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宴会の席で・前編

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  仮/面ラ/イダー無礼℃だモナー
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  兼崎×立華さんだからな
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧     兼崎某度入社時の
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )      完全脳内ストーリーだゴルァ
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___ ものすごく長くなっちゃったので
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |前半編だゴルァ
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

只今放送中の仮/面ラ/イダーにもたち/ばなが居る為、
伏せ字を「立華」に変えました。ご了承下さい。

「ゴホッゴホッ」
「風邪ですか?立華さん」
「……いや。」
そう言うとフラリと行ってしまった。

そういえば、立華さんはよく咳をする。
煙草とか、吸ってたっけ…?

この某度という会社に俺、兼崎が入って一ヶ月半が経った。研修もあと少しで終わりだ。
今日は誰かの送別会があるらしい。
某度は広すぎてまだ知らない人ばかりで、他の部署となるともうほんと誰なのかわからない。
俺はラ/イダーに変/身する身だからか、どうやらみんなは俺の事を知ってるみたいだけど。
立華さんなんかすごいんだ。
立華さんの後ろを歩いていると、たいがいの人が振り向いて立華さんに見とれてるのに気付く。
わかる。やっぱなんていうか、かっこいいんだよ。
「闘う男」って。憧れっていうの?夢っていうか。
俺もいつかそれになるんだよなぁ
みんなを守るヒーロー。
給料は安いけど、素敵な仕事だ。
今日も特訓頑張るぞ!

張り切ってたのに、今日はそのなんとかさんの送別会って事で早々と研修が終わってしまった。
なんでもチベットに行くとかで…よくわかんないけど人類の謎がチベットにあるとか
そんな…事を…言ってたかな~
とにかくその人はチベット行きに喜んでた。
立華さんも嬉しそうで、今日は笑顔がいっぱい見れたな~!
「兼崎、行くぞ。」
「はいっ」
立華さん、ご機嫌だなぁ
送別会の会場になってる館まで立華さんと一緒に行くことになった。
某度は広い。なんでも社内でできてしまう。
便利だけど、たまには外に出たい気もするなぁ
立華さんはよく出てるみたいだけど…
俺ん家ちょっと遠いしなぁ…
立華さんは外に出てどこに行ってるんだろう。
俺はまだ立華さんの事は何も知らないんだよな。
今某度で一番一緒に居るのは俺だけど、
「外の立華さん」の事はまるで知らない。
…これからだよな。
だってまだ出会って一ヶ月半だ。

各テーブルの上にはたくさんの料理が並んでいる。
立華さんは「席、適当でいいよな」と言いながらドアから3番目のテーブルに着いた。
当然俺はその隣りに座った。
目の前に広がる御馳走!
すごい、肉だよ肉!酒だよ酒!立華さんだよ立華さん!!
これが噂に聞く酒池肉林ってやつか。
送別会っていいもんだ!
「これおいひいでふよ、たひばあはん!」
「ああ」
今日の立華さんはなんだか穏やかだ。
壇上のエライ人のスピーチとかを微笑みながら聞いている。
「嬉しそうですね」
「嬉しいよ。もしかしたらチベットでまた新しい発見があるかもしれないぞ。兼崎、人類の進化っていうのはな…」
なんだかいいな、この空気。
立華さんが言ってることはよくわからないけど、
嬉しそうな立華さんを見るのは幸せだ。
元は研究員だった立華さんはこういうのに興味津々なんだな。
俺にはさっぱりわかんねぇや。
悪い奴らから人を守る事が俺の仕事だ。
あとの事はここにいる皆さんにお任せしよう。
「某度の理想は一つなんだ」
「そうですね、立華さん」
ここに居るみんな、同じ正義を信じてるんだ。
なんだかいいな。いい会社に入ったな。

