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#title(ギラギラ 公平×秀吉)
ギ/ラ/ギ/ラドラマ版、公平×秀吉です。 
長文&同ジャンルが続いてしまってすみません! 
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! 

俺と翔児、ユウナの三人で公平さんの家に行って、数日してからの昼下がりだった。 
お袋はさっき病院に出かけて、俺は一人で留守番だ。 
「はぁ…」 
…今夜から俺はリンクに復帰する。 
公平さんはもう嘘はつきたくないと、奥さんにホストをしてることをばらそうとしたけど、俺たちはそれを止めた。 
リンクの支柱である公平さんがもしいなくなったらと思うと、その痛手はやっぱり大きすぎる。 
家族に嘘をつき続けてずっとその良心の呵責に苦しんで、でもリンクのために、俺たちのために頑張ってくれてる。 
(俺たちで少しでも公平さんを支えることができたらいいんだけどな…) 
ソファに寝転んでぼんやりとそんなことを考えてたら、家のインターフォンが鳴った。 
出てみると、そこには完全オフモードの公平さんが焼きたての大判焼きが入った袋を振ってにこやかに立っていた。 


「一体どうしたんだよ今日は」 
公平さんには二人がけのソファに座ってもらった。 
俺は二人分の茶を入れてテーブルの向かいのカーペットに座ろうとしたけど、公平さんに手招きされて大人しく隣に座った。 
俺ん家のソファは店のやつみたく大きくないから、公平さんとの距離が近くて…結構照れる。 
大判焼きを一口ばくりと食べ、茶をうまそうにすすったところで、公平さんは改まって俺に向き直った。 
「…俺はお前に嘘をついた。だからお前にはちゃんと詫びを入れなきゃいけないと思って来たんだ」 
「いや…俺の方こそ悪かったよ…あんたにあんな事情があるなんて知らなくて…だから詫びなんて必要ない」 
確かに俺は人を騙す奴が大嫌いだ。 
でもあんなにも傷つくことなんてなかったのに、この世の終わりみたいな気分まで落ちまくった。 
けど、俺は徐々に気づいたんだ。 
今回の事はただ嘘をつかれたから傷ついたんじゃなくて…嘘をついたのが公平さんだったからあんなにもショックを受けたんだってことに。 
公平さんは詫びとか言うけど、俺にとってはあの忌々しい店から俺を救い出してくれたことだけで十分だ。 
それなのに…。 
「それじゃ俺の気が済まない」 



公平さんはそう言ってニコッと笑った。癒しの笑顔だ。 
この笑顔にいつも励まされて、この人のためならどんなことでもやってやるという気になってしまう。 
「いや…いいって…本当に」 
「それに何より、俺はお前に大事なことを気づかせてもらったから」 
「公平さん…」 
「だから今日はお前の言うこと、なんでも聞くぞ」 
俺はそれを聞いて、大判焼きを食べる手を止めた。 
「…なんでも?」 
「うん、なんでも」 
そう柔らかい笑みで言われ、俺は唐突に、ギャラリアへ俺を連れ戻しにきた公平さんを思い出した。 
俺を代わりのいない人間だと言ってくれた。ただの消耗品にはなって欲しくないと。 
本当はあの時、嬉しくてあの胸の中に飛び込んでしまいたかった。帰りたくて帰りたくて、心の中では喉が裂けるくらい泣き叫んでた。 
でもどうしてもあの嘘のことが頭にひっかかって…公平さんの腕を突っぱねた。 
だから今になってうっかり、こんな訳のわかんないことを口走っちまったのかもしれない。 



