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#title(芸人 よゐこ 有野×濱口) [#xe155f17] 大作続きの後ってチャレンジャーだな・・・ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ナマモノ・ゲイ人・駄作嫌いはスルー推奨。 ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| なかよしこんびのお宅×漁師らしいよ | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ハツカキダッテケケケ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | 相方の機嫌が酷く悪い。 彼はいつもにこにこと穏やかで、喜怒哀楽をあまり表に出さない。 もう十何年の永い付き合いなのに、それを察するのも難しいこともある。 そんな蟻のが、機嫌の悪さを隠せていない。 理由は解っていた。今日の撮りのせいだ。 番組の他レギュラーメンバーに比べて、大声を出すこともなければ、 アクションも大きくはない彼の認知度はどんなものか、という企画が上がったのだ。 結果は散々なもので、最初は暢気に構えていた本人も他メンバーも、少しづつあせりの色を映していった。 最後に一般人に彼を見つけてもらって、場は喜んだと言うより、「ほっとした」の方が正しいかもしれない。 芸人として致命的な、デリケートな問題である。不機嫌になるのも無理はない。 収録後半くらいから、ほとんど口を開かない彼の傍を離れることも出来ず、ハマはただただそこにいた。 いつも番組を仕切っている某が、「ハマさん、お願いしますよ」と耳打ちしてきた。が、自分に何が出来るというのだろう。 むっつりと黙り込んで、掛けたままいつものミネラルウォータを転がす彼を見て、 ちょっと顔を出しに来た後輩たちはソソクサと逃げていった。無理もない、とハマは思う。 いつもより遠くに掛けた蟻のが、酷く悲しかった。 「・・・なぁ、」 静かだった彼がやっと声を発した。少しほっとしつつも身構える。 「何?」 「何で俺やったん?」 「・・・何が?」 「お前、何で俺のこと誘ったん?まだツレおったやないか」 ハマは立ち上がって蟻のの傍らに立った。見上げてくる蟻のの瞳は傷付いていて、自虐していたことを窺わせた。 「何でて、」 「俺よりおもろい奴おったやん。アイツで良かったんちゃう。 何で俺やったんや?」 とろとろと流れてきた言葉を聞いて、少し驚く。今まで、そんなことを考えているのは薄々感付いていたが、 本人が口にするとは思っていなかったから。 「やって俺、お前おもろいと思ったんやもん」 八つ当たり半分、本気半分。 でも、どこまでも昏い本音だから、きちんと受け止めなければ。 「アイツの方が目立って、キャラもあったやんか」 「そうかも知らんけど、俺はお前が良かったの」 「アイツとの方がもっと上行けたわ」 「そんなんないて」 「あるわい」 言葉を重ねる毎に、彼の言葉は吐き捨てられていく。 思いを言葉に費やすのは向いていない。ハマは苦さを噛み殺して、それでも言葉を紡いだ。 「あったかも知れんけど、俺はお前以外と行く上なんか興味ない。 お前とやからここまで来れたんやから」 「お前やったら誰とでも行けるやろ」 「そんなん意味ないて。俺はどこにおってもお前と一緒がええ」 ぐ、とハマを睨むと、蟻のは椅子を蹴って立ち上がった。 見返してくるハマの両腕を掴むと、乱暴に引き上げて口唇に噛み付く。 僅かな抵抗を殺して喉の奥まで犯していく。ハマが噎せるとどんと突き放した。 「こんなんされてもか!」 「痛くも痒くもないわいっ」 怒鳴り返されて、それもちょっとーーーーという思いが過ぎって。 「他にどんな凄い奴おっても、俺の相方はお前やないとアカンのじゃーーーっ!!」 世にも恥ずかしい絶叫を、そのそばで聞いた。 今まで何とか冷静であろうとしたハマが乱れて、我に返った自分を蟻のは自覚する。 大声を出して息を切らすハマが、泣きそうなのを堪えているのにやっと気付く。 そういえば、このコドモは。 撮りの最中から、ずっとこんな顔をしてなかったか? 企画の時、普段文句を言わないハマが、難色を示していたのを覚えている。 ひょっとして、今回のことを一番気にしているのは。 比較的素直に涙を流す彼が、それに耐えているのは。 ーーーゴメン」 「謝んな」 声を落ち着けて、短くハマは言った。 「このことで、お前が俺に謝らなアカンことなんか何もあらへん。 やから、謝んな」 そうは言うけど。でも。 「八つ当たりして、スマンかった」 「ーーーええよ」 ハマが何とか笑顔を作った。釣られて蟻のも笑う。 これからもずっと一緒なんや? アタリマエや。 お互いに少し照れて、またちょっと笑った。 「ーーー何や口痛い」 「あ、ちょっと血ぃ出てる。悪かったなぁ」 「何でお前が謝るんーーー」 彼が気付いて顔を赤くするのは、あと少し先の別の話。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ オイオイ、何年前ノ話ナンダヨ? | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 でも多分またする。 #comment
