Top/21-182
21-182 の変更点
- 追加された行はこの色です。
- 削除された行はこの色です。
- 21-182 へ行く。
- 21-182 の差分を削除
*キム空 [#j87c53d1] #title(キム空) [#j87c53d1] / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー ____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に作ったオリジナル作品だカラナ | | | | \ | | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 前スレ403-409の唐視点・キム×唐だゴルァ!! | | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ※本人とはなんの関係もありません | | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| | | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ この間、木村が一週間出張だった。 前日の晩飯の時だったか、突然 「あ、空沢さん、俺明日から一週間仙台なんで。ちゃんと一人でも飯食ってくださいね。」 と言った。 俺は木村が買ってきて木村が焼いた秋刀魚に木村が買ってきて木村が卸した大根を添えて口に運びながら 「おう、行って来い。しっかり偵察してこいよ」 なんて偉そうに応えたのだ。 その時は軽い気持ちだったんだ。一週間居ないのか、たまには一人もいいななんて思うくらいに。 次の日の朝、俺が起きた時には木村はもう出発していて居なかった。 キッチンに行くと朝飯にラップがかかっていた。 帰ってくると、家を出たままの状態の真っ暗な我が家があった。 朝飯の残骸がシンクに突っ込まれたままだった。 コンビニで買ってきた晩飯を食いながらテレビを見て過ごし、朝飯の片付けをしてシャワーを浴びて寝た。 木村の帰りが遅い事はたまにあるし、別になんとも思わなかった。 翌朝、そういえば朝飯を買ってくるのを忘れた事に気付いたけど、朝飯を抜く事もたまにあったから やはり特に何も気にならなかった。 帰った時に部屋の見た目がスッキリしているように昨日脱いだシャツを洗濯機に放り込んで家を出た。 その日は外食をした。どうせ早く帰ってもやることは無いし、外食は嫌いじゃない。 コンビニで朝飯を買って家に帰った。 次の朝、寝坊した。遅刻しそうだったから、せっかく買った朝飯もそのままに家を出た。 帰ると、脱ぎ散らかされた服が出迎えてくれた。それらを洗濯機に突っ込み、今日の服も脱いで 洗濯機を回し、シャワーを浴びた。 出前を取り、そういやあったな、と思い出したコンビニ弁当は賞味期限がきれていた。 ベッドに入って、ゴミ出しをしていない事に気付いた。 次の朝、飯の事はもうどうでもいいと思いながら昨日の夜干して置いた洗濯物をそのままに家を出た。 会社に向かうバスの中で「ちゃんと一人でも飯食って下さいね」とか言っていたあいつを思い出していた。 その日は会社で理不尽なクレームを受けて俺はイライラしていた。 見かねた同僚が飲みに誘ってくれたので久々に酔いつぶれて帰った。 帰りがけのタクシーの中、俺は木村が予定より早く帰ってたりしないものか、なんて思っていた。 別になんてことはない、話す相手が欲しかっただけだ。同僚と馬鹿話をいっぱいして、気分が高揚してたからな。 なんだか話したり無いような、まだ誰かと話をしたいような、そんな気分だっただけだ。 マンションの前まで来た時、真っ暗な部屋の窓を見て、そりゃそうだよな、なんて一人苦笑したりして、 タクシーの運転手に「釣りはいらないよ」、なんて大した額でも無いのに言いながら部屋に戻った。 玄関を開ける。真っ暗だ。 酔って少し重い身体を引きずりながらリビングにあるソファへ倒れ込んだ。 …一週間て言ってたっけ。それって明日帰ってくんのか?それとも、日曜日か? 家の会社は土日休みだから、明日帰ってくるんだよな?…また明日の朝飯買って無いな。 ごちゃごちゃと考えながら、天井をみていた。 ここで呼んだら、玄関を開けて入ってくるような気がした。 あいつはなんでか知らないけど俺の事が好きだから、そのくらいはする気がする。 だけど呼ぶもんか。 お前が居なくたって、俺は平気だからな。 俺は別にお前の事は嫌いじゃないが、そういう意味の感情は持っていないんだ。 だから俺がお前の名前を呼ぶことは、無いよ。 そのまま少し寝てしまった。 気付くと時計は深夜3時を回っていた。 シャワーでも浴びてベッドで寝ようと身体を起こす。 ふと、キッチンを見た。 木村が料理している後ろ姿が思い浮かんだ。 あ、そうだ、明日はゴミの日じゃないか。 …うんそうだ、ゴミの日だ。 こんな真夜中に俺は家中のゴミを集めだした。 朝やると時間が無いからな。 そういえば干しっぱなしだった、と洗濯物を取り込んで、雑に畳んでタンスにしまう。 シワがよっている気がするが、アイロンをかける気にはなれなかった。 まあ明日、帰ってくるんだろう。あいつは。 さすがに掃除機をかけるのは面倒だったから、そのままシャワーを浴びて寝た。 今朝はすっきり起きた。 まとめておいたゴミを出して、会社へ向かった。 俺はどこか、気分が良かったかもしれない。 理由なんか少しわかっていたけど、わからない振りをして。 だけど木村はその日帰ってこなかった。 今日じゃないのか、土日も仕事なのか。休日出勤とは、ご苦労な事だ。 俺は残業もせずに帰って来たっていうのにな。 なんで俺が。 まあいい。 いいじゃないか、いいだろうが。 その日は何もせずに飯も食わずに寝た。 今日は休日なので、起きたら昼を過ぎていた。 昨日あんなに早く寝たのに、夢も見なかったな。 何もやる気がしなかった。掃除くらいしたいものだが、何もやる気がしないので仕方ない。 おかしいな。木村が来る前に一人暮らししていた期間だってあったのに。 そのままリビングでダラダラと過ごした。腹が減ったが、出前を取るのも面倒だった。 冷蔵庫を探すと林檎があったので、そのままかじって食べた。 夜、普段見ないような純愛物のドラマを見た。たまたまついていたチャンネルでやっていたからだ。 面倒だから変えずにそのままぼんやりと見ていた。 俺にもこんな時代があったなー。 木村は、今もそんな時代に居るのか? 俺にはわからんよ。俺のどこがそんなにいいんだか。俺みたいな、こんな男が。 今日は髭も剃ってないんだぜ。 テーブルの上に置いてある林檎の芯を見ながら、木村の事を考えていた。 あいつが女だったら…なんてのは、考えないようにしていたのに。つい、考えてしまう。 一人で居るとろくな事を考えないから困るんだ。 あいつもそう思うんだろうか。俺が女だったら、って。有り得ん。こんなだらけた女、余計嫌だろう。 そんな事を色々考えていたら、あいつと俺が絡み合ってる場面まで想像してしまった。 ほんっと、一人で居るとろくな事を考えない。 げええええええええええええええええええええええええええええええ 無理!無理無理無理!!とてもできない!! まず、勃つもんか。触りたいとも思わんぞ。でも待て、あいつは思うんだよな。 現に俺に触ってくるし、キスもしてきやがるし、この前のあれはあぶなか… ん?ちょっと待てよ俺ってそういえば女役?あいつの中ではそんな感じだったよな? そうか、あいつも男だ、俺に抱かれたいと思ってるわけじゃなくて、俺を抱きたいのか! 途端、全身の血が沸き立ち、俺はソファの上で声にならない声を上げながら転がった。 …どうしよう… いや、身の危険は感じていた。何度も何度もやばいと思った。 でも俺がそのつもりないから大丈夫だって思ってたんだ。 でも俺がそのつもりじゃなくても大丈夫じゃないかもしれない。大丈夫じゃないかもしれない。 …でもあいつ、よく持つよな…一緒に暮らしてて。 俺みたいなヤツを好きになって、飯作って掃除して洗濯して、たまに抱きついてくるけど、 俺が嫌がるような事はしない。 どこがいいんだ。どこがいいんだよなぁ。ただのくたびれた40過ぎの×一男だぞ。 なぁ。 木村。木村の馬鹿。 顔が熱い。 触ったら、髭がジャリジャリした。 俺、駄目だ。こんなんじゃ駄目だ。 「違うんだ…」 何が違うのか自分でもよくわからんが、知らず、呟いていた。 よくわからんままよくわからん焦燥感に駆られ風呂に入った。 一度考えてしまったよからぬ妄想は何をしていてもついて回るものだ。 考えまい、考えまいとしているのに、シャンプーをしながらこの間の夜の事を思い出していた。 俺、欲しかったんだよな。そういうんじゃないけど、木村が……欲しかった。でもそういうんじゃない。 ただ、木村、ここに居ればいいのにって、な…キスぐらいならしてもいいのに、みたいな。 むしろ、俺、したかった、気、が、する。いや、嘘だ。嘘だ嘘だ嘘に違いない。 でもそのまま木村が乗っかってきて腹めくられた時はそれは無理と思ったじゃないか。うん、まだ大丈夫だ。 でもキスはいいのか。…いいかも。いや、いや、いい時もあるって程度だ。 ここに居ればいいのにって思ったけど、朝起きて隣りに木村がいるのに気付いた時は腹が立った。 俺は、矛盾しているようだ。ああもうどうしたら…。どうしたらいい。どうしたらいいんだ俺は。馬鹿木村。 居なくて良かった。木村が今日居なくて良かった!どんな顔してりゃいいんだってんだよ。 風呂から出て身体を拭きながら、鏡を見た。…どう見てもおっさんだ。上から下まで全体的におっさんだ。 木村って、男が好きとかいう以前に、変態だな、きっと。あんな変態もいるんだなー世の中には。 ベッドに入ったのに、俺は眠れずに居た。今日は昼まで寝たからといって、もう2時過ぎだ。 なんとなく喉の乾きを覚えてキッチンへ行った。 冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、コップに注ぐ。 このミネラルウォーターは木村が好きだからいつも置いてある。水道水をぐいぐい飲んでいた俺も 最近じゃこれしか飲まなくなっていた。 コップの中の水を一気に喉に流し込むと、軽くむせた。 ああ。 もう多分、ちゃんと認めなきゃ駄目なんだろう。 そういう所まで来ちまってるんだ。俺は。 目を逸らしていたけれど。 …俺の中には、木村が居る。 ちっさいけどな。こんっっっっっっっなにちっさいけどな。ちっさいけど、でも確実に。 居るんだ。 参った。 顔が見たい。つってんだよ、俺が。言ってねえけどな。 なぁ、来いよ。木村。 なぁ。 「………むら…」 呼んだのに、ヤツが来ないから。 俺はなんだか寂しくなって、ヤツの部屋に行って、きちんと整えられたヤツのベッドに潜り込んだ。 木村の匂いがする。同じもん食ってんのになんで人は違う匂いがするんだろう。 そのまま、俺は眠りについていた。 起きた時景色が違うので慌てた。 こんな所を見られたらマズイ。し、こんな事をしたとばれてもマズイ。 俺は飛び起きると元通りベッドを綺麗に整え、即行で木村の部屋を後にした。 顔を洗い、髭を剃り、身支度を整え買い物にでかけた。晩飯の材料を買いに。 帰ってから部屋の掃除、洗濯をして、まだ昼だというのに晩飯のカレーの支度にとりかかった。 これだけは、できるんだ。小学校の時キャンプで作って以来。 キャンプがすごく楽しかったから、ガキの俺はその後もキャンプ気分を味わいたくて何度も何度も作った。 いきなりこんな事をしたら木村がびっくりするかもしれない。 でも、作りたいんだからしょうがない。 お前が帰ってくるのが俺は嬉しいんだ。しょうがない。 でも勘違いするな。まだまだ全然そういうんじゃないからな。 ただ今日は、お前が帰ってくるのが、俺は嬉しいんだ。だから、しょうがない。 そんな事があって、俺はあいつを意識しだしてしまった。 たとえばそう、こんな階段であいつと二人きりになると。 ____________ | __________ | ビデオケースに入ってた作者のメモを読むカラナ | | | | 「階段のくだりは近々投下させていただきたいと思っております。 | | □ STOP. | | 前スレでリクエストしてくださった方ありがとうございました。 | | | | ∧_∧ また、私こんな物を書いておりますがご本尊の知識は皆無で | | | | ピッ (・∀・ ) 二人が共演した事があるという事を知りませんでした。 | | | | ◇⊂ ) __ 「キミヲ忘レ無イ」今度見てみます。 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | 感想を書いてくださった方本当に本当にありがとうございました。」 | °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || | #comment