「…俺、公平さんの腕の中で甘えてるマイコさん見て、ちょっと…」 
「ん?」 
「…ちょっとうらやましいと思ったかな…」 
「秀吉…?」 
「あ…いや、やっぱなんでもねぇ!…忘れてくれ」 
なに言ってんだか…と、ばつが悪くなってそっぽを向いた俺の後ろ頭が、ふわりと優しく撫でられた。 
振り向くと公平さんの優しい目が俺を見ていた。 
そして何度も何度も、その手は俺の頭を優しく撫でる。 
「ちょっ…やめろよ!ガキじゃねぇんだからっ…」 
その手を避けようとした俺は、逆に公平さんの腕の中にするりと抱き込まれてしまった。 
「公平さ…」 
「ごめんな秀吉…お前を深く傷つけてしまって…あんなおかしな店にまで行かせちまって」 
耳元で優しい声が鳴って鼓膜に甘い反響を残す。 




本当はすごく怖かった。あんな店に行って自分がどうなっちまうのか全然わからなかった。 
あの淀んだ店に連れて行かれても自分がその場にいないみたいな、どこか他人事のような現実感のなさ。 
目の前で起こってること、耳で聞いてることが全てテレビの中の出来事みたいで。 
でもそこから動いてまたひどく傷つくのが嫌で。 
とことんまで落ちればそれ以上落ちることはないなんて、バカみたいなこと考えてた。 
悪夢みたいな時間だった。 

その両手が、俺の頭と背中を撫でる。柔らかく労わるように。 
公平さんの指が触れるところから身体の力が抜けてゆく。解けてゆく。 
「は…ぁっ…ん…」 
思わず快楽の声が漏れた。 
「ごめん、腕の力強かったか…?」 
そう言って身体を離しかけた公平さんに俺は。 
「秀よ…?」 



俺は気づいたら、目の前にあった公平さんの唇を自分のそれで塞いでいた。 
唇が離れた後は、恥ずかしくて公平さんの顔を見られなかったけど。 
「…今日は俺に何でもしてくれるんだよ…な…?」 
情けないけど声が震える。 
「あ、ああ…」 
ほら見ろ、公平さんちょっと引いてるじゃねえか。 
でも… 
「だったら、俺のことメロメロにしてくれよ。あんたに溺れてどうしようもなくなっちまうくらいに」 
その時の俺の目は…恥ずかしいくらいに濡れてただろう。 
「俺がもう二度とどっか行かないように、あんたに縛り付けてくれよ」 
俺、もう我慢できねぇ…あんたに触って欲しくてたまらないんだ…。 
「秀吉」 
俺をゆっくりそう呼んだタイミングで、公平さんが発する空気が変わった気がした。 
俺の本心を捉えようとするその目。心も何もかも根こそぎ飲み込まれそうな目が俺を見つめていた。 



目だけじゃない。その熱くてしっとりした空気で全身を包み込まれ、絡めとられる。 
まっすぐで綺麗なその指が、俺の頬に触れた。 
「あ…っ…やべぇ…マジかよ…」 
耐え切れずに思わず声が漏れた。 
これがきっと…抑えても溢れ出て滴るような…本物の色気って奴だ。 
こんなホストに太刀打ちできる客なんて一人だっていやしないだろう。 
「公平さん…」 
ソファに押し倒されたことにも気づかないくらい、俺は公平さんのエロい目と指先に溺れていた。 

俺だってキスやセックスにはそれなりに自信があった。 
けど。 
「ん…っ…ふ…ぁっ…!」 
レベルがまるで違う。 
少し舌を舌先で撫でられただけなのに、背筋と下半身にずしりとした痺れが走った。 



甘くてけだるい余韻が波のようにどっと打ち寄せて俺を追い詰める。 
「ぅん…」 
唇が少し離れただけで物欲しげな声を出してしまうくらい、与えられる感覚に溺れてしまっていた。 
でも公平さんの唇は、ただ無意味に離れたわけじゃなかった。 
「あ…公平さ…」 
唇からアゴを辿る。ヒゲごと口に含まれて、じんわり舌で愛撫される。 
「あっ…はぁ…」 
ヒゲすら性感帯になっちまうのかと思ったら我ながら情けなくなったけど、声が漏れるのを止められない。 
「お前は可愛いな…秀吉」 
「ひ…あ…っ!」 
指先なんて、ただ俺の髪を梳いてるだけなのに…なんでこんな感じるんだ…。 
「かっ…可愛いなんて言われて喜ぶ男…いねーよ…っ…」 
憎まれ口も声が上ずってちゃカッコ悪いだけだ。 
「そうか…そうだよな…フフッ」 