俺もなんだか楽しくなってきたな~
「立華さんそれ酒ですか?俺も飲んじゃおうかな~」
「ああ、今日は無礼講だぞ兼崎」
「なんかそれ「部長」とかっぽいですよ立華さん」
お酒が入ってるからか、立華さんは「俺部長か?」とか言いながら笑っている。
今日はよく笑うなぁ
「…ちょっと…」
「あ、弘瀬さん。弘瀬さんも酒どう?」
「ちょ、ちょっと兼崎君、こっち来て」
「うぇ?」
イイカンジに酒の入った身体をズルズルと引きずられる。なんか焦ってるけど、なんだろう…
壁際までひっぱられて、ようやく止まったと思ったら、両肩を思いっきり掴まれた。
「兼崎君!今立華さんお酒飲んでたわよね?」
「う、う、ぅん、それが何?」
「今すぐ離れなさい!!」
「ええっ??」
「いいから立華さんから離れて!!」
わけがわからない。なんで立華さんから離れなくちゃならないんだ。
イヤだ。せっかく今日はご機嫌でかわいい立華さんなのに!
「でも立華さん、今日は無礼講だって言ってたし…」
「無礼講なら何しても良いの?!」
「べっ別に何しようとか考えてねーよっ」今のところ。
…ていうか弘瀬さん…なんか…知ってる?俺のした事…
「…これから考える事になるのよ。」

「…えっ?」
「酔った人に手を出すような最低な人間にはならないでね兼崎君」
「て、手、手、手出すって、」
「うるさいわね!!いいから一緒に居たかったら絶対に手を出すなって言ってんのよ!」
いい?絶対よ!!とか言いながら、怒って行ってしまった。
…どこまで知ってんだ~~~~~??!!

席に戻った俺はさっきの弘瀬さんの言葉が気になっていた。
俺と立華さんはBまでの関係だ。
それが知られているのか?
いや、立華さんが言うとは考えられない。
だいいち立華さんはチクビ触ったのもツボだと信じてるし、キスに至っては知らないしな。
なんだろう。なんだろう。超能力?某度の科学がそこまで進んでる?
ぐるぐる考えていたら、立華さんに殴られて椅子から落ちた。

「な、なんで?」
「けん/ざき、うるさいぞ!」
やたらでかい声で怒られた。
俺今喋ってないよな?まさか声漏れてた?いや、無いよな。
立華さん…酔ってる?よ、な…。
見ると立華さんの前には酒瓶の残骸が数本…って、いつの間に!!
「けん/ざき、はい。」
立華さんがにっこり笑って両手を差し出してきた。
立ち上がるのを手伝ってくれるポーズだ。
今、殴って倒した俺を起こそうとしてくれているようだ。
なんだかわからないけど嬉しいから条件反射で手を伸ばして立華さんの手を掴んだ。
そしたら、すごい勢いで立ち上がった立華さんにそのまま背負い投げされた。
この人メチャクチャだ…
ズダーンっていう音がして、会場の一部の人がびっくりして振り向いた。
だけど「ああ」という顔をしてまた何事も無かったかのように談笑を始めた。
あ、日常なんだこれ。
た、た、立華さああああんっ
「なんなんですかあっ!!」
すると、立華さんはウフフって、すげーーかわいらしく笑った。

もう騙されない…
十回は攻撃をくらった。
その度にあのかわいい笑顔だ。
もう騙されない!!
「けん/ざき」
「もうダメですよ!!そんな顔してもダメです!!こっから入ってこないで下さい!!」
足で地面にズルズルと透明の境界線を引く。
立華さんにこんな事を言う日が来ようとは。
しっかし弘瀬さん何言ってんだよ。
こんな危ない人に手なんか出せるわけないだろ!
こんな事ならあの時本当に離れた方が良かったかなぁ
全身が痛い。でも俺もずいぶん打たれ強くなったよな。
投げられても投げられてもかすり傷もつかなくなった。うんうん。
この一ヶ月研修中に何度攻撃されたかわからないしな。うんうん。
ぽん、と立華さんが俺の膝に手をつけた。
ん?
「はいっちゃったよ?」
入る?あ、境界線に、ね…。
にこ~
……もおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
なんだよこのかわいさは!!!騙されないぞ!もう騙されないんだって!
立華さんはにっこり笑ったまま目の前のパイを投げてきた。
間一髪で避けた!と思った瞬間、
ベシャッ
後ろの人にぶつかったような音がした。ああ。

