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33-49 の変更点


*オリジナル、エルフ×ダークエルフとエルフのハーフその4 [#yb5e0559]
#title(オリジナル、エルフ×ダークエルフとエルフのハーフその4) [#yb5e0559]
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                     | 四回目になります。感想嬉しいですよぉぉぉぉ!! 
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 今回は更に短いですよ 
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧  
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ 
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「スペル」 
ドアを開けたとき、ベッドの上にはスペルが小さな寝息を立てて眠っていた。 
そういえば昨日から、一睡もしてない。 
クィンは長いこと気絶していた様だから、一応寝たことにはなるのだろうが、体の負担もあって、スペルには限界が来ていたようだ。 
 起こすのをやめて、そっと足音を忍ばせて近づいてみる。 
ふっくらとした唇にそっと触れてみる。 
(…) 
可愛い、と思った。 
艶姿は美しいとも思ったが、寝顔はこうしてみると可愛らしい。 
何度も見た光景のはずなのに、交わって一夜明けてみればいつもと違って見える。 
この姿を見ていいのは自分だけだ。 
無垢で純粋な寝顔、思わず口付けてみる。 
柔らかい唇が、唇に触れた。起きる気配は無い。 
 スペルと再会して四年。 
最初はクィンに心を開かなかった彼も、今ではすっかり心を開いて頼りにしている。 
そんな思いに応えようと、クィンも今までがんばってきた。 
ずっと交わりたかった。 
ずっと口付けしたかった。 
抱けといわれて思わず我慢できずにひどく抱いてしまったけど、大丈夫だろうか。 
もしも抱ける日が来れば優しく抱いてやろうと思っていたのに、はやる気持ちは抑えられなかった。 
もし次があるなら、優しく抱こう。 
「愛してるよ」 
心の声だ。 
「愛してる…スペル」 
毛布からはみ出た手を握りながら、つぶやいた。 
スペルは眠ったままで、起きなかった。 
ずっと言いたくて言えなかった。 
交わっている最中にも、好きだとは言った。けれど、スペルには聞こえなかった。 
好きだ、好きだ。 




スペルの心に届いて欲しいような、このままでいて欲しいような、そんな複雑な感情が溢れ出る。 
交わってしまったからには元の関係には戻れない。 
かといって、交わることに怯えていたスペルに、無理強いはできない。 
ああ…愛してるんだよ、スペル。 
本当に、長い間の思いが恋に変わって、ずっと抱きたかった。 
出会って、百年。恋に変わって、四年。 
狂おしいほどのこの恋心はどうすれば良い? 
「…スペル」 
ぴく、と、握ったスペルの手が動いた。 
「…クィン?どうした…?」 
寝ぼけ眼で、ふわりと笑って見せる。 
その笑顔に心臓が飛び跳ねた。 
「いっ、いやっ、なんでもないっ」 
上ずった声が出て、我ながら苦笑する。 
「あ」 
スペルが、クィンと手を握ってることに気づいて、あわてて振り払うように手を離す。 
顔は一瞬にして真っ赤になり、何か言いたげに瞳を覗き込んできたが、そのうち会話がなくなったことが重く感じたのか、寝返りをうって向こうを向いてしまった。 
「…」 
「…」 
会話が、無い。 




「あの、スペル」 
びくっと、スペルの体が震えた。 
「な、なに?」 
動揺している。 
気まずさを紛らわすように、スペルが後ろを向いたまま答える。 
「体、大丈夫か」 
「…うん、ちょっと、痛い」 
ひょこんと毛布から見える耳は、真っ赤だった。 
「ごめんな、俺がもうちょっと優しく抱いてやれば…」 
「!い、いいよ、そのことはいい」 
スペルはプルプルと首を振った。その仕草さえ微笑ましく思えてしまうのは、気のせいだろうか。 
相当自分は、スペルに入れ込んでるらしい。 
立ち上がると、またもその気配にスペルの体が震えた。 
そっと、覆いかぶさるように、スペルの手に己の手を重ねた。 
耳元でつぶやく。 
「なあ」 
その声は熱を含んでいた。 
「また、抱いても、良いか」 
その声に、スペルが押し黙った。 
何もいえない、硬直しているかのように体は動かない。 
「好きだ」 
と、クィンは続けていった。 
「愛してる。それでは、駄目か?」 




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 | | □ STOP.       | | 
 | |                | |           ∧_∧ エロなしですみませぬ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 
 | |                | |       ◇⊂    ) __ 
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