そう言って笑う公平さんの目は限りなく透明で優しいけど、その分どこか底知れない。 
この人の無限の愛情は、一体どこから出てくるんだろう。 
客一人一人に、常に120%の愛情を注ぐそのパワーは。 
誰もが癒され、愛さずにはいられない、伝説のホスト。 
「秀吉…お前は黒豹みたいだ…野生的な色気がある…黒髪も綺麗に焼けた素肌も艶があって」 
着ていたトレーナーをたくし上げられ、胸から腹、腰をじれったいほどゆっくり指でなぞられて首筋で囁かれる。 
「ふ…!」 
ビクッビクッと身体が跳ねてしまうのを、巧みに柔らかく制される。 
そんな軽い拘束すら、俺をさらに敏感にさせる。 
「黒い目は…いつもは鋭く光ってるけど…今日は濡れて溶けてるように見える… 
俺はお前のその真っ直ぐな目と、同じくらい真っ直ぐな心が好きだ…たまらなく」 
「あ…ん…っ!」 
そう言って目尻にキスを落とされると、俺はたまらずに熱い息を吐いて背をよじった。頭が本気でくらくらする…。 
「すごく綺麗だ…もしお前がサキエルにとられちまってたら、俺はくやしくてはらわた煮え返っただろうな」 
「俺にまで…営業トークすんなよっ…!」 


「違うよ…俺は本気でそう思ってる」 
彷徨っていた公平さんの唇が、もう一度俺の唇に戻ってきた。 
「ン…」 
ちゅ、と唇が立てる水音にすら敏感になってる。 
苦しい。行き場のない熱い渦が身体の中で暴れてどうしようもない…! 
酸欠みたいになっちまった俺を察してか公平さんの手が俺の股間に伸びてきて、俺は慌ててその手を止めた。 
「ダ…ダメ…!」 
「ん…?嫌だったか…?」 
「ちがっ…」 
「どうした…?」 
俺の髪をなだめるように撫でながら優しく問われる。 
ダメだ、今少しでも触られたら…。 
「…い…」 
「ん…?」 



「イっちまう…っ…からっ…」 
恥ずかしくて消えたくなって、枕にしてたクッションにきつく頬をうずめた。顔が燃える様に熱い。 
それを聞いた公平さんはクスッと笑って手を引いてくれた。 
けど、代わりに尻や太もも、腰を全身で愛撫されて熱はどんどん溜まる一方で。 
「お前のその肉感的なところもいい…太ももやこの唇…」 
指で下唇をなぞられ、思わず舌先で公平さんのその指を舐めてしまった。 
俺ってこんなやらしい奴だったのか…。 
「ん…くぅ…っ…」 
「つらいんじゃないのか、秀吉」 
優しい声で囁かれる。でも… 
「でもヤダ…みっともねえトコあんたに見られたくねえ…」 
「秀吉」 
「ヤダって…」 
「大丈夫…脱がして直接触ったりしないから…」 


「ホントか…?」 
「秀吉…」 
「ア…!」 
吐息で名前を呼ばれ、耳を甘噛みされるともう文句も言えなくなった。 
口付けられる。さっきまでとは全然違うキス。 
舌をねっとりと吸われ、熱く粘膜を絡ませる。俺の身体が勝手にがくがく震え出す。 
ダメだ…ダメだ。もう、本当に。 
「…ん…ん…!」 
ぼろりと熱い涙が俺の目からこぼれた。 
しぬ…公平さん、もうしんじゃうよ俺。 
「我慢しなくていいんだよ秀吉」 
トレーナーの布越しなのに。 
何回か優しく擦られただけなのに。 
「愛してる」 
耳元で熱く囁かれて頭がぐちゃぐちゃに煮え立って。 
「あっ…あぁ…っ!…」 
俺はあっけなくイってしまった。 


