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#title(マイ★ボス★マイ★ヒーロー 教育係×坊主舎弟) [#g6232575] |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) 某学園893ドラマ 教育係×坊主舎弟 館のどこかにある置時計が鈍い音を響かせ、 それによって黒居は自分がしばらく眠っていたことに気付いた。 つけたままだった眼鏡を一旦外し、軽く目の回りをほぐすように揉む。 どうやら先程の音は夜中の二時を告げていたらしい。 机上に散らばる書類から明日(既に今日だが)午前中に必要な分だけを 抜き出しクリアファイルに入れ、外した眼鏡をかけ直し部屋を出た。 持ち出した分はチェックを残すのみで自室でも出来る。 ここ最近真喜雄が学校に入ったこともあり若干オーバーワーク気味だ。 なんだか首が重い気がする。ぬるい風呂に入って熱い茶が飲みたい。 つらつらとそこまで考え、年寄りくさいと思い、 実際年寄りかと真喜雄やその舎弟との年の差を思いだし苦く笑う。 特に見かけによらず茶を入れるのがうまい、 茶に限らず家事全般を得意とする舎弟との差は二回り以上。 ようよう考えれば笑える話である。 そんな相手と―― ふと廊下のではない照明が漏れているのに気付く。同時に甘い匂いと子供地味た鼻歌が聞こえた。 脇の厨房を覗くと案の定坊主頭がオーブンから匂いの元であろう物を取り出しているのが映った。 「こんな時間までご苦労だな」 「あっ!黒居さん!」 全く気づいてなかったのか慌てて振り向きその拍子に手元にあった 不安定な物体を取り落としそうになり再び慌てて体制を立て直す。 その焦った様子が何故か先程まで考えていたことと重なった。 「黒居さんこそお疲れっす!俺のはやりたくてやってるやつなんで!」 甘い匂いをさせながら近づいてくる相手に思わず見入る。 やはり自分はそう年寄りでもないのかもしれない、 と腹の奥に感じる高揚を認めながら思った。 「まだかかるのか?」 新鮮な青果がどうとか、新作なんだとかを語る和哉の言葉を遮り問う。 「いえ、あとは冷やすだけなんでもう終わりっすよ。黒居さんもあがりですよね?」 不埒な思考に気付く様子もなく問い返してくる。 「ああ。あ、いや部屋でこれだけは見ておかないといけないんだが」 言いながらクリアファイルを顔の位置ほどに掲げる。 「結構かかるんすか?」 「いやそうでもない。三時前には終わるはずだ。」 まるでガンでもつけるかのようにファイルを見つめる和哉に、考えるより先に口を開いていた。 「もしよかっら、熱い茶淹れてくれないか?」 部屋でゆっくりと旨い茶が飲みたい気分なんだ、 そこまでいうと相手は満面の笑みで了承した。 「ここ片付けたらすぐ淹れて持っていくんで、黒居さん先部屋戻っててください」 頼むといい置き厨房をでる。 呼び出された事にすら気付いた様子のない相手に、 しかし勝手にそのつもりになった黒居は熱い茶ではなく和哉を待つため部屋に戻る。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) 前振りのような話でごめんなさい。 #comment
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#title(マイ★ボス★マイ★ヒーロー 教育係×坊主舎弟) [#g6232575] |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ ) 某学園893ドラマ 教育係×坊主舎弟 館のどこかにある置時計が鈍い音を響かせ、 それによって黒居は自分がしばらく眠っていたことに気付いた。 つけたままだった眼鏡を一旦外し、軽く目の回りをほぐすように揉む。 どうやら先程の音は夜中の二時を告げていたらしい。 机上に散らばる書類から明日(既に今日だが)午前中に必要な分だけを 抜き出しクリアファイルに入れ、外した眼鏡をかけ直し部屋を出た。 持ち出した分はチェックを残すのみで自室でも出来る。 ここ最近真喜雄が学校に入ったこともあり若干オーバーワーク気味だ。 なんだか首が重い気がする。ぬるい風呂に入って熱い茶が飲みたい。 つらつらとそこまで考え、年寄りくさいと思い、 実際年寄りかと真喜雄やその舎弟との年の差を思いだし苦く笑う。 特に見かけによらず茶を入れるのがうまい、 茶に限らず家事全般を得意とする舎弟との差は二回り以上。 ようよう考えれば笑える話である。 そんな相手と―― ふと廊下のではない照明が漏れているのに気付く。同時に甘い匂いと子供地味た鼻歌が聞こえた。 脇の厨房を覗くと案の定坊主頭がオーブンから匂いの元であろう物を取り出しているのが映った。 「こんな時間までご苦労だな」 「あっ!黒居さん!」 全く気づいてなかったのか慌てて振り向きその拍子に手元にあった 不安定な物体を取り落としそうになり再び慌てて体制を立て直す。 その焦った様子が何故か先程まで考えていたことと重なった。 「黒居さんこそお疲れっす!俺のはやりたくてやってるやつなんで!」 甘い匂いをさせながら近づいてくる相手に思わず見入る。 やはり自分はそう年寄りでもないのかもしれない、 と腹の奥に感じる高揚を認めながら思った。 「まだかかるのか?」 新鮮な青果がどうとか、新作なんだとかを語る和哉の言葉を遮り問う。 「いえ、あとは冷やすだけなんでもう終わりっすよ。黒居さんもあがりですよね?」 不埒な思考に気付く様子もなく問い返してくる。 「ああ。あ、いや部屋でこれだけは見ておかないといけないんだが」 言いながらクリアファイルを顔の位置ほどに掲げる。 「結構かかるんすか?」 「いやそうでもない。三時前には終わるはずだ。」 まるでガンでもつけるかのようにファイルを見つめる和哉に、考えるより先に口を開いていた。 「もしよかっら、熱い茶淹れてくれないか?」 部屋でゆっくりと旨い茶が飲みたい気分なんだ、 そこまでいうと相手は満面の笑みで了承した。 「ここ片付けたらすぐ淹れて持っていくんで、黒居さん先部屋戻っててください」 頼むといい置き厨房をでる。 呼び出された事にすら気付いた様子のない相手に、 しかし勝手にそのつもりになった黒居は熱い茶ではなく和哉を待つため部屋に戻る。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ ) 前振りのような話でごめんなさい。 #comment
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