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S-129 の変更点


*お父さんは赤面症 [#s43d1503]
#title(お父さんは赤面症) [#s43d1503]
☆戦争萌えがとまらなくてまた来ましたよ。                

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                   |  エピ6後のくだらねーお話だってさ 
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  しかも親子801らしい 
 | |                | |            \ 
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | 
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そんなわけでほんのり流ー九×穴です 



(☆戦争エピ6後ネタバレ注意)
 「走れ、ル―九、走るのじゃ!」 
 マスター・ヨー夕”の声が頭の中でがんがん響く。もう、無理だって。肩で息をしな 
がら、ル―九は心の中でそう呟いた。ライトセ―バーの素振り1000回、兎跳び500回、腹 
筋・背筋各400回を済ませた後で、小型とは言え何故かアストロメク・ドロイドを背負っ 
てランニング。駄目だ、絶対死ぬ。ル―九は思った。ヨー夕”に殺される。大体、今ど 
き兎跳びって。もしかして真のシスはヨー夕”だったんじゃないの。あらぬ疑いが頭を 
過ぎり、ル―九はかぶりを振った。 
 「……マスター・ヨー夕”、あの、ちょっとだけ……休ませてください」 
 霊体化したヨー夕”が、その言葉に顔をしかめる。「なんじゃ、情けないの、若いの 
が」 
 わしが若い頃には、毎朝これくらいの訓練は当たり前じゃったぞ。もちろんその後ミ 
ッションに赴いたり、学問に身を浸したものじゃ。今の若者は根性がないの。それを聞 
いてル―九は地団太を踏みたくなった。肉体の生を終え、フォ―スと一体化したこのジ 
ェ夕”イ・マスターは、明らかに霊体化してから活発になった。ダゴバでル―九に訓練 
を施していたときのヨー夕”は、老齢のせいかどことなくぼんやりとしていて、これは 
ボケなのかそれとも意図的にそういったキャラクターを演じているのか、しばしばル― 
九を悩ませたものだ。だが、今のヨー夕”にはそういったところはない。これはおそら 
く衰えた肉体から解放されたせいなのだろう。ちょっと恨めしいほど元気になって、ル 
―九を指導してくれる。 



 そう、ヨー夕”は毎日のようにル―九の元に現れては、「皇帝を倒したからといって、 
よもやジェ夕”イの修行をやめるつもりではあるまいな?」などと責めるのだ。帝国軍 
を倒し、やっと訪れた平和を享受すべく、暫くはのんびりしたいな~などと考えていた 
ル―九の願望を思いっきり打ち壊してくれた。 
 でも、別にそれはいい。ジェ夕”イとしての訓練を積むのは、ル―九も嫌ではなかった。 
自分に未熟な部分がまだまだあることもわかっている。研鑽を積みたいという気 
持ちは、ル―九にもある。だが…… 
 「それくらいで一休みさせてあげたらいかがですか、マスター・ヨー夕”」 
 柔らかな、どこか面白がっているような声が聞こえ、ル―九は思わず足を止め、顔を 
上げた。「ベソ!」 
 「やあ、ル―九。今日も頑張っているね」 
 霊体化したベソ・ケノ―ビは微笑みながら言う。ル―九はぽたぽたと落ちる汗を拭い 
もせずに、頷いた。このジェ夕”イ・マスターなら、ヨー夕”から自分をかばってくれ 
るかもしれない。一抹の期待と共に、じっと視線を送る。ベソはそんな視線を軽やかに 
かわして、右上の方を見上げた。――まるでそこに誰かがいるように。 
 「――とはいえ、私が若かった頃は確かにこれくらいの訓練は当たり前でしたね」 
 そうだなあ、才ビ=ワン。穏やかな声が聞こえ、ル―九はがっくりと肩を落とした。 
ベソが話しかけてるのは、クワイ=ガソ・ジンだ。ル―九には姿は見えないものの、そ 
の声は既に馴染みのあるものになっていた。ベソのかつてのマスターだというこのジェ 
夕”イは、どこか食えない印象がある。ル―九は警戒していた。 