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#title(芸人 よゐこ 有野×濱口) [#xe155f17] 大作続きの後ってチャレンジャーだな・・・ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ナマモノ・ゲイ人・駄作嫌いはスルー推奨。 ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| なかよしこんびのお宅×漁師らしいよ | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ハツカキダッテケケケ | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || | 相方の機嫌が酷く悪い。 彼はいつもにこにこと穏やかで、喜怒哀楽をあまり表に出さない。 もう十何年の永い付き合いなのに、それを察するのも難しいこともある。 そんな蟻のが、機嫌の悪さを隠せていない。 理由は解っていた。今日の撮りのせいだ。 番組の他レギュラーメンバーに比べて、大声を出すこともなければ、 アクションも大きくはない彼の認知度はどんなものか、という企画が上がったのだ。 結果は散々なもので、最初は暢気に構えていた本人も他メンバーも、少しづつあせりの色を映していった。 最後に一般人に彼を見つけてもらって、場は喜んだと言うより、「ほっとした」の方が正しいかもしれない。 芸人として致命的な、デリケートな問題である。不機嫌になるのも無理はない。 収録後半くらいから、ほとんど口を開かない彼の傍を離れることも出来ず、ハマはただただそこにいた。 いつも番組を仕切っている某が、「ハマさん、お願いしますよ」と耳打ちしてきた。が、自分に何が出来るというのだろう。 むっつりと黙り込んで、掛けたままいつものミネラルウォータを転がす彼を見て、 ちょっと顔を出しに来た後輩たちはソソクサと逃げていった。無理もない、とハマは思う。 いつもより遠くに掛けた蟻のが、酷く悲しかった。 「・・・なぁ、」 静かだった彼がやっと声を発した。少しほっとしつつも身構える。 「何?」 「何で俺やったん?」 「・・・何が?」 「お前、何で俺のこと誘ったん?まだツレおったやないか」 ハマは立ち上がって蟻のの傍らに立った。見上げてくる蟻のの瞳は傷付いていて、自虐していたことを窺わせた。 「何でて、」 「俺よりおもろい奴おったやん。アイツで良かったんちゃう。 何で俺やったんや?」 とろとろと流れてきた言葉を聞いて、少し驚く。今まで、そんなことを考えているのは薄々感付いていたが、 本人が口にするとは思っていなかったから。 「やって俺、お前おもろいと思ったんやもん」 八つ当たり半分、本気半分。 でも、どこまでも昏い本音だから、きちんと受け止めなければ。 「アイツの方が目立って、キャラもあったやんか」 「そうかも知らんけど、俺はお前が良かったの」 「アイツとの方がもっと上行けたわ」 「そんなんないて」 「あるわい」 言葉を重ねる毎に、彼の言葉は吐き捨てられていく。 思いを言葉に費やすのは向いていない。ハマは苦さを噛み殺して、それでも言葉を紡いだ。 「あったかも知れんけど、俺はお前以外と行く上なんか興味ない。 お前とやからここまで来れたんやから」 「お前やったら誰とでも行けるやろ」 「そんなん意味ないて。俺はどこにおってもお前と一緒がええ」 ぐ、とハマを睨むと、蟻のは椅子を蹴って立ち上がった。 見返してくるハマの両腕を掴むと、乱暴に引き上げて口唇に噛み付く。 僅かな抵抗を殺して喉の奥まで犯していく。ハマが噎せるとどんと突き放した。 「こんなんされてもか!」 「痛くも痒くもないわいっ」 怒鳴り返されて、それもちょっとーーーーという思いが過ぎって。 「他にどんな凄い奴おっても、俺の相方はお前やないとアカンのじゃーーーっ!!」 世にも恥ずかしい絶叫を、そのそばで聞いた。 今まで何とか冷静であろうとしたハマが乱れて、我に返った自分を蟻のは自覚する。 大声を出して息を切らすハマが、泣きそうなのを堪えているのにやっと気付く。 そういえば、このコドモは。 撮りの最中から、ずっとこんな顔をしてなかったか? 企画の時、普段文句を言わないハマが、難色を示していたのを覚えている。 ひょっとして、今回のことを一番気にしているのは。 比較的素直に涙を流す彼が、それに耐えているのは。 ーーーゴメン」 「謝んな」 声を落ち着けて、短くハマは言った。 「このことで、お前が俺に謝らなアカンことなんか何もあらへん。 やから、謝んな」 そうは言うけど。でも。 「八つ当たりして、スマンかった」 「ーーーええよ」 ハマが何とか笑顔を作った。釣られて蟻のも笑う。 これからもずっと一緒なんや? アタリマエや。 お互いに少し照れて、またちょっと笑った。 「ーーー何や口痛い」 「あ、ちょっと血ぃ出てる。悪かったなぁ」 「何でお前が謝るんーーー」 彼が気付いて顔を赤くするのは、あと少し先の別の話。 ____________ | __________ | | | | | | | □ STOP. | | | | | | ∧_∧ オイオイ、何年前ノ話ナンダヨ? | | | | ピッ (・∀・ ) | | | | ◇⊂ ) __ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 でも多分またする。 #comment
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