「っ…はぁ…はぁ…ん…ん…っ…」 
しばらく頭の中が真っ白になって動けなかったけど、その間も公平さんが頭を優しく撫でてくれてたことはわかった。 
どうやらぐしゃぐしゃに泣いてしまったらしい。情けねぇ…。 
酸素が足りないのか息がちゃんとできなくて苦しい。 
「秀吉、ゆっくりだ、ゆーっくり呼吸しろ。息を吸うんじゃなくて吐くんだ」 
公平さんの言う通り、吐くほうに集中してたら、息苦しさが少しずつ消えていった。 
「落ち着いたか?」 
やっとのことでこくりとうなずいたけど、頭が冷えていくにつれ少し気になったことがあった。 
「…あれっ、俺、出してない…?」 
下着の中に手を突っ込んで確かめたら、少し濡れてはいるものの射精してはいなかった。 
「なんだったんだアレ…」 
これまでにないくらい豪快にイったと思ったのに。 
首をかしげていると、狭いソファの上で俺の身体を抱いている公平さんが少し笑ったような気がした。 
それがちょっとくやしい気もしたけど、俺的にはもう実力が違いすぎて素直に公平さんを尊敬するしかない。 
「公平さんすげーテクだな。さすが」 



「俺は別にテクなんか使ってないよ」 
「だって俺こんなの初めてだぜ、出さないでイったとか…だいたいこんな早くイっちまうなんて中坊かよっていう…」 
「俺はただ、秀吉が望むようにしただけ。特別なことは何もしてないよ」 
「でも…」 
「セックスの快感ていうのはテクニックとかじゃなくて、やっぱり気持ちだと俺は思う」 
「気持ち?」 
「相手を深く思ってたら、その分より深く感じるってこと」 
「…それって…」 
その意味にふと思い当たって、俺は赤面せざるを得なかった。 
「秀吉にこんなに愛されてるんだなと思って、俺すごく嬉しくなったよ。ありがとう秀吉」 
「ばっ…!なんだよそれっ…!」 
俺は猛烈に恥ずかしくなって、公平さんの顔にクッションを押し付けた。 
それに声をあげて笑う公平さんはさっきまでの怖いくらいの色気が一変、まるで子供みたいだ。 
一体どうなってんだこの人は。 
「それに俺も秀吉のこと愛してるから、お前の可愛い顔見れて興奮した」 



「そんな嘘つくなよっ…!」 
「お前が嘘嫌いなの知ってるのに、嘘なんかつかないよ。 
俺は、俺の周りにいてくれる人たちみんなに感謝してるし、みんなを愛してるんだ」 
…そんなことを晴れ晴れと言われたら、俺何もいえねぇよ。 
「すっげー博愛主義」 
「ダメかな?」 
「ダメじゃねーけど…っていうか…」 
「ん…?」 
「そうじゃなきゃ公平さんじゃねーもんな」 
「俺を理解してくれる同僚がそばにいてくれて、俺は幸せもんだよ」 
公平さんはそう言って、俺の頬にキスをした。 
何が黒豹だよ…これじゃまるで飼いネコみてーな扱いじゃねぇかと、俺は死ぬほど恥ずかしくなった。 

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! 
ヘボス文すみませんでした。1/16の名前欄を入れ忘れてしまいすみませんでした。 
そして15レスしかないのに16とか書いてしまってすみませんでした。 
この15レス目で終了です。数も数えられないのかと…orz 

あの…ここでなんなんですが、>>67の続きが気になってしょうがありません…
- バーニー --  &new{2013-06-12 (水) 20:58:54};

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