「だいじょ…」!
「…」
「しょ、署長!!」
「兼崎、立華を部屋に連れていってくれ」
「は、は、はいっ」
署長はパイを右顔面にべっとりつけたまま、静かにトイレに消えていった。
…部屋に連れてけったって…無事行けるのかぁ?
「立華さん、あの、立って下さい。部屋行きましょう…」
恐る恐る言うと、立華さんはにっこり笑ってゆっくり立ち上がった。
そして意外にも素直についてきた。ホッ
そのまま出口まで何度も振り返って確認しながら人の間を縫って歩いた。
立華さんは俺が歩いた通りの道を後からついてくる。
たまに思いっきり人とぶつかっているけど気付いていないようだ。
会場を出ると、廊下は嘘みたいに静かだった。
俺と立華さんの足音が廊下に響く。
立華さんの足音が、やっぱり少し不揃いだ。
ちょっとフラフラしている立華さんの腕に手を回した。
や、別にイヤラシイ事じゃなくってさ!フラフラしてる人に手を貸すのは当然の事として、だ。
俺の酔いなんかもうとっくにさめていた。
腕掴んだら投げられるかなって思ったけど、大人しく任されてくれた。
なんだかさっきと打って変わって…静かだな…。
無言の立華さんに、ちょっとドキドキしてきた。
俺は弘瀬さんの言葉をまた思い出していた。

「着きましたよ。鍵ありますか?」
聞こえているのかいないのか、立華さんは無言のままフワフワと揺れている。
困ったな。試しにノブを回してみたけどやっぱり鍵がかかっていた。
隣の部屋にスペアキーがあるのは知ってるけど
そのスペアキーで夜部屋に忍び込んだというやましい過去がある俺は
その存在を知っているという事をなるべくなら立華さんに知られたくない。
たぶんポケットとかに入ってるよな…
「ちょっとすいません」
立華さんのズボンのポケットに手を入れて中を探ってみる。
他人のズボンのポケットって不思議だ。
ただのポケットなのに、そこに手を突っ込むのってなんっかイヤラシイ…
鍵は、あっさり見つかった。
立華さんはポケットを探られようが、鍵を開けられようが、
まるでわからないかのように相変わらずボーっとしている。
さっきまでの笑顔も無くて、無表情だ。
なんか、人形みたいだな。
立華さんの手を掴んで部屋に入れてあげる。
靴のまま入ろうとするから慌てて靴を脱がせた。
なんだか放っておけない。
一応、ベッドの上に座らせてみたけど、どうしようか。
このまま帰って良いモノか迷うなぁ
「えっと。なんか、水とか飲みます?」
立華さんは俺をみあげると、キレイに微笑んだ。

立華さんは水の入ったコップを持ったまま飲むでもなくボーっとしている。
水はいらなかったみたいだ。
手からそっとコップを取って、テーブルに置いた。
……
…この部屋に二人きりでいると、この間の事を思い出しちまう。
立華さんのチクビを触りまくったあの…あっヤベ、思い出すな思い出すな
…あー
ドキドキするなー
「あの、じゃあ俺帰ります…」
俺は酔ってる人に手を出すような最低な人間にはなっちゃだめだからな。
弘瀬さん…あー
こういう事はもっと詳しく言ってくれないとさぁ!
っていうか、ここで引き留めてくれないかなー立華さん!!
…無いか!
「あー!じゃ、ほんと、かえります…ね」
「けん/ざき」
「はい?」
ベッドに座ってる立華さんは、ポンポン、と、自分の横を叩いた。
…そこに、座れって事?
…ヤバイよ。本当に引き留められちゃったよ。
そこに罠とか仕掛けてないですよね立華さん。
だけど俺は嬉しいからすぐに促されるままに座ってみた。でも油断しないようにしないと。
だってこんな夢のような展開は絶対におかしい。
何かある。何かあるんだ。

 ____________   前半終了です。
 | __________  |   続きは明日にでも。その間別のビデオでも見ようかな。
 | |                | |   ――――――v―――――――
 | | □ STOP.       | |           ∧_∧
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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