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#title(部無あき@溶解人間) 半生につきご注意を。 溶解人間の短文。本人は部無あきのつもりで書きました |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 歪んだ視界の中で棗さんが怯えている。恐怖に揺らぐ瞳が捉えるのは、 ――醜い妖怪姿の俺。 「…部無、部無!起きてよー!」 よく聞き慣れた幼い声と、肩を揺すられる感触で目が覚めた。にこやかに笑う部呂と、食事の支度をしている部羅の姿。いつもの光景が、そこにある。 (夢…か) だが俺は、既に二度も同じ顔を見ている。何も夢にまで出て来なくてもいいだろう。 棗さんの怯えた姿に、こっちも傷付いているんだ。 人間になる手がかりを探す為、今日も外へと出た。とは言え宛もないから公園にでも行って行き先を考えよう。そう思って公園に行ったら… 「あ、部無さん!こんにちは!」 「…こんにちは」 棗さんがいた。今日は休日だから湯井ちゃんと公園で遊んでいたらしい。広場では湯井ちゃんが自転車を漕いでいる。 あんな夢を見た日に会うとは… でも、棗さんを見ただけで胸が暖かくなる。 「ほら見て下さいよ、湯井、自転車上手に漕いでるでしょ?部呂君に協力してもらったお陰ですよ」 「湯井ちゃんが頑張ったからですよ」 「いやぁ~そうかなぁ?」 嬉しそうに棗さんが笑う。棗さんが笑うと俺も嬉しくて、口許が緩んでしまう。 まだ出会って時が浅いのに、こんなに大切な存在になってしまった。 俺も人間なら、何の隔たりもなく接していけるのに―― 「どうかしたんですか?」 「え、あ…」 俯いていた俺を覗き込むように見つめる瞳から、思わず目を反らした。 「何か悩み事でもあるんですか?」 …あります。 どうしたら人間になれるのか。貴方を怯えさせる事のない自分になりたい。 「…相談したくなったら言って下さいね?」 「すみません…」 「部無さんが謝る事ないですよ!俺が気になって聞いただけですから。あ、そうだこれ、はい、どうぞ」 掌に乗せられたのは、いつだか貰った物と同じチョコレート。棗さんも一粒掌に乗せて、パクッと口に放った。 「ん、美味しい」 つられて俺も、チョコを口に入れた。 (甘い…) チョコの甘さと棗さんの笑顔で、沈んでいた気持ちが少しずつ晴れやかになっていく。 「あ、部無さん笑った」 「!」 俺の顔が綻びるのを見て、また嬉しそうにする棗さん。 (棗さんのお陰です) 貴方がいるだけで嬉しい。この気持ちがきっと、恋というものなのだろう。 けれどこの想いは叶わないから、せめて貴方の笑顔を守りたい。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 下のやつ1/2と入れるの忘れてました。すみませんでした; #comment