萎えの配達員
更新日: 2011-05-03 (火) 12:06:22
ぶった切ってスマソ…
「イヤミエルだ…マコティエル殿を人質にとって…!!」
「何と言うことだ…」
次々と自らに向けられる剣。それを見て――イヤミエルは絶望した表情を――
『やむおえないざます』
。。。浮かべていない。むしろ、狂気混じりのようにすら見える笑みをうかべて。
その手が空中に不思議な図形を・・・引いては文字を描き始める。その軌跡が光の筋となって保管され、ひとつの「魔術」を作り上げる――
「・・・いまさら何を」
ざわめく兵士と困惑するマコティエル、その両方から目をそらすイヤミエル。
『気がつかない、ユーが悪いざますよ・・・?』
「だから・・・」
なにに・・・?
そう聞こうとした戦闘の天使に、裏切り者は独り言のようにささやいた。
『…ユーにはその罪を償ってもらうざます』
イヤミエルは止めど無く文字を描きつづけ――そして。
ひとつの大きな魔法を完成させる。
『共に堕天していただくざんすよ』
「な・・・・・・に。。。」
「なんだと!?」
驚愕があちこちで重なった。
「貴様正気か!?」
「地階――人の世界へと降りるなど正気のさたでは」
「マコティエル殿!!」
イヤミエルは口口に叫ぶ兵士達に渋面を向けた。
『ミーの反乱はひとまずココまでざますよ。・・・これで終わりではないざますけれどね!
でも!』
そこまで一息に叫んだイヤミエルは渋面を崩した。晴れやかなまでの狂った笑みをその場の全員に見せる。
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