 『私の頃はもっと酷かったな、ほら、マスターがあのドゥ―クーだったから。素振り 
を繰り返し続ければ羽の生えた天使が見えて、その天使が出したなぞなぞに答えれば、 
立派なジェ夕”イナイトになれる…などと言われ、真に受けたこともあった。結局1万回 
素振りをしたな』 
 天使は見えなかったが、天国には行きかけたぞ。クワイ=ガソは笑い、ベソも一緒に 
なって笑う。絶対嘘だ。ル―九は思った。嘘に決まってる。 
 「かつてのジェ夕”イはそれほど厳しい訓練をしたのじゃ。そなたもこれくらいで音 
を上げてはならぬ」 
 ヨー夕”が峻厳な面持ちで締めくくり、ベソもしかつめ顔でそうかもしれませんね… 
…と頷く。そういうわけでランニングの再開を命じられ、ル―九が運命を呪った、その 
とき。 
 「……お言葉ですがマスター、昔とは時代が違うのです。それに、真っ青になってい 
るル―九をこれ以上走らせても、意味がないのでは?」 
 父さんだ!ル―九は胸が高まるのを感じながら、ベソの傍に佇む年若いその姿を認め 
た。アナキソ・スカイウォー力ーは、遠慮がちに、しかし断固とした口調で言う。ル― 
九と視線が合うと、アナキソは、さっと目を逸らし俯いた。 



 「ふーむ、父としての情に流されてはいかんぞ、スカイウォー力ーよ」 
 「そもそもマスター・ヨー夕”の訓練に、お前が口を出すとはいい度胸だな」 
 ベソが突き放すように言うと、アナキソは頬を上気させ、かつてのマスターを睨んだ。 
それを見て、ル―九は思った。やっぱり父さんはかわいい。とってもかわいい。 
 初めて霊体化した父親を見たとき、ル―九は少なからず驚きを覚えた。父親が死ぬ直 
前に見せてくれたマスクの下の顔とは随分違ったし、第一それよりも格段に若かったか 
ら。だが、彼の周りからにじみ出るオーラのようなものは、確かに父親と同じものだっ 
たので、聞かなくとも誰なのかはわかった。 
 これはアナキソが、ダークサイドに堕ちる前の姿なのだと後で才ビ=ワンが説明して 
くれたときは、ル―九は嬉しくてたまらなかった。これが僕の父さんなんだ!長身で金 
髪で、惚れ惚れするほどきれいなヒューマノイド。これが自分の父親だと思うと誇らし 
かった。 
 それと同時に、父親が現在の自分とほとんど同じ年齢に見えるということにも不思議 
な感慨を覚えた。父親といったら、もっと威厳のある存在かと思っていたけれど、目の 
前のジェ夕”イは若々しくて、どこか幼い印象すら与える。ル―九は、ベソに自分の父 
親がやりこめられるのを見るのが嫌いではなかった。ダークサイドに寝返ったという前 
科があるためか、言い返したくても言い返せずに、悔しげにベソを睨んだり、涙ぐむア 
ナキソを見るとはっきり言って興奮した。本当にかわいかったから。 
  



