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*STAR WARS アナキン×オビ・ワン [#oc887d44]
#title(STAR WARS アナキン×オビ・ワン) [#oc887d44]

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                    |  ☆戦争 穴金×帯湾 前回の「砂漠にて」のスピンオフ 
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  13才のはずが精神年齢10才っぽいぞ、穴… 
 | |                | |            \ 
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  | 
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  | 
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髭部が好評のようなので、本編とは別にそこだけクローズアップして書きました。 
本編は時間がかかりそうです。すいません。 





砂嵐が来そうだというアナキソの予感はよく当たる。 
アナキソとふたりある砂漠の惑星を歩いていた才ビワソは、13歳になったばかりの弟子に感謝した。 
「助かったよ、アナキソ」 
外は砂埃を巻き上げた暴風が吹き荒れている。風が発する恐ろしく鋭いうなり声が洞窟の奥まったと 
ころにいるふたりには遠く聞こえる。今日中にもう少し道程を進めておくつもりだった師匠を引き止 
め、手頃な洞窟があるここで一夜を過ごしたほうがいいと、アナキソは提案したのだ。あのまま歩き 
続けていれば、間違いなく遭難しただろう。仮に砂嵐には耐えられたとしても、その後周りの地形が 
まったく変わってしまい、方向がわからなくなるからだ。 
「どういたしまして」 
と少し気取った生意気な口調で言いながら、アナキソは才ビワソの顔へと手を伸ばした。このころ才 
ビワソは髭を伸ばし始め、アナキソはすっかりその感触の虜になっていた。 
両手を伸ばすと、才ビワソは苦笑した。だが、少し頭を前に出し、顎を上向け差し出してやった。 
最初は指の腹で髭の流れに逆らって軽く掻くように、次に手のひらに包んでジョリジョリとわざと音 
を立てる。アナキソが頬擦りしたそうな様子なので、才ビワソは目を閉じた。 

        ※ 



しばらくそうして過ごしていると、呼出しの電子的な音が鳴り始めた。洞窟内に反響して耳障りなほ 
ど大きくなる。才ビワソは携帯用のホログラフを取り出そうと、頬擦りしているアナキソから顔を背 
けた。 
呼び出しはマスター・ヨー夕"からだった。小さな機械の上に、ヨー夕"の青いホログラムが像を結ぶ。 
才ビワソが短い話を終えると、アナキソは続きとばかりに顔を寄せた。そのとき、新たな指示を受け 
たと伝えようと向き直った才ビワソの唇と、アナキソの唇が触れた。熱くはなかったが、柔らかかっ 
た。 
アナキソは驚いて、少し頭を後ろに引いた。才ビワソは一瞬ポカンとした表情を浮かべ、ついでため 
息をついた。 
「もうやめなさい」 
しかし、アナキソは怯まなかった。再び手を伸ばして才ビワソの髭を優しく愛撫する。 
「砂を落としてあげてるんですよ、マスター」 
才ビワソはくすりと笑いを漏らした。このパダワソは何があっても自分の髭を触りたいらしい。そう 
思うとおかしくも微笑ましい気持ちになった。9歳のときから連れ添っている弟子は才能に溢れ、年 
齢不相応な目覚しい働きをする反面、早く一人前と認めてもらえるよう才ビワソに対して気を張って 
いるところがあった。それが4年かかって、やっと子供らしい一面を自ら見せてくれるようになった 
と思ったからだ。それに才ビワソも髭を伸ばそうと決めたものの、初めがこんなにもチクチクとかゆ 
いものだとは知らなかったのだ。そこに、アナキソの愛撫は心地よかった。 
アナキソはまた顔を近づけて頬擦りしだした。両腕を才ビワソの首と背中に回して抱きしめるような 
格好になった。本格的な体勢だ。 
これは甘えすぎだと才ビワソも思ったが、父親がいないからだろうかと想像して、結局好きにさせた。 
こんなことをさせてくれる人間は、アナキソの身近にいなかったのだろう。 
些細なことだった。だが、アナキソは他愛のない願いを「許された」ことがとても嬉しかった。 

        ※ 





「顔がひりひりして痛いです、マスター」 
「調子に乗って、いつまでも頬擦りしてるからだ」 
才ビワソは呆れながら薬を塗ってやった。両手で丁寧に擦り込んでやる。この頃急に背が伸び始めた 
といっても、まだ子供の柔肌だ。顔は才ビワソの両手で包み込めそうなほど小さい。 
「痛い!」 
アナキソが抗議の声を挙げる。その瞳は涙目だ。 
「おしおき代わりだと思え」 
そう言いながらも、才ビワソの手つきはより優しくなる。 
アナキソは黙って才ビワソの手にゆだねた。しかし、しばらくすると、またそろそろと吸い寄せられ 
るようにアナキソの両手が才ビワソの顎へと伸びてゆく。 
「こら! 懲りるということを知らないのか、パダワソ!」 
今まで泣きっ面だったアナキソがにっこり笑う。師弟はお互い両手で相手の頬に触れている。 
「だけど大好きなんです、マスター」 






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 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ 小ネタでスマソ。喜んでいただければ幸い。 
 | |                | |     ピッ   (・∀・;) 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
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