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#title(野球 若き一番→トレードされた先輩 先輩サイド) [#tb63c6b3] |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! ナマモノ注意 >>414の先輩サイド 攻っぽい先輩注意 「まだ、帰ってなかったのか。」 駐車場に向かおうとして、気になっていた彼がうろうろしているのを見つけた。 「うわっ!どうしてこんなとこに・・・」 彼は飛び上がらんばかりに驚いていた。やっぱり、何かあると思った。 「元気そうで安心したよ。」 そう、野球に関してはいつも通り、元気が良かった。 「・・・俺も、一緒に野球できて。あのっ!」 だけどこの連戦、どうも彼に、不自然に避けられているような気がした。 「ん?」 急にぎゅうっと抱きついてきた彼を見上げたら、どきっとするような、切羽詰まった目が向けられていた。 ああこれは、と思った次の瞬間には切れ長の目は固く閉じられてしまい、唇がぐっと押しつけられた。 乾いた感触だったのが、不器用な動きが繰り返されるうちに段々、柔らかく吸い付いてきた。 別に押しのけてもいないのに、放すまいとばかりに左肩や顎をきつく掴まれ続けた。 グラウンド上で見せていた落ち着きはどこへやら、舌をがむしゃらに動かす彼の眉間には皺が刻まれていた。 振り払うつもりはなかった。それどころかその懸命さがどうにも、愛しいものに思われてならなかった。 その背に手を回して宥めたい、手を伸ばして長い後ろ髪を撫でたい、その舌に応えたい、という衝動を自覚する。 けれど頭のもう半分はしごく冷静に、彼をよく思っているならば何もするな、と告げていた。 「どうしたの?」 ようやく口を離して目を開けた彼だが、まだ相当興奮しているみたいだ。なるべく穏やかに尋ねる。 「ど、どうって。好きなんスよ、俺は。」 知っていた。だからよそよそしい態度が引っかかった。 「そうか。」 なるほど好意を素直に表現しなくなった代わりに取り乱すのは、本気になったという事か。 「だからあの、また、同じチームでやりたくて。あ、あの。俺じゃ駄目っすか?」 ・・・・・・もう、ずっと彼を見ていられる立場じゃない。中途半端に彼を可愛がるわけにはいかない。 「ん。ごめんな。」 それは分かっているのだから、今は彼を落ち着かせることだ。 自分の口を拭い、そして彼の手がまだ肩に乗ったままだったので、そっと握って外させようとした。 長い指が少し、震えていた。ヤンチャで物怖じしない性格だけど、根は繊細な方だと思う。 最後は手を彼の方から放したが、ややあってから顔を紅らめて口元を両手で覆ってしまった。 ユニホームを脱げば本当にまだ若くて、危なっかしくて、心配になる。 「それじゃ、また。」 でも、もう今は彼の隣を守れないのに、変な期待を持たせてはいけない。 彼は呆然とこちらを見ていた。彼の気持ちに応えなかったから、と思うと顔をしかめたくなる。 幸い彼はチームメートに愛されているから、誰かが彼に気を遣ってくれるだろうと考える。 それに野球では彼らしい、溌剌としたプレーができているのだから大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。 彼に背を向けた。 潮風の中愛車を飛ばしながら、彼の表情を感触を思い返した。彼に必死に求められて、胸の奥がうずいた。 あの時、彼の放心したような目には俺しか映っていなかったのに、抱きかえす事はしなかった。 誰かが彼のあんな目を見て、そして彼を抱き締めるのだろうか。 かつてのチームメイト達の顔が頭の中で一巡りして、思わず首を横に振る。 もしまだ同じチームにいられたらとか、彼がもう少し大人だったらとか、そういう思考も振り払いたかった。 前を向かなくてはならないのは分かっているけれど、と唇を噛みしめた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! こんなキャラで本当すいません。 #comment
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#title(野球 若き一番→トレードされた先輩 先輩サイド) [#tb63c6b3] |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! ナマモノ注意 >>414の先輩サイド 攻っぽい先輩注意 「まだ、帰ってなかったのか。」 駐車場に向かおうとして、気になっていた彼がうろうろしているのを見つけた。 「うわっ!どうしてこんなとこに・・・」 彼は飛び上がらんばかりに驚いていた。やっぱり、何かあると思った。 「元気そうで安心したよ。」 そう、野球に関してはいつも通り、元気が良かった。 「・・・俺も、一緒に野球できて。あのっ!」 だけどこの連戦、どうも彼に、不自然に避けられているような気がした。 「ん?」 急にぎゅうっと抱きついてきた彼を見上げたら、どきっとするような、切羽詰まった目が向けられていた。 ああこれは、と思った次の瞬間には切れ長の目は固く閉じられてしまい、唇がぐっと押しつけられた。 乾いた感触だったのが、不器用な動きが繰り返されるうちに段々、柔らかく吸い付いてきた。 別に押しのけてもいないのに、放すまいとばかりに左肩や顎をきつく掴まれ続けた。 グラウンド上で見せていた落ち着きはどこへやら、舌をがむしゃらに動かす彼の眉間には皺が刻まれていた。 振り払うつもりはなかった。それどころかその懸命さがどうにも、愛しいものに思われてならなかった。 その背に手を回して宥めたい、手を伸ばして長い後ろ髪を撫でたい、その舌に応えたい、という衝動を自覚する。 けれど頭のもう半分はしごく冷静に、彼をよく思っているならば何もするな、と告げていた。 「どうしたの?」 ようやく口を離して目を開けた彼だが、まだ相当興奮しているみたいだ。なるべく穏やかに尋ねる。 「ど、どうって。好きなんスよ、俺は。」 知っていた。だからよそよそしい態度が引っかかった。 「そうか。」 なるほど好意を素直に表現しなくなった代わりに取り乱すのは、本気になったという事か。 「だからあの、また、同じチームでやりたくて。あ、あの。俺じゃ駄目っすか?」 ・・・・・・もう、ずっと彼を見ていられる立場じゃない。中途半端に彼を可愛がるわけにはいかない。 「ん。ごめんな。」 それは分かっているのだから、今は彼を落ち着かせることだ。 自分の口を拭い、そして彼の手がまだ肩に乗ったままだったので、そっと握って外させようとした。 長い指が少し、震えていた。ヤンチャで物怖じしない性格だけど、根は繊細な方だと思う。 最後は手を彼の方から放したが、ややあってから顔を紅らめて口元を両手で覆ってしまった。 ユニホームを脱げば本当にまだ若くて、危なっかしくて、心配になる。 「それじゃ、また。」 でも、もう今は彼の隣を守れないのに、変な期待を持たせてはいけない。 彼は呆然とこちらを見ていた。彼の気持ちに応えなかったから、と思うと顔をしかめたくなる。 幸い彼はチームメートに愛されているから、誰かが彼に気を遣ってくれるだろうと考える。 それに野球では彼らしい、溌剌としたプレーができているのだから大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。 彼に背を向けた。 潮風の中愛車を飛ばしながら、彼の表情を感触を思い返した。彼に必死に求められて、胸の奥がうずいた。 あの時、彼の放心したような目には俺しか映っていなかったのに、抱きかえす事はしなかった。 誰かが彼のあんな目を見て、そして彼を抱き締めるのだろうか。 かつてのチームメイト達の顔が頭の中で一巡りして、思わず首を横に振る。 もしまだ同じチームにいられたらとか、彼がもう少し大人だったらとか、そういう思考も振り払いたかった。 前を向かなくてはならないのは分かっているけれど、と唇を噛みしめた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! こんなキャラで本当すいません。 #comment
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