
第29巻
第28巻
第27巻
第26巻
第25巻
第24巻
第23巻
第22巻
第21巻
第20巻
第19巻
第18巻
第17巻
第16巻
第15巻
第14巻
第13巻
第12巻
第11巻
第10巻
第9巻
第8巻
第7巻
第6巻
第5巻
第4巻
第3.1巻
第3巻
第2巻
第1巻
ページ新規作成: