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萎えの配達員

 その晩の事だった。
 ベニスはふと目を覚ました。扉の前に佇む気配を感じたのだ。
「…誰だ?」
 彼は特に身にやましい覚えゎ無かった。
 が、さっきの少年に説いたように、この辺りは辺境であり、交通の便もよくなければ産業も無
く、観光すらできない貧しい地域。故に犯罪件数も多い。
 泥棒か、強盗か…
 彼は剣を抜き右手で持ち。左手でドアを開けた。と、そこには…
「・・・・・・アナル?」
 先ほどの少年が立っていた。 寝巻きの上からローブを羽織り、体のほとんどを覆っている。
「どうした?何かまた・・・」
 言いかけたベニスは気づいた。彼の体が小刻みに震え、その薄く濡れた唇は半開きになり、
SWEETな吐息が漏れている…
「(くそ、今ごろになってまた媚薬が…!?)」
「べ…ベニス…さ…」
「とにかく中へ入れ。…話はそれからだ」
 ベニスは震える華奢な体を自分の部屋に入れた。

「…ベニスさん…」
 アナルが上目遣いに剣士を振り仰いだ。
「ぼ・・・僕・・・どうしたら・・・」
「(どうしたらって…)(-_-;)」
 困り果てる・・・というか我慢の限界の近いベニス。さりげなく彼の棍棒はパワーの充填済みである。しかし、アナルはそんなこと知る由も無い――どころか、さらに何気なく誘っている。
「・・・こんなこと・・・初めて・・・で・・・(>_<)」
 もぢもぢと体をくねらせる。そして必殺。
「…治してくださぃい…」

GENKAITOPPAだった。

 ベニスは獣と化した。
 アナルの体を半ば放り投げるようにしてベッドにageて、そのまま激しいKISSへ持ち込む。
「んんんんんつ///!!」
 息をもつかせぬ大人のキス。それにびっくんびうんと激しく反応する細いからだの足と足の間に、ベニスはひざを割り込ませ、ぐりぐりと刺激を加える。
「んっ、んぅ、ん!」
 すると、アナルの体がえびぞりになり、そのHITOMIが恍惚としたいろをうかべる。
「逝ったのか…?」
 ベニスはアナルの服を乱暴にはがし、それを確認した。
「淫乱なんだな…黒魔術師殿は。」
「いやぁ…そんなこと無い…もん///」
 かすかに首を振るアナル。だがベニスは意地の悪い笑みを浮かべて言う。
「なら…どうしてここはこんなになっているんだい?」
「きゃぅう!!」
 先ほど甘露を迸らせた部分をなじられ、アナルは悲鳴を上げた。媚薬のせいでもあるが、何よりアナルがその行為に甘い感情を持っていること、その証拠にしかならない。これは。
「やん・・・いやぁん・・・!」

「ほら・・・こんなに硬くして」
「(やだよお・・・これじゃあさっきと同じ・・・・・・じゃないかぁ・・・)」
 アナルは泣きそうだった・・・・だが、この行為を喜んでいる自分がいるのも知っている。
「(でも・・・さっきよりずっといやじゃないのは…NAZEなの??)」

「…こっちはどうだ?」
 ベニスはアナルのピンク色の華蕾に潤滑油を塗った指をゆっくりと差し込む。
「ア…嗚呼」
「…熱いな…それに指が食いちぎられそうだ」
 ベニスはアナルの膣肉をタップりなぶってから、指を引抜いた。
「はあはあはあ・・・」
 アナルはすでに恍惚として、ベニスのほうをぼうっと見ている。
「・・・KITE・・・」
「・・・ああ・・・」

ズボンヌ!
濡れた音とともに、胡瓜がアナルのアナルを蹂躙し出す。

ズッズッズッズッズッズッ・・・

「っあっあっあっあつあっあ・・・!」
「……どうだ…黒魔術師殿…?俺の男根は?」
「…ソ…そんなことっ!///言えるわけ……アアア!」
 激しい突き上げにアナルはNAMIDAを流して答える。
「あ…やッ…!やぁ……ん」
 いもいもいもいも・・・
「ひ・・・ああああっ・・・!」
 脱力しかけた体は感覚をますます敏感にしていた。
 と、ベニスがアナルにささやいた。
「…ドアの隙間から誰かが見てるな」
「え・・・?」
 そこには。

 簡素ながら、白魔術師の証のローブをまとった少女が…
「ヴァ…ヴァギー・ナー!」
「…知り合いか?」
「し…知り合いも何も…ぉ…ひゃん!」
 その方向を凝視しながらも、貫かれてる部分を意識せざるを得ないアナルに、ベニスはZANKOKUな言葉を吐いた。
「見せ付けてやろうか…あの子に」
「そんな…アン、抜いて…ってあっあっあっあっ!」
 ぺったんぺったんとグラインドする音と、みだらな水音、そして荒い息遣いの占拠するいような空間。――アナルの中で、くわっと官能の世界が開け――

「むっぽょおおおおおおおおお!!!」
「逝けぇぇぇぇ!」

ぴしゃあっ!
二人は同時に果てたのだった――

「…なんてこと」
 ドアの向こう、肌寒い廊下。一人佇む白いローブの少女魔術師…ヴァギー・ナー。かすかに青ざめたその顔を両手で覆って、嘆くようにつぶやく。
「嗚呼…憧れのアナル様。以前私をコカトリスよりお救いくださった事が忘れられず、お慕い申 してきたと言うのに……それなのに…」
 彼女はぱ、と両手を開いて、こぼれんばかりの笑みを浮かべた顔をあらわにする。
「なんて…なんて美味しい事になってらっしゃるの!?」
 彼女は魔術師同盟でも有名な同人サークルの中心人物だった。
「さあ、明日から追っかけさせていただくとしますわ♪」

 その言葉どおり、次の日から、3人の奇妙な旅が始まったのだ。いろいろなことがあった。悲しいこと楽しいこと、辛いこと嬉しいこと、それから…あんなことやこんなことも(きゃっ///)。
 その全ては今日終わり、今日消えるのだ。自分の命をもって行う封印の術で。

(…本当に…いろいろなことがあったけど…)
 アナルは目を閉じたまま、笑った。

 アリガトウ。コンナボクヲアイシテクレテ、アリガトウ…

「…はは…」
 黒髪の魔王は笑うようにうめいた。嘲うように。うめいた。
「貴様に笑う余裕など無い…」
 刹那、一瞬にして魔王・キクザーの殺気と魔力、そして魔術の展開が広がっていく。
 ベニスとヴァギ―・ナーはすさまじい衝撃に、息も詰まりそうな感覚を覚えた。
「アナル…おまえ一人で…こんなものに立ち向かうつもりなのか!?」
 風わたる源、その中心。光に包まれてなにも見えない先には、魔王の展開は届いていない…というより打ち砕かれているのだろうか。
「流石…究極魔法の結界…。発動する前ですらこんな…たやすく……魔王の術を跳ね返して しまう…なんて……!」
 (……アナル…)
 かすかなTUBUYAKI…それとともに、ベニスは立ちあがった。
「ベニスさん!?…いったい何を…(驚」
「あいつを一人には…させたくない」
(金玉…お前のようにしたくは無いんだ)
 衝撃の嵐の中、ベニスは剣を杖代わりにゆっくりと一歩を踏み出す。
「…アナル…お前一人で……イカせはしない…」
「ベニスさん…(言い方がいやらしいです)」
(ベニスさん…やはりあなたはアナル様にふさわしい男性です…こんな荒らしみたいな中でも愛しい人のためになら見を挺して歩を進められる……勇気を持ち合わせた)
 ヴァギー・ナーはいくつかの印を組み、胸の前で手を合わせた。白魔術の一種がベニスの足元を掬う風を和らげる…
(私にできるのは…ここまでです……ベニスさん…)
 ヴァギー・ナーはゆっくりとその場にひざwついた。

「…小癪なゴミだな……師匠とそっくりだ」
 魔王が吐き出すようにこぼしたつぶやきに、アナルは目を開けた。
「師匠を…師匠をバカにするなァ!」
「あいつもそうだった…」
 術の展開をますます強くしつつキクザーは逝った。
「お前を守るためなどといって、お前の今使っている術を使って、私に展開を破られて勝手に死んだ」
 アナルの顔にきょうがくがひろがった。
「お前はそれを聞いてなお術を使うか。愛しい男を護る為に?」
 魔王はさらに語尾を強める。
「その男は離れたところで安全に観戦している様だな。それでもなおアイを信じるか?」
 アナルの顔に迷いが浮かぶ。
「違う……ベニスは…ベニスはそんな・・・!」
「冥土の土産にいいことを教えてやる」
 少しづつ、少しづつではあるがアナルの魔術展開が押されていく。
「………私は裏切られた。愛したものに。……具体的に言うならば、お前の師匠に」
「――――!?」
 じり、とアナルの足元が土をこする。
(そ…そんな……師匠もこの技を使おうとして…それで破られて…
 なら………僕がやろうとしていること…それは…ムイミナノカナ…?)
 アナルの展開がゆら、と揺れた。

 そのときだった。

 力強い手が、アナルの手を包み込んだ。

「アナル!」
「ベニス…!?」
 剣士は両手でアナルの手を包み込みなおした。
「お前を一人になどさせるか…!」
「・・・・・・・・・・・!」
 アナル、そして魔王は驚きの表情を見せた。
「……ベニス…」
「バカな…馬鹿な……!コンなこと!」
 先ほどまで押されていたアナルの展開が、今度は魔王を追い詰める。
「おこりうるはずが無いって…?」
 ベニスは叫んだ。
「覚えて置け!これがKISEKIってもんだ!」
 そのとき、アナルが魔王に向けて最後の呪文と展開を伸ばす。
「愛を忘れた魔王よ!時の神の名の元に、汝の一切を時の流れから切り捨てる!』
 ―――いつのまにか、ベニスが一緒に叫んでいることに気づいたアナルは、ベニスの指と自分の指を絡めて、そぅっと握った。
「時のかなたで眠れ魔王!『アヌス!!』」

「―――――――・・・・・・」
 澄んだ音とともに、魔王の肢体から動きが消え…さらさらとした光るものに変わって、風に消えていく…

「……アナル?」
 ベニスは恋人が寄りかかってくるのを受けとめた。その体はぐったりとしていて…
「アナル…!?」
「……眠ってらっしゃるだけです」
 いつのまにか近寄ってきていたヴァギー・ナーがそっと言った。
「魔力の使いすぎです。眠れば治りますわ」
 ただ、このごに及んでいやらしいことなんかすると治りませんからね、と白魔術師が言うと、偉大な剣士はそっぽを向いて咳払いをするだけだった。

END

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