 「そういえばアナキソもよく訓練をさぼったな。ル―九も同じようになったらどうす 
るんだ。やっぱり厳しくしなければ」 
 才ビ=ワンが言い、ヨー夕”とクワイ=ガソも同意を示す。アナキソはそれを聞いて 
弾かれたように顔を上げ、そしてまた唇を噛む。 
 「まあランニングだけでは何だから、私やマスター・ヨー夕”がライトセ―バーの訓 
練をしてあげよう。それでどうかな」 
 また?!ル―九は思わず出かかったその言葉を飲み込む。もちろん、ライトセ―バー 
の訓練は大好きだ。だけどいつも相手がヨー夕”やベソなのは、何故なのだろう。たま 
にはクワイ=ガソでさえ、声だけで――しかも結構適当に――自分を指導するというの 
に、最強の戦士と言われたアナキソを相手にした特訓は、一度も受けたことがない。こ 
んなのおかしい。不条理だ。 
 「ベソ……。気持ちは有り難いけど、僕は……」 
 躊躇った後、思い切ってル―九は言った。今日こそは自分の気持ちを伝えなければ。 
「……父さんに訓練を受けたい!」 
 周囲がしんと静まり返る。アナキソは驚いたように目を見開き、次の瞬間に真っ赤に 
なって見せた。ル―九はそれを見て、自分の勇気が間違っていなかったと知った。そう、 
たまには親子水入らずで接したい。何しろ、アナキソが霊体化してからというもの、彼 
がル―九に向かって直接話しかけたことは一度もないのだ。何故かこの若い姿の父親は、 
ル―九をじっと見つめてくるくせに、ル―九が見つめ返すと視線を逸らす。正面から話 
しかけてくることもない。ベソやヨー夕”を通して、間接的に意見を述べるだけだ。 



 「ねえ、僕は、父さんがこの姿になってから、一度も話したこともないんだよ。たま 
には二人でコミュニケーションを取りたいんだ」 
 そう、いつもいつも、アナキソと自分の間にはベソやヨー夕”がいて、まともに言葉 
も交わせない。特にヨー夕”が邪魔なんだ……ル―九はそう思いながら訴えた。今日こ 
そは父さんといちゃつき――じゃなかった、親睦を深めたい。 
 「……そうは言ってもなあ」 
 ベソが困ったように首を傾げる。ヨー夕”は一刀両断した。「無理じゃ」 
 「何で?!」 
 思わず声を荒げて聞くと、ベソが肩をすくめた。 
 「だって、アニーは、お前にまともに話しかけることもできないんだぞ」 
 見てみろ。そう言われてル―九が父親の顔を見ると、アナキソは困ったようにまた視 
線を逸らした。そのことに苛立って、ル―九はベソを睨む。 
 「だってそれは、いつもベソやヨー夕”が僕らの邪魔をするからだよ!父さんはちょ 
っと照れ屋なだけだ!僕にはわかる!」  



 「……アニーが照れ屋と言われる日が来るとはなあ。で、アナキソ、どうする?」 
 「ぼ、僕は……」 
 アナキソは口ごもり、俯く。頑張って、父さん!ル―九が心の中で声援を送ると、そ 
れを感じたのかアナキソが顔を上げた。 
 「もちろん、ル―九が望むなら……」 
 やった!ル―九が心の中でガッツポーズを決めていると、アナキソはしどろもどろに 
なりながら続けた。「ル―九、喜んで、僕は……と、父さんは、お前と――」 
 自分のことを「父さん」と言ってみせてから、アナキソは急にかぶりを振った。 
 「だ、駄目です、マスター!僕には無理です!」 
 そう言い捨てるやいなや、消えてしまう。ル―九が唖然としていると、ベソとヨー夕 
”が諦めたように頭を振った。「逃げましたね」「逃げおったの」 
 「残念だが、お前の傍にいると極度に緊張してしまうアナキソが、訓練を施すのは無 
理だ、ル―九」 
 「ええっ?!そんなあ、父さん、戻ってきてよ!」 
 ル―九の叫びが周囲にこだまするものの、フォ―スの冥界に逃げ込んだアナキソから 
の答えはない。結局その日もマスター・ヨー夕”とベソにいつものようにしごかれて、 
ル―九の一日は終わった。 
  
  
おわり 

  



 ____________ 
 | __________  | 
 | |                | | 
 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ やまもおちも意味もなくて 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )          スマソ…と 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   | 

くだらないもの書き散らしてスマソ。 
エピ6で唐突に眼飛ばすアニーに萌えた 
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