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#title(芸人 ハリガネロック 大上×ユウキロック) [#o1dd189e] ナマモノゲ仁ン、針金69の針金×69です。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )モエノキモチノママカイタラコウナッタ。イマハムラムラシテル 収録が押しているとか何とかで、ポッカリ空いた一時間。 マネージャー命令で、俺は毛布を持たされ、楽屋に押し込まれた。 外出禁止です。おしゃべりも禁止です。ブログも更新せんといてください。 携帯は預かります。今は、少しでも、睡眠とってください。 そんな必死なマネージャーに負けて、俺は真っ暗な楽屋で、毛布をかぶった。 そう言われても、眠れるもんやないねんけどな…。 でも、マネージャーが俺を心配してる気持ちは分かるので、俺は大人しく 天井を見ていた。 最近、睡眠をしていないのは、周りにはっきりバレていた。 確かに、朝5時起きの日でも、4時ぐらいまでブログ更新してるし。 そのわりに、新幹線でも楽屋でも、人がおるところばっかりおるし。 目の下のクマがハッキリしていて、タダでさえ悪い人相が、さらに悪く なってるし。眉間のシワも深くなってるし。言われてみれば、バレない方が おかしいっちゃおかしいのかもしれない。 でも、悪いけれど、眠りたくないねん。 言ってしまえば、睡眠欲に負けてしまう自分が怖い。 最近、食事もサラダばかりにして、食欲を抑えている。 克己、と言ってしまえば格好良いけれど、要は、自分が本当にできる人間 なのかを、確かめたいんや。 ツラツラと、ここ数日、一人になるたびに考えることを繰り返していると、 楽屋のドアが開いた。「寝てる?」と、囁くように、声が低く響く。 「起きてる…」 俺も、自然と低い声になった。 明るい廊下の光が、逆行になって、アイツの顔が見えない。 「何やねん、お前…どうかしたんか?」 「起きんでええよ。ただ、お前、眠ってへんのちゃうんかなって」 ちょっと苦笑を含んだ声で、アイツは答えると、のっそり部屋に入ってきた。 ドアが閉じて、部屋がまた真っ暗になる。 アイツが、寝ている俺の隣に来たのが分かった。 俺は動揺しないように気をつけながら、「何やねん」と問いかける。 すると、アイツは長い体をのばしながら、俺の横に寝そべった。 こちらに体を向けて、毛布の上から、俺の体をポンポンと叩く。 「やめぇや、気色悪い」 「硬い体やなぁ。お前、やせたんちゃう?」 「今、体絞っとんねん…」 暗闇で、お互い囁きながら喋る会話は、ちょっと気色悪かった。 しかし、俺はそれを打ち切ることも、相方の手をはねのけることも出来なかった。 お前、どういうつもりやねん。そう叫ぶことも出来ず、しばらく黙り込む。 アイツは、俺の体をポンポンと優しく叩きながら、こう呟いた。 「俺の子供もなぁ。最近、なかなか寝ぇへんねん」 「はぁ?」 「そういう時、こうやって心臓の鼓動にあわせて、体叩いてやったら、 コテーンと眠るんや。騙されたと思って、俺に任せてみ? 嘘みたいに眠れると思うで」 「…アホか。幼児と一緒にすんなや…」 しかし、その手のぬくもりに、心地よさを感じている自分は、否定できなかった。 もう30歳越えたオッサンが、オッサンに寝かされる。 こんな馬鹿げた状況なのに、拒絶できない自分。 俺が勝ちたいのは、妻も子供もおる人間に、懸想する自分なんやけれど。 睡眠欲にも、食欲にも勝てるのに、どうしたら勝てるんやろな。 いっそこのまま…… ポンポンと優しく叩かれる感触に、ふいに泣きそうになって、俺は毛布をかぶって 寝たふりをした。収録がはじまったら、またいつもの状態に戻らなアカン。 克己や。俺。頼むで。ホンマ。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment
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#title(芸人 ハリガネロック 大上×ユウキロック) [#o1dd189e] ナマモノゲ仁ン、針金69の針金×69です。 |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )モエノキモチノママカイタラコウナッタ。イマハムラムラシテル 収録が押しているとか何とかで、ポッカリ空いた一時間。 マネージャー命令で、俺は毛布を持たされ、楽屋に押し込まれた。 外出禁止です。おしゃべりも禁止です。ブログも更新せんといてください。 携帯は預かります。今は、少しでも、睡眠とってください。 そんな必死なマネージャーに負けて、俺は真っ暗な楽屋で、毛布をかぶった。 そう言われても、眠れるもんやないねんけどな…。 でも、マネージャーが俺を心配してる気持ちは分かるので、俺は大人しく 天井を見ていた。 最近、睡眠をしていないのは、周りにはっきりバレていた。 確かに、朝5時起きの日でも、4時ぐらいまでブログ更新してるし。 そのわりに、新幹線でも楽屋でも、人がおるところばっかりおるし。 目の下のクマがハッキリしていて、タダでさえ悪い人相が、さらに悪く なってるし。眉間のシワも深くなってるし。言われてみれば、バレない方が おかしいっちゃおかしいのかもしれない。 でも、悪いけれど、眠りたくないねん。 言ってしまえば、睡眠欲に負けてしまう自分が怖い。 最近、食事もサラダばかりにして、食欲を抑えている。 克己、と言ってしまえば格好良いけれど、要は、自分が本当にできる人間 なのかを、確かめたいんや。 ツラツラと、ここ数日、一人になるたびに考えることを繰り返していると、 楽屋のドアが開いた。「寝てる?」と、囁くように、声が低く響く。 「起きてる…」 俺も、自然と低い声になった。 明るい廊下の光が、逆行になって、アイツの顔が見えない。 「何やねん、お前…どうかしたんか?」 「起きんでええよ。ただ、お前、眠ってへんのちゃうんかなって」 ちょっと苦笑を含んだ声で、アイツは答えると、のっそり部屋に入ってきた。 ドアが閉じて、部屋がまた真っ暗になる。 アイツが、寝ている俺の隣に来たのが分かった。 俺は動揺しないように気をつけながら、「何やねん」と問いかける。 すると、アイツは長い体をのばしながら、俺の横に寝そべった。 こちらに体を向けて、毛布の上から、俺の体をポンポンと叩く。 「やめぇや、気色悪い」 「硬い体やなぁ。お前、やせたんちゃう?」 「今、体絞っとんねん…」 暗闇で、お互い囁きながら喋る会話は、ちょっと気色悪かった。 しかし、俺はそれを打ち切ることも、相方の手をはねのけることも出来なかった。 お前、どういうつもりやねん。そう叫ぶことも出来ず、しばらく黙り込む。 アイツは、俺の体をポンポンと優しく叩きながら、こう呟いた。 「俺の子供もなぁ。最近、なかなか寝ぇへんねん」 「はぁ?」 「そういう時、こうやって心臓の鼓動にあわせて、体叩いてやったら、 コテーンと眠るんや。騙されたと思って、俺に任せてみ? 嘘みたいに眠れると思うで」 「…アホか。幼児と一緒にすんなや…」 しかし、その手のぬくもりに、心地よさを感じている自分は、否定できなかった。 もう30歳越えたオッサンが、オッサンに寝かされる。 こんな馬鹿げた状況なのに、拒絶できない自分。 俺が勝ちたいのは、妻も子供もおる人間に、懸想する自分なんやけれど。 睡眠欲にも、食欲にも勝てるのに、どうしたら勝てるんやろな。 いっそこのまま…… ポンポンと優しく叩かれる感触に、ふいに泣きそうになって、俺は毛布をかぶって 寝たふりをした。収録がはじまったら、またいつもの状態に戻らなアカン。 克己や。俺。頼むで。ホンマ。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment
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