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*チーム・オナホ [#t8537fb3] #title(オリジナル 「チーム・オナホ」) |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース! オリジナル。現代モノ。きのうの続き。 「膨大な投資を無駄にしたくないのよ。適正価格ってものがあるでしょ? 7回分入って700円、1回100円なんて安すぎるわ。いいものは高くてもいいと思うの」 七瀬川課長はきっぱりとそう言い一同を見た。 オナホールの素材原料はさほど高価ではない。だが開発費を考えると一箱700円では 元が取れない。それは確かだ。だが志井は首を横に振った。 競争力のある価格で商品を提供したい。価格は7個入り700円。 ライバル社の繰り返し使えるオナホに勝つには、 1回のオナニーに消費するオナホは100円以内におさえたい。 「じゃあ、薄利多売しかないわよ? 高品質のオナホを大量に低コストで生産できるの? 言っとくけど、あたし素材の品質を落とすのには反対よ」 「七瀬川に一票。私も品質を落とすのは断固反対だ」 市川博士はゴツめの黒セル眼鏡のブリッジを左手の中指で押し上げ、言葉を続けた。 「素材の含水率は65%。このラインは譲れないね。ちなみに人体……腸管の水占有率は、74.5%。つまりアナルで74.5%だぞ。いわんや子宮をや。 人体はたくさんの水を含んでいるんだ。ローションに頼りきるのではなく、 オナホそのものの質感に私はとことんこだわりたい」 「そうよ! このもちもち感としっとり感を出すのに、うちのコンドーム80万と9311個分、 希望小売価格で1億3千万円相当かかったのよ!」 印籠を出す角さんみたく素材のかたまりをかざした七瀬川課長に志井は言いきった。 「もとは取る。質も落とさない。我が社のコンドームは輸出され外貨を稼いでいる。 同様にオナホも広く海外で販売する。目指すのは薄利多売だ。その為にも大規模生産を実現する」 「どうやって? 常務にできるの? あんたじゃ無理よ」 「俺じゃない。五代がやる」 いきなり志井に話をふられた五代は、困った顔で、だが、さらっと答えた。 「大量生産するならモールド製法でしょ。再利用可能な鋳型使って、工程はオートメーション。 そうすれば製造コストは引き下げられるけど?」 ぱっと見、チャラいホストのような兄ちゃんだが、五代は誰より仕事が出来る。 「工場の新設に億単位のお金がかかるわよ?」 「いいんじゃない? この会社、資本力あるし、社長も設備投資に糸目つけねえもん」 七瀬川さまのつっこみに飄々と応える五代に志井は大きく頷いた。 株式会社志井商事は、コンドームの大量生産&大量輸出で この国に莫大な外貨をもたらした実績を持つ大企業だ。 社長である志井の父親は、将来的なオナホ生産の増加を視野に 先行投資で生産基盤を強化することを奨励するだろう。 「先生はどう思う?」 六六六は仁科を見た。 「とてもいいものを、いっぱい作って、いっぱい売ればいい」 仁科はにっこりと笑い言った。 「素材の水分保持力を高めた上で弱酸性水性潤滑剤を用いれば、オナニーの向こう側にいける。 リピーター率を上げるには素材もローションも決して品質を落としちゃいけない。 何より、大切なのは、安心安全の国内トップメーカー、『コンドームのC』という ネームバリューに恥じないオナホをつくることだよ。 『本番もC、自慰もC』。そう言ってもらえないとね」 仁科は志井商事に転職する前、国内トップの化粧品メーカーの研究所に勤務していた。 ブランド価値を有することで、顧客に反復・継続して購入してもらえることを、 誰よりよく知っている男だ。 仁科の静かだが力強い言葉に六六六は大きく頷いた。目指すのは薄利多売だ。 それから議題は六六六を中心に「オナホ内部の凹凸形状の形成について」に移った。 志井が瞳に星をたたえ、「ホールの内側に特殊繊維をびっしり生やしたい。 そのための技術者を近々このチームにむかえたい」と提案したとき、 六六六は重い苦しい胸のつかえを感じた。 □ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ! #comment